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【発明の名称】 複数のコーティングされた媒体シートを綴じ込む方法および装置
【発明者】 【氏名】ローランド ボス

【要約】 【課題】保護コーティングを有するシートを貫入の綴込み手段等を使用せずに綴じ合わす方法を提供する。

【解決手段】複数のシートを綴じ込んで綴じられたシートスタックにする方法において、少なくとも一方が少なくともその一部に保護コーティングを塗布されている第1のシートおよび第2のシートを提供することと、少なくとも一方のシート上にある保護コーティングの少なくとも一部がもう一方のシートと接触するように第1のシートおよび第2のシートを重ねることと、第1のシートおよび第2のシート上に画定された綴込み領域に綴込みエネルギーを加え、それによってシートを綴じ込んでシートスタックにすることとを含み、綴込み領域が少なくとも一方のシート上の保護コーティングの選択範囲を含み、選択範囲がもう一方のシートと接触する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)を綴じ込んで綴じられたシートスタック(5、14)にする方法において、少なくとも一方が少なくともその一部に保護コーティング(102、312、322、312’、322’)を塗布されている第1のシートおよび第2のシートを提供することと、前記少なくとも一方のシート上にある前記保護コーティングの少なくとも一部がもう一方のシートと接触するように前記第1のシートおよび前記第2のシートを重ねることと、前記第1のシートおよび前記第2のシート上に画定された綴込み領域(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)に綴込みエネルギー(B、B’)を加え、それによって前記シートを綴じ込んで前記シートスタック(5、14)にすることと、を含み、前記綴込み領域が前記少なくとも一方のシート上の前記保護コーティングの選択範囲を含み、前記選択範囲がもう一方のシートと接触する、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書に請求され開示される本発明は、保護コーティングにより予めコーティングされた複数の媒体シートを綴じ合わせることに関し、綴じることにより小冊子などが作成される。
【0002】
【従来の技術】複数の媒体シートを綴じ合わせるために現在使用されている方法は、シートを互いにステープル留めし、クランプ締めし、接着剤付けし、かつ/または縫い付けることを含む。媒体シートは通常、紙または紙基材(紙ベースの材料)から製造される。たとえば、媒体シートは、普通コピー用紙(20重量の木材パルプベースの紙など)、カードストック、コットンべースの紙、印画紙(紙ベースの基材に基づいたコーティングを有する)、および紙を強化するための高分子成分を含有する紙を含む。
【0003】ステープル留めおよび縫付けなどの、シートを綴込む多くの従来技術の方法は、それらが、1枚のシートを他のシートに結合するためにその媒体を穿孔する必要があるという点で破壊的である。このことは、綴じられたシートが後で分離された場合に、個々のシートには穴があるので望ましくない。さらに、ほぼすべての従来技術のシート綴込み方法は、シートを互いに綴じるために用いる材料を追加した結果として、1つの縁または1つの隅がシートスタックの残りの部分よりも厚いシートスタックを作る。さらに、従来技術の綴込み方法の多くは、シートスタックが後でリサイクルされる場合に望ましくない可能性がある第3の要素を綴じられたシートスタックに導入する。たとえば、金属ステープルは通常、従来的な紙リサイクル方法を用いてリサイクル可能ではなく、そのようなステープルは、シートスタックをリサイクルする前に取り外されなければならないか、あるいは、リサイクル工程が、そのようなステープルがあることに対処できるように構成されていなければならない。
【0004】アクリル樹脂またはポリマーベースの膜のような保護コーティングを用いて、画像形成された媒体シートをラミネートすることも知られている。これらのコーティングは、シートを、機械的損傷から保護し、また保存もし、およびシートに添着された画像を経年変化の影響から保護するように機能する。保護コーティングを塗布する工程は、画像形成された媒体シートを生成するのに用いられる画像形成装置内で行うことができる。代替的に、保護コーティングを、画像形成装置とは別個の装置によって塗布することができる。通常、画像が、媒体シートに施され、融着、乾燥、および化学変換等の工程により媒体シートに固定された後、保護コーティングが、そのシートの片側(あるいは両側)に塗布される。その後、保護コーティングは、エネルギー(たとえば、熱および/または圧力の形態)を加えることのような工程を用いて、あるいは化学接着工程(たとえば接着剤を用いる)、あるいはそれらの組み合わせにより、シートに固定される。保護コーティングは、紫外線フィルタなどのような添加剤を浸み込まされて、画像およびその画像の下にあるシート自体をさらに保護することができる。このコーティングは、マット仕上げまたは光沢仕上げなどの選択外観を有するように構成されることができる。さらに、コーティングは、クリア塗料または着色(淡彩)透明塗料、あるいは(あまり見られないが)半透明塗料とすることができる。
【0005】このようなラミネートされたシートが、従来技術の貫入方法(たとえばステープル留めおよび縫付け)を用いて互いに綴じられる場合、保護コーティング部は、余儀なく穿孔されなければならない。この穿孔により、コーティング部およびその下にあるシートに穴が形成され、したがって、成分(空気および湿気など)が入り込む地点をもたらしてシートを劣化させ、そのためにコーティングの根本的な目的の1つが無効となる。さらに、シートが後でばらにされた場合にこれらの穴は可視となるため、シートの視覚的魅力が低下する。かかるラミネートされたシートのための非貫入の綴込み方法(接着剤付け)の使用には、さらに、シートスタックの1つの縁または1つの隅がシートスタックの残りの部分よりも厚くなるという問題がある。さらに、接着剤は、コーティングに不都合な化学的影響を及ぼす可能性があり、シートが後でばらにされた場合に魅力のない視覚的な外観を呈する可能性がある。
【0006】媒体シートを綴じ合わせるさらに別の方法が、同一出願人による同時係属中の、1999年5月26日付けで提出された米国特許出願第09/320,060号、2000年1月11日付けで提出された同第09/482,124号、および2001年6月12日付けで提出された同第09/880,544号に開示されており、これは、同第09/482,124号の分割出願である。そこに開示されている、媒体シートを1枚ずつ綴じる方法の1つは、画像形成装置によって綴込み領域に塗布されたトナー材料を用いることであり、すなわち一方のシートに塗布されたトナーにエネルギーを加えて、トナーを隣接するシートに融着させ、それによって2つのシートを綴じ合わせることである。しかしながら、接着剤などを用いてシートを綴じるような場合、書類の綴込み領域内にある部分は、概して厚めとなる。しかしながら、さらに重要なことに、画像形成装置の固有の制限により、トナーは、概して、媒体シートの縁から約5mm以下で塗布されることはない。この結果、結合媒体としてトナーを用いて綴じられた書類は、「フルブリード」綴込みとして知られるところのものを有さないことになる。すなわち、書類のシートは、縁で綴じられるのではなく、縁よりもわずかに内部で綴じられることになる。これにより、綴込み領域のすぐ隣の縁に沿って尚早に傷むことになり得る書類がもたらされ、書類に不快な視覚的外観が与えられてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、同様の従来技術の方法から得られる利点を達成するがその方法に関連する個々の欠点および不利益は回避する、画像形成された媒体シート、特にラミネートされ画像形成されたシートを綴じる方法が必要となる。
【0008】
【課題を解決する方法】本発明は、保護コーティングを用いて媒体シートを綴じ合わせるための方法および装置を提供する。本発明の一実施形態は、複数のシートを綴じ込んで綴じられたシートスタックにする方法を提供する。この方法は、第1のシートおよび第2のシートを提供することを含む。シートのうち少なくとも一方は、シートの少なくとも一部に保護コーティングが塗布されている。この方法はさらに、一方のシートの保護コーティングの少なくとも一部が他方のシートと接触するようにシートを重ねることを含む。次いで、この方法は、第1および第2のシートの予め選択された範囲(綴込み領域)に綴込みエネルギーを加え、それによって、シートを綴じてシートスタックにすることを含む。綴込み領域は、保護コーティングの少なくとも一部を含む。綴込みエネルギーは、熱、圧力、超音波エネルギー、ならびに他のエネルギー形態のうち少なくとも1つとすることができる。
【0009】本発明の第2の実施形態は、複数のシートから綴じられた書類を形成するための装置を提供する。この装置は、媒体シート上に画像を形成するように構成された画像形成セクション、および画像形成された媒体シートに保護コーティングを塗布するように構成されたコーティングセクションを有する。この装置はさらに、保持装置と綴込み装置を有する。保持装置は、複数の媒体シートを受け取り、かつ保持するように構成される。綴込み装置は、保持装置内の複数の媒体シートの少なくとも1枚上の保護コーティングの一部に綴込みエネルギーを加え、それによって保持装置内のシートを互いに綴じるように構成される。
【0010】次に、本発明のこれらの態様および実施形態ならびに他の態様および実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、保護コーティングを塗布されている媒体シートを綴じ合わせるための方法および装置を提供する。包括的に、本発明は、少なくとも1枚のコーティングされたシートの綴込み領域(すなわち、シートが綴じ合わせられることになる、シート上に予め選択された場所)に綴込みエネルギーを加えることを含み、それによって少なくとも1枚のコーティングされたシートの上に置かれる別のシートに結合され得る状態に保護コーティングを変換させることを含む。綴込みエネルギーは、多数の異なる形態とすることができる。一例では、綴込みエネルギーは、熱と圧力の組み合わせの形態で加えられる。このようにして、保護コーティングを有するシートは、貫入の綴込み手段(たとえばステープル留め、縫付けなど)を使用せずに、また不均一な厚さの綴じられた書類を形成する可能性がある三次的な接着材料(接着剤など)を導入せずに、綴じ合わせることができる。
【0012】保護コーティングは、媒体シートの片側のすべて、あるいは一部のみに塗布することができるか、あるいは媒体シートの両側に塗布することができる。保護コーティングは、たとえばポリマーのようなプラスチック、または樹脂とすることができる。コーティングは、保護コーティングを媒体シートに塗布するための周知の方法を用いて塗布することができる。かかる方法は、たとえば米国特許第6,042,675号、同第5,807,461号、および同第5,961,779号に開示されている。本発明に用いることができる保護コーティングの例は、米国特許第5,681,660号に記載されている。
【0013】好ましくは、本発明の方法では、2枚の媒体シート(このうち少なくとも一方は保護コーティングを塗布されている)が互いに上に重ねられる。シートは、一方のシートの保護コーティングの少なくとも一部が他方のシートに接触するようにスタックとして積み重ねられる。要件というわけではないが、シートは、共通の縁に沿って整合されてスタックとして積み重ねられることが好ましい。その後、綴込みエネルギーが、第1および第2のシートの予め選択された範囲(綴込み領域)に加えられて、それによって、シートをシートスタックに綴じ込む。綴込み領域は、他方のシートと接触する一方のシート上の保護コーティングの少なくとも一部を含む。綴込みエネルギーは、保護コーティングを再活性化するように選択される。すなわち、綴込みエネルギーは、少なくとも1枚のシート上の保護コーティングを、対向するシートに接着または融着するであろう状態(たとえばプラスチック状態、液体に近い状態、あるいは液体状態)に変換させるように選択される。保護コーティングが融着され得る対向するシートの側は、シートのコーティングされていない側、あるいは同様に保護コーティングを塗布されているシートの側とすることができる。用いることができる綴込みエネルギーの例には、熱、圧力、あるいは超音波エネルギーが挙げられるがこれらに限定されない。一変形形態では、綴込みエネルギーは、第1のシートに塗布される保護コーティングを第2のシートの綴込み領域に十分に融着させるように選択される。これにより、保護コーティングが最初に塗布されるシートと保護コーティングとの間の結合と同様に、2枚のシート間に略恒久的な結合がもたらされる。別の代替形態では、綴込みエネルギーは、第1のシート上の保護コーティングを第2のシートの綴込み領域に不十分、不完全に融着させるように選択される。これにより、2枚のシート間に弱い結合がもたらされ、2枚のシートが、コーティングが最初に塗布されるシートから保護コーティングを引きはがすことなく、後で引き離されることを可能にする。
【0014】本発明の方法および装置は、スタックあるいは2枚以上のシートを綴じ合わせるために使用することができる。2枚よりも多くのシートを綴じ合わせる場合、綴込みエネルギーは、一回の適用でシートスタック全体に加えられるか、あるいはシートをスタックに加えていく際に個々のシート(あるいは複数のシート)に加えられ得る。すなわち、本発明の方法を用いて2枚よりも多くのシートが綴じ合わされる場合、最初に、シートのすべてを互いに上に置くことができ、次いで、シートスタック全体に綴込みエネルギーが加えられる。代替的に、各シートは、1回に1枚ずつ、積層シートスタック(すなわち「サブスタック」)内の前のシートに接着され得る。さらに、複数のシートが、積層シートスタック内の最後に綴じたシートに接着され得る。たとえば、2枚のシートを綴じ合わせることができる。その後、さらに2枚のシートを初めの2枚の綴じられたシートの上に置くことができ、次いで、後の2枚のシートが初めの2枚の綴じられたシートに綴じられる。
【0015】綴込み領域は、シート上の種々の場所に位置付けられ得る。たとえば、別のシート(図示せず)に接着されるシート100の平面図を示す図6に関して、綴込み領域は、シートがシートの平面にある領域に沿って十分に結合されるように、シートの共通の第1の縁107からラインL2に内側に延在している領域112とすることができる。シートはまた、第2の縁105とラインL3とによって画定される上部の綴込み領域104で接着され得る。本発明の方法を用いて綴込み領域112および104においてシートを綴じ込むことの利点は、これが「フルブリード」綴込みを提供するという点である。すなわち、シートは、綴込み領域内に空隙が(ほぼ)ない連続した領域に沿って綴じ込まれ、この綴込みは、綴じられた書類を形成する媒体シートの縁に完全に至り得る(およびその縁を含み得る)。このことは、強い接着、および均一な好ましい外観をもたらす。綴込み領域はまた、シートがそれぞれの縁に沿ってのみ実質的に十分に綴じ込まれるようにシートの第1の縁107に沿って延在することができる。1つの縁に沿ったこの綴込みの利点は、これにより、保護コーティングまたはシート自体の外観をほとんど損なわなずに、シートが後で容易に分離されることを可能にするという点である。綴込み領域は、各シートの(ラインL1によって画定された)共通の隅(複数の場合もある)102にも位置付けられる。このタイプの隅の綴込みは、縁107のみに沿った綴込みよりも確実な綴込みを提供するが、シートが領域112または104において綴じ込まれる場合よりも容易に、シートが後で分離されることを可能にもする。綴込み領域は、連続的である必要はない。たとえば、綴込み領域は、シート100の左側107に沿った局部領域108とすることができる。一般に、綴込み領域は、シートを他のシートに綴じ込むのに保護コーティングが用いられるように保護コーティングがシートの少なくとも1枚に塗布される任意の他の場所とすることができる。
【0016】一変形形態では、綴込みエネルギーを加える前に、第1のシートを折り曲げることによって、第1のシートの折り曲げられた縁を作成することができる。第2のシートも折り曲げることによって、第2のシートの折り曲げられた縁を形成することができる。したがって、綴込み領域が、シートの折り曲げられた縁に沿って延在し得る。綴込みエネルギーを加える前に、まず、折り曲げられたシートを間に挟みこむ。このことは図7に示されており、図7は、綴込み領域158(この領域に沿って第1のシート154および第2のシート156がそれぞれ折り目をつけられている)において第1のシート154に綴じ込まれる第2のシート156を等角投影図で示している。図示の例において、シートは、まず、一方のシートが他方の上にスタックとして積み重ねられ、次に、折り目158に沿って折り込まれる。次に、熱および圧力の形態の綴込みエネルギーが、個々の加熱要素151ならびにローラ141および142によって綴込み領域158に加えられる。代替的に、折り曲げられたシートを互いに上(上面)に重ね、その後で綴込みエネルギーを綴込み領域に加える。あるいは、シートは両方ともまず個別に折り込まれ、次に間に挟みこんでから、綴込みエネルギーが加えられる。しかしながら、保護コーティングが塗布されている媒体シートの場合では一般的であるように、媒体シートが比較的厚い場合、間に挟みこむことにより、外側シートの自由縁をわずかに越えて突出する内側シートの自由縁(たとえば綴じ込まれた縁の対向縁)がもたらされる傾向がある。これにより、綴じられた書類に不快な視覚的外観がもたらされるため、シートの間に挟みこんで綴じ込んだ後に、その自由縁を共通の整合された縁に形を整えることが望ましい場合がある。
【0017】本発明のさらに別の実施形態は、第1のシートを第2のシートに綴込むことを含むのではなく、シートの第1の部分を同一シートの第2の部分に綴じ込むことを含む。この例は図11に示されており、図11は、大量の郵便物などにおいて用いられるような、部分的に開いている三つ折りパンフレット500を示している。パンフレット500は、保護コーティング(図では見えない)が塗布されている媒体シート「M」からなる。説明のため、保護コーティングはシート500の第1の側「S1」に塗布され、第2の側「S2」には塗布されていないと仮定する。媒体シート「M」は、第1の折り目ライン510に沿って折り込まれ、その折り目ラインによって第1のパンフレット部分501と第2(すなわち中央)のパンフレット部分502とが画定される。同様に、折り目ライン520によって第3のパンフレット部分503が画定される。この折り曲げは、1つ、2つ、あるいはそれ以上の折り目ラインに沿って媒体シートを自動的に折り曲げるための、周知の装置を用いて行うことができる。かかる折り曲げ装置は、シート仕上げ装置に組み込むことができ、このシート仕上げ装置は、本発明のシート綴込み装置も含み得る。図11に示した媒体シート「M」から最終折り畳みパンフレットを作成するために、シート500の第1の部分501が、中央部分502上に「F1」方向に折り込まれる。次に、第3の部分503が、(先に折り曲げられた)第1の部分501の上に「F2」方向に折り込まれる。この結果もたらされる折り畳みパンフレットでは、「S1」側のみが保護コーティングを有する場合、パンフレットの外側の面(すなわち折り畳みパンフレットを閲覧する者に見えるパンフレット部分)は、塗布されないことになる。これにより、郵便住所および郵送料が郵便用などのパンフレットにより容易に記されることが可能となる。
【0018】図11のシート「M」がその最終形状に折り曲げられた後、この状態でシート綴込みの多数の異なる変形形態を用い、それによってパンフレット500の一部を密封して密封パンフレットを形成する。一例では、図11のパンフレット500は、綴込みエネルギーを第3の部分503の隅518に加えて、先に中央部分502の上に折り込まれている第1の部分501に、第3の部分503を接着することによって封鎖位置で大まかに接着され得る。綴込みエネルギーにより、第3の部分503の第1の側「S1」上の保護コーティングは、第1の部分501のコーティングされていない側「S2」に接着させられる。別の例では、部分501および503が上述のように折り曲げられた後、綴込みエネルギーを、パンフレット部分503の上縁に沿った綴込み領域512に沿って加えて、1つの縁全体にわたった密封を提供することができ、したがって、側縁(領域514および516)のみを密封せずに残すことができる。さらに、綴込みエネルギーを、パンフレットが折り込まれて密封可能な縁の3つすべてを密封した後で綴込み領域514および516に加えることができる。この最後の例では、第1の部分501上にパンフレット500の第3の部分503を折り曲げる前に、第1の部分501を第2の部分502に密封することができ、その後、第3の部分503を第1の部分501に密封することができる。パンフレット500の3つすべての自由縁の周りにシールを施すことの利点は、綴込みシールを壊すことにより、綴込み領域(512、514、516)の少なくとも一部に沿った、パンフレットの側「S1」上の印しが通常残されるため、相対的なタンパー証拠性パンフレットを形成することができる。明らかであるように、同様の方法を用いて、側(514、516)ならびに底部(522)に沿って密封され得る二つ折りパンフレット(たとえば部分501および502のみからなる)を形成することができる。
【0019】同様にして、2枚の別個のシートを2つ以上の縁に沿って綴じ合わせることができる。図6に戻ると、2枚のシート(それぞれシート100とする)が、本発明の方法を用いて綴込み領域104、112、114、および116の任意の組み合わせに沿って綴じ込まれることができる。たとえば、綴込み領域104、112、および114に沿ってシート100を綴じ込むことによって、封筒が形成され、これにより、自由な媒体シート(シート100よりも小さい寸法からなる)が、得られた封筒に挿入されることを可能にする。この封筒は、後で、綴込み領域116に沿ってシート100を綴じ合わせることにより密封することができる。さらに、シートは、その表面118の全体にわたって互いに十分に接着され得る。したがって、本発明の方法は、2枚のシート、または1枚のシートの2つの部分を綴じ合わせることにより密封を形成するのに用いることができる。
【0020】本発明は、綴じられた書類を作成する方法も提供する。この方法は、画像が形成され得る第1の媒体シートおよび第2の媒体シートを提供することを含む。画像は、これらの媒体シートのうち少なくとも一方の上に形成され、文および/または画を含み得る。保護コーティングが、媒体シートの少なくとも一方に塗布され、次に、シートが、保護コーティングの少なくとも一部が他方のシートの少なくとも一部と接触するように重ねられる。その後、上述した方法で、綴込みエネルギーが、予め選択された綴込み領域に加えられて、一方のシート上の保護コーティングを第2のシートに接着させる。上述した方法によって記載されてもいるように、この方法は、追加のシートを含むように拡張され得る。本発明のこの方法は、媒体シート上に画像を形成するように、かつ画像形成されたシートに保護コーティングを塗布するように構成される画像形成装置(たとえばコピー機)を用いて実施することができる。この装置は、一体型綴込み装置(さらに以下に記載する)を含んでいてもよく、あるいはこの綴込み装置を、シートが画像形成されコーティングされた後、本発明の方法にしたがって、シートが綴込み装置に移動して綴じ合わせるように別個のユニットとしてもよい。さらに、媒体シートの画像形成、およびシートへの保護コーティングの塗布は、別個の装置によって行われ得る。
【0021】上記の説明により明らかであるように、綴じられた書類内のシートすべてが保護コーティングを塗布されていることが要件ではない。たとえば、コーティングされていない第1のシートは、該塗布されていない第1のシートが第2のシート上のコーティングの少なくとも一部と接触する限り、このコーティングされた第2のシートに接着され得る。さらに、第1のシートが該シートの両側にコーティングを有する場合、コーティングされたシートは、2枚のコーティングされていないシート間で接着され得る。しかしながら、一般に、書類の各シートは少なくともその片側に保護コーティングを塗布されているであろうことが予想される。
【0022】次に、本発明の、特定的であるが限定的ではない方法および装置の例を記載する。図1aを参照すると、4枚のシート10からなる書類5が綴じ合わされて綴じられた書類とされるところである。シート10は、文または図表11のような画像が形成されているものとし得る。画像は、シートの片側または両側に施され得る。この例では、シート10は、各シートの第1の縁7から内側に延在している綴込み領域12に沿って綴じられることになる。この例のために、各シート10は保護コーティングを与えられていると仮定する。図1bは、シート10の側部正面図を示す。シート10は、媒体シート101がその下に置かれており、この媒体シートは、たとえば紙、カードストック、あるいは印画紙とすることができる。媒体シートに塗布されるのは、たとえば樹脂ベースまたはポリマーベースのコーティングとすることができる保護コーティング102である。図2は、シート10をシートのサブスタック14に加え、それによって綴じられた書類5を作成する方法を示している。図2では、サブスタック14を、綴込み領域12に沿って予め綴じ込んでおくことができるか、あるいはシートのすべてがスタックとして積み重ねられた後で、シートスタック5の全体を綴じ込むことができる。代替的に、シート10(図1a)を、サブスタック14に複数(たとえば2枚、3枚など)で綴じ込むことができる。
【0023】一方のシートを他方のシートに接着するために、綴込みエネルギーを、保護コーティングが塗布されているシートに加える。綴込みエネルギーは、綴込み領域のみに加えられることが好ましい。1枚のシートに加えられる綴込みエネルギーの量は、綴込み領域にある保護コーティングを、保護コーティングが(1)別のシート上の保護コーティング、あるいは(2)別のシートの下に置かれた媒体シートと接着または融着する状態に変換させるように選択される。たとえば、図9aに関して、第1のシート310に接着される第2のシート320の断面図が示されている。第1のシート310は、媒体シート314に保護コーティング312が塗布されており、第2のシート320は、媒体シート324に保護コーティング322が塗布されている。シート310および320は、綴込み領域318に沿って綴じ込まれる。綴込みエネルギー「B」は、第1のシート310の媒体シート314の方向に加えられて、保護コーティング312を、非固体状態に変換させ、それによって、第2のシート320の媒体シート324の下表面に接着させる。見てわかるように、綴込み領域318にある保護コーティング312は、綴込み領域318においてそのコーティング312の厚さのほぼ全体にわたって変換されている。図9aを、第2のシート320’が綴込みエネルギーB’によって第1のシート310’に接着される図9bの断面図と比較する。見てわかるように、第1のシート310’の保護コーティング312’は、綴込み領域318’において一部のみが非固体状態に変換される。したがって、第2のシート320の媒体シート324’への接着は、図9aにおけるシート310および320間に形成される接着よりも弱いものとなる。したがって、綴込みエネルギーが作用する保護コーティングの量、ひいてはシート間の接着の強さは、綴込み領域において加えられる綴込みエネルギーの強度、ならびに綴込みエネルギーが加えられる時間に基づいて選択的に変えることができる。
【0024】上述した綴込み工程に作用するよう用いられ得る綴込みエネルギーの例としては、熱、圧力、超音波エネルギー、磁気エネルギー、無線周波数エネルギー、および電磁エネルギーの他の形態、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。好ましくは、熱と圧力を組み合わせたものが綴込みエネルギーとして用いられる。
【0025】次に、図3を参照すると、本発明のシート綴込み方法を実施するのに用いることができる綴込み装置22が、等角投影図で示されている。綴込み装置22は、本発明の方法を実施するのに用いることができる綴込み装置の一例にすぎない。図3を参照すると、綴込み装置22は、シート収集トレイあるいは保持装置24、プレス26、加熱部材28、およびヒートシンク30を備える。プレス26、加熱部材28、およびヒートシンク30は、ガイドポスト31に沿って上下または前後に動く。加熱部材28は、たとえば圧縮ばね32によって、書類に対し十分な空隙を提供するようにトレイ24のシート収集領域から離れて付勢される。プレス26は、ヒートシンク30およびヒートシンク30と加熱部材28との間に配置された第2の一対の圧縮ばね33を介して加熱部材28に動作可能に連結されている。好ましくは、ヒートシンク30は、加熱部材28よりも有効熱質量が非常に大きく、加熱部材28は、急速な加熱および冷却を促進するように非常に薄いものとする。この実施形態では、加熱部材28は、電気抵抗性加熱要素34を含む。加熱部材28は、たとえば、抵抗性要素34を通る電流によって加熱される。ヒートシンク30の比較的大きな熱質量は、種々の方法で達成することができる。たとえば、熱は、熱伝導性材料が加熱部材28と接触する際に熱伝導により熱を放散する、大きい物理的質量の熱伝導性材料を介して、受動的に放散させることができる。熱は、加熱部材28を冷却するのに移動空気を用いる対流ヒートシンクにより積極的に放散させることもできる。あるいは、熱は、加熱部材28から電流をわきに逸らす非常に低い電気抵抗を有する材料を介して放散させることもできる。これらの技術のうち2つ以上の組み合わせを用いることもできる。加熱部材28とヒートシンク30の熱容量の関係は、綴込み装置22の連続動作を容易にするのに役立つ特定の動作環境のために最適化することができる。
【0026】次に、綴込み装置22の操作を、図4aないし図4cの綴込み装置22の断面図を参照して説明する。各シート10は、保持装置(トレイ)24(図3)内に置かれている。示した例では、図1aおよび図1bに示したように、シートは、画像を保有するシートの側の上に保護コーティングが塗布されているものと仮定する。したがって、シートは、保護コーティングが加熱部材28と直接接触しないように「表を下に」した位置でトレイ24内に配置される。シート10は、必要または所望である場合に、従来の技法、たとえば縁ガイド25を用いて、スタック14に整合される。プレス26が、ヒートシンク30に対して下降していくにつれ(図4a)、プレス26は、第1の付勢ばね32の抵抗に打ち勝ち、綴込み領域12に沿って、一番上にあるシート10およびスタック14に加熱部材28を押しつける(図4b)。シート10の綴込み領域12に加えられる熱および圧力(綴込みエネルギー)は、保護コーティング材料がスタック14の最上部のシートに接着することができるように領域12にある保護コーティング材を再活性化(融着または軟化)する。プレス26が下降し続けるにつれ、第2の付勢ばね33の抵抗に打ち勝ち、図4bと図4cを比較することでわかるように、ヒートシンク30を押して加熱接触部材28と接触させる。ヒートシンク30の大きな比較的冷たい熱質量が、加熱部材28、シート10、およびスタック14を冷却する。プレス26は、完全に下降した位置で一時的に保持され、加熱部材28が冷却される際にシート10およびスタック14にかかる圧力を維持する。シート10およびスタック14の持続的な圧縮と組み合わさった冷却により、再活性化された保護コーティングを硬化させることが可能になり、それによって、スタック14にシート10を接着する。圧力が解放されていくにつれ、付勢ばね32および33は、加熱部材28およびヒートシンク30をそれぞれの開始位置に戻す。
【0027】図3および図4aないし図4cに示した実施形態では、ヒートシンク30は、アルミニウムブロックまたは強制空気対流式熱交換器のような、熱伝導性の高い材料が好ましい。ヒートシンク30は、綴じ込み動作の間中、加熱部材28からの熱を放散するのに十分に大きいことが好ましい。第2のばね33は、プレス26が下降するにつれて、ヒートシンク30が加熱部材28に押しつけられる前に加熱部材28がスタック14に押しつけられるように、第1のばね32よりも剛性であることが好ましい。
【0028】図5aないし図5cは、電気放散性ヒートシンク30が図3の熱放散性ヒートシンクの代わりに用いられる、綴込み装置40の代替的実施形態を示す。図5aないし図5cを参照すると、シート10がトレイ26内に蓄積され、縁ガイド25により整合されている(図5a)。ヒートシンク30がトレイ24に向けて押されるにつれて、加熱部材28は、ばね33および摺動ブロック36に付勢されてスタック14に押しやられる(図5b)。第1の実施形態と同様に、シート10の綴込み領域12に加えられる熱および圧力(綴込みエネルギー)が、領域12において保護コーティング材を再活性化する。ヒートシンク30が、トレイ24に向けてさらに押されるにつれて、ばね33の抵抗に打ち勝ち、加熱制御回路35と電気的に接触する(図5c)。この電気接触は、加熱部材28にある抵抗加熱要素34からの電流を、抵抗の低いヒートシンク30の方に逸らすか、あるいは「短絡」して、加熱部材28を冷却する。再び、第1の実施形態と同様に、綴込み装置22は、完全に圧縮された位置で一時的に保持され(図5c)、加熱部材28が冷却される際にシート10およびスタック14にかかる圧力を維持する。シート10およびスタック14の連続的な圧縮と組み合わせられた冷却により、再活性化された保護コーティング材が硬化することが可能になり、したがって、最上部にあるシート10がシートスタック14に固定される。その後、ヒートシンク30および他の構成部材がその開始位置に引き戻される。電気放散性ヒートシンクは、綴込み装置22から遠隔のヒートシンクに加熱部材28を選択的に連結する切り替え回路を介して実施することもできる。遠隔の電気放散熱は、温度、シートの位置整合、タイミング、あるいは任意の他の適した制御機構によって作動される制御切り替えにより、加熱部材28に選択的に連結することができる。
【0029】図4aないし図4cの綴込み装置40に関する変形形態は、図10の側部正面断面図に示される。図10の綴込み装置400は、保持装置(トレイ)24、およびシートスタック14を適所に保持するための縁ガイド25を備える。この綴込み装置は、加熱要素428およびヒートシンク430を備え、これらはどちらも、図3の加熱部材28、ヒートシンク30、およびガイドポスト31の動作と同様にして、ガイドポスト431上を動く。しかしながら、図10では、これらの構成部材(加熱要素、ヒートシンク、およびガイドポスト)は、綴込み領域421がシートスタック14の縁に沿うようにシートスタック14の縁に向ける。加熱要素428およびヒートシンク430は、図4cに描かれた位置と同様に、完全に押し下げられた位置に、および書類の縁421と接触して描かれている。しかしながら、加熱要素428およびヒートシンク430は、加熱要素28およびヒートシンク30が図4aの完全に引き戻された位置から図4bの中間位置および最終的には図4cの完全に押し下げられた位置まで移動する方法と同様に、書類の縁421から離れた位置から図10に描かれた位置まで動作可能に移動することが理解される。加熱要素428がシートスタック421の縁421と接触すると、綴込みエネルギー(ここでは熱)により、スタック14のシートの縁にある保護コーティングが非固体状態に変換され、したがって、加熱要素が冷却され引き戻されると、シートは、縁421に沿って接合されるようになっている。
【0030】図10の綴込み装置400は、シャフト422により支持されたアンビル420を有することもできる。アンビル420は、アンビル420が保持装置26のシート14から引き離された第1の位置からアンビル420がシートスタックの縁421近くでシート14に当接される第2の位置まで動作可能に可動である。したがって、アンビル420が、圧縮された固定位置にシートスタック14を保持するとともに、加熱要素428およびヒートシンク430が、シートスタック14の縁421に押しつけられる。このようにして、スタック14のシートすべては、加熱要素421の一回の適用により互いに接着され得るが、図3および図5aないし図5cに示した実施形態では、シートは、個別にあるいは小単位ずつ(たとえば一度に2、3枚のシートずつ)接着されることが好ましい。
【0031】本発明の第3の実施形態は、複数のシートから綴じられた書類を形成するための装置を提供する。図8は、かかる装置の側面概略図を示している。この装置は、たとえばコピー機とすることができる。図8の装置200は、画像形成部210および仕上げ部250を備える。この画像形成部は、紙などのような媒体シート上に画像を形成するように構成された画像形成セクション212を備える。画像形成セクション212は、たとえば、電子写真画像形成セクション(すなわち「レーザプリンタ」)、ウェットインク画像形成セクション(たとえば「インクジェット」画像形成セクション)、あるいは任意の他の周知のタイプの画像形成セクションとすることができる。媒体214は、用紙経路216に沿って、該媒体に画像を施すことができる画像形成セクションに移動する。装置200の画像形成部210はさらに、画像形成された媒体シートに保護コーティングを塗布するように構成されたコーティングセクション230を備える。保護コーティングは、たとえば、ロール232に含有されるポリマー材料またはアクリル樹脂とすることができる。画像形成セクション212から出た媒体は、ガイド225を介してコーティングセクション230に移動する。保護コーティングは、ロール232から媒体に塗布され、コーティングされた媒体は、次に、駆動ローラ236によって圧着ローラ234(媒体/コーティングを組み合わせたものに熱を加えることもできる)に移動し、それによって、媒体シートにコーティングを固定する。コーティングされた媒体は、次に、ガイド238に沿って仕上げ部250に移動する。保護コーティングがロール232により塗布されることになる側とは反対のシートの側に保護コーティングを塗布する、コーティング233の二次的ロールおよび駆動ローラ237もまた設けられ得る。このようにして、媒体シートのいずれかの側または両側が、保護コーティングを塗布された状態になり得る。媒体シートは、画像形成セクション212で画像を施される必要は必ずしもなく、また、コーティングセクション230でコーティングを塗布される必要も必ずしもないことが理解される。たとえば、シートは、コーティングされないままにする場合に、コーティングを塗布されずにコーティングセクション230を通過することができるか、あるいはバイパスガイド(図示せず)により、コーティングセクションを迂回して移動することができる。
【0032】装置200の画像形成部210は、装置の種々の動作を制御するためのプロセッサ218も備える。このプロセッサは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)コンポーネント222を含み得るメモリデバイス220と通信することができ、このメモリデバイス220は、媒体上に形成する画像を一時的に格納するために用いられ得る。メモリデバイス220は、シート綴込みプログラム224も含むことができ、このプログラムは、プロセッサにより実行されるように構成された一組のコンピュータ実行可能ステップである。シート綴込みプログラム224は、上記の方法にしたがって画像形成されコーティングされたシートを互いに綴じるように、綴込み装置に命令する。装置200の画像形成部210はまた、ユーザ入力ポイント(ボタンまたはスイッチ)244を有するユーザコンソール240を備えて、ユーザが装置200に命令を伝えることを可能にすることができる。ユーザコンソールはまた、ユーザディスプレイ242を備えて、プロセッサ218がユーザに情報を伝えることを可能にすることができる。ユーザコンソール240をユーザが用いて、シート綴込みプログラム224を作動または停止することができる。
【0033】装置200の仕上げ部250は、綴込み装置260を備えることができ、この綴込み装置260は、図3、図4aないし図4c、図5aないし図5cおよび図10に関して上述した例のいずれかにしたがって動作することができる。すなわち、綴込み装置260は、少なくとも1枚が保護コーティングを塗布されている二枚以上のシートに綴込みエネルギーを加えて、保護コーティングを介してシートを互いに接着させる。好ましくは、シート綴込み装置260は、保持装置(トレイ)252内に置かれた書類シートにアクセスすることができるようにトラック254上で垂直に移動されるように構成され、したがって、1枚の書類の複数枚のコピーをすべて、同一のセッション中に作成し綴じることがきできる。
【0034】上記の本発明は、構造的および方法的な特徴に関して多少なりとも特定的な文言で記載されているが、本明細書に開示された手段は、本発明を実施する好ましい形態を備えているのであり、示され記載された特定の特徴に限定されるものではないことを理解されたい。したがって、本発明は、均等論にしたがって適切に解釈された併記の特許請求の適した範囲内での本発明の形態または変形形態のいずれにおいても請求される。
【0035】なお、この発明は例として次の実施態様を含む。丸括弧内の数字は添付図面の参照符号に対応する。
【0036】[1] 複数のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)を綴じ込んで綴じられたシートスタック(5、14)にする方法において、少なくとも一方が少なくともその一部に保護コーティング(102、312、322、312’、322’)を塗布されている第1のシートおよび第2のシートを提供することと、前記少なくとも一方のシート上にある前記保護コーティングの少なくとも一部がもう一方のシートと接触するように前記第1のシートおよび前記第2のシートを重ねることと前記第1のシートおよび前記第2のシート上に画定された綴込み領域(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)に綴込みエネルギー(B、B’)を加え、それによって前記シートを綴じ込んで前記シートスタック(5、14)にすることと、を含み、前記綴込み領域が、前記少なくとも一方のシート上の前記保護コーティングの選択範囲を含み、前記選択範囲がもう一方のシートと接触する、方法。
【0037】[2] 上記[1]に記載の方法において、前記綴込みエネルギー(B、B’)が、熱、圧力、または超音波エネルギーのうち少なくとも1つであるもの。
【0038】[3] 上記[1]に記載の方法において、前記綴込みエネルギー(B、B’)が、前記綴込み領域(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)において、前記少なくとも一方のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)上の前記保護コーティング(102、312、322、312’、322’)をもう一方のシートに十分に融着させるように選択されるもの。
【0039】[4] 上記[1]に記載の方法に置いて、前記綴込みエネルギー(B、B’)が、前記綴込み領域(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)において、前記少なくとも一方のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)上の前記保護コーティング(102、312、322、312’、322’)をもう一方のシートに不完全に融着させるように選択されるもの。
【0040】[5] 上記[1]に記載の方法において、少なくとも一部分に前記保護コーティング(102、312、322、312’、322’)が塗布されている第3のシート(10)を提供することと、前記第3のシート(10)上の前記保護コーティング(102、312、322、312’、322’)の少なくとも一部が前記第1または第2のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)の一方と接触するように、前記シートスタック(14)の上に前記第3のシートを置くことと、前記綴込み領域に前記綴込みエネルギー(B、B’)を加え、それによって前記シートスタック(14)に前記第3のシートを綴じることと、をさらに含むもの。
【0041】[6] 上記[1]に記載の方法において、前記綴込みエネルギー(B、B’)を加える前に、前記第1のシート(154)を折り曲げ、それにより第1のシートの折り曲げられた縁(158)を形成し、前記第2のシートを折り曲げ、それにより第2のシートの折り曲げられた縁(158)を形成することと、をさらに含み、前記綴込み領域(158)が前記シートの該折り曲げられた縁に沿って延在するもの。
【0042】[7] 複数のシート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)から綴じられた書類(5、14)を形成する装置(200)において、媒体シート上に画像を形成するように構成された画像形成セクション(212)と、画像形成された媒体シートに保護コーティングを塗布するように構成されたコーティングセクション(230)と、複数の媒体シートを受け取り、かつ保持するように構成された保持装置(26、252)と、前記保持装置内の複数の媒体シートのうち少なくとも1枚のシート上の保護コーティングの一部(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)に綴込みエネルギー(B、B’)を加え、それによって前記保持装置内の前記シートを互いに綴じるように構成されている綴込み装置(2、40、260、400)と、を備える装置。
【0043】[8] 上記[7]に記載の装置において、プロセッサ(218)と、前記プロセッサにより実行されて前記綴込み装置(2、40、260、400)を制御するように構成されているシート綴込みプログラム(224)と、をさらに備えるもの。
【0044】[9] 上記[7]に記載の装置において、前記シート綴込み装置が、前記媒体シート(10、100、154、156、310、320、310’、320’)から離れた第1の位置と、1枚の媒体シートと接触する第2の位置との間で可動である、前記保持装置(26、252)の近くにある加熱要素(28、128)と、前記保持装置に排紙された各シートについてシートの予め選択された綴込み領域(12、102、104、108、112、158、318、318’、421)に前記加熱要素を押しつけるように動作可能な、前記加熱要素に連結されたプレス(26、30)と、を備えるもの。
【0045】[10] 上記[9]に記載の装置において、前記媒体シートはそれぞれ第1の縁(421)によって画定され、前記綴込み装置(400)が、前記媒体シート(14)から離れた第1の位置とおよび前記媒体シートの前記第1の縁(421)に近接して前記媒体シートに当接する第2の位置との間で動作可能なアンビル(420)をさらに備え、前記加熱要素(428)が、前記第2の位置にある場合、媒体シート(10)の前記第1の縁(421)に沿って前記媒体シート(10)と接触するもの。
【出願人】 【識別番号】398038580
【氏名又は名称】ヒューレット・パッカード・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】HEWLETT−PACKARD COMPANY
【出願日】 平成14年10月29日(2002.10.29)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2003−211866(P2003−211866A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−314103(P2002−314103)