| 【発明の名称】 |
画像面が保護された印画物およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】岩田 哲 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
【氏名】康井 義成 【住所又は居所】神奈川県海老名市門沢橋148−1 株式会社ラボ内
【氏名】落合 博 【住所又は居所】神奈川県海老名市門沢橋148−1 株式会社ラボ内
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| 【要約】 |
【課題】インクジェット記録の画像面を良好に保護し、かつ、タックのない優れた印画物を提供すること、さらに、耐光性に優れたバックライトを有する印画物を提供すること。
【解決手段】インクジェット記録による画像を被記録媒体のインク受容層に形成した面上に、ガラス転移温度0℃〜120℃である熱可塑性樹脂を主成分とする透明フィルム層を、被記録媒体のインク受容層の最上部から15μm以下の層厚で積層することによって良好な印画物が得られ、また、特に紫外線吸収ポリマーを透明フィルム層とする印画物ではバックライトを設けることによりバックライトを有する印画物となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被記録媒体のインク受容層に形成したインクジェット記録による画像面に透明フィルム層が積層された印画物において、該透明フィルム層が、ガラス転移温度0℃〜120℃である熱可塑性樹脂を主成分とし、かつ、該層の膜厚が被記録媒体のインク受容層の最上部から15μm以下であることを特徴とする画像面が保護された印画物。 【請求項2】 被記録媒体のインク受容層に形成したインクジェット記録による画像面に透明フィルム層が積層された印画物において、該透明フィルム層が、少なくとも2層からなり、最表層がガラス転移温度0℃〜120℃である熱可塑性樹脂を主成分とする層であり、被記録媒体のインク受容層に積層した層がガラス転移温度−90℃〜50℃である熱可塑性樹脂を主成分とする層であり、かつ、該透明フィルム層の全膜厚が非記録媒体のインク受容層の最上部から15μm以下であることを特徴とする画像面が保護された印画物。 【請求項3】 被記録媒体のインク受容層が非晶質シリカを含むものである請求項1または2記載の画像面が保護された印画物。 【請求項4】 透明フィルム層が紫外線吸収性ポリマーを含むものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像面が保護された印画物。 【請求項5】 被記録媒体の基材が透明または半透明の樹脂フィルムからなる請求項1〜4のいずれかに記載の画像面が保護された印画物。 【請求項6】 被記録媒体の基材の透明な樹脂フィルムが紫外線吸収剤を含むものである請求項5記載の画像面が保護された印画物。 【請求項7】 画像を視認する面とは逆の面に光を当てるライトを具備した請求項1〜6のいずれかに記載の画像面が保護された印画物。 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載された画像面が保護された印画物の製造において、耐熱性樹脂フィルムの上に形成された、少なくともガラス転移温度0〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂層を有する透明樹脂フィルム層を、画像が形成された被記録媒体のインク受容層に転写することを特徴とする画像面が保護された印画物の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記録による画像面が保護された印画物およびその製造方法に関する。さらに、本発明は、展示物として有用なバックライトを有する画像面が保護された印画物にも関する。 【0002】 【従来の技術】印刷物は、従来、耐候性のある顔料を用いた油性インクによるオフセット印刷、スクリーン印刷あるいはグラビア印刷等により作成され、現在も多用されている。ところが、電子機器の発展とともに、パソコンなどに画像を取り込み、その印刷にインクジェット記録による方法が近年発達してきた。このインクジェット記録による印刷は、少量の部数の印刷にも容易に適用可能であるため、汎用の印刷に用いる試みがなされている。 【0003】ところで、インクジェット記録による場合、インクはほとんどの場合水性であり、ジェット噴射に際し、そのノズルがつまらないようにするため、濃度に制限がある。従って、印刷濃度をあげるためにはある程度の量のインクを画像面に適用する必要がある。特に、汎用の印刷の場合、印刷写りやすれによる画面汚染を防止するため、画像面はすばやく乾燥状態になる必要がある。その目的に添うように被記録媒体自体の改良、すなわち、噴射されたインク滴が拡散せずに、すばやく吸収されるインク受容層を被記録媒体の基材上に形成する試みがなされている。 【0004】インクジェット記録による印刷では、微細な液滴を噴射することで被記録媒体上に画像を形成することが可能であるので、銀塩写真や多色印刷に匹敵する画質を達成することができるので、上記インク受容層の上に透明フィルム層を設け、その上にプリントすることが試みられ、この目的に適う印画紙代用用紙がパソコン用に市販されている。 【0005】この印画紙代用用紙の場合、インクジェット記録によりプリントした後、インク液滴でぬれた乾燥するまで画像面をこすらないようにする必要があり、印画物が完成するまでかなりの時間を要していた。 【0006】また、インクジェット記録による印画物に対して、ポスター、案内表示等のかなりの間展示される用途にしようすると、耐候性(耐光性、耐水性、耐オゾン性など)が要求される。ところで、インクジェット記録用インクは上記したように水を主溶媒とするものが多く、インクジェットの性能を挙げるため、水溶性の染顔料あるいは極微細で良溶媒分散性とした染顔料が着色剤として用いられている。そのため、インクジェット記録による印画物の画像面は光劣化、水での流れ、オゾンによる劣化等が生じ易い。 【0007】さらに、被記録媒体の基材を透明として両面から印画物を見られるようにした場合や画像の視認する面とは逆側から投光し印画物を展示に使用した場合(いわゆるバックライト用途)では、印画物は両面より光を受けることから、インクジェット記録による印画物では画像面の光劣化ははなはだしくなる。 【0008】そのため、透明フィルム層を画像面に積層することが試みられている。特に紫外線吸収ポリマーを主成分とするフィルム層を耐熱性樹脂フィルムからなる基材に積層したラミネート部材を用い、該紫外線吸収ポリマーを主成分とするフィルム層を画像面に転写したものがこれらの対策として優れたものである(特開2000−233474号公報)。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録された画像面にフィルム層を形成したとき、上記したように、インクジェット記録用のインクは溶剤を多く含むため、被記録媒体の記録面にインク受容層が必要であり、勢い被記録媒体は厚いものとならざるをえず、また、そのためにインク受容層と積層した画像面保護用のフィルム層との密着強度に問題が生じ易い。また、ラミネート部材を用いる画像面に透明フィルム層を積層し、次いでラミネート部材の基材を透明フィルム層から剥離しようして、透明フィルム層の保護膜を設けると、場合により表面にタックが場合発生したり、折り曲げにより透明フィルム層にクラックが生じることにより、せっかくの印画物が台無しになるという欠点が生じることがある。 【0010】そこで、本発明の課題は、インクジェット記録の画像面を良好に保護し、かつ、タックのない優れた印画物を提供すること、さらに、耐光性に優れたバックライトを有する印画物を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討し、画像面を保護するための透明フィルム層に特定のガラス転移温度範囲を有する樹脂を主成分として用いたならば、インク受容層を有する被記録媒体にきわめて薄い層であっても十分に画像面の保護と共にタックのない印画物を得ることができることを見出し、ついに本発明を完成した。 【0012】すなわち、本発明の印画物は、(1)被記録媒体のインク受容層に形成したインクジェット記録による画像面に透明フィルム層が積層された印画物であって、該透明フィルム層が、ガラス転移温度0℃〜120℃である熱可塑性樹脂を主成分とし、かつ、該層の膜厚が被記録媒体のインク受容層の最上部から15μm以下であることを特徴とする。 【0013】(2)被記録媒体のインク受容層に形成したインクジェット記録による画像面に透明フィルム層が積層された印画物であって、該透明フィルム層が、少なくとも2層からなり、最表層がガラス転移温度0℃〜120℃である熱可塑性樹脂を主成分とする層であり、被記録媒体のインク受容層に積層した層がガラス転移温度−90℃〜50℃である熱可塑性樹脂を主成分とする層であり、かつ、該透明フィルム層の全膜厚が非記録媒体のインク受容層の最上部から15μm以下であることを特徴とする。 【0014】(3)上記(1)または(2)記載の印画物であって、被記録媒体のインク受容層が非晶質シリカを含むことを特徴とする。 【0015】(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載された印画物であって、透明フィルム層が紫外線吸収性ポリマーを含むことを特徴とする。 【0016】(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載された印画物であって、被記録媒体の基材が透明または半透明の樹脂フィルムからなることを特徴とする。 【0017】(6)上記(5)に記載された印画物であって、被記録媒体の基材の透明な樹脂フィルムが紫外線吸収剤を含むことを特徴とする。 【0018】(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載された印画物であって、さらに画像を視認する面とは逆の面に光を当てるライトを具備していることを特徴とする。 【0019】さらに、本発明の画像面が保護された印画物の製造方法は、上記(1)〜(6)のいずれかに記載された画像面が保護された印画物の製造において、耐熱性樹脂フィルムの上に形成された、少なくともガラス転移温度0℃〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂層を有する透明樹脂フィルム層を、画像が形成された被記録媒体のインク受容層に転写することを特徴とする。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面により説明する。 【0021】本発明の印画物の代表的なものの模式的断面図を図1に示す。 【0022】本発明の印画物1は被記録媒体10の基材101上にインク受容層102が形成されており、このインク受容層102上にインクジェット記録により画像(不図示)が形成されている。画像が形成されたインク受容層102の上に、インク受容層102の最上部から15μm以下のガラス転移温度0℃〜120℃の樹脂からなる透明フィルム層103が設けられている。なお、この透明フィルム層103は、インク受容層102との接着性を増すためにインク受容層に積層される部分がガラス転移温度−90℃〜50℃の樹脂層とし、その上にガラス転移温度0℃〜120℃の樹脂層を設けたものであってもよい。さらに、これらの樹脂層の間に互いの密着性を上げるための第3の樹脂層が設けられていてもよい。 【0023】被記録媒体の基材としては、薄いシート状のものであればいずれでもよく、例えば、上質紙、コート紙、ラミネート紙等の紙材、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)等のポリマー製の透明乃至不透明のフィルムをあげることができる。なお、その厚みとしては、通常50〜150μmが適当である。特に、バックライトあるいは両面掲示のポスター等に使用するものでは、透明あるいは半透明のポリマーフィルムが推奨される。このような用途には、該基材フィルムにも、紫外線吸収剤、熱安定剤等の安定剤を添加しておくことが好ましい。特に、紫外線吸収剤を含ませておくと、インクジェット記録画面の耐光性が図れるので好ましい。 【0024】被記録媒体のインク受容層としては、ポリビニールアルコール、ウレタン、アクリル等の膨潤性の水溶性高分子から形成されていても構わないが、多孔質無機微粒子を主成分として形成されていることが、ジェット噴射により画像形成するインクの定着性、溶剤の吸収性の点から望ましい。ここで用いうる多孔質無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカアルミナ混晶、シリカマグネシア混晶、カオリン、珪藻土、タルク等が挙げられ、経済的にはシリカ、中でも非晶質シリカが望ましい。このようなシリカとしては、ファインシールX−60(商品名、株式会社トクヤマ)やミズカシルP−50(商品名、水沢化学工業株式会社)を好適なものとしてあげることができる。 【0025】インク受容層の形成の際に、必要に応じて結着材を用いることができる。結着材として、例えば、ポリビニルアルコール、ウレタン、アクリル等の水溶性高分子、その他エマルジョンなどが利用できる。多孔質無機微粒子と結着材との配合比は、例えば多孔質無機粒子100重量部に対して、結着材を10〜200重量部、好ましくは25〜100重量部の範囲から選択する。 【0026】更に、インク受容層には分散剤、蛍光染料、pH調整剤、潤滑剤、界面活性剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することができる。 【0027】インク受容層の層厚は、例えば15〜60μmの範囲が適当であり、印画物の使用目的により適宜選択される。 【0028】インク受容層は、必要に応じて結着材を含む塗工液を被記録媒体の基材の表面に塗工し、乾燥させることにより得ることができる。塗工は、ロールコーティング法、ロツドバーコーティング法、スロットダイコーティング法等公知の方法によることができる。 【0029】インク受容層の上に形成される透明フィルム層は、ガラス転移点0℃〜120℃の熱可塑性樹脂、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂、スチレン樹脂等を主成分とした層である。このガラス転移温度が0℃未満では、得られる印画物の表面がべたつき、ほこりがつきやすく、120℃を超える場合はタックが生じやすい。また、その層厚としては、被記録媒体により異なるが、通常上記インク受容層の最上部から15μm以下とすることが望ましい。該層厚が15μmをこえると、上記ガラス転移温度の熱可塑性樹脂を主体とする場合であっても、タックが生じることがある。 【0030】本発明における印画物の透明フィルム層の形成工程を行う装置の一例の模式図を図2に示す。 【0031】ロール11に巻き取られた状態の被記録媒体10のインク受容層面に対してインクジェット記録を行うインクジェット記録部2と、透明フィルム層の形成を行うラミネート処理部4とを有する。インクジェット記録部2は、インクジェット記録ヘッド21を有し、被記録媒体のインク受容層102に対して画像情報に応じてインクを付与し、画像を形成する。画像形成後、カッター3により画像は所定の大きさに裁断される。 【0032】次に図3に示す構成を有するラミネート部材40はロール41から繰り出され、その耐熱性基材401に積層された透明フィルム層103が、所定の大きさに裁断された被記録媒体10のインク受容層102面と透明フィルム層103が向き合う状態で、一対の第1のガイドロール42であわされ、一対の加圧ローラー43の間を通り、必要に応じた加熱下で加圧される。この処理によって、透明フィルム層103が、インク受容層102に圧着される。 【0033】その後、第2のガイドロール44を経て、インク受容層102に圧着された透明フィルム層103から巻き取り装置5で耐熱性基材401のみを引っ張ることで剥離して、引き取りロール6にてラミネート部材の耐熱性基材401を剥離した残りの印画物1を引き取り、図1に示す画像面を保護した印画物1を得る。 【0034】なお、本説明では被記録媒体が連続しており、それが切断されて透明フィルム層が積層される例を示したが、被記録媒体が印刷前から所定の大きさに切断されたものであってもよく、また、透明フィルム層が積層されてから所定の大きさに切断されてもよい。 【0035】ラミネート部材40について、図3により説明する。 【0036】ラミネート部材40は、耐熱性基材401と透明フィルム層103で構成される。 【0037】この耐熱性基材401は、インク受容層102に透明性フィルム層103を熱圧着する際に、加熱加圧状態で形状を安定して保ち、かつ、積層された後に現れる透明フィルム層103の表面を積層が完了するまでの間保護する役割をするものであり、積層終了後に容易に透明フィルム層から剥離できるものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレンサルフアイド(PPS)、ポリエーテルスルホン(PES)などの材料からなるフィルムやシート等を用いることができる。その厚さはラミネート処理に適した厚さとすれば良く、25〜50μmの範囲から適宜選択することができる。 【0038】透明フィルム層103は、耐熱性基材401が安定した形態を維持する温度で加熱、加圧された状態によって、インク受容層102に密着でき、且つ転写後、常温においてタックが残らない材料からなる必要があり、ガラス転移温度が0℃〜120℃の範囲であるものが好ましい。この条件を満たす材料として、例えば、塩化ビニル酢酸ビニル系、スチレン系、アクリル系の熱可塑性樹脂を挙げることができる。 【0039】また、透明フィルム層は2層以上の構成にすることも好適である。−90℃〜50℃の低ガラス転移温度樹脂フィルム層をインク受容層102との接着層とし、その上に0℃〜120℃の高ガラス転移温度樹脂フィルム層を設けることにより、より、インク受容層に透明フィルム層が強固に接着する。また、印画物の表面になる0℃〜120℃の高ガラス転移温度樹脂フィルム層は、ノータック性に寄与する層となる。 【0040】なお、透明フィルム層の少なくとも1層に紫外線吸収剤を含ませておくことが好ましい。経時的に紫外線吸収剤はブリードアウトし、耐光性が落ちるとともに、表面が汚れ易いので、紫外線吸収剤が熱可塑性樹脂に化学結合されている紫外線吸収性ポリマーを用いることがより好ましい。このような紫外線吸収ポリマーとして、例えば、UVポリマー(PUVA−30M、商品名、大塚化学株式会社)をあげることできる。 【0041】透明フィルム層103は、熱可塑性樹脂を、必要に応じて適当な溶剤と混合して塗工液を調製し、この塗工液を、耐熱性基材401上に所定の膜厚になるように塗工し、乾燥させることにより得ることができる。塗工方法としては、例えば、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スロットダイコーティング法、マイクログラビアコーティング法等を用いることができる。 【0042】透明フィルム層103の膜厚は、印画物形成後、インク受容層の最上部からの膜厚が15μm以下となる膜厚であればよく、多孔質無機微粒子をインク受容層に用いた場合は、透明フィルム層が微粒子間の空隙に流れ込むため、耐熱性基材401上への透明フィルム層の塗工厚みは15μm以上であってもよい。 【0043】バックライト具備した印画物の模式的断面図を図4に示した。 【0044】本発明のバックライトを具備した印画物7では、透明フィルム層を積層した印画物1に、画像を視認する反対側から外装ケース71に保護された光源72にて光を照射する。なお、本図では光源72背面に光反射面73を設けてある。印画物1に対する光源72の位置は被記録媒体の基材側および透明フィルム層側のどちらでもよいが、被記録媒体の基材が半透明である場合は、基材側にライトを具備するのが望ましい。また、印画物には更に保護するフィルムや補強のためのガラス板などがあっても構わない。 【0045】 【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する。 【0046】実施例1被記録媒体の製造ポリビニルアルコール(商品名:PVA235、株式会社クラレ製)をイオン交換水に溶解した、濃度10重量%の溶液60重量部に、シリカ(ファインシールX−60、株式会社トクヤマ製)8重量部とイオン交換水を32重量部を混合し、攪拌して、インク受容層用塗工液を得た。この塗工液を、坪量105g/m2(厚み115μm)の上質紙(王子製紙株式会社製)に、乾燥後の膜厚が50μmとなるようにスロットダイコーターで塗工し、乾燥して厚み165μmの被記録媒体を得た。 【0047】ラミネート部材の製造耐熱性基材として、ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み38μm)に、紫外線吸収ポリマー(PUVA−15M、大塚化学株式会社製、ガラス転移温度90℃)を乾燥後の膜厚が10μmとなるように塗工し、乾燥後、アクリルエマルジョン(アクリル系エマルジョン2706、日信化学株式会社製、ガラス転移温度22℃)を乾燥後の膜厚が5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工し、乾燥して、ラミネート部材を得た。 【0048】上記により製造した被記録媒体に、インクジェットプリンター(BJF8500、キャノン株式会社製)で画像を形成した後、上記で製造したラミネート部材の透明フィルム層側を140℃加熱された径80mmスチールロール、耐熱性基材側を140℃加熱された径50mmゴムロールで、ニツプ荷重120N/cm、送り速度10mm/secで加熱圧着した後、ラミネート部材の耐熱性基材を剥離し、厚み171μmの印画物を得た。得られた印画物は、表面がきれいであり、タックも生じず、φ5mmの折り曲げにおいてもクラックが発生せず、耐光性も良好であった。 【0049】比較例1(ガラス転移温度が120℃を超える例) 実施例1において、紫外線吸収ポリマーに代えて、ポリスチレン(ディックスチレンGP、大日本インキ化学工業株式会社製、ガラス転移温度125℃)を用いる他は実施例1と同様にして、印画物を得た。得られた印画物はタックは生じないが、φ5mmの折り曲げによってクラックが発生した。 【0050】比較例2(透明フィルム層が15μmを超える例) 実施例1において、紫外線吸収ポリマーの乾燥後の膜厚が20μmにする以外は実施例1と同様にして、厚み181μmの印画物を得た。得られた印画物はタックは生じないが、φ5mmの折り曲げによってクラックが発生した。 【0051】 【発明の効果】本発明によれば、インクジェット印刷において記録された被記録媒体に、画質品位と堅牢性向上に寄与する透明フィルム層を設けたにもかかわらず、薄い総膜厚を実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年3月19日(2002.3.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088328 【弁理士】 【氏名又は名称】金田 暢之 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−266914(P2003−266914A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−76101(P2002−76101) |
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