| 【発明の名称】 |
印刷物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小山 隆雄 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
【氏名】豊原 美加 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
【氏名】安田 泰幸 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
【氏名】藤見 広海 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
【氏名】福中 潔 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
【氏名】村上 優 【住所又は居所】大阪市東成区玉津三丁目12番32号 株式会社ディー・エヌ・ピー・メディアクリエイト関西
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| 【要約】 |
【課題】現物の凹凸感、艶、色調、量感、触感等の質感を印刷により表現した印刷物を提供することである。
【解決手段】紙基材上にオフセット印刷により絵柄印刷層を形成し、該絵柄印刷層上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用無着色インキを印刷して艶を主体に表現する下地兼意匠層を形成し、該下地兼意匠層上にシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色インキを印刷して質感を表現する表面兼意匠層を形成したことを特徴とする印刷物。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紙基材上にオフセット印刷により絵柄印刷層を形成し、該絵柄印刷層上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用無着色インキを印刷して艶を主体に表現する下地兼意匠層を形成し、該下地兼意匠層上にシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色インキを印刷して質感を表現する表面兼意匠層を形成したことを特徴とする印刷物。 【請求項2】 前記表面兼意匠層が前記絵柄印刷層の模様に合わせて形成した凹凸感を主体に表現する第1凹凸模様層であることを特徴とする請求項1記載の印刷物。 【請求項3】 前記第1凹凸模様層が艶の異なる2種類のシルクスクリーン印刷用無着色インキで凹部と凸部を形成したことを特徴とする請求項2記載の印刷物。 【請求項4】 前記表面兼意匠層上に前記絵柄印刷層の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色インキを印刷して凹凸感を主体に表現する第2凹凸模様層を形成したことを特徴とする請求項1記載の印刷物。 【請求項5】 前記下地兼意匠層が少なくとも1.5μm厚さで形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の印刷物。 【請求項6】 前記絵柄印刷層が前記紙基材上に形成された複数の異なる絵柄印刷層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の印刷物。 【請求項7】 前記紙基材の印刷面の光沢度が45%以上であることを特徴とする請求項1記載の印刷物。 【請求項8】 紙基材上に金属光沢を有するシートを貼着し、該金属光沢を有するシート上に透明性を有するインキを印刷して艶を主体に表現する下地意匠層を形成し、該下地意匠層上にシルクスクリーン印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用インキを印刷して凹凸感を主体に表現する第3凹凸模様層を形成したことを特徴とする印刷物。 【請求項9】 金属光沢を有するシート上に隠蔽性を有するインキを印刷して、少なくとも一つの金属光沢を有する窓開き部を形成し、該窓開き部の前記金属光沢を有するシート上に透明性を有するインキを印刷して艶を主体に表現する下地意匠層を形成し、該下地意匠層上にシルクスクリーン印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用インキを印刷して凹凸感を主体に表現する凹凸模様層を形成したことを特徴とする印刷物。 【請求項10】 前記金属光沢を有するシートが紙にアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着紙、アルミニウム箔と紙とを積層したアルミニウム箔紙、透明シートにアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着シート、透明シートとアルミニウム箔とを積層したアルミニウム箔積層シートであることを特徴とする請求項8、9のいずれかに記載の印刷物。 【請求項11】 前記印刷物が見本帳であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の印刷物。 【請求項12】 前記見本帳を綴じ手段により複数枚綴じ合わせ見本帳ファイルとしたことを特徴とする請求項11記載の印刷物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、住設業界、内装業界等で商談の際等に広く用いられている見本帳ファイルないし見本帳ファイルに綴じられる見本帳に関し、さらに詳しくは、見本帳に掲載する見本に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、住設業界、内装業界等で商談の際等に用いられる見本帳ファイルないし見本帳は、通常、現物の一部をそのまま台紙に貼り付けた構成となっている。これは、住設業者や内装業者と購入者の双方にとって、現物の凹凸感、艶、色調、、量感、触感等の質感を見て触って確認できることから極めて好ましいものとして重宝されている。 【0003】しかし、住設業界や内装業界等にとって、このような見本帳ファイルないし見本帳を制作するに際しては、■見本帳に貼り付ける現物全部を調達しなければならないという問題、■調達した現物を台紙に一点一点貼り付けなけれなならないという問題、あるいは、■これらに起因して制作に長期間を必要とするという問題、さらに、■これらの問題から制作費用が高くなるという問題があった。 【0004】また、このような見本帳ファイルないし見本帳を使用するに際しては、■非常に嵩張るために取扱い難いという問題や、■重いために持ち運びが不便であるという問題があり、また、このような見本帳ファイルないし見本帳を廃棄するに際しては、■廃棄費用が発生すると共に、■社会的には企業イメージを落とすという問題を抱えていた。 【0005】そこで、住設業界や内装業界等からは、上記した■〜■の問題を解決することができ、かつ、現物の質感、凹凸感、艶、色調、量感、触感等を有する見本と該見本で構成された見本帳ないし見本帳ファイルが要望されていた。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記要望に応えるべくなしたものであって、その第1の目的とするところは、現物の凹凸感、艶、色調、量感、触感等の質感を印刷により表現した印刷物を提供することであり、第2の目的とするところは、この印刷物を見本帳、あるいは、見本帳ファイルとして提供することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のような課題を達成するために、請求項1記載の本発明の印刷物は、紙基材上にオフセット印刷により絵柄印刷層を形成し、該絵柄印刷層上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用無着色インキを印刷して艶を主体に表現する下地兼意匠層を形成し、該下地兼意匠層上にシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色インキを印刷して質感を表現する表面兼意匠層を形成したことを特徴とするものである。 【0008】また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の印刷物において、前記表面兼意匠層が前記絵柄印刷層の模様に合わせて形成した凹凸感を主体に表現する第1凹凸模様層であることを特徴とするものである。 【0009】また、請求項3記載の本発明は、請求項2記載の印刷物において、前記第1凹凸模様層が艶の異なる2種類のシルクスクリーン印刷用無着色インキで凹部と凸部を形成したことを特徴とするものである。 【0010】また、請求項4記載の本発明は、請求項1記載の印刷物において、前記表面兼意匠層上に前記絵柄印刷層の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色インキを印刷して凹凸感を主体に表現する第2凹凸模様層を形成したことを特徴とするものである。 【0011】請求項1〜4のいずれかの構成とすることにより、現物の凹凸感、艶、色調、量感、触感等からなる質感を表現した印刷物とすることができる。 【0012】また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷物において、前記下地兼意匠層が少なくとも1.5μm厚さで形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、ムラ(バラツキ)のない艶、色調、触感を表現した印刷物とすることができる。1.5μm厚さよりも薄い場合は、艶、色調、触感にムラ(バラツキ)が発生する。また、1.5μm厚さよりも厚い場合は、特に限定するものではないが、厚くなればなる程コストが高くなる問題が発生し、3.0μm厚さ程度が上限である。 【0013】また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の印刷物において、前記絵柄印刷層が前記紙基材上に形成された複数の異なる絵柄印刷層であることを特徴とするものである。このように構成することにより、一枚の紙基材上に複数の絵柄を形成した印刷物とすることができる。 【0014】また、請求項7記載の本発明は、請求項1記載の印刷物において、前記紙基材の印刷面の光沢度が45%以上であることを特徴とするものである。このように構成することにより、色調変化を少なくすることができ、色再現をより現物に近いものとすることができる。なお、光沢度は、JISZ8741の方法(入射角60度、受光角60度の鏡面光沢度)に準拠したグロスメーター〔スガ試験機(株)製ハンディーグロスメーター〕て測定した数値である。 【0015】また、請求項8記載の本発明の印刷物は、紙基材上に金属光沢を有するシートを貼着し、該金属光沢を有するシート上に透明性を有するインキを印刷して艶を主体に表現する下地意匠層を形成し、該下地意匠層上にシルクスクリーン印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用インキを印刷して凹凸感を主体に表現する第3凹凸模様層を形成したことを特徴とするものである。 【0016】また、請求項9記載の本発明の印刷物は、金属光沢を有するシート上に隠蔽性を有するインキを印刷して、少なくとも一つの金属光沢を有する窓開き部を形成し、該窓開き部の前記金属光沢を有するシート上に透明性を有するインキを印刷して艶を主体に表現する下地意匠層を形成し、該下地意匠層上にシルクスクリーン印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用インキを印刷して凹凸感を主体に表現する凹凸模様層を形成したことを特徴とするものである。 【0017】また、請求項10記載の本発明は、請求項8、9のいずれかに記載の印刷物において、前記金属光沢を有するシートが紙にアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着紙、アルミニウム箔と紙とを積層したアルミニウム箔紙、透明シートにアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着シート、透明シートとアルミニウム箔とを積層したアルミニウム箔積層シートであることを特徴とするものである。 【0018】請求項8〜10のいずれかの構成とすることにより、たとえば、現物の見本としてエンボス加工が施されたステンレス板等の金属板などの凹凸感、艶、色調、量感、触感等からなる質感を表現した印刷物とすることができる。 【0019】また、請求項11記載の本発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の印刷物において、前記印刷物が見本帳であることを特徴とするものである。 【0020】また、請求項12記載の本発明は、請求項11記載の印刷物において、前記見本帳を綴じ手段により複数枚綴じ合わせ見本帳ファイルとしたことを特徴とするものである。 【0021】請求項11、12のいずれかの構成とすることにより、従来技術の項で説明した■〜■の問題を解決した見本帳ないし見本帳ファイルとすることができる。 【0022】 【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を用いて以下に更に詳しく説明する。図1は本発明にかかる印刷物の一実施例を示す平面図、図2は図1の印刷により再現した化粧材の代表的な層構成を示す断面図、図3は本発明にかかる印刷物の他の実施例を示す平面図、図4は本発明にかかる印刷化粧シートの層構成を示す断面図、図5は本発明にかかる印刷物の別の他の実施例を示す平面図、図6は図5のX−X線の断面図であり、図中の1,1’,1’’は印刷物、2は紙基材、3,3’,3'',3''' ,3''''は絵柄印刷層、4,4’,4''は下地兼意匠層、5,5’,5'',5''' は表面兼意匠層、6,6’は第2凹凸模様層、7,7’は第1凹凸模様層、8は凹部、8’は凸部、10,10’,11,11’,12,12’,13,13’,14,14’,15,15’,16,16’は印刷化粧材、17は印刷化粧シート、20は金属光沢を有するシート、21は透明シート、22はアルミニウム蒸着層、30は窓開き印刷層、40は下地意匠層、70は第3凹凸模様層、90,91,92,93,94,95,96は窓開き部をそれぞれ示す。 【0023】図1は本発明にかかる印刷物の一実施例を示す平面図であって、印刷物1は一枚の紙基材2上に現物の見本、たとえば、印刷により再現した化粧材の見本帳を示したものである。なお、図1においては図示はしないが印刷により再現した複数種類(図1においては7種類)の化粧材10〜16(以下、印刷化粧材と呼称する)が設けられている。 【0024】次に、印刷化粧材の代表的な層構成について図2を用いて説明する。図2は図1の印刷により再現した化粧材の代表的な層構成を示す断面図である。図2(a)は凹凸感のない表面を有する印刷化粧材10であって、該印刷化粧材10は紙基材2上にオフセット印刷によりオフセット印刷用プロセスカラーインキで印刷した絵柄印刷層3を形成し、該絵柄印刷層3上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用無着色グロスインキ(以下、オフセット印刷用グロスOPニスと呼称する)を印刷して下地兼意匠層4を形成し、該下地兼意匠層4上全面にシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキを印刷して表面兼意匠層5を形成したものである。このような構成の印刷物としては、艶と深みのある質感を持たせることができ、たとえば、大理石柄のタイルに代表される内外装材を表現するのに適している。 【0025】図2(b)は上記同様に凹凸感のない表面を有する印刷化粧材11であって、該印刷化粧材11は紙基材2上にオフセット印刷によりオフセット印刷用プロセスカラーインキで印刷した絵柄印刷層3’を形成し、該絵柄印刷層3’上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用無着色マットインキ(以下、オフセット印刷用マットOPニスと呼称する)を印刷して下地兼意匠層4’を形成し、該下地兼意匠層4’上全面にシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色マットインキを印刷して表面兼意匠層5’を形成したものである。このような構成の印刷物としては、艶消しと深みのある質感を持たせることができ、たとえば、砂目柄等のタイルに代表される内外装材を表現するのに適している。 【0026】図2(c)は凹凸感のある表面を有する印刷化粧材12であって、該印刷化粧材12は、図2(a)に示した前記印刷化粧材10の前記表面兼意匠層5上に前記絵柄印刷層3の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキないしシルクスクリーン印刷用無着色マットインキを印刷して第2凹凸模様層6を形成した以外は図2(a)に示した前記印刷化粧材10と同じである。また、図2(d)は凹凸感のある表面を有する印刷化粧材13であって、該印刷化粧材13は、図2(b)に示した前記印刷化粧材11の前記表面兼意匠層5’上に前記絵柄印刷層3’の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキないしシルクスクリーン印刷用無着色マットインキを印刷して第2凹凸模様層6’を形成した以外は図2(b)に示した前記印刷化粧材11と同じである。このような構成の印刷物としては、艶のある凸部ないし艶消しの凸部と艶のある凹部ないし艶消しの凹部とからなる凹凸と深みのある質感を持たせることができ、たとえば、目地部を有する煉瓦柄等のパネルに代表される外装材を表現するのに適している。 【0027】図2(e)は凹凸感のある表面を有する印刷化粧材14であって、該印刷化粧材14は紙基材2上にオフセット印刷によりオフセット印刷用プロセスカラーインキで印刷した絵柄印刷層3''を形成し、該絵柄印刷層3''上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用グロスOPニスを印刷して下地兼意匠層4を形成し、該下地兼意匠層4上に前記絵柄印刷層3''の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキないしシルクスクリーン印刷用無着色マットインキを印刷して第1凹凸模様層7からなる表面兼意匠層5''を形成したものである。また、図2(f)は凹凸感のある表面を有する印刷化粧材15であって、該印刷化粧材15は紙基材2上にオフセット印刷によりオフセット印刷用プロセスカラーインキで印刷した絵柄印刷層3''' を形成し、該絵柄印刷層3''' 上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用マットOPニスを印刷して下地兼意匠層4’を形成し、該下地兼意匠層4’上に前記絵柄印刷層3''' の模様に合わせてシルクスクリーン印刷によりシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキないしシルクスクリーン印刷用無着色マットインキを印刷して第1凹凸模様層7からなる表面兼意匠層5''を形成したものである。このような構成の印刷物としては、艶のある凸部ないし艶消しの凸部と艶のある凹部ないし艶消しの凹部とからなる凹凸を強調した質感を持たせることができ、たとえば、吹き付け塗装の外装材やスタッコ調模様等のパネルに代表される内外装材を表現するのに適している。 【0028】図2(g)は微妙な凹凸感のある表面を有する印刷化粧材16であって、該印刷化粧材16は紙基材2上にオフセット印刷によりオフセット印刷用プロセスカラーインキで印刷した絵柄印刷層3''''を形成し、該絵柄印刷層3''''上全面にオフセット印刷によりオフセット印刷用マットOPニスないしオフセット印刷用グロスOPニスを印刷して下地兼意匠層4''を形成し、該下地兼意匠層4''上に前記絵柄印刷層3''''の模様に合わせてシルクスクリーン印刷により艶の異なる2種類のシルクスクリーン印刷用無着色インキで凹部と凸部を形成、たとえば、シルクスクリーン印刷用無着色グロスインキで凹部8を形成するとすれば、凸部8’をシルクスクリーン印刷用無着色マットインキで形成(逆に、図示はしないがシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキで凸部8’を形成するとすれば、凹部8をシルクスクリーン印刷用無着色マットインキで形成)した第1凹凸模様層7’からなる表面兼意匠層5''' を形成したものである。このような構成の印刷物としては、艶の異なる2種類のシルクスクリーン印刷用無着色インキで凹凸を表現したものであり、微妙な凹凸感のある質感を持たせることができ、たとえば、織布柄等の化粧材に代表される内装材を表現するのに適している。 【0029】なお、実施例に示した本発明の印刷物の層構成は、代表的なものを例示したものであって、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものはすべて本発明に含まれるものである。また、本発明に用いる紙基材としては、一般的に紙といわれるもののみならず、合成紙も含むものである。また、前記第1凹凸模様層7,7’及び第2凹凸模様層6,6’の突出高さについても、現物の見本に合わせて適宜決めればよいことはいうまでもないことである。なお、前記第1凹凸模様層7,7’及び第2凹凸模様層6,6’は、絵柄印刷層の模様に合わせて形成されるものであり、当該絵柄印刷層は、たとえば、図2(c)〜図2(g)に示したように、内外装材として用いられる代表的な模様であり、これらの模様はオフセット印刷用プロセスカラーインキ、すなわち、4色の基準色にて種々の色調表現がなされるものである。ここで色調とは「色彩の強弱、濃淡の調子」(広辞苑より)のことであり、前記絵柄印刷層は、前述の通り種々の色調からなる模様、すなわち、色彩の強い部分や弱い部分、あるいは、濃度の濃い部分や淡い部分からなるものである。したがって、前記第1凹凸模様層7,7’及び第2凹凸模様層6,6’は、絵柄印刷層の種々の色調からなる模様、すなわち、色彩の強い部分や弱い部分、あるいは、濃度の濃い部分や淡い部分に合わせて現物の見本の質感を表現する凹凸模様が形成されるものである。 【0030】また、図3は本発明にかかる印刷物の他の実施例を示す平面図であって、印刷物1’は図1に示した印刷物1の、たとえば、印刷により形成した印刷化粧材16に代えて、この部分に艶と凹凸感を主体に表現した金属光沢を有するシート20(図4参照)からなる印刷化粧シート17を貼着したものであって、これ以外は図1に示した印刷物1と同じである。 【0031】前記印刷化粧シート17について、図4を用いて説明する。前記印刷化粧シート17は図4に示すように、たとえば、透明シート21の一方の面にアルミニウム蒸着層22を設けた金属光沢を有するシート20の前記透明シート21上全面にシルクスクリーン印刷ないしオフセット印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用無着色マットインキないしオフセット印刷用マットOPニスを印刷して下地意匠層40を形成し、該下地意匠層40上にシルクスクリーン印刷により透明性を有するシルクスクリーン印刷用無着色グロスインキをパターン状に印刷して第3凹凸模様層70を形成したものである。このように構成した前記印刷化粧シート17は、エンボス加工が施されたステンレス板等の金属板(現物の見本)などの凹凸感、艶、色調、量感、触感等からなる質感を表現することができ、これが貼着された印刷物1’は、現物の見本を完全に排除した見本帳とすることができる。なお、上記の説明では、前記下地意匠層40をマットインキないしマットOPニスとし、前記第3凹凸模様層70をグロスインキとしたが、これは現物の見本の質感により適宜選択すればよく、前記下地意匠層40をグロスインキないしグロスOPニスとし、前記第3凹凸模様層70をマットインキとしてもよい。また、前記第3凹凸模様層70の突出高さについても前記第1凹凸模様層7,7’及び第2凹凸模様6,6’と同様であって、現物の見本に合わせて適宜決めればよいことはいうまでもないことである。また、透明性を有するインキとは、印刷したときに金属光沢が見える程度に透明なインキをいうのであって、無色でもよいし、着色したものであってもよい。 【0032】また、前記金属光沢を有するシート20としては、上記したアルミニウム蒸着シートに限ることはなく、たとえば、図示はしないが透明シート21とアルミニウム箔とを積層したアルミニウム箔積層シート、紙にアルミニウムを蒸着したアルミニウム蒸着紙、あるいは、紙とアルミニウム箔とを積層したアルミニウム箔紙、あるいは、アルミニウム箔単体などを適宜用いることができる。また、図示はしないが、必要に応じて、非印刷面側に粘着層を介してセパレート紙を設けた構成として、貼着作業を容易なものとしてもよい。 【0033】また、前記金属光沢を有するシート20を構成する透明シート21としては、透明性を有していればよいのであって、特に限定するものではないが、たとえば、ポリプロピレンシート、ポリエステルシートなどが適当である。なお、アルミニウム箔面ないしアルミニウム蒸着面に前記下地意匠層40及び前記第3凹凸模様層70を形成する場合においては、アルミニウム箔積層紙やアルミニウム蒸着紙と同じであって、必ずしも透明性を有していなくてもよい。また、前記金属光沢を有するシート20を構成する紙についても、特に限定するものではなく、塗工紙、非塗工紙、あるいは、合成紙のいずれであっても構わない。また、前記第3凹凸模様層70のパターンとしては、ヘアライン模様、千鳥模様等の格子模様、スタッコ調模様、市松模様、ドット(網点)模様等の連続した規則正しい凹凸模様を適宜用いることができる。 【0034】また、図5、図6に示すように、前記金属光沢を有するシート20の前記透明シート21上に、たとえば、シルクスクリーン印刷により隠蔽性を有するシルクスクリーン用印刷インキ、たとえば、白インキを用いて7つの金属光沢を有する窓開き部90,91,92,93,94,95,96を形成するように印刷して窓開き印刷層30を設け、その後、たとえば、前記窓開き部91の前記透明シート21上に図4に示したような下地意匠層40を設けると共に、該下地意匠層40上に第3凹凸模様層70を設けて、エンボス加工が施されたステンレス板等の金属板(現物の見本)などの凹凸感、艶、色調、量感、触感等からなる質感を印刷により表現した印刷化粧材11’からなる印刷物1’’としてもよい。当然、前記窓開き部91以外の前記窓開き部90,92,93,94,95,96には、別のエンボス加工が施されたステンレス板等の金属板(別の現物の見本)などの凹凸感、艶、色調、量感、触感等からなる質感を印刷により表現した印刷化粧材10’,12’,13’,14’,15’,16’が設けられている。 【0035】 【発明の効果】本発明の印刷物は、今まで縷々説明してきたように、現物の持つ凹凸感、艶、色調、量感、触感等の質感を印刷により表現することができるという優れた効果を奏するものである。また、本発明の印刷物を見本帳、あるいは、見本帳ファイルに用いることにより、従来の見本帳において問題であった■見本帳に貼り付ける現物全部を調達しなければならないという問題、■調達した現物を台紙に一点一点貼り付けなけれなならないという問題、あるいは、■これらに起因して制作に長期間を必要とするという問題、さらに、■これらの問題から制作費用が高くなるという問題、また他方において見本帳ファイルないし見本帳を使用するに際しては、■非常に嵩張るために取扱い難いという問題や、■重いために持ち運びが不便であるという問題、また、このような見本帳ないし見本帳ファイルを廃棄するに際しては、■廃棄費用が発生すると共に、■社会的には企業イメージを落とすという問題をすべて解決することができるという極めて顕著な効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002897 【氏名又は名称】大日本印刷株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成12年10月31日(2000.10.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111659 【弁理士】 【氏名又は名称】金山 聡
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| 【公開番号】 |
特開2003−211816(P2003−211816A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−363772(P2002−363772) |
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