| 【発明の名称】 |
出色構造体 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 順一郎 【住所又は居所】大阪市生野区鶴橋5丁目20番19号 株式会社フェニックス・インターナショナル内
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| 【要約】 |
【課題】干渉インクを使用した見栄えが良く意匠性に優れるワッペンやステッカー等に好適な装飾体を提供する。
【解決手段】透明樹脂シート2面上に干渉インク層4が塗布形成され、その干渉インク層4上に下地層6a、6bが塗布形成されてなる出色構造体、また、異なる色相を持ち、かつ、明度をほぼ同等とする複数の下地層6a、6b上に、干渉インク層4が塗布形成されてなる出色構造体。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明樹脂シート面上に干渉インク層が塗布形成され、その干渉インク層上に下地層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体。 【請求項2】 異なる色相を持ち、かつ、明度をほぼ同等とする複数の下地層上に、干渉インク層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体。 【請求項3】 下地層上に、異なる色相を持ち、かつ、明度をほぼ同等とする複数の干渉インク層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ワッペンやステッカー等の装飾体に使用する出色構造体の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、衣服に種々のワッペンが貼られ、また、室内ではステッカーが飾られて装飾性が高められることが広く行なわれている。この種装飾体の表面意匠を形成するのに最近では干渉インクを塗布したものがあり、このものは見る方向により干渉インク層と下地層の反射光が切り替わることで色彩が変化するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種従来品は単に色彩が変化するだけで見栄えが十分でなく意匠性に乏しいのが現状である。この発明は干渉インクを使用した見栄えが良く意匠性に優れる装飾体の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)では、透明樹脂シート面上に干渉インク層が塗布形成され、その干渉インク層上に下地層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体を提供する。 【0005】上記構成によれば、透明樹脂シート面上に干渉インク層が塗布形成されることで、その透明樹脂シート面に沿って干渉インク層面は平滑となり、したがって、その干渉インク層面での反射は一定方向に規則的に行なわれる。その結果、強い光の反射方向においては干渉インク層面からの規則的な反射光として、例えば、一律に金色光が得られ、そこに均一な金光沢面が形成されたように見える(光干渉機能時)。他の反射方向においては干渉インク層を通しての下地層の色彩、実際には干渉インクのパール顔料の影響を受け若干薄い色が得られる(非光干渉機能時)。このようにして、強い光の反射方向とそれ以外の反射方向ともに鮮やかな色彩が得られ、色変化が顕著な見栄えの良い出色構造体が得られる。 【0006】また、この発明(請求項2)では、異なる色相を持ち、かつ、明度をほぼ同等とする複数の下地層の色上に、干渉インク層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体を提供する。 【0007】上記構成によれば、強い光の反射方向では干渉インク層からの反射光による一色の色彩が得られ、他の方向では異なる下地層それぞれの色彩が得られる。干渉インクからの反射光による一色の色彩が得られる際、下地層それぞれの明度をほぼ同等としていることでそこに濃淡の影響がでることがない。これにより干渉インク層からの反射光による一色の色彩が美しく形成される。下地層それぞれの明度が異なるとその濃淡の影響がでることで干渉インク層からの反射光による一色の色彩が美しく形成されない。 【0008】また、この発明(請求項3)では、下地層上に、異なる色相を持ち、かつ、明度をほぼ同等とする複数の干渉インク層が塗布形成されてなることを特徴とする出色構造体を提供する。 【0009】上記構成によれば、強い光の反射方向では干渉インク層それぞれからの反射光による異なる色彩が得られ、他の方向では下地層からの反射光による一色の色彩が得られる。下地層からの反射光による一色の色彩が得られる際、干渉インク層それぞれの明度をほぼ同等としていることでその濃淡の影響がその色彩に及ぶことがない。これにより下地層からの反射光による一色の色彩が美しく形成される。干渉インク層それぞれの明度が異なるとその濃淡の影響がでることで下地層からの反射光による一色の色彩が美しく形成されない。 【0010】 【発明の実施の形態】図1はこの発明の出色構造体を使用する装飾体1の第1の実施形態の平面図、図2は図1におけるA−A部分の端面図である。 【0011】2はウレタンシート等よりなる透明樹脂シートであり、その裏面全体に干渉インク層4が塗布形成され、その干渉インク層4裏面の適宜箇所に着色層6a、6bが塗布形成され、さらに、干渉インク層4裏面及び着色層6a、6bの裏面全体を覆うようにカバー層8が塗布形成されている。また、透明樹脂シート2の表面には適宜模様窓口10a、10b、10cを備える黒色のマスク層12が4つの角部分10dを残して塗布形成されている。 【0012】上記干渉インク層4を形成する干渉インクとしては、例えば、樹脂ベース内に金色のパール顔料を混入したものを用いる。上記着色層6a、6bは例えば青色、緑色というように色彩は異なるがその明度は同じとされ、着色層6aは上記模様窓口10aに、着色層6bは上記模様窓口10bにそれぞれ対応する位置に設けられている。また、カバー層8は灰色で、その明度はやはり上記着色層6a、6bそれぞれと同じとされており、着色層6a、6b、さらにカバー層8が干渉インク層4の下地層を形成する。 【0013】上記のような構成により、装飾体1のマスク層12の模様窓口10a、10b、10c、4つの角部分10d部分において露呈する干渉インク層4面からは、強い光の反射方向では干渉インク層4からの金色の反射光が得られ、これにより、それら全ての部分が金光沢を持つように見える。この際、一方ではその部分の下地層となる着色層6a、6b、カバー層8それぞれの明度をほぼ同等としていることでその濃淡の影響が金光沢にでることがなく、模様窓口10a、10b、10c、4つの角部分10d部分は全く同様に金光沢を持つように見える。また、他方では透明樹脂シート2面に沿って干渉インク層4面は平滑となっていることで干渉インク層4面での反射は一定方向に規則的に行なわれ、これにより下地層それぞれからの反射光が混ざらない金色の反射光が得られてそこに均一な金光沢面が形成される。このようにして、きわめて見栄えの良い金光沢面によるデザイン表示が行なわれる。 【0014】これに対し他の反射方向においては干渉インク層4を通しての下地層である着色層6a、6b、カバー層8からの反射光によりその部分の色彩(干渉インクのパール顔料の影響を受け若干薄い色となる)、すなわち、青色、緑色、灰色が得られる。これらそれぞれの色も干渉インク層4面は平滑となっていることで干渉インク層4面からの金色の反射光が混ざり込まない鮮やかな美しい色となる。このようにして、見る方向により色変化が明確で美しい意匠性に優れる装飾体1が得られる。 【0015】図3は第2の実施形態を示す。このものの表面意匠は第1の実施形態と同様で図3は図2と同位置での端面構成を示す。このものでは透明樹脂シート2上に着色層6a、6b、干渉インク層4、マスク層12が塗布形成され、透明樹脂シート2の裏面にカバー層8が塗布形成されており、マスク層12の模様開口10a、10bからは干渉インク層4面が露呈する。このものも下地層となる着色層6a、6b、カバー層8の明度をほぼ等しくしていることで第1の実施形態のものと同様に模様窓口10a、10b、10c、4つの角部分10d部分は濃淡の無い美しい金光沢を持つように見える。 【0016】図4は第3の実施形態を示す。このものの表面意匠は第1、第2の実施形態と同様で図4は図2、図3と同位置での端面構成を示す。このものでは透明樹脂シート2裏面に干渉インク層4a、4b、着色層6、カバー層8が順次塗布形成され、透明樹脂シート2表面にマスク層12が塗布形成されて構成されている。このものでは干渉インク層4a、4bを色彩は異なるがその明度をほぼ等しくしていることで、干渉インク層4a、4bから強い反射光が無く下地層である着色層6の色彩が見える際に干渉インク層4a、4bの濃淡の影響が及ぶことがない美しい面が見えるようにしている。 【0017】図5は第4の実施形態の平面図、図6はそのB−B部分の端面図である。このものでは、透明樹脂シート2の裏面全面に干渉インク層4が塗布形成され、その干渉インク層4面に文字「A」形態の着色層6aが塗布形成され、さらにその着色層6aを覆うように干渉インク層4の全面に着色層6aと色彩が異なりかつ明度はほぼ等しい着色層6bが塗布形成され、さらにその裏面全面にカバー層8が塗布形成されて構成されている。このような構成により干渉インク層4が強い光の反射光が得られる方向においては、マスク層を備えていないことで全面が干渉インク層4からの反射光のみにより一色に見え、その際第1の実施形態ものと同様に着色層6a、6bの濃淡の影響の無い美しいものとなる。そして、見る方向が変わることで着色層6a、6bの色彩が見え、すなわち、方向を変えることで「A」の文字が浮き出てくるように見えて、その文字も鮮明なものとなる。 【0018】図7は第5の実施形態を示す。このものの表面意匠は第4の実施形態と同様で図7は図6と同位置での端面構成を示す。このものでは透明樹脂シート2裏面全体に干渉インク層4と非干渉インク層40とを併設塗布され、その裏面全体にカバー層8が塗布形成されている。干渉インク層4が文字「A」を形成している。このような構成により強い光の反射方向では干渉インク層4からは例えば金色光が得られ、非干渉インク層40からの反射光はなくその部分はカバー層8からの反射光が得られるので、金光沢の「A」の文字が見える。これに対し他の反射方向では干渉インク層4からも反射光が得られないので全体がカバー層8の色となる。非干渉インクは光干渉機能は果たさないものの干渉インクと同様にパール顔料を含むので、そのパール顔料として使用する干渉インクおけるものと同サイズの物を同量使用しておくことでその光透過、反射状態が干渉インクの非干渉時の光透過、反射状態と同じとなり、その結果全体がカバー層8の色彩になる時均一で美しくなる。 【0019】 【発明の効果】この発明によれば、干渉インクを用いる構成のワッペンやステッカー等の各種装飾体として、見栄えが良く意匠性に優れるものが提供できるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】502065594 【氏名又は名称】株式会社フェニックス・インターナショナル 【住所又は居所】大阪市生野区鶴橋5丁目20番19号
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| 【出願日】 |
平成14年1月18日(2002.1.18) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−211815(P2003−211815A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−47152(P2002−47152) |
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