| 【発明の名称】 |
画像形成方法、インク、最終印刷物及び、記録装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高林 敏行 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会社内
【氏名】松島 幸治 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】あらゆる記録材料に対しても高精細な画像を再現できるインクジェット記録による画像形成方法、インク、最終印刷物及び記録装置を提供する。
【解決手段】選択的にインク滴の吐出制御可能な複数のノズルを有する記録ヘッドで、活性光線照射により硬化するインクを吐出する画像形成方法において、記録材料の種類によって、インク着弾後の活性光線照射条件を変えることを特徴とする画像形成方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、活性光線により硬化するインクを記録材料面に吐出する画像形成方法において、インク着弾後の活性光線の照射条件を任意に可変する手段を有することを特徴とする画像形成方法。 【請求項2】 インク着弾後に照射する活性光線の照射時間を任意に変えることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。 【請求項3】 インク着弾後に照射する活性光線の照射タイミングを任意に変えることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方法。 【請求項4】 インク着弾後に照射する活性光線の照射強度を任意に変えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項5】 インク着弾後に照射する活性光線の照射エネルギーを任意に変えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項6】 インク着弾後に照射する光源の種類を任意に変えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項7】 インク着弾後に照射する活性光線の照射面積を任意に変えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項8】 インク着弾後に照射する活性光線の記録材料面に対する入射角度を任意に変えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項9】 インク着弾後に照射する活性光線の波長特性を任意に変えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項10】 記録材料の種類によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項11】 画像形成環境の温度、湿度及び気圧から選ばれる少なくとも1つの条件によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項12】 画像形成環境の温度、湿度及び気圧から選ばれる少なくとも1つの変動に応じた入力手段を有し、入力に応じて照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項13】 形成する画像データに応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項14】 総インク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項15】 単位面積当たりのインク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項16】 色別のインク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項17】 吐出する色の順番に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項18】 画像解像度に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項19】 インクの種類によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項20】 インクの粘度によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項21】 インクの表面張力によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項22】 インクの分光感度によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項23】 照射条件を設定するためのインプット情報が、バーコードであることを特徴とする請求項10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項24】 照射条件を設定するためのインプット情報が、フロントから流されることを特徴とする請求項10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項25】 照射条件を設定するためのインプット情報が、マニュアル入力されることを特徴とする請求項10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項26】 照射条件がマニュアル入力されることを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【請求項27】 吸光波長の異なる2種以上の光開始剤を併用することを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられるインク。 【請求項28】 光重合性単官能モノマーまたはオリゴマーと、光重合性二官能モノマーまたはオリゴマー、及び、光重合性多官能モノマーまたはオリゴマーを、それぞれ少なくとも一種以上併用することを特徴とする請求項27記載のインク。 【請求項29】 25℃における粘度が35〜200mP・sであることを特徴とする請求項27又は28記載のインク。 【請求項30】 請求項1〜26のいずれか1項記載の記録材料がプラスチックフィルムであることを特徴とする最終印刷物。 【請求項31】 請求項1〜26のいずれか1項記載の記録材料がシュリンクフィルムであることを特徴とする最終印刷物。 【請求項32】 請求項1〜26のいずれか1項記載の記録材料が粘着ラベルであることを特徴とする最終印刷物。 【請求項33】 照射条件を任意に可変する手段を有することを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられる記録装置。 【請求項34】 記録ヘッド及びインクを40〜100℃に加熱する手段を有することを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられる記録装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、あらゆる記録材料に高精細な画像を再現できるインクジェット記録方法による画像形成方法、インク、最終印刷物及び記録装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作製出来るため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。特に微細なドットを出射・制御する記録装置、色再現域・耐久性・出射適性を改善したインク、およびインクの吸収性・色材の発色性・表面光沢などを飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。今日のインクジェット記録方式の画質向上は記録装置、インク、専用紙が全て揃って初めて達成されている。 【0003】しかしながら専用紙が必要なインクジェットシステムは記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップが問題となる。そこで専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いる、ソルベント系インクジェット方式や、記録後UV光により架橋させるUVインクジェット方式などである。 【0004】中でもUVインクジェット方式はソルベント系インクジェット方式に比べ比較的低臭気であり、速乾性、インク吸収性の無い記録媒体への記録が出来る点で、近年注目されつつある。特公平5−54667号、特開平6−200204号、特表2000−504778号において、紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている。 【0005】しかしながら、これらのインクを用いたとしても、記録材料の種類や作業環境によって、着弾後のドット径が大きく変化してしまい、すべての記録材料に対して高精細な画像を形成することは不可能だった。また、画像解像度やインク吐出量、インクの種類、インク物性が異なっても同じ照射条件で硬化させるため、高精細な画像を形成することは不可能であった。 【0006】更には、上記因子により画質だけでなく、インク収縮により記録材料がカールしてしまうなどの問題もあった。 【0007】特に食品包装をはじめとする軟包装で使われる薄膜プラスチックフィルムや、粘着ラベルなどでは、記録材料によって表面エネルギーが大きく異なることが多く、インクの濡れ性が大きく変わることでドット径が全く変わってしまい、また、インク収縮の仕方も大きく変わり記録材料がカールしてしまう。 【0008】上記課題があるため、軟包装材料への印刷にはUVインクジェット方式は実用化されていないのが現状である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、あらゆる記録材料に対しても高精細な画像を再現できるインクジェット記録による画像形成方法、インク、最終印刷物及び記録装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以下の構成によって達成された。 【0011】1.選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、活性光線により硬化するインクを記録材料面に吐出する画像形成方法において、インク着弾後の活性光線の照射条件を任意に可変する手段を有することを特徴とする画像形成方法。 【0012】2.インク着弾後に照射する活性光線の照射時間を任意に変えることを特徴とする前記1記載の画像形成方法。 【0013】3.インク着弾後に照射する活性光線の照射タイミングを任意に変えることを特徴とする前記1又は2記載の画像形成方法。 【0014】4.インク着弾後に照射する活性光線の照射強度を任意に変えることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0015】5.インク着弾後に照射する活性光線の照射エネルギーを任意に変えることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0016】6.インク着弾後に照射する光源の種類を任意に変えることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0017】7.インク着弾後に照射する活性光線の照射面積を任意に変えることを特徴とする前記1〜6のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0018】8.インク着弾後に照射する活性光線の記録材料面に対する入射角度を任意に変えることを特徴とする前記1〜7のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0019】9.インク着弾後に照射する活性光線の波長特性を任意に変えることを特徴とする前記1〜8のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0020】10.記録材料の種類によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜9のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0021】11.画像形成環境の温度、湿度及び気圧から選ばれる少なくとも1つの条件によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜10のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0022】12.画像形成環境の温度、湿度及び気圧から選ばれる少なくとも1つの変動に応じた入力手段を有し、入力に応じて照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜10のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0023】13.形成する画像データに応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜12のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0024】14.総インク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜13のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0025】15.単位面積当たりのインク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜14のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0026】16.色別のインク吐出量に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜15のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0027】17.吐出する色の順番に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜16のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0028】18.画像解像度に応じて、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜17のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0029】19.インクの種類によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜18のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0030】20.インクの粘度によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜19のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0031】21.インクの表面張力によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜20のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0032】22.インクの分光感度によって、照射条件を任意に変えることを特徴とする前記1〜21のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0033】23.照射条件を設定するためのインプット情報が、バーコードであることを特徴とする前記10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0034】24.照射条件を設定するためのインプット情報が、フロントから流されることを特徴とする前記10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0035】25.照射条件を設定するためのインプット情報が、マニュアル入力されることを特徴とする前記10〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0036】26.照射条件がマニュアル入力されることを特徴とする前記1〜22のいずれか1項記載の画像形成方法。 【0037】27.吸光波長の異なる2種以上の光開始剤を併用することを特徴とする前記1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられるインク。 【0038】28.光重合性単官能モノマーまたはオリゴマーと、光重合性二官能モノマーまたはオリゴマー、及び、光重合性多官能モノマーまたはオリゴマーを、それぞれ少なくとも一種以上併用することを特徴とする前記27記載のインク。 【0039】29.25℃における粘度が35〜200mP・sであることを特徴とする前記27又は28記載のインク。 【0040】30.前記1〜26のいずれか1項記載の記録材料がプラスチックフィルムであることを特徴とする最終印刷物。 【0041】31.前記1〜26のいずれか1項記載の記録材料がシュリンクフィルムであることを特徴とする最終印刷物。 【0042】32.前記1〜26のいずれか1項記載の記録材料が粘着ラベルであることを特徴とする最終印刷物。 【0043】33.照射条件を任意に可変する手段を有することを特徴とする前記1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられる記録装置。 【0044】34.記録ヘッド及びインクを40〜100℃に加熱する手段を有することを特徴とする前記1〜26のいずれか1項記載の画像形成方法に用いられる記録装置。 【0045】本発明を更に詳しく説明する。本発明において用いるインクジェット記録用インクは少なくとも重合性モノマー、開始剤から構成される。 【0046】画像形成方法本発明の画像形成方法ではインク組成物をインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線などの活性光線を照射してインクを硬化させる。 【0047】インクの吐出条件としては、ヘッド及びインクを40〜100℃に加熱し、インク粘度を下げて吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは、概して水性インクより粘度が高いため、温度変動による粘度変動幅が大きい。粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴吐出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を出来るだけ一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅は設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。 【0048】そして、重要なプロセスが照射条件である。基本的な照射方法は、特開昭60−132767号に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらのいずれの照射方法も用いることが可能である。 【0049】本発明においては、照射条件を任意に可変する手段をもつ。具体的には、インク着弾後に照射する照射時間、照射タイミング、照射強度、照射エネルギー、照射する光源の種類、照射面積、記録材料面に対する活性光線の入射角度、照射する活性光線の波長特性を可変する手段を持つことが好ましい。更に、各条件を組み併せて変えることも好ましい。 【0050】照射時間については、0.05〜90秒の範囲で調整することが好ましい。照射タイミングについてはインク着弾後0.01〜5秒の範囲で調整することが好ましい。照射強度については、照射する活性光線のピーク波長において0.1〜5000mW/cm2の範囲で調整することが好ましい。照射エネルギーについては、照射する活性光線のピーク波長において20〜500mJ/cm2の範囲で調整することが好ましい。照射する光源の種類については、UV−A,UV−B,UV−Cなどの紫外線、真空紫外線、可視光の他、γ線、β線などを用いることが出来る。紫外線の例としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、低圧水銀ランプ、無電極UVランプ、UVレーザー、キセノンランプ、捕虫灯、冷陰極管、殺菌灯、LEDを用いることが出来るが、これらに限定されない。照射光量を上げる為には、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極UVランプ、UVレーザー、キセノンランプ、などを用い、あまり光量を必要としない場合には、捕虫灯、冷陰極菅、殺菌灯、LEDなどを用いる。照射面積については、例えば記録ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査するような照射面積の小さい場合、記録ヘッド上に線光源を数本並べて1画像全体を面露光する照射面積の大きい場合、記録材料の巾より少し長い線光源を記録材料の搬送方向垂直に設置し一定間隔照射する場合などがある。活性光線の記録材料に対する入射角度については、10〜90度の範囲で調整することが好ましい。基本的には記録材料に垂直(90度)に照射するが、記録ヘッド横から斜めに照射し(記録材料に対する入射角5度〜90度弱)インク着弾とほぼ同時に活性光線を照射できることが好ましい。照射する活性光線の波長特性としては、波長ピークが200〜450nmの範囲で調整することが好ましい。例えば、2段階に分けて照射を行う場合、着弾直後は、相対的に短波長(200〜300nm)成分の多い光を照射しインク表面を選択的に硬化することでドット径の拡がりを抑制し、その後の照射では長波長成分(300〜450nm)の多い光を照射しインク内部まで硬化してインク膜強度及び記録材料への密着性を確保する、といった硬化のさせ方が可能となる。この照射方法により、あらゆる記録材料に対しても高精細な画像を形成することが可能となるばかりでなく、硬化によるインクの収縮および発生する反応熱を2段階に分散させることで、急激なインク収縮、発熱を防ぎ、カール防止を行うことが可能となる。 【0051】本発明においては、表面の濡れ性や吸水性、及び、厚さが異なる様々な記録材料に対しても、着弾したインクのドット径を一定に保ち高精彩な画像を形成し、かつ、インクの収縮により記録材料がカールしないようにするために、記録材料の種類によって、照射条件を変えることが好ましい。 【0052】例えば、表面の濡れ性の良い記録材料や多孔質な記録材料の場合には、瞬時に着弾後のドットの拡がりを抑制するように照射条件を設定し、表面の濡れ性の悪い記録材料の場合には、着弾後しばらくドットが広がるように調整する。また、記録材料によって、光源の熱に対する耐性が異なり、記録材料が熱で収縮しないように照射条件を調整する。従来のUVインクジェット方式では、上記調整は不十分であり、記録材料の種類により、ドット径がバラバラになったり記録材料がカールしてしまうことで、軟包装印刷やラベル印刷で使用できるレベルではなかった。 【0053】本発明においては、画像形成環境の温度及び/又は湿度及び/又は気圧によらずに、着弾したインクのドット径を一定に保ち高精彩な画像を形成し、かつ、インクの収縮により記録材料がカールしないようにするために、画像形成環境の温度及び/又は湿度及び/又は気圧によって、照射条件を変えることが好ましい。 【0054】例えば、温度や湿度が高かったり気圧が低い場合、インクのドット径の拡がりを抑制するように照射条件を設定する。従来のUVインクジェット方式では、他のインクジェット方式と比較して、特に画像形成環境の温度及び/又は湿度及び/又は気圧による影響を受けやすく、ドット径がバラバラになったり記録材料がカールしてしまうことで、軟包装印刷やラベル印刷で使用できるレベルではなかった。 【0055】本発明においては、形成する画像データに応じて、照射条件を変えることが好ましい。 【0056】更に好ましくは、総インク吐出量に応じて、照射条件を変える。従来のUVインクジェット方式をはじめとする活性光線硬化インクジェット方式では、他のインクジェット方式と比較して、特に総インク吐出量による影響を受けやすく、ドット径がバラバラになったり記録材料がカールしてしまうことで、軟包装印刷やラベル印刷で使用できるレベルではなかった。 【0057】また、更に好ましくは、形成する画像が大サイズな場合にも、部分的な調整も可能とするために、単位面積あたりのインク吐出量に応じて、照射条件を変える。 【0058】更に好ましくは、色別のインク吐出量に応じて、照射条件を変える。従来のUVインクジェット方式をはじめとする活性光線硬化インクジェット方式特有の問題で、色により硬化特性が異なるため、重要な問題である。明度の低いインクを重ねると、下部のインクまで照射線が到達しにくく、硬化感度の阻害、残留モノマーの増加および臭気の発生、密着性の劣化が生じやすいためで、従来のUVインクジェット方式では解決することができなかった。 【0059】更に好ましくは、吐出する色の順番に応じて、照射条件を変える。これも上記と同様で、従来のUVインクジェット方式をはじめとする活性光線硬化インクジェット方式特有の問題で、色により硬化特性が異なるため、高精細な画像を形成するためには照射条件を調整することが好ましい。照射は、全色を吐出した後まとめて露光することも可能だが、1色毎に露光するほうが、硬化促進の観点で好ましい。 【0060】本発明においては、インクの種類によって、照射条件を変えることが好ましい。更に好ましくは、インクの粘度によって、照射条件を変える。従来技術としては、吐出安定性のためにインク粘度により記録ヘッド部の温度調整をすることはあったが、本発明においては、高精細な画像を形成するために、インクの粘度によって、インク着弾後の照射条件を変えることが好ましい。 【0061】また、インクの表面張力によって、照射条件を変えることも好ましい。特に非吸収性の記録材料に画像を形成する場合には、インクの表面張力によってドットの拡がりが大きく変わってしまうため、積極的に照射条件を変えないと、高精細な画像を形成するのは難しい。従来のUVインクジェット方式をはじめとする活性光線硬化インクジェット方式で、非吸収性の記録材料に画像を形成する場合に、インクの表面張力により照射条件を変えることは成されていなかった。 【0062】更に、インクの分光感度によって、照射条件を変えることも好ましい。分光感度はインク中の顔料の種類ばかりでなく、光開始剤の種類、光重合性モノマー及び/またはオリゴマーの種類などにより様々であり、分光感度に合わせて効率的に活性光線を照射することが好ましい。従来のUVインクジェット方式をはじめとする活性光線硬化インクジェット方式では、使用するインクの分光感度により照射条件を可変する手段を持っておらず、各記録装置毎に専用のインクを用いているのが通常であった。 【0063】次に、本発明に用いられるインクについて説明する。本発明のインクに用いられる、重合性モノマーとしては、各種(メタ)アクリレートモノマーが使用出来る。例えば、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、ラクトン変性可とう性アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルアクリレート等の単官能モノマー、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の三官能以上の多官能モノマーが挙げられる。 【0064】この他、重合性のオリゴマー類も、モノマー同様に配合可能である。重合性オリゴマーとしては、エポキシアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、直鎖アクリルオリゴマー等が挙げられる。 【0065】本発明においては、重合性のモノマーとして、単官能、二官能、三官能以上の多官能モノマーを併用することが特に好ましい。単官能モノマーは硬化時の収縮率を下げる効果が大きく、また低粘度でインクジェット記録時の吐出安定性が得られやすい。二官能モノマーは適度な感度と様々な記録材料への接着性に優れる。三官能以上の多官能モノマーは感度および硬化後の膜強度を得られる。これら三者を併用することで、硬化収縮によるカールや波打ちの防止、基材への接着性・追従性、高感度化・高画質化、が達成される。特に印刷後基材自体を収縮させるシュリンクフィルムの場合には非常に有効である。 【0066】単官能モノマーはインク組成物全体の5〜40質量%、二官能モノマーは5〜40質量%、三官能以上の多官能モノマーは5〜30質量%含有させることが好ましい。併用するモノマーは、その溶解性パラメーター(SP値)の最大値と最小値の差が、1以上である組合せが、様々な基材への接着性、硬化収縮起因のカールを防止する点で好ましい。更に好ましくは1.5以上である。 【0067】なお、感作性、皮膚刺激性、眼刺激性、変異原性、毒性などの観点から、上記モノマーの中でも特に、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、イソボルニルアクリレート、ラクトン変性可とう性アクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。 【0068】更にこの中でも、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、イソステアリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが特に好ましい。 【0069】光開始剤としては、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、芳香族ケトン、チオキサントン、ベンジルとキノン誘導体、ケトクマリン類などの従来公知の開始剤が使用出来る。開始剤については「UV・EB硬化技術の応用と市場」(シーエムシー出版、田畑米穂監修/ラドテック研究会編集)に詳しい。中でもアシルフォスフィンオキシドやアシルホスフォナートは、感度が高く、開始剤の光開裂により吸収が減少するため、インクジェット方式のように1色当たり5〜12μmの厚みを持つインク画像での内部硬化に特に有効である。具体的には、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドなどが好ましい。 【0070】また、前述のモノマー同様、安全性を考慮した選択では、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(ダロキュア(R)1173)が好適に用いられる。好ましい添加量は、インク組成物全体の1〜6質量%、好ましくは2〜5質量%である。本発明では、あらゆる記録材料に対しても高精細な画像を再現する目的から、波長または強度を変えて2段階に照射を分けることが好ましく、開始剤についても吸光波長の異なる2種以上を併用することが特に好ましい。 【0071】この他、インク組成物を着色する場合は、色材を添加する。色材としては、重合性化合物の主成分に溶解または分散できる色材が使用出来るが、耐候性の点で顔料が好ましい。顔料としてはC.I Pigment Yellow−1,3,12,13,14,17,81,83,87,95,109,42、C.I Pigment Orange−16,36,38、C.I Pigment Red−5,22,38,48:1,48:2,48:4,49:1,53:1,57:1,63:1,144,146,185,101、C.I Pigment Violet−19,23、C.I Pigment Blue−15:1,15:3,15:4,18,60,27,29、C.I Pigment Green−7,36、C.I Pigment White−6,18,21、C.I Pigment Black−7、が使用出来るが、これに限られる訳ではない。 【0072】また、本発明において、プラスチックフィルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白インクを用いることが好ましい。 【0073】顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を用いることが好ましい。好ましい高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は溶剤または重合性化合物で行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。 【0074】分散は、平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することが出来る。色材はインク全体の1質量%乃至10質量%の添加量が好ましい。 【0075】その他の成分インク組成物の保存性を高めるために、重合禁止剤を200〜20000ppm添加することが出来る。紫外線硬化型のインクは加熱、低粘度化して吐出することが好ましいので、熱重合によるヘッド詰まりを防ぐためにも重合禁止剤を入れることが好ましい。 【0076】この他に、必要に応じて界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することが出来る。記録媒体との密着性を改善するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量は0.1〜5%、好ましくは0.1〜3%である。 【0077】また、インク色材による遮光効果のため、感度を防ぐ手段として、開始剤寿命の長いカチオン重合性モノマーと開始剤を組み合わせ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可能である。 【0078】本発明において、25℃におけるインク粘度が35〜200mP・sのインクを用いることが好ましい。このようなインクを用いて、上述のような照射条件を変えることで、着弾したインクのドット径を一定に保つことが容易で、画質が向上する。 【0079】また、吐出性を考慮し吐出時の温度で、好ましくは7〜30mPa・s、更に好ましくは7〜20mPa・sとなるよう、組成比を決める。表面張力は好ましくは2〜3μN/cm、更に好ましくは2.3〜2.8μN/cmである。 【0080】記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種プラスチックおよびそのフィルムを用いることが出来る。各種プラスチックフィルムとしては、例えばPETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムがある。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが使用出来る。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。 【0081】これらの記録材料の中でも、特に熱でシュリンク可能な、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルムへ画像を形成する場合に本発明の構成は有効となる。これらの基材は、インクの硬化収縮、硬化反応時の発熱などにより、フィルムのカール、変形が生じやすいばかりでなく、インク膜が基材の収縮に追従し難い。 【0082】また、表面が上記のような多種多様の素材でコートされている粘着ラベルへの画像形成の場合も、本発明は特に有効である。 【0083】本発明において、包装の費用や生産コスト等の基材のコスト、プリントの作製効率、各種のサイズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)な基材を使用する方が有利である。 【0084】本発明においては、照射条件を設定するためのインプット情報が、バーコードであることが好ましい。例えば、記録材料の種類毎にバーコードを設定し、記録装置に記録材料をセットすると自動的に照射条件が選択される場合などがある。また、インクの種類毎にバーコードを設定し、インクタンクをセットすると自動的に照射条件が選択される場合などがあるが、これらに限定されない。 【0085】本発明においては、照射条件を設定するためのインプット情報が、フロントから流されることが好ましい。例えば、フロントで画像データにより総インク吐出量、単位面積あたりのインク吐出量、色別のインク吐出量、吐出する色の順番、解像度などを認識し、それに応じた照射条件が選択される場合などがあるが、これらに限定されない。 【0086】本発明においては、照射条件を設定するためのインプット情報が、マニュアル入力されることが好ましい。例えば、画像形成環境の温度・湿度・気圧を検知し、その結果に応じて照射条件をマニュアル入力する場合などがあるが、これらに限定されない。 【0087】また、本発明においては照射条件がマニュアル入力されることが好ましい。特に、試し刷りを行った後に、微調整をマニュアル入力でおこなう場合などに有効である。 【0088】 【実施例】実施例1インク組成表1〜4記載のインク組成物を得た。 【0089】 【表1】
【0090】表1のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ120mPa・s及び17mPa・s、表面張力は300μNであった。 【0091】 【表2】
【0092】表2のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ100mPa・s及び15mPa・s、表面張力は280μNであった。 【0093】 【表3】
【0094】表3のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ140mPa・s及び20mPa・s、表面張力は260μNであった。 【0095】 【表4】
【0096】表4のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ80mPa・s及び15mPa・s、表面張力は320μNであった。 【0097】尚、インク粘度は、25℃及び70℃における溶融粘度を回転粘度計(トキメック製EDLモデル)を用いて測定した。又、インク表面張力は、白金薄膜プレートを用いてWilhelmy法で測定を行った。 【0098】インクジェット記録ピエゾ型インクジェットノズルを用いたインクジェット記録装置によって、表3に記載の巾600mmの各種記録材料へ記録を行った。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドから成り、前室タンクからヘッド部分まで断熱および加温を行った。温度センサーは前室タンクおよびピエゾヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、ノズル部分が常に70℃±2℃となるよう、温度制御を行った。ピエゾヘッドは、8〜30plのマルチサイズドットを720×720dpi(dpiとは1インチ、即ち2.540cm当たりのドット数を表す)の解像度で吐出できるよう駆動し、吐出した。着弾後の照射条件等は表5〜9に示す通りとした。 【0099】本発明の構成については、記録材料の種類はバーコードにより認識され、照射条件を設定した。画像形成時の環境は、25℃、RH48%、気圧1020hPaであった。 【0100】 【表5】
【0101】評価項目[文字品質]目標K濃度で8ポイント文字を印字し文字のガサツキ、及び各色1ドットの形状をルーペで拡大評価した。 ◎・・・ガサツキがなく、ドット形状が真円○・・・僅かにガサツキが見える。ドット形状は真円△・・・ガサツキが見え、ドット形状がやや乱れる(ギリギリ使えるレベル) ×・・・ガサツキが見え、ドット形状も悪い。 【0102】[色混じり(にじみ)]Mの目標濃度ベタ上に8ポイント文字を配した画像パターン及び各色1dotを出力し、10分後の品質をルーペで拡大し、目視評価した。 ◎・・・にじみがなく、ドット形状が真円○・・・僅かににじみが見える。ドット形状は真円△・・・にじみが見え、ドット形状がやや乱れる(ギリギリ使えるレベル) ×・・・にじみが見え、ドット形状も悪い。 【0103】[印刷物しわ、カール]印刷直後に印刷物を手に取り、照射・硬化によりしわやカールが発生していないかを目視評価した。 ○・・・良好△・・・やや良好(なんとか実用に耐えられるレベル) ×・・・悪い、印刷物にしわがよりカールも見られる。 【0104】 【表6】
【0105】 【表7】
【0106】 【表8】
【0107】 【表9】
【0108】表6〜9から明らかなように、本発明の構成は、種々の記録材料に対して、記録材料にしわ・カールを生じることなく、高精細な画像を形成できる。 【0109】実施例2画像を形成する環境の温度・湿度・気圧を表10に示す通りに変え、記録材料としてPETを用いた以外は、実施例1の場合と同様にして評価を行った。本発明の構成については、マニュアル入力により照射条件を設定した。評価結果等を表10〜12に示す。 【0110】 【表10】
【0111】 【表11】
【0112】 【表12】
【0113】表10〜12から明らかなように、本発明の構成は、画像形成環境を変えても、記録材料にしわ・カールを生じることなく、高精細な画像を形成できる。 【0114】実施例3本発明のより好ましいインク1の組成を表13〜18に示す通りにかえて本発明のより好ましいインク4〜9を作製し、記録材料としてシュリンクOPSを用いた以外は、実施例1の場合と同様に評価を行った。本発明の構成については、マニュアル入力により照射条件を設定した。評価結果等を表19及び20に示す。 【0115】 【表13】
【0116】表13のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ160mPa・s及び20mPa・s、表面張力は200μNであった。 【0117】 【表14】
【0118】表14のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ80mPa・s及び13mPa・s、表面張力は310μNであった。 【0119】 【表15】
【0120】表15のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ120mPa・s及び17mPa・s、表面張力は220μNであった。 【0121】 【表16】
【0122】表16のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ120mPa・s及び17mPa・s、表面張力は430μNであった。 【0123】 【表17】
【0124】表17のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ120mPa・s及び17mPa・s、表面張力は300μNであった。 【0125】 【表18】
【0126】表18のインク組成物の25℃及び70℃における粘度はそれぞれ120mPa・s及び17mPa・s、表面張力は300μNであった。 【0127】 【表19】
【0128】 【表20】
【0129】表19及び20から明らかなように、本発明の構成は、インク構成を変えても、記録材料にしわ・カールを生じることなく、高精細な画像を形成できる。 【0130】実施例4表21〜23に示す単位面積あたりのインク量、色別のインク量及び画像解像度になるように8〜40plのマルチサイズドットで吐出できるように駆動し、吐出し、記録材料としてOnyを用いる以外は、実施例1の場合と同様に評価を行った。形成する画像のサイズは0.1m2のものにした。本発明の構成については、フロントから流れる画像データより上記データを読み込み、照射条件を設定した。評価結果等を表21〜23に示す。 【0131】 【表21】
【0132】 【表22】
【0133】 【表23】
【0134】表21〜23から、本発明の構成は形成する画像に関係なく、記録材料にしわ・カールを生じることなく、高精細な画像を形成できる。 【0135】 【発明の効果】本発明により、あらゆる記録材料に対しても高精細な画像を再現できるインクジェット記録による画像形成方法、インク、最終印刷物及び記録装置を提供することができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−191594(P2003−191594A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−393958(P2001−393958) |
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