| 【発明の名称】 |
画像形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】西嶋 豊喜 【住所又は居所】神奈川県小田原市堀之内28番地 コニカ株式会社内
【氏名】三好 正信 【住所又は居所】神奈川県小田原市堀之内28番地 コニカ株式会社内
【氏名】木田 修二 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像形成媒体に追加記録する場合良好で鮮鋭性がよい画像形成方法を提供する。
【解決手段】記録液の液滴を画像形成媒体に付着させる画像形成方法で、液滴は、常温で実質的固体状態のインクを加熱溶融したもので、前記画像形成媒体表面の純水との接触角が85度より大きい。画像形成媒体表面の中心面平均粗さが0.4μm以上。画像形成媒体に多孔質粉末微粒子を400mg/m2以上含有。画像形成媒体表面に親水性バインダーを含有し、膜面pHが4〜7。画像形成媒体の軟化点が、50℃〜100℃。画像形成媒体の酸素透過率が、600ml/m2・hr・atm以上。画像形成媒体が、含有ハロゲン化銀に露光、現像処理後インクジェット記録したもの。記画像記録媒体にインクジェット以外の手段で、画像形成後、この画像の上に、常温で実質的固体状態のインクを加熱した液滴を吐出。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面の純水との接触角が、85度より大きいことを特徴とする画像形成方法。 【請求項2】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面の中心面平均粗さが、0.4μm以上であることを特徴とする画像形成方法。 【請求項3】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体に多孔質粉末微粒子を400mg/m2以上含有することを特徴とする画像形成方法。 【請求項4】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面に親水性バインダーを含有し、この表面の膜面pHが4〜7であることを特徴とする画像形成方法。 【請求項5】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の軟化点が、50℃〜100℃であることを特徴とする画像形成方法。 【請求項6】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の酸素透過率が、600ml/m2・hr・atm以上であることを特徴とする画像形成方法。 【請求項7】記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体が、含有されているハロゲン化銀に露光後、現像処理することによりインクジェット記録以前に画像形成したものであることを特徴とする画像形成方法。 【請求項8】前記画像記録媒体にインクジェット以外の手段で、画像形成後、この画像の上にさらに、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱して形成した液滴を吐出することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は画像記録方法に関する。さらに詳しくは、銀塩プリント等の画像にも、簡易に、追加印画できる画像形成方法に関する。 【0002】 【従来の技術】画像形成する場合、種々の方法による画像形成方法が提案されている。また画像の上にさらに画像を付加する場合には、それぞれの画像形成方法の種々の組合わせが考えられる。代表的な印画方法としては、ハロゲン化銀写真感光材料を使用したものや、インクジェット記録方式が挙げられる。 【0003】従来のインクジェット記録方式には主溶媒として水を用いる水性インキと、主溶媒として有機溶媒を用いる油性インクが一般に用いられている。水性インクを用いた印刷画像は、全般に耐水性に劣っているのに対して、油性インクは、優れた耐水性を有する印刷画像を提供することが可能である。しかしながら、これらの水性及び油性インクは、室温では液体であり、記録紙に印刷すると急速に浸透するためにニジミを発生し易く、充分な印刷濃度が得られにくかった。さらに、インクが常時液体であるために、貯蔵時にインクから染料の凝集体などの析出物が発生し易く、この析出物がインクの流路や吐出口を塞ぐなど、インクジェット記録方式の信頼性を大きく低下させる原因となっていた。 【0004】これら従来の溶液型のインクの欠点を改良することを目的として、常温で固体であり、加熱により溶融するインクを使用した、いわゆるホットメルト型インクジェット記録用油性インクが提案されている。具体的には、米国特許第3653932号明細書においてはセバシン酸ジアルキルエステルを含有するインク、米国特許第4390369号明細書及び特開昭58−108271号公報においては、天然ワックスを含有するインク、特開昭59−22973号公報においては、ステアリン酸を含有するインク等が提案されている。しかしこれら従来の方法では、画像形成部分が、はがれたり傷つきやすいという欠点があった。 【0005】また、従来のハロゲン化銀写真感光材料の画像形成した上に、追加の印字、印画を加える場合、簡単にできるのはインクジェット記録方法だが、通常の液体インクを使用したインクジェット記録方法で、追加した場合、滲みや、はじきが生じて、正常な印字、印画ができなかった。ホットメルト型インクジェット記録を適用した場合には、滲みやはじきなどなく簡便に追加記録ができたが、追加画像部分の、はがれや傷つきなどの問題が生じやすいという欠点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、種々検討した結果なされたもので、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好であり、また追加画像の鮮鋭性がよい画像形成方法を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。 【0008】請求項1に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面の純水との接触角が、85度より大きいことを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0009】請求項2に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面の中心面平均粗さが、0.4μm以上であることを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0010】請求項3に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体に多孔質粉末微粒子を400mg/m2以上含有することを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0011】請求項4に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の表面に親水性バインダーを含有し、この表面の膜面pHが4〜7であることを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0012】請求項5に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の軟化点が、50℃〜100℃であることを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0013】請求項6に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体の酸素透過率が、600ml/m2・hr・atm以上であることを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0014】請求項7に記載の発明は、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体に付着させて記録を行う画像形成方法において、前記液滴は、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ前記画像形成媒体が、含有されているハロゲン化銀に露光後、現像処理することによりインクジェット記録以前に画像形成したものであることを特徴とする画像形成方法であり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好であり、さらに画像形成を組み合わせた場合には、追加画像の鮮鋭性がよい。 【0015】請求項8に記載の発明は、前記画像記録媒体にインクジェット以外の手段で、画像形成後、この画像の上にさらに、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱して形成した液滴を吐出することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像形成方法であり、画像形成した媒体に追加記録する場合良好であり、さらに画像形成を組み合わせた場合には、追加画像の鮮鋭性がよい。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、この発明の画像形成方法の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。 【0017】この実施の形態の画像形成方法は、図1及び図2に示す固体インクジット記録装置が用いられ、図1は固体インクジット記録装置の斜視図、図2は固体インクジット記録を説明する図である。 【0018】この実施の形態の固体インクジット記録装置は、インクジェットヘッド1が画像形成媒体2に対して所定の間隔の隙間を有する。このインクジェットヘッド1には、インクタンク3及びヒータ4が設けられている。インクタンク3には、常温にて実質的固体状態であるインク5が収納される。 【0019】インクジェットヘッド1には、1個以上の温度センサー(図示せず)が接続され、ヒータ4と連動することでインクジェットヘッド1とインクタンク3の温調が可能であり、記録液の液滴を形成し、この液滴を、画像形成媒体2に付着させて記録を行う。 【0020】このインクジェット記録装置は、インクを微小な液滴としてノズル6より吐出し文字・図形等の記録を行い、高精細な画像の出力、高速印字の手段として優れた利点を有している。また常温固体インクを加熱溶融し液滴として吐出する記録方法によって、より安定した画像を得ることが可能である。このような固体インクジェット記録方法ではインクを液状態で保持するため、装置の運転時にはインクを50〜150℃程度の高温に加熱し続ける必要がある。 【0021】この実施の形態では、液滴は、常温にて実質的固体状態であるインク5を加熱溶融して形成する。常温とは25℃を表し、この温度で固体状のインク5を使用する。 【0022】この常温にて実質的固体状態であるインクとしては、特開平10−279861号公報、2頁、左34行目〜同右3行目に記載されている。具体的には、米国特許第3653932号明細書においてはセバシン酸ジアルキルエステルを含有するインク、米国特許第4390369号明細書及び特開昭58−108271号公報においては、天然ワックスを含有するインク、特開昭59−22973号公報においては、ステアリン酸を含有するインク、特開昭61−83268号公報においては、炭素原子数20〜24の酸またはアルコールを含み、さらにはこれらと融点が相対的に高いケトンを含有するインク、特開昭62−48774号公報においては、高い水酸基価を有する熱硬化性樹脂と、150℃より低い融点を有する固体有機溶媒と、少量の染料物質とを含有するインク、特開昭62−112627号公報においては、着色剤と、室温で固体であり室温より高温に加熱すると液化する第1の溶媒と、該第1の溶媒を溶解する室温で液体で、且つ揮発性の高い第2の溶媒とからなるインク、特開昭62−295973号公報においては、極性基を有する合成ワックスと該ワックスに可溶な染料とを含有するインク等を用いることができる。 【0023】請求項1に記載の実施の形態は、画像形成媒体2が、図3に示すように、表面の純水10との接触角θは、85度より大きいことが、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、更に画像の鮮鋭性がよく、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0024】接触角θは、画像形成媒体2の表面上に置いた純水10の表面と固体面との交点において液滴に引いた接線と固体面のなす角で、水を含む方の角度であり、特開平5−294057号公報7頁【0049】記載の方法で測定できる。 【0025】即ち、米国紙パルプ技術協会標準規格(TAPPI STD)T458 om−84 「紙の表面濡れ(接触角法)」に規定される方法で、蒸留水を用いた場合の基紙表面の初期接触角を測定した。また、接触角を規定する機器としてはFACE接触角法CA−D型(協和界面科学社製)を使用した。初期接触角とは水滴が紙と接触して5秒後の接触角を意味し、接触角の変化速度は次式より求めた。 R=(θ−θ′)/55ここに、R=接触角の変化速度、θ=初期接触角(5秒後の接触角)、θ′=60秒後の接触角を示す。 【0026】接触角が85度以上の画像形成媒体物質例としては、表面に、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリトリフルオロエチレン、またはポリエチレンを含有する媒体が挙げられる。より好ましいくは接触角が、90度以上であり、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンを表面に含有する媒体が挙げられる。 【0027】さらに好ましい画像形成媒体としては、インク画像付与面と反対面の、接触角が10度以上異なる画像形成媒体である。 【0028】請求項2に記載の実施の形態は、画像形成媒体2が、その表面の中心面平均粗さが、0.4μm以上であることが、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、更に画像の鮮鋭性がよく、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0029】中心面平均粗さは、特開平11−15118号公報6頁【0031】〜【0034】に記載の方法で測定できる。 【0030】即ち、中心面平均粗さ(SRa)とは、下記式で表される数値を表すことができる。 【0031】 【数1】
【0032】ここで、式中;SRaは中心面平均粗さを表し、Lxは測定面域のX軸方向の長さを表し、Lyは測定面域のY軸方向の長さを表し、SAは測定面域の面積を表し、SA=Lx×Lyであり、この時、Lx=7.5mm、Ly=21mmとし、f(x,y) は表面凹凸面を表し、x,yはそれぞれ測定点のx方向及びy方向の位置座標を表す。 【0033】この画像形成媒体2は、その表面の中心面平均粗さは、0.6μm以上がより好ましく、0.8〜2.0μmが最も好ましい。 【0034】請求項3に記載の実施の形態は、画像形成媒体2に多孔質粉末微粒子を400mg/m2以上含有することが、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、更に画像の鮮鋭性がよく、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0035】この多孔質微粉末としては、特開平10−319543号公報3頁【0015】〜【0023】に記載のものを使用することができる。 【0036】即ち、多孔質微粒子粉末とは、細孔を有する微粒子粉末のことである。この多孔質の微粒子粉末は親水性バインダー中に分散可能な物質の粉体であり、平均粒径は0.1〜10μmが好ましく、0.5〜5μmが更に好ましい。多孔質微粒子粉末は単一でも、他の非球状微粒子粉末との混合で使用されてもよい。有機化合物の多孔質微粒子粉末としては、セルロースエステル類、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン又はポリジビニルベンゼン及びこれらのコポリマー等の天然及び合成の有機高分子化合物が挙げられるが、中でも無機化合物の多孔質微粒子粉末が好ましい。 【0037】具体的な無機化合物としては、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、ガラスビーズ、合成マイカ等が挙げられる。この中で最も好ましいのはシリカである。 【0038】多孔質微粒子粉末の表面積は100m2/g以上であり、好ましくは200m2/g以上である。細孔の大きさは、平均直径で300Å以下が好ましく、より好ましくは250Åである。多孔質微粒子粉末の表面積及び細孔直径は、気体吸着法によって求めることができる。 【0039】多孔質微粒子粉末を作る方法は、米国特許1,665,264号、同1,935,176号、同2,071,987号、同2,459,903号、同2,462,798号、同2,469,314号、同2,505,895号、同2,685,569号、同3,066,092号、同4,070,286号等に記載の既知の方法で作ることができる。 【0040】多孔質微粒子粉末を添加する層は、支持体から最も遠い非感光性親水性コロイド層であり、具体的には保護層である。多孔質微粒子粉末は、非感光性親水性コロイド層を形成する塗布液に粉末のまま直接添加してもよいが、水やゼラチン水溶液に分散した後に非感光性親水性コロイド層を形成する塗布液に添加する方が好ましい。多孔質微粒子粉末を水やゼラチン水溶液に分散する手段としては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超音波分散機等を用いることができる。 【0041】請求項4に記載の実施の形態は、画像形成媒体2が、その表面に親水性バインダーを含有し、この表面の膜面pHが4〜7であり、更に4〜6の間にあることが、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、更に画像の鮮鋭性がよく、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0042】ここで言う膜面pHとは、生試料のpHであり、膜面pHの測定は、生試料に水を数滴垂らし、通常pH測定をする電極で測定することができる。 【0043】膜面pHの調整は、バインダーの種類や、硬膜材の種類や添加量、膜面pH調整剤で変化させることができる。例えば膜面pHを低下させる添加剤として、具体的には塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、亜硫酸、フタル酸、安息香酸等などの酸性化合物が挙げられる。含有される層は特に制限はない。 【0044】請求項5に記載の実施の形態は、画像形成媒体2の軟化点が、50℃〜100℃である。この軟化点は、画像形成媒体の表面が加温により軟化しはじめる温度であり、記録層バインダー中に、熱可塑性ポリマーを添加することにより形成できる。画像形成媒体には、ガラス転位温度は−60℃〜95℃の熱可塑性ポリマーを含有することが好ましい。 【0045】請求項6に記載の実施の形態は、画像形成媒体2の酸素透過率が、600ml/m2・hr・atm以上であることが、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、更に画像の鮮鋭性がよく、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0046】この酸素透過率は、特開平8−15835号公報4頁【0033】〜【0035】記載の測定方法、変化方法で調整できる。 【0047】即ち、酸素透過率が600ml/m2・hr・atm以上である必要があるが、さらには1500ml/m2・hr・atm以上であることが、この発明の効果が有効に得られる点で好ましい。 【0048】画像形成媒体の酸素透過率は、支持体や支持体にラミネートされるポリマー素材の変化や、支持体基体中に添加されるポリマーの添加量を調整することにより可能である。好ましい支持体としては、両面樹脂被覆紙支持体で酸素透過率の大きい樹脂を使用した支持体や、樹脂の膜厚を薄くした支持体又は紙支持体や再生紙を利用した紙支持体等が挙げられる。 【0049】なお、この発明における酸素透過率は、ANSI(American National Standards Institute)/ASTM D−1434法(Standard Test Methods for GAS TRANSMISSION RATEOF PLASTIC FILM AND SHEETING)に記載された方法によって測定される値であり、さらに詳しくは上記規格のMethodに従い酸素ガス(23℃/相対湿度0%)を封入した二つの室の間を試験する支持体シートで隔離し、両室の酸素圧を高圧と低圧にして、ガスの透過速度を気圧変化でモニターして測定される。試験される支持体試料は試験の前に23±2℃、相対湿度50±5%の環境下に少なくとも40hr置かれることが必要である。 【0050】次に、請求項7に記載の実施の形態の発明について説明する。この実施の形態の画像形成媒体2は、図4に示すように、画像形成媒体2に含有されているハロゲン化銀に露光後、現像処理することにより画像20を形成し、この画像20を形成した後に、インクジェット記録により画像21を形成したものである。 【0051】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料に含有されているハロゲン化銀粒子に露光後、現像処理した画像形成媒体2に、さらに常温にて実質的に固体状態であるインクを加熱溶融して形成した液滴をインクジェット付着させて記録を追加する。熱溶融インクを付着させる面は、ハロゲン化銀写真感光材料から形成された画像側でもよいし、裏面側でもよいが好ましくは画像とは反対側の面である。 【0052】このような画像形成方法を行うと、ハロゲン化銀写真感光材料の鮮明な画像に追加する画像、印字を、簡易に行うことができ、追加された画像は擦過されにくい。また、鮮鋭性がよいという別の効果も得られる。 【0053】従来、写真感光材料から形成された画像形成媒体の裏面に印画しようとすると、液体インクジェットや、インクリボンからの熱転写などが行われたが、この発明以外の方法では、擦過性などに劣る。 【0054】ハロゲン化銀写真感光材料は、現像時間が、30秒以下であることがより好ましい。好ましいハロゲン化銀写真感光材料としては、特開平10−319543号公報明細書に記載の材料さらに詳細には、同号明細書の実施例に記載の材料が好ましい。即ち、反射支持体上に、感光性ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性親水性コロイド層を少なくとも1層ずつ塗設したハロゲン化銀写真感光材料であり、支持体から最も離れた非感光性親水性コロイド層が、多孔質の微粒子粉末をハロゲン化銀写真感光材料1m2当たり400mg以上含有し、かつ1分子中に3つ以上の官能基を有する硬膜剤で硬膜されていることが好ましい。 【0055】この請求項1乃至請求項7の実施の形態の発明においては、インクジェット以外の方法で、例えば、ハロゲン化銀に露光後、現像処理して画像記録、電子写真による画像記録、熱転写による画像記録等で形成された画像の上にさらに常温にて実質的固体状態であるインクを加熱して形成した液滴を、吐出することが好ましい。この方法では、図4に示すように、画像の合成プリントが簡易に得られる。また、鮮鋭性がよいという別の効果も得られる。また、場合によっては、上乗せされた画像をはがして、かくされた画像を利用する、プライベートメールやクジ等としての応用も可能である。 【0056】 【実施例】以下、実施例によりこの発明を説明するが、この発明の実施態様はこれらに限定されない。 実施例1坪量180g/m2の紙パルプの両面に高密度ポリエチレンをラミネートし、紙支持体を作製した。ただし、画像形成側には、表面処理を施したアナターゼ型酸化チタンを15重量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレン30g/m2をラミネート(乳剤面側の中心面平均粗さSRa=0.15μm)し、厚さ230μmの反射支持体とした。また、表面樹脂を種々に変更した以外は同一の試料を作成した。これらの試料に、下記インクジェット記録を行った。インクジェット記録としては、特開平8−300684号公報明細書の実施例に記載のインク(インクA)、装置で印字、印画を追加した。また比較用のインクジェット記録としては、エプソンPM800C及びエプソンPM800C専用インク(インクB)を用いて、同じ印字、印画情報を記録した。 【0057】このようにして形成した画像の擦過耐性および、鮮鋭性を評価した。擦過耐性は画像形成された後に、表面をボールペン先で、擦って印字の擦れについて5段階評価した。 【0058】10人の評価者の平均点をとった。 5:擦っても殆ど擦れない4:擦るとやや擦れる3:擦ると可成り擦れて、何を印画したか判別し難い。商品化の最低レベル2:擦ると何を印画したか判り難い1:擦ると殆ど擦れてしまい、何を印画したかが判らない。 【0059】鮮鋭性も、画像形成された画像を5段階評価し、10人の評価者の平均点をとった。 5:人物画像の髪の毛もはっきりとわかり、立体感がある。 4:人物画像の顔、目の輪郭も鮮明にわかり立体感があるが髪の毛の鮮鋭感はない3:人物画像の顔は輪郭は鮮明だが目の輪郭が鮮明ではない2:人物画像の顔の輪郭はわかるが鮮明ではない1:人物画像の輪郭がぼやけているこのようにして得られた結果を表101に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また、鮮鋭性のよい画像が得られた。 【0060】 【表101】
【0061】実施例2記録媒体の紙パルプの種類を変化した以外は実施例1と同様にして、表面の中心面平均粗さを変化させ、実施例1と同様に評価を行った結果を表201に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また、鮮鋭性のよい画像が得られた。 【0062】 【表201】
【0063】実施例3実施例1の試料101の記録媒体の表面にゼラチン10g/m2、及び微粒子粉末シリカ(平均粒径2μm、細孔直径210Å、表面積300m2/g)を表301に示す添加量で加えた塗設層を有する試料を作成した。これらの試料を実施例1と同様に評価した結果を表301に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また、鮮鋭性のよい画像が得られた。 【0064】 【表301】
【0065】実施例4実施例1の試料101の記録媒体表面にゼラチン10g/m2を塗設し、表面膜pHを、表401に示すように変化させた各試料を作成し、実施例1と同様に評価した。結果を表401に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また、鮮鋭性のよい画像が得られた。 【0066】 【表401】
【0067】実施例5実施例4の試料401のゼンラン塗設膜中に、表501に示すポリマー粒子を添加し、添加量を変えて膜面の軟化点を変化させた各資料を作成した。これらの試料を実施例1と同様に評価した結果を表501に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また鮮鋭性のよい画像が得られた。また、インクジェットで記録した試料を、さらに表面温度95℃の加熱ローラーで加熱処理することにより、この発明の試料では、擦過耐性がさらに改良された。 【0068】 【表501】
【0069】実施例6実施例1の試料102のポリマー被覆量を変化させて酸素透過率を変化させた各試料を作成した。これらの試料を実施例1と同様に評価した結果を表601に示す。この発明の試料では、耐擦過性の良好な画像が得られた。また、鮮鋭性のよい画像が得られた。 【0070】 【表601】
【0071】実施例7特開平10−319543号公報明細書の実施例1に記載の試料101を作成し、この試料に、白色光楔露光を行い、同明細書実施例に記載の処理を行った。この試料の画像面とは反対側の面に、インクジェット記録を行なった。実施例1と同様に評価を行った結果を表701に示す。インクジェットBでは、ハロゲン化銀写真感光材料からのプリント試料に対しても、簡易に追加印字できるという長所がある。また、擦過耐性の劣化が少ない。また、鮮鋭性も良好であった。 【0072】 【表701】
【0073】 【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体の表面の純水との接触角が、85度より大きいことで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0074】請求項2に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体の表面の中心面平均粗さが、0.4μm以上であることで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0075】請求項3に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体に多孔質粉末微粒子を400mg/m2以上含有することで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0076】請求項4に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体の表面に親水性バインダーを含有し、この表面の膜面pHが4〜7であることで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0077】請求項5に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体の軟化点が、50℃〜100℃であることで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0078】請求項6に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体の酸素透過率が、600ml/m2・hr・atm以上であることで、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、画像の鮮鋭性がよく、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好である。 【0079】請求項7に記載の発明では、液滴が、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱溶融して形成したものであり、かつ画像形成媒体が、含有されているハロゲン化銀に露光後、現像処理することによりインクジェット記録以前に画像形成したものであり、擦過耐性にすぐれた画像が得られ、特に画像形成した媒体に追加記録する場合良好であり、さらに画像形成を組み合わせた場合には、追加画像の鮮鋭性がよい。 【0080】請求項8に記載の発明では、画像記録媒体にインクジェット以外の手段で、画像形成後、この画像の上にさらに、常温にて実質的固体状態であるインクを加熱して形成した液滴を吐出することで、画像形成した媒体に追加記録する場合良好であり、さらに画像形成を組み合わせた場合には、追加画像の鮮鋭性がよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081709 【弁理士】 【氏名又は名称】鶴若 俊雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−191591(P2003−191591A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月9日(2003.7.9) |
| 【出願番号】 |
特願2001−393325(P2001−393325) |
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