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【発明の名称】 画像形成方法及び画像形成物
【発明者】 【氏名】田村 仁彦
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

【氏名】浅生 健一
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

【要約】 【課題】得られる画像形成物の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れ、かつ転写感度が良好で、巻取り保管中のブロッキングを防止した熱転写フィルム及びそれを用いた画像形成方法及び画像形成物を提供することを目的とする。

【解決手段】被画像形成体と、基材に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層を形成した熱転写記録媒体とを、着色インク層と被画像形成体とが対向するように重ね合わせて像様に加熱し、被画像形成体に着色インク層、または着色インク層に含有する着色剤を転写させて着色画像を形成し、次に着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを、光透過性保護層及び光透過性画像と、着色画像を形成した被画像形成体とを、対向するように重ね合わせて全面加熱し、被画像形成体に着色画像、光透過性画像及び光透過性保護層を形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被画像形成体と、基材の一方の面に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層を形成した熱転写記録媒体とを、着色インク層と被画像形成体とが対向するように重ね合わせて像様に加熱し、被画像形成体に着色インク層、または着色インク層に含有する着色剤を転写させることによって着色画像を形成し、次に着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを、光透過性保護層及び光透過性画像と、着色画像を形成した被画像形成体とを、対向するように重ね合わせて全面加熱し、光透過性保護層及び光透過性画像を転写させることによって、光透過性画像及び光透過性保護層を形成することを特徴とする画像形成方法。
【請求項2】 請求項1に記載の画像形成方法によって画像形成されたことを特徴とする画像形成物。
【請求項3】 光透過性画像の厚みが0.3〜5.0μmであることを特徴とする請求項2に記載する画像形成物。
【請求項4】 光透過性保護層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することを特徴とする請求項2または3に記載する画像形成物。
【請求項5】 請求項4に記載する熱可塑性樹脂が数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体の中から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする画像形成物。
【請求項6】 光透過性画像を形成する光透過性インク層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載する画像形成物。
【請求項7】 請求項6に記載する熱可塑性樹脂が数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体の中から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする画像形成物。
【請求項8】 光透過性画像を形成する光透過性インク層及び光透過性保護層が共に熱可塑性樹脂を含有し、かつ光透過性インク層に含有する熱可塑性樹脂と、光透過性保護層に含有する熱可塑性樹脂とが共に分子構造の中にエステル結合を有する類似構造ポリマーであることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一つに記載する画像形成物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材に着色インク層を設けた熱転写記録媒体により、着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを用いて、被画像形成体に光透過性保護層及び光透過性画像を形成画像形成方法及び、それによって得られる画像形成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写方式は、可変情報を簡便に記録することができるため、各種の用途で広く利用されている。この方式は、基材上に色材層が設けられた熱転写フィルムと、必要に応じて受容層が設けられた被転写体とを、サーマルヘッド等の加熱デバイスとプラテンロールとの間に圧接し、画像情報に応じて加熱デバイスの発熱部分を選択的に発熱させ、熱転写フィルム上の色材層に含まれる色材を被転写体に移行させることにより画像を記録する方式である。この方法は、溶融熱転写方式と昇華熱転写方式に大別される。
【0003】溶融熱転写方式は、溶融インキ層を担持した熱転写フィルムを、上述したような加熱手段によって加熱し、軟化した溶融インキ層成分を天然繊維紙またはプラスチックシート等の被転写体上に転写させて画像を形成する方法である。ここで用いる溶融インキ層は、顔料等の色材を熱溶融性のワックスまたは樹脂等のバインダーに分散させたものであり、プラスチックフィルム等の基材に担持させている。形成される画像は、高濃度で鮮鋭性に優れており、文字、線画等の2値画像の記録に適している。
【0004】昇華転写方式は、昇華染料層を担持した熱転写フィルムを、上述のような加熱手段によって加熱し、染料層中に含まれる昇華染料を昇華させて被転写体上に設けられた受容層に移行させて画像を形成する方法である。ここで用いられる昇華染料は、色材として用いる昇華染料をバインダー樹脂に溶解または分散させたものであり、プラスチックフィルム等の基材フィルムに担持させている。この方式は、サーマルヘッド等の加熱デバイスに加えるエネルギー量によって、ドット単位で染料の移行量を制御できるため、濃度変調による階調再現が可能である。
【0005】このように、溶融熱転写方式は、文字や数字等の画像を容易に且つくっきりと形成することができ、また、昇華転写方式は、階調表現に優れ顔写真等の画像を精密に美しく形成することができるといった、それぞれに特徴がある。ところが、溶融熱転写方式による画像は、耐久性、特に耐摩耗性に劣るという欠点がある。また、昇華転写方式による画像は、通常の印刷インキによるものとは異なり、ビヒクルが無いために、耐光性、耐候性、耐摩耗性、耐薬品性等の耐久性に劣るという問題がある。
【0006】そこで、上記の問題に対して、特開平9−11674号公報等で記載しているように、熱転写画像の情報の上に、保護層を転写して、耐久性をもたせることが行なわれている。上記の保護層の転写は、転写される保護層を均一に、かつ指定した位置に指定した大きさで正確に、転写する必要がある。そのために、保護層転写の感度を向上させるために、保護層を構成する樹脂のガラス転移温度や熱軟化温度を低めにする結果、保護層転写シートの保存性が低下し、保護層転写シートの巻取り保管中にブロッキングが発生しやすい等の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、得られる画像形成物の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れ、かつ転写感度が良好で、巻取り保管中のブロッキングを防止した熱転写フィルム及びそれを用いた画像形成方法及び画像形成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の画像形成方法は、被画像形成体と、基材の一方の面に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層を形成した熱転写記録媒体とを、着色インク層と被画像形成体とが対向するように重ね合わせて像様に加熱し、被画像形成体に着色インク層、または着色インク層に含有する着色剤を転写させることによって着色画像を形成し、次に着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを、光透過性保護層及び光透過性画像と、着色画像を形成した被画像形成体とを、対向するように重ね合わせて全面加熱し、光透過性保護層及び光透過性画像を転写させることによって、光透過性画像及び光透過性保護層を形成するものである。
【0009】また、本発明の画像形成物は、上記に記載の画像形成方法によって、被画像形成体に画像形成されたものである。さらに、本発明の画像形成物は、光透過性画像の厚みが0.3〜5.0μmであることが好ましい。また、光透過性保護層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することが好ましい。前記に記載する熱可塑性樹脂が数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体の中から選ばれる少なくとも1種以上であることが望ましい。また、光透過性画像を形成する光透過性インク層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することが望ましい。
【0010】前記に記載する熱可塑性樹脂が数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体の中から選ばれる少なくとも1種以上であることが好ましい。また、光透過性画像を形成する光透過性インク層及び光透過性保護層が共に熱可塑性樹脂を含有し、かつ光透過性インク層に含有する熱可塑性樹脂と、光透過性保護層に含有する熱可塑性樹脂とが共に分子構造の中にエステル結合を有する類似構造ポリマーであることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の画像形成物は、被画像形成体と、基材の一方の面に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層を形成した熱転写記録媒体とを、着色インク層と被画像形成体とが対向するように重ね合わせて像様に加熱し、被画像形成体に着色インク層、または着色インク層に含有する着色剤を転写させることによって着色画像を形成し、次に着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを、光透過性保護層及び光透過性画像と、着色画像を形成した被画像形成体とを、対向するように重ね合わせて全面加熱し、光透過性保護層及び光透過性画像を転写させることによって、被画像形成体に着色画像、光透過性画像及び光透過性保護層を形成したものである。
【0012】これにより得られた画像形成物は、着色インク層の転写による着色画像が、光透過性保護層に保護されて、また、光透過性画像と組み合わさって、耐摩耗性、耐光性、さらに耐改ざん防止性等の耐久性に優れたものになる。また、例えば画像形成物の画像記録面に対する視線の角度に応じて被画像形成体に転写された光透過性画像の凸部が、光の反射によって判読できるようになる。また、光透過性保護層及び光透過性画像を形成する光透過性インク層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有させれば、転写感度がより良好となり、また基材上に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体の巻取り保管中の耐ブロッキング性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙げて、本発明を更に詳しく説明する。図1には、本発明の画像形成方法を説明する概略図を示し、被画像形成体4と、基材21の一方の面に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層3を形成した熱転写記録媒体1とを、着色インク層3と被画像形成体4とが対向するように重ね合せ、像様に加熱する。その加熱条件は、サーマルヘッド11による加熱で、熱転写記録媒体1と被画像形成体4を、サーマルヘッド11とプラテンロール12との間に挟み込み、この場合は熱転写記録媒体1の着色インク層3の設けてある面と反対側からサーマルヘッド11で像様に加熱する。(図1(1)参照)上記の加熱後に、熱転写記録媒体1と被画像形成体4とを重ね合せた状態から、両者を離して、熱転写記録媒体1の着色インク層3または着色インク層3に含有する着色剤が着色画像10として被画像形成体4上に転写する。(図1(2)参照)
【0014】次に、基材22上の一方の面に光透過性保護層6、光透過性画像7をこの順に形成した中間転写記録媒体5と、上記の着色画像10が形成された被画像形成体4とを、光透過性保護層6と被画像形成体4の画像形成面とを対向するように重ね合せ、中間転写記録媒体5の光透過性保護層6とは反対側から、ヒートロール13により加熱する。尚、ヒートロール13による加熱において、中間転写記録媒体5と被画像形成体4は、ヒートロール13とプラテンロール12との間に挟まれて、加熱及び加圧される。但し、光透過性画像7はAに示す向きで見た場合、逆像(鏡像)として形成され、Bの方向からこの像7を観察すれば正像となっている。(図1(3)参照)
【0015】そして、その加熱後に、中間転写記録媒体5と被画像形成体4とを重ね合せた状態から、両者を離して、光透過性画像7及び光透過性保護層6が、ヒートロール13で加熱された部分で、被画像形成体4上に転写される。但し、被画像形成体4上には予め着色画像10を設けていたので、その着色画像10を覆う形態で、光透過性保護層6が被転写体に位置する。尚、光透過性画像7及び着色画像10は、Bの方向からこれらの像7、10を観察すれば正像となっている。(図1(4)参照)
【0016】以下に、本発明の画像形成方法で使用される熱転写記録媒体、中間転写記録媒体の各構成する層やその形成方法、熱転写手段等について、詳細に説明する。
<熱転写記録媒体>本発明で使用する、基材2の一方の面に、熱可塑性樹脂と着色剤を含む着色インク層3を形成した熱転写記録媒体1について、説明する。
【0017】(基材)本発明の熱転写記録媒体に用いられる基材2(21)としては、従来の熱転写記録媒体に使用されているものと同じ基材を、そのまま用いることができると共に、基材の表面に易接着処理のしてあるものやその他のものも使用することができ、特に制限はされない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートを始めとするポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、アイオノマー等のプラスチックフィルム、および、グラシン紙、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、セロファン等があり、また、これらの2種以上を積層した複合フィルム等も挙げられる。これらの基材2の厚さは、その強度および耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜変更しているが、通常は、2〜100μm程度が好ましい。
【0018】(着色インク層)上記に説明した基材上に設けられる着色インク層3は、熱可塑性樹脂と着色剤、さらに必要に応じて、ワックス類等の滑剤、分散剤、沈降防止剤等の添加剤を加えた塗工液により形成することができる。上記の着色剤としては、各種の従来公知の着色剤を用いることができる。着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度などにより変褪色しないものが好ましい。着色剤としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの色相を任意に選択することができる。また、金色、銀色、銅色等の金属光沢を有した顔料や、蛍光性を有する無機顔料や有機顔料、染料、そして白色系や、緑色、橙色、紫色等の中間色系の顔料、染料も使用できる。
【0019】金、銀、銅、亜鉛、アルミニウム、クロム等の金属又は合金の粉末である金属顔料の中で、アルミニウム顔料を用いることが好ましく、優れた金属光沢性や、隠蔽性(被画像形成体の転写面の地色等に影響されない)を発揮できる。そのアルミニウム顔料は、球状の形態やそれに類似した形状でもよいが、板状のものが金属光沢性、隠蔽性に優れていて、好ましく用いられる。着色インク層で使用するアルミニウムの大きさは、長さで平均1〜20μm程度、厚さで平均0.01〜5μm程度が、塗工液中の分散性や、得られる画像の金属光沢性に優れ、好ましい。
【0020】本発明の熱転写記録媒体は、基材の一方の面に着色インク層を設けたもので、その着色インク層は熱溶融性インク層または昇華性染料インク層の2種類に大別される。まず、熱溶融性インク層は、従来公知の着色剤とバインダーよりなり、必要に応じて、鉱物油、植物油、ステアリン酸等の高級脂肪酸、可塑剤、充填剤等の種々の添加剤を加えたものが使用される。バインダーとして用いられる樹脂成分としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース又はポリアセタール、ポリエステル等が挙げられる。
【0021】バインダーとして用いられるワックス成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。また、熱溶融性インク層に含有するバインダーである熱可塑性樹脂は、該インク層が被画像形成体として接する光透過性保護層や光透過性インク層のバインダー樹脂と、互いに近似した構造を有するものが好ましく、それによって相溶性の高いものとなる。それにより、熱溶融性インク層と光透過性保護層や光透過性インク層による光透過性画像との接着性が高くなる。
【0022】着色剤としては、上記に挙げたような公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができる。さらに、熱溶融性インク層に、良好な熱伝導性および熱溶融転写性を与えるため、バインダーの充填剤として熱伝導性物質を配合してもよい。このような充填剤としては、例えばカーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化錫、二硫化モリブデン等の金属および金属化合物等がある。熱溶融性インク層の形成は、上記のような着色剤成分とバインダー成分と、さらに、これに必要に応じて水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した熱溶融性インク層形成用塗工液を、従来公知のホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法で行う。また、水系又は非水系のエマルジョン塗液を用いて形成する方法もある。熱溶融性インク層の厚みは、必要な印字濃度と熱感度との調和がとれるように、決定すべきであって、0.1g/m2〜10g/m2の範囲、好ましくは、0.5g/m2〜5g/m2程度が、好ましい。
【0023】次に、着色インク層が昇華性染料インク層の場合、昇華性染料をバインダー樹脂で担持させた層である。使用する染料は、従来公知の熱転写記録媒体に使用される染料はいずれも本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red G、Macrolex RedVioret R、Ceres Red 7B、Samaron Red HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0024】上記の如き昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂(熱可塑性樹脂)としては、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げられる。
【0025】また、熱転写画像形成時の受容側である被画像形成体の画像形成面との離型性を高める為に、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系又はセルロース系樹脂の主鎖にグラフト結合したポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、及び長鎖アルキルセグメントから選ばれる少なくとも1種の離型性セグメントを有するグラフトコポリマーを、熱移行性染料を担持するためのバインダー樹脂としてもよい。但し、このような昇華性染料インク層の染料を受容する被画像形成体の画像形成面には、染料染着性を有する熱可塑性樹脂のバインダーが必要であり、また必要に応じて昇華性染料インク層と被画像形成体とが画像形成の加熱時に、熱融着せずにスムーズに剥離するように、フッ素系界面活性剤や、シリコーンオイル及び/又はその硬化物等の離型剤を含有させた受容層塗工液により受容層を形成することが好ましい。そのフッ素系界面活性剤としては、Fluorad FC−430、FC−431(3M社)が挙げられ、シリコーンオイルとしては、「シリコーンハンドブック」日刊工業新聞社に記載されているような各種変性シリコーンオイルや、その硬化物が使用できる。その被画像形成体に昇華性染料インク層による染料着色画像を形成して、染料画像を被画像形成体に接着させる場合、特にフッ素系界面活性剤や、未硬化シリコーンオイルを用いれば、両者の接着性が強く、好ましく用いられる。もちろん、上記の離型性セグメントを有するグラフトコポリマーのバインダー樹脂を被画像形成体上の受容層に用いれば、離型剤を添加する必要がなく、被画像形成体と染料着色画像との接着性が高く、好ましい。
【0026】昇華性染料インク層は、上記の染料、バインダー樹脂の他に必要に応じて従来公知の種々の添加剤を含めることができる。そして、適当な溶剤中に、上記の染料、バインダー樹脂、添加剤を加えて各成分を溶解または分散させてインクを調整し、これを上記の基材上に、熱溶融性インキ層で挙げた従来公知の塗工形成方法と同様の方法により、昇華性染料インク層を形成する。昇華性染料インク層の厚みは0.1〜5.0g/m2、好ましくは0.4〜2.0g/m2程度である。
【0027】(背面層)熱転写記録媒体の着色インク層を被画像形成体に像様に加熱して転写する際に、サーマルヘッド等の加熱手段を使用するが、そのサーマルヘッドとの滑りを良くし、かつスティッキングを防止するために、基材の着色インク層の設けてある面と反対側の面に、背面層を設けることが好ましい。この背面層に用いる樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリルースチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物が用いられる。背面層の耐熱性をより高めるために上記の樹脂のうち、水酸基系の反応性基を有している樹脂を使用し、架橋剤としてポリイソシアネート等を併用して、架橋樹脂層とすることが好ましい。
【0028】さらに、サーマルヘッドとの摺動性を付与するために、背面層に固形あるいは液状の離型剤又は滑剤を加えて耐熱滑性をもたせてもよい。離型剤又は滑剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を用いることができる。背面層に含有される滑剤の量は5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%程度である。背面層を形成する手段は、上記のごとき、樹脂に必要に応じて離型剤や滑剤等を、適当な溶剤中に溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。その背面層の塗工量は、乾燥状態で0.1〜10g/m2程度である。
【0029】本発明で使用する熱溶融性インク層による着色インク層を有する熱転写記録媒体では、基材上に着色インク層を設けるが、基材上に離型層や剥離層を介して、熱溶融性インク層を設けて、加熱により熱溶融性インク層を基材からより剥離し易くすることができる。また、熱転写記録媒体の熱溶融性インク層の上に接着層やその他中間層等を設けることが可能である。昇華性染料インク層による着色インク層を有する熱転写記録媒体では、基材上に昇華性染料インク層を設けるが、基材と昇華性染料インク層との間に両者の接着性を高めるプライマー層等の中間層を設けたりすることができる。尚、上記の熱転写記録媒体で用いる離型層、剥離層、接着層は、後記の中間転写記録媒体で説明する離型層、剥離層、接着層と同様の材料及び形成方法が適用できる。また、中間層においては、従来から使用されているものが使用できる。
【0030】<中間転写記録媒体>本発明の画像形成方法で用いる中間転写記録媒体5を構成する各層について説明する。本発明で使用する中間転写記録媒体5は、基材22上の一方の面に光透過性保護層6、光透過性画像7をこの順に形成した基本的構成である。
(基材)中間転写記録媒体5に用いられる基材22としては、従来の中間転写記録媒体に使用されているものと同じ基材を、そのまま用いることができ、前記の熱転写記録媒体1で説明した基材21と同様のものを用いることができる。
【0031】(光透過性保護層)本発明で使用する中間転写記録媒体における基材上に設ける光透過性保護層6は、被画像形成体に転写された形態において、光透過性画像と、着色画像を覆って保護するものである。したがって、光透過性保護層は、それらの光透過性画像と着色画像の保護層として機能し、それらの画像の耐摩耗性、耐光性、耐改ざん防止性等の耐久性に寄与する。
【0032】光透過性保護層は、耐摩擦性、透明性、硬度等に優れた樹脂を適宜用いることができる。具体的には、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、ポリカーボネート樹脂、及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。また、アクリル系モノマー等を電離放射線照射により架橋硬化した樹脂等も用いることができる。アクリルモノマーの具体例としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、電離放射線で硬化される物質は上記モノマーに限らず、オリゴマーとして使用してもよい。更に、上記物質の重合体又はその誘導体からなるポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ウレタンアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系等のアクリル反応性重合体も使用可能である。更に、その他のアクリル系樹脂と混合して用いてもよい。また、これらの樹脂の転写時の膜切れ性を考慮して、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント等の透明性の高い微粒子やワックス等を、透明性を害さない程度に含有させてもよいし、画像の耐摩擦性、光沢等を向上させるために、滑剤等を含有させてもよい。
【0033】光透過性保護層は、ガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することが好ましく、それにより被画像形成体への転写性、定着性が良好となる。その熱可塑性樹脂として、具体的に数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体を使用することが特に好ましく、光透過性保護層が被画像形成体に転写された後に、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れたものとなる。上記のポリエステル樹脂は、その酸成分として、例えば、芳香族としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等が挙げられ、脂肪族又は脂環族ジカルボン酸としては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキサハイドロフタル酸、ヘキサハイドロイソフタル酸、ヘキサハイドロテレフタル酸等が挙げられる。又、トリメリット酸、ピロメリット酸等の3官能以上のポリカルボン酸を使用することが出来る。本発明で使用する中間転写記録媒体における光透過性保護層として、ポリエステル樹脂の中でも酸成分として、特にテレフタル酸、イソフタル酸、及びトリメリット酸を構成モノマーとして使用したものが、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性に優れたものとなり、好ましい。
【0034】また、ポリエステル樹脂の他の原料であるアルコール成分としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、、1,4−シクロヘキサンジジメタノール及びトリシクロデカングリコール等が挙げられ、保護層となった時の耐摩耗性、耐光性等の耐久性や、転写性、定着性等から、特にエチレングリコール、ネオペンチルグリコール及びトリシクロデカングリコールから選ばれる少なくとも2種以上を構成モノマーとして使用したものが、ガラス転移点が50〜120℃の範囲に調整しやすく、好ましい。
【0035】光透過性保護層に使用することが好ましい熱可塑性樹脂として、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が挙げられる。この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、ガラス転移点が50〜120℃、平均重合度が150〜500の範囲のものを使用することが好ましい。また、このような塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を得るに際しては、酢酸ビニルモノマーを5〜40重量%配合することが好ましい。酢酸ビニルの配合量が多すぎるとブロッキング現象が生じやすく、反対に酢酸ビニルの配合量が少なすぎると基材上にコーティングするときに使用する溶媒に対する溶解性が低くなり、コーティングしにくくなる。
【0036】また、光透過性保護層を構成する熱可塑性樹脂として、ガラス転移点が50〜120℃、重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体であることが望ましい。上記のメタクリレート系モノマーとしては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、i−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、i−ブチルメタクレリレート、sec−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
【0037】本発明で使用する中間転写記録媒体の光透過性保護層は、被画像形成体に転写された後に、熱転写記録媒体からの着色インク層による着色画像を透過して観察できるように、また光透過性インク層による光透過性画像を転写された面に対する視線の角度に応じて、その光透過性画像が光の反射によって判読できるように、あるいは光透過性画像を透過して観察できるように、透明または半透明であることが望ましい。半透明とは、透明状態と不透明状態の中間状態のことを示している。つまり、光透過性保護層が透明の場合は、画像形成物を観察して、熱転写記録媒体の着色インク層による着色画像部と、被画像形成体に転写された光透過性保護層との光の屈折率の差が少なく、光透過性保護層を透過して、着色画像部が見えやすい。それに反して、光透過性保護層が不透明の場合、熱転写記録媒体の着色インク層による着色画像部と、被画像形成体に転写された光透過性保護層部分との光の屈折率の差が大きく、その保護層を透過して着色画像部を見ることができない。つまり保護層を透過できない。
【0038】上記の光透過性保護層の透明性や光透過性の調整を行なうために、光透過性保護層に従来公知の着色剤を含有させたり、粒子を含有させたり、あるいは光透過性保護層の構造を多孔質の網目状態にすることが挙げられる。上記の着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染料のうちシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなどの色相を任意に選択することができる。また、金色、銀色、銅色等の金属光沢を有した顔料や、蛍光性を有する無機顔料や有機顔料、染料、そして白色系や、緑色、橙色、紫色等の中間色系の顔料、染料も使用できる。但し、着色剤の添加量は、光透過性インク層による光透過性画像部と、熱転写記録媒体の着色インク層による着色画像部を隠蔽せず、透過できるように、調整する必要がある。透過性を高めるために、光透過性保護層の塗工液中で着色剤が溶解状態にあることが望ましく、そのために着色剤として染料を用いることが好ましい。上記の粒子としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム等の無機粒子や、合成樹脂フィラー等の有機粒子を用いることが好ましい。
【0039】上記光透過性保護層の多孔質の網目構造を形成するには、従来から行なわれている方法がとれる。例えば、光透過性保護層の塗工液である、樹脂と比較的低沸点の良溶媒および比較的高沸点の貧溶媒を含んでなる透明な樹脂ワニスを、基材上に塗布する。この樹脂ワニスの塗布は、グラビアコート、シルクスクリーンコートなどの通常の塗工方法により、塗工する。次に、塗工された樹脂ワニスを乾燥させる。この乾燥工程で、沸点の比較的低い良溶媒が先に蒸発する。この良溶媒の蒸発の進行に伴い、樹脂ワニス中の樹脂相と残存する貧溶媒相とが相分離し、樹脂はゲル化し、他方貧溶媒は該樹脂中に分散した粒子形態をとるようになる。更に乾燥が進むと、この粒子形態の高沸点貧溶媒の蒸発が進行し、貧溶媒の蒸発の完了により多孔質構造の光透過性保護層が形成される。その乾燥時の温度、風量等の調整により、多孔質の細孔径の調整を行なうことができる。但し、上記の多孔質構造の光透過性保護層の場合、中間転写記録媒体として製造された時点での光透過性保護層の透明性、光透過性よりも、被画像形成体にその光透過性保護層が転写された後の透明性、光透過性を考慮して、多孔質の細孔径の調整を行なう。なぜなら、上記の多孔質構造の光透過性保護層では、保護層転写時の加熱により、多孔質構造が変化し、透明性、光透過性が少し高くなることがあるからである。
【0040】上記のような光透過性保護層は、上記の光透過性保護層用の樹脂に、必要に応じて添加剤を加え、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の形成手段により、基材上に塗布及び乾燥することにより形成される。光透過性保護層は任意の厚みに形成することができるが、好ましくは、乾燥後の厚みで0.1〜50g/m2であり、更に好ましくは0.2〜10g/m2である。
【0041】本発明で使用する中間転写記録媒体は、基材上に剥離可能に光透過性保護層を設けるが、基材上に離型層を介して、光透過性保護層を設けて、加熱により光透過性保護層を基材からより剥離し易くすることができる。この離型層は熱転写の際に、基材から剥離せずに、基材側に残存する。
(離型層)中間転写記録媒体において、基材と光透過性保護層の材質の組合せによっては熱転写の際の離型性が十分でない場合がある。このような場合、基材上に予め離型層を設けることができる。離型層は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ウレタン樹脂、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等の樹脂から1種乃至、2種以上を選択して用いることができ、2種以上を混合する場合は、適宜水溶性の樹脂を用いてもよい。そして、これらの樹脂を主成分とする塗布液を、従来公知のグラビアコート、グラビアリバースコート等の方法で塗布、乾燥することにより形成でき、塗膜の厚さは0.01〜2g/m2程度で充分である。尚、離型層に使用する材料を選択する際に、注意しなければならない点としては、光透過性保護層と適切な離型性を有することは勿論のことであるが、更に、光透過性保護層との接着力よりも基材との接着力を高くすることが大切であり、もし基材との接着力が十分でない場合には、離型層ごと熱転写層が転写される等の異常転写の原因となる。また、転写後の印画物において艶消しの表面外観が望ましい場合には、離型層中に各種の粒子を包含させるか、或いは、離型層側表面をマット処理した基材を使用することにより、光透過性保護層を転写した印画物の表面をマット状にすることもできる。
【0042】本発明で使用する中間転写記録媒体は、基材上に剥離可能に光透過性保護層を設けるが、基材上に剥離層を介して、光透過性保護層を設けて、加熱により光透過性保護層を基材からより剥離し易くすることができる。この剥離層は熱転写の際に、基材から剥離可能なものである。
(剥離層)剥離層は、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース誘導体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリオレフィン等、及びこれらの樹脂群の共重合体等を含有する塗工液を、従来公知のグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により、塗布し、乾燥して、形成することができる。剥離層の厚みは、乾燥状態で0.01〜5g/m2程度である。
【0043】(接着層)また、中間転写記録媒体には、基材上に設けた光透過性保護層の上に接着層を設けて、熱転写の際に被転写体との定着性を向上させることも可能である。この接着層は、加熱により接着性を発現する材料を選択することが好ましく、例えば、熱可塑性の合成樹脂、天然樹脂、ゴム、ワックス等を用いて、上記の剥離層と同様の形成手段により、形成することができる。接着層の厚みは、0.01〜5g/m2程度である。
【0044】(光透過性画像)中間転写記録媒体の光透過性保護層上に設ける光透過性画像7は光透過性インク層により形成されている。その光透過性インク層としては、上記で説明した光透過性保護層と同様の熱可塑性樹脂等の材料で構成することができ、ガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有することが好ましく、それにより被転写体(または中間転写記録媒体)への転写性、定着性が良好となる。その熱可塑性樹脂として、具体的には数平均分子量2000〜30000のポリエステル樹脂、平均重合度150〜500の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、または重量平均分子量20000〜80000のメタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体を使用することが特に好ましく、光透過性インク層による光透過性画像が被画像形成体に転写された後に、耐摩耗性、耐光性等の耐久性により優れたものとなる。
【0045】光透過性インク層は、まず中間転写記録媒体の光透過性保護層の上に設けるために、光透過性インク層と光透過性保護層の両者の主成分として構成するバインダーが互いに相溶性が高い性能をもたせることにより、相互の接着性を高めることが好ましい。具体的には、光透過性インク層及び光透過性保護層が共に熱可塑性樹脂を含有し、かつ光透過性インク層に含有する熱可塑性樹脂と、光透過性保護層に含有する熱可塑性樹脂とが共に分子構造の中にエステル結合を有する類似構造ポリマーであることが特に好ましい。その分子構造の中にエステル結合を有する類似構造ポリマーとして、芳香族ポリエステル樹脂、脂肪族又は脂環族ポリエステル樹脂等の熱可塑性ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、メタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体等が挙げられる。光透過性インク層に含有する熱可塑性樹脂と、光透過性保護層に含有する熱可塑性樹脂とが共に、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、メタクリレート系モノマーの単独重合体または共重合体等であり、分子構造中にエステル結合を有する類似構造ポリマー同士を用いることが好ましい。分子構造中にエステル結合を有する類似ポリマーとしては、熱による転写性や基材への塗工適性を有していれば、熱可塑性樹脂として、そのガラス転移点や分子量を限定するものではない。
【0046】光透過性インク層の透明性や光透過性の調整を行なって、最終的に転写される被画像形成体において、光透過性保護層と光透過性インク層による光透過性画像との透明性や光透過性で差をつけることができる。光透過性インク層に従来公知の着色剤を含有させたり、粒子を含有させたり、あるいは光透過性インク層による皮膜の構造を多孔質の網目状態にすることが挙げられる。上記の着色剤、粒子や多孔質の網目状態にする点は、上記の光透過性保護層で説明した通りの材料、方法が採用できる。また、光透過性インク層に着色剤、粒子を含有したり、多孔質の網目構造にしたりすることはせずに、透明性、光透過性を非常に高くしておくこともでき、その場合、光透過性インク層により形成された光透過性画像は、その形成された面に対する視線の角度に応じて、その画像が光の反射によって判読でき、耐改ざん防止性をもち、また立体的美観を有したものとなる。
【0047】次に、中間転写記録媒体の光透過性画像を作成する方法について、以下に説明する。図2は、本発明で使用する中間転写記録媒体の光透過性画像を作成する方法を説明する、一つの実施形態の概略図であり、基材23上の一方に光透過性インク層9を設けた光透過性インク記録媒体8と、基材22上の一方に光透過性保護層6を設けた中間転写記録媒体5とが、光透過性保護層6と光透過性インク層9とが対向するように重ね合わせて、サーマルヘッド11により光透過性インク記録媒体8の裏面側から、部分的に加熱することにより、また中間転写記録媒体5と光透過性インク記録媒体8とが重ね合わされた状態で、両者がサーマルヘッド11とプラテンロール12とで加圧され、光透過性インク記録媒体8の光透過性インク層9を中間転写記録媒体5の光透過性保護層6上へ部分的に転写させることにより、光透過性画像7が光透過性保護層6上に形成された中間転写記録媒体5が用意できる。すなわち、基材22上の一方の面に光透過性保護層6、光透過性画像7をこの順に形成した中間転写記録媒体5が得られる。
【0048】例えば、上記のように、基材23上の一方に光透過性インク層9を設けた光透過性インク記録媒体8を用いて、光透過性画像を光透過性保護層上に設ける場合は、上記に説明した光透過性インク層の樹脂に、必要に応じて添加剤を加え、適当な有機溶剤に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の形成手段により、基材上に塗布及び乾燥することにより、光透過性インク層が形成される。光透過性インク層は任意の厚みに形成することができるが、好ましくは、乾燥後の厚みで0.1〜10g/m2であり、更に好ましくは0.3〜5g/m2である。
【0049】中間転写記録媒体の光透過性保護層上に、光透過性画像を形成するには、上記のように光透過性インク記録媒体からサーマルヘッド等の熱源を用いて、部分的に加熱して熱転写して形成できる。但し、この熱転写手段による光透過性画像を形成することに限定されず、本発明では例えばインクジェットインキを用いて、そのインキをノズルから部分的に吐出させるインクジェット記録方式で光透過性画像を形成したり、あるいは電子写真法を用いて、感光体上に静電潜像を露光により形成し、その潜像を透明トナーにより現像後、トナー画像を光透過性画像として光透過性保護層上に転写して形成することも可能である。
【0050】いずれの方法でも、光透過性保護層上に形成される光透過性画像の凸部(厚さ)と、それ以外の部分、つまりその凸部に隣接した部分との厚みの差を0.2〜5.0μm程度の範囲にすることにより、被画像形成体に転写された光透過性画像の凸部が、その転写面に対する視線の角度に応じて光の反射によって判読しやすくなるので、上記の範囲に厚みの差を収めることが好ましい。例えば、熱転写手段により、光透過性画像を形成する場合では、その光透過性画像を形成するための光透過性インク層を上記の厚さで予め熱転写記録媒体の形態で作製して用意し、その光透過性インク層を厚さ方向で一括して(基材側に残さずに)熱転写させることが望ましい。
【0051】その光透過性画像の厚みは0.3〜5.0μmが好ましい。光透過性画像の厚みが0.3μm未満では、視認性が低下し、好ましくない。また、光透過性画像の厚みが5.0μmを越えると、転写性が低下し、好ましくない。以上に説明してきた中間転写記録媒体には、必要に応じて、基材の裏面側に、ヒートロールやサーマルヘッド等との滑りを良くし、かつスティッキングを防止し、耐熱性を付与させるために、背面層を設けることができる。その背面層は、上記の熱転写記録媒体で説明した通りのものが使用できる。
【0052】本発明の画像形成方法において、被画像形成体上に、熱転写記録媒体の着色インク層を熱転写して着色画像を形成する際に、また中間転写記録媒体の光透過性保護層に、光透過性インク層を熱転写して光透過性画像を形成する場合、その像様に加熱して画像形成する手段は、サーマルヘッド加熱やレーザー光照射等の従来公知の熱転写を行う際の熱エネルギーの付与手段が使用できる。また、上記の光透過性インク層による光透過性画像と、光透過性保護層を被画像形成体に転写する手段は、転写画像を形成する際のサーマルヘッドやラインヒーター、ヒートロールあるいはホットスタンプ等の方法が挙げられる。尚、本発明で最終的に得られる被画像形成体上の画像が正しい向きになるように、中間転写記録媒体上の光透過性保護層にはその最終画像とは鏡像の画像(光透過性画像)を形成する必要がある。
【0053】中間転写記録媒体の光透過性保護層を転写して、画像形成される被画像形成体としては、特に限定されず、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、各種プラスチック等、いずれのシートや立体成型物でもよく、また形状的にはカード、葉書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタログ、コップ、ケース、建材、パネル、電話、ラジオ、テレビ等の電子部品や二次電池等いずれのものでもよい。本発明の画像形成方法によれば、特にポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリメタクリル酸メチル等の難接着性プラスチック材料からなる被画像形成体に対して、転写、接着性に優れた記録が可能である。
【0054】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する。尚、文中部または%とあるのは重量基準である。
(熱転写記録媒体1〜熱転写記録媒体5の作製)着色画像形成用として熱転写記録媒体1〜熱転写記録媒体5を、表1に示す各層の条件で、作製した。
【表1】

【0055】但し、基材裏面側に形成する背面層の組成は表2の通りである。
【表2】

【0056】(被画像形成体)画像形成物の評価を行なう際に、使用する被画像形成体として、厚さ200μmの白色軟質塩化ビニルシート、あるいは厚さ200μmの黒色ポリカーボネートシートを用いた。上記に用意した熱転写記録媒体を用いて、上記の被画像形成体上に、着色画像を形成した。尚、熱転写記録媒体と被画像形成体の組み合わせ条件は、評価結果を示す表8の通りである。上記の凸部の着色画像を形成する際に、以下に示す印画条件でサーマルヘッド加熱を行なった。プリンタは評価用プリンタを用い、ライン速度2.8msec/line、パルスデューティ80%、またサーマルヘッドの解像度は300DPI、サーマルヘッド抵抗値は1600Ω、印加電圧17.5Vである。但し、熱転写記録媒体3〜5(着色インク層が昇華性染料インク層)を用いて、被画像形成体に染料着色画像を形成する場合、被画像形成体には予め、樹脂C−1/樹脂C−3/エポキシ変性シリコーン=70/29/1の組成の受容層を乾燥時3.0g/m2の塗工量で塗布しておいた。(樹脂C−1、樹脂C−3の樹脂の詳細は表3に示した。)
【0057】(中間転写記録媒体1〜中間転写記録媒体24の作製)表6に示す各層の条件により、中間転写記録媒体1〜中間転写記録媒体24を作製する。すなわち、表6に示す基材上に、表6に示す条件で、離型層、剥離層、光透過性保護層を順次形成する。尚、離型層の組成は表6の通りであり、使用する樹脂の詳細は表4に示した。また剥離層の組成は表6の通りであり、使用する樹脂の詳細を表5に示した。光透過性保護層の組成は表6の通りであり、使用する樹脂の詳細は表3に示した。
【0058】
【表3】

【0059】
【表4】

【0060】
【表5】

【0061】
【表6】

【0062】(光透過性インク記録媒体1〜光透過性インク記録媒体9の作製)表7に示す各層の条件により、光透過性インク記録媒体1〜光透過性インク記録媒体9を作製する。すなわち、表7に示す基材上に、表2に示す組成で背面層を固形分0.2g/m2になるように塗布し、その基材の他方の面に、表7に示す条件で、離型層、剥離層、光透過インク層を順次形成する。尚、離型層の組成は表7の通りであり、使用する樹脂の詳細は表4に示した。また剥離層の組成は表7の通りである。光透過性インク層の組成は表7の通りであり、使用する樹脂の詳細は表3に示した。
【0063】
【表7】

【0064】上記の光透過性インク記録媒体と中間転写記録媒体を、各々表8に示す組み合わせ条件で用いて、中間転写記録媒体の光透過性保護層の上に、光透過性インク層による光透過性画像を、前記の着色画像の印画条件と同様にして、形成し、基材上に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体を用意した。但し、その光透過性画像を設けた光透過性保護層を有する中間転写記録媒体において、その光透過性画像の凸部(厚み)とそれ以外の部分の厚みの差を測定し、表8に凸部厚みとして、示した。
【0065】
【表8】

【0066】(実施例1〜実施例26)、(比較例1〜比較例4)
前述の方法で作成した光透過性画像を設けた中間転写記録媒体と、着色画像を形成した被転写体とを、光透過性保護層面と着色画像面とが対向するように重ね合わせ、中間転写記録媒体の背面側から180℃に加熱されたゴムで被覆されたヒートロールで全面加熱し、中間転写記録媒体の光透過性保護層を全面転写することで被転写体に光透過性画像を形成する。
【0067】実施例1〜実施例26及び比較例1〜比較例4として、各例で用意した中間転写記録媒体、熱転写記録媒体及び光透過性インク記録媒体、さらに被転写体を表8に示す条件で組み合わせて使用し、着色画像及び光透過性画像を被転写体に形成した。着色画像及び光透過性画像の形成された被転写体を用いて、以下に示す評価を行なった。
【0068】(光透過性画像の視認性)光透過性画像として7ポイントのサイズで「ABC」という文字状に、光透過性インク記録媒体の光透過性インク層を中間転写記録記録媒体の光透過性保護層上に転写したものを用い、前述の方法で被転写体に光透過性画像と着色画像とを形成し、「ABC」の判読可否を評価した。
(転写性)前述の方法で被転写体に光透過性画像と着色画像とを形成した被転写体において、・転写不良(中間転写記録媒体の光透過性保護層が転写していない部分がある)
・尾引き(被転写体に転写した光透過性保護層が被転写体の端面からは出している)
の有無を目視にて観察し、転写性の評価をした。
【0069】(耐摩耗性)光透過性画像及び着色画像を形成した被転写体に対して、TABER試験機で、摩耗輪CS−10Fを使用し、荷重500gfにて、200回転の耐摩耗性試験を行ない、着色画像及び光透過性画像の欠損の有無を評価した。
(耐熱性)基材上に少なくとも光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体の光透過性保護層側と、中間転写記録媒体の背面層側とを重ね合わせ、50℃で2日間保存試験を行ない、ブロッキングの有無を評価した。
【0070】各実施例及び比較例の評価結果は表8に示した。但し、上記の光透過性画像の視認性について、実施例25と実施例26で得られた画像形成物は、実施例1〜24の画像形成物に比べ、光透過性画像部が少し白濁していて、半透明状態であり、その画像部と隣接する部分の光透過性保護層は透明であるため、光透過性画像部とその隣接する部分の光透過性保護層の光透過性が異なっていて、光透過性画像部は目立つものであった。
【0071】比較例1及び比較例4では、光透過性画像の厚さが0.1〜0.3μmであり、着色画像の厚さ1.0μmよりも小さく、光透過性画像の視認性に乏しいものであった。また比較例2では光透過性保護層及び光透過画像を形成する光透過インク層のバインダーにおいて、ガラス転移点が20℃と低いために、画像形成物の耐摩耗性及び耐熱性の評価は劣るものとなった。さらに、比較例3では、光透過性保護層及び光透過画像を形成する光透過インク層のバインダーにおいて、数平均分子量が95000という高い数値であり、転写性の劣る結果であった。
【0072】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像形成方法は、被画像形成体と、基材の一方の面に熱可塑性樹脂と着色剤とを含む着色インク層を形成した熱転写記録媒体とを、着色インク層と被画像形成体とが対向するように重ね合わせて像様に加熱し、被画像形成体に着色インク層、または着色インク層に含有する着色剤を転写させることによって着色画像を形成し、次に着色画像を形成した被画像形成体と、基材上の一方の面に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体とを、光透過性保護層及び光透過性画像と、着色画像を形成した被画像形成体とを、対向するように重ね合わせて全面加熱し、光透過性保護層及び光透過性画像を転写させることによって、被画像形成体に着色画像、光透過性画像及び光透過性保護層を形成したものである。
【0073】これにより得られた画像形成物は、着色インク層の転写による着色画像が、光透過性保護層に保護されて、また、光透過性画像と組み合わさって、耐摩耗性、耐光性、さらに耐改ざん防止性等の耐久性に優れたものになる。また、例えば画像形成物の画像記録面に対する視線の角度に応じて被画像形成体に転写された光透過性画像の凸部が、光の反射によって判読できるようになる。また、光透過性保護層及び光透過性画像を形成する光透過性インク層がガラス転移点50〜120℃の熱可塑性樹脂を主成分として含有させれば、転写感度がより良好となり、また基材上に光透過性保護層、光透過性画像をこの順に形成した中間転写記録媒体の巻取り保管中の耐ブロッキング性を向上できる。
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
【出願日】 平成13年12月17日(2001.12.17)
【代理人】 【識別番号】100111659
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 聡
【公開番号】 特開2003−182251(P2003−182251A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−382464(P2001−382464)