| 【発明の名称】 |
ライト・ワンスアプリケーション用の相変化記録素子 |
| 【発明者】 |
【氏名】ユアン−シェン ティアン
【氏名】トマス リチャード クッシュマン
【氏名】ジュゼッペ ファルージア
【氏名】ジョージ ラッセル オリン
【氏名】ブルーノ プリメラノ
【氏名】フリードリッヒ ヴァザン
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| 【要約】 |
【課題】より高い記録密度を維持することができる改善された相変化に基づくWORM記録素子を提供する。
【解決手段】基板11及び相変化記録層12を含むWORM光記録素子10であり、ここで、相変化記録層12は、SbaXbSncZndSieOfShによって表示される組成を有し、ここで、Xは、In、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素であり、a>0、b>0、c>0、d>0、e>0、f>0、h>0であり、a+b+c+d+e+f+h=100である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板及び相変化記録層を含むWORM光記録素子であって、前記相変化記録層は、SbaXbSncZndSieOfShによって表示される組成を有し、Xは、In、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素であり、a>0、b>0、c>0、d>0、e>0、f>0、h>0、であり、a+b+c+d+e+f+h=100であるWORM光記録素子。 【請求項2】 前記Xは、Inであり、前記Sb、In、及びSn成分は、組成図【化1】
を満たす比を有し、頂点は、以下の【表1】
に指定される請求項1記載のWORM光記録素子。 【請求項3】 前記Zn、S、Si、及びO成分は、式(ZnS)100−y(SiO2)y及び40>y>1を満たす請求項1記載のWORM光記録素子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、追記型(WORM)アプリケーションに特に適する相変化光記録素子に関する。 【0002】 【従来の技術】デジタル情報を公表し、分配し、蓄積し、検索するために、光記録は、近年ますます使用されてきている。これは、通常、回転するディスクの形態にある光記録素子に情報を書き込む、及び/又は光記録素子における情報を読み取るために、レーザービームを集束させることによって行われる。読み出し専用メモリ(ROM)形式において、情報は、素子上の符号化された小さな特徴の形態で、工場において予め作られ、レーザービームは、情報を読み返すために使用される。書き込み可能な形式においては、レーザービームは、様々な物理的な記録機構を通じて小さな符号化されたマークを作成するために使用される。これは、ユーザがディスクにユーザ等自身のデータを記録することを可能にする。いくつかの記録の物理的な機構は、可逆的である。記録されたマークを、繰り返し消去し再作成することができる。これらの機構を利用するディスクは、消去可能又は再書き込み可能なディスクと呼ばれる。これらの物理的な機構のいくつかは、一方向であり、一度マークが作られると、それらを、検出することができる明白に識別確認可能な跡を残すことなく逆転させること又は変更することができない。これらの機構を利用するディスクは、WORM(追記型(Write-Once Read-Many times))ディスクと呼ばれる。これらの形式の各々は、ある一定の実際のアプリケーションに適する。 【0003】WORMディスクである、記録可能なコンパクトディスク(compact disk recordable)(CD−R)の流行は、近年、WORMディスクに対する強い需要を示唆する。WORMディスクは、多くのアプリケーションに適する。これらのアプリケーションのいくつかにおいては、データを、容易に検出可能な跡を残すことなく、内容に対するどんな修正も可能ではないような形態で、蓄積する必要がある。例えば、以前に記録されたエリアにわたって記録する試みは、読み返しデータのジッタにおける増加に帰着する場合もある。50%のデータのジッタにおける増加は、容易に検出可能であり、修正されてきた記録素子を識別するために使用され得る。修正の試みの検出を許容する特徴を所持する記録素子は、ここでは真のWORM(true-WORM)と呼ばれる。いくつかの他のアプリケーション、このような公表、データ分配、において、再書込み可能性は、必ずしも必要ではなく、WORM記録素子のより低いコストは、それらを望ましくする。さらに、いくつかの他のアプリケーションにおいて、より高い書き込み速度のような、WORM記録素子のいくつかの性能の利点は、再書き込み可能な素子にWORMを選ぶことにおいて、決定する特徴になる。 【0004】多くの物理的な機構が、WORM記録のために使用されてきた。最初の実際的なWORM光記録素子は、記録層に物理的なピットを作成するためにパルス化されたレーザービームを使用する、除去可能な記録を利用した。この機構は、記録層の表面にピット形成工程の間における任意の物理的障害がないようにしておくために、記録素子に、空気が挟まれた構造にあることを要求する。この要求は、コストを増加させるだけでなく、記録素子の有用性をひどく制限する多くの望まれない特性もまた導入する。別の機構は、異なる層の中にいくつかの層の融合する又は化学的な相互作用を引き起こすために、レーザービームを使用することである。この機構は、比較的高いレーザーパワーの要求を欠点として有する。 【0005】さらに、別のアプローチは、記録層として有機染料を使用することである。CD−Rディスクにおいて成功のうちに使用されたが、この機構は、その強い波長依存性を欠点として有する。650nmで動作するDVDデバイスに使用される光ヘッドは、例えば、780nmのCD波長で作動するように設計されたCD−Rディスクを読み取ることができない。更に、染料を主材料とした記録素子は、記録により多くのレーザーパワーを要求する傾向があり、高速での記録を維持する困難を有する場合もある。 【0006】より望ましいアプローチは、無定形−結晶の相変化機構に基づく。相変化材料は、市場におけるDVD−RAM及びDVD−RW製品として導入されてきた再書き込み可能なDVDディスクに関する基礎原料である。なお、異なる組成を適切に選択することによって、相変化材料を、WORMにすることができる。相変化に基づくDVD−WORMディスクは、再書き込み可能なDVDディスクと特徴において最良の類似性を有することになり、それは、再書き込み可能なディスクと同じ製造設備を共同で使うことができる。これらの両方は、大いに望ましい。WORMの特徴は、再度書き込むことができないディスクを要求するので、WORMに対する相変化材料は、再書き込み可能なディスクに従来から使用されるものとは異なる必要がある。ライト・ワンス相変化記録に使用することができる様々な合金は、同一出願人による米国特許に教示されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、及び特許文献10参照。)。WORM光記録素子を構築するためにこれらの合金を使用するとき、記録レーザービームを、無定形状態から結晶状態まで、記録する相変化材料の原子構造を変化させるために使用する。従来の再書き込み可能な相変化材料とこれらの合金を区別する唯一の特徴は、結晶化の速度が融点よりちょうど下の高い温度で非常に高く、一度それを結晶化すると、その材料を無定形相に元に戻すことは実際には不可能である。従って、これらの合金を主材料とした光学素子は、真のWORMの特性を所持する。一度データをこれらの素子に記録すると、それらを、検出可能な跡を残すことなく変更することはできない。これらの合金を主材料とした光記録素子、特にSb100−m−nXmSnnを主材料とした合金を使用するものは、他のWORM光記録素子よりもさらなる利点を有し、ここでXは、同一出願人による米国特許によって教示されるようなIn、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素であり、m及びnは、合金におけるX及びSnの濃度を表す(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、及び特許文献10参照。)。それらは、安定であり、高い記録感度を有するので、大幅に製造コストを減少させる単純な単層構造で使用され得る。しかしながら、これらの合金を主材料とした記録素子は、またいくつかの欠点を所持する。主要な欠点の一つは、記録密度を増加させると、これらの素子の記録性能が低下するという最近の発見である。 【0007】デジタル時代への移行と共に、デジタルデータは、毎日ますます発生し、これらの絶えず増加する量のデータを蓄積する要求は、増加し続ける。従って、記憶デバイスの密度を増加させ続ける強い要求がある。光記録素子において、密度におけるこの増加は、主として、情報を蓄積することに使用される特徴の大きさにおける減少を通じて達成される。特徴の大きさにおけるこの減少を成し遂げるために、読み取り/書き込みのレーザースポットの大きさを減少させるように、レーザー波長を減少させていると共に集束レンズの開口数を増加させている。しかしながら、記憶媒体が小さな特徴の大きさを維持する能力は保証されない。除去可能なタイプの媒体においては、しばしば、小さな特徴が作られることを物理的に防止する除去可能なマークまわりの縁がある。上で教示したSb100−m−nXmSnn相変化合金においては、記録される結晶のマークがより小さくなるとき、雑音が増加する。この雑音の増加に関する機構は、良く理解されてない。透過電子顕微鏡写真は、おおよそほんの少数の結晶粒子からなる、これらの合金における記録されたマークを示し、これらの合金の膜における低い核形成部位の密度を示唆する。低い核形成密度は、より低い密度の記録に対して問題を与えてこなかった。しかしながら、記録密度が増加するとき、マークは、より小さくなり、書き込みレーザーの照射時間の間における適切な核形成の可能性は、より小さくなる。結果として、記録されたマークは、あまり均一でなくなる場合もあり、読み返しのジッタは、増加する。同一出願人による米国特許に開示するように、これらの合金に酸素、水、窒素、又はメタンを加えることは、状況を多少改善するが、小さなマークの記録は、まだ問題である(例えば、特許文献9、特許文献10、及び特許文献11参照。)。 【0008】Sb100−m−nXmSnn合金の別の欠点は、合金の高い光学濃度である。ある一定のアプリケーションに対して、記録性能を高める又は記録された信号の極性を変化させるために、多層構造を構築して光学干渉を利用することは望ましい。例えば、相変化記録層、誘電体層、及び反射層を含む三層構造、又は相変化記録層の反対側に追加の誘電体層をもつ四層構造を使用することができる。作用する光学干渉に関して、実質的な量の光は、相変化層を通じて透過しなければならず、従って相変化層の厚さは、小さくなければならない。要求される厚さは、相変化層の光学濃度を増加させるとともに減少する。Sb100−m−nXmSnn合金は、無定形相において3.0より大きい光学定数の虚部kをもつ高い光吸収を有し、材料が結晶化するとき、それは、よりいっそう高い値まで増加する。Sb100−m−nXmSnn合金の薄膜が、三層又は四層の記録素子に対する記録層として使用されるとき、その厚さは、非常に小さくなければならないので、膜の化学的安定性に関して懸念が生じる。650nmの波長における動作に対して、例えば、相変化記録層の厚さは、10nmより小さい必要がある。誘電体層の厚さは、相変化層の光学濃度にも依存する。光学濃度が増加すると、その厚さは、増加する。誘電体層に対する成膜速度は、合金に対するものよりも小さいので、比較的厚い誘電体層に対する必要性は、製造の処理量を減少させ、製品のコストを増加させる。また誘電体層に対する成膜工程は、合金に対するものよりも熱く、厚い誘電体層に対して使用される長い成膜時間は、基板の望まれない加熱を引き起こす。なお、Sb100−m−nXmSnnの高い光学濃度は、より厚い誘電体層の使用を必要とする。 【0009】更に、いくつかのアプリケーションに関しては、トラッキングに位相差検出信号(DPD)を使用することが必要である。最近、Sb100−m−nXmSnn合金を使用する三層又は四層の記録素子が、信頼性のあるトラッキングのための適切なDPD信号を有さないことを見出してきた。 【0010】なお、本発明は、Tyan等による“ライト・ワンスアプリケーション用の相変化記録素子”と題された2001年8月9日に出願された同一出願人による米国特許出願番号09/925,751号を参照し、その開示は、ここでは参照によって組み込まれる。 【0011】 【特許文献1】米国特許第4,774,170号明細書【特許文献2】米国特許第4,795,695号明細書【特許文献3】米国特許第4,798,785号明細書【特許文献4】米国特許第4,812,386号明細書【特許文献5】米国特許第4,865,955号明細書【特許文献6】米国特許第4,904,577号明細書【特許文献7】米国特許第4,960,680号明細書【特許文献8】米国特許第5,077,181号明細書【特許文献9】米国特許第5,234,803号明細書【特許文献10】米国特許第5,271,978号明細書【特許文献11】米国特許第5,312,664号明細書【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、より高い記録密度を維持することができる改善された相変化に基づくWORM記録素子を提供することである。 【0012】本発明のさらなる目的は、より安定で製造業者により容易である三層又は四層構造においてWORM記録素子の構築を可能とする、より低い光学濃度をもつ改善された相変化材料を提供することである。 【0013】本発明のさらに別の目的は、改善された相変化に基づくWORM記録素子に改善された位相差検出(DPD)信号を提供することである。 【0014】 【課題を解決するための手段】これらの目的は、基板及び相変化記録層を含むWORM光記録素子を使用することによって達成され、ここで、相変化記録層は、SbaXbSncZndSieOfShによって表示される組成を有し、ここで、Xは、In、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素であり、a>0、b>0、c>0、d>0、e>0、f>0、h>0であり、a+b+c+d+e+f+h=100である。最も好ましくは、相変化層は、SbaInbSncZndSieOfShによって表示される組成を有し、ここで、a>0、b>0、c>0、d>0、e>0、f>0、h>0、及びa+b+c+d+e+f+h=100である。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明に従って作ることができるWORM光記録素子10の断面図における概略表示である。 【0016】図1に示すように、この発明の光記録媒体10に関しては、相変化記録層12は、基板11の一つの側面に形成される。加えて、相変化記録層12の表面に形成された保護層13があり得る。基板11は、アルミニウムのような金属、ガラス、又はポリカーボネート若しくはポリメタクリル酸メチルのような重合体で作ることができる。相変化記録層12がコートされる面に、読み取り/書き込みレーザービームが追跡するガイド溝(guide groove)があり得る。保護層13をUV−硬化性ラッカーで作ることができる。アルミニウムのような不透明な基板を使用する場合には、読み取り/書き込みレーザービームを記録層12の表面に照射する。使用する基板11が透明である場合には、読み取り/書き込みレーザービームを、記録膜12の表面にか基板11を通じてかどちらかで、照射することができる。 【0017】図2は、本発明に従って作ることができる代替のWORM光記録素子20の断面図における概略表示である。図2に示すように、基板21、相変化記録層22、誘電体層23、反射層24、及び自由選択で保護層25がある。基板21を、ガラス、又はポリカーボネート若しくはポリメタクリル酸メチルのようなプラスチックで作ることができる。相変化記録層22が塗布される表面にガイド溝があり得る。誘電体層23は、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムのような酸化物、窒化ケイ素又は窒化アルミニウムのような窒化物、硫化亜鉛のような硫化物であり得る。また、誘電体層23は、ZnS及びSiO2の混合物のような異なる材料の混合物であり得る。反射層24は、Al、Ag、又はTiのような金属層であり得る。保護層25は、UV−硬化性ラッカー層であり得る。相変化記録層22及び誘電体層23の厚さは、記録性能及び記録コントラストを最適化するように選択される。例えば、本発明による記録層を伴った650nmのレーザー波長のアプリケーションに対して、相変化記録層22は、約15nmの厚さを有することができる。誘電体層23は、約40nmの厚さを有することができる。この場合には、記録されたマークは、記録されてない領域よりも高い反射率を有する。また誘電体層23を約70nmであるように選択することもでき、この場合には、記録されたマークは、記録されてない領域のものよりも低い反射率を有する。 【0018】図3は、本発明に従って作ることができる別の代替のWORM光記録素子30の断面図における概略表示である。この場合には、反射層32は、基板31の隣りに塗布され、誘電体層33、相変化記録層34、及び自由選択で保護層35が続く。この構築物において、層の材料及び厚さは、図2におけるものと類似であり得るが、基板の材料が、不透明であり得ると共に、読み取り/書き込みレーザービームは、保護層35を通じて、又は保護層35がないとすれば、直接、相変化記録層34に、照射される。 【0019】図4は、本発明のさらに別の実施である。この実施において、記録素子40は、追加の誘電体層42を除いては、図2におけるものと類似して構築される。基板41から始めると、誘電体層42、相変化記録層43、第二の誘電体層44、反射層45、及び自由選択で保護層46がある。読み取り/書き込みの動作は、透明な基板を通じてある。追加の誘電体層42は、所望の特性を達成するために記録素子の光学的及び熱的な特性をさらに最適化するように使用される。 【0020】他の記録素子を、本発明による記録材料を使用して構築することができる。記録素子の詳細な構築に依存して、レーザーで誘起される相変化は、反射率における増加、反射率における減少、又は周囲の記録されてないエリアからの反射されたビームの位相における変化を引き起こすことができる。 【0021】本発明に従って、これらの素子における相変化記録層は、少なくとも、アンチモン(Sb)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、硫黄(S)、ケイ素(Si)、酸素(O)、及びXで作られ、ここで、Xは、In、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素である。例えば、同一出願人による米国特許第4,960,680号は、Sb100−m−nInmSnn合金を含有するWORM記録素子の構築を教示し、ここで、m及びnは、それぞれ、原子百分率で表示される合金中のIn及びSnの濃度である。m及びnの値は、同一出願人による米国特許第4,960,680号によって教示されるような、本発明の図5及び表1に示す、好適な範囲における合金の組成を有するように選択される。Sb100−m−nInmSnn合金は、多くの望ましい特性を有し、それは、いくつかの商品で成功のうちに使用されてきた。Sb100−m−nInmSnn合金中にZn、S、Si、及びOを加えることが、記録性能における著しい改善に帰着することは思いがけなく発見されてきた。その改善は、三層及び四層の素子に対して、より高い密度の記録、より低い光学濃度、及び、より高いDPDトラッキング信号を維持する能力を含む。 【0022】従来のSb100−m−nXmSnn合金の薄膜は、調製されるような構造においては無定形である。これらの薄膜が光記録に使用されるとき、書き込みレーザービームは、無定形相を結晶のマークに変換するために使用される。これらの記録されたマークの透過電子顕微鏡写真は、おおよそ、それらがほんの少数の結晶粒子からなることを示す。これは、これらの合金の膜における低い核形成部位の密度を示唆する。低い核形成密度は、より低い密度記録に対しては問題を与えてこなかった。しかしながら、記録密度が増加するとき、マークは、より小さくなり、書き込みレーザーの照射時間の間における適切な核形成の可能性は、より小さくなる。結果として、記録されたマークは、あまり均一ではなくなり、読み返しのジッタは、増加する。Sb100−m−nXmSnn合金への酸素(同一出願人による米国特許第5,271、978号)、水、窒素、又はメタン(同一出願人による米国特許第5,312,664号及び第5,234,803号)の添加は、状況を多少改善するが、小さなマークの記録は、まだ問題である。本発明者は、Sb100−m−nXmSnn合金中にZn、S、Si、及びOを加えることが、小さなマークのジッタを改善することに最も有効であることを発見した。 【0023】Sb100−m−nXmSnn合金へのZn、S、Si、及びOの添加を、多くの方法で遂し遂げることができる。最も便利な方法の一つは、少なくとも添加の効果を研究するためには、同時スパッタリング技術を使用して、記録層を調製することである。記録層は、一方はSb100−m−nXmSnn合金を含有し、他方はZnS:SiO2の混合物を含有する、二つのターゲットから同時にスパッタリングによって調製される。Sb100−m−nXmSnn合金は、同一出願人による米国特許第4,904,577号、第4,798,785号、第4,812,386号、第4,865,955号、第4,960,680号、第4,774,170号、第4,795,695号、第5,077,181号、及び第5,271,978号によって教示されるよう好適な範囲内の組成を有するように選択される。例えば、InをXとして使用するとき、その組成は、同一出願人による米国特許第4,960,680号によって教示されるように、図5に示す多角形内にあるように選択される。ZnS:SiO2は、相変化記録層を製造することに通常使用される誘電体材料である。この方法で調製される記録層の組成を、式(Sb100−m−nXmSnn)100−x((ZnS)100−y(SiO2)y)xによって表示することができ、ここで、xは、最終的な合金への誘電体の混合の量の尺度であり、yは、誘電体の組成を示す。最終的な合金の組成を、開始のターゲットの組成を変化させることによっても、二つのターゲットからの相対的なスパッタリング速度を変化させることによっても、調節することができる。後に例によって証明するように、記録性能における改善を、x及びyの値の大きな範囲にわたって見出した。 【0024】同時スパッタリングされた相変化膜は、二つの基板からの全ての原子種の混合物を含有する構造において無定形である。もともとのZnS、SiO2、又は(Sb100−m−nXmSnn)本体の存在に対する証拠はない。従って、本発明者は、Zn、S、Si、及びOを(Sb100−m−nXmSnn)中に混合する他の方法もまた可能であることになる、ということを予想する。また、発明者は、Zn:S又はSi:Oの他の比率もまた有効であることになる、ということも予想する。 【0025】しかしながら、ZnS、SiO2、Zn、Si、又はOのみを加えることが、記録性能における所望の改善を生じなかったので、加えられた元素間の相乗効果であるように見える。従って、所望の相変化記録層は、式SbaXbSncZndSieOfShによって表示され、ここで、Xは、In、Ge、Al、Zn、Mn、Cd、Ga、Ti、Si、Te、Nb、Fe、Co、W、Mo、S、Ni、O、Se、Tl、As、P、Au、Pd、Pt、Hf、又はVから選択される元素であり、a>0、b>0、c>0、d>0、e>0、f>0、h>0であり、a+b+c+d+e+f+h=100である。特に、最も望ましいのは、XとしてInを使用することを見出してきた。 【0026】小さなマークの記録性能を改善することに加えて、SbSnX合金へのZn、S、Si、及びOの添加は、光記録素子を構築することに有益に使用することができる他の変化に帰着する。添加の一つの有益な効果は、相変化記録層の光学定数を変化させることである。SbSnX合金の薄膜は、3.0以上の吸光係数kで光学的に高密度である。Zn、S、Si、及びOの添加は、kにおける大幅な減少に帰着し、よって膜は、光学的により透明である。kにおけるこの減少は、望ましい。例えば、これらの膜を、図2における最適化された三層の素子20を構築するために使用するとき、より小さなkをもつ記録層を使用するときよりも、相変化記録層22の厚さは大きく、誘電体層23の厚さは小さい。非常に薄い相変化膜は、それらの容積又は厚い膜の対応物とは異なって挙動する傾向があり、より薄い膜は、腐食及び酸化をより被りがちである傾向があるので、より厚い相変化膜が好ましい。他方では、誘電体膜は、一般に、製造における低い製造の処理量を引き起こす低い成膜速度を有するので、より薄い誘電体層は望ましい。加えて、誘電体膜を製造するために使用されるRF−スパッタリング工程は、大量の熱を発生させる。厚い膜をRF−スパッタリング工程によって製造するとすれば、基板の加熱及び結果として生じる歪みは、過度であり得る。これらの要因の両方は、望ましくない。 【0027】また、SbSnX合金へのZn、S、Si、及びOの添加は、低い反射率のマークを与えるように構築された三層構造において位相差検出(DPD)トラッキング信号も改善する。DPDは、DVD形式のディスクに対する標準的なトラッキングの方法である。SbSnX合金で構築された記録素子は、一般に、非常に小さなDPD信号の振幅を有するのでDVDの仕様を満たすことができない。その機構はあまりよく理解されてないが、SbSnX合金へのZn、S、Si、及びOの添加は、DPDの振幅を大幅に増加させ、記録素子がDVDの仕様を満たすことを可能とする。 【0028】本発明の実際は、以下の例においてさらに記載される。例は、Zn、S、Si、及びOの添加に対する基礎原料としてもっぱらSb75In15Sn15の組成を使用したが、同一出願人による米国特許第4,960,680号によって教示される範囲内の全ての組成は、本発明を適用することに対して有用であることが信じられることは、注意しなければならない。図5は、Sb、Sn、In合金系内における組成の好適な範囲を示す組成の図であり、表1は、頂点の組成を示す。更に、全てのSb100−m−nXmSnn合金の記録挙動のために、ここでXがInでない、Sb100−m−nXmSnn合金へのZn、S、Si、及びOの添加は、類似の有益な効果を引き起こすことになる。 【0029】表1【0030】 【表2】
【実施例】例1一系列の七つの記録層を、二つのスパッタリングターゲットからの同時スパッタリングによって調製した。第一のターゲットは、Sb75In15Sn15の組成をもつ合金であった。また第二のターゲットは、ZnS:20%SiO2の組成を有した。DCスパッタリングを、Sb75In15Sn15ターゲットに使用した。またRFスパッタリングを、ZnS:20%SiO2ターゲットに使用した。ZnS:20%SiO2ターゲットからのスパッタリング速度比R対Sb75In15Sn15ターゲットからのものをゼロ乃至約1.31の値の間で変動させるように、スパッタリングのパワーを調節した。スパッタリングを、約7mTorr(ミリトル)のAr中で実行した。また相変化層の厚さは、約200nmであった。これらの膜を、誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma)(ICP)法を使用して化学組成に関して分析した。結果を表2に要約する。ICP法は、膜における金属及び半導体の元素を検出することだけが可能であることに注意すること。表において報告する値は、酸素及び硫黄を除外した金属及び半導体の元素のみに基づいて計算された百分率を参照する。ターゲット材料の組成に基づいて、膜における酸素の濃度は、Siの約半分であると予想され、硫黄の濃度は、Znのものにおおよそ等しいと予想される。 【0031】表2【0032】 【表3】
この例は、同時スパッタリングがSbSnIn合金中にZn、S、Si、及びOを添加するための、及び全ての適切な元素を含有する記録層を生産するための、有効な方法であることを証明する。またそれは、スパッタリング速度比Rが、二つの決定した組成のターゲットから同時スパッタリングによって調製された膜に対して組成の有効な指標であることも証明する。 【0033】例2WORM光記録素子10を図1に従って構築した。ディスクの形態にある基板11を、約0.6mmの厚さをもつ射出成型されたポリカーボネートで作った。ディスクの一つの表面で、ディスクの内径からディスクの外径まで広がった連続的な螺旋状の溝を成型した。溝を、データを記録すると共にデータの読み返しのためのレーザービームをガイドするために使用した。溝は、DVD形式のディスクに使用されるものに類似して、約0.74μmのトラック−ピッチを有した。この溝が造られた表面に、相変化記録層12を、二つのスパッタリングターゲットからの同時スパッタリングによって成膜した。第一のターゲットは、Sb75In15Sn15の組成をもつ合金であった。また第二のターゲットは、ZnS:20%SiO2の組成を有した。DCスパッタリングを、Sb75In15Sn15に使用した。またRFスパッタリングを、ZnS:20%SiO2ターゲットに使用した。ZnS:20%SiO2ターゲットからのスパッタリング速度比R対Sb75In15Sn15ターゲットからのものが、約0.65であるように、スパッタリングのパワーを調節した。スパッタリングを、約7mTorrのAr中で実行した。また相変化層の厚さは、約84nmであった。最後に、記録素子に機械的な保護を提供するために、UV−硬化性ラッカー層13を、相変化層に塗布した。 【0034】比較のために、別のWORM記録素子10’を図1に従って調製した。全ての成分及び手順は、Sb75In15Sn15ターゲットのみからのスパッタリングによって記録層を調製したことを除いて、上述した素子と類似であった。従って、記録層は、ターゲットにおけるものと類似したSb75In15Sn15の組成を有した。またR=0であった。 【0035】記録素子10及び10’の記録性能を、635nmの波長のレーザー及び0.6のNAの対物を装備した商業的に利用可能なPulstec社のDDU−1000DVD試験機を使用して評価した。ディスクに、それが、標準的なDVDディスクの読み取り速度の約2.5倍である、8.8m/sの線速度を与えるように回転している間に、ランダムなEFM+データパターンを、記録した。マルチパルス書き込み方式を記録に使用した。最も短い3Tマークに対しては、単層パルスを使用した。またより長いnTマークに対しては、追加の(n−3)個のパルスを加えた。パルスの継続時間を、最小の読み返しジッタ値を与えるように最適化した。記録パルスに対するクロック速度を、異なる大きさの記録されるマークを与えるために変動させた。次に記録されたデータを、650nmの波長及び0.6のNAの対物を装備した別のPulstec社のDDU−1000DVD試験機に読み返した。この後者の試験機を、仕様に対してDVD媒体を試験するための参照試験機に対して較正しておいた。評価において使用する性能指数は、読み返しデータ対クロックジッタである。データ対クロックジッタの数は、記録されたデータを読み返す及び複号することにおける不確定性の尺度である。この量は、ナノ秒で表示され、ジッタの数が小さいほど、記録性能は良好である。 【0036】表3は、二つのタイプの記録素子に関する3Tマークの大きさに対する、ナノ秒における読み返しデータ対クロックジッタの依存性を示す。R=0をもつものは、先行技術のSb75In15Sn15の組成を使用した。またR=0.65をもつものは、本発明による相変化記録層を使用した。R=0.65をもつ記録素子10に対する、測定されたデータ対クロックジッタが、R=0をもつ記録素子10’のものよりも一貫して低かったことは、はっきりわかる。 【0037】表3【0038】 【表4】
例3WORM光記録素子20を図2に従って構築した。ディスクの形態にある基板21を、約0.6mmの厚さをもつ射出成型されたポリカーボネートで作った。ディスクの一つの表面で、ディスクの内径からディスクの外径まで広がった連続的な螺旋状の溝を成型した。溝を、データの記録及び読み返しのためのレーザービームをガイドするために使用した。溝は、DVD形式のディスクに使用されるものに類似して、約0.74μmのトラック−ピッチを有した。この溝が造られた表面に、相変化記録層22を、二つのスパッタリングターゲットからの同時スパッタリングによって成膜した。第一のターゲットは、Sb75In15Sn15の組成をもつ合金であった。また第二のターゲットは、ZnS:20%SiO2の組成を有した。DCスパッタリングを、Sb75In15Sn15に使用した。またRFスパッタリングを、ZnS:20%SiO2ターゲットに使用した。ZnS:20%SiO2ターゲットからのスパッタリング速度比R対Sb75In15Sn15ターゲットからのものが、約0.61であるように、スパッタリングのパワーを調節した。スパッタリングを、約7mTorrのAr中で実行した。また相変化層の厚さは、約12nmであった。相変化記録層22に、誘電体層23を、ZnS:20%SiO2ターゲットからRFスパッタリングした。スパッタリングの圧力は、約7mTorrであった。またその層の厚さは、約73nmであった。誘電体層23に、反射層24を、Al:1%CrターゲットからDC−スパッタリングした。スパッタリングの圧力は、約5mTorrであった。また層の厚さは、約100nmであった。最後に、UV−硬化性ラッカー層25を、記録素子に機械的な保護を提供するために、反射層24に塗布した。 【0039】比較のために、別のWORM記録素子20’を図2に従って調製した。全ての成分及び手順は、Sb75In15Sn15ターゲットのみからのスパッタリングによって記録層を調製したことを除いて、上述した素子と類似であった。従って、記録層は、ターゲットにおけるものと類似したSb75In15Sn15の組成を有した。またR=0であった。 【0040】記録素子20及び20’の記録性能を、635nmの波長のレーザー及び0.6のNAの対物を装備した商業的に利用可能なPulstec社のDDU−1000DVD試験機を使用して評価した。ディスクに、それが、標準的なDVDディスクの読み取り速度の約2.5倍である、8.8m/sの線速度を光記録素子に与えるように回転している間に、ランダムなEFM+データパターンを、記録した。マルチパルス書き込み方式を使用した。最も短い3Tマークに対しては、単層パルスを使用した。またより長いnTマークに対しては、追加の(n−3)個のパルスを加えた。パルスの継続時間を、最小の読み返しジッタ値を与えるように最適化した。記録パルスに対するクロック速度を、異なる大きさの記録されるマークを与えるために変動させた。次に記録されたデータを、650nmの波長及び0.6のNAの対物を装備した別のPulstec社のDDU−1000DVD試験機に読み返した。この後者の試験機を、仕様に対してDVD媒体を試験するための参照試験機に対して較正しておいた。評価において使用する性能指数は、読み返しデータ対クロックジッタである。データ対クロックジッタの数は、記録されたデータを読み返す及び複号することにおける不確定性の尺度である。この量は、ナノ秒で表示され、ジッタの数が小さいほど、記録性能は良好である。 【0041】表4は、二つのタイプの記録素子に関する3Tマークの大きさに対する、ナノ秒における読み返しデータ対クロックジッタの依存性を示す。R=0をもつ素子20’は、先行技術のSb75In15Sn15の組成を使用した。またR=0.61をもつ素子20は、本発明による相変化記録層を使用した。R=0.61の記録素子に対する、測定されたデータ対クロックジッタが、R=0の記録素子のものよりも一貫して低かったことは、はっきりわかる。より小さいマークを作ったとき、その差は、より著しかった。また、表4は、二つの素子に対する搬送波電力対雑音電力比(Carrier-to-Noise Ratio)(CNR)の比較を列挙する。CNRを、単調な3Tの大きさのマークの記録で測定した。また、R=0.61をもつ本発明を使用する素子20は、先行技術の技術を使用して、素子20’よりもはるかに高いCNRを示した。両方の素子に関して、記録されたマークは、記録されてない領域よりも低い反射率を有した。 【0042】表4【0043】 【表5】
例4ZnS:SiO2(20%)の添加の効果をさらに説明するために、一系列の33枚のディスクを、例3に記載する構造及び条件を使用して作った。これらのディスクを、各々が5又は6枚のディスクを含む六個のグループに分割した。各グループは、約0.2のインクリメントで0から1.0までの範囲にわたる異なるスパッタリング速度比Rを有した。各グループ内で、相変化記録層23の厚さTを、約8nmから約20nmまでディスクにわたって変動させた。相変化記録層23の光学定数が、スパッタリング速度比Rに依存するので、誘電体層22の厚さを、各Rの値に対する最適な性能を達成するために調節した。誘電体層の厚さは、R=0に対する約86nmからR=1.0に対する約54nmまで変動した。これらの33枚のディスクの記録性能を、例3に記載したのと同じ様式で試験した。結果を図6に要約する。 【0044】全ての33枚のディスクに対して、記録されたマークは、記録されてない領域よりも低い反射率を有した。図6は、スパッタリング速度比R及び相変化層の厚さTに対する読み返しデータ対クロックジッタの依存性を示す。六本の曲線は、異なるスパッタリング速度比をもつディスクの六個のグループを表し、曲線上の各点は、異なる相変化層の厚さを表す。混合の無いR=0のディスクは、非常に高いジッタ値を有し、非常に高いので記憶デバイスとして有用であり得ない。Zn、S、Si、及びOが、SbSnIn合金に加えられたとき、ジッタ値における著しい改善が観察される。その改善は、R=0.2であるとき、明白であり、いくらかの改善は、より小さなR値でさえ期待される。その改善は、より高いR値で、より著しくなる。データ対クロックジッタの値が、この例に使用される値の範囲内における相変化記録層の厚さに比較的独立であることが見出される。しかしながら、他の特性は、相変化層の厚さに依存する。 【0045】図7は、相変化記録層の厚さにおける読み返しコントラストの依存性を示す。コントラストに対する最適な相変化記録層の厚さは、R=0に対して8nmより小さいことが見出された。またそれは、Rを増加させるにつれて増加した。R=1.0に対しては、それは、14nmよりも大きかった。Zn、S、Si、及びOが、Sb100−m−nInmSnn合金に加えられるとき、最適な相変化層の厚さにおけるこの変化は、光学濃度の減少の結果である。また、DPDトラッキング信号が、読み返しコントラストと類似の相変化記録層の厚さ依存性を有することも見出された。図8は、ディスクの6個のグループの各々に対する最大のDPD信号対これらのグループのR値を示す。SbInSn合金へのZn、S、Si及びOの添加が、DPD信号強度を著しく改善したことは、この図から明らかである。 【0046】例5四系列の記録素子を、例3で使用されるものと類似の構造及び手順を使用して構築した。しかしながら、ZnS:SiO2ターゲットの組成は、ZnS:0%SiO2からZnS:30%SiO2までの範囲にわたって、系列の各々に対して異なった。各系列内で、スパッタリング速度比Rを変動させた。素子を、例3に使用されるものに類似した様式で評価した。結果を図9に要約する。ZnSと混合することさえ、データ対クロックジッタにおける改善を引き起こしたが、SiO2が第二のターゲットに存在したとき、より多くの改善が観察されたことは、これらの結果からわかる。ZnS:7%SiO2とZnS:30%SiO2との間の性能における著しい差は無かった。またこれらの結果は、ZnS:SiO2におけるSiO2の濃度の使用可能な範囲が、この例で研究された範囲よりも広いことを示唆する。本発明による好適な組成の範囲は、式(Sb100−m−nInmSnn)100−x((ZnS)100−y(SiO2)y)xによって表示されるように評価され、ここで、70>x>10、40>y>1であり、m及びnは、Sb100−m−nInmSnn合金が図5における組成の範囲を満たすように選択される。 【0047】これらの例は、記録性能を改善することにおけるSbSnIn合金へのZn、S、Si、及びOの添加の有益な効果を明らかに証明する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】590000846 【氏名又は名称】イーストマン コダック カンパニー
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| 【出願日】 |
平成14年10月30日(2002.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−182237(P2003−182237A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−315467(P2002−315467) |
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