| 【発明の名称】 |
レーザー溶融熱転写記録用材料及び画像形成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 理愛子 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会社内
【氏名】小沼 太朗 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会社内
【氏名】黒木 孝彰 【住所又は居所】東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】DDCP(ダイレクト・デジタル・カラー・プルーフ)で出力した印刷物の耐光性を向上し、長期の保存でも色変動の極めて少ないプルーフの提供。
【解決手段】レーザー溶融熱転写方式で使用するインクシートのインク層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有することを特徴とするインクシート。レーザーで画像記録後、最終画像担持体へ再転写を行うレーザー溶融熱転写方式で使用する中間転写媒体の受像層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有することを特徴とする中間転写媒体。上記インクシートと、上記中間転写媒体の何れか一方を、又は両方を組み合わせて使用することを特徴とするレーザー溶融熱転写方式による画像形成方法。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レーザー溶融熱転写方式で使用するインクシートのインク層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有することを特徴とするインクシート。 【請求項2】 インクシートが、少なくとも光熱変換層と顔料を含んだインク層を有することを特徴とする請求項1記載のインクシート。 【請求項3】 レーザーで画像記録後、最終画像担持体へ再転写を行うレーザー溶融熱転写方式で使用する中間転写媒体の受像層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有することを特徴とする中間転写媒体。 【請求項4】 請求項1記載のインクシートと、請求項3記載の中間転写媒体の何れか一方を使用することを特徴とするレーザー溶融熱転写方式による画像形成方法。 【請求項5】 請求項1記載のインクシートと、請求項3記載の中間転写媒体を組み合わせて使用することを特徴とするレーザー溶融熱転写方式による画像形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はレーザー光を用いて高精細な画像を得るヒートモードレーザー記録方法に利用されるレーザー溶融熱転写記録用材料(インクシート及び中間転写媒体)に関し、特にDDCP(ダイレクト・デジタル・カラー・プルーフ)を作製するのに有用なレーザー溶融熱転写記録用材料に関する。 【0002】 【従来の技術】グラフィックアーツの分野においては、CTP(コンピューター・トゥ・プレート)の導入に伴い、デジタルデータを直接入力することによって、印刷物同等の出力を得ることのできるデジタルカラープルーフとして、レーザー光によって高精細画像を出力するDDCPが提案されてきている。中でも、印刷と同じ顔料を用いたレーザー熱転写記録方式が、印刷本紙への印刷と同等な色調が得られる点、校正が可能な点、網点を再現できる点等から高精細のプルーフとして注目されてきている。 【0003】従来DDCPで出力したプルーフは長期の保存性を必要としていなかったため、保存した場合での光や熱による退色の画像への影響は昇華方式やインクジェット方式と比較すると可成り少ないため、レーザー熱転写方式では無視されてきた。しかし、近年、DDCPで出力したプルーフを、標準印刷物と同様に色管理や、カラーマネッジメント(CMS)等で使用する標準画像として使用するために、保存での色変動の少ない、より耐光性の良い出力物が求められるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような状況を鑑み為されたものであり、その目的とするところは、DDCPで出力した印刷物の耐光性を向上し、長期の保存でも色変動の極めて少ないプルーフを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下の構成によって達成される。 【0006】1)レーザー溶融熱転写方式で使用するインクシートのインク層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有するインクシート。 【0007】2)インクシートが、少なくとも光熱変換層と顔料を含んだインク層を有する1)記載のインクシート。 【0008】3)レーザーで画像記録後、最終画像担持体へ再転写を行うレーザー溶融熱転写方式で使用する中間転写媒体の受像層が、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の少なくとも一つを含有する中間転写媒体。 【0009】4)1)記載のインクシートと、3)記載の中間転写媒体の何れか一方を使用するレーザー溶融熱転写方式による画像形成方法。 【0010】5)1)記載のインクシートと、3)記載の中間転写媒体を組み合わせて使用するレーザー溶融熱転写方式による画像形成方法。 【0011】以下、本発明をより詳細に説明する。本発明の特徴は、画像の退色防止、バインダー樹脂の黄変を防止するため、インクシートのインク層及び/又は中間転写媒体の受像層中に、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤の少なくとも一つを含有することである。 【0012】紫外線吸収剤としては、安息香酸エステル及びその誘導体、桂皮酸エステル及びその誘導体、サリチル酸誘導体、ベンズアルデヒド誘導体、クロマン及びカルボスチリル系化合物、アクリロニトリル系化合物、置換アクリロニトリル系化合物、ベンザラジン系化合物、ベンゾイミダゾール系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、4−チアゾリドン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、シアノアクリレート系化合物、サリシレート系化合物、紫外線吸収性ポリマー、金属酸化物等が挙げられる。 【0013】紫外線吸収剤として使用される金属酸化物として、シリカ、酸化セリウム、酸化鉄、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化ジルコン、炭酸カルシウム等が挙げられる。該金属酸化物をインク層に添加する場合は、インクの色相が成る可く変化しないこと、又、受像層に添加する場合、受像層が成る可く透明になることが好ましい。前記金属酸化物は、光の波長の半波長以下とすることで透明性が得られることから、金属酸化物の粒子径は200nm以下、更には100nm以下であることが好ましい。 【0014】光安定化剤としては、ヒンダードアミン系化合物、ニッケルキレート系化合物(クエンチャー)、その他各種キレート剤などが挙げられる。 【0015】酸化防止剤としては、クロマン系化合物、クラマン系化合物、ハイドロキノン誘導体、フェノール系化合物、モノフェノール系化合物、ビスフェノール系化合物、ヒンダードフェノール系化合物、スピロビインダン系化合物、チオエーテル系化合物、アミン系化合物等の1次酸化防止剤(ラジカル補足剤)、あるいは硫黄系、燐系の2次酸化防止剤(ヒドロぺルオキシド安定化剤)が挙げられる。 【0016】これらの紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤の中の1種、又は2種以上を併用してもよいが、インク層の色材の色変動防止のため特にインク層には酸化防止剤、光安定化剤が、受像層は2次転写後に画像保護層となるため、受像層に紫外線吸収剤を添加することが特に好ましい。 【0017】インクシートのインク層、中間転写媒体の受像層への添加量としては、インク層、受像層のバインダー樹脂に対して、酸化防止剤、光安定化剤が0.1〜30質量%、より好ましくは0.5〜20質量%、紫外線吸収剤が10〜90質量%、特に10〜70質量%程度を添加することが好ましい。又、これらの紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤を、公知の方法でインク層表面や受像層表面、2次転写後の受像層表面へ噴霧してもよい。 【0018】上記の紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤を添加したインクシートあるいは中間転写媒体を単独又は組み合わせて用い、レーザー溶融熱転写方式で形成した画像を再転写した最終画像担持体(紙、ポリエチレンテレフタレート等)の保存での色変動はΔEで1未満になることが好ましく、より好ましくは0.5未満である。 【0019】以下、インクシート、中間転写媒体、画像形成方法について順次説明する。本発明に用いるインクシートは、光熱変換機能及びインク(顔料)転写機能を有するフィルムであり、支持体の一方の表面に、少なくとも光熱変換機能を有する光熱変換層及びインク層を有して成るが、この両機能を同一の層に付与することも可能である。必要に応じて、これらの層と支持体との間にクッション層又は易接着層、剥離層等を、更に、これらの層と反対の表面に、バックコート層を有することができる。 【0020】バックコート層に用いられるバインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、弗化ポリウレタン、ポリエーテルスルホン等、汎用ポリマーを使用することができる。 【0021】バックコート層のバインダーとして、架橋可能な水溶性バインダーを用い架橋させることは、マット材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなどを特に限定なく採用することができる。場合によっては、支持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。 【0022】又、バックコート層にはマット材を含有させることが好ましい。バックコート層に好ましく添加されるマット材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエステル、ポリカーボネート(PC)など縮合ポリマーの微粒子などが挙げられる。バックコート層には0.5〜5g/m2程度の付量で設けられることが好ましい。0.5g/m2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が生じ易い。又、5g/m2を大きく超えて塗布されると、好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコートによるインク層面のエンボス化が生じ、特に薄膜のインク層を転写する熱転写では記録画像の抜けやムラが生じ易くなる。 【0023】マット材は、その数平均粒径が、バックコート層のバインダーのみの膜厚よりも1〜20μm大きいものが好ましい。マット材の中でも、2μm以上の粒径の粒子が1mg/m2以上必要で、好ましくは2〜600mg/m2である。これによって特に異物故障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒径で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.3以下となるような、粒径分布の狭いものを用いることで、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得られる。この変動係数は0.15以下であることが更に好ましい。 【0024】バックコート層には、シート供給時の搬送ロールとの摩擦帯電による異物の付着を防止するため、帯電防止剤を添加することが好ましい。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」(前出)875〜876頁に記載の化合物などが広く用いられる。 【0025】インクシートの支持体としては、剛性を有し、寸法安定性が良く、平滑性に優れ、記録に用いるレーザー光を透過し、画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的には、紙、コート紙、合成紙(ポリプロピレン、ポリスチレン、又は、それらを紙と貼り合わせた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリカーボネート(PC)フィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリスチレン(PS)フィルム、シンジオタクチックポリスチレン、延伸ナイロン(Ny)フィルム、ポリアセテートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルム又はシート、各種の金属で形成されたフィルム又はシート、各種のセラミックス類で形成されたフィルム又はシート、更には、アルミニウム、ステンレス、クロム、ニッケル等の金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜をラミネート又は蒸着したもの等が挙げられる。 【0026】これらの支持体には、寸法安定化、帯電防止等の各種加工を施すこともできる。帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」化学工業日報社,875〜876頁に記載の化合物などが広く用いられる。 【0027】更に、支持体には、従来公知の表面改質処理を行ってもよい。これらの表面改質処理としては、火焔放射処理、硫酸処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理などが挙げられる。 【0028】又、後述の各層が良好に支持体上に塗布されるために支持体の上に接着層を設けてもよい。接着層としては、従来公知の物が特に制限なく使用できる。接着層を設ける方法としては、水系樹脂塗布、溶剤系樹脂塗布、水系ラテックス塗布、ホットメルト塗布などが挙げられる。一般的には、支持体作製時に接着層を設けることが、コスト・安定性等の面から有利であり、この点から例えばアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン/酢酸ビニル樹脂、スチレン系樹脂などのラテックスを塗設する方法が好ましいが、特にこれに限定されない。この様な接着層付のベースフィルムが各社から発売されており、これらを好適に使用できる。 【0029】レーザー光をインクシート側から照射して画像を形成するのであれば、インクシートの支持体は透明であることが望ましい。 【0030】重ね合わせの容易さから、インクシートの支持体の厚みは中間転写媒体のそれより薄いことが好ましく、一般には30〜150μm程度が好ましく、更に好ましくは50〜100μmである。 【0031】支持体と光熱変換層の間に、露光時のインクシートと中間転写媒体との密着性を高める目的で、クッション層又はクッション性のある支持体を用いてもよい。 【0032】クッション層の好ましい特性は、必ずしも素材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、塩ビ酢ビ樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボルネン等が挙げられる。これらの中でも、比較的低分子量のものが本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも限定できない。 【0033】クッション層は溶剤塗布により設けることができるが、ラテックスやエマルジョンのような水系の分散物の状態で塗布形成することも可能である。この他、水溶性樹脂も使用できる。これらの樹脂は、必要によって単独又は混合して用いることができる。 【0034】又、上記以外の素材でも、各種添加剤を加えることによりクッション層に好ましい特性が付与できる。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物質、可塑剤などが挙げられる。具体的にはフタル酸エステル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げられる。又、例えば「プラスチック及びゴム用添加剤実用便覧」,化学工業社(昭和45年発行)等に記載の各種添加剤を添加することができる。これら添加剤の添加量等は、ベースとなるクッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させるのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが、一般的に、クッション層形成全固形分の10質量%以下、更に5質量%以下が好ましい。 【0035】クッション層の形成方法としては、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブレードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメルトによる押出しラミネーション法などが適用できる。又、特殊なクッション層として熱軟化性又は熱可塑性の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層を用いることも可能である。 【0036】クッション層の膜厚は0.5〜10μmが好ましく、より好ましくは1〜7μmである。 【0037】光熱変換物質としては、特開2000−355176の「0053」光熱変換層の所に記載される化合物、更に、具体的に特開昭63−139191号、同64−33547号、特開平1−160683号、同2−2074号、同3−26593号、同3−30991号、同3−36094号、同3−36095号、同3−42281号、同3−97589号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げられる。 【0038】又、金属材料などの無機材料も光熱変換物質として使用できる。該金属材料は、粒子状(例えば黒化銀)の状態で使用する。光熱変換物質のレーザー吸収波長での光学濃度としては0.1〜2.0が好ましく、0.3〜1.2がより好ましい。前記光学濃度が0.1未満であると、熱転写材料の感度が低くなることがあり、2.0を超えるとコスト的に不利となることがある。 【0039】前記光熱変換層バインダポリマーとしては、ガラス転移点(Tg)が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリパラバン酸、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用することができる。中でも、マルチモードレーザー等の高パワーレーザーを複数個配列して記録する場合には、耐熱性に優れたポリマーが好ましく、Tgが150〜400℃で、かつ5%質量減少温度Td(TGA法、空気中10℃/分の昇温速度で測定)が250℃以上のポリマーがより好ましく、Tgが220〜400℃で、かつTdが400℃以上のポリマーが最も好ましい。 【0040】光熱変換層は、光熱変換物質と光熱変換層バインダポリマーとを溶解した塗布液(光熱変換層用塗布液)を調製し、これを支持体上に塗布・乾燥することにより設けることができる。光熱変換層バインダポリマーを溶解するための有機溶媒としては、例えば1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ジメチルアセテート、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホオキサイド、ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。 【0041】光熱変換層用塗布液を塗布する場合の塗布方法としては、公知の塗布方法の中から適宜選択することができる。乾燥は、通常300℃以下の温度で行う。好ましくは、乾燥温度は200℃以下であり、支持体としてポリエチレンテレフタレートを使用する場合には、80〜150℃の範囲であることが更に好ましい。 【0042】以上のように形成される光熱変換層中における、光熱変換物質と光熱変換層バインダポリマーの固形分質量比(光熱変換物質:バインダ)は1:20〜2:1が好ましく、1:10〜2:1がより好ましい。バインダー量が少なすぎると光熱変換層の凝集力が低下し、形成画像が熱転写受像材料に転写される際に、光熱変換層が一緒に転写され易くなり、画像の混色の原因となることがあり、バインダー量が多すぎると一定の光吸収率を達成するために光熱変換層の層厚が大きくなり、感度低下を招くことがある。 【0043】光熱変換層の層厚としては、0.03〜0.8μmが好ましく、0.05〜0.3μmがより好ましい。又、光熱変換層は、700〜2000nmの波長域に0.1〜1.3の範囲(好ましくは0.2〜1.1)の吸光度(光学密度=OD)の極大を有することが好ましい。 【0044】光熱変換層バインダーポリマーの耐熱性(熱変形温度や熱分解温度など)としては、光熱変換層上に設けられる層に使用される材料の耐熱性よりも高いことが好ましい。 【0045】又、光熱変換層におけるバインダーとしては、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポリマーはインク層との剥離性も良く、又、レーザー照射時の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても、いわゆる飛散が少ない点で好ましい。水溶性ポリマーを用いる場合には、光熱変換物質を水溶性に変性(スルホ基の導入等により)したり、水系分散することが望ましい。又、光熱変換層へ各種の離型剤を含有させることで、光熱変換層とインク層との剥離性を上げ、感度を向上することもできる。離型剤としては、シリコーン系の離型剤(ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル等)、弗素系の界面活性剤(パーフルオロ燐酸エステル系界面活性剤など)、その他、各種界面活性剤等が有効である。 【0046】インクシートの光熱変換層上には、光熱変換層で発生した熱の作用により気体を発生するか、付着水などを放出し、これにより光熱変換層と画像形成層との間の接合強度を弱める感熱材料を含む感熱剥離層を設けることができる。該感熱材料としては、それ自身が熱により分解もしくは変質して気体を発生する化合物(ポリマー又は低分子化合物)、水分などの易気化性気体を相当量吸収もしくは吸着している化合物(ポリマー又は低分子化合物)などを用いることができる。これらは併用してもよい。 【0047】熱により分解もしくは変質して気体を発生するポリマーの例としては、ニトロセルロースのような自己酸化性ポリマー、塩素化ポリオレフィン、塩素化ゴム、ポリ塩化ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンのようなハロゲン含有ポリマー、水分などの揮発性化合物が吸着されているポリ−i−ブチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、水分などの揮発性化合物が吸着されているエチルセルロース等のセルロースエステル、水分などの揮発性化合物が吸着されているゼラチン等の天然高分子化合物などを挙げることができる。熱により分解もしくは変質して気体を発生する低分子化合物の例としては、ジアゾ化合物やアジド化合物のような発熱分解して気体を発生する化合物を挙げることができる。尚、上記のような、熱による感熱材料の分解や変質等は280℃以下で発生することが好ましく、特に230℃以下で発生することが好ましい。 【0048】感熱材料として低分子化合物を用いる場合には、バインダーと組み合わせることが望ましい。バインダーとしては、上記のそれ自身が熱により分解もしくは変質して気体を発生するポリマー、そのような性質を持たない通常のポリマーバインダを使用することができる。 【0049】感熱性の低分子化合物とバインダーとを併用する場合には、前者と後者の質量比としては0.02:1〜3:1が好ましく、0.05:1〜2:1がより好ましい。感熱剥離層、光熱変換層を、そのほぼ全面に亘り被覆していることが好ましく、その層厚としては一般に0.03〜1μmであり、中でも、0.05〜0.5μmが好ましい。 【0050】インク層は主として着色剤と熱可塑性バインダーから成る。レーザー溶融熱転写において、インク層は加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダーを含有する層ごと転写可能な層であり、完全な溶融状態で転写しなくてもよい。【0051】紙へ2次転写した後の保存後の色変動を軽減し、耐光性、耐熱性を向上するため、インク層に使用する顔料も成る可く耐光性、耐熱性の高いものを使用することがより好ましい。耐光性の良い顔料として、無機系顔料としては酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒、弁柄、鉛丹、モリブデートオレンジ、黄鉛、黄酸化鉄、チタンイエロー、クロムグリーン、酸化クロム、群青、マンガン紫、アルミニウム粉、ブロンズ粉、雲母等が挙げられる。 【0052】又、有機系顔料の赤色顔料としては、パーマネントレッドFGR(C.I.Pigment Red 112)、パーマネントカーミンFB(C.I.Pigment Red 5)、パーマネントレッドFR(C.I.PigmentRed 21)、パーマネントレッドFRL(C.I.Pigment Red2)、ブリリアントカーミン(C.I.Pigment Red 114)、パーマネントカーミンFB(C.I.Pigment Red 5)、パーマネントカーミンFBB(C.I.Pigment Red 146)、ノバパームレッドF3RK、F5RK(C.I.Pigment Red 170)、ノバパームレッドHFG(C.I.Pigment Orenge 38)、ノバパームレッドHF4B(C.I.Pigment Red 187)、トルイジンレッド、ナフトールカーミン、パーマネントカーミン、ナフトールレッド、縮合アゾレッド214、縮合アゾスカーレット242、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンマルーン、キナクドリンスカーレット、ピランスロンレッド、ジブロムアンザンスロンレッド、チオインジゴボルドー、ペリレンレッド190、ペリレンスカーレット、ペリレンレッド224等が挙げられる。 【0053】有機系顔料で橙、黄色の顔料としては、ノバパームオレンジHL,ベンズイミダゾロンオレンジ、キナクリドンゴールド、ぺリノンオレンジ、ファストイエローG(C.I.Pigment Yellow 1)、ファストイエロー10G(C.I.Pigment Yellow 3),ジスアゾイエロー11R、縮合アゾイエロー3G,ファストイエローFGL(C.I.Pigment Yellow 97),ファストイエローER,A−3イエロー(C.I.Pigment Yellow 167)、ポスタパームイエローH3G(C.I.Pigment Yellow 154)、銅アゾメチンイエロー117、銅アゾメチンイエロー129、ベンズイミダゾロンイエローH4G,ベンズイミダゾロンイエローH3G,べンスイミダゾロンイエローHLR、イソインドリノンイエロー2GLT、イソインドリノンイエロー3RLT、イソインドリノンイエロー139、アントラピリミジンイエロー、フラバントロンイエロー、キノフタロンイエロー等が挙げられる。 【0054】更に、有機系顔料で緑色顔料としては、ニッケルアゾイエロー、フタロシアニングリーン、塩臭素化銅フタロシアニングリーン等が、青色としてはフタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、インダントロンブルー等、紫色顔料としては、キナクリドンレッド、ジオキサジンバイオレット等が挙げられる。 【0055】本発明の如く、カラープルーフとして使用する場合は、イエローがイソインドリン環を含む化合物やPY−180、C.I.21095又はC.I.21090;マゼンタがC.I.15850:1,C.I.Pigment Red 57:1,M−122;シアンがC.I.74160の顔料が特に好ましい。 【0056】これら顔料の含有量としては、インク層塗布液の全固形分に対し5〜70質量%の範囲内が好ましく、より好ましくは10〜60質量%である。 【0057】インク層に含有するバインダーとしては、軟化点が40〜150℃のもの挙げられ、例えばブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、スルホンアミド樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、石油樹脂、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニル安息香酸、ビニルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アミノスチレン等のスチレン及びその誘導体、置換体の単独重合体や共重合体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、α−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル及びアクリル酸、ブタジエン、イソプレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレイン酸、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単量体の単独あるいは他の単量体等との共重合体が挙げられる。これらの樹脂は、2種以上混合して用いることもできる。 【0058】上記熱可塑性バインダーの他に、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマー類、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体ならびにフェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物等を添加することもできる。 【0059】熱可塑性バインダーの含有量としては、インク層の全固形分量に対し70〜30質量%が好ましく、60〜40質量%がより好ましい。 【0060】同一の熱転写受像材料上に、多数の画像層(画像が形成されたインク層)を繰り返し重ね合せて多色画像を作成する場合には、画像間の密着性を高めるためにインク層は可塑剤を含むことも好ましい。前記可塑剤としては、例えばフタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジノニル、フタル酸ジラウリル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸ブチルベンジル等のフタル酸エステル類;アジピン酸ジ(2−エチルヘキシル)、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)等の脂肪族二塩基酸エステル;燐酸トリクレジル、燐酸トリ(2−エチルヘキシル)等の燐酸トリエステル類;ポリエチレングリコールエステル等のポリオールポリエステル類、エポキシ脂肪酸エステル等のエポキシ化合物が挙げられる。 【0061】又、上述の一般的な可塑剤の他、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリレート、ペンタエリトリットテトラアクリレート、ジペンタエリトリット−ポリアクリレートのようなアクリル酸エステル類も、使用するバインダーの種類によっては好適に併用することができる。尚、可塑剤は2種以上を組み合わせて用いてもよい。 【0062】上記可塑剤の添加量としては、一般に、画像形成層において、顔料及びポリマーバインダの総量と、可塑剤との含有比(質量比)が100:0.5〜1:1が好ましく、100:2〜3:1がより好ましい。 【0063】更にインク層には、上記成分に加え、必要に応じて、界面活性剤、増粘度剤なども添加できる。インク層の層厚(乾燥層厚)としては0.2〜1.5μmが好ましく、0.3〜1.0μmがより好ましい。 【0064】次に、中間転写媒体について述べる。中間転写媒体は、支持体の一方の表面にクッション層と受像層を順次積層した構成から成り、必要に応じて他方の表面にバックコート層を有して成る。又、受像層とクッション層との間に剥離層(中間層)を設けることもできる。 【0065】前記支持体の裏面(受像層を設けた表面とは反対側の面)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止等の機能を付与するために、バックコート層を設けることが好ましい。バックコート層は、バインダー樹脂を溶媒中に溶解した、又はバインダー樹脂と粒径2〜30μmのマット材を溶媒中に溶解もしくは分散したバックコート層塗布液を支持体裏面に塗布することにより形成できる。 【0066】バックコート層に用いられるバインダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、弗素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン(R)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エステル類、フッ化ポリウレタン、ポリエーテルスルホン等の汎用ポリマーを使用することができる。 【0067】バインダーとして架橋可能な水溶性バインダーを用い、架橋させることは、マット材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向上に効果がある。又、保存時のブロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなどを特に限定なく採用することができる。場合によっては、支持体への接着性を付与するため、支持体のバックコート層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。又、バックコート層にはマット材を含有させることが好ましい。バックコート層に好ましく添加されるマット材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子、弗素系樹脂、シリコン樹脂の微粒子などが挙げられる。粒子の強度、耐溶剤性などを増すために、架橋した有機微粒子が更に好ましい。 【0068】バックコート層は0.5〜5g/m2程度の付量で設けられるのが好ましい。0.5g/m2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問題が生じ易い。又、5g/m2を大きく超えて塗布されると好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時にバックコートによるインク層面のエンボス化が生じ、特に薄膜のインク層を転写する熱転写では記録画像の抜けやムラが生じ易くなる。 【0069】マット材は、その数平均粒径が、バックコート層のバインダーのみの膜厚よりも1〜20μm大きいものが好ましい。マット材の中でも、2μm以上の粒径の粒子が5mg/m2以上が必要で、好ましくは6〜600mg/m2である。これによって特に異物故障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を数平均粒径で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係数)が0.3以下となるような粒径分布の狭いものを用いることで、異常に大きい粒径を有する粒子により発生する欠陥を改善できる上、より少ない添加量で所望の性能が得られる。この変動係数は0.15以下であることが更に好ましい。又、界面活性剤等の添加をしてもよい。【0070】バックコート層には摩擦帯電を防止するために、帯電防止剤が使用される。該帯電防止剤としては、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化学商品」化学工業日報社,875〜876頁等に記載の化合物などが広く用いられる。 【0071】バックコート層に使用できる帯電防止剤としては、上記の物質の中でも、カーボンブラック、グラファイト、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化物、有機半導体などの導電性微粒子が好ましく用いられる。特に、導電性微粒子を用いることは、帯電防止剤のバックコート層からの解離がなく、温度等の環境によらず安定した帯電防止効果が得られるために好ましい。 【0072】バックコート層には、搬送ロールとの摩擦帯電による異物の付着を防止するため、前述の帯電防止剤を添加することが好ましい。帯電防止剤の添加量は、中間転写媒体が有する層又は支持体の、80%HD(相対湿度)以下における表面比抵抗が108〜1012Ω/m2となるように配合することが好ましい。 【0073】中間転写媒体の支持体としては、寸法安定性が良く画像形成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的には特開昭63−193886号,2頁左下欄12〜18行に記載のフィルム又はシートを使用することができる。 【0074】支持体は、搬送に適した剛性と柔軟性を有することが好ましい。支持体として好ましい膜厚は25〜200μmであり、更に好ましくは50〜125μmである。 【0075】本発明の中間転写媒体には、インクシートとの減圧密着性を改善するためクッション層を設けることが好ましい。クッション層とは、クッション性を有する層である。ここで言うクッション性を表す指針として、弾性率や針入度を利用することができる。例えば、25℃における弾性率が1〜250kg/mm2程度の、あるいはJIS K2530−1976に規定される針入度が15〜500程度の層が、色校正用カラープルーフ画像の形成に対して好適なクッション性を示すことが確認されているが、要求される程度は目的とする画像の用途に応じて変化する。 【0076】クッション層は熱可塑性の素材を有するものから構成されることが好ましく、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボルネン等が挙げられる。 【0077】これらの中でも、比較的低分子量のものが本発明の要件を満たし易いが、素材との関連で必ずしも限定できない。 【0078】又、上記以外の素材でも、各種添加剤を加えることによりクッション層に好ましい特性が付与できる。このような添加剤としては、ワックス等の低融点物質、可塑剤などが挙げられる。具体的には、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル、塩素化パラフィン等が挙げられる。又、例えば「プラスチック及びゴム用添加剤実用便覧」,化学工業社(昭和45年発行)などに記載の各種添加剤を添加することができる。 【0079】これら添加剤の添加量等は、ベースとなるクッション層素材との組合せで好ましい物性を発現させるのに必要な量を選択すればよく、特に限定されないが、一般的に、クッション層素材量の10質量%以下、更に5質量%以下が好ましい。 【0080】クッション層の形成方法としては、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブレードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメルトによる押出しラミネーション法などが適用できる。 【0081】クッション層の好ましい膜厚は15μm以上であり、更に好ましくは20μm以上である。又、他の被転写体(コート紙、上質紙等の紙類など)に再転写する場合には、更に30μm以上の膜厚が好ましい。クッション層の膜厚が15μm未満だと、最終被転写体への再転写の際、抜けや欠けが発生する場合がある。 【0082】受像層は、バインダーとマット材、必要に応じて添加される各種添加剤から成る。バインダーの具体例としては、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコンゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニル系樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラール等が挙げられる。受像層のバインダー膜厚は0.8〜2.5μmが好ましい。 【0083】中間層のバインダーとしては、具体的にポリエステル、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール、ポリパラバン酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセルロース、ニトロセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン等のスチレン類及びこれら樹脂を架橋したもの、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等のTgが65℃以上の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が挙げられる。硬化剤としてはイソシアナート、メラミン等の一般的硬化剤を使用することができる。 【0084】上記物性に合わせて中間層のバインダーを選ぶと、ポリカーボネート、アセタール、エチルセルロースが保存性の点で好ましく、更に受像層にアクリル系樹脂を用いるとレーザー熱転写後の画像を再転写する際に剥離性が良好となり特に好ましい。 【0085】又、別に、冷却時に受像層との接着性が極めて低くなる層を中間層として利用することができる。具体的には、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合物や熱可塑性樹脂を主成分とする層とすることができる。 【0086】熱溶融性化合物としては、特開昭63−193886号に記載の物質等がある。特にマイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、カルナバワックスなどが好ましく用いられる。熱可塑性樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル系樹脂等のエチレン系共重合体、セルロース系樹脂等が好ましく用いられる。この他に、前記クッション層で挙げた素材も用いることができる。 【0087】このような中間層には添加剤として、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、アミド類、高級アミン等を必要に応じて加えることができる。 【0088】中間層の別の構成は、加熱時に溶融又は軟化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥離性を持つ層である。このような中間層には過冷却物質を含有させることが好ましい。 【0089】過冷却物質としては、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリオキシエチレン、ベンゾトリアゾール、トリベンジルアミン、バニリン等が挙げられる。 【0090】更に、別の構成の中間層では、受像層との接着性を低下させるような化合物を含ませる。このような化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン系樹脂;テフロン(R)、弗素含有アクリル樹脂等の弗素系樹脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の固形ワックス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤等を挙げることができる。 【0091】中間層の形成方法としては、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、等の塗布法、ホットメルトによる押出しラミネーション法などが適用でき、クッション層上に塗布し形成することができる。又は、仮ベース上に前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、上記の方法で塗布したものとクッション層とを貼り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する方法がある。 【0092】中間層の膜厚は0.1〜3.0μmが好ましい。膜厚が厚すぎるとクッション層の性能が現れ難くなるため、中間層の種類により調整することが必要である。 【0093】又、中間層には導電性材料も添加することができる。導電性材料としては、例えばアクリル樹脂、ビニル系樹脂、セルロース樹脂等の樹脂に4級アンモニウム塩系、燐酸系、エトサルフェイト系、ビニルピロリドン系、スルホン酸系等の帯電防止効果を有する基を導入又は共重合した導電性樹脂を使用することができる。これらの帯電防止効果を有する基は、樹脂にペンダント状に導入されているものが、樹脂中に高密度に導入することが可能である為、特に高い帯電防止効果を有することができ、好ましい。具体的には、日本純薬社製のジュリマーシリーズ、第一工業製薬社製のレオレックスシリーズ、綜研化学社製のエレコンドシリーズ等が挙げられる。 【0094】又、導電性材料としてπ電子共役系構造を有する材料を使用することができる。具体的には、例えばスルホン化ポリアニリン、化学的にドーピングしたポリアセチレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリパラフェニレンスルフィド、化学的に重合とドーピングしたポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、熱処理により生成したフェノール樹脂の熱処理物、ポリアミドの熱処理物、ペリレン酸無水物の熱処理物等が挙げられる。上記のπ電子共役系構造を有する導電性材料として、特にスルホン化ポリアニリンが有用である。スルホン化ポリアニリンとしては、種々のものが知られているが、一例として、下記化学式で表されるスルホン化ポリアニリンが挙げられる。 【0095】 【化1】
【0096】式中、x、y及びnは、分子量が約300〜10,000になる値である。上記スルホン化ポリアニリンは水又はアルカリ水を含む溶媒中に可溶であり、分子内塩またはアルカリ塩を形成して溶解する。これらのスルホン化ポリアニリンは、例えば、日東化学社からaqua Pass−01Zの商品名で、かつ水溶液や水と有機溶剤との混合溶媒の溶液として入手して、使用することができる。これらの溶液は黄色を帯びた溶液であるが、濃度が低い場合には殆ど無色の溶液である。 【0097】又、導電性微粒子を帯電防止剤として用いることもできる。このような導電性微粒子としては、例えばZnO、TiO2、SnO2、Al2O3、In2O3、MgO、BaO、CoO、CuO、Cu2O、CaO、SrO、BaO2、PbO、PbO2、MnO3、MoO3、SiO2、ZrO2、Ag2O、Y2O3、Bi2O3、Ti2O3、Sb2O3、Sb2O5、K2Ti6O13、NaCaP2O18、MgB2O5等の酸化物;CuS、ZnS等の硫化物;SiC、TiC、ZrC、VC、NbC、MoC、WC等の炭化物;Si3N4、TiN、ZrN、VN、NbN、Cr2N等の窒化物;TiB2、ZrB2、NbB2、TaB2、CrB、MoB、WB、LaB5等の硼化物;TiSi2、ZrSi2、NbSi2、TaSi2、CrSi2、MoSi2、WSi2等の珪化物;BaCO3、CaCO3、SrCO3、BaSO4、CaSO4等の金属塩;SiN4−SiC、9Al2O3−2B2O3等の複合体が挙げられ、これら1種を単独で又は2種以上を併用してもよい。これらのうち、SnO2、ZnO、Al2O3、TiO2、In2O3、MgO、BaO及びMoO3が好ましく、SnO2、ZnO、In2O3及びTiO2が更に好ましく、SnO2が特に好ましい。 【0098】その他の導電性微粒子としてカーボンブラックや、ベントナイト、ヘクトライト、合成ヘクトライト等の粘土化合物(日本シリカ社製:製品名ラポナイト)などがある。粘土鉱物ではコロイド分散液の形成が容易である。 【0099】又、これらの導電性微粒子には各種金属イオンをドープ(含有)してもよく、例えばZnOに対してはAl,In等、TiOに対してはNb,Ta等、SnO2に対してはSb、Nb、ハロゲン元素等をドープしてもよい。中でも、SnO2や合成ヘクタイト粘度鉱物(日本シリカ製:ラポナイト等)が経時的にも導電性の変化が少なく安定性が高いので好ましく、SnO2はSbをドープしたものやコロイド分散物のゾル等が特に好ましい。 【0100】導電性金属酸化物を帯電防止剤として使用する場合には、光散乱を成る可く小さくするために、その粒子径は小さいほど好ましいが、粒子とバインダーの屈折率の比をパラメータとして使用して決定されるべきものであり、ミー(Mie)の理論を用いて求めることができる。一般的に、平均粒子径が0.001〜0.5μmの範囲のものであり、0.001〜0.2μmの範囲が好ましい。ここで言う平均粒子径は、導電性化合物の1次粒子径だけではなく高次構造の粒子径も含んだ値である。 【0101】導電性微粒子の添加量は、樹脂と混合して使用する場合、樹脂と導電性化合物の種類によるが、一般的には、体積で樹脂に対して10〜65%の範囲で、15〜60%が好ましい。 【0102】本発明の中間転写媒体の画像を受容する受像層は、少なくともバインダーを含有してなり、好ましい実施態様としてマット剤を添加して使用することが挙げられる。又、必要に応じて各種添加剤を添加して用いられる。バインダーとしては、熱可塑性樹脂が好ましく使用される。 【0103】受像層に用いられるバインダーの具体例としては、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリル酸エステル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコンゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴム、塩化ビニル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、ポリイソプレン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルエーテル、アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、アクリル樹脂、エチレン共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグラフトEVA樹脂、EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニル系樹脂、各種変性オレフィン、ポリビニルブチラール、アクリル、スチレンオリゴマー、スチレンブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、スチレンアクリル、ポリエステル、ウレタン等が挙げられる。受像層のバインダー膜厚は0.1〜2.5μmが好ましい。 【0104】受像層は、記録媒体との適度な減圧密着性を持たせるために、突起を有する構成が好ましく、例えばマット剤を含有することが好ましい。マット剤の粒径は、受像層の厚さよりも0.5〜5μmほど大きいことが好ましく、添加量は0.1〜10質量%程度を添加することが好ましい。 【0105】本発明の画像形成方法の概略を説明する。前記インクシートのインク層の表面に、前記中間転写媒体を積層した画像形成用積層体を用意する。中間転写媒体は、支持体とその上にクッション層及び受像層を有し、インクシートのインク層の表面には、受像層が接触するように積層される。その積層体の支持体側から、レーザー光を画像様に時系列的に照射すると、該インクシートにおける光熱変換層のレーザー光被照射領域が発熱し、インク層との密着力が低下し、同時に可塑形成層と受像層との密着性が上がる。その後、中間転写媒体とインクシートとを剥離すると、インク層のレーザー光被照射領域が、中間転写媒体の受像層上に転写される。 【0106】インクシートと中間転写媒体との接合は、レーザー光照射操作の直前に行ってもよい。このレーザー光照射操作は、通常、画像形成用積層体の中間転写媒体側を、記録ドラム(内部に真空形成機構を有し、表面に多数の微小の開口部を有する回転ドラム)の表面に減圧吸引により密着させ、その状態で外側、即ちインクシート側よりレーザー光を照射させることにより行われる。レーザー光の照射はドラムの幅方向に往復するように走査し、その照射操作中はドラムを一定の角速度で回転させる。 【0107】光照射に用いられるレーザー光としては、アルゴンイオンレーザー光、ヘリウムネオンレーザー光、ヘリウムカドミウムレーザー光などのガスレーザー光、YAGレーザー光などの固体レーザー光、半導体レーザー光、色素レーザー光、エキシマレーザー光などの直接的なレーザー光が利用される。又、これらのレーザー光を2次高調波素子を通して、半分の波長に変換した光なども用いることができる。 【0108】本発明のインクシート及び/又は中間転写媒体を用いる画像形成方法においては、出力パワーや変調のし易さなどを考慮すると、半導体レーザーを用いることが好ましい。又、本発明の溶融熱転方式を用いる画像形成方法では、レーザー光は、光熱変換層上でのビーム径が5〜50μm(特に6〜30μm)の範囲となるような条件で照射することが好ましく、走査速度は1m/秒以上(特に3m/秒以上)とすることが好ましい。 【0109】上記画像形成方法は、黒色マスクの製造、あるいは単色画像の形成に利用することができるが、更に、多色画像の形成にも有利に利用することができる。多色画像を形成する方法としては、例えば、以下の工程を経る方法が挙げられる。例えば、相互に異なる色相を有する顔料を含むインク層を有するインクシートを用意し、これと中間転写媒体とを組み合わせた画像形成用積層体を独立に3種(3色、例えばシアン、マゼンタ、イエロー)あるいは4種(4色、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)製造する。各々の積層体に、例えば色分解フィルターを介して、画像に基づくデジタル信号に従うレーザー光照射を行い、それに続いインクシートと中間転写媒体とを剥離し、各中間転写媒体に各色の色分解画像を独立に形成する。次に、形成された各々の色分解画像を、別に用意した印刷本紙等の実際の支持体、又はそれに近似した支持体上に順次積層させることにより、多色の画像を形成することができる。 【0110】 【実施例】以下、実施例にて本発明を説明するが、本発明の実施態様がこれらに限定されるものではない。尚、特に断りない限り実施例中の「%」は「質量%」を示す。 【0111】〈インクシート試料1の作製〉厚さ38μmの透明PET(ポリエチレンテレフタレート:ダイヤホイルヘキスト社製T−100)を仮支持体として、以下のインク層塗布液1、光熱変換層塗布液1を順次塗布・乾燥した。色材層及び光熱変換層の透過濃度(OD)はマクベスTD−904透過濃度計で測定した。 【0112】イエロー:OD=0.48(ブルーフィルター),乾燥付量0.67g/m2。 【0113】マゼンタ:OD=0.68(グリーンフィルター),乾燥付量0.67g/m2光熱変換層の乾燥付量は0.7g/m2であった。 【0114】一方、厚さ75μmのPETフィルム(三菱化学ポリエステル社製;T100)に、以下のバックコート層塗布液1を、ワイヤーバーにて1.0g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥した後、バックコート層と反対の面に、以下のクッション層塗布液1をリバースロールコーターによって塗布・乾燥して、乾燥後の厚みが6μmのクッション層を形成した。その後、仮支持体と貼合し、次いで仮支持体を剥離して色材層、光熱変換層を支持体側に転写してインクシート試料1を作製した。 (バックコート層塗布液1) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:日本合成化学社製) 41.6% 弗素化合物(ユニダインTG810:ダイキン工業社製,樹脂分18%) 2.6% 帯電防止剤(エフコール214:松本油脂社製) 5.3% PMMA樹脂粒子(体積平均粒径5.6μm) 3.2% 水 47.3% PMMA:ポリメチルメタクリレート(クッション層塗布液1) スチレン・エチレン・ブテン共重合体(クレイトンG1657:シェルジャパ ン社製) 14% タッキファイヤー(スーパーエステルA100:荒川化学社製) 6% メチルエチルケトン 10% トルエン 70%(光熱変換層塗布液1) ポリビニルアルコール(RS−110:クラレ社製) 3.6% カーボンブラック水分散物(CAB−O−JET300:CABOT社製) 2.1% 硼酸 0.24% 弗素界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.06% 水 75.2% i−プロピルアルコール 18.8%〈インクシート試料2の作製〉厚さ75μmのPETフィルム(三菱化学ポリエステル社製:T100)に、前記のバックコート層塗布液1を、ワイヤーバーにて1.0g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥した後、バックコート層と反対の面に、以下の光熱変換層塗布液2をワイヤーバーによって塗布・乾燥して、乾燥後の厚みが0.2μmの光熱変換層を形成し、波長808nmの透過吸収率が1.0の光熱変換層を形成した。次いで、光熱変換層の上に、以下のインク層塗布液2をワイヤーバーにより塗布・乾燥してインクシート試料2を作製した。色材層の透過濃度はマクベスTD−904透過濃度計で測定した。 【0115】 イエロー:OD=0.48(ブルーフィルター),乾燥付量0.68g/m2 マゼンタ:OD=0.69(グリーンフィルター),乾燥付量0.57g/m2(光熱変換層塗布液2) ポリビニルブチラール(デンカブチラール#3000−4:電気化学工業社 製) 2.18% 架橋剤(スミジュールN3300:住友化学社製) 0.22% 赤外吸収色素(IR−1) 0.6% メチルエチルケトン 67.9% シクロヘキサノン 29.1%【0116】 【化2】
【0117】インクシート試料1の上に、以下に示す組成のインク層塗布液1〜6、13〜14、18、20〜24、31を塗布し、インクシート試料2の上に、以下に示す組成の7〜12、15〜17、19、25〜30、32を、それぞれ塗布してインクシート1〜32を作製した。 (インク層塗布液1) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:御国化学社製,12.0%溶液) 27.71% スチレン樹脂(ハイマーST−95:三洋化成社製) 7.57% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:三菱レイヨン社製) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:シェルジャパン社 製) 0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:大日本インキ社製,30% 溶液) 0.1% メチルエチルケトン 1.94% シクロヘキサノン 61.6% 光安定化剤(サノール770:三共社製) 0.12%(インク層塗布液2)インク層塗布液1の光安定化剤を酸化防止剤(スミライザーGA−80:住友化学社製)に変更した。 (インク層塗布液3)インク層塗布液2の酸化防止剤の含有量を0.6%に変更した。 (インク層塗布液4) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 27.71% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 7.45% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 1.94% シクロヘキサノン 61.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.12%(インク層塗布液5)インク層塗布液4の光安定化剤、酸化防止剤の含有量を、それぞれ0.6%に変更した。 (インク層塗布液6) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 27.71% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 5.29% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 1.94% シクロヘキサノン 61.6% 紫外線吸収剤(スミソーブ340:住友化学工業社製) 2.4%(インク層塗布液7) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 34.63% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:三菱レイヨン社製) 7.1% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 0.25% シクロヘキサノン 57.2% ワックス(リケマールHT−10:理研ビタミン社製) 0.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12%(インク層塗布液8)インク層塗布液7の光安定化剤の含有量を0.6%に変更した。 (インク層塗布液9) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 34.63% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.98% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 0.25% シクロヘキサノン 57.2% ワックス(リケマールHT−10:前出) 0.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.12%(インク層塗布液10)インク層塗布液9の光安定化剤、酸化防止剤の含有量を、それぞれ0.6%に変更した。 (インク層塗布液11) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 34.63% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 4.82% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 0.25% シクロヘキサノン 57.2% ワックス(リケマールHT−10:前出) 0.6% 紫外線吸収剤(ニードラールU−100:多木化学社製) 2.4%(インク層塗布液12)インク層塗布液11の紫外線吸収剤をFX−UFZ−CO(日本触媒社製)8%に、シクロヘキサノンを51.6%に変更した。 (インク層塗布液13) 顔料分散物(MHIエロー#5317:御国色素社製,18.6%溶液) 22.96% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 6.62% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.64% シクロヘキサノン 61.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12%(インク層塗布液14)インク層塗布液13の光安定化剤を酸化防止剤スミライザーGA−80(前出)に変更した。 (インク層塗布液15) 顔料分散物(MHIエロー#5317:前出,18.6%溶液) 22.96% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.98% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.64% シクロヘキサノン 61.6% ワックス(リケマールHT−10:前出) 0.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12%(インク層塗布液16)インク層塗布液15の光安定化剤の含有量を0.6%に変更した。 (インク層塗布液17)インク層塗布液15の光安定化剤を酸化防止剤スミライザーGA−80(前出)に変更した。 (インク層塗布液18) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 27.71% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 7.69% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出) 0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 1.94% シクロヘキサノン 61.6%(インク層塗布液19) 顔料分散物(MHIエロー#8099M:前出,12.0%溶液) 34.63% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 7.21% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 0.25% シクロヘキサノン 57.2% ワックス(リケマールHT−10:前出) 0.6%(インク層塗布液20) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:御国色素社製,19.5%溶液) 20.78% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 6.84% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 9.6% シクロヘキサノン 61.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12%(インク層塗布液21)インク層塗布液20の光安定化剤を酸化防止剤スミライザーGA−80(前出)に変更した。 (インク層塗布液22)インク層塗布液21の酸化防止剤の含有量を0.6%に変更した。 (インク層塗布液23) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 20.78% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 6.72% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 9.6% シクロヘキサノン 61.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.12%(インク層塗布液24) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 20.78% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 4.56% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 4% シクロヘキサノン 61.6 紫外線吸収剤(FX−UFZ−CO:前出) 8%(インク層塗布液25) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,固形分19.5%) 22.87% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.19% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.92% シクロヘキサノン 61.6% ワックス1(リケマールHT−10:前出) 0.6% ワックス2(リケスターEW−90:理研ビタミン社製) 0.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12%(インク層塗布液26)インク層塗布液25の光安定化剤を酸化防止剤スミライザーGA−80(前出)に変更した。 (インク層塗布液27) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 22.87% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.07% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.92% シクロヘキサノン 61.6% ワックス1(リケマールHT−10:前出) 0.6% ワックス2(リケスターEW−90:前出) 0.6% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.12% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.12%(インク層塗布液28)インク層塗布液27の光安定化剤、酸化防止剤の含有量をそれぞれ0.6%に変更した。 (インク層塗布液29) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 22.87% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 3.91% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.92% シクロヘキサノン 61.6% ワックス1(リケマールHT−10:前出) 0.6% ワックス2(リケスターEW−90:前出) 0.6% 紫外線吸収剤(スミソーブ340:前出) 2.4%(インク層塗布液30)インク層塗布液29の紫外線吸収剤をFX−UFZ−CO(前出)8%に、メチルエチルケトンを2.32%に変更した。 (インク層塗布液31) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 20.78% スチレン樹脂(ハイマーST−95:前出) 6.96% アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出) 0.6% スチレン・ブタジエン共重合体(クレイトンD1101:前出)0.36% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 9.6% シクロヘキサノン 61.6%(インク層塗布液32) 顔料分散物(MHIマゼンタ#8100M:前出,19.5%溶液) 22.87% アクリル共重合樹脂(ダイヤナールBR−105:前出) 6.31% 弗素系界面活性剤(メガファックF−178K:前出,30%溶液) 0.1% メチルエチルケトン 7.92% シクロヘキサノン 61.6% ワックス1(リケマールHT−10:前出) 0.6% ワックス2(リケスターEW−90:前出) 0.6%〈中間転写媒体の作製〉厚さ100μmの白色PETフィルム(UL9:帝人社製)に、以下のBC層塗布液をワイヤーバーにて2.5g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥した後、バックコート層と反対の面に、以下のクッション層塗布液1を乾燥後の膜厚が20μmの厚みになるようにアプリケーターにて塗布・乾燥してクッション層を形成した。次いで、クッション層の上に、以下の中間層塗布液1をワイヤーバーにて3.4g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥し、更に剥離層上に、以下の受像層塗布液1及び14を、それぞれワイヤーバーにて1.5g/m2の乾燥付量になるよう塗布・乾燥して中間転写媒体1及び14を作製した。得られた中間転写媒体は、外径7.6cmの紙管に受像層面が外巻きとなるように巻き取った。 【0118】同様にして、クッション層の上に、以下の中間層塗布液2をワイヤーバーにて1.0g/m2の乾燥付量になるように塗布・乾燥し、更に剥離層上に、以下の受像層塗布液2〜13を、それぞれワイヤーバーにて1.5g/m2の乾燥付量になるよう塗布・乾燥して中間転写媒体2〜13を作製した。得られた中間転写媒体は、外径7.6cmの紙管に受像層面が外巻きとなるように巻き取った。 (BC層塗布液) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 9.0% PMMA樹脂粒子(MX−1000:綜研化学社製) 0.3% カーボンブラックの18%MEK分散物(MHIブラック#273:御国 色素社製) 3.6% シリコンオイル(X−24−8300:信越化学社製) 2% プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 40% トルエン 20% メチルエチルケトン 27.1%(クッション層塗布液1) ポリエチレンラテックス(S3127:東邦化学社製,樹脂分35%) 100%(中間層塗布液1) エチルセルロース(エトセル10:ダウ・ケミカル社製) 13% エチルアルコール 87%(中間層塗布液2) ポリエチレンラテックス(S3127:前出,樹脂分35%) 4.2% セラメースS−8(多木化学社製) 33.3% PMMA樹脂粒子の10%水分散物(MX220:綜研化学社製) 7.5% 弗素系界面活性剤(FT−251:前出) 0.5% 水 35.5% i−プロパノール 19%(受像層塗布液1) アクリル樹脂ラテックス(ヨドゾールA5805:日本NSC社製,樹脂分 55%) 25% PMMA樹脂粒子の30%水分散液(MX−40S:綜研化学社製) 1.8% 弗素化合物(ユニダインTG810:ダイキン工業社製,樹脂分18%) 4.2% i−プロピルアルコール 6% 水 60%(受像層塗布液2) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 49.8% トスパールT−130(東芝シリコーン社製)の10%MEK分散液 0.3% メチルエチルケトン 50.2% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液3) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 49.8% トスパールT−130(前出)の10%MEK分散液 0.3% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.1% メチルエチルケトン 32.2% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液4) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 39.3% トスパールT−130(前出)の10%MEK分散液 0.3% 酸化防止剤(スミライザーGA−80:前出) 0.1% 紫外線吸収剤(スミソーブ350:住友化学社製) 2.0% メチルエチルケトン 40.2% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液5) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 39.8% トスパールT−130(前出)の10%MEK分散液 0.3% 紫外線吸収剤(スミソーブ340:前出) 2.0% メチルエチルケトン 39.8% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液6)受像層塗布液5の紫外線吸収剤をスミソーブ340からスミソーブ350(前出)に変更した。 (受像層塗布液7) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 34.8% トスパールT−130(前出)の10%MEK分散液 0.3% 紫外線吸収剤(スミソーブ340:前出) 3.0% メチルエチルケトン 43.8% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液8)受像層塗布液5の紫外線吸収剤をスミソーブ340からニードラールU−100(前出)に変更した。 (受像層塗布液9)受像層塗布液5の紫外線吸収剤をスミソーブ340からFX−UFZ−CO(前出)に変更した。 (受像層塗布液10)受像像層塗布液4の酸化防止剤を光安定化剤のサノール770(前出)に、紫外線吸収剤をスミソーブ350(前出)に変更した。 (受像層塗布液11) アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:前出)の20%MEK溶解液 47.3% トスパールT−130(前出)の10%MEK分散液 0.3% 光安定化剤(サノール770:前出) 0.5% メチルエチルケトン 33.8% シクロヘキサノン 18%(受像層塗布液12)受像層塗布液3の酸化防止剤を光安定化剤のサノール765(三共社製)に変更した。 (受像層塗布液13)受像層塗布液3の酸化防止剤をサノール2626(三共社製)に変更した。 (受像層塗布液14) アクリル樹脂ラテックス(ヨドゾールA5805:前出,樹脂分55%) 13.6% PMMA樹脂粒子の30%水分散液(MX−40S:綜研化学社製) 0.66% 弗素化合物(ユニダインTG810:前出,樹脂分18%) 3.3% 紫外線吸収剤(ニードラールW−10の10%水分散物:多木化学社製) 20% i−プロピルアルコール 9% 水 53.4%〈画像形成ならびに評価〉露光機はColor DecisionII(コニカ社製)を使用し、インクシートと中間転写媒体を減圧密着し、220mJ/cm2の露光エネルギーで各色(Y,M)のベタを記録後、インクシートと中間転写媒体を剥離し、中間転写媒体の画像をEV−Laser−laminator TP400(コニカ社製)を用いて、NKハイコート(日本加工製紙社製)に画像をラミネートし、最終画像を形成した。 【0119】最終画像(イエロー、マゼンタ)について以下の耐光性及び暗退色性を評価した。結果を、それぞれ表1及び表2に示す。 【0120】《耐光性(明室保存性)》得られた各印画物を、8000LUXの光源の下で1週間曝露し、照射前後のL*a*b*の値をD196(Gretag社製)にて測定し、光照射前後でのΔEの変動を計算し4段階で評価した。 【0121】 ◎:ΔE<0.5○:0.5≦ΔE<1.0△:1.0≦ΔE<2.0×:2.0≦ΔE《暗退色性(暗所保存性)》同様に得られた転写画像を55℃のサーモに1週間保存した場合の保存前後でのΔEの変動を計算し3段階で評価した。 【0122】 ○:ΔE<0.5△:0.5≦ΔE<1.0×:1.0≦ΔE<2.0【0123】 【表1】
【0124】 【表2】
【0125】イエロー、マゼンタ共、本発明の組み合わせにおいて、明室保存性、暗所保存性の何れも向上することが確認された。 【0126】シアンとブラックについても同様にサンプルを作製し、保存性の確認を行ったところ、明室保存性、暗所保存性の何れも向上していた。 【0127】尚、中間転写媒体の受像層に紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤を添加した中間転写媒体は、紙への転写性は良好であった。 【0128】 【発明の効果】本発明により、DDCPで出力した印刷物の耐光性を向上し、長期の保存でも色変動を極めて少なくすることが出来た。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
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| 【出願日】 |
平成13年11月15日(2001.11.15) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−145937(P2003−145937A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−349855(P2001−349855) |
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