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【発明の名称】 印刷装置及び印刷枚数管理システム
【発明者】 【氏名】横山 保光
【住所又は居所】宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3番地の1 東北リコー株式会社内

【要約】 【課題】版を用いて印刷を行なう印刷装置における印刷枚数を正確に管理できるようにする。

【解決手段】通信ネットワーク5を介して情報処理装置3から入力された印刷データに応じて印刷装置2が製版を行ない、その製版された版を用いて印刷を実行する。その後、製版された版を用いての印刷要求が印刷装置2の操作パネルから入力された場合には、印刷装置2がその印刷要求に応じて印刷を実行する。これらのどちらの印刷の場合においても、印刷装置2における印刷枚数を計数し印刷枚数記憶装置4の記憶部に記憶させる。このとき、印刷枚数の記憶は、印刷要求とともに示された印刷者特定情報毎に行なう。これにより、印刷装置2における印刷枚数を印刷者特定情報毎に正確に管理することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を計数する計数手段と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部に、前記計数手段が計数した印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて送信する送信手段と、を備える印刷装置。
【請求項2】 前記第2の印刷要求に対応付けされる印刷者特定情報は、前記第1の通信部を介して受信した前記画像データが伴った印刷者特定情報がそのまま使用される請求項1記載の印刷装置。
【請求項3】 印刷装置と、記憶装置とを備え、前記印刷装置は、各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて計数する計数手段と、前記計数手段が計数し印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記通信ネットワークを介して前記記憶装置に送信する送信手段と、を備え、前記記憶装置は、前記通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第2の通信部と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部と、前記第2の通信部が受信した印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備える印刷枚数管理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷枚数の管理を行なう印刷装置及び印刷枚数管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製版した版により印刷(画像形成)を行なう印刷装置がある。このような印刷装置には、スキャナを備えこのスキャナにより画像データを読み取り、読み取った画像データに基づいて製版するものや、通信ネットワークに接続されて、通信ネットワークを介してPCなどの情報処理装置から送信された画像データに基づいて製版するものなどがある。
【0003】このような印刷装置には、印刷枚数に応じた金額を特定の個人や部署に課金するために、特定の個人や部署毎に印刷枚数管理を行なえることが要求されている。
【0004】そこで、スキャナを備えている印刷装置では、例えば、キーカードを用いて印刷枚数の管理を行なっている。キーカードを印刷装置に装着した場合に、印刷装置の印刷動作が可能となるようにして、キーカードを印刷装置に装着して印刷を実行したときに、その印刷枚数がキーカードに付与された印刷者ID毎に印刷装置に記憶されるようにしている。
【0005】このようなキーカードを用いての印刷枚数の管理は、印刷者がキーカードを印刷装置に装着しなければならないので、通信ネットワークを介して画像データが送信される印刷装置には適用できず、通信ネットワークに接続されて使用される印刷装置では印刷枚数の管理が行なわれていない。
【0006】通信ネットワークに接続されて画像形成枚数を管理する画像形成装置の一例としては、プリンタの例であるが、特開2000−233549公報に記載されたものが挙げられる。特開2000−233549公報では、情報処理装置であるホスト装置からプリンタに送られた印刷データに基づく印刷枚数を管理するようにしている。
【0007】ここで、印刷装置の使用形態として、情報処理装置を操作する印刷者が印刷装置から離れているために印刷用紙のサイズや種類などを確認できないなどの理由により発生する印刷ミスを防止するため、試し刷りが広く行なわれている。具体的には、情報処理装置からの印刷装置への印刷要求において印刷枚数を1枚に設定し、印刷装置に1枚だけ印刷させておき、印刷者が印刷装置の所へ行き印刷装置において印刷物を確認し、その結果、問題が無ければ、残りの必要枚数を印刷装置の操作パネルにより入力し、印刷を実行させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、印刷装置では、プリンタと違い、印刷装置の操作パネルからの印刷要求により、同一の版を用いての追加印刷をすることができるので、印刷枚数管理を特開2000−233549と同様に情報処理装置より送信された印刷枚数のみを管理すると、追加印刷での印刷枚数の管理はされないので、印刷枚数の正確な管理ができないという問題がある。これにより、その印刷枚数を基に管理される課金管理も正確性を失うという問題がある。
【0009】本発明は、版を用いて印刷を行なう印刷装置における印刷枚数を正確に管理することができるようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の印刷装置は、各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を計数する計数手段と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部に、前記計数手段が計数した印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて送信する送信手段と、を備える。
【0011】したがって、通信ネットワークを介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、製版が行なわれ、その版を用いての印刷が印刷部により行なわれる。そして、操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、第1の印刷要求で用いられたのと同一の版による印刷が印刷部により行なわれる。この印刷部による印刷枚数は計数され、その印刷枚数は印刷者特定情報に対応付けられて印刷枚数を印刷者特定情報毎に記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部に送信される。これにより、印刷枚数を印刷者特定情報毎に管理することが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記第2の印刷要求に対応付けされる印刷者特定情報は、前記第1の通信部を介して受信した前記画像データが伴った印刷者特定情報がそのまま使用される。
【0013】したがって、第2の印刷要求の印刷者特定情報は、第1の通信部を介して受信した画像データが伴った印刷者特定情報と自動的に同じになり、第2の印刷要求の入力の際には、印刷者特定情報を入力する必要がない。
【0014】請求項3記載の発明の印刷枚数管理システムは、印刷装置と、記憶装置とを備え、前記印刷装置は、各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて計数する計数手段と、前記計数手段が計数し印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記通信ネットワークを介して前記記憶装置に送信する送信手段と、を備え、前記記憶装置は、前記通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第2の通信部と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部と、前記第2の通信部が受信した印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備える。
【0015】したがって、印刷装置において、通信ネットワークを介して情報処理装置から受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、製版が行なわれ、その版を用いての印刷が印刷部により行なわれる。そして、操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、第1の印刷要求で用いられたのと同一の版による印刷が印刷部により行なわれる。この印刷部による印刷枚数は計数され、その印刷枚数は印刷者特定情報に対応付けられて通信ネットワークを介して記憶装置に送信される。記憶装置では、印刷装置から受信した印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を印刷枚数記憶ファイルに記憶する。これにより、印刷枚数を印刷者特定情報毎に管理することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。
【0017】図1は本実施の形態の印刷枚数管理システムを概略的に示すブロック図である。図1に示すように、印刷枚数管理システム1は、孔版印刷を行なう印刷装置2と、情報処理装置としての複数のPC(Personal Computer)3と、記憶装置としての印刷枚数記憶装置4とを通信ネットワークであるLAN(Local Area Network)5によって接続することにより構成されている。
【0018】ここで、印刷枚数管理システム1の使用形態について説明する。印刷枚数管理システム1は、例えば、印刷者の操作によりPC3から印刷データを印刷装置2へ送信し、その印刷データに応じて印刷装置2に製版させて試し刷りを行なわせ、印刷装置2へ移動した印刷者が印刷装置2においてその試し刷りされた印刷物を確認し、その印刷物が所望の出来具合のものである場合に、印刷者が印刷装置2の後述する操作パネル11を操作することにより、印刷装置2においてその版を用いた本番の印刷を行なわせるような使用形態に用いられるものである。そして、印刷枚数管理システム1は、このような使用形態における印刷装置2の印刷枚数を印刷枚数記憶装置4において印刷者毎に記憶して管理する。
【0019】PC3から印刷装置2へ送信される印刷データには、印刷要求及び印刷者特定情報である印刷者ID(個人IDや部署ID)を伴う画像データが含まれている。印刷要求には、印刷枚数や用紙サイズなどのデータが含まれている。
【0020】次に、印刷枚数管理システム1を構成する各装置を説明する。まず、印刷装置2を図2ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態の印刷装置2の基本的な構造は周知の構造なので、基本構造については簡単に説明する。ここで、図2は印刷装置2の全体構造を示す縦断正面図である。
【0021】印刷装置2は、図2に示すように、製版部6、印刷部7、給紙部8、排紙部9、排版部10、操作部である操作パネル11などを備えている。
【0022】製版部6は、ロール状に巻回保持されたマスタ12をそのマスタ搬送路13に引き出し、マスタ搬送路13上に位置するサーマルヘッド14によって画像データに応じてマスタ12に穿孔し、穿孔後のマスタ12をカッタ15で切断してシート状にして版として、そのシート状の版を印刷部7に送り出す構造である。
【0023】印刷部7は、円筒形状の版胴16を主要な構成要素として有している。この版胴16は、外周面に多数の孔が形成され、後述するインキ供給パイプ18が兼ねる支軸を中心として回転駆動される。そして、版胴16の外周面には、シート状の版が巻き付けられる。印刷部7は、このような版胴16の内部にインキ供給部17を備える。このインキ供給部17は、インキ供給パイプ18、インキ供給ローラ19、及びドクタローラ20から構成され、インキ供給パイプ18の外周面に形成された多数の孔からインキ供給ローラ19とドクタローラ20との間に位置するインキ溜り21にインキ22を供給し、このインキ22の量を両ローラ19,20の間の隙間で規制してインキ供給ローラ19にインキ22を供給する構造である。そして、印刷部7は、版胴16の外周面からインキ供給ローラ19に押し当てられるプレスローラ23を有し、このプレスローラ23が版胴16に圧力を加えて変形させることにより、版胴16の内周面から外周面にインキ22を漏れ出させる構造である。つまり、版胴16からインキ22が漏れ出すと、版胴16に巻かれたマスタ12に形成された孔をインキ22が通り抜けることを利用し、版胴16とプレスローラ23との間に用紙25を通過させてこの用紙25に画像を形成する、というのが印刷部7における印刷原理である。
【0024】給紙部8は、給紙台24に積層状態で載置された用紙25を分離給紙して版胴16とプレスローラ23との間に導く構造である。この給紙部8により版胴16とプレスローラ23との間に導かれた用紙25は、ベルトコンベヤ26に搬送されて排紙部9に到る。
【0025】排版部10は、使用後に不要となったマスタ12を版胴16から回収するものである。
【0026】操作パネル11には、印刷枚数などを設定するための置数キー、印刷動作をスタートさせるスタートキー、排版動作を実行させる排版キー(いずれも図示せず)などが設けられており、操作者の操作を受け付ける。
【0027】図3は印刷装置2が備える各部の電気的接続を示すブロック図、図4はRAMの印刷枚数記憶エリアを示す模式図である。図3に示すように、印刷装置2は、各種の演算や印刷装置2の各部を駆動制御する制御部27を備えている。この制御部27には、製版部6、印刷部7、給紙部8、排版部10、操作パネル11などがバスライン28を介して接続されている。また、このバスライン28には、LAN5に接続されて外部とのデータの送受信を司る第1の通信部である通信部29が接続されている。
【0028】制御部27は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)30、制御プログラムなどの固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)31、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリアや画像メモリなどとして機能する記憶部としてのRAM(Random Access Memory)32などを備えている。
【0029】RAM32には、図4に示すように、印刷部7が印刷する枚数を用紙サイズなどとともに印刷者ID毎に記憶する印刷枚数記憶エリア33が確保されている。この印刷枚数記憶エリア33には、印刷者IDを記憶する印刷者IDエリア34、印刷枚数を印刷者IDエリア34の印刷者IDに対応付けて記憶する印刷枚数エリア35、用紙サイズを印刷者IDエリア34の印刷者IDに対応付けて記憶する用紙サイズエリア36などが設けられている。
【0030】次に、印刷枚数記憶装置4を図5及び図6に基づいて説明する。図5は印刷枚数記憶装置4が備える各部の電気的接続を示すブロック図、図6はHDDが備える印刷枚数記憶ファイルを示す模式図である。図5に示すように、印刷枚数記憶装置4は、印刷枚数記憶装置4の各部を駆動制御する制御部37、各種データを書き換え自在に記憶し電力が遮断された状態でも各種データを記憶保持する記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)38、表示部39、操作者の操作を受け付ける操作パネル40、LAN5に接続されて外部とのデータの送受信を司る第2の通信部である通信部41などを備え、それらがバスライン42を介して接続されている。
【0031】制御部37は、印刷枚数記憶装置4の各部を駆動制御するCPU43、制御プログラムなどの固定的データを予め記憶するROM44、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリアなどとして機能するRAM45などを備えている。
【0032】HDD38は、図6に示すように、印刷装置2から送信された印刷枚数に関するデータを記憶するための印刷枚数記憶ファイル46を備えている。この印刷枚数記憶ファイル46には、印刷者IDを記憶する印刷者IDエリア47、印刷枚数を印刷者IDエリア47の印刷者IDに対応付けて記憶する印刷枚数エリア48、用紙サイズを印刷者IDエリア47の印刷者IDに対応付けて記憶する用紙サイズエリア49などが設けられている。
【0033】次に、PC3を図7に基づいて説明する。図7は、PC3が備える各部の電気的接続を示すブロック図である。図7に示すように、PC3は、PC3の各部を駆動制御する制御部50、キーボード51、表示部52、LAN5に接続されて外部とのデータの送受信を司る通信部53などを備え、それらがバスライン54を介して接続されている。
【0034】制御部50は、PC3の各部を駆動制御するCPU55、固定的データを予め記憶するROM56、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリアなどとして機能するRAM57、CPU55を動作させる制御プログラムなどを記憶したHDD58などを備えている。HDD58に記憶された制御プログラムは、PC3の起動時にRAM57に書き込まれ、これによってCPU55による各部の駆動制御が可能な状態となる。
【0035】次に、印刷枚数管理システム1が実行する各種処理について説明する。
【0036】まず、印刷装置2の制御部27が実行する印刷処理を図8に基づいて説明する。ここで、図8は印刷装置2における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】印刷処理では、まず、印刷者の操作によりPC3から送信される印刷データの受信に待機する(ステップS1)。ここで、PC3から送信される印刷データは、例えば、試し刷りのためのデータである。
【0038】PC3から印刷データを受信した場合には(ステップS1のY)、その印刷データに含まれる画像データに基づいて版を作製する(ステップS2、製版印刷手段)。このステップS2において、印刷データに含まれる印刷者IDをRAM32の印刷枚数記憶エリア33の印刷者IDエリア34に記憶させる。そして、ステップS2において製版した版を用いた印刷処理を行なう(ステップS3、製版印刷手段)。具体的には、印刷部7を駆動して印刷データの印刷要求(第1の印刷要求)に含まれる印刷枚数分の印刷を実行し、実際に印刷部7が印刷した枚数を計数する(計数手段)。このとき、計数した印刷枚数をRAM32の印刷者IDエリア34に記憶されている印刷者IDに対応付けてRAM32の印刷枚数エリア35に記憶させる。これによりRAM32に印刷枚数が印刷者ID毎に記憶される。
【0039】ステップS3において印刷処理を実行したならば、RAM32の印刷枚数記憶エリア33に記憶されている印刷者ID毎の印刷枚数に関する情報を印刷枚数記憶装置4へ送信する(ステップS4、送信手段)。
【0040】そして、ステップS4において印刷枚数を印刷枚数記憶装置4へ送信した後に、操作パネル11からの印刷要求(第2の印刷要求)の入力に待機する(ステップS5)。この印刷要求は、版胴16に巻かれている版を用いての印刷を要求するものである。これは、例えば、PC3から印刷装置2へ移動した印刷者が印刷装置2の操作パネル11を操作することにより行なわれる。
【0041】ステップS5において操作パネル11により印刷要求がされた場合には(ステップS5のY)、ステップS3に戻り印刷処理を行なう(印刷手段)。このとき、印刷者を特定する印刷者IDは、ステップS2においてRAM32の印刷者IDエリア34に記憶された印刷者IDがそのまま使用される。つまり、印刷枚数を、ステップS2において印刷者IDエリア34に記憶された印刷者IDに対応付けてRAM32の印刷枚数エリア35に記憶させる。
【0042】一方、印刷要求が無い場合には(ステップS5のN)、処理を終了する。ここで、印刷要求が無い場合の例としては、操作パネル11の排版キーの操作による排版指令の入力があった場合などである。
【0043】次に、印刷枚数記憶装置4の制御部37が実行する印刷枚数記憶処理を図9に基づいて説明する。ここで、図9は印刷枚数記憶装置4における印刷枚数記憶処理の流れを示すフローチャートである。
【0044】印刷枚数記憶処理では、まず、印刷装置2からの印刷枚数データの受信に待機する(ステップS21)。印刷装置2から印刷枚数データを受信した場合には(ステップS21のY)、受信した印刷枚数データをHDD38の印刷枚数記憶ファイル46に記憶させる(ステップS22、記憶手段)。これにより、HDD38に印刷者ID毎の印刷枚数が記憶される。
【0045】以上説明したように、本実施の形態の印刷枚数管理システム1では、PC3及び操作パネル11から印刷装置2に印刷要求を入力することができ、これらのPC3や操作パネル11からの全ての印刷要求による印刷部7における印刷枚数が印刷者ID毎に印刷枚数記憶装置4のHDD38に記憶されるので、印刷装置2における印刷枚数を印刷者ID毎に正確に管理することができる。また、印刷装置2の電源が遮断された場合にも、印刷装置2における印刷枚数を印刷枚数記憶装置4において正確に管理することができる。
【0046】また、製版が完了した後における印刷者の操作パネル11の操作による印刷要求には、既にPC3から送信されている印刷データに含まれる印刷者IDがそのまま使用されるので、操作パネル11の操作による印刷要求の入力の際に印刷者が印刷者IDを入力する必要がなく、印刷者にとっての操作が簡単になる。
【0047】なお、本実施の形態においては、記憶部としてのHDD38を印刷枚数記憶装置4に設けた例を説明したが、これに限るものではなく、HDD38を印刷装置2に設けてもよい。
【0048】また、本実施の形態においては、印刷装置2から印刷枚数記憶装置4への印刷枚数に関する情報の送信を、一つの印刷要求による印刷が終了した後に実行したが、これに限るものではなく、例えば、印刷枚数を計数しその計数した枚数をRAM32に記憶する毎につまりRAM32の印刷枚数記憶エリア33の内容に変化が有った場合にその都度送信してもよいし、所定の時間間隔で送信してもよい。さらには、現在使用している版を排版するときに送信しても良い。また、さらには、印刷枚数記憶装置4が印刷装置2へ印刷枚数の問い合わせを行ない、この問い合わせに応じて印刷装置2が印刷枚数記憶装置4に印刷枚数に関する情報を送信するようにしてもよい。
【0049】また、本実施の形態では、印刷者特定情報として印刷者IDを用いた例を説明したが、これに限るものではなく、印刷者特定情報は、例えば、PC3のIPアドレスを用いてもよい。
【0050】また、本実施の形態では、操作パネル11の操作による印刷要求の入力の際の印刷者の印刷者IDとして、既にPC3から送信された印刷データに含まれる印刷者IDがそのまま使用される例を説明したが、これに限るものではなく、例えば、操作パネル11の操作による印刷要求の入力の際には、例えば操作パネル11から印刷者IDを入力させるようにしてもよい。この場合には、操作パネルに印刷者IDを入力するためのキーボード(図示せず)などを設ければよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明の印刷装置によれば、各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を計数する計数手段と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部に、前記計数手段が計数した印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて送信する送信手段と、を備えることにより、印刷枚数を印刷者特定情報毎に正確に管理することができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の印刷装置において、前記第2の印刷要求に対応付けされる印刷者特定情報は、前記第1の通信部を介して受信した前記画像データが伴った印刷者特定情報がそのまま使用されることにより、第2の印刷要求の入力の際には、印刷者特定情報を入力する必要がないので、印刷者にとって操作が簡単になる。
【0053】請求項3記載の発明の印刷枚数管理システムによれば、印刷装置と、記憶装置とを備え、前記印刷装置は、各種の指令を入力するための操作部と、製版動作を行なう製版部と、前記製版部によって製版された版を用いて印刷動作を行なう印刷部と、通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して受信した第1の印刷要求及び印刷者特定情報を伴う画像データに応じて、前記製版部に製版動作を実行させ、製版された版を用いた印刷動作を前記印刷部に実行させる製版印刷手段と、前記操作部から入力され印刷者特定情報に対応付けられた第2の印刷要求に応じて、前記印刷部に前記製版印刷手段により製版された前記版を用いた印刷動作を実行させる印刷手段と、前記印刷部による印刷枚数を印刷者特定情報に対応付けて計数する計数手段と、前記計数手段が計数し印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記通信ネットワークを介して前記記憶装置に送信する送信手段と、を備え、前記記憶装置は、前記通信ネットワークを介して外部からデータを受信する第2の通信部と、印刷者特定情報毎に印刷枚数を記憶する印刷枚数記憶ファイルを有する記憶部と、前記第2の通信部が受信した印刷者特定情報に対応付けられた印刷枚数を前記記憶部に記憶させる記憶手段と、を備えることにより、印刷枚数を印刷者特定情報毎に正確に管理することができ、また、印刷装置の電源を遮断した場合にも、印刷装置における印刷枚数を印刷者特定情報毎に正確に管理することができる。
【出願人】 【識別番号】000221937
【氏名又は名称】東北リコー株式会社
【住所又は居所】宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3番地の1
【出願日】 平成14年5月24日(2002.5.24)
【代理人】 【識別番号】100101177
【弁理士】
【氏名又は名称】柏木 慎史 (外2名)
【公開番号】 特開2003−341207(P2003−341207A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−150035(P2002−150035)