| 【発明の名称】 |
孔版印刷装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 一喜 【住所又は居所】宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3番地の1・東北リコー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】プレゼンテーション時やメンテナンス時においてユーザにも理解しやすいロギングデータを出力することが可能な孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】複数のロギングデータをそれぞれ文字形態で記憶する記憶手段54と、記憶されたロギングデータを出力する出力手段32と、記憶手段32に記憶されたロギングデータを出力手段32で出力する際に文字形態以外の形態に変換する変換手段94を備えた孔版印刷装置1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のロギングデータをそれぞれ文字形態で記憶する記憶手段と、記憶された前記ロギングデータを出力する出力手段とを有する孔版印刷装置において、前記記憶手段に記憶された前記ロギングデータを前記出力手段で出力する際に文字形態以外の形態に変換する変換手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。 【請求項2】前記ロギングデータを項目別に選択して出力可能であることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。 【請求項3】前記項目として、マスタカット時間、製版回数、製版時搬送負荷、排版リトライ回数、用紙搬送ミス回数等を含むことを特徴とする請求項2記載の孔版印刷装置。 【請求項4】前記文字形態以外の形態として、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、曲線グラフ等の形態を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、版胴の外周面に製版されたマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関する。 【0002】 【従来の技術】多孔性の支持円筒体である多孔性支持板の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装してなる回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚み1〜3μm程度のものが一般的に用いられる)と和紙繊維あるいは合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものとを貼り合わせてなるラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッド等により加熱穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段よりインキを供給しつつプレスローラ等を含む押圧手段によって給紙手段より給送された用紙を版胴外周面上の製版済みマスタに連続的に押圧することにより、版胴開孔部及びマスタ穿孔部よりインキを滲出させて用紙に転写することで印刷を行う感熱デジタル孔版印刷装置が一般的に知られている。 【0003】上述の孔版印刷装置における装置自体の状態及び使用状況を把握する手段として、現在は各項目別(サイズ別、用紙種類別、機能別等)の製版枚数や印刷枚数、各動作別(製版時、排版時、クランプ時、給紙時、排紙時等)のジャムやトラブルの回数、原稿1枚当たりの印刷枚数の分布等を記憶させたロギングデータが用いられている。このロギングデータは通常メーカ側のサービスマンにより出力され、このロギングデータを用いることにより、どのサイズあるいは種類(厚紙、標準紙、薄紙等)の用紙がどの程度の頻度で印刷に使用されているか、どのようなときにジャムやトラブルが発生し易いか、原稿1枚当たりの印刷枚数は何枚ぐらいが多いのか等を把握することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】最近では上述のロギングデータを活用し、ユーザへのプレゼンテーションもなされるようになってきている。例えば、原稿1枚当たりの画像形成コストを比較して複写装置と孔版印刷装置との使い分けをプレゼンテーションする場合、孔版印刷装置ではマスタを使用するために原稿1枚当たりの印刷枚数が多くなればなるほどメリットが発生するため、デモンストレーションでユーザに孔版印刷装置を使用させて、印刷された印刷物の原稿1枚当たりの枚数がどの程度の枚数に分布されているかを把握して印刷コストを複写装置と比較する場合等に、ロギングデータを用いることにより複写装置と孔版印刷装置との使い分けを容易にプレゼンテーションすることができる。 【0005】しかし、従来のロギングデータは文字や数字等の文字形態でのみ出力されていたため、ユーザには一目ではわかりにくくプレゼンテーションの効果が発揮されにくい。このため文字形態で出力されたロギングデータをメーカ側で棒グラフや円グラフ等の文字形態以外の形態に変更していたが、この作業は時間がかかり面倒であるという問題点があった。 【0006】また、メンテナンス時等にメーカ側のサービスマンがロギングデータを出力し、例えば用紙搬送ジャムの発生回数が他のトラブルの頻度に比較して多いことからユーザ側に用紙搬送ローラの交換を提案するとき等においても、文字形態で出力されるロギングデータではユーザに対する説得力に欠け、十分なメンテナンスを行うことができないという問題点があった。 【0007】本発明は上記問題点を解決し、プレゼンテーション時やメンテナンス時においてユーザにも理解しやすいロギングデータを出力することが可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、複数のロギングデータをそれぞれ文字形態で記憶する記憶手段と、記憶された前記ロギングデータを出力する出力手段とを有する孔版印刷装置において、前記記憶手段に記憶された前記ロギングデータを前記出力手段で出力する際に文字形態以外の形態に変換する変換手段を有することを特徴とする。 【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記ロギングデータを項目別に選択して出力可能であることを特徴とする。 【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置において、さらに前記項目として、マスタカット時間、製版回数、製版時搬送負荷、排版リトライ回数、用紙搬送ミス回数等を含むことを特徴とする。 【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記文字形態以外の形態として、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、曲線グラフ等の形態を含むことを特徴とする。 【0012】 【実施例】図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置1の概略正面図である。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7を有している。 【0013】印刷装置本体18の中央に配設された印刷部2は、版胴8、インキ供給手段9、プレスローラ10等を有している。版胴8は、インキ供給パイプを兼ねた支軸11に回転自在に支持された図示しない一対のフランジの外周面に多孔性支持板8aを巻装して構成されており、図示しない版胴駆動手段によって図1の矢印方向に回転駆動される。支軸11はその先端部を印刷装置本体18の側板に支持されており、その表面にはインキ供給手段9にインキを供給するための複数の小さな孔が穿設されている。図示しない各フランジは図示しない軸受を介して支軸11に回転自在に支持されている。 【0014】ステンレスの薄板等で形成される多孔性支持板8aは、多数の開孔が穿設された開孔部と非開孔部とを有しており、開孔部の周方向長さはA3サイズの用紙に対して印刷を行うことが可能な長さに形成されている。非開孔部には版胴8の一母線と平行な平面を有するステージ部14が配設されており、ステージ部14の上面には後述するマスタ61の先端を係止する開閉自在なクランパ15が配設されている。また、多孔性支持板8aの外側には、ポリエステルあるいはステンレスの細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1〜3層程度巻装されている。 【0015】版胴1の内部であって支軸11の下方に位置する部位には、インキローラ16及びドクターローラ17等を有するインキ供給手段9が配設されている。インキローラ16は、図示しない各フランジ間の支軸11上に固着された図示しない一対の側板間にその支軸を回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転力をギヤやベルト等の回転力伝達手段によって伝達されて版胴8と同方向に回転する。ドクターローラ17は、その外周面とインキローラ16の外周面との間に僅かな間隙が生じる位置において前記側板間に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転力を図示しない回転力伝達手段によって伝達されてインキローラ16とは反対の方向に回転する。インキローラ16とドクターローラ17との近接部において、支軸11より供給されたインキによって楔状のインキ溜まり17aが形成される。 【0016】版胴8の下方にはプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10は、図示しない一対のプレスローラアーム間に回転自在に支持されており、各プレスローラアームは図示しない揺動手段によって一体的かつ揺動自在に支持されている。また、図示しない揺動手段の近傍には、プレスローラ10を版胴8の外周面より離間した状態で保持する図示しない係止手段が配設されている。 【0017】印刷部2の右上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ貯容手段55、プラテンローラ56、サーマルヘッド57、切断手段58、マスタ搬送ローラ対59,60等を有している。マスタ貯容手段55は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタ61をロール状に巻成したマスタロール62の芯部62aを回転自在かつ着脱自在に支持する。 【0018】マスタ貯容手段55よりもマスタ搬送方向下流側には、プラテンローラ56及びサーマルヘッド57が配設されている。プラテンローラ56は印刷装置本体18の図示しない側板に回転自在に支持されており、ステッピングモータ63によって回転駆動される。 【0019】多数の発熱素子を有するサーマルヘッド57は印刷装置本体18の図示しない側板に取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってプラテンローラ56に圧接されている。サーマルヘッド57は、マスタ61の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ61に対して熱溶融穿孔製版を行う。 【0020】プラテンローラ56及びサーマルヘッド57よりもマスタ搬送方向下流側には切断手段58が配設されている。固定刃58aと可動刃58bとからなる切断手段58は、印刷装置本体18の側板に固定された固定刃58aに対して可動刃58bが回転移動する周知の構成である。 【0021】切断手段58のマスタ搬送方向下流側にはマスタ搬送ローラ対59,60及びガイド板64,65が配設されている。マスタ搬送ローラ対59,60は、図示しない駆動手段によって同期して回転駆動される駆動ローラ59a、60aと、図示しない付勢手段によって各駆動ローラ59a,60aに圧接された従動ローラ59b,60bとから構成されている。 【0022】各マスタ搬送ローラ対59,60間にはガイド板64が、また、マスタ搬送ローラ対60よりもマスタ搬送方向下流側の位置にはガイド板65が配設されている。各ガイド板64,65は印刷装置本体18の側板に固定されており、各マスタ搬送ローラ対59,60によって搬送されるマスタ61をガイドし、マスタ61の先端を版胴8の外周面へと案内する。 【0023】製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ66、給紙ローラ67、分離ローラ68、分離ころ69、レジストローラ対70等を有している。 【0024】上面に多数の用紙Pを積載する給紙トレイ66は印刷装置本体18に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。また、給紙トレイ66には、積載された用紙Pのサイズを検出する複数の用紙サイズ検出センサ71と、用紙Pをガイドする一対のサイドフェンス72とが設けられている。サイドフェンス72は用紙幅方向(印刷用紙Pの搬送方向と直交する方向)に移動自在な周知の構成である。 【0025】給紙トレイ66の上方には、表面にそれぞれ高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ67、分離ローラ68、分離コロ69が配設されている。給紙ローラ67及び分離ローラ68は、給紙トレイ66上の用紙Pと所定の圧力で圧接し、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通のステッピングモータ73によって図1の矢印方向に互いに同期して回転駆動される。分離コロ69は所定の圧力で分離ローラ68に圧接されており、分離ローラ68と同方向に間欠回転可能に配設されている。 【0026】分離ローラ68及び分離コロ69の用紙搬送方向下流側にはレジストローラ対70が配設されている。駆動ローラ70aと従動ローラ70bとからなるレジストローラ対70は、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやカム等の駆動力伝達手段で伝達されることにより、駆動ローラ70aが版胴8の回転と同期した所定のタイミングで回転し、この駆動ローラ70aに圧接された従動ローラ70bとによって用紙Pを印刷部2に向けて給送する。 【0027】印刷部2の左上方には排版部5が配設されている。排版部5は、上排版部材74、下排版部材75、排版ボックス76、圧縮板77等を有している。 【0028】上排版部材74は、駆動ローラ78、従動ローラ79、無端ベルト80等を有し、図示しない駆動手段によって駆動ローラ78が図1において時計回り方向に回転駆動されることによって無端ベルト80が図の矢印方向に移動する。下排版部材75は、駆動ローラ81、従動ローラ82、無端ベルト83等を有し、駆動ローラ78を回転駆動する図示しない駆動手段の駆動力をギヤやベルト等の駆動力伝達手段によって伝達されることで、駆動ローラ81が図1において反時計回り方向に回転駆動されることにより無端ベルト83が図の矢印方向に移動する。また、下排版部材75は図示しない移動手段によって移動自在に設けられており、図1に示す位置と駆動ローラ81の外周面上に位置する無端ベルト83が版胴8の外周面に当接する位置とに選択的に位置決めされる。 【0029】内部に使用済みマスタ13を貯容する排版ボックス76は、印刷装置本体18に対して着脱自在に設けられている。上排版部材74と下排版部材75とによって運ばれた使用済みマスタ13を排版ボックス76の内部に押し込む圧縮板77は、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されており、図の実線位置と二点鎖線位置との間を上下動する。 【0030】排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪84、排紙搬送部材85、排紙トレイ86等を有している。版胴8の外周面上より印刷済みの用紙Pを剥離する剥離爪84は、支軸84aによって印刷装置本体18の側板に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって、その先端が版胴8の外周面に近接する位置と、その先端が版胴8の回転によって移動するクランパ15等の障害物と干渉しない位置とに選択的に揺動される。 【0031】排紙搬送部材85は、駆動ローラ87、従動ローラ88、無端ベルト89、吸引ファン90等を有している。駆動ローラ87は図示しないユニット側板に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段で回転駆動される。従動ローラ88も同側板に回転自在に支持され、駆動ローラ87と従動ローラ88とには、複数の開孔を有する複数の無端ベルト89が掛け渡されている。駆動ローラ87、従動ローラ88及び無端ベルト89の下方には吸引ファン90が配設されている。排紙搬送部材85は、吸引ファン90の吸引力によって無端ベルト89上に用紙Pを吸引し、駆動ローラ87の回転によって用紙Pを図の矢印方向に搬送する。 【0032】排紙搬送部材85によって搬送される印刷済みの用紙Pをその上面に積載する排紙トレイ86は、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス91と用紙搬送方向に移動自在な一つのエンドフェンス92とを有している。 【0033】筐体18の上部には画像読取部7が配設されている。画像読取部7は、原稿33を積載する原稿受け台34、原稿33を載置するコンタクトガラス35、原稿33を搬送する原稿搬送ローラ対36及び原稿搬送ローラ37、搬送される原稿33をガイドするガイド板38,39、原稿33をコンタクトガラス35に沿って搬送する複数の原稿搬送ベルト40、読み取られた原稿33を積載する原稿トレイ41、コンタクトガラス35を除く上記各部材を支持しコンタクトガラス35に対して接離自在に設けられた圧板42、原稿画像を走査して読み取るための反射ミラー43,44及び蛍光灯45、走査された画像を集束するレンズ46、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ47等を有している。 【0034】上記構成中、原稿受け台34、原稿搬送ローラ対36、原稿搬送ローラ37、各ガイド板38,39、原稿搬送ベルト40、原稿トレイ41によって自動分離搬送装置48が、また、コンタクトガラス35、各反射ミラー43,44、蛍光灯45、レンズ46、画像センサ47によって原稿読取手段49がそれぞれ構成されている。 【0035】複数の原稿搬送ベルト40の間であってコンタクトガラス35の下方に位置する部位には、搬送される原稿33あるいはコンタクトガラス35上に載置された原稿33のサイズを検出する複数の原稿サイズ検出センサ50が配設されている。反射型センサである原稿サイズ検出センサ50は、コンタクトガラス35上における反射量の違いにより原稿33のサイズを検知する。また、原稿受け台34の下方には、原稿受け台34上に残存している原稿33を検知する原稿有無検知センサ51が配設されている。原稿有無検知センサ51は、原稿受け台34上の原稿33がなくなったときに後述する制御手段12に向けて信号を出力する。 【0036】図2は、孔版印刷装置1の操作パネルを示している。同図において印刷装置本体18の上部前面に設けられた操作パネル19は、その上面に製版スタートキー20、印刷スタートキー21、試し刷りキー22、連続キー23、クリア/ストップキー24、テンキー25、エンターキー26、プログラムキー27、モードクリアキー28、印刷速度設定キー29、4方向キー30、7セグメントLEDからなる表示装置31、出力手段としてのLCDからなる表示装置32、変換手段としてのグラフ化キー94等を有している。 【0037】製版スタートキー20は孔版印刷装置1に製版動作を行わせる際に押下され、製版スタートキー20が押下されると排版動作及び画像読取動作が行われた後に製版動作が行われ、その後、版付け動作が行われて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。印刷スタートキー21は孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下され、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に印刷スタートキー21が押下されることにより印刷動作が行われる。試し刷りキー22は孔版印刷装置1に試し刷りを行わせる際に押下され、各種条件が設定された後に試し刷りキー22が押下されることにより1枚だけ印刷が行われる。連続キー23は製版動作と印刷動作とを連続して行う際に製版スタートキー20の押下前に押下され、連続キー23の押下後、印刷条件が入力された後に製版スタートキー20が押下されると、排版動作、画像読取動作、製版動作、版付け動作に引き続いて印刷動作が行われる。 【0038】クリア/ストップキー24は孔版印刷装置1の動作を停止させる際あるいは置数のクリア時に押下され、テンキー25は数値入力に用いられる。エンターキー26は各種設定時に数値等を設定する際に、プログラムキー27はよく行う操作を登録したりそれを呼び出したりする際にそれぞれ押下され、モードクリアキー28は各種のモードをクリアして初期状態に戻す際に押下される。印刷速度設定キー29は印刷動作に先立って印刷速度を設定する際に押下され、濃いめの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が低い場合等には印刷速度を遅く、薄めの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が高い場合等には印刷速度を早く設定する。4方向キー30は上キー30a、下キー30b、左キー30c、右キー30dを有しており、画像編集時に画像位置を調整する場合あるいは各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に押下される。 【0039】7セグメントLEDからなる表示装置31は、主に印刷枚数等の数字を表示する。LCDからなる表示装置32は階層表示構造となっており、その下方に設けられた選択設定キー32a、32b、32c、32dを押下することにより、変倍や位置調整等の様々なモードへの変更及び各モードでの設定が可能に構成されている。また表示装置32には、図示したように「製版・プリントできます」のような孔版印刷装置1の状態が表示される他、製版あるいは排版ジャム、給紙あるいは排紙ジャム等のアラーム、印刷用紙、マスタ、インキ等のサプライの供給表示等も行われる。 【0040】さらに表示装置32には、操作パネル19上の特定のキーが特定の順序で押下されてサービスマンプログラムモード(以下、「SPモード」という)となったときに、後述するロギングデータが表示される。このロギングデータの表示時において、表示装置32は出力手段として機能する。表示装置32が表示するロギングデータは、4方向キー30及びエンターキー26を押下することによりその項目を選択設定可能に構成されている。 【0041】グラフ化キー94は、SPモード時において表示装置32にロギングデータが表示されたときに、文字や数字等の文字形態で出力されたロギングデータを折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、曲線グラフ等の文字形態以外の形態に変換させる際に押下される。 【0042】図3は、孔版印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図を示している。同図において制御手段12は、内部にCPU52、ROM53、RAM54を有する周知のマイクロコンピュータであって印刷装置本体18の内部に設けられており、インターフェース93を介して孔版印刷装置1の作動を制御する。 【0043】CPU52は、操作パネル19からの各種信号及び印刷装置本体18に設けられた各種センサからの検知信号及びROM53から呼び出された動作プログラムに基づいて、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7に設けられた各駆動手段の作動等を制御し、孔版印刷装置1全体の動作を制御する。また、CPU52は、グラフ化キー94が押下されたときに文字形態の出力表示をグラフ等の文字形態以外の出力形態に変換する機能を有している。この機能については、例えば特公平3−23950号公報に詳述されている。ROM53には孔版印刷装置1全体の動作プログラムが記憶されており、この動作プログラムはCPU52によって適宜呼び出される。 【0044】RAM54は、CPU52の計算結果を一時的に記憶する機能、操作パネル19上の各種キー及び孔版印刷装置1の各センサから設定及び入力されたデータ信号及びオン・オフ信号等を随時記憶する機能等の一般的な機能の他、印刷枚数、製版回数、原稿1枚当たり(製版1回当たり)の印刷枚数の分布、マスタカット時間、製版時搬送負荷、排版リトライ回数、用紙搬送ミス回数、マスタロールやインキパック等のサプライの交換回数等のロギングデータを記憶する記憶手段としての機能を有している。RAM54にはバッテリバックアップ機能が設けられており、RAM54に記憶された内容は孔版印刷装置1の電源がオフされても消去されないように構成されている。 【0045】ここで、RAM54に記憶されるロギングデータについて説明する。印刷枚数は、総印刷枚数、用紙サイズ別印刷枚数がそれぞれ記憶される。製版回数は、総製版回数、モード別回数及び機能別回数及び使用状態別(ADF使用時、オンライン時等)回数等がそれぞれ記憶される。原稿1枚当たりの印刷枚数の分布は、例えば印刷枚数を1〜3枚、4〜5枚、6〜10枚、11〜20枚、21〜30枚、31〜50枚、51〜70枚、71〜100枚、101〜200枚、201〜500枚、501〜1000枚、1001枚以上の12段階に分け、それぞれの頻度が記憶される。マスタカット時間は、切断1回毎の時間がそれぞれ記憶される。製版時搬送負荷は、製版1回毎の負荷がそれぞれ記憶される。排版リトライ回数は、排版時におけるリトライの回数が排版1回毎にそれぞれ記憶される。用紙搬送ミス回数は、多枚数給紙や不送り等の用紙搬送ミス回数が給紙1回毎にそれぞれ記憶される。サプライの交換回数は、マスタロール62あるいは図示しないインキパックが印刷装置本体18に対して着脱された回数がそれぞれ記憶される。 【0046】上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。オペレータにより画像読取部7に原稿33がセットされ、操作パネル19上の製版スタートキー20が押下されると、画像読取部7において原稿33の読取動作が行われる。読み取られた画像は画像データ信号として図示しない画像メモリ内に格納される。また、読取動作と同時に版胴8が回転を開始し、排版部5では版胴8上からの使用済みマスタ13の排版動作が行われる。各排版部材74,75によって版胴8上より剥離された使用済みマスタ13は、排版ボックス76内に廃棄された後に圧縮板77によって圧縮される。排版動作完了後、版胴8は再び回転して図1に示す給版待機位置で停止し、クランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。 【0047】孔版印刷装置1が給版待機状態となると、プラテンローラ56及び各駆動ローラ59a,60aが回転駆動され、マスタロール62からマスタ61が引き出される。引き出されたマスタ61は、サーマルヘッド57の各発熱素子が画像メモリに格納された画像データ信号に基づいて発熱することでその熱可塑性樹脂フィルム面を加熱穿孔され、製版画像を形成される。 【0048】マスタ61はサーマルヘッド57により製版されつつプラテンローラ56及び各マスタ搬送ローラ対59,60によって搬送され、各ガイド板64,65に案内されて開放されたクランパ15へと送られる。そして、ステッピングモータ63のステップ数よりマスタ61の先端がクランパ15に挟持される所定位置まで到達したと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパ15が閉じられて版胴8の外周面上に製版されたマスタ61の先端が保持される。 【0049】その後、版胴8がマスタ61の製版搬送速度と同じ周速度で図1の時計回り方向に回転駆動され、マスタ61の版胴8への巻装動作が行われる。そして、ステッピングモータ63のステップ数より1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ56及び各マスタ搬送ローラ対59,60の回転が停止すると共に可動刃58bが回転移動してマスタ61が切断される。切断されたマスタ61は版胴8の回転によって製版部3から引き出され、全てのマスタ1が版胴8上に巻装されると版胴8はホームポジションまで回転して停止し、巻装動作が完了する。 【0050】巻装動作が完了すると、版胴8が低速で図1において時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙部4より1枚の用紙Pが分離給送される。分離ローラ68及び分離ころ69により分離給送された用紙Pは、その先端をレジストローラ対70のニップ部に当接させた状態で一時停止される。一時停止させられた用紙Pは、版胴8上に巻装された製版済みのマスタ61の画像領域先端部がプレスローラ10と対応する位置に達する所定のタイミングで駆動ローラ70aが回転駆動することにより、版胴8とプレスローラ10との間に向けて給送される。 【0051】駆動ローラ70aの回転とほぼ同時に図示しない揺動手段が作動してプレスローラ10がその外周面を版胴8の外周面に圧接させ、レジストローラ対70によって給送された用紙Pが版胴8に巻装されたマスタ61に押圧される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ61と版胴8とが圧接し、インキローラ16によって版胴8の内周面に供給されたインキが版胴8の開孔部より滲出し、多孔性支持板8a、図示しないメッシュスクリーン、及びマスタ61の多孔性支持体に充填された後にマスタ61の穿孔部を介して用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。 【0052】版付けにより画像を転写された用紙Pは、剥離爪84によって版胴8の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙搬送部材85上へと送られる。排紙搬送部材85へと送られた用紙Pは、吸引ファン90の吸引力によって無端ベルト89の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ86上に排出される。その後、版胴8が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。 【0053】版付け動作完了後、印刷条件が設定された後にオペレータによって操作パネル19上の試し刷りキー22が押下されることにより、給紙部4より1枚の用紙Pが分離給送されると共に版胴8が設定された印刷速度に対応した周速度で回転駆動される。給送された用紙Pは、版付け時と同様にレジストローラ対70により所定のタイミングで版胴8とプレスローラ10との間に向けて給送され、プレスローラ10で版胴8の外周面に押圧されることにより画像を転写される。画像転写後の用紙Pは、版付け時と同様に剥離爪84によって版胴8の外周面より剥離され、排紙搬送部材85を介して排紙トレイ86上に排出される。 【0054】試し刷りによって画像位置や画像濃度等が決定されると、これらの印刷条件及び印刷枚数が設定された後にオペレータによって操作パネル19上の印刷スタートキー21が押下されることにより、給紙部4より用紙Pが連続的に給送されて印刷が行われる。この印刷動作も試し刷りと同様に行われ、給紙部4より給送された用紙Pはレジストローラ対70で一時停止された後に所定のタイミングで印刷部2へ向けて給送され、プレスローラ10で押圧されることによりその一面に画像を転写される。画像転写後の用紙Pは、試し刷り時と同様に剥離爪84によって版胴8の外周面より剥離され、排紙搬送部材85を介して順次排紙トレイ86上に排出される。そして、設定された印刷枚数が消化されると、孔版印刷装置1は停止して再び印刷待機状態となる。 【0055】上述の製版スタートキー20の押下時から印刷動作が完了するまでの間、総製版枚数及びモード別、機能別、使用状態別の製版枚数(あるいは読み取られた原稿33の枚数)、マスタカット時間、製版時搬送負荷、排版リトライ回数、用紙サイズ別印刷枚数及び総印刷枚数、原稿1枚当たりの印刷枚数、用紙搬送ミス回数、サプライの交換回数等のデータがロギングデータとしてRAM54にそれぞれ逐次記憶される。 【0056】記憶されたロギングデータは、上述したようにSPモード状態時に呼び出され、表示装置32上に文字形態で表示される。ロギングデータの表示は、先ず表示装置32に大分類として「1.製版枚数 2.マスタカット時間 3.製版時搬送負荷 4.排版リトライ回数 5.印刷枚数 6.原稿1枚当たりの印刷枚数7.用紙搬送ミス回数 8.サプライ交換回数」という項目が表示される。各項目は表示装置32上に1行毎に表示され、全て表示されない場合は4方向キー30を押下することによりスクロールされる。 【0057】大分類が表示されると、オペレータは表示したい項目の番号をテンキー25で入力してエンターキー26を押下する。これにより選択された項目のロギングデータが表示される。例えば「1.製版枚数」を選択すると、「総製版枚数A枚、ADF使用時B枚、文字モード時C枚、写真モード時D枚、省インキ時E枚、・・・(A、B、C、D、Eは記憶された枚数)」のように表示がなされ、どのような製版の頻度が多いのかを知ることができる。 【0058】「2.マスタカット時間」が選択されると、製版時にマスタ61を切断するときの時間が表示され、この時間が初期に記憶されている標準時間よりも長くなってきた場合には、切断手段58の切れ味が鈍ってきたと判断され、清掃あるいは交換の目安とすることができる。 【0059】「3.製版時搬送負荷」が選択されると、製版時にマスタ61を搬送する際の負荷が表示され、この負荷が初期に記憶されている標準負荷よりも大きくなってきた場合には、サーマルヘッド57の表面にマスタ61のかす等の堆積物が付着していることや、プラテンローラ56及びマスタ搬送ローラ対59,60の軸受部が汚損あるいは摩耗していることを予測することができ、清掃あるいは交換の目安とすることができる。 【0060】「4.排版リトライ回数」が選択されると、排版時においてマスタ61の排版動作を1回で完了することができずに複数回行って完了した回数が表示され、このリトライ回数が増加することにより各排版部材74,75の清掃あるいは交換の目安とすることができる。 【0061】「5.印刷枚数」を選択すると、「総印刷枚数A枚、カラードラム使用時B枚、厚紙使用時時C枚、標準紙使用時D枚、薄紙使用時E枚、・・・(A、B、C、D、Eは記憶された枚数)」のように表示がなされ、どのような印刷の頻度が多いのかを知ることができる。 【0062】「6.原稿1枚当たりの印刷枚数」を選択すると、原稿1枚当たりの印刷枚数が上述した12段階別に表示され、その頻度を知ることができる。 【0063】「7.用紙搬送ミス回数」を選択すると、給紙時において用紙Pの搬送ミスが生じた回数が表示され、搬送ミスからは給紙ローラ67の交換時期を知ることができ、用紙Pが分離給送されない多枚数給紙数からは分離ローラ68及び分離ころ69の交換時期を知ることができる。 【0064】「8.サプライ交換回数」を選択すると、例えば「マスタロール交換回数A回、インキパック交換回数B回、・・・(A、Bは記憶された回数)」という表示がなされ、その交換頻度を知ることができる。 【0065】上述したロギングデータの表示では、その表示が全て文字形態で行われているため、そのデータの変遷の履歴を知るためには数字を注意深く観察しなくてはならない。また、原稿1枚当たりの印刷枚数から印刷装置と複写装置との使い分けをプレゼンテーションする場合等には、相手に数字の羅列を見せるだけではその意味を伝えにくい。 【0066】このような場合には、操作パネル19上のグラフ化キー94を押下し、以下、表示装置32上に表示される手順に従って各ロギングデータを個別にグラフ化して、各ロギングデータを文字形態以外の形態である折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、曲線グラフ等に変換することにより、プレゼンテーション時やメンテナンス時においてユーザにも理解しやすいロギングデータを出力することが可能となる。これによりプレゼンテーションの成功率の向上、メンテナンスの効率化を図ることができる。 【0067】上記実施例では、ロギングデータを表示装置32に表示して表示装置32を出力手段として用いる例を示したが、プレゼンテーションを行う場合等、相手にロギングデータを開示する場合等には、孔版印刷装置1でロギングデータを印刷する構成としてもよい。この場合、印刷したいロギングデータを文字形態あるいは文字形態以外の形態で表示し、操作パネル19上の特定のキーを押下することにより、上述と同様にマスタ61上にロギングデータが製版され、1枚だけ印刷が行われる。この場合には、孔版印刷装置1自体が出力手段として機能する。このように、孔版印刷装置自体を出力手段として機能させる場合には、表示装置32を有さない構成であってもよい。 【0068】 【発明の効果】本発明によれば、ロギングデータを文字形態以外の形態である折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、曲線グラフ等に変換することにより、プレゼンテーション時やメンテナンス時においてユーザにも理解しやすいロギングデータを出力することが可能となり、プレゼンテーションの成功率の向上、メンテナンスの効率化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221937 【氏名又は名称】東北リコー株式会社 【住所又は居所】宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3番地の1
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| 【出願日】 |
平成14年3月12日(2002.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067873 【弁理士】 【氏名又は名称】樺山 亨 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−266907(P2003−266907A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−66863(P2002−66863) |
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