| 【発明の名称】 |
押印処理機 |
| 【発明者】 |
【氏名】横田 理一郎 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝ソシオエンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】この発明は、束の状態によらず押印状態を安定させることができ、処理効率を高めることができるとともに、オペレータによる作業負担を低減できる押印処理機を提供することを課題とする。
【解決手段】押印処理機100は、束Tの集積方向下端にある紙葉類に搬送面101aを面接せしめて載置した状態で搬送する搬送コンベア51、搬送面101a上に載置されて搬送される束の集積方向に沿った高さを検出する高さ検出部110、検出した高さに応じて押印ストロークを調整したスタンパ113を束の上端に巻かれた帯に押圧して押印する押印装置50、および押印装置50による印字状態を検査する検査部52を有する。検査の結果、印字濃度がうすい場合、次の束に対する処理に検査結果をフィードバックし、スタンパ113による押印時間や押印間隔を調整する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向に沿った高さを検出する高さ検出部と、検出した高さに応じて束に対する押印ストロークを調整し、束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、を備えていることを特徴とする押印処理機。 【請求項2】 押印装置による押印状態を検査する検査部をさらに有する請求項1に記載の押印処理機。 【請求項3】 検査部で検査した押印状態に基づいて、後続の束に対する押印装置による押印時間を調整する請求項2に記載の押印処理機。 【請求項4】 検査部で検査した押印状態に基づいて、後続の束に対する押印装置による押印間隔を調整する請求項2に記載の押印処理機。 【請求項5】 検査部で検査した押印状態に基づいて、後続の束に対する押印装置による押印ストロークを補正する請求項2に記載の押印処理機。 【請求項6】 検査部で検査した押印状態に基づいて、後続の束に対する押印装置による押印時間を調整し、後続の束に対する押印状態を検査し、この押印状態に基づいて、さらに後続の束に対する押印装置による押印間隔を調整する請求項2に記載の押印処理機。 【請求項7】 所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印時間を調整する制御部と、を備えていることを特徴とする押印処理機。 【請求項8】 所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印間隔を調整する制御部と、を備えていることを特徴とする押印処理機。 【請求項9】 所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印装置による押印時間を調整し、後続の束に対する押印状態を検査部を介して検査し、この押印状態に基づいて、さらに後続の束に対する押印装置による押印間隔を調整する制御部と、を備えていることを特徴とする押印処理機。 【請求項10】 搬送機構によって搬送される束の集積方向に沿った高さを検出する高さ検出部をさらに有し、押印装置は、高さ検出部による検出結果に応じて当該束に対する押印ストロークを調整する請求項7乃至9のいずれかに記載の押印処理機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、所定枚数の紙葉類を結束した結束帯に押印する押印処理機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、押印処理機として、所定枚数の紙葉類を集積して結束帯で結束した束を連続的に搬送し、各束の紙葉類の集積方向端部に巻かれた結束帯にスタンパを押し付けて押印するタイプの装置が知られている。 【0003】この種の装置では、スタンパを紙葉類の集積方向に移動させて、結束帯の所定位置に押印する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したタイプの装置では、スタンパのストローク、および結束帯に対する押圧時間が一定に制御されているため、束の集積方向に沿った厚さが異なる場合、押印状態が変化する問題があった。特に、束の厚さが標準より薄いと、結束帯に対する印字が薄くなる問題があった。 【0005】また、連続的に搬送される複数の束に対して所定の時間間隔で連続して結束帯に押印するため、インクの補充が間に合わずに印字が徐々に薄くなってしまう問題があった。 【0006】上述したように結束帯に対する印字が薄くなると、押印状態の検査工程において印字不良が多発し、ラインから排除される束が多くなり、装置の処理能力が低下するとともに、排除された束に対するリペア処理が増え、オペレータによる作業負担が増大する問題があった。 【0007】この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、束の状態によらず押印状態を安定させることができ、処理効率を高めることができるとともに、オペレータによる作業負担を低減できる押印処理機を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の実施の形態に係る押印処理機は、所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向に沿った高さを検出する高さ検出部と、検出した高さに応じて束に対する押印ストロークを調整し、束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、を備えている。 【0009】また、本発明の実施の形態に係る押印処理機は、所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印時間を調整する制御部と、を備えている。 【0010】また、本発明の実施の形態に係る押印処理機は、所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印間隔を調整する制御部と、を備えている。 【0011】更に、本発明の実施の形態に係る押印処理機は、所定枚数の紙葉類を結束帯で結束した束をその集積方向下端を搬送面に面接させて載置し、搬送面を集積方向と略直交する方向に移動させて複数の束を連続的に搬送する搬送機構と、この搬送機構によって搬送される束の集積方向上端に巻かれた結束帯に押印する押印装置と、この押印装置による押印状態を検査する検査部と、この検査部による検査結果を押印装置にフィードバックして、後続の束に対する押印装置による押印時間を調整し、後続の束に対する押印状態を検査部を介して検査し、この押印状態に基づいて、さらに後続の束に対する押印装置による押印間隔を調整する制御部と、を備えている。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。 【0013】図1には、紙葉類処理装置1の斜視図を概略的に示してある。 【0014】紙葉類処理装置1は、所定枚数の紙葉類を結束した束を所定個数集積して包装した包装物を受入れて、包装物を破封して中の束を取り出し、取り出した束の状態を検査して後段の処理機へ送り出す破封束取出機2と、破封束取出機2から送り出された束の結束を解除して紙葉類を1枚ずつ検査し、検査済みの再使用可能な紙葉類を所定枚数ずつ再び結束して束とする複数の詳細検査機7と、各詳細検査機7で結束された束の状態を検査して所定個数集積し、熱収縮性を有するフィルム状の包装材で包装する検査包装機3と、を備えている。 【0015】破封束取出機2および検査包装機3の一端はコンベア4で連結され、コンベア4の略中央からメインコンベア5が延設されている。そして、メインコンベア5からそれぞれ分岐された複数のサブコンベア6を介して各詳細検査機7が接続されている。 【0016】しかして、紙葉類処理装置1の破封束取出機2を介して投入された包装物は、ここで破封されて中の束が取り出され、取り出された束の状態が検査されて送り出される。破封束取出機2から送り出された束は、コンベア4、メインコンベア5、およびサブコンベア6を介して所定の詳細検査機7へ供給される。詳細検査機7へ供給された束は、ここで結束が解除されて紙葉類が1枚ずつ取り出されて検査され、検査の結果再使用可能と判断された紙葉類だけが所定枚数集積されて再び結束される。詳細検査機7で結束された詳細検査済の束は、サブコンベア6、メインコンベア5、およびコンベア4を介して検査包装機3へ送り込まれる。検査包装機3へ送り込まれた束は、ここでその状態が検査され、所定個数集められて包装材で再び包装される。 【0017】図2には、破封束取出機2を介して紙葉類処理装置1に投入される包装物F、或いは検査包装機3を介して紙葉類処理装置1から取り出される包装物Fの斜視図を示してある。また、図3には、検査包装機3から取出される包装物F内に収容される紙葉類Pの束Tの斜視図を示してあり、図4には紙葉類の束Tの代りに包装物F内に収容されるダミー束Qの斜視図を示してある。 【0018】図3に示す紙葉類Pの束Tは、例えば100枚の紙葉類Pを小帯kで施封した把Hを紙葉類Pの集積方向に沿って10把集積して2本の大帯K(縦帯および横帯)で十文字結束して形成される。 【0019】また、図2に示す包装物Fは、図3の束Tを紙葉類Pの集積方向が鉛直方向に沿うようにして紙葉類Pの短手方向に沿って5個ずつ2列に並べ、加熱収縮性を有する包装材fで包装して形成される。包装物Fの上面の2カ所および互いに対向する一対の側面には、それぞれ、包装物Fの属性情報をバーコード化して印刷したラベルLが貼り付けられている。一対の側面に貼り付けられたラベルLには、バーコードの他にオペレータによる目視確認のための所定の文字情報が印刷されている。 【0020】さらに、図4に示すダミー束Qは、包装物Fとして包装する束Tが10束に満たない場合に包装物Fの体裁を整えるために包装物F内に装填されるものであり、その外形寸法および重さは束Tと略同じ寸法および重さに設定されている。ダミー束Qは、樹脂製のブロックにより形成され、2つの貫通した孔q1、q2を有する。ダミー束Qを包装物F内に装填する場合、ダミー束Qは、その2つの貫通孔q1、q2が鉛直方向に延びる姿勢で並べられる。 【0021】以下、上述した紙葉類処理装置1のより詳細な構成および作用について、主に図5乃至図8を参照して説明する。尚、ここでは、破封束取出機2および検査包装機3について詳細に説明し、メインコンベア5、サブコンベア6、および詳細検査機7については詳細な説明を省略する。 【0022】図5には、破封束取出機2の内部構造を詳細に示してある。図6には、検査包装機3の内部構造を詳細に示してある。また、図7および図8には、主に破封束取出機2および検査包装機3による処理動作を中心とした紙葉類処理装置1の動作を説明するためのフローチャートを示してある。 【0023】まず、図5および図7を参照して破封束取出機2の構成および作用について説明する。 【0024】図5に示すように、破封束取出機2には、図示しない前行程から図中矢印a方向に沿って上述した包装物Fが送り込まれる(図7、ステップ1)。包装物F内には、通常、上述した紙葉類の束Tが10束並べて収容されているが、束Tの他にダミー束Qが含まれている場合もある。 【0025】破封束取出機2内に投入された包装物Fは、包装物Fの搬送位置の上方に配置されたバーコード読取部11を介して、包装物Fの上面に貼り付けられているラベルLのバーコードが読み取られる(ステップ2)。包装物Fに貼り付けられたラベルLのバーコード情報として、当該包装物F内にあるダミー束Qの数や、包装物F内の束Tが詳細検査済みか否かなどの包装物Fの属性に関する情報が記録されている。 【0026】また、破封束取出機2内に投入された包装物Fは、バーコード読取部11の近傍に配置されたダミー束計数部12を介して、包装物F内に含まれるダミー束Qの数が計数される(ステップ3)。ダミー束計数部12は、包装物Fの搬送位置を上下に挟む位置関係で対向配置された発光部および受光部をそれぞれ有する複数のセンサを有し、各センサの光軸がダミー束Qの貫通孔q1、q2を通過することによりダミー束Qを計数するようになっている。つまり、包装物Fの包装材fが透明なフィルムからなることから、貫通孔q1、q2を有するダミー束Qは各センサの光軸を通すことができるのに対し、紙葉類の束Tは光軸を通すことができないため、この違いによりダミー束Qを検出できる。 【0027】バーコード読取部11を介して読み取った当該包装物Fの属性に関するバーコード情報およびダミー束計数部12を介して計数した当該包装物Fに含まれるダミー束Qの個数は、紙葉類処理装置1の図示しない制御部において、包装物Fの投入時に図示しない外部制御装置から入力される当該包装物Fの属性情報と照合される(ステップ2、3)。 【0028】バーコード読取部11およびダミー束計数部12を通過された包装物Fは、包装物回転部13によってその搬送姿勢を90度回転され、バッファ部14を介して、破封部15へ送り込まれる。 【0029】このとき、ステップ2、3における照合の結果、データの不一致が判断され、或いはデータの読み取りが不能であることが判断された包装物Fは、包装物回転部13に移載された時点で、装置を停止した後、オペレータによって機外へ取り出される。機外へ取り出された包装物Fは、オペレータによって破封されて(ステップ4)中の束Tが取り出され、所定の修正処理が加えられた後、後述する束投入部33を介して破封束取出機2内に再投入される。 【0030】一方、ステップ2、3における照合の結果、全てのデータが一致した包装物Fだけが包装物回転部13によって90度回転され(ステップ5)、後段の処理工程へ送られることになる。 【0031】破封部15では、包装物Fの包装材fを2列の束の間で2分割するように破封する(ステップ6)。破封部15にて破封された包装材fを付けたままの5束は、図示しない束把持装置によって把持されて破封部15から隣接した5束回転部17上へ移載される。このとき、5束は、紙葉類の集積方向が水平方向に向くように且つ包装材fの無い破断面が下方に向くように姿勢変更されて5束回転部17へ移載される。 【0032】このようにして姿勢変更されて5束回転部17へ移載された5束(図中破線で示す)は、5束回転部17によって90度回転され(ステップ7)た後(図中実線で示す姿勢)、5束回転部17の上方に設けられた包装材除去部16によって、5束に被さっている包装材fが吸着されて取り除かれる(ステップ8)。包装材除去部16によって取り除かれた包装材fは、そのまま機外へ排出される。 【0033】5束回転部17に移載されて包装材fが除去された5束は、その下流側に配設された束切出部18へそのままの姿勢で移動される。束切出部18では、図示しない束把持装置によって5束を1束ずつ把持して掴み上げ、隣接配置された束コンベア21上へ1束ずつ移載する(ステップ9)。このとき、束コンベア21上へ移載される束Tは、その姿勢がさらに90度転倒され、紙葉類Pの長手方向に沿った端辺を含む面が搬送面と平行になるように姿勢変更される。また、ダミー束Qが束コンベア21上に移載される場合には、2つの孔q1、q2が搬送面と平行且つ搬送方向を横切る方向に延びるように束コンベア21上に載置される。包装物F内の束T或いはダミー束Qは、この束コンベア21上に移載された時点で完全に1束ずつに分離される。 【0034】束コンベア21上に姿勢を変えて移載された束T或いはダミー束Qは、束識別センサ22によってダミー束Qであるか否かが識別される(ステップ10)。束識別センサ22は、束コンベア21の両側に互いに対向する位置関係で発光部22aおよび受光部22bを備えた透過式の光電センサ群から成り、束コンベア21による搬送方向を横切る方向に延びた複数本の光軸を有する。この束識別センサ22は、束コンベア21を介して搬送される束T(或いはダミー束Q)がその複数本の光軸を遮るか否かによってダミー束Qであるか否かを検出する。 【0035】束識別センサ22によって紙葉類の束であることが判定された束Tは、束コンベア21の搬送方向下流側に隣接した別の束コンベア23上へ移載されてさらに搬送される。束コンベア23を介して搬送途中の束Tは、束コンベア23の上方に配設された外観検査部24によってその上面、即ち紙葉類Pの長手方向に沿った端辺を含む面が撮影され、この上面の画像が取込まれる。 【0036】外観検査部24では、取込んだ束Tの上面の画像から、小帯kの数、即ち把Hの数が規定の数であるか否かを検査し、且つ束Tを結束した大帯Kの位置が規定の位置にあるか否かを検査する(ステップ11)。外観検査部24にて大帯Kの位置を検出する場合、例えば束Tの上面に光を当てその反射光量の違いから大帯の境目の位置を検出して大帯Kの位置を検出する。また、外観検査部24にて小帯kの数、即ち把Hの数を計数する場合、小帯kの境目の数を検出して小帯kの数、即ち把Hの数を計数する。 【0037】外観検査部24による検査の結果、大帯Kが規定の位置に巻かれており、且つ小帯kの数が規定数であることが判定された正常な束Tは、束コンベア23の終端まで搬送された後、そのままの姿勢で搬送方向を90度異ならせた束コンベア29上に移載される。そして、正常な束Tは、大帯接着部27を通過されて、ここで束Tの大帯Kが所定位置、即ち切断予定位置で加熱接着される(ステップ12)。大帯接着部27を通過された束Tは、束コンベア29の終端に隣接して設けられた束回転部30上に移載され、ここで搬送姿勢を90度変換されて上述したメインコンベア5の上段にある供給コンベア5a上に移載される。供給コンベア5a上に移載された束Tは、所定のサブコンベア6を介して所定の詳細検査機7へ送られる(ステップ13)。 【0038】一方、束コンベア23の終端まで搬送された束Tであって外観検査部24による検査(ステップ11)の結果、小帯kの数が規定の数と一致していなかったり、大帯Kの位置が規定の位置からずれているような異常な束であることが判断された束(排除束)は、束コンベア23の終端に隣接して配置されたリフター32上に移載される。そして、リフター32上に移載された排除束は、リフター32を下降させることにより所定の高さ位置へ下降され、束コンベア23の下方で束コンベア23と平行に配設されたベルトコンベア式の排除束集積部31上へ集積される(ステップ14)。この排除束集積部31は、排除束Tを最大10束集積可能となっている。 【0039】排除束集積部31上に集積された排除束は、適宜、オペレータが破封束取出機2の図示しないカバーを開けることにより機外へ取り出される。排除束集積部31上の排除束は、カバーを介してどれでも取り出すことができるようになっている。オペレータは、排除束集積部31から取り出した排除束Tの異常の状態、即ち排除束T内の小帯kの数や大帯Kの位置を目視により確認し、異常な状態を修正可能である場合にはその場で手作業による修正を加える(ステップ15)。例えば、大帯Kの位置がずれているように場合には、オペレータが大帯Kの位置をその場で修正する。 【0040】オペレータによって機外へ取り出されて異常な部位が修正された修正済の束Tは、排除束集積部31の上方に近接して且つ排除束集積部31と平行に延設されたベルトコンベア式の束投入部33上にオペレータの手作業によって投入される(ステップ16)。この束投入部33への束Tの投入は、上述した排除束集積部31の図示しないカバーを介して行われ、或いは排除束集積部31のカバーとは別に設けられた束投入部33専用の図示しないカバーを介して行われる。いずれにしても、オペレータは、排除束集積部31から取り出した排除束Tをその場で修正し、作業場所を移動することなく、束投入部33を介して修正済みの束Tを機内へ再投入できる。 【0041】また、この束投入部33には、後述するようにダミー束Qも手投入される。つまり、この束投入部33を介してダミー束Qを破封束取出機2内へ必要に応じて補給可能となっている。 【0042】オペレータによる排除束の修正、再投入動作が終了されると、オペレータによって束投入部33の図示しないカバーが閉じられて図示しない手投入スイッチが押される。このようにしてオペレータによって図示しない手投入スイッチが押されると、破封束取出機2の動作モードが手投入モードに切り替えられ、束切出部18による束Tの切り出し動作が中断されて、束投入部33を介して投入された修正済みの束Tが束コンベア21上に移載されて優先的に処理される。このように束投入部33から束コンベア21上に移載された束Tは、同様にして束識別センサ22によってダミー束Qではないことが確認(ステップ10)された後、束切出部18によって切り出された束Tと同様に処理される(ステップ11〜ステップ13)。 【0043】束投入部33にある全ての束Tが束コンベア21上に移載されて束コンベア21の終端を通過されると、破封束取出機2の動作モードが自動的に手投入モードから標準モードに切り替えられて束切出部18による束Tの切り出し動作が再開され、通常の処理動作が再開される。 【0044】上記の構成によると、排除束を集積するベルトコンベア式の排除束集積部31と修正済の束を手投入するベルトコンベア式の束投入部33が互いに近接して上下に重なった位置関係で配置されている。このため、排除束を取り扱うオペレータは、排除束集積部31から排除束を取出して修正を加えてから束投入部33を介して手投入するまでの一連の作業を作業場所を移動することなく実施できる。これにより、オペレータによる作業効率を向上させることができ、紙葉類処理装置1全体としての処理時間を短縮できる。 【0045】また、上記の構成では、束投入部33を介して破封束取出機2内にダミー束Qを投入することもできるので、紙葉類処理装置1内でダミー束Qを循環使用する運用が可能となる。これに伴い、束投入部33を介して手投入された紙葉類の束Tおよびダミー束Qを識別するための束識別センサ22を、束切出部18による束Tの切出し位置と束投入部33からの投入位置とが合流する合流地点に配置した。 【0046】ところで、ステップ10の処理において、束識別センサ22によってダミー束であることが判断された束コンベア21上のダミー束Q、或いは束投入部33を介して投入されたダミー束Qは、紙葉類処理装置1内で使用中のダミー束Qの数が一杯ではないことを条件に(ステップ17;YES)、束コンベア21を介して搬送されることなく、束コンベア21と略平行に並設されたダミー束コンベア34上に移載される。ダミー束コンベア34は、その搬送方向下流側に向けて下方に傾斜して配設されている。ダミー束コンベア34を介して下方に搬送されたダミー束Qは、ダミー束コンベア34の終端に隣接して設けられたダミー束バッファコンベア47上へ貯留される(ステップ18)。このようにしてダミー束バッファコンベア47上に集積されたダミー束Qは、必要に応じて後述する検査包装機3に向けて送り込まれる。 【0047】つまり、上述した束コンベア29およびダミー束バッファコンベア47は、破封束取出機2と検査包装機3を連結したコンベア4(図1参照)内に収納配置されており、ダミー束バッファコンベア47の終端は検査包装機3まで延設されている。従って、破封束取出機2で排除されたダミー束Qは、メインコンベア5へ送り込まれることなく、直接、検査包装機3へ送り込まれるようになっている。尚、処理の途中で、ダミー束バッファコンベア47がダミー束Qで満杯になった場合(ステップ17;NO)には、束コンベア21上でダミー束であることが判断されたダミー束Qは、ダミー束コンベア34を乗り超えて機外へ排出され(ステップ19)、機外に設けられたダミー束収納箱36内に収納される。このダミー束収納箱36は移動可能に設けられ、必要に応じて上述した束投入部33の近傍へ移動され、紙葉類処理装置1全体としてダミー束Qが不足した場合に束投入部33を介してダミー束Qを適宜補給できるようになっている。 【0048】すなわち、ダミー束バッファコンベア47上のダミー束Qは、紙葉類処理装置1の制御部から発せられるダミー束供給命令に従って検査包装機3へ送り込まれる。検査包装機3において比較的多量のダミー束Qが使用された場合、ダミー束バッファコンベア47上に貯留したダミー束Qでは必要数に不足する場合が生じる。この場合、紙葉類処理装置1の制御部は、図示しない表示パネルを介してダミー束Qが不足していることを表示し、オペレータにダミー束Qの補給を促す。 【0049】オペレータは、このような場合、上述したダミー束収納箱36から取り出したダミー束Qを破封束取出機2の束投入部33を介して補給する。そして、オペレータによって図示しないダミー束投入スイッチが押下されたことを条件に、破封束取出機2の動作モードがダミー束投入モードに切り換えられる。 【0050】破封束取出機2の動作モードがダミー束投入モードに切り換えられると、束切出部18による束Tの切り出し動作が中断されて、束投入部33を介して投入されたダミー束Qの処理が開始され、束投入部33上のダミー束Qが束コンベア21上に移載される。このように束投入部33から束コンベア21上に移載されたダミー束Qは、束識別センサ22によってダミー束Qであることが確認された後、ダミー束コンベア34上へ移載されて搬送され、ダミー束バッファコンベア47上に送り込まれる。 【0051】束投入部33を介して投入された全てのダミー束Qがダミー束コンベア34上に移載されると、破封束取出機2の動作モードが自動的に標準モードに切り替えられて束切出部18による束Tの切り出し動作が再開され、通常の処理動作が再開される。このようにして、ダミー束Qは、紙葉類処理装置1内で循環使用される。 【0052】次に、図6および図8を参照して検査包装機3の構成および作用について説明する。 【0053】図6に示すように、検査包装機3には、上述した破封束取出機2を介して取り出されて詳細検査機7で詳細に検査されて再び結束された再使用可能な紙葉類の束Tが、メインコンベア5の下段側にある供給コンベア5bを介して順次投入される。供給コンベア5b上の束Tは、その両端部に集積された紙葉類が搬送方向先端および後端に位置し、且つ紙葉類の長手方向に沿った端辺を含む面が搬送面と平行となるような姿勢で供給コンベア5b上に載置されて搬送される。 【0054】詳細検査機7では、破封束取出機2から送られた紙葉類の束Tから大帯Kおよび小帯kを順次切除し、紙葉類Pを1枚ずつ取り出して検査する。そして、検査の結果、再使用可能と判断された紙葉類だけを再び小帯kで施封して把Hを形成し、所定個数の把Hを集積して大帯K(縦帯K1、および横帯K2)で結束して束Tを形成する。このようにして形成された詳細検査済の束Tは、サブコンベア6、メインコンベア5、およびコンベア4を介して検査包装機3へ投入される。 【0055】供給コンベア5bを介して投入された束Tは、供給コンベア5bの終端に隣接して配置された束回転部42上に受け渡され、そこで、その搬送方向を90度回転される(ステップ21)。束回転部42で搬送方向を回転された束Tは、供給コンベア5bに対して略直角に配設された束コンベア43上に受け渡され、今度は紙葉類の短手方向に沿った端辺を含む面が搬送方向に向う姿勢で搬送される。尚、束コンベア43は、上述した破封束取出機2から延設されたダミー束バッファコンベア47と平行且つ同じ高さで隣接して配置されており、破封束取出機2と検査包装機3とを連結したコンベア4内に配設されている。 【0056】束コンベア43の終端まで搬送された束Tは、束コンベア43の終端に隣接して配置されたリフター44上へ受け渡される。このとき、リフター44は、その下端位置に予め移動されている。そして、束Tを載置したリフター44がその下端位置から上端位置まで上昇された後、束Tがリフター44上から束コンベア45上へ移載される。束コンベア45は、束コンベア43に対して略直交する方向に延設され、束コンベア43やダミー束バッファコンベア47より上方の位置に配置されている。 【0057】一方、ステップ18(図7参照)でダミー束バッファコンベア47上に貯留されているダミー束Qは、紙葉類処理装置1の制御部からの供給命令に従って適宜リフター44上へ送り込まれる。この場合もリフター44は下端位置に待機している。リフター44上へ送り込まれたダミー束Qは、リフター44を所定位置まで上昇させることにより上昇され、紙葉類の束Tと同様にリフター44から束コンベア45上へ送り込まれる。 【0058】束コンベア45上へ送り込まれた束Tは、束コンベア45によって搬送されている途中で、束コンベア45の上方に配置された第1の外観検査部48によって検査される(ステップ22)。この第1の外観検査部48による検査内容および検査方法は、破封束取出機2の上述した外観検査部24の検査内容、方法と略同じである。つまり、ここでは、束Tを結束した縦帯K1の位置や小帯kの数などの束Tの外観が検査される。 【0059】第1の外観検査部48を通過された束Tは、ステップ22の外観検査部48における検査の結果に拘わらず、束コンベア45の終端に隣接して配置された束起立部49へ受け渡される。起立部49へ受け渡された束Tは、ここで端部の紙葉類が上面および下面に位置するような姿勢に90度回転されて起立される。 【0060】起立部49で起立された束Tは、起立部49の下流側に隣接した搬送コンベア51(搬送機構)へ受け渡されて搬送される。搬送コンベア51は、後述する本実施の形態の押印処理機100を通って延びている。押印処理機100は、搬送コンベア51による束Tの搬送方向に沿って、高さ検出部110、押印装置50、および第2の外観検査部52(検査部)を有する。 【0061】そして、ステップ22で正常な束であることが判定された束Tにだけ、搬送コンベア51の上方に配置された押印装置50によって、束Tの縦帯K1および横帯K2の交差部に図3に示すような確認印Yが押印される(ステップ23)。言い換えれば、ステップ22で束の状態に異常があることが判定された束Tには図3に示すような確認印Yは押印されない。 【0062】押印装置50は、後述するように、バネによって弾性的に支持されているスタンパを有し、このスタンパが搬送コンベア51上に載置されている束Tの上面に向けて下降され、スタンパが束Tの縦帯K1および横帯K2の交差部に押し当てられて確認印Yが押印された後、スタンパが上昇されて所定の待機位置に戻されるようになっている。尚、押印装置50の詳細な構造および動作については後に詳述する。 【0063】このとき、確認印Yが押印される束Tは、第1の外観検査部48によって2本の大帯Kのうち縦帯K1が規定の位置に巻かれていることが確認されている束Tであるため、この時点で巻回位置の確認がなされていない横帯K2が規定の位置からずれているような場合であっても、確認印が縦帯K1上に確実に押印されることになり、押印装置50のスタンパが大帯Kから外れて紙葉類Pの表面に押されることがなく、紙葉類Pが不所望に汚れることがない。 【0064】さらに、ステップ23のように確認印Yが押印された正常な束T、および確認印Yが押印されなかった異常な束Tは、いずれも、搬送コンベア51によって搬送されて、搬送コンベア51の上方に配設された第2の外観検査部52(検査部)によって、確認印Yが押印された正常な束Tに対してのみ、その押印面が検査される(ステップ24)。 【0065】第2の外観検査部52は、正常な束Tの確認印Yが押印された上面の画像を取り込んで、この画像情報に基づいて、縦帯K1および横帯K2が規定の位置にあるか否かを検査し、確認印Yが規定の位置に押印されているか否かを検査し、且つ、確認印Yが十分な濃度で印字されているか否かを検査する。 【0066】ステップ24の検査の結果、束Tの縦帯K1および横帯K2が規定の位置に巻かれていることが確認され、確認印Yが大帯K上の規定の位置に押印されていることが確認され、且つ確認印Yが十分な濃度で印字されていることが確認された正常な束Tは、搬送コンベア51に隣接した(すなわち、押印処理機100に隣接した)束集積部53の整列テーブル54上へ移載され、整列テーブル54上の所定位置へ5束ずつ2列に整列される(ステップ25)。このとき、全ての束Tは、紙葉類Pがテーブルに対して平行となるように整列テーブル54上に載置される。 【0067】一方、ステップ24の検査の結果、縦帯K1の位置および確認印Yの位置のうち少なくとも1つが規定の位置から外れていることが確認された異常な束T、確認印Yが十分な濃度で印字されていないことが確認された異常な束T、およびステップ22の検査の結果、異常であることが判定されて押印装置50における確認印Yの押印がなされなかった束Tは、搬送コンベア51に隣接した排除束集積部55へ排除束として集積される(ステップ26)。 【0068】ステップ26のように排除束集積部55上に集積された排除束Tは、検査包装機3の図示しないカバーを開けることにより、オペレータによって取出され、異常個所が目視により確認され、修正可能な個所についてはオペレータによる手作業により修正される(ステップ27)。このようにして修正された修正済の束Tは、オペレータの手作業によって、排除束集積部55の近傍に隣接した整列ステージ54の手前側から投入され(ステップ28)、上述した正常な束Tと同様に処理される。 【0069】ところで、ステップ27における排除束Tの目視による検査において、オペレータはまず排除束Tの大帯Kの交差部に確認印Yが押印されているか否かを確認する。そして、確認印Yが押印されている排除束Tについては、オペレータは、横帯K2が規定の位置に巻かれているか否かを確認し、確認印Yがそれぞれ規定の位置に付与されているか否かを確認する。つまり、確認印Yが押印されている排除束Tの場合、第1の外観検査部48において既に小帯kの数および縦帯K1の位置が正常であることが確認されている束であることから、確認印Yが押印されている排除束Tについては上述しただけの検査項目となる。 【0070】これに対し、確認印Yが押印されていない排除束Tについては、オペレータは、排除束Tの小帯kの数が規定の数であるか否かを確認し、且つ縦帯K1および横帯K2が規定の位置に巻かれているか否かを確認する必要がある。 【0071】すなわち、本実施の形態のように、第1の外観検査部48において小帯kの数および縦帯K1の位置を確認した束Tにだけ確認印Yを押印し、且つ確認印Yを押印した束Tだけに第2の外観検査部52による検査をすることにより、第1および第2の外観検査部48、52を通過して異常であることが判定された排除束Tのオペレータによる修正処理を上述したように効率良く行なうことができる。具体的には、確認印Yの押印されている排除束Tに対する検査項目を少なくすることができる。 【0072】ところで、ステップ25で束集積部53の整列テーブル54上に整列された束Tは、5束ずつ2列に整列された図6に示すような状態となった後、整列テーブル54に隣接した包装部56内へ送り込まれる。このとき、包装部56へ送り込む束Tは、必ず10束整列した状態で送り込む必要がある。このため、業務終了時などにおいて、整列テーブル54上に載置されている紙葉類の束Tが10束に満たない場合、紙葉類の束Tにダミー束Qを加えて10束とする。 【0073】ダミー束Qは、紙葉類処理装置1の制御部から発せられる供給命令に従ってダミー束バッファコンベア47から必要な数だけ取り出され、リフター44、束コンベア45、束起立部49、および搬送コンベア51を介して束集積部53の整列テーブル54上に送り込まれる。このとき、ダミー束Qは、その2つの孔q1、q2がテーブルに対して法線方向に延びるように整列テーブル54上に載置される。このようにして整列テーブル54上に送り込まれたダミー束Qは、紙葉類の束Tと並べられて整列され、10束として包装部56へ送り込まれる。 【0074】包装部56へ送り込まれた10束は、ポリエチレンなどの加熱収縮性を有する包装材fによって、送り込み方向に沿った前面、上面、および下面が覆われ、10束の後面側に延びた包装材f同士が図示しない熱融着装置によって溶融接着されると同時に所定位置で切断される。このようにして筒状に巻かれた包装材fは、10束の側面において折りたたまれ、所定部位で加熱接着される。 【0075】上記のように包装部56で包装材fによって包装された10束は、包装部56に隣接した熱収縮部57へ送り込まれ、ここで高温の空気が吹き付けられて加熱収縮される。これにより、包装材fが10束に密着され、包装物Fが形成される(ステップ29)。 【0076】このようにして形成された包装物Fは、ダミー束計数部58において包装物F内のダミー束Qの数が計数される(ステップ30)。ダミー束計数部58は、鉛直方向に延びた光軸を有する透過式の光電センサ群を有し、光軸方向に延びた孔q1、q2を有するダミー束Qを検出する。 【0077】ダミー束計数部58にて包装物F内のダミー束Qの数を計数された包装物Fは、熱収縮部57に隣接したラベル発行確認部60、61へ送り込まれる。ラベル発行確認部60、61では、当該包装物F内のダミー束Qの数や紙葉類の束Tの属性に関する情報を示すバーコードを印刷したラベルLが用意される。そして包装物Fの送り方向に沿った左側側面、およびその上面の送り方向に沿った右端に、用意されたラベルLがそれぞれ貼り付けられる。 【0078】包装物Fに貼り付けられた各ラベルLは、その位置で、ラベル発行確認部60、61のバーコードリーダによって読み取られ、その印字内容が確認される(ステップ31)。 【0079】このようにして、その上面および左側側面にラベルLがそれぞれ貼り付けられてベリファイリードされた包装物Fは、ラベル発行確認部60、61に隣接して設けられた包装物回転部62へ移送される。包装物回転部62へ移送された包装物Fは、ここで180度回転された後、再びラベル発行確認部60、61へ戻される。 【0080】そして、ラベル発行確認部60、61において、送り込まれた包装物Fの上面および側面に上述したラベルLがそれぞれ貼り付けられ、各ラベルLの印字内容が読み取られて確認される。この時点で、包装物Fには、4枚のラベルLが貼り付けられていることになる。このようにして4枚のラベルLが貼り付けられた包装物Fは、再び包装物回転部62上へ移載される。 【0081】ステップ31にてラベルLのバーコードを読み取った結果、印字内容に異常のないことが判断された包装物Fは、包装物回転部62において90度回転された後(ステップ32)、包装物コンベア63に受け渡されて機外へ排出される(ステップ33)。 【0082】一方、ステップ31における読取の結果、ラベルLのバーコードが読み取れなかった包装物F、およびステップ30におけるダミー束Qの計数結果が制御部から送られるデータと一致しなかった包装物Fは、包装物回転部62において90度回転された後、包装物回転部62に隣接した排除包装物集積部64上へ移載される(ステップ34)。排除包装物集積部64へ排出された排除包装物は、オペレータの手作業によって機外へ取り出され、包装材fが破封されて中の状態が確認され、異常な束Tに修正を加えた後、整列テーブル54の手前側から検査包装機3内へ再投入される(ステップ35)。 【0083】以上のように、本実施の形態の紙葉類処理装置1には、所定枚数の紙葉類Pを結束した束Tを所定個数集めて包装した包装物Fが投入される。そして、処理済の紙葉類が包装物の形態で紙葉類処理装置1から排出される。紙葉類処理装置1に包装物Fが投入されると、この包装物Fに対し、破封、結束解除、検査、結束、包装などの一連の処理が自動的に施され、詳細検査済の包装物Fとして排出される。つまり、本実施の形態の紙葉類処理装置1では、検査対象物としての紙葉類Pを包装物Fの形態で受入れて包装物Fの形態で排出できる。 【0084】このため、オペレータは、従来の処理装置のように、包装物Fの包装材を手作業によって破封して中の束を手作業で束処理機へ投入し、束処理機で処理された束を手作業で包装機へ投入する必要がなく、紙葉類を包装物の形態で自動的に処理できる。これにより、オペレータの作業負担を低減でき、処理効率を向上させることができる。 【0085】また、業務終了時などにおいて包装物として所定個数に満たない端数の束については、従来は、次回の処理まで保管して管理していたが、本実施の形態では、包装物Fとしての束が所定個数に足りない場合には、紙葉類の束Tと類似したダミー束Qを加えて処理するようにした。このため、オペレータは、従来の処理装置のように、端数の束を次回の処理まで保管する必要がなく、束の管理を容易にできる。 【0086】次に、図9を参照して、本発明の実施の形態に係る押印処理機100について説明する。 【0087】押印処理機100は、束Tを束起立部49から束集積部53の集積テーブル54まで搬送する搬送コンベア51、搬送コンベア51上に載置された束Tの高さを検出する高さ検出部110、束Tに巻かれた結束帯に押印する押印装置50、および印字状態を検査する第2の外観検査部52(以下、単に検査部52と称する)を有する。 【0088】搬送コンベア51は、束Tの搬送方向に沿って走行可能に張設された無端状の搬送ベルト101、搬送ベルト101を巻回せしめた駆動ローラ102および従動ローラ103、および駆動ローラ102を所定方向に回転および停止させるためのモータ104を有する。モータ104の回転軸にはプーリ105が設けられ、駆動ローラ102の回転軸に設けられたプーリ106との間に無端状のベルト107が巻回されて張設されている。 【0089】しかして、モータ104が回転されると、プーリ105、ベルト107、およびプーリ106を介して駆動ローラ102に駆動力が伝達され、搬送ベルト101が一定速度で走行される。走行される搬送ベルト101の外周面は、束Tの集積方向下端にある紙葉類Pに面接した状態で束Tを載置する搬送面101aとして機能する。搬送面101aは、略水平面内を延びている。 【0090】高さ検出部110は、搬送面101a上に載置されて搬送される束Tを搬送方向と直交し且つ集積方向と直交する方向に沿って挟む位置関係で発光ユニット111、および受光ユニット112(図6参照)を有する。発光ユニット111は、装置のフロント側で束Tの集積方向に沿って近接して並んだ多数の発光部を有し、受光ユニット112は、発光ユニット111の各発光部に対向する位置に多数の受光部を有する。各発光部から射出された光は対応する受光部で受光される。つまり、各発光部と受光部との間の複数本の光軸が束Tによって遮られることで束Tの集積方向に沿った高さが検出されるようになっている。本実施の形態では、搬送面101aから束Tの上端までの高さが90[mm]から110[mm]までの束Tに対応可能な位置に、発光ユニット111および受光ユニット112が配設されている。また、発光部および受光部のピッチ、および数は任意に変更可能である。 【0091】押印装置50は、束Tの集積方向上端に巻かれた縦帯K1の所定位置に図3に示す確認印Yを押印する。押印装置50は、押印のためのスタンパ113、スタンパ113にインクを供給する図示しないインク供給部、スタンパ113の束Tから離間した後端を保持したスタンパホルダ114、スタンパ113による縦帯K1に対する押圧力を調整可能な押圧力調整バネ115、スタンパ113のホーム位置を検出するためのホーム位置検出センサ116、スタンパ113を集積方向に沿って昇降移動させるためのモータ117、モータ117の回転軸に設けられたギア118、および、ギア118に歯合するラック119を備えているとともにスタンパホルダ114、押圧力調整バネ115、およびホーム位置検出センサ116を取り付けてなるスライダ120を有する。 【0092】しかして、モータ117が回転されてラック119に歯合したギア118が回転されると、スライダ120が図中矢印S方向に移動され、スタンパ113が矢印S方向に移動されて束Tの上端に巻かれた縦帯K1に対して押圧される。このとき、スタンパ113の押圧力は押圧力調整バネ115によって調整されており、スタンパ113のストロークによらず一定にされている。スタンパ113のストロークは、ホーム位置検出センサ116で取得されるホーム位置からスタンパ113を移動させるモータ117のパルス数をカウントすることにより任意のストロークに調整可能となっている。 【0093】検査部52は、スタンパ113による印字状態を検出するため縦帯K1に押印された確認印Yを撮影するカメラ121、および撮影のための明かりを提供するためのライト122を有する。 【0094】また、押印処理機100は、搬送コンベア51の搬送面101a上に載置されて搬送される束Tを検知して所定の押印位置に停止させるための停止センサ123、および搬送される束Tを検知して所定の検査位置に停止させるための停止センサ124を有する。 【0095】図10には、押印処理機100の動作を制御する制御系のブロック図を示してある。押印処理機100の制御部200には、束Tの集積方向に沿った高さを検出するための高さ検出部110、および2つの停止センサ123、124が接続されている。また、制御部200には、搬送コンベア51を駆動するためのモータ104、スタンパ113を駆動するためのモータ117、確認印Yを撮影するためのカメラ121、およびオペレータに対して各種操作案内等を表示する表示部201が接続されている。 【0096】次に、上記構造の押印処理機100による処理動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。 【0097】まず、搬送コンベア51の搬送面101a上に載置されて束起立部49から搬送された束Tが高さ検出部110の発光ユニット111と受光ユニット112との間を通過される。このとき、複数の光軸のうちいくつかの光軸が当該束Tによって遮られることをもって、当該束Tの集積方向に沿った搬送面101aからの高さが検出される(ステップ1)。 【0098】そして、ステップ1で検出された当該束Tの高さに基づいて、当該束Tに対するスタンパ113の押印ストロークが設定される(ステップ2)。ここで言う押印ストロークとは、スタンパ113を図6で矢印S方向に移動させる際の移動量のことを言う。押印ストロークは、通常、束Tの上端にある紙葉類Pを僅かに押し下げる程度に設定される。 【0099】尚、当該束Tに先行して処理されている束がある場合、先行する束に対する印字状態が確認され、先行する束に対する印字濃度が基準値よりうすかったか否かが判断される(ステップ3)。このとき、判断基準となる印字濃度は後述するステップ9で取得される。 【0100】そして、先行する束に対する印字が基準値よりうすかったことが判断されると、連続して3回うすかったことが判断されていないことを条件に(ステップ4;NO)、当該束Tに対するスタンパ113による押印時間が前回より僅かに長くされる(ステップ5)。本実施の形態では、この場合、押印時間を基準値の1.5〜2倍程度に長くするようにした。 【0101】また、ステップ4で3回連続して印字がうすかったことが判断された場合(ステップ4;YES)、今度は、スタンパ113による押印間隔が基準値より僅かに長くされる(ステップ6)。例えば、当該束Tを所定の押印位置に停止させる停止時間が僅かに延長される。 【0102】より具体的には、例えば、当該束Tより1つ前の束に対する確認印Yの印字がうすい場合、その情報を当該束Tの処理にフィードバックし、印字濃度が濃くなるようにスタンパ113の押印時間を長くする。さらに、押印時間を長くしても、連続して印字がうすくなった場合、スタンパ113による印字濃度をさらに濃くするため、押印間隔を長くしてインクがスタンパ113に十分に供給されるようにする。 【0103】また、ステップ3で、先行する束に対する印字濃度が基準値をクリアしていることが判断されると、当該束Tに対するスタンパ113による押印時間および押印間隔は延長されることはない。 【0104】そして、センサ123を介して当該束Tが検知された時点で当該束Tの搬送が停止され、当該束Tが所定の押印位置に停止される。そして、ステップ2で設定された押印ストローク、ステップ5で延長された(延長されていない場合もある)押印時間、およびステップ6で延長された(延長されていない場合もある)押印間隔でスタンパ113が動作され、当該束Tの縦帯K1の所定位置に確認印Yが押印される(ステップ7)。 【0105】この後、当該束Tの搬送が再開され、センサ124を介して束Tを検知したことをもって当該束Tが今度は所定の検査位置に停止される。そして、カメラ121を介して当該束Tに押印された確認印Yが撮影され、確認印Yの印字状態が検査される(ステップ8)。 【0106】検査の結果、十分な濃度で確認印Yが押印されていることが判断されると(ステップ9;NO)、処理予定の後続の束Tがあることを条件に(ステップ10;NO)、当該束Tに対する検査結果が後続の束の処理にフィードバックされる(ステップ11)。フィードバックされた検査結果は、ステップ4の処理に利用される。 【0107】一方、ステップ8の検査の結果、確認印Yの印字濃度が基準値に達していないことが判断されると(ステップ9;YES)、当該束Tが排除束集積部55に排除され(ステップ12)、排除した束Tの数がカウントされる(ステップ13)。カウントされた排除数は、ステップ4の処理にフィードバックされる。 【0108】さらに、ステップ5で押印時間を延長し且つステップ6で押印間隔を延長しても確認印Yの印字濃度が濃くならない場合、インク無しが判断され、表示部201を介してインク補充の案内が表示される。 【0109】以上のように、本実施の形態の押印処理機100によると、搬送面101a上に載置されて搬送される束Tの高さを検出し、束Tの高さに応じてスタンパ113による押印ストロークを調整するようにした。これにより、束Tの集積方向に沿った高さが異なる場合であっても、常に一定の押圧力でスタンパ113を縦帯K1に押圧でき、印字状態を安定させることができ、印字不良に起因して排除する束Tの数を少なくできるようになった。このため、押印処理機100による束Tの処理効率を高めることができるとともに、オペレータによる排除束のリペア処理に要する回数も減らすことができるようになった。 【0110】また、確認印Yの印字状態を検査して次の束Tに対する処理にフィードバックをかけるようにしたため、印字不良が連続することを少なくできるようになった。つまり、印字濃度がうすい場合、スタンパ113による押印時間を延長し、さらに印字濃度が濃くならないときにはスタンパ113による押印間隔を延長することで、印字不良が連続しないようにした。 【0111】尚、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。 【0112】例えば、上述した実施の形態では、確認印Yの印字濃度がうすい場合にスタンパ113による押印時間を延長するようにしたが、代わりにスタンパ113の押印ストロークを僅かに長くするように補正しても良い。 【0113】また、高さ検出部110の構造は上述した実施の形態に限定されるものではなく、搬送面101aからの高さを正確に検出できればいかなるものであっても良い。 【0114】 【発明の効果】以上説明したように、この発明の実施の形態に係る押印処理機は、上記のような構成および作用を有しているので、束の状態によらず押印状態を安定させることができ、処理効率を高めることができるとともに、オペレータによる作業負担を低減できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年1月22日(2002.1.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−211809(P2003−211809A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−13441(P2002−13441) |
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