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【発明の名称】 カウンター連動式捺印器
【発明者】 【氏名】石垣 信夫
【住所又は居所】東京都荒川区南千住1丁目44番6号 星野印版工業株式会社内

【要約】 【課題】カウンター連動式捺印器機を簡単かつ廉価に構成する。

【解決手段】印面を上下動させつつ連続的に捺印する捺印器において、捺印器本体枠1の内側を上下動する内枠2にカウンター9を固定すると共に、本体枠1とカウンター9との相互間に内枠2の上下動に連動してカウンター9を作動させるリンク機構から成る連動手段を設けて、捺印と同時に捺印数を連続的かつ自動的にカウントする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体枠内に設けられた内枠の上下動に連動して捺印数を連続的にカウントするカウンター連動式捺印器において、前記内枠に捺印数をカウントするカウンターを固定すると共に、該カウンターと本体枠との相互間に内枠の上下動に連動して捺印数をカウントする連動手段を設けたことを特徴とするカウンター連動式捺印器。
【請求項2】 前記連動手段が、内枠の上下動に連動してカウンターの送りレバーを操作するリンク機構を捺印器本体枠とカウンターとの相互間に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のカウンター連動式捺印器。
【請求項3】 カウントされた数字を戻すリセットハンドルを回転軸に対して着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1記載のカウンター連動式捺印器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は捺印操作に連動して捺印数を連続的にカウントするカウンター連動式捺印器機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、料金別納あるいは後納の郵便物には管轄郵便局の「料金別納郵便」あるいは「料金後納郵便」なる印字が捺印されており、この印字を捺印する捺印器には連続して捺印した数が自動的にカウントされるように構成されたカウンター連動式捺印器が既に開発されている。
【0003】前記従来のカウンター連動式捺印器機は、例えば特開昭62−273880号公報に開示された発明が公知である。
【0004】この捺印器は、図9に示すように捺印器本体51内に内枠54がコイルスプリング55を介して押し出される方向に付勢されつつ上下動自在に挿嵌されており、本体51側の下端部には印面61が軸61aを介して回転自在に設けられ、内枠54の上端部にはインクパッド62が下向きに設けられている。そしてこの捺印器は常時はコイルスプリング55の付勢にて内枠が54が押し下げられ、印面61が上向き回転してインクパッド62の面に接していて、次の捺印が可能な初期状態が保たれている。
【0005】この初期状態にて捺印器の下端を紙面に当てて上端を押圧することにより捺印器本体51が下降、即ち内枠54がコイルスプリング55の付勢に抗して捺印器本体51内を上昇することにより内枠54側の案内歯59に係合した本体51側の噛み合い歯58が回転して印面61が半回転し、印面61が下向きになって捺印が可能になるものである。
【0006】更に、本体51の上部にはカウンター52が内設されていて、カウンター52にはその下面に送り棒63が突出している。そしてこの送り棒63は、捺印の際に上昇する内枠54の上端にて押し上げられることにより捺印数が自動的にカウントされる構成になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のカウンター連動式捺印器機は、捺印の度に印面61が反転する構成であり、しかもカウンター52が本体52の上部に内蔵されているために複雑な構造になり高価なものになるという問題があった。
【0008】また、カウンター52が捺印器の上端に内蔵された形式では下方に突出した送り棒63が捺印時に内枠54にて衝撃的に押し上げられるためにカウント数が飛んでしまい、カウントが不正確になるという問題があった。
【0009】よって本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、正確にカウントすることができると共に簡単な構成にて廉価なカウンター連動式捺印器機の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のカウンター連動式捺印器機に係る請求項1は、本体枠内に設けられた内枠の上下動に連動して捺印数を連続的にカウントするカウンター連動式捺印器において、前記内枠に捺印数をカウントするカウンターを固定すると共に、該カウンターと本体枠との相互間に内枠の上下動に連動して捺印数をカウントする連動手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2は、前記連動手段が内枠の上下動に連動してカウンターの送りレバーを操作するリンク機構を捺印器本体枠とカウンターとの相互間に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のカウンター連動式捺印器である。
【0012】請求項3は、カウントされた数字を戻すリセットハンドルを回転軸に対して着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1記載のカウンター連動式捺印器である。
【0013】請求項1によれば、捺印の際に上下動する内枠にカウンターを固定し、このカウンターを内枠の上下動に連動して作動させることにより捺印数をカウントすることができる簡単な構成にて廉価な捺印器の提供が可能となる。
【0014】請求項2によれば、連動手段としてカウンターと捺印器本体との間がリンク機構にて連結れているので、内枠の上下動に連動してカウンターの送りレバーがソフトに作動し、捺印の衝撃にて数字が飛ばされることなく正確にカウントすることが可能となる。
【0015】請求項3によれば、カウントした数字を戻すリセットハンドルが回転軸に対して着脱自在に構成されているので、例えばこのリセットハンドルを外しておくことによりリセットが不可能になり、不注意にてリセットされる恐れがなくなる。これにより1つの捺印器を多くの人が用いて捺印した場合など、所定期間または所定時間内の捺印数を正確に積算することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態では、本体枠内を上下動する内枠の下端面にインク含浸型印面が固定されていて、捺印の度に印面にインクを供給する必要がない形式の捺印器を対象にして説明する。
【0017】(実施の形態1)図1から図6は本発明の実施の形態1に係り、図1は捺印器の側面図、図2はリンク部を示す側面図、図3は捺印器の正面図、図4はカウンターの正面図、図5はカウンターの側面図、図6はリセットハンドルの正面図である。
【0018】本体枠1内に上下動自在に設けられた内枠2は上端面に押し軸4が固定されており、押し軸4は本体枠1側に固定された筒状のスプリングカバー5内に挿通されその上端に握り部6が固定されている。また押し軸4とスプリングカバー5との間にはコイルスプリング7が介装され、内枠2はコイルスプリング7により常に上昇方向に付勢されている。一方、本体枠1の側面には後述するリンク機構の本体枠側レバー8がネジ8a,8bにて水平方向に固定され、図3に示すようにレバー8に設けられたピン18が本体枠1及び内枠2を貫通して内枠1内に突設されている。
【0019】また、カウンター9には廉価な市販のものを使用することができる。このカウンター9は図4及び図5に示すように本体10の正面にカウント数の表示部11が設けられ、軸13にはカウントするための送りレバー14が固定され、座部10aには4箇所の固定用穴12が設けられている。なお、送りレバー14は軸13に対し、嵌合穴13aの一部が切り裂かれた切欠部15を介してネジ16により強固に固定されている。
【0020】このカウンター9は前記捺印器の内枠2に対し4箇所のビス12a,12b,12c,12dにて固定されており、送りレバー14と本体枠側レバー8との間には、内枠2の内側に対してピン17及び18を介してリンク19が回動自在に連結された連動手段が設けられている。
【0021】また、カウンター9の軸13の他端にはカウントした数字を戻すリセットハンドル20が設けられており、このハンドル20は図6に示すように軸13及び穴21の相互間がキー22を介して着脱自在に構成されている。
【0022】以上の構成のカウンター連動式捺印器は、使用に際して握り部6を下方に押圧することにより内枠2がコイルスプリング7の付勢に抗して下降し、内枠2の下端面に設けられた印面3が紙面に当接して捺印が可能となる。そして捺印時にはカウンター9が内枠2と共に上下動するので、この上下動に連動してカウンター9の送りレバー14がリンク19を介して上方に押し上げられ、カウンター9がソフトに作動して捺印数が連続的にカウントされる。
【0023】また、リセットハンドル20は着脱自在であるので捺印器を一定期間連続的に使用する場合は、リセットハンドル20を外しておき、不慮のリセットを防止することができる。
【0024】本実施の形態によれば、内枠2の側面にカウンター9を固定し、カウンター9と本体枠1との間をリンク機構にて連結したことにより、捺印時に内枠2の上下動に連動してカウンター9をソフトに作動させることが可能となる。これにより捺印時の衝撃にてカウント数を飛ばすことなく、連続的かつ自動的にカウントすることが可能となる。また簡単かつ廉価に構成することができる。
【0025】更に、リセットハンドル20を着脱自在に構成したことにより一時的にリセットを不可能にすることができ、一定期間内の捺印数を正確に積算することが可能となる。
【0026】(実施の形態2)図7及び図8は本発明の実施の形態2に係り、図7は捺印器の側面図、図8は捺印器の正面図である。
【0027】本実施の形態は、連動手段として前記実施の形態1において本体枠の内側にリンク機構を設けたことに替えて、本体枠の外側にリンク機構を設けたことを異にするものであり、その他の構成は前記実施の形態1と同様であるので、図中の同一部材、同一構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】図7及び8に示すように、本実施の形態では、市販のカウンター9を内枠2の側面に固定し、カウンター9の軸13に固定された送りレバー14の端部と本体枠1側との間をピン23及び24を介してリンク25にて回動自在に連結された連動手段を本体枠1の外側に設けたものである。
【0029】本実施の形態によれば、前記実施の形態1と同様な作用効果が得られる。
【0030】なお、前記実施の形態1及び2では、インク含浸型の印面を有する捺印器に対してカウンターを固定することについて説明したが、本発明を適用する捺印器はインク含浸型捺印器に限定するものではない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、連続的に捺印する捺印器の本体枠内を上下動する内枠側面にカウンターを固定し、内枠の上下動に連動してリンク機構を介してカウンターを作動させることにより簡単かつ廉価な構成が可能となる。
【0032】また従来の捺印器は、カウンターが捺印器の上端に内蔵されていてカウンターから下方に突出した送り棒63が捺印時に内枠の上昇にて衝撃的に押し上げられることによりカウント数が飛んでしまうという問題があったが、本願の場合はリンク機構を介してカウンターを作動させているので作動時の衝撃が緩和され、数字が飛ばされることなく正確にカウントされる。
【0033】更に、カウントされた数字を戻すリセットハンドルはカウンターの軸に対して着脱自在に構成されているので、リセットハンドルを外しておけばリセットが不可能となり、不慮のリセットが防止されて一定期間内のカウントが正確になる。
【出願人】 【識別番号】594016919
【氏名又は名称】星野印版工業株式会社
【住所又は居所】東京都荒川区南千住1丁目44番6号
【識別番号】597162488
【氏名又は名称】株式会社大橋
【住所又は居所】東京都中央区日本橋人形町1丁目4番5号
【出願日】 平成14年1月25日(2002.1.25)
【代理人】 【識別番号】100069420
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武
【公開番号】 特開2003−211804(P2003−211804A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−16809(P2002−16809)