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【発明の名称】 ターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置
【発明者】 【氏名】山本 裕之
【住所又は居所】山梨県甲府市高室町155番地 横河電機株式会社甲府事業所内

【氏名】岡本 和年
【住所又は居所】山梨県甲府市高室町155番地 横河電機株式会社甲府事業所内

【氏名】渡辺 文雄
【住所又は居所】山梨県甲府市高室町155番地 横河電機株式会社甲府事業所内

【要約】 【課題】紙送り量を測定するためのターゲットマークをプリンター等を使用しないで、紙の本来の特性を変化させないで印刷する方法及び装置を提供する。

【解決手段】紙送り量を測定するためのターゲットマークを、浸透式回転スタンプを用いて紙の所望位置に回転させて印刷するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紙送り量を測定するためのターゲットマークの印刷方法であって、ローラの外周を浸透素材で形成すると共に、回転方向に対して直交する方向に帯状のマークを外周全周に亘って整列状態に施した浸透印式回転型ローラを被測定紙の所望位置に押し当てながら回転させて印刷して生成することを特徴とするターゲットマーク印刷方法。
【請求項2】 浸透素材をローラの外周に備えると共にローラの回転方向に対して直交する方向に帯状のマークを外周全周に亘って整列状態に施した浸透印式回転型ローラと、該浸透印式回転型ローラを回転させる把持部とを有する浸透印式回転スタンプと、前記浸透印式回転型ローラを被測定紙上において直線方向に押し当てて回転するようにガイドする直線印刷用ガイドと、を備えたことを特徴とするターゲットマーク印刷装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置に関し、詳しくは変位計を用いて、プリンター等の紙送り量を測定する用途において、測定対象である被測定紙にターゲットマークを印刷する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術における変位計は、ターゲットがなくとも変位の測定が可能であるが、図8に示すように、測定用ターゲットマーク41を使うことで、精度の向上やノイズなどに強い測定を行うことが可能になる。そのため、ターゲットマーク41を使った測定を推奨している。このターゲットマーク41は、例えば、縦方向の長さが3mm、幅方向の長さが0.1mmの帯状のマーク42を、0.3mmの一定間隔を持って整列状態に印刷する。このようなターゲットマーク41は、特にプリンターなどの紙送りを測定する場合、紙は白く安定性が無いのでこのターゲットマーク41を使用して紙送り量を測定することが有効な手段となる。又、このターゲットマーク41を印刷するために、インクジェット形式のプリンターを利用して被測定紙に印刷する等することが一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技術で説明したプリンターで被測定紙にターゲットマークを印刷する場合に、被測定紙全体がプリンター内部の印字部等を通過して送出されるため、被測定紙の特性、特に、こし、表面特性が変わってしまい、一度も印刷に使用されていない被測定紙に比べて、被測定紙の挙動が変わってしまうことになり所望の測定ができないという問題がある。
【0004】又、インクジエット形式のプリンターで印刷した場合に、ターゲットマークのみを印刷するのに、通常の印刷と同様の印刷時間がかかるという問題がある。
【0005】従って、被測定紙本来の特性を損ねることなくターゲットマークを印刷すること及び被測定紙に印刷するターゲットマークを短時間で印刷できるようなターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置に解決しなければならない課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために、本発明に係るターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置は、次に示す構成にすることである。
【0007】(1)ターゲットマーク印刷方法は、紙送り量を測定するためのターゲットマークを、ローラの外周を浸透素材で形成すると共に、回転方向に対して直交する方向に帯状のマークを外周全周に亘って整列状態に施した浸透印式回転型ローラを被測定紙の所望位置に押し当てながら回転させて印刷して生成する。
【0008】このように、帯状のマークが施されている浸透印式回転型ローラを使用して被測定紙にターゲットマークを印刷するようにすると、ターゲットマークを印刷する部分のみ押し当てる等の影響しか与えないですむため、紙自体の特性を変化させることなく印刷することが可能で、又、ターゲットマークのみを印刷するため、その印刷速度は極めて迅速なものにできる。
【0009】(2)ターゲットマーク印刷装置は、浸透素材をローラの外周に備えると共にローラの回転方向に対して直交する方向に帯状のマークを外周全周に亘って整列状態に施した浸透印式回転型ローラと、該浸透印式回転型ローラを回転させる把持部とを有する浸透印式回転スタンプと、前記浸透印式回転型ローラを被測定紙上において直線方向に押し当てて回転するようにガイドする直線印刷用ガイドと、を備えたことである。
【0010】このように、浸透印式回転型ローラを被測定紙上に押し当てて回転させながらターゲットマークを印刷するようにしたことにより、被測定紙のターゲットマークを印刷する部分のみに影響を与えるのみであるから、被測定紙の特性を変化させることなくターゲットマークの印刷が可能になると共に、ターゲットマークのみを印刷するからその印刷時間は極めて早くできる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置の種々の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】本発明に係る第1の実施形態のターゲットマーク印刷手法を具現化することができるターゲットマーク印刷装置は、図1、図2及び図3、図4に示すように、ターゲットマークを手動で被測定紙に印刷するものであり、手動でターゲットマークを印刷する浸透印式回転スタンプ11と、手動での印刷をガイドする直線印刷用ガイド21と、被測定紙22とからなる。
【0013】浸透印式回転スタンプ11は、手で把持する棒状の把持部12と、この把持部12の基部側に直線印刷用ガイドにガイドする逆さ椀形状のガイド支持部13と、ガイド支持部13内部に収納され、両端の軸部14をガイド支持部13の内側両端の軸受部15に係合させて配置した浸透型ローラ16とからなる。
【0014】浸透型ローラ16は、両端に凸状の軸部14を設け、外周は浸透性素材17で形成されている。この浸透性素材17の外面には回転方向に対して直交方向に帯状のマーク18を一定間隔に整列状態に施したターゲットマーク浸透印字部19を備えた構成になっている。
【0015】このような構成からなるターゲットマーク印刷装置においては、浸透印式回転スタンプの把持部12を手で持ち、被測定紙22に対して略垂直になるようにして浸透型ローラ16を被測定紙22に押し当てるようにし且つ直線印刷用ガイド21にガイド支持部13の側面を押し当てて前方方向に浸透型ローラ16を回転させながら進ませる。そうすると、図5に示すように、浸透型ローラ16のターゲットマーク浸透印字部19(図1参照)の帯状のマーク18からインクが染み出して被測定紙22にターゲットマーク23が印刷される。
【0016】このようにして、被測定紙22の所望の位置にターゲットマーク23を印刷することができるのであり、それもターゲットマーク23を印刷する部分のみにしか影響を与えないため、被測定紙22の特性を変化させることなく、ターゲットマーク23を印刷することができる。又、浸透型ローラ16を回転させてスタンプのように印字するのみであるからその印刷速度は極めて早い。
【0017】次に、第2の実施形態のターゲットマーク印刷装置について、図面を参照して説明する。
【0018】第2の実施形態のターゲットマーク印刷装置は、ターゲットマーク23を印刷するのにコントローラ等を利用して自動的に印刷するものであり、その構成は、図6及び図7に示すように、印刷位置を制御するコントローラ31と、被測定紙22にターゲットマーク23を印刷する印字部32とからなる。
【0019】印字部32は、被測定紙22を載置するプレート33と、このプレート33上に略長方形状の枠組みを形成したハウジング34と、ハウジング34の内部において長手方向に設けた回転するボールネジ35と、このボールネジ35の一端部に連結したモータ36と、ボールネジ34に螺合しボールネジ35の回転方向に追随してボールネジ35の配置方向と同一方向に移動する可動テーブル37と、この可動テーブル37にブラケット38で取付けられ、浸透型ローラ16が被測定紙22に押し当てる位置関係に配設した浸透印式回転スタンプ11とから構成されている。
【0020】この浸透印式回転スタンプ11は、上記第1の実施形態で説明した図1及び図2に示す浸透印回転スタンプ11と同じ構成となっており、把持部12の部分が可動テーブル37にブラケット38で装着されている。
【0021】このような構成からなるターゲットマーク印刷装置においては、先ず、浸透印式回転スタンプ11の浸透型ローラ16を被測定紙22に押し当て且つ被測定紙22に略垂直になる位置関係にしておく。そして、コントローラ31から進行方向、例えばボールネジ35を右回転するようにモータ36を制御すれば、可動テーブル37が図6において右方向に移動し、浸透型ローラ16が被測定紙22上を押し当てながら回転して進むことになる。浸透型ローラ16が回転して進めば、ターゲットマーク浸透印字部19(図1参照)の帯状のマーク18からインクが染み出して被測定紙22にターゲットマーク23が印刷される。
【0022】このようにして、所望の被測定紙22の特定位置にターゲットマーク23を被測定紙22の特性を変化させることなく印刷することができるため、被測定紙22を測定する際の測定量を正確に印刷されたターゲットマーク23に基づいて得ることができるのである。
【0023】
【発明の効果】上記説明したように、本発明のターゲットマーク印刷方法及びターゲットマーク印刷装置は、紙送り量を測定するターゲットマークを、帯状のマークを施した浸透型ローラを被測定紙に押し当てながら回転させて印刷するようにしたことにより、ターゲットマークを印刷する部分のみにしか影響を与えないで印刷できるため、被測定紙本来の特性を変化させることなく、簡単に且つ短時間に印刷することができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
【住所又は居所】東京都武蔵野市中町2丁目9番32号
【出願日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−191586(P2003−191586A)
【公開日】 平成15年7月9日(2003.7.9)
【出願番号】 特願2001−393217(P2001−393217)