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【発明の名称】 スタンプ
【発明者】 【氏名】高橋 吉弘
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町3番23号 株式会社トータル・メディア開発研究所内

【氏名】穴澤 亮
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町3番23号 株式会社トータル・メディア開発研究所内

【氏名】宗村 泉
【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内

【要約】 【課題】画像媒体の所定の位置に画像を容易に印刷できるスタンプを提供することである。

【解決手段】基部10のレール11にはシートを保持する保持部20が取り付けられている。保持部20の保持台23にはシートを位置決めする位置決め窪み24が設けられている。基部10の腕12にはスタンプ部30が取り付けられており、押し付け機構40により上下に移動する。保持部20をスタンプ部30から離れた待避位置からスタンプ部30の下のスタンプ位置に移動させると、ロック機構50が解除されてスタンプ部30を下に移動できる。下に移動させると、印画面35がシートの所定の位置に正確に押し付けられ印刷される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像媒体に画像を印刷するスタンプ部と、画像媒体を保持し、前記スタンプ部が画像を印刷するスタンプ位置と、スタンプ位置から離れた待避位置との間で移動する保持部と、前記保持部の所定の位置に画像媒体が保持されるよう画像媒体を位置決めする位置決め手段と、保持部がスタンプ位置に位置したときに、前記位置決め手段により位置決めされた画像媒体の所定の位置にスタンプ部が押し付けられるように、スタンプ部を移動させる押し付け機構とを備えていることを特徴とするスタンプ。
【請求項2】 前記保持部が待避位置に位置したときに、スタンプ部を初期位置にロックし、保持部がスタンプ位置に位置したときに、このロックを解除するロック機構をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ。
【請求項3】 前記スタンプ部は、印画面と、印画面が画像媒体に押し付けられたときに印画面にインクを供給するインク供給手段とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスタンプに関し、特に画像媒体の所定の位置に画像を印刷するスタンプに関する。
【0002】
【従来の技術】使用者が自ら印刷を行うスタンプとして、博物館や記念館などに設置されている記念スタンプ等がある。このようなスタンプには、多色刷りをするときなどのときに、はがきなどの画像媒体の所定の位置に画像を印刷するスタンプがある。
【0003】従来、このようなスタンプでは所定の位置に印刷するために、はがきに位置決め用の印を設けるなどしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなスタンプでは使用者がスタンプを画像媒体に位置決めしなくてはならず、誰でも容易に正確な位置に画像を印刷することが困難であった。
【0005】従って、本発明の目的は、画像媒体の所定の位置に画像を容易に印刷できるスタンプを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わるスタンプは、画像媒体に画像を印刷するスタンプ部と、画像媒体を保持し、前記スタンプ部が画像を印刷するスタンプ位置と、スタンプ位置から離れた待避位置との間で移動する保持部と、前記保持部の所定の位置に画像媒体が保持されるよう画像媒体を位置決めする位置決め手段と、保持部がスタンプ位置に位置したときに、前記位置決め手段により位置決めされた画像媒体の所定の位置にスタンプ部が押し付けられるように、スタンプ部を移動させる押し付け機構とを備えている。
【0007】本発明の請求項2に係わるスタンプは、前記保持部が待避位置に位置したときに、スタンプ部を初期位置にロックし、保持部がスタンプ位置に位置したときに、このロックを解除するロック機構をさらに備えている。
【0008】本発明の請求項3に係わるスタンプでは、前記スタンプ部は、印画面と、印画面が画像媒体に押し付けられたときに印画面にインクを供給するインク供給手段とを有している。
【0009】
【発明の実施の形態】図1ないし図4を参照して、本発明の実施の形態に係わるスタンプを説明する。先ず、本発明の実施の形態のスタンプを説明する。図1はスタンプの側面図である。スタンプは基部10と画像媒体を保持する保持部20とを備えている。基部10はレール11を有している。保持部20はレール11の上にコロ21を介して載置されており、レール11に沿って移動する。保持部20の前面(移動方向に向いている保持部20の一面)には取っ手22が設けられている。
【0010】図2は保持部20の上面図である。保持部20の上面には保持台23が設けられている。画像媒体として所定の形状をもちインクを吸収するシートを用いている。このシートは厚紙等を含む。保持台23の上面にはシートとほぼ同じ形状をもつ位置決め窪み24が設けられている。位置決め窪み24の縁には段付きが設けられている。シートの形状が位置決め窪み24の形状に合うように、シートを位置決め窪み24に載置すると、段付きにシートの縁が囲まれる。これにより、シートが保持部20に保持されるとともに位置決めされる。位置決め窪み24は位置決め手段として用いられている。保持台23の上面には、位置決め窪み24と連通している引っかけ窪み25が形成されている。引っかけ窪み25付近のシートの縁は段付きで囲まれていない。使用者は爪などをシートのこの縁に引っかけることにより、容易にシートを位置決め窪み24から取り出すことができる。
【0011】図1を再び参照して、基部10はレール11に対向している腕12を有している。腕12にはシートに画像を印刷するスタンプ部30が取り付けられている。スタンプ部30は、これを上下に移動させる押し付け機構40を介して取り付けられている。押し付け機構40は、後に述べるようにスタンプ部30を上下に移動させてシートに押し付ける。
【0012】スタンプ部30はスタンプ基部31を有している。スタンプ基部31の下面には、印画面35と、印画面35がシートに押し付けられたときに印画面35にインクを供給するインク供給手段32とが固定されている。スタンプ基部31の前面には取っ手33が設けられている。
【0013】押し付け機構40は、組になっているスライドレール41とレールガイド42で形成されている。スライドレール41は腕12に固定ピン43で固定されており、上下に延びている。スライドレール41と腕12の間には間隔が開けられている。レールガイド42はスライドレール41を囲んでおり、スライドレール41に沿って延びている。レールガイド42はスライドレール41に沿って上下に摺動する。レールガイド42はスタンプ基部31に固定されている。これにより、スタンプ部30は上下に移動することができる。レールガイド42には上下に延びている開口44が設けられている。開口44を通って固定ピン43が腕12とスライドレール41の間で延びている。上下方向の開口44の長さはスタンプ部30の上下方向の移動の範囲を規定している。スタンプ部30は上向きに付勢されている。スタンプ部30に外力が加えられていないときは、スタンプ部30は、開口44の長さで決まる最も上の位置である初期位置に位置している。
【0014】腕12には回動部材51が回転ピン52を介して回動可能に取り付けられている。回動部材51は回転ピン52から紙面に平行に延びる2つの腕を有している。回動部材51の一端にはロック部材53が設けられている。スタンプ基部31の側面にはロックピン34が設けられている。回動部材51は、これに外力が働かないときにロックピン34の下にロック部材53が位置するように付勢されている。
【0015】ロック部材53がこのように位置されているときにスタンプ部30を初期位置から下に移動させようとすると、ロックピン34がロック部材53に当接するのでスタンプ部30は下に移動しない。即ち、スタンプ部30は初期位置にロックされる。回動部材51の他端には当接部材54が設けられている。回動部材51、回転ピン52、ロック部材53、当接部材54及びロックピン34はロック機構50を形成している。
【0016】保持部20の上面には当接ピン26が設けられている。保持部20がレール11に沿って前側(保持部20の取っ手22が設けられている側)から後ろ側に移動すると、当接ピン26により当接部材54が押される。これにより、図3のように回動部材51が回動し、ロック部材53がロックピン34の下からはずれる。即ち、ロック機構50によるロックが解除される。この結果、スタンプ部30は初期位置Fから下に移動できる。
【0017】図4はロック機構50と保持部20の正面図であり、保持部20の前側(保持部20の取っ手22が設けられている側)から見ている。図3では取っ手22が設けられている前面は取り払われている。回動部材51は図3のように回動されている。
【0018】次に、スタンプの使用手順を説明する。図3を参照する。保持部20は、スタンプ部30に対向する位置、即ちスタンプ部30が画像を印刷するスタンプ位置Sと、スタンプ位置から離れた待避位置Eとの間でレール11に沿って移動する。先ず、保持部20を待避位置Eに位置させる。このとき、スタンプ部30は初期位置Fにロックされている。図2を参照する。この後、シートを位置決め窪み24に載置し、保持部20にシートを位置決めする。
【0019】再び図3を参照する。次に、保持部20をスタンプ位置Sに移動させると、シートの所定の位置がスタンプ部30の印画面35の下に正確に位置する。レール11には保持部20がスタンプ位置Sに正確に位置されるように輪留め13が設けられている。このとき、ロック機構50によるロックが解除される。
【0020】次に、スタンプ部30を下方向に押し、押し付け機構40を用いてスタンプ部30を下に移動させる。スタンプ部30は保持部20に接近し、シートの所定の位置に正確に印画面35が押し付けられる。このとき、インク供給手段32から印画面35にインクが供給され、シートの所定の位置に画像が印刷される。押し付け機構40により印画面35はシートに平行に接近するので、印画面35の全面がシートに均一に押し付けられる。これにより、インクのむらが防止できる。
【0021】スタンプ部30は上向きに付勢されているので、スタンプ部30を下方向に押すことを止めると、スタンプ部30は初期位置Fに戻る。
【0022】この後、保持部20を待避位置Eに移動させると、ロック機構50により、スタンプ部30が初期位置Fにロックされる。引っかけ窪み25を用いてシートを位置決め窪み24から取り出す。
【0023】以上詳述した如く構成されている本発明の実施の形態に従ったスタンプにおいては、シートの所定の位置に画像を容易にかつ正確に印刷できる。
【0024】また、本実施の形態ではロック機構50を用いているので、不用意にスタンプ部30が押されても、保持部20が待避位置に位置していればスタンプ部30は移動しない。従って、スタンプや使用者などを汚すことを防止できる。また、スタンプの空打ちを防止できるので、印画面35とインク供給手段32を保護できる。
【0025】本実施の形態では使用者は取っ手22,33をもってスタンプを操作する。取っ手22,33は印画面35及びインク供給手段32から離れているので、スタンプの操作中にインクで手を汚すことがない。
【0026】また、本実施の形態ではシートの所定の位置に印画面を正確に押し付けるために、位置決め窪み24と押し付け機構40を用いている。このような比較的簡易な構成で画像の位置決めを実現できる。
【0027】本実施の形態には様々な修正が可能である。本実施の形態ではスタンプ部30を移動させるためにスライドレール41とレールガイド42で形成されている押し付け機構を用いているが、本発明はこれに限定されない。例えば、腕12と、取っ手33と反対側のスタンプ基部31の部分との間に回動機構を設けてもよい(図1参照)。
【0028】また、本実施の形態では画像媒体としてシートを用いているが、本発明はこれに限定されない。例えば、紙製の箱でもよい。この場合、位置決め手段にはこの箱が被せられるような担体等が用いられる。
【0029】次に、本実施の形態のスタンプを多色刷りに利用する例を説明する。スタンプを複数用意する。これらのスタンプはそれぞれ異なる色のインクを供給するインク供給手段32を備えている。これらのスタンプはそれぞれ異なる印画面35を有しており、シートの所定の位置にそれぞれ異なる画像を印刷するように設定されている。
【0030】多色刷りを行うには、上記使用手順に従ってそれぞれのスタンプを順に用いて印刷する。それぞれのスタンプはシートの所定の位置に正確にそれぞれの画像を印刷できるので、色ずれの極めて少ない多色刷りを容易に実現できる。
【0031】尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、画像媒体の所定の位置に画像を容易に印刷できる。
【出願人】 【識別番号】597081581
【氏名又は名称】株式会社トータル・メディア開発研究所
【住所又は居所】東京都千代田区紀尾井町3番23号
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号
【出願日】 平成13年9月27日(2001.9.27)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
【公開番号】 特開2003−103892(P2003−103892A)
【公開日】 平成15年4月9日(2003.4.9)
【出願番号】 特願2001−298566(P2001−298566)