| 【発明の名称】 |
走査装置、該装置の制御方法、前記装置を具えた情報処理システム、前記方法を実行するためのプログラム、および該プログラムを実行するコンピュータ |
| 【発明者】 |
【氏名】大谷 剛 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】周囲にプリント装置などの走査装置の作動音を気兼ねすることなくプリント等の走査装置の機能を実行可能とする。
【解決手段】プリント用紙などの媒体を装置に導入するため駆動部、プリントヘッドなどの機能素子を所定方向に走査させるための駆動部、および媒体を搬送するための駆動部などを、通常より駆動速度を小さくして駆動することにより装置を静粛に作動させるモードを具える。また、そのようなモーでに設定されているときには、装置の異状を報知するためのブザーの音量が小さくなるように設定する手段(S204)を具える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させる走査装置において、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モードでの駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モードでの駆動とを、選択的に設定することが可能な駆動制御手段と、前記装置の異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって、音量の調整が可能な当該音声出力手段と、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、前記音声出力手段の音量が小となるように調整する音量調整手段と、を具えたことを特徴とする走査装置。 【請求項2】 前記駆動制御手段は、前記駆動部の前記第2の駆動モードでの駆動速度を、前記第1の駆動モードでの駆動速度より小となるよう設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の走査装置。 【請求項3】 前記駆動手段は、前記媒体を装置に導入するための駆動部、前記機能素子を前記媒体に対して所定方向に走査させるための駆動部および前記媒体を前記所定方向に直交する方向に搬送するための駆動部の少なくとも一つであることを特徴とする請求項1または2に記載の走査装置。 【請求項4】 前記音声出力手段はブザーであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の走査装置。 【請求項5】 前記機能素子は、前記媒体にプリント剤を付与することによりプリント機能を実行可能なプリントヘッドであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の走査装置。 【請求項6】 前記プリントヘッドは、前記プリント剤としてのインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであることを特徴とする請求項5に記載の走査装置。 【請求項7】 前記インクジェットプリントヘッドは、前記インクを吐出するために利用されるエネルギとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生するための発熱素子を有することを特徴とする請求項6に記載の走査装置。 【請求項8】 機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させる走査装置の制御方法において、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モードでの駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モードでの駆動とを、選択的に設定する駆動制御工程と、前記装置の異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって、音量の調整が可能な当該音声出力手段を、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、音量が小となるように調整する音量調整工程と、を具えたことを特徴とする走査装置の制御方法。 【請求項9】 コンピュータに請求項8に記載の制御方法を実行させるための制御プログラム。 【請求項10】 コンピュータに請求項8に記載の制御方法を実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。 【請求項11】 機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させるとともに、異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって音量の調整が可能な当該音声出力手段を有する走査装置と、該走査装置に接続され、前記所定機能の実行に関連した情報を授受するホスト装置とを具えた情報処理システムであって、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モードでの駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モードでの駆動とを、選択的に設定することが可能な駆動制御手段と、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、前記音声出力手段の音量が小となるように調整する音量調整手段と、を具えたことを特徴とする情報処理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば画像データの供給を受けてプリント媒体とプリント機能を実行する機能素子であるプリント手段とを相対走査することにより画像データのプリントを行うプリント装置や、情報担持媒体(原稿)と読取り機能を実行する機能素子である読取り手段とを相対走査することにより画像情報の読取り行うイメージスキャナ等の走査装置に関し、特に作動音を比較的静粛にした状態での動作が可能なモードへの設定が可能であるとともに、装置の異状を報知するためのブザー等音声出力手段を具えた走査装置に関するものである。また、本発明は、当該装置の制御方法、前記装置を具えた情報処理システム、および前記方法を実行するためのプログラムに関する。 【0002】 【背景技術】近年では、コンピュータや走査装置の低価格化が進み、オフィスは勿論のこと、家庭や個人にも広く普及するに至り、これに伴って使用環境も多岐にわたるようになってきている。かかる状況下、比較的大きな作動音を出す走査装置、例えばプリント装置を使用する際には周囲環境に顧慮する必要性が増してきている。 【0003】例えば、昼間であれば気にならないプリント装置の動作音も、夜間など周囲が静粛な状態となると、プリント媒体(用紙)の給紙動作音や搬送動作音、またプリントヘッドの走査動作音やプリント動作音などが非常に気になることがあるからである。また、作動音が問題となるのはそのような夜間の使用に限らない。例えば、図書館や学校およびそれらに類する使用環境においては、その開館時間帯や授業中において特に静粛性が要求されるため、プリント装置の動作音が憚られる場合があるからである。 【0004】プリント装置の作動音の大きさはプリント速度と相関があるので、プリント速度を低下させれば作動音を低減することができる。そこで、本出願人は、通常時よりもプリント速度を低下させることで比較的静粛なプリント動作を行うモード(サイレントモード)への設定を可能としたプリント装置を提案している(特願2001−282399号、特願2001−305801号)。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザに対し比較的強く注意を促すためのブザー等音声出力手段が設けられている装置がある。例えば、プリント装置においては、プリント媒体がなくなった場合や、プリント媒体の送給ないし搬送不良が生じた場合、あるいはプリント剤(インクジェットプリント装置にあってはインク)の残量が僅少となった場合など、ブザー音を発してユーザに警告し、装置の状態を通知することで速やかな対処を促すものがある。 【0006】これまで、サイレントモードへの設定を可能としたプリント装置においても、かかるブザー等音声出力手段の音量については考慮されていなかった。従って、周囲環境を考慮してサイレントモードでの動作を行っていても、音声出力手段の作動によって大きな音が発生し、そのためにサイレントモード本来の目的を十分に果たし得なくなる恐れがある。 【0007】よって本発明は、装置の設定モードに応じて音声出力手段の音量を調節するようになし、以って周囲環境に及ぼす音の影響を低減することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させる走査装置において、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モード(通常時)での駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モード(サイレントモード)での駆動とを、選択的に設定することが可能な駆動制御手段と、前記装置の異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって、音量の調整が可能な当該音声出力手段と、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、前記音声出力手段の音量が小となるように調整する音量調整手段と、を具えたことを特徴とする。 【0009】また、本発明は、機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させる走査装置の制御方法において、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モードでの駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モードでの駆動とを、選択的に設定する駆動制御工程と、前記装置の異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって、音量の調整が可能な当該音声出力手段を、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、音量が小となるように調整する音量調整工程と、を具えたことを特徴とする。 【0010】さらに、本発明は、機能素子と媒体とを相対走査させることにより前記機能素子の所定機能を実行させるとともに、異状を報知するための音声を出力する音声出力手段であって音量の調整が可能な当該音声出力手段を有する走査装置と、該走査装置に接続され、前記所定機能の実行に関連した情報を授受するホスト装置とを具えた情報処理システムであって、前記走査を行わせるための駆動手段に、第1の駆動モードでの駆動と、該第1駆動モードと比較して当該駆動源の駆動が静粛となる第2の駆動モードでの駆動とを、選択的に設定することが可能な駆動制御手段と、前記第2の駆動モードが設定されているときには、前記第1の駆動モードが設定されているときより、前記音声出力手段の音量が小となるように調整する音量調整手段と、を具えたことを特徴とする。 【0011】これらにおいて、前記駆動制御手段は、前記駆動部の前記第2の駆動モードでの駆動速度を、前記第1の駆動モードでの駆動速度より小となるよう設定を行うものとすることができる。 【0012】また、前記駆動手段は、前記媒体を装置に導入するための駆動部、前記機能素子を前記媒体に対して所定方向に走査させるための駆動部および前記媒体を前記所定方向に直交する方向に搬送するための駆動部の少なくとも一つとすることができる。 【0013】さらに、前記音声出力手段としてブザーを用いることができる。 【0014】また、以上において、前記機能素子は、前記媒体にプリント剤を付与することによりプリント機能を実行可能なプリントヘッドとすることができる。そして、前記プリントヘッドは、前記プリント剤としてのインクを吐出するインクジェットプリントヘッドであり、その前記インクジェットプリントヘッドは、前記インクを吐出するために利用されるエネルギとして、インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生するための発熱素子を有するものとすることができる。 【0015】また、本発明は、コンピュータに上記制御方法を実行させるための制御プログラムに存する。 【0016】さらに、本発明は、コンピュータに上記制御方法を実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体に存する。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1および図2は本発明を適用可能なプリント装置の機械的構成の一例を示し、ここではシリアルスキャン方式のインクジェット記録装置を例示している。ここで、図1は当該装置の外観構成、図2は内部構成をそれぞれ示す斜視図である。 【0018】プリント装置としてはレーザプリンタ、熱転写あるいは感熱式プリンタ、ドットインパクトプリンタ、インクジェットプリンタなど形態のものを用いることができるが、本例ではインクジェットプリンタ形態のもの、すなわちインクジェットヘッドを用いる形態のものとする。また、インクジェットヘッドとしては、インクを吐出するために利用されるエネルギとして熱エネルギを用いるものや機械的エネルギを用いるものがあるが、本例では通電に応じインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有したものを用いる。 【0019】本実施形態におけるインクジェットプリント装置は、給紙部、搬送部、プリント部および排紙部等を装備しており、これらが、上ケース1および下ケース2内に収納されている。以下、これらの構成について説明する。 【0020】給紙部3は、図1に示すように、水平面から所定の角度を持って装置本体に取付けられており、積載してセットされたプリント媒体は、プリント後略水平に排紙されるように構成されている。また、給紙部3の下方には、プリント媒体を略水平のまま給紙するための不図示の給紙口が備えられている。 【0021】給紙部3には、不図示の給紙モータ(ピックアップモータ)の駆動により回転する給紙ローラ4、可動サイドガイド5、圧板6、ベース7、および不図示の分離爪等が備えられている。そして、圧板6上に積載されたプリント媒体は、分離爪と給紙ローラ4とにより、1枚ずつ搬送部8に対して送給される。 【0022】搬送部8は、搬送ローラ9、ピンチローラ10、およびプリント媒体の被プリント面を平坦に規制するためのプラテン等を備えており、搬送部8に送られたプリント媒体は、搬送ローラ9とピンチローラ10とのニップ部分に挟持される。また、ピンチローラ10は、ピンチローラ軸55に軸支された状態でピンチローラホルダ13に取り付けられ、ピンチローラバネ14により搬送ローラ9に押圧されており、搬送ローラ9の回転に従動回転してプリント媒体の搬送力を作用している。 【0023】そして、搬送モータ18の駆動が中間ギア17および搬送ローラギア16を介して搬送ローラ9に伝達され、搬送ローラ9とピンチローラ10との間に挟持されたプリント媒体は、搬送ローラ9の回転に応じてプラテン11上をプリント開始位置まで所定量搬送される。そして、プリントヘッド19により所定の画像情報に基づいたプリントが行われる。 【0024】プリントヘッド19は、搬送ローラ9およびピンチローラ10により搬送されたプリント媒体にインクを付与して画像をプリントするものである。この装置におけるプリント手段としては、プリントヘッドからインクを吐出してプリントするインクジェット記録方式を用いている。すなわち、このプリントヘッドは、微細な液体吐出口(オリフィス)、その吐出口に連通する液路、この液路の一部に設けられ、液体に吐出のためのエネルギを作用するエネルギ作用部、および、そのエネルギを発生するエネルギ発生手段を備えている。 【0025】また、プリントヘッド19は、例えば、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインクおよびイエローインク吐出用の各ヘッドユニットを有してカラー画像をプリントするものとすることができる。 【0026】回復系部32は、キャップ15および不図示のポンプユニット等を備えており、プリントヘッド19の不図示のインク吐出口形成面がキャップ15に対向する位置に移動すると、キャップ15が不図示の回復モータの駆動によって上昇し、プリントヘッド19のインク吐出口形成面を覆うように当接し、密閉する。そしてこの状態で、ポンプユニットが回復モータの駆動によって動作すると、プリントヘッド19のインク吐出口からインクが引き出されてインクの吸引が実施され、プリントヘッド19の吐出性能の回復ないし維持が行われる。 【0027】プリント部20は、図3に示すように、プリントヘッド19を取付けるキャリッジ21、キャリッジ21をシート搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復移動させるためのガイド軸22、キャリッジ21の上部を支持し、プリントヘッド19の吐出口とプリント媒体との間の距離を維持するガイド23、キャリッジモータ24の駆動をキャリッジ21に伝達するタイミングベルト25、モータ24に取り付けられたプーリとの間でタイミングベルト25を張架するアイドルプーリ26、および、プリントヘッド19に対しヘッド駆動信号等を伝達するための不図示のフレキシブル基板等を有している。 【0028】そして、プリントヘッド19は、プリント開始位置に待機しているプリント媒体に、キャリッジ21に搭載されて主走査され、その過程でインク吐出を行うことにより吐出口配列範囲に対応した幅の画像をプリントする。1回の主走査の後、搬送ローラ9の回転に応じ、所定量のプリント媒体の搬送を行い、その終了後に再びプリントヘッド19が主走査され、プラテン11上に保持されているプリント媒体に画像をプリントする。すなわち、キャリッジ21の移動によるプリントヘッド19の主走査と搬送部によるプリント媒体の所定量の搬送(副走査)とを交互に繰り返すことにより、プリント媒体全面にわたって画像記録が行われる。 【0029】図1および図2に示したプリント装置は、ノンインパクト型のプリント方式によるプリント装置の一つであり、高密度かつ高速なプリント動作を低騒音に行うことが可能であるという優れた利点を有している。しかし近年はプリント動作の一層の高速化の要求が高まっており、図示のプリントヘッドはそのような要求に十分に応え得るものであるが、主走査(キャリッジ走査)および副走査(用紙搬送)の高速化も伴うものであり、その分プリンタとしての作動音が大きくなる。 【0030】そこで、本例のプリント装置はサイレントモードでの動作が可能に構成されたものであり、どのプリントモードに設定されている場合でも、CPU2006の制御の下、各部モータの駆動信号を適切に設定することにより、キャリッジの走査速度、プリント媒体(用紙)の給紙速度や搬送速度を通常モードより低くして作動音を低減することが可能なものである。 【0031】図3は図1および図2に示したプリント装置の制御系の構成例を示す。 【0032】図示の構成において、CPU101はプリント装置のプリントデータの作成、プリント制御のためのモータ駆動、プリントヘッドの吐出動作の制御、ホスト装置から転送されたコマンドの解析、および操作パネルからの入力に応じた各種設定などを行う演算装置である。ROM102には、CPU101が実行する後述の処理手順などプリント装置の制御手順に対応したソフトウェア、各種データ、およびプリントデータに使用するフォントデータ等が格納されている。ここで、各種データはそのまま初期値として使用されるものと、RAM103に展開されCPU101により加工されて使用されるものとがある。また、フォントデータは必要に応じて指定されたものがCPU101により読み出されてRAM103に展開され、プリントデータとして生成される。このフォントデータはプリント装置の仕様に応じ搭載個数や搭載文字種類が異なるため、そのROM102内の格納容量も異なるが、例えば明朝体1フォントのみに対応したものとすることもできる。 【0033】RAM103には、上述したフォントデータを指定された修飾方法にて修飾した結果が展開され、これがプリントデータとして使用される。一方、イメージデータの場合にも同様に、CPU101によって読み込まれたイメージデータが指定されたプリント位置に対応してRAM103上に展開され、プリントデータとして使用する。また、RAM103の記憶領域は、プログラム実行に必要なワークメモリや、インターフェース(I/F)104から入力データの一時格納場所としての受信バッファとしても使用される。各種ステータス情報もこのワークメモリ上に配置され、その中にはサイレントモードに設定されているか否かを示すフラグ用のエリア含まれている。 【0034】インターフェース104は図4のホスト装置と接続され、プリントに係る画像データのほか、プリント指示コマンドその他のデータを受信するためのものである。本例のインターフェース104はIEEE−1284に準拠した電気的仕様となっており、ホスト装置からデータを受信するだけでなく、プリント装置側の状態をホスト装置に通知するため、双方向の通信が可能なものとなっている。 【0035】105は装置の電源オフ時にも所要の情報を保持しておく不揮発性メモリとしてのEEPROMであり、当該保持内容としては、プリンタの設定状態のほか、プリント媒体の枚数やプリント剤の残量(インクジェットプリント装置にあってはインク残量)等であってもよい。なお、保持すべきプリンタの状態としては、フォントの種別、セットされているプリント媒体のサイズなどの情報、設定された非動作時間に応じた電源の自動ON/OFFなどの機能項目等とすることができる。 【0036】106はモータコントローラであり、CPU101の制御の下、プリント媒体の同一領域に対して主走査方向にプリントヘッドを1または複数回走査させるキャリッジモータ24を駆動制御する。なお、走査の過程でのプリント動作はモータの等速域を使用して行われる。モータコントローラ106はまた、プリント媒体を搬送するための搬送モータ(ラインフィードモータ)18の駆動制御を行う。キャリッジモータ24および搬送モータ18は互いに独立に動作可能であり、上述のように通常印刷時には、キャリッジモータ24がキャリッジないしプリントヘッドを1または複数回主走査させた後、搬送モータ18がプリント媒体を所定量搬送する動作を行う。さらに、本例では、プリント媒体を送給するための給紙モータ(図2には不図示)を備える構成となっている。従って、モータコントローラ106はプリント用紙を給紙口から搬送し、搬送モータ18の駆動力が伝わる所定の位置まで、給紙モータを駆動させるためのコントローラとしても機能する。 【0037】107はプリントヘッドコントローラであり、プリントヘッドのプリント素子(本例では電気熱変換体)のヒート処理のほか、ヘッドメンテナンスのための回復処理の制御や、インク量検知等の処理を行う。 【0038】108は、各部モータの制御を行うためにモータの回転速度等のアナログデータを取り込むべくCPU101に設けたA/Dコンバータであり、一回あたり約5μ秒でアナログデータを8ビットのデジタル値に変換する機能を備えている。 【0039】109は以上の各部を接続するバスラインであり、コントロールバス、アドレスバスおよびデータバスからなり、CPU101はバスライン109を使用して各ユニット102〜107を制御する。 【0040】110および111は各ユニットへの電源供給ライン、112は操作/表示パネルであり、例えばプリント装置本体上部(図1の上ケース1)上に備えられているものとすることができる。この操作/表示パネル112には、操作部として、電源を投入するためのキー、回復処理の起動キー、テストプリントの起動キー、エラーからの回復を指定するリジュームキー、およびホスト装置とのオンライン/オフラインを設定するためのキー等を設けておくことができる。また、表示部として、データ受信や、電源の状態を表示するLED等を設けておくことができる。 【0041】さらに、この操作/表示パネル112には、装置のエラーやワーニング状態をユーザに報知するための音声出力手段としてのブザーが備えられている。このブザーは500m秒のオン、500m秒のオフを1回の動作とし、この動作をエラーやワーニングの種類に応じて定めた回数だけ連続して行うことでエラーやワーニングの種類をユーザに報知できる構成としている。また、このブザーは大小2種類の音量が選択可能な構成となっている。なお、音声出力手段の構成としては、このようなブザーに限られないのは勿論である。例えば、ベル音やチャイム音を出力するようなものでもよいし、言葉を発声するものでもよい。 【0042】図4は図1〜図3に示したプリント装置に対してプリントに係る画像データを供給するホスト装置の構成例であり、ここではプリント装置のインターフェース104と結合可能なホストコンピュータとして例示されている。 【0043】ホストコンピュータ1000は、CPU1001、ROM1002、RAM1003、システムバス1004、種々の入出力機器のためのI/Oコントローラ(CRTC,HDC,FDCなど)1005、外部インタフェース(I/F)1006、ハードディスクドライブ(HDD)やフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)などの外部記憶装置(HDD/FDD)1007、リアルタイムクロック(RTC)1008、CRT1009、およびキーボードやマウスなどの入力装置(KeyBoard/Mouse)1010等を備える。 【0044】CPU1001は、外部記憶装置1007等よりRAM1003に読み込んだアプリケーションプログラムや、通信プログラム、プリンタドライバ、オペレーティングシステム(OS)等に基づいて動作するが、電源投入時はROM1002によりブートし、外部記憶装置1007等からOSをRAM1003にロードした後、アプリケーションプログラムやドライバソフトウェア等も同様にロードすることでシステムとして機能する。外部I/F1006は、RAM1003や外部記憶装置1007(HDD)内にスプールした印刷データを順次プリント装置2000に送信する。入力装置1010は、I/Oコントローラ1005を介してユーザからの指示データをホストコンピュータ内に取り込む。RTC1008は、システム時間を計時するためのものであり、I/Oコントローラ1005を介して時間情報の取得や設定等を行う。CRT1009は表示装置であり、I/Oコントローラ1005内のCRTCにより制御される。これらのCRT1009および入力装置1010のブロックによりユーザインタフェースが構成される。 【0045】図1〜図3に示したインクジェットプリント装置は、ノンインパクト型のプリント方式によるプリント装置の一つであり、高密度かつ高速なプリント動作を低騒音に行うことが可能であるという優れた利点を有している。しかし近年はプリント動作の一層の高速化の要求が高まっており、図示のプリントヘッドはそのような要求に十分に応え得るものであるが、主走査(キャリッジ走査)および副走査(用紙搬送)の高速化も伴うものであり、その分プリント装置としての作動音が大きくなる。 【0046】そこで、本例のプリント装置はサイレントモードでの動作が可能に構成されたものであり、CPU101の制御の下、各部モータの駆動信号を適切に設定することにより、キャリッジの走査速度、プリント媒体(用紙)の給紙速度や搬送速度を通常モードより低くして作動音を低減することが可能なものである。また、そのようなサイレントモードでは、ブザーの音量を小さく設定することで、より静粛な動作を行うことができるものである。 【0047】ここで、まずサイレントモードでのプリント動作について説明する。 【0048】上記の構成において、ホストコンピュータ1000にプリンタ2000を接続した際には、その最初の段階でプリンタ2000に対応する通信プログラムや印刷データを生成するためのプリンタドライバをインストールし、プリンタ2000を用いて画像のプリントを行うに当たっては、プリンタドライバのユーティリティ画面を用いて所定の設定を行うのが現在は一般的である。そして、そのユーティリティ画面には、テストプリントを行ってインクジェットヘッドの吐出状態をチェックする処理や、プリントヘッドのクリーニング処理あるいは吐出回復処理を起動するためのボタンのほか、駆動モードやプリントモードの設定処理を起動するためのボタンを配置し、このボタンをマウス等でクリックすることで、各モード設定を行うためのダイアログボックスが開くものとすることができる。さらに、そのダイアログボックスの一つとしてサイレント設定ダイアログボックスを設けることができ、そのボックスに「サイレント機能を使用しない」および「サイレント機能を使用する」の2種類の選択肢を設け、それぞれの機能に対してラジオボタンを割り当てることで、この2つのうちのいずれか一つが選択されるように排他制御を行うことができる。 【0049】図5はホストコンピュータ1000にインストールされているプリンタドライバ側およびプリント装置側でのプリント時の処理手順の一例を示すフローチャートであり、この図を用いて本発明の実施形態におけるプリント処理の概要を説明する。 【0050】プリントデータの生成を行うプリンタドライバは、ユーザによるプリント指示に応じてアプリケーションから発生するプリント開始命令を取得すると、駆動モードおよびプリントモードの設定を行う(ステップSH1)。この設定処理にあたっては、ユーザがユーティリティシートやモード設定ダイアログボックスに対して駆動モードおよびプリントモードについての選択操作を行った場合には当該選択されたモードを設定する処理を行い、操作を行わなかった場合にはユーザが最後に設定したモードまたはデフォルトのモードを設定する処理を行う。 【0051】次にプリントデータの生成処理を行い(ステップSH3)、モード設定データとともにプリンタ2000に転送する(ステップSH5)。プリントデータの生成処理自体は、従来のプリンタドライバで行われていたものと同様である。 【0052】プリンタ2000ではプリンタドライバからのデータ受信を待ち(ステップSP1)、受信に応じて、モードに対応した駆動データの設定(ステップSP3)やプリントデータの展開や変換等を行い(ステップSP5)、プリント動作を実行する(ステップSP7)。 【0053】そして、プリント動作に際しては、駆動モード等の違い(サイレントモードか通常モードか)に応じてモータ駆動制御を行う。例えば、キャリッジモータ24、搬送モータ18および給紙モータのすべてまたは所要の一部について、通常モードおよびサイレントモード毎にモータの駆動テーブルを用意しておき、これらの駆動テーブルをモードに応じて切り換えて参照することにより、それぞれのモードでのモータ駆動を行うことができる。すなわち、サイレントモードでは、通常モードより静粛な作動を行わせるべく回転速度を低減させた駆動が実施可能な駆動テーブルを選択して使用する設定とすればよい。 【0054】なお、モードに応じた駆動制御を行うのに用いられるテーブルは、ホスト装置であるコンピュータ1000側に備えられるものでも、プリンタ2000側に備えられるものでもよい。前者の場合には、ユーザによるモード設定に応じて対応する駆動データをメモリから読み出し、プリンタ2000へのプリントデータ送信時にその駆動データを付加するとともに、プリンタ2000がその駆動データに基づいてプリント動作を行うようにすればよい。後者の場合には、所要のデータテーブルをROM2007等に格納しておき、コンピュータ1000からモードデータを受信した際にテーブルを参照して設定を行うようにすればよい。そして本実施形態では、そのようなサイレントモードではさらに、ブザーの音量を小さく設定することで、より静粛な動作を行うことができるようにするものである。 【0055】図6は本実施形態のブザー制御手順の一例を示す。まず、プリント媒体がなくなった場合や、プリント媒体の送給ないし搬送不良が生じた場合、あるいはプリント剤(インクジェットプリント装置にあってはインク)の残量が僅少となった場合など、装置のエラーやワーニング状態が生じた場合には、ステップS200でブザー処理が開始される。ブザー処理に際しては、必要に応じて他のタスクからメッセージを受信する。そのメッセージの中には、エラー等の状態に応じたブザーの動作回数や、サイレントモードへの設定情報などが予め含まれているものとする。 【0056】そして、ステップS201ではメッセージの中からブザー回数を取得し、ステップS202でも同様にメッセージの中からサイレントモード情報を取得する。本例では、上述のようにサイレントモードの設定はホスト装置側のプリントドライバからコマンド指定によって選択されるので、その設定の有無情報をRAM103のワークエリアに格納しておき、メッセージを通知するタスクが、当該情報をメッセージ内にコピーしてからブザー処理に際してメッセージを送信する構成とする。 【0057】ステップS203では、ステップS202で取得した情報がサイレントモードを示すものか否かの判断を行い、サイレントモードに突入していればステップS204に進み、サイレントモードでなければステップS205に制御を移行する。そして、ステップS204では、サイレントモードに突入している、すなわち静粛な動作が望まれている場合であるので、ブザー音が小さくなるよう音量情報を設定し、一方ステップS205では、サイレントモードに突入していないので音量情報を通常の大きさの音に設定する。 【0058】ステップS206では、ブザー駆動用のハードウエアに対し、ステップS202で取得したブザー回数と、ステップS204またはS205で決定された音量情報とをセットする。このハードウェアは、例えば音量情報の選択用に1ビット、ブザーの回数指定用に5ビットがレジスタ内に用意されたものとすることができる。そして、このレジスタに決定された値をセットした後、ステップS207にて、動作開始のトリガを発生させるために用意されたスタートトリガ発生レジスタ等にダミーライト動作を行うことにより、ブザー動作を開始するものとすることができる。 【0059】ステップS208はブザーの動作終了を待つ処理であり、具体的には、指定された動作が終了した時点でハードウェアが電気信号を発生し、CPU101がこの信号に反応して割り込み処理を起動するものとすることができる。そして、割り込み処理においてはブザー終了通知用のイベントを発生させることにより、そのイベントを待っているブザー処理終了タスクがRUN状態に切り替わり、ブザー処理の終了を認識するものとすることができる。この後、ステップS209でブザー処理を終了する。 【0060】なお、上述の実施形態では、モード設定をホストコンピュータ側のプリンタドライバで処理するものとしたが、その処理をプリンタ側で行うようにすることもできる。すなわち、例えば、プリンタにモード選択用の入力手段を設け、ユーザがこれを適宜操作してモード設定を行うようにすることもできる。これによれば、例えばグラフィカル・ユーザインターフェース(GUI)機能を持たないホスト装置にプリント装置が接続される場合であっても、容易に同等の機能を実現できるものである。 【0061】また、画像データ供給源としてのホスト装置の形態はいかなるものであってもよく、上述のようなコンピュータのほか、例えばイメージスキャナやデジタルカメラなどであってもよい。 【0062】また、その処理を行うためのプログラムについても、必ずしもプリンタに予め組み込まれるものでなくてもよく、ホスト装置側のプリンタドライバより適宜供給されるものでもよい。さらに、上述したサイレントモードでの機能を実現するためのソフトウェアまたはプリンタドライバのプログラムコードを、プリント装置を含む様々なデバイスが接続された機械またはシステム内のコンピュータに供給し、機械またはシステムのコンピュータに格納されたプログラムコードによってデバイスを作動させるようにしたものも、本発明の範囲に含まれる。 【0063】この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。 【0064】プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。 【0065】また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。 【0066】さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。 【0067】さらに加えて、情報処理システムであるプリントシステムの形態としては、パーソナルユースのものであるかあるいは業務ないし産業用のものであるかを問わず、コンピュータ,スキャナ,デジタルカメラ等の画像データ供給装置と、画像出力端末としてのプリント装置とを有するもののほか、例えばスキャナとプリント装置とが一体となった複写機、データ送受信装置とプリント装置とが一体となったファクシミリ装置、プリント装置を一体に有するワードプロセッサや電子タイプライタ、プリント装置を一体化したデジタルカメラなどの形態であってもよい。 【0068】加えて、上例では走査装置としてプリント装置を用いる場合について例示したが、比較的作動音が大きいため静粛な環境下で使用される場合にはその作動音を小さくすることが望まれる装置であれば、これに限らず、例えばイメージスキャナおよびこれを用いる情報処理システムに対しても本発明の適用は有効である。 【0069】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、走査機構の動作速度を低下させることによって作動音を比較的静粛にした状態での動作が可能なモードへの設定が可能であるとともに、装置の状態を報知するためのブザー等音声出力手段を具えた走査装置に対して、サイレントモードに設定されている場合には、音声出力手段の音量も小さくなるように設定可能としたことにより、そのような走査装置をより静粛に動作させることができるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月28日(2002.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341199(P2003−341199A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−154600(P2002−154600) |
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