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【発明の名称】 プリンタ
【発明者】 【氏名】阿部 健勇
【住所又は居所】東京都渋谷区渋谷1丁目15番5号 株式会社サトー内

【要約】 【課題】ラベル片からはみ出して印字することがなく、無駄な用紙を発行することがないプリンタを提供する。

【解決手段】ラベル片Lが連続的に仮着された帯状の印字用紙9と、この帯状の印字用紙9に印字する印字部11と、5表示部と、入力部4と、を有したプリンタ1において、表示部5に、ラベル片Lのサイズ情報を表示するようにしたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定サイズの印字用紙が連続状に形成された帯状の印字用紙と、この帯状の印字用紙に印字する印字部と、文字・記号などを表示する表示部と入力部と、を有したプリンタにおいて、前記表示部に、前記所定サイズの印字用紙のサイズ情報を表示するようにしたことを特徴とするプリンタ。
【請求項2】 前記所定サイズの印字用紙のサイズ情報を複数種類記憶した第一の記憶手段と、印字データが記憶された複数種類のプリセットデータを記憶する第二の記憶手段と、を有し、前記入力部の操作により、複数種類のプリセットデータのうちいずれか一つのプリセットデータを呼出すことにより呼出されるプリセットデータに対応して前記所定の印字用紙のサイズ情報を前記第一の記憶手段から呼出し、前記表示部に表示するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状の印字用紙に印字するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】連続的に形成された帯状の印字用紙に印字するプリンタには、パーソナル・コンピュータ(以下、PCと称す)などに接続されたオンライン型プリンタと、プリンタ単独で印字可能なスタンドアローン型プリンタとがある。オンライン型プリンタは、PC側に接続されたモニターで印字フォーマットの情報を確認しながら印字発行でき、PC側から印字データと、印字フォーマットとがプリンタ側に供給されると、供給された印字データと印字フォーマットに基づいて、プリンタ側で印字発行されるようにしてある。また、スタンドアローン型プリンタは、PCと接続することなく単独で印字発行できるように、プリンタ内部に複数種類の印字フォーマットや予め設定したプリセットデータ(印字データ)などが記憶されている。さらに、スタンドアローン型プリンタは、小型化され機動性を発揮することができ、様々な印字発行場所で各種印字フォーマットに対応するサイズの印字用紙に印字可能としている。
【0003】しかしながら、スタンドアローン型プリンタは、プリセットデータなどを呼出して印字発行する場合には、呼出したプリセットデータの印字データをプリンタの表示部に表示させたり、あるいは印字データを入力したりして印字発行するが、プリンタに装填した所定サイズの印字用紙が連続状に形成した帯状の印字用紙の場合、所定サイズの印字用紙が、プリセットデータ番号に対応する印字用紙のサイズか否かを把握することなく発行するので、印字発行する時に、エラーが発生したりあるいは印字発行するが、装填した所定サイズの印字用紙に対して印字がはみ出して印字したりするので使用できない用紙が発行されたりして無駄になるという問題がある。また、印字データを入力したことが無駄になり印字発行作業の低下する問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題にかんがみなされたもので、印字用紙からはみ出して印字することがなく、無駄な用紙を発行することがないプリンタを提供する。
【0005】また、入力した印字内容を無駄にすることがなく、印字作業の効率を向上させるプリンタを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、印字する印字用紙の大きさを予め把握することに着目したので、所定サイズの印字用紙が連続状に形成された帯状の印字用紙と、この帯状の印字用紙に印字する印字部と、文字・記号などを表示する表示部と入力部と、を有したプリンタにおいて、前記表示部に、前記所定サイズの印字用紙のサイズ情報を表示するようにしたことを特徴とするプリンタである。
【0007】上記プリンタにおいて、 前記所定サイズの印字用紙のサイズ情報を複数種類記憶した第一の記憶手段と、印字データが記憶された複数種類のプリセットデータを記憶する第二の記憶手段と、を有し、前記入力部の操作により、複数種類のプリセットデータのうちいずれか一つのプリセットデータを呼出すことにより呼出されるプリセットデータに対応して前記所定の印字用紙のサイズ情報を前記第一の記憶手段から呼出し、前記表示部に表示するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。図1は本発明の一例を示したプリンタの斜視図であり、図2は本発明のプリンタの表示部の表示の一例を示した説明図である。プリンタ1は、本体部2と開閉カバー部3とから構成され、本体部2には後述する制御部20などが配置されている。また、開閉カバー部3には主に操作部4としての操作キー4aと、表示部5と、用紙排出部6とから構成されている。操作キー4aは、複数の操作キーが配列され、文字や記号などを入力することができるとともに、後述する印字フォーマット番号やプリセット番号の呼出し、あるいは印字発行などを操作することができる。また、帯状の印字用紙9は、帯状の台紙9aに複数のラベル片Lが長手方向に剥離可能に仮着されている。
【0009】表示部5は、液晶画面が設けられ、文字・記号などを表示するようにしてあり、印字データを表示する印字データ表示部5aと、ラベル片Lの1枚分(所定サイズ)のサイズ情報としての縦サイズ(以下、ピッチサイズと称す)と、横サイズ(以下、ワイドサイズと称す)と、を表示するサイズ情報表示部5bと、フォーマット番号を表示するフォーマット番号表示部5cとを有している。サイズ情報表示部5bに表示されるラベル片Lのピッチサイズとワイドサイズは、後述するプリセットデータ番号を呼出したときに、表示部5のサイズ情報表示部5bに表示するようにしてある。
【0010】図3は本発明のプリンタの概略構成図であり、主に、供給軸8とピッチセンサ16と印字部11と制御部20とから構成される。供給軸8には、前述した帯状の台紙9aに複数のラベル片Lが仮着されロール状にした帯状の印字用紙9を回転可能に支持するとともに、案内ローラ10を介して印字部11に向けて繰出し可能に設けられている。ピッチセンサ16は、印字用紙9の台紙8a部分に形成された黒いマーク(図示せず)を読取るもので、黒いマークはラベル片Lのピッチサイズとほぼ同一間隔で形成されている。また、ピッチセンサ16は黒いマークを読取って、印字開始位置の制御やラベル片Lの送り量を算出している。
【0011】印字部11は、プラテンローラ12とサーマルヘッド13とを有し、この間に帯状の印字用紙9を挟持搬送して帯状の印字用紙9のラベル片Lに印字する。尚、ラベル片Lは感熱発色層を有するサーマルラベルであり、サーマルヘッド13の図示しない発熱体の発熱作用により所望の文字や記号、バーコードなどを感熱発色させて印字する。プラテンローラ12とステッピングモータ14とにタイミングベルト15を張設して、ステッピングモータ14の駆動により、タイミングベルト15を介してプラテンローラ12を駆動するようにしてある。
【0012】図4は本発明のプリンタのブロック図であり、制御部20は所定の制御プログラムを記憶するROM(read only memory)22と、ROM22に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するCPU(central processing unit)21と、CPU21が動作する上で必要となる各種データを記憶するRAM(random accessmemory)23と、ステッピングモータ14にパルス信号を供給し、ステッピングモータ14を回転させるモータ制御部24と、CPU21から供給される印刷すべき文字、図形及びバーコードなどの印刷データに対応する制御信号を生成し、サーマルヘッド13に供給し、印刷動作を行わせる印字制御部25と、CPU21の制御下、ピッチセンサ16の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換して用紙のピッチ検出データとしてCPU21に供給するセンサ制御部26と、CPU21の制御下、複数種類の印字レイアウトを予め設定し記憶されたフォーマットテーブル記憶部30と、CPU21の制御下、予め印字する印字データなどが記憶された複数種類プリセットデータを記憶したプリセットデータ記憶部31と、CPU21の制御下、表示部5に表示する複数種類の印字用紙情報を記憶するサイズ表示テーブル記憶部32と、CPU21の制御下、スキャナーなど接続可能な外部インタフェース27と、CPU21の制御下、操作キー4aなど入力部4からの信号や表示部5への表示情報の信号を中継するインタフェース28とを有してある。
【0013】図5は、予めROMあるいは不揮発性のメモリーに記憶(格納)されているフォーマットテーブル記憶部30の一部のデータを示し、このフォーマットテーブル記憶部30は、システム設計時などにおいて、任意に入力設定されたもので、各種フォーマット番号のフィールドに対応して各フィールド毎にその設定内容を記憶する構成となっている。
【0014】すなわち、フォーマットテーブル記憶部30は、主に所定の印字用紙としてのラベル片Lの印字用紙情報、印字位置の情報、文字種などの情報が設定してあり、各種フォーマット番号毎に、印字用紙情報、印字位置などのデータが1フィールド分のデータとして設定される。フォーマットテーブル記憶部30は、フォーマット番号欄(FM番号)30a、ピッチサイズ欄30b、ワイドサイズ欄30c、などの各項目が有り、フォーマット番号欄30aは、操作キー4aから入力されるフォーマット番号に基づいて、その対応するフォーマット番号のフィールドデータが呼出されるようにしてある。印字用紙情報としてのピッチサイズ欄30bとワイドサイズ欄30cは、印字用紙9のラベル片Lのサイズをミリメートル(mm)で入力するもので、ラベル片Lの縦と横の寸法を設定する。
【0015】本実施の形態では、フォーマット番号「01」にラベル片Lのピッチサイズ25(mm)、ワイドサイズ32(mm)に設定し、ラベル片Lのフォーマット番号「02」にラベル片Lのピッチサイズ35(mm)、ワイドサイズ32(mm)に設定し、フォーマット番号「03」にラベル片Lのピッチサイズ35(mm)、ワイドサイズ35(mm)に設定してある。また、図示しないが文字やバーコードなどの印字位置や大きさなどの情報が設定されている。尚、ピッチサイズ、ワイドサイズは3桁まで入力可能になっている。
【0016】図6は、予めROMあるいは不揮発性のメモリーに記憶(格納)されているサイズ表示テーブル記憶部のうちピッチサイズテーブル33の一部のデータを示した説明図である。ピッチサイズテーブル33には、ピッチサイズ欄33aと、ピッチ表示用アイコン欄33bなどの各欄があり、ピッチサイズ欄33aはフォーマットテーブル30に設定されたピッチサイズ欄30bと同一の情報が設定されており、各ピッチサイズに対応して各フィールド毎にその設定内容を記憶する構成となっている。ピッチ表示用アイコン欄33bは、アルファベットの「P」に続けて、各フィールドに対応したピッチサイズ欄33aに設定された数値がアイコン化して設定してある。例えば、ピッチサイズ欄33aの「016」のピッチ表示用アイコン欄33bは、「P16」と設定してある。尚、ピッチサイズ欄33aの数値の「0」はアイコン化していないが、ピッチサイズが100mm以上設定する場合に表示するようにしたが、必要に応じて100mm未満であっても「0」をアイコン化して3桁表示を設定しても良い。
【0017】図7は、予めROMあるいは不揮発性のメモリーに記憶(格納)されているサイズ表示テーブル記憶部のうちワイドサイズテーブルの一部のデータを示した説明図である。ワイドサイズテーブル34には、ワイドサイズ欄34aと、ワイド表示用アイコン欄34bなどの各欄があり、ワイドサイズ欄34aはフォーマットテーブル30に設定されたワイドサイズ欄30cと同一の情報が設定されており、各ワイドサイズに対応して各フィールド毎にその設定内容を記憶する構成となっている。ワイド表示用アイコン欄34bは、アルファベットの「W」に続けて、各フィールドに対応したワイドサイズ欄34aに設定された数値がアイコン化して設定してある。例えば、ワイドサイズ欄34aの「025」のワイド表示用アイコン欄34bは、「W25」と設定してある。尚、ワイドサイズ欄34aの数値の「0」はアイコン化していないが、ワイドサイズが100mm以上設定する場合に表示するようにしたが、必要に応じて100mm未満であっても「0」をアイコン化して3桁表示を設定しても良い。
【0018】また、プリセットデータを記憶したプリセットデータ記憶部31は、図示しないが複数のプリセットコード番号が入力可能であり、各プリセットデータには、印字する文字・記号バーコードデータなどを設定されているとともに、各プリセットデータ毎にフォーマット番号30aが設定されており、プリセットコード番号を呼出すことにより設定された文字やバーコードが呼出され、表示されるようにしてある。また、設定されたフォーマット番号30aが呼出されるとともに、設定したフォーマット番号に対応するピッチサイズとワイドサイズに対応してアイコンをピッチサイズ欄33aとワイドサイズ欄34aから呼出し表示部5に表示されるようにしてある。
【0019】次に本発明のプリンタ1の動作について説明する。プリンタ1の電源スイッチ17を投入(オン)すると、表示部5にはカーソル(図示せず)が表示されデータ入力待ち状態となる。プリセットデータを呼出して印字発行する場合には、操作キー4aにより所定の操作キー4aを入力することにより、表示部5にはプリセット番号の入力画面に切替わる。
【0020】この表示画面において、印字するプリセット番号を入力することにより、そのプリセット番号に対応する印字データが表示される。例えば、プリセット番号の「10」(図示せず)を入力すると、プリセットデータ記憶部31からプリセット番号「10」に対応するデータを呼出し、図2に示したように、プリセット番号「10」にはJANコードとしてのバーコードの短縮バージョンである「【JAN8】」を表示するとともに、アスタリスクマーク「*」が7桁表示され、この7桁が数字入力可能であることが表示される。また、「C」の表示は7桁の数字が入力されると所定の演算により演算された結果、チェックデジットの数字が表示される。また、プリセット番号を呼出すことにより、このプリセット番号に設定されたフォーマットテーブル30に対応したアイコンを呼出し表示部5のサイズ情報表示部5bに表示されるようにしてある。本実施の形態では、「FM01」と「P25xW32」の各々のアイコンが表示されるようにしてある。尚、「x」は予めピッチサイズとワイドサイズとの間に表示するように設定している。
【0021】このように、プリセット番号を入力することにより、プリセット番号に対応付けられたラベル片Lのピッチサイズとワイドサイズとの情報が設定されたフォーマット番号からラベル片Lの情報のアイコンテーブル参照してラベル片Lのサイズ情報を表示部5のサイズ情報表示部5bにアイコン表示させることができる。尚、本実施の形態ではラベル片Lの情報に加えて、フォーマット番号を表示部5に表示するようにしたが、必要に応じて設定するようにしても良い。
【0022】所定の印字用紙の情報としてラベル片Lのピッチサイズとワイドサイズで説明したが、ラベル片Lに限定さすることなく、予め印字用紙のサイズが定められた連続状の印字用紙に適用されるものである。例えば、台紙に所定の間隔でラベル片が剥離可能に貼付された印字用紙や連続状の用紙に所定の間隔で光学的に読取り可能なマークやまたは印字用紙を切欠いた印字用紙、例えばタグ(値札)など種々利用可能である。
【0023】このように、帯状の印字用紙9のラベル片Lのピッチサイズとワイドサイズとを表示部5に表示するようにしたので、印字しようとするラベル片Lのサイズを認識することができ、プリンタ1にセットした帯状の印字用紙9のラベル片Lのサイズが適切か否かを認識することができ、表示部5に表示されたラベル片Lのサイズより小さいラベル片をセットして印字発行した場合に、印字した内容がラベル片からはみ出すようなことがなく、使用できないようなラベル片の発行を防止でき、ラベル片の無駄を防止できる。また、台紙部分にラベル片のピッチサイズとワイドサイズとを印刷しておけば、確実に適切なラベル片か否かを判断することができる。
【0024】本発明の実施の形態として、ラベル片の1枚分のサイズを液晶表示で表示するよにしたが、これに限定されるものではなく、CRTやサイズ情報の数字をプリンタの筐体に印字し、その数字に対応する部分にLEDなどを表示したものなど、サイズ情報を目視可能なものはすべて含まれる。また、本発明の実施の形態では、サイズ表示テーブルから表示すべくアイコンを表示させるようにしたが、サイズ表示テーブルに設定することなく、フォーマットテーブルのサイズ情報に「P」または「W」を付して表示部に表示するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したよう本発明は、セットした所定の印字用紙1枚分のサイズ情報と、印字しようとするプリセットデータや印字フォーマットのサイズとの照合が容易になるので、印字用紙からはみ出して印字することがなく、無駄な用紙を発行することがなく、使用できないような印字用紙の発行を防止することができる。また、入力した印字データを無駄にすることがないので、印字作業の効率を向上させるプリンタを提供する。
【出願人】 【識別番号】000130581
【氏名又は名称】株式会社サトー
【住所又は居所】東京都渋谷区恵比寿4丁目9番10号
【出願日】 平成14年5月31日(2002.5.31)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−341196(P2003−341196A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−158393(P2002−158393)