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【発明の名称】 プリンタ
【発明者】 【氏名】大橋 康雄
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内

【要約】 【課題】本発明は、暗証データを入力すればただちに印刷出力が得られ、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないという効果が得られるプリンタを提供することを目的とする。

【解決手段】本発明のプリンタは、主に、特定符号の付された展開情報を受信した時点及び暗証データが入力された時点に、表示部における通常画面とは別の画面に切り替える画面制御手段と、暗証データが入力された時であっても他の情報を印刷可能とする制御手段とを具備する。そして、受け取った特定のあるいは複数のユーザからの印刷情報を判別結果に従って印刷出力する。よって、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないという効果が得られるプリンタを提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 特定符号と暗証データにより自装置を利用可能なユーザを判別するユーザ判別手段と、前記特定符号の付された受信情報がある場合には複数の記憶領域の少なくとも1つに記憶すると共に、前記特定符号の付された受信情報が無い場合には他の記憶領域に印刷すべき情報を展開して格納する記憶手段と、該記憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付されていない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力すると共に、前記特定符号の付された受信情報は当該受信情報の印刷出力を、前記特定符号を判別するための暗証データの入力後とする出力手段と、前記暗証データを入力する入力手段と、各種操作指示や自操作稼動状態を表示する表示部と、前記特定符号の付された展開情報を受信した時点及び前記暗証データが入力された時点に、前記表示部における通常画面とは別の画面に切り替える画面制御手段と、前記暗証データが入力された時であっても他の情報を印刷可能とする制御手段とを具備し、受け取った特定のあるいは複数のユーザからの印刷情報を判別結果に従って印刷出力することを特徴とするプリンタ。
【請求項2】 ネットワークを介してホスト装置との間のデータ通信を制御する通信制御手段を有する請求項1記載のプリンタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタに関し、詳細には例えばコンピュータネットワークに接続され、ホストコンピュータで作成された情報を用紙に印刷出力するプリンタに関する。また、公衆回線や構内回線で接続されたファクシミリなど印刷機能を持ったデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタはホストコンピュータに直接接続され、そのホストコンピュータで作成した情報を用紙に出力するために用いられる。また、複数のホストコンピュータを接続し、コンピュータネットワークを生成したシステムもあった。ここで、複数のホストコンピュータを接続したシステム例を図4に示し、同図に従ってプリンタネットワークシステムについて説明する。
【0003】同図において、ネットワーク301には、プリンタ303に接続したプリンタサーバ302、ネットワークプリンタ304、複数のホストコンピュータ305−1〜305−nが直接接続されている。このように、従来のプリンタネットワークシステムでは、ネットワーク301に直接接続されたコンピュータの1台を用いてプリンタサーバ302とし、プリンタ装置303をこのプリンタサーバ302に接続していた。このような従来のネットワークプリンタ304は、ネットワーク301上の複数のホストコンピュータ305−1〜305−nから送られてくる印刷情報(コード)を、画像情報(ビットマップ)に展開し、その展開した情報をプリンタのエンジン部を介して用紙に印刷する。印刷情報の受信制御としては、複数のホストコンピュータ305−1〜305−nから同時に印刷要求があった場合には、優先順位の高いホストコンピュータより順次、優先順位の低いホストコンピュータの順番で、または印刷要求の早い順番で行う。そして、印刷中に他のホストコンピュータから印刷要求があった場合には、印刷終了時点で印刷要求を受け付けるか、または印刷中に印刷情報を受け付け、2台分の印刷情報をシェアして印刷制御を行うこともできる。この時は、例えば1ページごとにホストコンピュータから送られた印刷情報を交換して、印刷出力する方法等がある。ホストコンピュータが2台以上同時に印刷要求を行つても同ように制御できる。このようにページごとにホストコンピュータの情報を交換して印刷を行う時は、複数のスタツカーなどを用いて分類し印刷出力が混合しないようにしている。
【0004】しかし、上記従来のプリンタネットワークシステムでは、ネットワーク上のホストコンピュータで作成した他人に見られたくない機密情報等を印刷しようとする場合、一般にホストコンピュータの位置とプリンタの位置が離れているため、ホストコンピュータで印刷を指示してからプリンタの設置場所まで駆けつけ印刷が終了するまで待っていなければならず大変不便であった。
【0005】そこで、特開平6−183110号公報(以下従来例と称す)では、特定符号により自装置を利用できるユーザを判別するユーザ判別手段と、特定符号の付された受信情報がある場合には複数の領域の少なくとも1つに展開して貯えると共に、特定符号の付された受信情報が無い場合には他の領域に印刷すべき情報を展開して貯える記憶手段と、該記憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付されていない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力と共に、特定符号の付された展開情報は当該展開情報を、印刷出力を他よりの特定符号の入力後とする出力手段とを備えるプリンタが提案されている。よって、複数のユーザからの印刷情報を受け取り印刷出力可能とする。そして、予め展開された印刷情報を貯えるために新たに設けられた記憶手段より画像を出力し、展開待ち時間をなくして、速やかに印刷出力を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例によれば、暗証データ入力時及び特定符号判定時に印刷動作止めていたため、性能低下が発生していた。
【0007】本発明はこの問題点を解決するためのものであり、暗証データを入力すればただちに印刷出力が得られ、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないという効果が得られるプリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するために、本発明のプリンタは、特定符号と暗証データにより自装置を利用可能なユーザを判別するユーザ判別手段と、特定符号の付された受信情報がある場合には複数の記憶領域の少なくとも1つに記憶すると共に、特定符号の付された受信情報が無い場合には他の記憶領域に印刷すべき情報を展開して格納する記憶手段と、該記憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付されていない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力すると共に、特定符号の付された受信情報は当該受信情報の印刷出力を、特定符号を判別するための暗証データの入力後とする出力手段と、暗証データを入力する入力手段と、各種操作指示や自操作稼動状態を表示する表示部と、特定符号の付された展開情報を受信した時点及び暗証データが入力された時点に、表示部における通常画面とは別の画面に切り替える画面制御手段と、暗証データが入力された時であっても他の情報を印刷可能とする制御手段とを具備する。そして、受け取った特定のあるいは複数のユーザからの印刷情報を判別結果に従って印刷出力する。よって、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないという効果が得られるプリンタを提供できる。
【0009】また、ネットワークを介してホスト装置との間のデータ通信を制御する通信制御手段を有することにより、プリンタネットワークシステムを構築できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のプリンタは、暗証データを入力すればただちに印刷出力が得られ、受け取った特定のあるいは複数のユーザからの印刷情報を判別結果に従って印刷出力する。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るプリンタの外観を示す斜視図である。図2は本実施例のプリンタにおける制御部の構成を示すブロック図である。なお、本実施例においても、ネットワーク構成は図4の構成とすることができる。そして、例えば、本実施例のプリンタを図4のネットワークプリンタ装置304として接続可能であり、他のホストコンピュータ305−1〜305−n等よりの印刷情報を受信して印刷出力するように構成すれば良い。図1において、本実施例のプリンタのプリンタ本体101は、ネットワークに接続されたI/Fケーブル106を介してネットワークに接続されており、ネットワークに接続されているホストコンピュータより制御可能に構成される。例えば、ホストコンピュータより印刷情報を受け取って画像情報に展開し、給紙トレイ105から用紙を給紙し、排紙口104より印刷出力を出力する。操作パネル103は、プリンタの各種設定を入力可能であると共に、暗証データ入力用としても使用する。表示パネル102はプリンタの動作状態を表示可能であると共に、暗証データ入力時のデータ表示や警告表示を行う。後述する図2のシステム制御部201にはブザー211が内蔵されており、符号データと暗証データの判別結果によって発音する。図2において、ネットワークからインターフエースを通して入力された印刷情報は、I/F制御部204で受信され、受信バッファ205に格納される。システム制御部201は、画像展開部206を制御して受信バッファ205に蓄積された印刷情報のうちのコード情報等を対応する画像に展開し、画像バッファ208または画像バッファ209に展開した画像情報を格納する。そして、システム制御部201は、画像展開が終了すると、エンジンI/F制御部207を制御してエンジン部210より印刷を行うように指示する。画像バッファ208または209に格納された画像情報はエンジン部210に送られ、エンジン部210ではこの画像情報を用紙に印刷出力する。
【0012】次に、本実施例のプリンタの動作について図2、及び図3に示す動作フローに従って説明する。先ず、ホストコンピュータより特定符号付き印刷情報が送られた場合、図2のシステム制御部201は、図2のI/F制御部204に対して印刷情報を図2の受信バッファ205に送るように指示し、印刷情報を受け取る(ステップS101)。次に、システム制御部201は、画像展開部206を制御して受信バッファ205に格納された印刷情報のうちのコード情報等を対応する画像に展開し、画像バッファ208または画像バッファ209に展開するように指示する(ステップS102)。そして、送られて来た情報が特定符号付きの情報か特定符号の付いていない通常の印刷情報かを調べる(ステップS103)。符号の付いていない印刷情報である場合には、符号のついていない印刷情報を展開した当該展開情報を第1の画像バッファである図2の画像バッファ208に格納するように指示する。そして、画像バッファ208に格納された特定符号の付いていない印刷情報の展開された画像情報は、通常通り図2のエンジン部210で用紙に印刷され出力される(ステップS110)。一方、送られて来た情報が特定符号付きの情報である場合には、特定符号付き印刷情報を展開した当該展開情報を第2の画像バッファである図2の画像バッファ209に格納するように指示する(ステップS105)。そして、図2のシステム制御部201は、特定符号付き印刷情報を入力した時には画面を特定符号付き印刷受信通知画面に切り替えて図2の表示パネル202に表示する。そして、印刷情報の展開が終了した時には、その旨を同様に表示パネル202へ表示する(ステップS106)。この時、システム制御部201は、同時に表示パネル202の画面を切り替えて暗証データを入力するようにとのメッセージを表示する(ステップS107)。そして、ユーザよりの暗証データの入力があるまでその状態を維持し、画像バッファ209に格納された画像情報はユーザが暗証データを入力しない限り印刷出力を行わないように制御する(ステップS108;NO)。表示パネル202の暗証データを入力するようにとのメッセージ表示を確認したユーザが、操作パネル部203より暗証データを入力し、入力完了のため操作パネル部203の規定のボタンを押下すると、システム制御部201によって暗証データが印刷情報と共に送られてきた特定符号と同じあるいは特定符号付き文書出力を許可する条件を満足すると判断されたならば、エンジン部210に画像バッファ209の画像情報を出力し、用紙に印刷する(ステップS108;YES、ステップS109;YES、ステップS110)。一方、操作パネル部203より異なる暗証データが入力された場合はシステム制御部201の指示により図2のブザー211を鳴らし、正しい暗証データを入力するまで再入力のメッセージを出力し、繰り返し入力待ちとする(ステップS109;NO)。なお、以上の制御において、プリンタが他の情報を印刷中の時はそれを妨げないものとし画像バッファ209の情報は入力完了後の判別処理を待ってシステム制御部201がエンジン部210に対して印刷を開始するように指示する。
【0013】以上説明したように本実施例によれば、暗証データ入力部と特定符号付き印刷情報用の画像バッファを持ち、特定符号付き印刷情報を予め画像情報に展開にて画像バッファに格納しておくので、暗証データを入力すればただちに印刷出力が得られる。このため、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないと言う効果が得られる。
【0014】更に、暗証データ入力時に他の印刷情報出力を止めるなど妨げないことにより、印刷要求が競合した場合にも性能低下を発生することなく印刷処理を行うことができる。
【0015】なお、操作パネル上の6文字“↓、↑、←、→、C、E”があった場合、暗証データ入力モードにて“↓、↑、←、→、C”の5文字を“0、1、2、3、4”に変換し、また“E”キー押下時は“5、6、7、8、9”に変換することで、0〜9の数字による入力を行えるような機能を持たせることができる。これにより、操作パネル上の限られたキーの数でより多くの暗証データの組み合わせを生成することが可能となり、操作性が向上する。
【0016】また、暗証データ入力モードにて操作パネル上で入力したデータによらず特定のコードに変換して表示する機能を持たせることにより、“1234”と入力した場合、“****”という表示コードに変換することができ、入力データを他人に見られることが無くセキュリティが向上する。
【0017】更に、特定符号を付したデータ入力時に表示パネルにて暗証データ入力画面に切り替えるのではなく、符号付き情報受信メッセージのみ表示し、実際の暗証データ入力画面への切り替えには操作パネル上で規定のキー操作を行う条件を付加することで、不用意に画面切り替えを行わせることなく印刷動作が可能となり操作性が向上する。
【0018】また、表示パネルへの出力データを1回のキー操作にて一括して削除する機能を持たせることにより、操作パネルでの暗証データを途中まで入力した状態で誤操作で入力済みデータを取り消す場合に“C”キーを1回押下するのみで削除可能となり操作性が向上する。
【0019】更に、表示パネルへの出力データを操作パネルでの規定キーの押下回数分だけ削除する機能を持たせることにより、操作パネルでの暗証データを途中まで入力した状態で誤操作にて入力済みデータを取り消す場合に“C”キーを3回押下すると3文字分削除可能となり操作性が向上する。
【0020】また、操作パネルでの暗証データ入力時に押下するキーの押下時間によって異なる処理を行う機能を持たせることにより、“↑”キーを2秒以上押下時は10づつカウントアップさせ、それ以下の時間では1づつカウントアップさせることができる。また、“↓”を2秒以上押下時は10づつカウントダウンさせ、それ以下の時間では1づつカウントダウンさせることができる。これにより、操作性が向上する。
【0021】更に、操作パネルでの暗証データ入力完了をシステムに通知するため、キー押下回数のカウント手段をもたせることにより、“E”キーを2回数押下することで完了させることが可能となる。また、“E、C、E”の各キーを順番に押下することで完了させることも可能となる。また、“E”と“↑”の2つのキーを同時に1秒間以上押下することで完了させることも可能となる。これにより、誤操作による誤動作を防止でき、信頼性が向上する。
【0022】また、暗証データの入力データを格納するバッファを監視する機能を持たせることにより、4文字の入力制限に対して5文字以上入力しようとした際に、5文字目以降に入力したデータを破棄して4文字以上入らないようにすることが可能となる。
【0023】更に、警告メッセージを表示パネルに表示させてユーザに間違いを認識させたり、ブザーによる音通知で警告を行ったりすることも可能となる。これにより、誤操作による入力ミスを防止することができ、信頼性が向上する。
【0024】また、暗証データ入力時にデータを逐次暗号化して記憶させる機能を持たせることにより、ネットワーク上に接続されている機器から自装置内部のメモリを読み出しても暗証データのセキュリティは確保されることになる。また、暗証データ入力が完了してから規定の操作手順を行ってから暗号化して記憶させる機能を持たせることも可能である。
【0025】更に、手入力で暗証データを入力する代わりに、自装置のI/F制御部に接続される指紋認識装置及びこの装置から受信したデータと自装置の照合データとを使用して判別する機能を持たせることにより、予め登録済みのユーザが指紋認識装置にて指紋を読み取らせることにより本人か否かを判別させ、本人と判別した場合のみ印刷出力させることができる。本人か否かを判別することが可能な他のセンサを使用しても同様の効果を奏する。
【0026】また、一度設定した暗証データを履歴として記憶しておき、修正・削除されても記憶手段に残しておくことで、暗証データ入力時に過去の履歴データと一致すれば暗証データとして設定不可とすることができ、セキュリティが向上する。
【0027】更に、手入力による暗証データ入力方法ではなく、記憶媒体に暗証データを記憶させておき、媒体を自装置に装着してデータを読み出すことで同様の機能が実現できる。その際、規定キー押下によって媒体の装着有無をシステムに通知しても良いし、システムが媒体の有無を常に監視してあった場合はデータを読み出すという方法をとっても良い。
【0028】また、暗証データを記憶させた記憶媒体のデータ形式を他のシステムや汎用のリーダ・ライタ等でも利用可能なデータ構成とすることで、ホストコンピュータ上で作成した暗証データを汎用ライターで書き込んで使用することも可能となり、汎用性・操作性が向上する。
【0029】更に、暗証データ生成のためのソフトウェアを自装置に組み込まず、別のユーティリティとすることで、汎用のホストコンピュータにソフトウェアをインストールし、暗証データの生成が可能となり、汎用の記憶媒体を使って容易にデータ生成が可能となる。
【0030】また、記憶媒体からのデータ読み出しを、暗証データ判別処理を行う毎に行うことで最新のデータを読み出すことが可能となり、多システムで記憶媒体を共有接続して使用している場合などに信頼性が向上する。また、読み出しを自装置の電源投入時に行うことで、上述しように記憶媒体への頻繁なアクセスが発生せず、記憶媒体と使用システムが1対1接続の場合に有効である。
【0031】更に、暗証データを忘れてしまった場合や、システムエラー時などにシステム管理者が受信バッファ内のデータを削除する場合などに暗証データを使用せず、“↑CE”の同時押下など規定のキー操作によって全ての受信情報を印刷するあるいは削除などが可能となり操作性が向上する。
【0032】また、受信した特定符号データを暗証データと判別後に速やかに破棄する機能を設けることにより、ネットワーク上に接続されている機器から自装置内部のメモリを読み出しても特定符号データのセキュリティは確保されることになる。また、判別後も一定期間は符号データを破棄しない機能を設けることにより、ある一定期間内に連続して同一ユーザから受信された情報は、1回の判別で印刷出力可能となり、操作性が向上する。また、規定のキー操作で破棄処理を行う機能を設けることにより、1つの印刷ジョブを行うのか連続した印刷を行うのかなどユーザの意図したタイミングで暗証データ再入力状態に移行できるため、操作性が向上する。
【0033】更に、受信した特定符号データ(=ユーザ)別の印刷要求カウント値を計数する手段と該データを記憶する記憶手段を設けることにより、機密データの印刷に関する管理を容易に行うことが可能となる。またカウント値を、ネットワークなどを介して外部へ読み出すことにより、自装置に接続されているホストコンピュータで管理することも可能となる。また、カウント値を一覧としてデータ変換して印刷する機能を持たせることにより、いつでも内部のカウント値データを確認することが可能となる。
【0034】以上説明した実施例では、画像バッファを2つ持ち、一方を特定符号付き印刷情報、他方を通常の印刷情報用に用いたが、画像バッファを複数用意しそれを特定符号用と通常用に割り振り複数の特定符号付き印刷情報に対応しても良い。あるいは全ての印刷情報の画像バッファに区別を付けず、単純に入力順に情報を格納し各バッファを管理しても良い。この場合にも上述した第1の実施例と同様の作用効果を達成できる。本発明は上記の通りに構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0035】暗証データ入力時、表示パネル上の表示を通常画面から暗証データ入力画面に切り替え、変化させることにより、ユーザに対して暗証データ入力時の視認性や操作性が向上する。
【0036】また、暗証データ入力時の表示パネルへの表示については、キー入力操作毎に(例えば1キー押下毎に1文字表示)表示を変化させることにより、レスポンスを早くして操作性が向上する。
【0037】更に、暗証データ入力時に操作パネルでの入力データを表示パネルに無条件に表示することを止め、表示させるか否かを設定する手段を設けることにより、暗証データを他人に見られることによるセキュリティ低下を防止させることが可能となる。
【0038】また、暗証データ入力時に、操作パネル上に割り当てられたコード情報をそのまま暗証データ入力時に使用するのではなく、別のコードに置き換えるキー情報変換手段を設けることにより、操作パネル上の限られたボタンに割り当てられたコード情報を拡張して、別のコードとして使用可能となり、例えば「記号」を「数字」に置き換えたりすることが可能となる。
【0039】更に、規定回数のキー押下で一括してそれまで入力した暗証データを削除すると共に、表示部に表示していたコードを削除する制御手段を設けることにより、暗証データ入力時に誤操作により誤ったコードを入力した場合、一括した削除が可能となり操作性の向上が可能となる。
【0040】また、キー入力毎に一文字あるいは規定文字数づつデータを削除すると共に、表示部に表示していたコードを同ように削除する制御手段を設けることにより、暗証データ入力字にご操作により誤ったコードを入力した場合、確認しながら削除可能となり操作性の向上が可能となる。
【0041】更に、キー押下時間差を利用し、押下時間の長短によって(例えば、暗証データを数値で入力する場合、押下時間が長いと“10づつ増加する”、短いと“1づつ増加する”など)異なる処理を行う制御手段を設けることにより、限られた操作パネル上のボタンを有効に利用でき、操作性の向上が可能となる。
【0042】また、キー押下回数によって(例えば、暗証データを数値で入力する場合、1回押下は“1”、2回押下は“2”など)異なる処理を行う制御手段を設けることにより、限られた操作パネル上のボタンを有効に利用でき、操作性が向上する。
【0043】更に、暗証データ入力完了を自装置に認識させるため、キー状態認識手段とキー押下回数計数手段を設けることにより、単一キーを規定回数押下することで入力完了を認識させることが可能となる。
【0044】また、暗証データ入力完了を自装置に認識させるため、キー状態認識手段に複数キーの順次押下フローアルゴリズムを設けることにより、複数キーの組み合わせによる順次押下で入力完了を認識させることが可能となる。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタは、特定符号と暗証データにより自装置を利用可能なユーザを判別するユーザ判別手段と、特定符号の付された受信情報がある場合には複数の記憶領域の少なくとも1つに記憶すると共に、特定符号の付された受信情報が無い場合には他の記憶領域に印刷すべき情報を展開して格納する記憶手段と、該記憶手段に記憶された展開情報のうち特定符号の付されていない展開情報が印刷出力可能になれば印刷出力すると共に、特定符号の付された受信情報は当該受信情報の印刷出力を、特定符号を判別するための暗証データの入力後とする出力手段と、暗証データを入力する入力手段と、各種操作指示や自操作稼動状態を表示する表示部と、特定符号の付された展開情報を受信した時点及び暗証データが入力された時点に、表示部における通常画面とは別の画面に切り替える画面制御手段と、暗証データが入力された時であっても他の情報を印刷可能とする制御手段とを具備する。そして、受け取った特定のあるいは複数のユーザからの印刷情報を判別結果に従って印刷出力する。よって、待ち時間がなく、また暗証データを入力するまでは当該情報は印刷出力しないので機密情報を他人に見られることもないという効果が得られるプリンタを提供できる。
【0047】また、ネットワークを介してホスト装置との間のデータ通信を制御する通信制御手段を有することにより、プリンタネットワークシステムを構築できる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
【出願日】 平成14年5月27日(2002.5.27)
【代理人】 【識別番号】100093920
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 俊郎
【公開番号】 特開2003−341194(P2003−341194A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−152003(P2002−152003)