| 【発明の名称】 |
電子機器及び該機器の制御方法、記録装置及び該装置の制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】北村 宏記 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】記録ヘッドの駆動回路のコンデンサに電圧が印加されている場合、制御回路の電源をオフすることで、記録ヘッドの抵抗体に電流が流れ、抵抗体が破損する場合がある。また、電池を用いた記録装置の電源として使用するために、電源の有効利用が求められている。
【解決手段】記録ヘッドなどの駆動素子を使用し、駆動素子への電力供給を停止した後、コンデンサに蓄積された電荷を再利用して、省電力化を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電池からの電力供給をうけて、素子を駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、素子を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する電子機器であって、前記駆動用電源回路から出力される前記駆動電圧を平滑化する蓄電手段と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御手段と、前記電源制御手段が前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電手段に蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給することを特徴とする電子機器。 【請求項2】 電池からの電力供給をうけて、素子を駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、素子を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する電子機器の制御方法であって、前記駆動電圧を平滑化するための蓄電工程と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御工程と、前記電源制御工程において、前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電工程において蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する電力供給工程とを有することを特徴とする電子機器の制御方法。 【請求項3】 電池からの電力供給をうけて、記録ヘッドを駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、記録ヘッドを用いた記録動作を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する記録装置であって、前記駆動用電源回路から出力される前記駆動電圧を平滑化する蓄電手段と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御手段と、前記電源制御手段が前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電手段に蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給することを特徴とする記録装置。 【請求項4】 前記電力供給の遮断は、前記記録動作の終了後に行うことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項5】 前記記録装置は、さらに前記制御用電源回路へ電力を供給する際、前記記録ヘッドへ電力供給を遮断するためのスイッチ手段を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項6】 前記記録装置は、さらに前記駆動電圧を安定化させる蓄電手段とを有し、前記スイッチ手段は、前記駆動電圧を平滑化する蓄電手段と前記駆動電圧を安定化させる蓄電手段との間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の記録装置。 【請求項7】 前記記録装置は、さらに前記記録装置がオフの場合にデータを保存する記憶手段と、前記記憶手段に電力供給するバックアップ用電源回路とを有し、前記電源制御手段によって、前記記録ヘッド用電源回路からの電力供給を遮断する際、前記電圧安定化手段に蓄積された電力を前記バックアップ用電源回路へ供給することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項8】 前記電池は、充電可能な二次電池であって、前記記録装置は、さらに前記二次電池に充電可能な充電回路を有し、前記電源制御手段によって、前記記録ヘッド用電源回路からの電力供給を遮断する際、前記電圧安定化手段に蓄積された電力を前記充電回路へ供給することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項9】 前記記録ヘッドは、インクを吐出するためのエネルギーとして熱エネルギーを発生する電気熱変換体を含む複数の記録素子を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクシートのインクを加熱する複数の発熱素子を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 【請求項11】 電池からの電力供給をうけて、記録ヘッドを駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、記録ヘッドを用いた記録動作を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する記録装置の制御方法であって、前記駆動電圧を平滑化する蓄電工程と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御工程と、前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電工程において蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する電力供給工程とを有することを特徴とする記録装置の制御方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】電池などを使用する電子機器に関し、電子機器の使用状況に応じて電子機器の電源制御装置、および電源の制御方法に関する。特に、記録ヘッドを用いた記録装置とその制御方法に関する。 【0002】 【従来の技術】電池を使用して動作させる電子機器では、新しい電池(フル充電した電池)で使用できる時間を長くするための工夫がされている。例えば、携帯電話におけるバックライトは通常は消灯されており、使用するためにキーが押下されると点灯することにより、常時バックライトが点灯されている状態よりも使用時間を長くしている。 【0003】電源のオン/オフ制御を実施する電源電圧がLEDのように低い電圧では、電源オフ時に電源の安定化用に使用されるコンデンサに充電されている電荷をそのままLEDに放電するかそのまま充電した状態で放置しておくことが一般的である。 【0004】この安定化用のコンデンサに蓄えられた電荷の処理に関し、特開2000−37036号公報で記載されている技術は、コンデンサ自体を他の回路から完全に切り離し、電荷の放電をコンデンサの自己放電のみとすることで省電力化を図るものである。しかしこの方法では、電子機器全体の電源を停止した場合、電荷がコンデンサに残った状態になる。 【0005】また、特開2000−238251号公報に記載されている技術は、切り離されたコンデンサの電荷をインクジェットヘッドのヒータに流し電荷を有効利用するものである。この方式では、インクジェットプリンターの電源をオフする時にも、コンデンサに蓄えられた電荷をインクジェットヘッドの温調ヒータに流すことが発生する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このように、インクジェットヘッドや、サーマルヘッド等の抵抗体に電流を流すことにより発生する熱により画像を形成するプリンタなどでは、この記録用の素子に流す電流を補償するために容量の大きなコンデンサを使用している。熱の発生を効率よく行う面から抵抗体の抵抗値により、素子に印加される電圧は7〜20Vが使用されている。 【0007】この抵抗体を制御する論理回路(制御回路)は、記録する抵抗体側に存在しており、制御回路の構成によっては、抵抗体にかかる電圧をオフ(オープン)にしたとしても抵抗体側にあるコンデンサなどにより、抵抗体に電圧が印加された状態で制御回路の電源をオフすると抵抗体に電流が流れ、抵抗体を破損や故障させる場合がある。このようなことを防ぐため、抵抗体への電源を抵抗体に行く前の段で、電荷を抜くようにGNDとの間にスイッチを設けることがあるが、コンデンサの容量および抵抗体への電圧を0ボルトにするための時定数の関係でスイッチ用のトランジスタに容量の大きいものを使用する必要がある。 【0008】電池を電源とする電子機器においてその機器の制御電圧は1.8〜5ボルトであり、近年の省電力化/高集積化により、制御電圧の低電圧化が進んでいる。このように、駆動電圧と制御電圧の電圧差が大きい場合がある。 【0009】本発明の目的は、このコンデンサに印加された電圧(蓄積された電荷)を利用して、電子機器、記録装置の省電力化を図ることである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、電池からの電力供給をうけて、素子を駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、素子を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する電子機器であって、前記駆動用電源回路から出力される前記駆動電圧を平滑化する蓄電手段と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御手段と、前記電源制御手段が前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電手段に蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する。 【0011】本発明の電子機器の制御方法は、電池からの電力供給をうけて、素子を駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、素子を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する電子機器の制御方法であって、前記駆動電圧を平滑化するための蓄電工程と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御工程と、前記電源制御工程において、前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電工程において蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する電力供給工程とを有する。 【0012】本発明の記録装置は、電池からの電力供給をうけて、記録ヘッドを駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、記録ヘッドを用いた記録動作を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する記録装置であって、前記駆動用電源回路から出力される前記駆動電圧を平滑化する蓄電手段と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御手段と、前記電源制御手段が前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電手段に蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する。 【0013】本発明の記録装置の制御方法は、電池からの電力供給をうけて、記録ヘッドを駆動するための駆動電圧を生成する駆動用電源回路と、記録ヘッドを用いた記録動作を制御するための制御電圧を生成する制御用電源回路とを有する記録装置の制御方法であって、前記駆動電圧を平滑化する蓄電工程と、前記駆動用電源回路のオン・オフを制御する電源制御工程と、前記駆動用電源回路をオフする際、前記蓄電工程において蓄積された電力を前記制御用電源回路へ供給する電力供給工程とを有する。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。 【0015】<第1の実施形態>図1は第1の実施形態において、電子機器に適用した場合の構成ブロックを示す。駆動用電源回路4は、電池2から電力を入力して、素子(負荷)3に電力を供給する電源回路である。素子3を駆動するための電圧を生成する。この駆動用電源回路4は電源制御部からのオン・オフ信号を受けて、電力出力のオン・オフを行う。駆動用電源回路4と素子(負荷)3の間にはスイッチ5、コンデンサ6、コンデンサ7が配置されている。 【0016】コンデンサ6は電圧の平滑化を行い、コンデンサ7は素子3の電圧の安定化を行う。 【0017】スイッチ5のオン/オフを制御する信号9は電源制御部8が供給しており、この電源制御部8はさらに駆動用電源回路4に対しても出力のオン/オフの制御信号10、電源回路12へコンデンサ6からの電荷供給のオン/オフ用のスイッチ13を制御する制御信号11を供給している。制御用電源回路12は、電子機器1の動作を実行させる基本機能部(機器制御部)14に使用される電源を生成し、電源制御部8の動作用の電源でもある。 【0018】基本機能部14は電子機器1を動作させるための動作/処理を管理(制御)する機能を有している。例えばマイクロコンピュータにより構成されている。処理の中には、動作状況における電力消費量を管理していることがあり、使用する電力の状況により電源制御部8にどの電源を稼動させるか指定を行う。電源制御部8は、例えばマイクロコンピュータで構成されており、制御信号9、10、11はそのマイクロコンピュータの出力信号であって構わない。この出力信号に対する論理関係は、構成する回路により決定されるが、ここでは、論理レベルが’H’のとき電源をオフとなり’L’のときに電源がオンとなる事とする。基本機能部14と電源制御部8は、別々に設けることもあるが、1つのマイクロコンピュータで基本機能部14と電源制御部8の処理を行っても構わない。 【0019】図2は、本実施形態の処理フローを示す。電子機器1のシステムが電源オン状態になると、基本機能部14は、電子機器1の状態を検証し必要であれば初期化を行い、電子機器1を待機状態にし(S1〜S4)、使用者からの指示を待つ(S5)。この待機状態で、ある所定の時間、使用者から処理を実行する指示が無い時は、システムを電源オフ状態になり、システムを電源オン状態とする指示を待つ最低消費電力状態になる(S14〜S16)。 【0020】使用者から一定の時間以上処理実行の指示が無い時は、駆動を終了するための処理を行い、駆動を終了し使用者にとっては電源終了の状態になり、処理を終了する。この後、使用者から電源をオンする指示をうけると、駆動を開始しS1の状態を経由しS5になる。 【0021】S5の状態で、使用者から処理を実行するよう指示があった時、電子機器1はスイッチ13がオンであればオフし、オフであることを確認した後、省電力モードから動作モードに移行して、処理に必要な電源をすべてオンにして(S6)、指定された処理を実行する(S7)。次に、S8における判断処理は、処理が終了すると使用者が連続して使用するよう指示を出している場合は、S7に戻り処理を実行する。一方、S8で使用者が連続して使用しない場合には、つまり、素子3を動作させない場合には、駆動用電源回路4をオフする(S9)。 【0022】S9の次にスイッチ13をオンし、コンデンサ6に蓄えられた電荷を電源12に供給する(S10)。なお、この時には、スイッチ5がオフされている。使用者からの処理の要求を確認し、要求が無く所定の時間経過した場合(S11,S12)、スイッチ13をオフし、スイッチ5をオンし、S6の処理に戻る。この所定の時間の間は、制御用電源回路12は電池2とコンデンサ6の両方から電力供給を受ける状態であり、基本機能部14や電源制御部8に電力を供給している。 【0023】S12における所定の時間は、電荷を蓄えたコンデンサ6の電荷量と電荷を再利用する電源12での電荷量により決定される。S12は、所定の時間としたが、時間に限る必要はなくコンデンサ6の残電荷量を決定する手段(例えばコンデンサ6の電圧)により、判定してスイッチ13をオフすることもできる。 【0024】S11において要求される処理は、本実施例ではS7で実行される処理あるいは電子機器の終了(電源オフ)処理の要求である(S17)。S7で実行される処理要求の場合は、ステップS6に移動し、スイッチ13をオフし、全ての電源をオンして要求された処理を実行する(S18)。電子機器の終了が要求された場合は、S15に移動し駆動終了処理を行い、電子機器の動作を終了する。 【0025】電源回路12は電池2を入力とし、電源制御部8、基本機能部14に電池2から電源が供給されている間は、電力を供給する。S16における装置駆動の停止は、例えば電子機器1に電源オン用のスイッチがある場合、このスイッチの入力により、電子機器1が使用者に対しては電源が投入されていないように見せるため、電源用のLEDを設け、そのLEDの発光・非発光で電子機器1の電源オン/オフを使用者に認識させる。 【0026】電子機器1が非駆動状態である場合の基本機能部14の動作は、電源スイッチの状態を確認する処理のみでよく、例えば電源スイッチの状態を基本機能部14で使用しているCPUの割り込み入力とすることにより、電源スイッチの入力に変化があったことを確認することが可能である。 【0027】さらには、基本機能部14の消費電力を最小限にするために、基本機能部14で使用されている制御回路用のクロックを停止させることも可能である。このクロックが停止されている状態でも、電源スイッチの入力確認は前記の割り込みを用いた方式で実施可能である。 【0028】以上のように、第1の実施形態において、電源回路12に電荷を供給することにより、電池2の電力使用量を低く抑えられるので、電池の使用時間を長くすることができる。また、コンデンサの不要な電荷の蓄積をなくすことができる。 【0029】<第2の実施形態>第2の実施形態を図3により説明する。第2の実施形態は、電子機器1を、例えば発熱によりインクを吐出させるインクジェットヘッド(記録ヘッド)を用いたインクジェット方式のプリンタ(記録装置)31に適用したものである。 【0030】駆動用電源回路314は電池32から電源供給を受け、制御部38を動作させるための電圧(例えば5ボルト)を生成する。また、制御用電源回路34は、電池32から電源供給を受け、インクジェットヘッド(記録ヘッド)33を駆動するための電圧(例えば19ボルト)を生成する。 【0031】コンデンサ36は電圧の平滑化を行い、コンデンサ37は素子3の電圧の安定化を行う。 【0032】この電池はプリンタ31を動作させるのに十分な電池容量があるものとする。制御部38は、プリンタの動作の制御を行うプリンタ制御部と、電源の制御を行う電源制御部とで構成されている。この電池32は、制御部38に電源スイッチ317の入力を確認できるよう電力を供給する。 【0033】制御部38はCPUで管理されており、CPUの動作はROM(Read Only Memory)によりプログラムが供給されプリンタ/電源の制御を行う。またプログラムを実行するの必要なRAM(Randam AccessMemory)も使用されている。さらには、電池で駆動される装置であることから電池32の電圧により電池の残量を確認する機能も有している。この電池の残量確認には、一般的にはA/Dコンバータが使用される。また、電池の最低電圧以下においては、A/Dコンバータを使用できない場合があるため、この場合では、OPアンプにより基準電源以下の電圧に対しては、プリンタの動作を完全に停止できような回路を用いても構わない。 【0034】電源制御用の信号はCPUの出力用の信号を使用するが、外部にある制御回路で構成される出力専用の信号を使用することが可能である。 【0035】他の制御用の信号および回路としては、プリンタの紙送りやキャリッジの移動などのメカ駆動用にモータ駆動回路・モータ制御用回路・センサー回路がある。 【0036】制御部38では、電源スイッチ317の入力により、プリンタ31を動作状態にし、使用者からの処理要求を操作スイッチ318、もしくはプリンタ31が接続されている外部装置30(例えばコンピューター)からの印刷要求(記録動作指示)により、印刷動作(記録動作)を開始する。 【0037】制御用電源回路314の電力はスイッチ316を経由してインクジェットヘッド33の制御回路部に供給される。記録動作の開始にあたり、スイッチ316は制御信号315が‘H’になることでオン状態になり、インクジェットヘッド33に制御回路用の電源を供給する。 【0038】制御部38はさらに、制御信号311を‘L’にすることでスイッチ313をオフの状態にしてから、駆動用電源回路34に310の制御信号を‘H’レベルにしインクジェットヘッド用電源を駆動させると同時に、スイッチ35のオン/オフを制御する信号39を‘H’レベルにしてスイッチ35をオン状態にする。これによりコンデンサ37にも電荷の充電が行われインクジェットヘッド33の駆動用電源が供給される。なお、インクジェットヘッド33は、例えばフレキシブルケーブルを介して駆動用電源回路34、制御部38、制御用電源回路314と接続されている。そして、コンデンサ37、スイッチ35の配置は、このフレキシブルケーブルからみて、コンデンサ37はインクジェットヘッド側に配置され、スイッチ35は駆動用電源回路34側に配置されている。 【0039】インクジェットヘッド33は、記録ヘッドの解像度は600DPIである。この記録ヘッドは、インクジェット方式でブラック用は320本、カラー用は128本の記録素子が配列されている。記録素子は駆動部とノズルから構成されており、駆動部は、電気熱変換体によりインクに熱を与えることが可能になっている。 【0040】制御部38から印刷に応じた制御信号と印刷信号(記録信号)を受け、この印刷信号に応じて、インクジェットヘッド内にある電気熱変換体に電源回路34で作成された電圧を加え、電流を流すことにより、熱を発生させインクを加熱させる。この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって、ノズルからインクが吐出される。このインクにより記録紙に記録を行う。 【0041】図6はインクジェット方式のプリンタ(記録装置)の斜視図であり、図6を用いてインクジェット方式のプリンタ(記録装置)を説明する。記録ヘッドには、フレキシブルケーブル1119を介して画像データに応じて吐出信号が供給される。なお、1114はキャリッジ1104をシャフト1103に沿って走査させるためのキャリッジモーターである。1113はモーター1114の駆動力をキャリッジ1104に伝達するワイヤである。また、1118はプラテンローラー1101に結合して被記録材1102を搬送させるための搬送モーターである。このインクジェット記録装置はパソコンなどの外部装置とUSBインターフェースで接続されており、パソコンから送られてくる画像データを受信する。 【0042】第1の実施形態の説明した図2の制御フローは、第2の実施形態にも適用できる。S6において、例えば、外部装置30からの印刷要求の有無を判断し、印刷要求をうけてS7において印刷動作を行う。そして、印刷動作が終了して、S8において引き続き印刷を行うか判断する。 【0043】外部装置30から連続して印刷(記録動作)の要求が入力されない場合は、S9において、スイッチ35の制御信号39を‘L’にしスイッチ35をオフにした後、駆動用電源回路34をオフする。S10において、制御信号311を‘H’レベルにしてスイッチ313をオンにして、コンデンサ36に蓄えられた電荷をバックアップ電源回路312へ供給する。これにより、バックアップ電源回路213には、電池32とコンデンサ36の両方から電力供給を受ける状態になっている。このバックアップ電源回路312は、制御部38に供給され、オフ状態においてバックアップ用の電池の電源を供給する回路である。 【0044】コンデンサ36の電圧は制御部38により監視し、コンデンサ36の電圧が例えば5ボルト以下になった時に、制御信号311を‘L’にすることでスイッチ313をオフにし、バックアップ電源回路312への入力を制御する。 【0045】コンデンサ36の電荷をバックアップ電源回路312内で、所定の電圧に変換する方式としては、図示はしないが一般的なレギュレータ回路もしくは、ステップダウン回路により実施する。コンデンサ36の電荷を最大限まで使用するには、フライバックトランスなどを使用したステップアップ/ダウンコンバータを使用することも可能である。 【0046】電源の切り替え手段としては、図示はしないがダイオードにより電圧の高い方を排他的に切り替えて供給することで達成できる。 【0047】以上のように、第2の実施形態において、バックアップ電源回路312は、電池32からの電力供給をうけるだけでなく、コンデンサ36から電荷の供給を受けることになる。これにより、電池2の電力使用量を低く抑えられるので、電池の使用時間を長くすることができる。 【0048】また、コンデンサの不要な電荷の蓄積をなくすことができ、不要な電荷による記録ヘッドの故障を防止することができる。例えば、コンデンサの容量が1000μFで、電流値8ミリアンペア(mA)で消費する場合、コンデンサの電圧が19ボルトから5ボルトまで低下するまでに約2秒程度かかる。従って低消費電力モード時の消費電流が8mAであれば、再利用した電荷を利用することで省電力モードにおいて約2秒の動作を実行できる。 【0049】従って、毎回の印刷処理ごとに(例えばA4サイズの記録用紙を1枚印刷するごとに)、プリントヘッドへの電源オフされると(オフ処理が行われると)、例えば20枚分の印刷処理を行うことで、40秒(20枚×2秒)ほどの省電力モードでの使用時間が延長されることになる。つまり電池にとって40秒の動作時間分の電力を確保できる。 【0050】従って、本願発明を用いない場合には、電池の寿命の印刷可能枚数が例えば20枚であれば、20枚の印刷処理を実施したあと、電池の容量が足りなくなり、突然の動作途中で停止することが発生するが、本実施形態においては、電池に余裕があるので、印刷動作の後の終了処理(例えば、記録ヘッドのキャッピング動作や、ホームポジションへの移動動作等)を完了させることができる。この記録ヘッドのキャッピング動作は、記録動作後に記録ヘッドの状態を良好な状態に維持できるために有効である。 【0051】<第3の実施形態>第3の実施形態を図4に示す。第3の実施形態は、第2の実施形態におけるプリンタがインクシートにあるインクを熱により溶融するか、もしくは昇華して記録紙などの被記録媒体に印刷を行うプリンタに適用したものである。サーマルヘッド(記録ヘッド)43を第2の実施形態のインクジェットヘッド33と置き換えて図示している。 【0052】コンデンサ46、47はそれぞれコンデンサ36、37と同様の働きをする。 【0053】なお、第3の実施形態では、コンデンサ46に蓄積された電荷の供給をバックアップ電源ではなく、制御用電源回路414に行っている。この制御用電源回路414は、第2の実施例で説明した制御用電源回路314と同様の働きをする。また駆動用電源回路44も駆動用電源回路34と同様の働きをする。 【0054】以上のように、第3の実施形態において、第1の実施形態と同様に、電源回路414に電荷を供給することにより、電池2の電力使用量を低く抑えられるので、電池の使用時間を長くすることができる。 【0055】また、第2の実施形態と同様に、印刷動作の後の終了処理を完了させることができる。 【0056】<第4の実施形態>第4の実施形態を図5に示す。図5において、第2の実施形態と同様の構成、働きをするものについては説明を省略する。制御部58は制御部38と同様の働きをする。また、駆動用電源回路54、制御用電源回路514、はそれぞれ駆動用電源回路34、制御用電源回路314と同様の働きをする。コンデンサ56、57はそれぞれコンデンサ36、37と同様の働きをする。プリンタ51は第2の実施例で説明した図6に示す構成である。 【0057】プリンタ53において、第2の実施形態と異なるのは、充電回路512を有し、外部DC入力519からのDC電圧を充電回路512によって、電池52を充電する機能を有していることである。52は繰り返し充電可能な二次電池である。この充電処理は、例えば、使用者の指示で二次電池52に充電が行われる。 【0058】本実施形態において、スイッチ513をオンすることで、この充電回路512にコンデンサ56に蓄積された電荷を供給し、充電回路512を経由して二次電池52に充電することができる。 【0059】第1の実施形態の説明した図2の制御フローは、第4の実施形態にも適用できる。S6において、例えば、外部装置30からの印刷要求の有無を判断し、印刷要求をうけてS7において印刷動作を行う。そして、印刷動作が終了して、S8において引き続き印刷を行うか判断する。 【0060】外部装置30から連続して印刷(記録動作)の要求が入力されない場合は、S9において、スイッチ55の制御信号59を‘L’にしスイッチ55をオフにした後、電源回路54をオフする。S10において、制御信号511を‘H’レベルにしてスイッチ513をオンにして、コンデンサ56に蓄えられた電荷を充電回路512へ供給する。充電回路512から電池52に対して充電が行われる。 【0061】これにより、1枚の印刷毎にプリントヘッドへの電源がオフされるたびに、充電回路512に、コンデンサ56に蓄えられた電荷が供給され充電が行われる。 【0062】以上のように、第4の実施形態において、印刷処理が終了するたびに、充電回路512によって電池2に対して充電処理が行われるので、電池の使用時間を長くすることができる。 【0063】また、第2の実施形態と同様に、印刷動作の後の終了処理を完了させることができる。 【0064】以上第1〜4の実施形態について説明したが、第2の実施形態で説明したコンデンサの容量の値(1000μF)や消費電流値(8mA)に限定するものではなく、他の値でも構わない。また、電池の印刷可能枚数も20枚に限定するものではない。電源回路が出力する電圧値も説明した値(5ボルトや19ボルト)に限定するものではない。 【0065】また、印刷動作の後の終了処理は、第2の実施形態で説明した処理の他に、データのバックアップ処理などでも構わない。 【0066】また、第2の実施形態においては、バックアップ電源回路312へ蓄積された電荷を供給する形態であったが、電源回路314に供給する形態でも構わない。 【0067】 【発明の効果】本発明により、コンデンサに蓄積された電荷を再利用することにより、電池の電力使用量を低く抑えられ、電池の使用期間を長くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月30日(2002.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341192(P2003−341192A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−157403(P2002−157403) |
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