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【発明の名称】 印刷制御装置ならびに印刷システム
【発明者】 【氏名】若井 和夫
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内

【要約】 【課題】従来技術においては搬送経路にある複数のページの中でエラーが発生し正常に印刷されなかったページがどのページかが正確には判別できない。これらを正確に検知するにはプリンタの搬送経路に複数のセンサをつけなげるなどのハード追加が必要であった。本発明は、1ページが完全に印刷終了(機外に用紙が排紙)まで、次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセスを実行する・しないをジョブごと切り替えられる手段を提供する事を目的とする。

【解決手段】ある印刷制御コード体系に基づく印刷データを送信するホストコンピュータと、それらのデータを受信し印刷データ(印刷ジョブ)毎に印刷速度を切り替えて印刷可能な印刷装置(プリンタ)からなり、前述ホストコンピュータ内に、印刷データ(印刷ジョブ)に印刷装置の印刷速度を指定する印刷モードを指定する印刷モード指定命令を付加する手段を持つプリンタシステム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ある印刷制御コード体系に基づく印刷データを送信するホストコンピュータと、それらのデータを受信し印刷データ(印刷ジョブ)毎に印刷速度を切り替えて印刷可能な印刷装置(プリンタ)からなることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】 前記ホストコンピュータ内に、印刷データ(印刷ジョブ)に印刷装置の印刷速度を指定する印刷モードの印刷モード指定命令を付加する手段を持つことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項3】 前記印刷装置は印刷データ(印刷ジョブ)の各1ページが完全にプリンタ外に用紙が排紙(完全排紙)されるまで、次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセスを実行しない手段(以降保証モードと呼ぶ)と完全排紙を待たずに次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセス実行する手段(以降通常モード)を持ち、各モードを印刷データ(印刷ジョブ)ごと切り替えられる手段を持つことを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項4】 前記印刷装置は、実際に用紙に印刷を行うエンジン装置部(プリンタエンジン)と上記エンジン装置部を含む印刷装置全体の制御をつかさどる印刷制御装置(プリンタコントローラ)からなることを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項5】 ページ単位で用紙に印刷可能なエンジン装置部に対して、前述印刷制御コード体系に基づきページ単位での印刷画像データ(ビットマップデータ)を形成し、生成された印刷画像データをページ単位で前記エンジン装置部に転送して印刷を行わせる印刷制御装置であって、複数ページ分の印刷データを記憶可能な大容量の印刷データ記憶手段と、少なくとも1ページ分の印刷画像データを記憶可能な画像データ記憶手段と、前述指定された印刷モード指定命令に応じて、印刷モードを設定する印刷モード設定手段と、該印刷モード設定手段により設定された印刷モードにしたがって、前記画像データ記憶に格納された1ページ毎の画像データを前記エンジン装置部に転送転送する手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ジョブ毎に印刷速度を切り替えて印刷データを印刷可能な印刷制御装置ならびに印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ホストコンピュータの性能の向上は著しく、ホストコンピュータが印刷装置へ印刷データを転送スピードは高速化の一途である。プリンタもさらなる印刷速度の高速化が求められている。
【0003】そこで、プリンタは全ての印刷JOBに対して実行印刷速度低下を防ぎスループットを向上させる為、印刷JOBの各ページが完全に印刷終了(機外に用紙が排紙)する以前に、次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセスを実行している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術においてはプリンタに何らかのエラー(例えば紙づまり)が発生した場合プリンタの搬送経路(給紙口から排紙口)の間に複数のページが存在する場合が発生する。
【0005】この時、搬送経路にある複数のページの中でエラーが発生し正常に印刷されなかったページがどのページかが正確には判別できない。これらを正確に検知するにはプリンタの搬送経路に複数のセンサをつけなけるなどのハード追加によって対応するしかなく、センサの追加によるコストアップやハード制御が複雑化するなどの問題点があり、対応が見送られている。
【0006】この為、プリンタに送信した印刷データ(JOB)の正常に印刷・排紙されたページ数をプリンタから獲得し、獲得したページ数を利用して印刷JOBの出力を保証するような印刷システムにおいて、保証精度が低くなっている。
【0007】このような問題に対して、プリンタに印刷データの各1ページが完全に印刷終了(機外に用紙が排紙)まで、次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセスを実行しないモードと実行するモードを印刷ジョブごと切り替えられる手段を提供し、特別なハードの追加をしなくてもエラーが発生したページを確実に識別可能な手段を提供しより精度の高い出力保証システムを可能とする印刷制御装置ならびに印刷システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は下記の構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0009】(1)ある印刷制御コード体系に基づく印刷データを送信するホストコンピュータと、それらのデータを受信し印刷データ(印刷ジョブ)毎に印刷速度を切り替えて印刷可能な印刷装置(プリンタ)からなることを特徴とする印刷システム。
【0010】(2)前記ホストコンピュータ内に、印刷データ(印刷ジョブ)に印刷装置の印刷速度を指定する印刷モードの印刷モード指定命令を付加する手段を持つことを特徴とする前記(1)記載の印刷システム。
【0011】(3)前記印刷装置は印刷データ(印刷ジョブ)の各1ページが完全にプリンタ外に用紙が排紙(完全排紙)されるまで、次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセスを実行しない手段(以降保証モードと呼ぶ)と完全排紙を待たずに次ページの印刷処理を行い給紙口から紙を給紙するプロセス実行する手段(以降通常モード)を持ち、各モードを印刷データ(印刷ジョブ)ごと切り替えられる手段を持つことを特徴とする前記(1)記載の印刷システム。
【0012】(4)前記印刷装置は、実際に用紙に印刷を行うエンジン装置部(プリンタエンジン)と上記エンジン装置部を含む印刷装置全体の制御をつかさどる印刷制御装置(プリンタコントローラ)からなることを特徴とする前記(1)記載の印刷システム。
【0013】(5)ページ単位で用紙に印刷可能なエンジン装置部に対して、前述印刷制御コード体系に基づきページ単位での印刷画像データ(ビットマップデータ)を形成し、生成された印刷画像データをページ単位で前記エンジン装置部に転送して印刷を行わせる印刷制御装置であって、複数ページ分の印刷データを記憶可能な大容量の印刷データ記憶手段と、少なくとも1ページ分の印刷画像データを記憶可能な画像データ記憶手段と、前述指定された印刷モード指定命令に応じて、印刷モードを設定する印刷モード設定手段と、該印刷モード設定手段により設定された印刷モードにしたがって、前記画像データ記憶に格納された1ページ毎の画像データを前記エンジン装置部に転送転送する手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【0014】また、本発明に係わるプリントシステムは、ホストコンピュータと何らかの手段(NetWorkなど)で接続されたプリンタからなり、前述ホストコンピュータは、印刷データ(印刷ジョブ)に印刷装置の印刷速度を指定する印刷モード指定命令を付加する手段と、複数ページ分の印刷データを記憶可能な大容量の印刷データ記憶手段と、印刷制御コード体系に基づきページ単位での印刷画像データ(ビットマップデータ)を形成する手段と、少なくとも1ページ分の印刷画像データを記憶可能な画像データ記憶手段と、ページ単位で用紙に印刷可能なエンジン装置部に対して画像データをページ単位で転送して印刷を行わせる手段と、指定された印刷モード指定命令解析する手段と、指定された印刷モード指定命令に応じて、印刷モードを設定する印刷モード設定手段と、該印刷モード設定手段により設定された印刷モードにしたがって、前記画像データ記憶に格納された1ページ毎の画像データを前記エンジン装置部に転送転送する手段と、前記エンジン装置部が排紙された事を検知する手段と前記エンジン装置部が排紙終了した事を印刷制御装置に通知する手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施例を添付図面に従って説明する。
【0016】図1は本発明の実施例によるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【0017】本実施例によるネットワーク上のプリントシステムは、ネットワーク2を通じてホストコンピュータH1,H2とプリンタP1,P2と接続されているホストコンピュータには図2(a)が示すプリンタドライバが存在し、図2(b)で示すように自ら作成した印刷ジョブに、印刷データ(ジョブ)におけるプリンタでの印刷速度を指定する印刷モード指定命令を指示する制御命令を付加する。
【0018】図3は、本発明に適用可能な印刷装置システムの構成を説明するブロック図であり、ホストコンピュータH1とレーザビームプリンタ(以下、プリンタP1)、およびその両者を接続しているネットワーク2から構成される印刷システムに対応する。
【0019】プリンタP1において、3はプリンタ制御ユニット(以下、制御ユニット又はプリンタコントローラ)で、プリンタ全体の動作を司る。
【0020】制御ユニット3において、4はインターフェース部で、ホストコンピュータH1との入出力を司る。
【0021】5は入出力バッファで、インターフェース部4を通じて、制御コード,データの送受信を行う。
【0022】6は制御部CPUで、プログラムROMやRAMを含むCPUを有し、内部に格納されたプログラムに基づいて、プリンタP1全体の動作を統括制御する。
【0023】7はコマンド解析部で、ホストコンピュータH1から受信した印刷データ・JOB(印刷制御コード)の解析を行う。
【0024】8はビットマップ画像展開/転送部で、コマンド解析部7によって解析されたデータをページメモリ9にビットマップ画像として展開し、展開されたビットマップ画像を印刷装置エンジン部10に転送する。
【0025】印刷装置エンジン部(以下、エンジン)10は、実際に紙に印刷を行う。
【0026】11はエンジンI/F部で、制御ユニット3とエンジン部10を繋ぐインターフェースである。
【0027】12はエンジン制御部で、エンジン10の各機構による各印刷プロセス処理(例えば、給紙処理,排紙処理等)に関する制御を行い、エンジンI/F部11を通じて送られるビットマップ画像の紙への印刷動作を実行・制御を行うと共に、各プロセスの動作状況をエンジンI/F部11を通じて制御ユニット3に知らせる。
【0028】また、制御部6はコマンド解析部7によって解析した印刷モード指定命令に従いページメモリ9内のビットマップ画像の印刷装置エンジン部10への転送タイミング変更の制御を行う。
【0029】13はシステムバスで、各ユニットをつなぎ、各ユニット間での信号のやり取りを可能とする。
【0030】次に上述したシステム構成で図1、図2、図3に示した本発の動作例に関して、プリンタコントローラの動作を示すフローチャートである図4、図5を参照して説明するホストコンピュータH1において、ユーザ(アプリ)はプリンタドライバを用いてプリンタに送信する印刷JOBを作成する。この時、本JOBを通常モードで印刷するか、保証モードで印刷するか指示する制御命令(印刷モード指定命令)を付加する。そしてユーザからの指定によりプリンタに印刷の実行が指定さると、ホストコンピュータH1からネットワーク2を介して印刷データがプリンタに送信される。
【0031】ホストコンピュータH1から送信された印刷JOBデータは入出力バッファ5に格納される。
【0032】入出力バッファ5に格納された印刷データは制御部6並びにコマンド解析部7の制御の元に印刷制御命令の解析を行い(S1)、通常モードか、保証モードか判別する(S2)。
【0033】保証モードの場合、S9以下のシーケンスを実行する。
【0034】制御部6並びに、コマンド解析部7の制御の元に入出力バッファ5に格納された印刷データの制御コードすべてを解析されたかを判別する(S9)。
【0035】全てが解析されていなければ、S10に進み制御部6並びにコマンド解析部7の制御の元に印刷データ(印刷制御コード)の解析を行う。
【0036】そしてページメモリに展開されたビットマップ画像データを格納できる空き容量があるかを判別する(S11)。
【0037】容量がある場合S12に進み、ビットマップ展開部8の制御の元にコマンド解析部7によって解析されたデータをページメモリ9にビットマップ画像として展開・格納する。次にS13に進み、保証モードのビットマップ転送処理を行う。
【0038】保証モードのビットマップ転送処理では、まずページメモリ9にエンジンに転送する展開された1ページ分のビットマップデータがあるかを判別する(S501)。転送すべきデータがある場合S502に進み、エンジン制御部12からエンジンの排紙動作終了の知らせを待つ(S502)。
【0039】そしてエンジン制御部12からの排紙終了を判別し(S503)、排紙が完了した場合S504でページメモリ9内の1ページ分のビットマップデータをエンジンI/F部11をとうしてエンジン部10に転送する。
【0040】S501でエンジンに転送する展開された1ページ分のビットマップデータがない場合はS14に進む。
【0041】通常モードの場合、S3以下のシーケンスを実行する。
【0042】制御部6並びに、コマンド解析部7の制御の元に入出力バッファ5に格納された印刷データの制御コードすべてを解析されたかを判別する(S3)。
【0043】全てが解析されていなければ、S4に進み制御部6並びにコマンド解析部7の制御の元に印刷データ(印刷制御コード)の解析を行う。
【0044】そしてページメモリに展開されたビットマップ画像データを格納でききる空き容量があるかを判別する(S5)。
【0045】容量がある場合S6に進み、ビットマップ展開部8の制御の元にコマンド解析部7によって解析されたデータをページメモリ9にビットマップ画像として展開・格納する。次にS7に進み、通常モードのビットマップ転送処理S7を行う。
【0046】通常モードのビットマップ転送処理では、まずページメモリ9にエンジンに転送する展開された1ページ分のビットマップデータがあるかを判別する(S505)。転送すべきデータがある場合エンジン制御部12からエンジンの排紙動作終了を待つ事なく、S506でページメモリ9内の1ページ分のビットマップデータをエンジンI/F部11をとうしてエンジン部10に転送する。
【0047】以降転送すべきデータがなくなるまでは繰り返す。
【0048】S505でエンジンに転送するビットマップデータがない場合はS8に進む。
【0049】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、従来技術において本発明は、印刷ジョブ毎に印刷速度を切り替えて印刷データを印刷可能な印刷装置並びに印刷システムに関するものである。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
【出願日】 平成14年5月29日(2002.5.29)
【代理人】 【識別番号】100066061
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 宏之 (外1名)
【公開番号】 特開2003−341189(P2003−341189A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−155630(P2002−155630)