| 【発明の名称】 |
キャリッジ支持構造及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】相羽 正彦 【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内
【氏名】福永 高弘 【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】複数のキャリッジを副走査方向に併設するに際し、各キャリッジの走査方向を平行に設定することができ、これによって画像品質の劣化を回避することができるキャリッジ支持構造及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成部4に、上下に配設された第1及び第2のキャリッジ41,42を備えさせる。各キャリッジ41,42の間にガイドシャフト43を、両外側にスライドシャフト44,45を配設する。これらシャフト43,44,45によって、キャリッジ41,42を主走査方向に互いに逆位相で移動可能に支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録ヘッドを搭載し記録媒体に対する画像形成動作時に主走査方向に移動するキャリッジを支持するための構造であって、上記キャリッジは、副走査方向に亘って複数個備えられており、各キャリッジは、共通のガイド部材によって主走査方向に案内されるようそれぞれ支持されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項2】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、ガイド部材は、断面が円形で且つ主走査方向に延びるシャフト部材であって、各キャリッジは、ガイド部材の外面であってそれぞれ異なる領域に当接し、このガイド部材上の当接面によってそれぞれ主走査方向に案内されるよう構成されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項3】 請求項2記載のキャリッジ支持構造において、各キャリッジは、主走査方向に延び且つ互いに交差する2平面を有する軸受け部分をそれぞれ備えており、この軸受け部分の2平面がシャフト部材の外面に当接して主走査方向に案内されるよう構成されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項4】 請求項3記載のキャリッジ支持構造において、各キャリッジの軸受け部分に形成されている2平面はシャフト部材の外面に押圧されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項5】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、各キャリッジに搭載されている記録ヘッド同士の副走査方向の間隔寸法は、個々の記録ヘッドの副走査方向長さの2N倍(Nは整数)に設定されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項6】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、一対のキャリッジ同士は、互いに逆位相で主走査方向に移動するよう構成されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項7】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、各キャリッジ同士の間には、記録媒体のキャリッジ側への浮き上がりを阻止する保持手段が配設されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項8】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、各キャリッジにはタイミングフェンスに対向配置されることによりキャリッジ位置の検出を行う検出器が設けられており、各キャリッジの検出器は、共通のタイミングフェンスに対向して配置されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項9】 請求項1記載のキャリッジ支持構造において、ガイド部材は、主走査方向に延びる2本のシャフト部材を備えており、一方のシャフト部材はキャリッジ上の少なくとも1箇所に当接してキャリッジを支持している一方、他方のシャフト部材はキャリッジ上の少なくとも2箇所に当接してキャリッジを支持しており、各キャリッジは、各シャフト部材との当接位置を頂点とする多角形の重心位置においてシャフト部材側に向けて付勢されていることを特徴とするキャリッジ支持構造。 【請求項10】 記録ヘッドを搭載したキャリッジが主走査方向に移動し、このキャリッジの移動に伴って記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置において、上記請求項1〜請求項9に記載のキャリッジ支持構造によって主走査方向に案内されるよう支持された複数のキャリッジを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプリンタ等に代表される画像形成装置に係る。特に、本発明は、キャリッジが主走査方向に移動しながら画像形成動作を行う画像形成装置において、このキャリッジを複数備えさせて画像形成動作の高効率化を図った場合の各キャリッジの支持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、インクジェット方式の画像形成装置(以下、インクジェットプリンタと称す)では、連続給紙される記録用紙の表面にインク滴が吐出されて順に画像形成が行われる。この画像形成動作として、例えば特開平6−198998号公報に開示されているように、インクヘッド及びインクカートリッジがキャリッジに搭載され、このキャリッジが記録用紙の搬送方向に直交する主走査方向で往復移動しながらインクヘッドから記録用紙の表面にインク滴を吐出する方式が一般に知られている。 【0003】このキャリッジを走査させるための機構としては、上記公報にも開示されているように、主走査方向に延びるガイドシャフトが備えられ、このガイドシャフトによって1個のキャリッジが主走査方向にスライド移動自在に支持されている。また、モータ等の駆動源に連繋されて主走査方向に延びるタイミングベルトが配設され、このタイミングベルトの一部がキャリッジに固定されている。これにより、駆動源の駆動によるタイミングベルトの走行に伴ってキャリッジがガイドシャフトに案内されながら主走査方向に往復移動可能となっている。 【0004】また、上記公報に開示されているガイドシャフトによるキャリッジの支持構造としては、キャリッジに設けられた互いに平行でない2平面から成る当接部によってガイドシャフトを挟持し、バネ弾性力によってキャリッジをガイドシャフトに押圧している。これにより、キャリッジとガイドシャフトとの間のガタを無くしてキャリッジがスムーズに走査できるようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のインクジェットプリンタにおいては、画像形成動作の高速化を図って、単位時間当たりの画像形成枚数をできるだけ増加させたいといった要求がある。 【0006】この要求に応える手段の一つとしてキャリッジの走査速度の高速度化を図ることが掲げられる。つまり、モータ等の駆動源として高速度のものを採用し、キャリッジが主走査方向に一往復するのに要する時間を短縮化して画像形成動作の高速化を図るようにする。 【0007】しかしながら、キャリッジの走査速度の高速度化を図った場合、キャリッジの加速時及び減速時におけるプリンタ全体としての振動が大きくなり、動作音が大きくなったり、高画質な画像形成動作に支障を来してしまう可能性がある。特に、上述した公報に開示されているように、バネ弾性力によってキャリッジをガイドシャフトに押圧しているものにあっては、キャリッジの走査速度の高速度化に伴う振動の増大によってバネ弾性力に抗してキャリッジがガイドシャフトから瞬間的に離間してしまう可能性がある。この場合、キャリッジの安定した走査が行えなくなり、インク滴の着弾位置にズレが生じて画像品質の劣化を招いてしまうことになる。 【0008】この点に鑑み、本発明の発明者は、複数のキャリッジを副走査方向に併設し、各キャリッジの走査動作によって同時に複数箇所での画像形成動作を並行させ、これにより、単位時間当たりの画像形成面積を拡大することについて考察した。これによれば、1枚の記録用紙の全体に画像形成を行うために要する時間の短縮化を図ることができ、キャリッジの走査速度の高速度化を図ることなしに、単位時間当たりの画像形成枚数を増加できる。 【0009】ところが、このように複数のキャリッジを副走査方向に併設した構成を採用する場合、従来と同様のキャリッジ支持構造によって個々のキャリッジを支持したのでは、各キャリッジがそれぞれ個別のガイドシャフトによって支持されることになる。このため、各キャリッジを個別に支持している各ガイドシャフト同士の平行度が僅かでもずれている場合には、各キャリッジの走査方向が平行でなくなり、インク滴の着弾位置を適切な位置に設定することができなくなって画像品質の劣化を招いてしまうことになる。 【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のキャリッジを副走査方向に併設するに際し、各キャリッジの走査方向を平行に設定することができ、これによって画像品質の劣化を回避することができるキャリッジ支持構造及び画像形成装置を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】−発明の概要−上記の目的を達成するために、本発明は、副走査方向に併設された複数キャリッジそれぞれを個別のガイド部材によって独立して支持するのではなく、各キャリッジを共通のガイド部材によって主走査方向に案内可能に支持することで、各キャリッジの走査方向の平行度が良好に確保されるようにしている。 【0012】−解決手段−具体的には、記録ヘッドを搭載し記録媒体に対する画像形成動作時に主走査方向に移動するキャリッジを支持するための構造を前提とする。このキャリッジ支持構造に対し、上記キャリッジを副走査方向に亘って複数個備えさせ、各キャリッジの走査に伴う画像形成動作を同時に行うことで単位時間当たりの画像形成面積が大きく得られるようにする。そして、各キャリッジを、共通のガイド部材によって主走査方向に案内されるようそれぞれ支持する。 【0013】従来と同様のキャリッジ支持構造をそのまま複数キャリッジの支持構造として適用した場合には、各キャリッジがそれぞれ個別のガイドシャフトによって支持されることになるため、各キャリッジを支持しているガイドシャフト同士の平行度が僅かでもずれている場合には、各キャリッジの走査方向が平行でなくなり、画像品質の劣化を招いてしまう可能性がある。本解決手段によれば、各キャリッジを共通のガイド部材によって支持しているため、各キャリッジ相互の位置精度を良好に得ることができ、且つ各キャリッジの走査方向を平行にすることができて、良好な画像品質を得ることができる。例えばガイド部材の配置状態に誤差が存在する場合には、その誤差の影響を各キャリッジが共に同等に受けることになり、互いの相対位置にズレが生じることはない。このため、各キャリッジの相対位置の精度を良好に確保して良好な画像形成動作を行うことができる。 【0014】上記ガイド部材の具体的な構成としては、断面が円形で且つ主走査方向に延びるシャフト部材が採用されている。また、各キャリッジは、ガイド部材の外面であってそれぞれ異なる領域に当接し、このガイド部材上の当接面によってそれぞれ主走査方向に案内される。これにより、断面が円形のシャフト部材における外周面上の互いに異なる円弧部分を利用して各キャリッジを、互いに干渉させることなしに主走査方向に案内することが可能になる。つまり、キャリッジを2個備えさせる場合には、シャフト部材の外周面の略半円弧をそれぞれ利用して各キャリッジを主走査方向に案内することが可能である。同様に、キャリッジを3個備えさせる場合には、シャフト部材の外周面の略1/3円弧をそれぞれ利用して各キャリッジを主走査方向に案内することが可能である。 【0015】シャフト部材を使用したキャリッジ支持構造の一形態として、各キャリッジに、主走査方向に延び且つ互いに交差する2平面を有する軸受け部分をそれぞれ備えさせ、この軸受け部分の2平面をシャフト部材の外面に当接させることが掲げられる。これによれば、各キャリッジの軸受け部分の2平面は、シャフト部材の外面に線接触しながら主走査方向に案内されることになる。つまり、軸受け部分に円弧状の凹部を形成して、これをシャフト部材の外面に当接させる場合には、この凹部の円弧形状に高い加工精度が要求されるが、本解決手段の如く、2平面の一部をシャフト部材の外面に線接触させるようにすれば高い加工精度は要求されないため実用性の高い軸受け部分が得られる。 【0016】そして、この軸受け部分に形成されている2平面をシャフト部材の外面に押圧させた場合には、キャリッジがシャフト部材から離間してしまうことを抑制でき、よりいっそう安定したキャリッジの走査動作を実現することができて、画像品質の更なる向上を図ることができる。 【0017】各キャリッジに搭載されている記録ヘッド同士の副走査方向の間隔寸法としては、個々の記録ヘッドの副走査方向長さの2N倍(Nは整数)に設定されている。これにより、記録媒体の送り寸法を一定値としながら全ての記録ヘッドを同時に使用して画像形成動作を行わせることができ、画像形成動作の高効率化を図ることができる。例えば、図4(c)に示すように2つのキャリッジ41,42を備えさせ且つ「N=1」とした場合、一方のキャリッジ41の記録ヘッド41aによって記録媒体Pの先端からの距離が「4L〜5L」の領域Eに対する画像形成動作と、他方のキャリッジ42の記録ヘッド42aによって記録媒体Pの先端からの距離が「1L〜2L」の領域Bに対する画像形成動作とが同時に行われる。この場合の記録媒体Pの送り寸法(副走査方向への送り量)は、「2L」の一定値に維持される。つまり、図4(a)に示す状態から図4(g)に示す状態まで記録媒体Pが一定の送り寸法(2L)で間欠的に搬送されながら画像形成動作が順次行われていくことになる。 【0018】また、一対のキャリッジ同士を、互いに逆位相で主走査方向に移動させるようにすれば、キャリッジの加減速に伴う慣性力の影響によって発生する装置本体の振動を低減することが可能になる。このため、振動の影響によって動作音が大きくなったり記録媒体上の画像形成位置にズレが生じてしまったりするといった状況が回避できる。 【0019】加えて、各キャリッジ同士の間に、記録媒体のキャリッジ側への浮き上がりを阻止する保持手段を配設している。上述した如く、キャリッジを副走査方向に亘って複数個備えさせた場合には、キャリッジの副走査方向の両側に位置して記録媒体を挟持搬送する一対のローラの軸間距離が長くなり、これに伴って記録媒体がキャリッジ側へ浮き上がりやすくなってしまう。本解決手段では、各キャリッジ同士の間に保持手段を配設することにより、この浮き上がりを抑制し、記録媒体が記録ヘッドに接触してしまったり、記録媒体上における画像形成位置にズレが生じてしまったりすることを回避できる。 【0020】また、各キャリッジに、タイミングフェンスに対向配置されることによりキャリッジ位置の検出を行う検出器を設け、各キャリッジの検出器が共通のタイミングフェンスに対向して配置されるようにした場合には、タイミングフェンスを各々のキャリッジに別に設ける場合に対してタイミングフェンス相互間のバラツキによるインク吐出位置の変動が低減できるのみならず、タイミングフェンスの共用化を図ることができ、部品点数の増加を回避することができる。 【0021】ガイド部材として、主走査方向に延びる2本のシャフト部材を備えさせる。一方のシャフト部材はキャリッジ上の少なくとも1箇所に当接してキャリッジを支持している一方、他方のシャフト部材はキャリッジ上の少なくとも2箇所に当接してキャリッジを支持している。そして、各シャフト部材との当接位置を頂点とする多角形の重心位置において各キャリッジをシャフト部材側に向けて付勢している。これにより、各シャフト部材に対するキャリッジの押圧力を均等に得ることができる。つまり、一方のシャフト部材に対する押圧力のみが大きくなって走査動作が不安定になってしまうといったことを回避でき、各キャリッジの走査動作の安定化を図ることができる。 【0022】また、上記各解決手段に係るキャリッジ支持構造によって主走査方向に案内されるよう支持された複数のキャリッジを備えた画像形成装置も本発明の技術的思想の範疇である。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0024】(第1実施形態)先ず、第1実施形態について説明する。本形態では、記録媒体としての記録用紙を鉛直上方に搬送しながら画像形成動作を行うカラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明する。 【0025】−カラーインクジェットプリンタの構成説明−先ず、第1実施形態について説明する。図1は、本形態に係るカラーインクジェットプリンタ1の内部構成を示す側面図である。 【0026】この図1に示すように、本形態に係るインクジェットプリンタ1は、給紙部2、搬送部3、画像形成部4及び排出部5を備えている。 【0027】給紙部2は、互いに異なる種類の記録用紙Pを収容した複数(本形態では2個)の給紙カセット21,22及びこれら給紙カセット21,22に対応したピックアップローラ23,24を備えている。そして、画像形成動作開始時には、選択された給紙カセット21,(22)内の記録用紙Pのうち最も上側の一枚の記録用紙Pのみをピックアップローラ23,(24)によって取り出して搬送部3に向けて送り出すようになっている。 【0028】搬送部3は、給紙部2より一枚ずつ供給される記録用紙Pを、画像形成部4に向けて上方へ搬送するためのものであり、搬送ローラ対31,32を備えている。この搬送ローラ対31,32は、記録用紙Pを後述する記録ヘッド41a,42aとプラテン48との間に送り込む際に、記録ヘッド41a,42aからのインク滴が記録用紙Pの適切な位置に吹き付けられるように、記録用紙Pの搬送タイミングを調整するものである。 【0029】本形態の特徴は画像形成部4にある。以下、この画像形成部4について説明する。この画像形成部4は、搬送部3の搬送ローラ対31,32から搬送された記録用紙Pに対して画像形成を行うためのものであり、上下に配設された第1及び第2のキャリッジ41,42を備えている。 【0030】図2は、図1におけるII矢視図である。この図に示すように、第1及び第2の各キャリッジ41,42は、この両者間に配設されたガイド部材としてのガイドシャフト43と、それぞれの両外側(第1キャリッジ41の下側及び第2キャリッジ42の上側)に配設されたスライドシャフト44,45とによって支持されている。 【0031】ガイドシャフト43及びスライドシャフト44,45は、共にキャリッジ41,42の主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に延びる断面円形の金属製シャフト部材で構成されている。また、ガイドシャフト43は、スライドシャフト44,45よりも僅かに大径のものが採用されている。 【0032】下側に位置している第1キャリッジ41は、記録用紙Pの搬送路側(図1の右側)に向けて第1記録ヘッド41aが設けられていると共に、上下各面には軸受け部分を構成する軸受け部材41b,41cが備えられている。上面に備えられている2つの軸受け部材41b,41bの上部には、曲率半径がガイドシャフト43の半径に略一致する凹部41dが形成されている。一方、下面に備えられている軸受け部材41cの下部には、曲率半径がスライドシャフト44の半径に略一致する凹部41eが形成されている。 【0033】同様に、上側に位置している第2キャリッジ42は、記録用紙Pの搬送路側に向けて第2記録ヘッド42aが設けられていると共に、上下各面には軸受け部材42b,42cが備えられている。下面に備えられている2つの軸受け部材42b,42bの下部には、曲率半径がガイドシャフト43の半径に略一致する凹部42dが形成されている。一方、上面に備えられている軸受け部材42cの上部には、曲率半径がスライドシャフト45の半径に略一致する凹部42eが形成されている。 【0034】そして、ガイドシャフト43に凹部41d,42dが、下側のスライドシャフト44に凹部41eが、上側のスライドシャフト45に凹部42eがそれぞれ嵌り合うように各キャリッジ41,42が装着されており、これによって各キャリッジ41,42は各シャフト43,44,45によって主走査方向に移動自在に支持されている。 【0035】また、本形態にあっては、各キャリッジ41,42に備えられている記録ヘッド41a,42a同士の間の副走査方向の間隔は、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さの2倍に設定されている。つまり、図4に示すように、各キャリッジ41,42に搭載されている記録ヘッド41a,42aの個々の副走査方向の長さを「L」とした場合、記録ヘッド41a,42a間の副走査方向の間隔寸法は「2L」に設定されている。 【0036】各キャリッジ41,42をガイドシャフト43及びスライドシャフト44,45に沿って移動させるためのキャリッジ移動機構の構成としては、図2に示すように、ガイドシャフト43の延長方向の一方側に駆動モータ46が配設されている。この駆動モータ46の出力軸には駆動プーリ46aが回転一体に取り付けられている。一方、ガイドシャフト43の延長方向の他方側には従動プーリ46bが配設されている。これら両プーリ46a,46bの間にはタイミングベルト47が架け渡されており、このタイミングベルト47の一部に各キャリッジ41,42の軸受け部材41b,42bが固定されている。 【0037】このため、上記駆動モータ46の駆動に伴うタイミングベルト47の走行によって各キャリッジ41,42が同期してガイドシャフト43の延長方向に移動可能となっている(図2における矢印参照)。また、タイミングベルト47に対する各キャリッジ41,42の固定位置としては、一方のキャリッジ41が主走査方向の一端側に位置している際に他方のキャリッジ42が主走査方向の他端側に位置するように、タイミングベルト47の周長を2等分する位置に各キャリッジ41,42がそれぞれ固定されている。これにより、各キャリッジ41,42は互いに移動方向が逆向きとなる所謂逆位相で走査するようになっている。 【0038】このように、各キャリッジ41,42同士を互いに逆位相で主走査方向に移動させるようにしたことにより、キャリッジ41,42の加減速に伴う慣性力の影響によって発生する装置本体の振動を低減することが可能になり、動作音が大きくなったり記録用紙P上のインク滴の着弾位置にズレが生じてしまったりするといったことが回避できる。 【0039】また、各キャリッジ41,42には、Bk(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の各インクを個別に収容したインクカートリッジ61〜64が搭載されている。上記記録ヘッド41a,42aには、各インクカートリッジ61〜64から延びる図示しない供給路に繋がる複数のインクノズルが設けられている。このインクノズルは、同色のインク滴を吐出するインクノズルがインクヘッドの延長方向(図1における上下方向)に並設されている。 【0040】また、各キャリッジ41,42の側方(図2における手前側)には、ガイドシャフト43の延長方向に沿ってタイミングフェンス(図1及び図2では図示省略)が配設されている。図3は、このタイミングフェンス49の配設位置周辺を示す斜視図である。各キャリッジ41,42には、このタイミングフェンス49に対向し且つこのタイミングフェンス49上に設けられているピッチマークを検出可能な検出器としての位置検出センサ41A,42Aが備えられている。つまり、この位置検出センサ41A,42Aによってタイミングフェンス49上のピッチマークを検出することにより、個々のキャリッジ41,42とタイミングフェンス49との相対位置を検出して、現在のキャリッジ41,42の位置が認識できるように構成されている。具体的には、この位置検出センサ41A,42Aからの出力信号(カウント数や時間間隔)に基づいてキャリッジ41,42の位置を検知し、このキャリッジ41,42の移動距離や移動速度を認識して、所望の位置までキャリッジ41,42を移動させることができるように駆動モータ46の制御を行ったり、インクノズルからのインク滴の吐出タイミングを制御したりしている。 【0041】また、この画像形成部4には、各インクキャリッジ41,42に対向してプラテン48が配設されている。つまり、上記搬送部3から搬送された記録用紙Pに対し、このプラテン48上に位置する領域に対して各キャリッジ41,42の記録ヘッド41a,42aからインク滴を吐出して記録用紙Pに画像形成を行うようになっている。 【0042】更に、上下一対の記録ヘッド41a,42aの略中間位置には保持手段としての拍車ローラ4Aが配設されている。この拍車ローラ4Aはプラテン48上の記録用紙Pがキャリッジ41,42側へ浮き上がらないように押さえ込むための部材である。以上が、画像形成部4の構成である。 【0043】上述の如く構成された画像形成部4の排紙側に設けられている排出部5は、画像形成が行われた記録用紙Pを回収する部分であり、記録用紙P上のインクを乾燥させるための図示しないインク乾燥部、複数の排出ローラ51〜54及び排出トレイ55を備えている。 【0044】また、本カラーインクジェットプリンタ1は各部を制御する図示しないコントロールユニットを有している。尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ1での処理および動作は、このコントロールユニットが制御するものとする。 【0045】−画像形成動作の説明−次に、上述の如く構成されたインクジェットプリンタ1の画像形成動作について説明する。先ず、図示しないコンピュータ等の外部端末から画像情報に基づく画像形成要求がインクジェットプリンタ1に対してなされる。画像形成要求を受信したインクジェットプリンタ1は、画像形成要求に応じた記録用紙Pが収容されている給紙カセット21,(22)を選択し、その選択された給紙カセット21,(22)内の記録用紙Pのうち最も上側の一枚の記録用紙Pのみをピックアップローラ23,(24)によって取り出して搬送部3に向けて送り出す。 【0046】次に、搬出された記録用紙Pは、搬送部3の搬送ローラ対31,(32)によって画像形成部4の記録ヘッド41a,42aとプラテン48との間に送り込まれる。 【0047】そして、画像形成部4では、各キャリッジ41,42に備えられた記録ヘッド41a,42aのインクノズルよりプラテン48上の記録用紙Pへ、画像情報に対応してインク滴が吹き付けられる。この時、記録用紙Pはプラテン48上で一旦停止されている。インク滴を吹き付けつつ、各キャリッジ41,42は、ガイドシャフト43及びスライドシャフト44,45に案内されて、主走査方向(図2における矢印参照)に互いに逆位相で走査する。一ライン分の走査が終了すると、記録用紙Pは、プラテン48上で副走査方向(図1におけるα方向)に一定の幅だけ移動する。この各キャリッジ41,42の逆位相の走査動作に伴う画像形成動作と、記録用紙Pの副走査方向への搬送とが画像情報に対応して交互に行われることにより、記録用紙Pの全面に画像形成がなされる。 【0048】この各キャリッジ41,42の主走査方向への移動に伴う画像形成動作と、記録用紙Pの副走査方向への搬送動作とについて以下に詳述する。 【0049】上述したように、各キャリッジ41,42に備えられている記録ヘッド41a,42a同士の間の副走査方向の間隔は、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さ(L)の2倍(2L)に設定されている。このため、各記録ヘッド41a,42aによる画像形成動作は以下のように行われる。図4は、この各記録ヘッド41a,42aによる画像形成位置と、その際の記録用紙Pの搬送位置とを示している。 【0050】先ず、搬送部3から搬送されてきた記録用紙Pが図4(a)に示す位置に達すると、各キャリッジ41,42が走査(図4の紙面に直交する方向へ移動)し、且つ第1キャリッジ41の記録ヘッド41aのみが作動して記録用紙Pの上端縁から寸法Lに亘る領域Aに対する画像形成動作を実行する。この走査動作の終了後、記録用紙Pは、図4(a’)に示す位置を通過した後、図4(b)に示す位置に達する。つまり、上記寸法2Lだけ副走査方向に移動する。 【0051】このようにして記録用紙Pが図4(b)に示す位置に達すると、各キャリッジ41,42が走査し、且つ第1キャリッジ41の記録ヘッド41aのみが作動して記録用紙Pの上端縁からの距離が「2L〜3L」の領域Cに対する画像形成動作を実行する。この走査動作の終了後、記録用紙Pは、図4(b’)に示す位置を通過した後、図4(c)に示す位置に達する。つまり、上記寸法2Lだけ副走査方向に移動する。 【0052】記録用紙Pが図4(c)に示す位置に達すると、各キャリッジ41,42が走査し、且つ第1キャリッジ41の記録ヘッド41a及び第2キャリッジ42の記録ヘッド42aの両方が作動する。これにより、第1記録ヘッド41aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「4L〜5L」の領域Eに対する画像形成動作が行われ、且つ第2記録ヘッド42aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「1L〜2L」の領域Bに対する画像形成動作が行われる。この走査動作の終了後、記録用紙Pは上記寸法2Lだけ副走査方向に移動して図4(d)に示す位置に達する。 【0053】記録用紙Pが図4(d)に示す位置に達すると、各キャリッジ41,42が走査し、且つ第1キャリッジ41の記録ヘッド41a及び第2キャリッジ42の記録ヘッド42aの両方が作動する。これにより、第1記録ヘッド41aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「6L〜7L」の領域Gに対する画像形成動作が行われ、且つ第2記録ヘッド42aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「3L〜4L」の領域Dに対する画像形成動作が行われる。この走査動作の終了後、記録用紙Pは上記寸法2Lだけ副走査方向に移動して図4(e)に示す位置に達する。 【0054】以上の動作が継続して行われ、記録用紙Pの全面に対して画像形成がなされていく。尚、図4(e)では、第1記録ヘッド41aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「8L〜9L」の領域Iに対する画像形成動作が行われ、且つ第2記録ヘッド42aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「5L〜6L」の領域Fに対する画像形成動作が行われている。図4(f)では、第1記録ヘッド41aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「10L〜11L」の領域Kに対する画像形成動作が行われ、且つ第2記録ヘッド42aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「7L〜8L」の領域Hに対する画像形成動作が行われている。図4(g)では、第1記録ヘッド41aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「12L〜13L」の領域Mに対する画像形成動作が行われ、且つ第2記録ヘッド42aによって記録用紙Pの上端縁からの距離が「9L〜10L」の領域Jに対する画像形成動作が行われている。 【0055】また、記録用紙Pの先端側(図4(a),(b)で画像形成が行われる部分)の画像形成動作にあっては、第1記録ヘッド41aのみによる画像形成動作を実行していたが、記録用紙Pの後端側(図4における記録用紙Pの下端側部分)の画像形成動作において、この記録用紙Pの後端縁が第1記録ヘッド41aから外れた位置に達した際には、第2記録ヘッド41bのみによる画像形成動作が実行されることになる。 【0056】このようにして画像形成が行われた記録用紙Pは、インク乾燥部を経て、排出ローラ51〜54によって排出トレイ55に排出される。これにより、記録用紙Pは印刷物としてユーザに提供されることになる。 【0057】−実施形態の効果−以上説明したように、本形態では、各キャリッジ41,42を、この両者間に配設した1本のガイドシャフト43によって主走査方向に移動可能に支持している。このため、各キャリッジ41,42相互の位置精度を良好に得ることができ、且つ各キャリッジ41,42の走査方向を平行にすることができて、良好な画像品質を得ることができる。 【0058】また、各キャリッジ41,42に搭載されている記録ヘッド41a,42a同士の副走査方向の間隔寸法としては、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さ(L)の2倍に設定しているため、記録用紙Pの副走査方向への送り寸法を一定値(2L)としながら各記録ヘッド41a,42aを同時に使用して画像形成動作を行わせることができ(図4(c)〜(g)参照)、画像形成動作の高効率化を図ることができる。 【0059】また、各キャリッジ41,42同士の間に拍車ローラ4Aを配設しているため、記録用紙Pがキャリッジ41,42側へ浮き上がってしまうことを回避できる。つまり、本実施形態の如く、キャリッジ41,42を副走査方向に亘って複数個備えさせた場合には、キャリッジ41,42の副走査方向の両側に位置して記録用紙Pを挟持搬送する一対のローラ31,51の軸間距離が長くなり、これに伴って記録用紙Pがキャリッジ41,42側へ浮き上がりやすくなってしまう(図5参照)。本実施形態では、各キャリッジ41,42同士の間に拍車ローラ4Aを配設したことにより、この浮き上がりを抑制し、記録用紙Pが記録ヘッド41a,42aに接触してしまったり、記録用紙P上におけるインク滴着弾位置にズレが生じてしまったりすることを回避できる。 【0060】(拍車ローラの変形例)次に、上下一対の記録ヘッド41a,42aの略中間位置に配設されている拍車ローラの変形例について説明する。 【0061】図6は、本変形例におけるキャリッジ41,42の周辺部分を示す側面図である。この図に示すように、本変形例では、記録ヘッド41a,42aの略中間位置に上下一対の拍車ローラ4A,4Bが配設されている。これにより、記録用紙Pのキャリッジ41,42側への浮き上がりをより確実に抑制することが可能になる。 【0062】(キャリッジ支持構造の変形例)次に、キャリッジ支持構造についての2つの変形例を説明する。図7は、第1の変形例における第1キャリッジ41周辺部分を示す断面図である。図8は、第2の変形例における第1キャリッジ41周辺部分を示す断面図である。 【0063】何れの変形例においても、下側の軸受け部材41cの内部に、コイルスプリング41Bの付勢力によって下方に付勢された軸受け片41Cが収容されている。 【0064】第1の変形例における軸受け片41Cの下面には、曲率半径がスライドシャフト44の半径に略一致する凹部41Dが形成されている。そして、下側のスライドシャフト44が、軸受け部材41cの内部に収容され且つ上記凹部41Dに嵌り合うことでキャリッジ41を支持している。 【0065】また、第2の変形例における軸受け片41Cの下面は平坦面とされ、この平坦面がスライドシャフト44を押圧することによってキャリッジ41を支持している。 【0066】各変形例の構成によれば、コイルスプリング41Bの付勢力によって、軸受け片41Cがスライドシャフト44を押圧し、その反力によってキャリッジ41の上面側の軸受け部材41bはガイドシャフト43に押しつけられることになる。その結果、キャリッジ41がガイドシャフト43から離間してしまうことを抑制でき、よりいっそう安定したキャリッジ41の走査動作を実現することができて、画像品質の更なる向上を図ることができる。 【0067】尚、ここでは第1キャリッジ41の支持構造についてのみ説明したが、第2キャリッジ42においても同様の支持構成が採用されている。 【0068】また、図7に示す第1変形例では、上述した第1実施形態の場合と同様に、軸受け部材41b,42bに、曲率半径がガイドシャフト43の半径に略一致する凹部41d,42dが形成され、ガイドシャフト43にこれら凹部41d,42dが嵌り合うように各キャリッジ41,42が装着されている。 【0069】これに対し、図8に示す第2変形例では、軸受け部材41b,42bに、主走査方向に延び且つ互いに交差する2平面から成る軸受け面41E,42Eを備えさせ、これら軸受け面41E,42Eをガイドシャフト43の外面に当接させた構成としている。 【0070】第1変形例の如く、軸受け部材41b,42bに円弧状の凹部41d,42dを形成して、これをガイドシャフト43の外面に当接させる場合には、この凹部41d,42dの円弧形状に高い加工精度が要求されるが、本第2変形例の如く軸受け面41E,42Eの一部をガイドシャフト43の外面に線接触させるようにすれば高い加工精度は要求されないため実用性の軸受け構造を得ることができる。 【0071】(第2実施形態)次に、第2実施形態について説明する。本形態は、キャリッジ支持構造の変形例である。その他の構成は上述した第1実施形態のものと同様である。従って、ここでは、第1実施形態のものと同一構成部材については同符号を付して説明を省略して、キャリッジ支持構造についてのみ説明する。また、本実施形態のものは、記録用紙を水平方向に搬送しながら画像形成動作を行うものである。 【0072】図9は本形態に係るカラーインクジェットプリンタの画像形成部4を示す斜視図である。図10は各キャリッジ41,42の支持構造部分のみを示すものであって図9におけるX矢視図である。 【0073】これら図に示すように、本形態の画像形成部4は、各キャリッジ41,42同士の間に、互いに平行な2本のガイドシャフト71,72が配設されており、これらガイドシャフト71,72によって各キャリッジ41,42を支持している。 【0074】下側に位置している第1ガイドシャフト71は、上述した第1実施形態におけるガイドシャフト43と同様に、各キャリッジ41,42のそれぞれ2箇所に設けられている軸受け部材41b,41b、42b,42bが当接することにより、各キャリッジ41,42を主走査方向に移動自在に支持している。 【0075】一方、上側に位置している第2ガイドシャフト72は、各キャリッジ41,42同士が対向する対向面の上端部分で挟持されており、各キャリッジ41,42の倒れ込みを防止しながら各キャリッジ41,42を主走査方向に移動自在に支持している。 【0076】また、各キャリッジ41,42におけるスライドシャフト44,45に対向する部分にはコイルスプリング81によって支持された軸受け片82がそれぞれ備えられている。そして、このコイルスプリング81が圧縮された状態で軸受け片82がスライドシャフト44,45に押圧されており、その反力によって各キャリッジ41,42が各ガイドシャフト71,72に押しつけられている。 【0077】そして、本実施形態の特徴としては、キャリッジ41,42に対する軸受け片82の取り付け位置にある。図11は、キャリッジ41,42を背面側(各ガイドシャフト71,72に当接する側)から見た図であって、各ガイドシャフト71,72を仮想線で示し、これらガイドシャフト71,72のキャリッジ41,42に対する接触面の中心位置を点O,P,Qで示している。 【0078】本形態では、この各点O,P,Qを頂点とする三角形(二等辺三角形:図11の破線参照)の重心点Rとなる位置に対応するキャリッジ41,42の前面側にコイルスプリング81を介して軸受け片82が取り付けられている。この構成によれば、コイルスプリング81の付勢力の反力が各点O,P,Qに対して均等に作用することになる。つまり、各ガイドシャフト71,72に対するキャリッジ41,42の押圧力を均等に得ることができる。その結果、一方のガイドシャフト71,(72)に対する押圧力のみが大きくなってキャリッジ41,42の走査動作が不安定になってしまうといったことを回避でき、各キャリッジ41,42の走査動作の安定化を図ることができる。 【0079】尚、本実施形態では、各キャリッジ41,42毎に個別の駆動モータ46,46を備えさせ、それぞれが独立して駆動可能になっている。つまり、各キャリッジ41,42が各々独立して走査動作が行える構成である。また、プラテン48としてはベルト駆動方式のものが採用されている。 【0080】−その他の実施形態−上述した各実施形態では、2つのキャリッジ41,42を備えさせた場合について説明した。本発明はこれに限らず、3つ以上のキャリッジを備えさせた場合に、全てのキャリッジを共通のガイド部材によって主走査方向に案内するようそれぞれ支持する構成としてもよい。または、3つ以上のキャリッジを備えさせた場合であって、そのうちの少なくとも2つのキャリッジを共通のガイド部材によって主走査方向に案内するようそれぞれ支持する構成としてもよい。例えば、4つのキャリッジを備えさせ且つ2本のガイド部材を備えさせて、2つのキャリッジを一方のガイド部材によって支持すると共に、他の2つのキャリッジを他方のガイド部材によって支持する構成などが掲げられる。 【0081】また、上記実施形態にあっては、各キャリッジ41,42に備えられている記録ヘッド41a,42a同士の間の副走査方向の間隔を、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さの2倍に設定していた。本発明はこれに限らず、記録ヘッド41a,42a同士の間の副走査方向の間隔寸法としては、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さの2N倍(Nは整数)に設定されておればよい。例えば、記録ヘッド41a,42a同士の間の副走査方向の間隔を、個々の記録ヘッド41a,42aの副走査方向長さの3倍に設定するなどの構成も採用可能である。 【0082】また、第1実施形態では、記録用紙を鉛直上方に搬送しながら画像形成動作を行うカラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明した。一方、第2実施形態では、記録用紙を水平方向に搬送しながら画像形成動作を行うカラーインクジェットプリンタに本発明を適用した場合について説明した。逆に、第1実施形態やその変形例に係るキャリッジ支持構造を、記録用紙を水平方向に搬送するインクジェットプリンタに適用したり、第2実施形態に係るキャリッジ支持構造を、記録用紙を鉛直上方に搬送するインクジェットプリンタに適用してもよい。また、本発明は、モノクロタイプのインクジェットプリンタへの適用も可能である。 【0083】更に、第2実施形態では、一方のガイドシャフト72の1個の接触点Q(接触面の中心点)と他方のガイドシャフト71の2個の接触点O,P(接触面の中心点)との合計3個の接触点を頂点とする三角形の重心点Rに対応する位置にコイルスプリング81を介して軸受け片82が取り付けていた。本発明はこれに限らず、接触点を4箇所とし、これら接触点を頂点とする四角形の重心点に対応する位置にコイルスプリングを介して軸受け片を取り付けてもよい。この接触点の個数は5個以上であってもよく、その各点を頂点とする多角形の重心点に対応する位置にコイルスプリングを介して軸受け片を取り付けるようにすればよい。 【0084】 【発明の効果】以上のように、本発明では、複数のキャリッジを副走査方向に併設し、各キャリッジの走査動作によって同時に複数箇所での画像形成動作を並行させ、これにより、単位時間当たりの画像形成面積を大きく得るようにした構成に対し、複数キャリッジを共通のガイド部材によって主走査方向に案内可能に支持している。このため、各キャリッジ相互の位置精度を良好に得ることができ、且つ各キャリッジの走査方向を平行にすることができて、良好な画像品質を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
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| 【出願日】 |
平成14年5月27日(2002.5.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075502 【弁理士】 【氏名又は名称】倉内 義朗
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| 【公開番号】 |
特開2003−341168(P2003−341168A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−152736(P2002−152736) |
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