| 【発明の名称】 |
プリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 英美 【住所又は居所】埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フイルム株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】記録紙ロールの誤装填と巻緩みとを防止する。
【解決手段】巻芯13の一方の端面に、赤外線透過インクで黒印刷層20を形成し、他方の端面に白色印刷層21を形成する。黒色印刷層20には、赤外線吸収インクで情報コード27を印刷する。巻芯13の各端面に取り付けられるペーパーホルダ24,25と、ペーパーホルダ24,25を軸受けする軸受部17,18とは、それぞれ対応する巻芯13の端面の色と同色とする。これにより、色を合わせることでペーパーホルダの取り付けや、軸受部へのセットを正しい向きで行なうことができる。また、ペーパーホルダ24を赤外線透過性プラスチックで黒色に形成して、赤外線を使用する光電センサ29による情報コード27の読み取りを阻害しないようにしたので、記録紙ロール10の巻緩みと巻乱れを防止可能な直径のフランジ24bを設けることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 巻芯の外周に長尺の記録紙が巻き付けられてなる記録紙ロールが記録媒体として使用され、巻芯の端部に嵌合される嵌合部と記録紙ロールの端面を保護するフランジとが設けられた一対のペーパーホルダと、これらのペーパーホルダを支持して記録紙ロールを回転自在に保持する一対の軸受部とを備えたプリンタにおいて、前記巻芯の両端面に異なる色で印刷層を形成し、巻芯の両端部に取り付けられる各ペーパーホルダの嵌合部とフランジとのいずれか一方または両方と、各ペーパーホルダを保持する軸受部とを、それぞれ対応する端面の印刷層と同色にしたことを特徴とするプリンタ。 【請求項2】 前記印刷層を赤外線が透過するインクで形成し、前記巻芯の一方の端面の印刷層の上または下に記録紙の情報を表す情報コードを赤外線吸収インクで印刷し、この情報コードに赤外線を照射して情報コードを読み取るセンサを設けたことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。 【請求項3】 前記巻芯の情報コードが印刷される側の端面に取り付けられるペーパーホルダは、少なくともフランジが赤外線を透過する材質で形成されていることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙ロールを使用するプリンタに関するものである。 【0002】 【従来の技術】プリンタに使用される記録紙の中には、長尺の記録紙を巻芯の外周に巻き付けてロール状にした記録紙ロールがある。この記録紙ロールは、巻芯の両端にペーパーホルダが取り付けられて、プリンタのロール室や給紙マガジン等に設けられた軸受部にセットされる。ペーパーホルダは、巻芯の端部に嵌合される嵌合部と、記録紙ロールの端面を保護して巻緩みや巻乱れを防止するフランジと、軸受部に保持される回転軸とを備えている。 【0003】また、巻芯の一方の端面に、記録紙の情報を表す情報コードを印刷した記録紙ロールがある。この記録紙ロールを使用するプリンタでは、記録紙ロールの回転時に情報コードをセンサで読み取り、プリント時の制御に利用している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】給紙マガジンやプリンタのロール室に記録紙ロールをセットする際には、記録紙ロールの装填方向に注意しなくてはならない。これは、記録紙ロールが逆向きにセットされると、記録紙の送り出しや情報コードの読み取りができなくなるためである。しかしながら、左右ともに同一形状のペーパーホルダが使用されている場合には、記録紙ロールを逆向きにセットしてしまうことが多々あった。 【0005】また、情報コードを有する記録紙ロールに使用されるペーパーホルダは、巻芯の端面の情報コードを露呈させるために、フランジの直径が巻芯の外形よりも小さくされている。そのため、記録紙ロールの巻緩みや巻乱れを防止する機能を有していなかった。 【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのもので、記録紙ロールの誤装填と巻緩みとを防止することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、本発明のプリンタは、巻芯の両端面に異なる色で印刷層を形成し、各端面に取り付けられるペーパーホルダの嵌合部とフランジとのいずれか一方または両方と、各ペーパーホルダを保持する軸受部とをそれぞれ対応する端面の印刷層と同色で形成したものである。 【0008】また、印刷層を赤外線が透過するインクで形成し、情報コードを赤外吸収インクで印刷し、この情報コードに赤外線を照射して情報コードを読み取るセンサを設けたものである。更に、情報コードが印刷される側の端面に取り付けられるペーパーホルダは、少なくともフランジを赤外線を透過する材質で形成したものである。 【0009】 【発明の実施の形態】図1及び図2は、カラー感熱プリンタの構成を示す概略図である。カラー感熱プリンタ内には、記録紙ロール10がセットされるロール室が設けられている。記録紙ロール10は、帯状のカラー感熱記録紙12を巻芯13に巻き付けて形成されている。 【0010】カラー感熱記録紙12は、周知のように支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層となるイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシアンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420nmの近紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。第2の感熱発色層であるマゼンタ感熱発色層は、イエロー感熱発色層とシアン感熱発色層との中間程度の熱エネルギーでマゼンタに発色し、365nmの紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。 【0011】カラー感熱記録紙12は、ロール室にセットされた記録紙ロール10から引き出され、プリント部15に送られる。プリント部15には、カラー感熱記録紙12に圧接して発熱し、各感熱発色層を発色させるサーマルヘッドと、熱記録済みの感熱記録層に紫外線を照射して定着する定着器と、カラー感熱記録紙12を所定長さでカットするカッターとが設けられている。 【0012】記録紙ロール10がセットされるロール室内には、記録紙ロール10を回転自在に支持する一対の軸受部17,18が配置されている。これらの軸受部の一方17は、例えば黒色に着色されており、他方の軸受部18は白色に着色されている。 【0013】巻芯13は、紙又はプラスチック製の円筒から形成されている。記録紙ロール10の要部断面図である図3に示すように、巻芯13の一方の端面の全域には、例えば黒色の印刷層20が形成されている。また、巻芯13の他方の端面の全域には、例えば白色の印刷層21が形成されている。巻芯13の両端面の着色には、赤外線の透過性に優れた赤外線透過インクが用いられている。 【0014】記録紙ロール10の両端面には、ペーパーホルダ24,25がそれぞれ取り付けられる。ペーパーホルダ24,25は、巻芯13に嵌合される略円柱形状の嵌合部24a,25aと、記録紙ロール10の端面に当接する円板形状のフランジ24b,25bと、軸受部17,18に挿入される回転軸24c,25cとが、プラスチックで一体に形成されている。フランジ24b,25bは、記録紙ロール10の直径よりも大きな直径を有しており、記録紙ロール10の端面に当接して巻緩みや巻乱れの発生を防止する。 【0015】巻芯13の黒色印刷層20が形成されている側に取り付けられ、黒色の軸受部17に軸受けされるペーパーホルダ24は、黒色の赤外線透過性プラスチックで形成されている。また、巻芯13の白色印刷層21が形成されている側に取り付けられ、白色の軸受部18に軸受けされるペーパーホルダ25は、透明なプラスチックで形成されている。 【0016】巻芯13の黒色印刷層20の上には、カラー感熱記録紙12の種類や感度、長さ等の記録紙データを表す情報コード27が印刷されている。この情報コード27の印刷には、赤外線を吸収して反射しない赤外線吸収インクが用いられている。 【0017】軸受部17の内側で巻芯13の端面に対面する位置には、情報コード27を読み取る光電センサ29が取り付けられている。この光電センサ29は、巻芯13の端面に向けて赤外線を照射する投光部29aと、巻芯13の端面で反射した赤外線を受光する受光部29bと、受光部29bで光電変換した電圧信号を増幅するアンプとからなる。 【0018】ペーパーホルダ24は、光電センサ29に対面するフランジ24bを含めて、赤外線透過性を有するプラスチックで黒色に形成されているため、光電センサ29から照射された赤外線を透過させる。これにより、記録紙ロール10の端面全体を覆う直径のフランジ24bを設けても、光電センサ29による情報コード27の読み取りを阻害することはなく、記録紙ロール10の巻緩み等を防止することができる。 【0019】黒色印刷層20は赤外線透過インクで、情報コード27は赤外線吸収インクで形成されている。投光部29aから照射された赤外線は、黒色印刷層20に照射された時にのみ反射されて受光部29cに入射する。そのため、情報コード27のマークの間隔や大きさ等を変えることで、バーコードの様に様々な情報を表すことができる。 【0020】光電センサ29で読み取られた情報コード27は、コード読取回路31に入力される。コード読取回路31は、光電センサ29から入力された信号をデジタルデータに変換するA/D変換器と、変換したデジタルデータを解読するCPU等からなる。 【0021】コード読取回路31で解読されたカラー感熱記録紙12の記録紙データは、カラー感熱プリンタの全体を制御するシステムコントローラ32に入力される。システムコントローラ32は、コード読取回路31から入力された記録紙データを利用して、プリント部15等の各部を制御する。 【0022】次に、上記実施形態の作用について説明する。カラー感熱プリンタを使用する際には、まず記録紙ロール10をセットしなければならない。記録紙ロール10は、遮光袋と包装箱とに収納されて販売されている。ユーザは、これらの包装体から記録紙ロール10を取り出し、巻芯13の両端にペーパーホルダ24,25の嵌合部24a,25aを嵌合する。 【0023】記録紙ロール10の巻芯13の端面は、一方が黒色に他方が白色に着色されている。また、一対のペーパーホルダは、一方のペーパーホルダ24が黒色のプラスチックで、もう一方のペーパーホルダ25が透明なプラスチックで形成されている。そのため、巻芯13の端面の色とペーパーホルダ24,25の色とが合うように、ペーパーホルダ24,25を記録紙ロール10に取り付ければよいことが直感的に理解できる。これにより、ペーパーホルダ24,25を記録紙ロール10の適切な側の端面にそれぞれ取り付けることができる。 【0024】ペーパーホルダ24,25が両端面に取り付けられた記録紙ロール10は、カラー感熱プリンタのロール室内にセットされる。遮光性を有するロール室が開放されると、ロール室内には黒色の軸受部17と白色の軸受部18とが設置されている。記録紙ロール10のロール室へのセット時には、ペーパーホルダ24,25の色と軸受部17,18の色とが合うように記録紙ロール10をロール室にセットすればよい。これにより、カラー感熱プリンタの操作に不慣れなユーザであっても、記録紙ロール10を誤装填することはない。 【0025】カラー感熱プリンタの電源が投入され、プリント操作がなされると、図示しない給紙ローラによって記録紙ロール10が回転され、カラー感熱記録紙12がプリント部15へと送り出される。 【0026】カラー感熱記録紙12を給送する際の記録紙ロール10の回転時に、光電センサ29は投光部29aから赤外線を放射する。光電センサ29から放射された赤外線は、赤外線透過性プラスチックで黒色に形成されたペーパーホルダ24のフランジ24bを透過して巻芯13の端面に照射される。赤外線は、情報コード27に照射された時に吸収され、黒色印刷層20に照射された時に反射されて受光部29cに入射する。 【0027】光電センサ29は、受光部29bへの赤外線の入射によって電圧信号を発生し、これをアンプで増幅してコード読取回路31に入力する。コード読取回路31は、光電センサ29から入力された電圧信号をA/D変換して記録紙データを解読し、システムコントローラ32に入力する。システムコントローラ32は、記録紙データを利用してプリント部15等の各部を制御し、カラー感熱記録紙12に最適な熱記録を行なう。 【0028】なお、上記実施形態では、プリンタに設けられたロール室に記録紙ロールを直接セットする形態のプリンタを例に説明した。しかしながら、本発明は、記録紙ロールを給紙マガジンにセットし、この給紙マガジンをプリンタの給紙部にセットするプリンタにも用いることができる。この場合には、給紙マガジン内に、フランジと色が合わせられた軸受部と、光電センサとを取り付けることになる。 【0029】また、可視光線によって識別可能な赤外線吸収インクで情報コードを印刷したが、可視光線を透過して目視できない赤外線吸収インクを使用して、情報コードを印刷してもよい。また、黒色印刷層の上に情報コードを印刷したが、黒色印刷層の下に情報コードを印刷してもよい。更に、巻芯の端面の印刷層は、必ずしも全域に設けなくてもよく、ペーパーホルダを取り付ける際の目印になる程度に部分的に設けてもよい。 【0030】また、ペーパーホルダ24の全体を赤外線透過性プラスチックで形成したが、フランジ24bのみを赤外線透過性プラスチックで形成してもよい。また、フランジ24bを赤外線を透過する透明なプラスチックで形成し、嵌合部24aを黒色のプラスチックで形成してもよい。このように、ペーパーホルダの嵌合部とフランジとを異なる色にする場合には、嵌合部とフランジとを別々に形成して組み立ててもよいし、多色成形や塗装を用いてもよい。 【0031】また、上記実施形態では、カラー感熱プリンタを例に説明したが、本発明は、記録紙ロールを使用する、その他の記録形式のプリンタや複写機、ファクシミリ等にも利用することができる。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタは、巻芯の端面の色と、ペーパーホルダの色と、軸受部の色とを合わせることにより、巻芯へのペーパーホルダの取り付けや、ペーパーホルダの軸受部へのセットを直感的に正しい方向で行なうことができるので、不慣れなユーザであっても記録紙ロールのセットを容易に行なうことができ、誤装填の発生を防止することができる。 【0033】また、情報コードの読み取りに赤外線を使用し、ペーパーホルダを赤外線透過性を有する材質で形成したので、記録紙ロールの直径よりもフランジの直径を大きくして、記録紙ロールの巻緩みや巻乱れを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005201 【氏名又は名称】富士写真フイルム株式会社 【住所又は居所】神奈川県南足柄市中沼210番地
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| 【出願日】 |
平成14年5月28日(2002.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075281 【弁理士】 【氏名又は名称】小林 和憲
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| 【公開番号】 |
特開2003−341165(P2003−341165A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−153919(P2002−153919) |
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