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【発明の名称】 プリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置及びセンサ出力レベル調整方法
【発明者】 【氏名】稲垣 大亮
【住所又は居所】東京都渋谷区渋谷1丁目15番5号 株式会社サトー内

【要約】 【課題】センサ出力レベルの調整を容易かつ自動的に行うことができるプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置及びセンサ出力レベル調整方法を提供することを課題とする。

【解決手段】記録媒体2の位置決めに関わる検出を行うセンサ34の第1および第2のセンサ出力レベルを調整するプリンタ20におけるセンサ出力レベル調整装置40であって、センサ34が接続されるとともに、前記第1または第2のセンサ出力レベルを調整可能なレベル調整部50を備え、かつ、前記センサ出力レベルを連続的に出力する制御部10と、レベル調整部を1ステップずつ回転する回転カウント機能付き回転器48と、回転器48および制御部10に接続され、回転器48を連続的に回転させるとともに、前記レベル調整部50の回転カウントを記憶し、かつ、前記制御部10を介して入力された前記第1および第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転カウント位置に前記レベル調整部50を調整する演算調整部46と、を備えることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体の位置情報の検出を行うセンサの、第1および第2のセンサ出力レベルを調整するプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置であって、前記センサが接続されるとともに、前記第1または第2のセンサ出力レベルを調整可能なレベル調整部を備え、かつ、前記センサ出力レベルを連続的に出力する制御部と、前記レベル調整部を1ステップずつ回転する回転カウント機能付き回転器と、前記回転器および制御部に接続され、回転器を連続的に回転させるとともに、前記レベル調整部の回転カウントを記憶し、かつ、前記制御部を介して入力された前記第1および第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転カウント位置に前記レベル調整部を調整する演算調整部と、を備えることを特徴とするプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置。
【請求項2】 前記第1のセンサ出力レベルまたは第2のセンサ出力レベルは、一方が検出マークを検出したときのレベルであり、他方が検出マーク以外を検出したときのレベルであることを特徴とする請求項1に記載のプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置。
【請求項3】 記録媒体の位置情報の検出を行うセンサの、第1および第2のセンサ出力レベルを調整するプリンタにおけるセンサ出力レベル調整方法であって、前記センサが接続されるとともに、前記第1または第2のセンサ出力レベルを調整可能なレベル調整部を備え、かつ、前記センサ出力レベルを連続的に出力する制御手段と、前記レベル調整部を1ステップずつ回転する回転カウント機能付き回転手段と、前記制御手段から出力された前記第1のセンサ出力レベルを記憶する第1の記憶手段、前記第2のセンサ出力レベルを記憶する第2の記憶手段、前記レベル調整部を回転させた回転手段の回転カウントをレベル調整部の回転位置として記憶する演算調整手段と、前記第1の記憶手段に記憶された第1のセンサ出力レベルレと第2の記憶手段に記憶された第2のセンサ出力レベルとの差を前記演算調整手段の回転位置ごとに比較・演算する比較・演算手段と、前記比較・演算手段により比較・演算された第1及び第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転位置に前記レベル調整部を回転させる信号を前記レベル調整部へ発する調整位置決定手段と、を備えることを特徴とするプリンタにおけるセンサ出力レベル調整方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、プリンタの生産時におけるセンサ出力レベルの調整を自動的に行うプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置及びセンサ出力レベル調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタには、位置決め用のセンサが搭載されており、搬送される記録媒体の位置決めなどに使われている。図3ないし図4を参照してセンサが搭載された従来のプリンタ等の概要を説明する。
【0003】図3は、プリンタで使用される記録媒体としてのラベル連続体2を示しており、このラベル連続体2は、帯状の長尺な台紙4にラベル片6をその粘着層(図示省略)を介して等間隔に仮着したものであり、台紙4の裏面4aには、ラベル片6の一枚分の送り長さを制御する目的で、ピッチ検出用の検出マーク8が印刷されている。
【0004】図4は、プリンタとしてのラベルプリンタの概略を示す。同図に示すようにラベルプリンタ20は、ラベル供給軸22、搬送路30、印字部31及び制御部10で構成される。搬送路30にはガイドピン24、センサ34が配置され、印字部31にはサーマルヘッド26、プラテンローラ28が設けられている。
【0005】ラベル供給軸22には前記ラベル連続体2を装着し、搬送路30へと引き出し、ガイドピン24を経て印字部31へと導く。印字部31にてラベル連続体2は、サーマルヘッド26とプラテンローラ28とにより挟持される。搬送路30に設置されたセンサ34は、ラベル連続体2の検出マーク8を光学的に読み取るためのものであり、所定の図示省略の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の台紙4の裏面4aからの反射光を受光し、受光した光の強度(単位時間当たりの受光量)に対応する電気信号を電圧に変換して出力する受光部とからなる「反射型センサ」であり、台紙4の裏面4a側に発光部と受光部を配し、前記台紙4の裏面の検出マーク8を受光部の受光量に基づいて検出するようになっている。即ち、検出マーク8に発光部からの光が照射されると、光の一部が吸収されて反射し、Loレベル(低レベル)の電圧として測定され、一方、検出マーク8以外の台紙4の裏面4aに光が照射されると、Hiレベル(高レベル)の電圧として測定されるようになっており、このLoレベル/Hiレベルの測定により検出マーク8を認識できるようになっている。
【0006】ラベルプリンタ20を起動すると、ラベル連続体2は、プラテンローラ28の回転によって搬送路30へ搬送され、サーマルヘッド26で所定の情報を印字されつつラベル発行口32から排出される。
【0007】一連の動作では、センサ34により検出マーク8のピッチが光学的に検出され、ラベル片6のピッチに合った長さのラベル連続体2が搬送されてラベル6の所望の位置に情報が印字されるようになっており、前記の光学的な検出や搬送手段としてのプラテンローラ28などは制御部10によって制御されるようになっている。
【0008】ところで、このようなプリンタでは、プリンタの生産時に、搭載しているセンサ34を調整する必要があった。即ち、同じメーカの同じ機種のセンサ34であっても、製造ロットにより電圧値などがバラつく傾向にあり、予め設定されたカタログや仕様書等(以下、仕様書等と称す)に表示した設定値を印加しても「最適値」を得ることができず、同一のセンサ出力レベルが得られないため、可変抵抗を可変・調整しながらセンサ出力レベルを「最適値」に補正するような作業が個々のプリンタに対して行われている。
【0009】しかしながら、センサ34のセンサ出力レベルの最適値への補正作業は、検出マーク8及び検出マーク8以外の台紙4の裏面4aにセンサ34の発光部よりの光を照射して前記Loレベル/Hiレベルにおける各々のセンサ出力レベル(電圧)の測定を、可変抵抗を手作業で可変・調整しながら個々のプリンタに対して行っているため、センサ出力レベルの調整に精通した者でなければ容易にセンサ出力レベルを調整できないという問題があった。
【0010】更に、前述したように、搭載センサの最適値に対する補正値、換言すればセンサの特性は個々に異なるため、メンテナンス、その他の作業時の参考に、最適値及び最適値に対する補正値等は特性データとして保管したいという要望があったものの、人手により調整しているので作業途中でメモし、このメモの調整結果をプリンタ別に保管する必要があるなど手間が掛かり、データ保管に適さないという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、センサ出力レベルの調整を容易かつ自動的に行うことができるプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置及びセンサ出力レベル調整方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため、本発明に係る出力レベル調整装置は、記録媒体の位置情報の検出を行うセンサの、第1および第2のセンサ出力レベルを調整するプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置であって、上記センサが接続されるとともに、上記第1または第2のセンサ出力レベルを調整可能なレベル調整部を備え、かつ、上記センサ出力レベルを連続的に出力する制御部と、上記レベル調整部を1ステップずつ回転する回転カウント機能付き回転器と、上記回転器および制御部に接続され、回転器を連続的に回転させるとともに、上記レベル調整部の回転カウントを記憶し、かつ、上記制御部を介して入力された上記第1および第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転カウント位置に前記レベル調整部を調整する演算調整部と、を備えることを特徴とする。
【0013】上記第1のセンサ出力レベルまたは第2のセンサ出力レベルは、一方が検出マークを検出したときのレベルであり、他方が検出マーク以外を検出したときのレベルとすることができる。
【0014】また、第2の発明に係るプリンタにおけるセンサ出力レベル調整方法は、記録媒体の位置情報の検出を行うセンサの、第1および第2のセンサ出力レベルを調整するプリンタにおけるセンサ出力レベル調整方法であって、上記センサが接続されるとともに、上記第1または第2のセンサ出力レベルを調整可能なレベル調整部を備え、かつ、上記センサ出力レベルを連続的に出力する制御手段と、上記レベル調整部を1ステップずつ回転する回転カウント機能付き回転手段と、上記制御手段から出力された上記第1のセンサ出力レベルを記憶する第1の記憶手段、上記第2のセンサ出力レベルを記憶する第2の記憶手段、上記レベル調整部を回転させた回転手段の回転カウントをレベル調整部の回転位置として記憶する演算調整手段と、上記第1の記憶手段に記憶された第1のセンサ出力レベルレと第2の記憶手段に記憶された第2のセンサ出力レベルとの差を上記演算調整手段の回転位置ごとに比較・演算する比較・演算手段と、上記比較・演算手段により比較・演算された第1及び第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転位置に上記レベル調整部を回転させる信号を上記レベル調整部へ発する調整位置決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図2を参照して、本発明の好適な一実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、従来と同様の部分については同一符号を付すに止め、重複説明を省略する。
【0016】図1は、プリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置の概要図である。センサ出力レベル調整装置40は、主に、プリンタ20の制御部(制御手段)としての制御基板10と、パーソナルコンピュータ(以下、単にPCと称す)42と、センサレベル検出器44と、演算調整部46と、回転カウント機能付き回転器48とから構成される。
【0017】プリンタ20の制御部としての制御基板10には、センサ34が接続されるとともに、レベル調整部としてのレベル調整レンジ50が設けられている。制御基板10は、センサ34から入力される後述のセンサ出力レベルを接続されるセンサレベル検出器44に出力するようにされている。レベル調整レンジ50は、センサ34からセンサレベル検出器44に出力される後述のセンサ出力レベルを調整すべく連動する調整用のボリュームつまみであって、図1における右周りおよび左回りの回転が自在となっている。
【0018】センサレベル検出手段としてのセンサレベル検出器44は、一対の出力端子52a、52bと種別切換レンジ54とを備えており、一端が前記制御基板10に接続されて前記制御基板10よりのセンサ出力レベルが入力されるようになっている。出力端子52a、52bは、一方の出力端子52aはグラウンド用であり、他方の出力端子52bは演算調整部46に接続されるようになっている。種別切換レンジ54は、センサ34の種別を規定するためのものであり、従来および本実施の形態において説明してきた「反射型センサ」か、あるいは、「透過型センサ」かといったセンサの種類を選択するための切換レンジである。従って、前記センサ34で調整時は、先ず、種別切換レンジ54を「反射型センサ」用に切り換える。そして、Loレベルの調整を行うときは、ラベル連続体2の検出マーク8(図3参照)をセンサ34に位置決めすると、制御基板10、センサレベル検出器44を介して演算調整部46にLoレベルのセンサ出力レベルが出力されるようになっている。
【0019】演算調整部46は、主に、アナログ/デジタル変換器(A/D)56と、データ処理部58と、カウンタ入出力部60と、カウンタ比較部62と、カウンタ出力部64とから構成される。
【0020】A/D56は、一端が前記センサレベル検出器44に接続され、センサレベル検出器44を介して受信したセンサ34からのセンサ出力レベルの信号をデジタルデータに変更して後段のデータ処理部58に出力するようになっている。
【0021】データ処理部58は、前記A/D56からのセンサ出力レベルが入力されるほか、後述のカウンタ比較部62からのカウント数が信号として入力され、この任意カウント数と前記センサ出力レベルが重合されて任意カウント時点のセンサ出力レベルが認識できるようになっており、この任意カウント時点のセンサ出力レベルの信号は後段のPC42へと出力されるようになっている。
【0022】カウンタ入出力部60は、後述する、回転カウント機能付き回転器48からのカウント数の信号を入力し、カウント(計数)して後段のカウンタ比較部62に出力するとともに、回転カウント機能付き回転器48に対し所定ステップ数の回転を行わせるための信号を発する。
【0023】カウンタ比較部62では、入力したカウント数の信号より、回転カウント機能付き回転器48の回転位置を換算するようにされている。すなわち、1ステップずつ回転される、回転カウント機能付き回転器48のステップ数に見合う回転位置が測定・演算されて認識できるようになっており、ここで測定・演算された結果は、前記データ処理部58及び後段のカウンタ出力部64に出力される。
【0024】カウンタ出力部64は、カウンタ入出力部60及びカウンタ比較部62を介して入力されたカウント数の信号を後段のPC42に出力する。
【0025】PC42には、各種のデータが記憶可能なデータ記憶部66が設けられており、その詳細は、センサ34からの前記Hiレベルのセンサ出力レベルを後述する回転カウント機能付き回転器48のカウント数ごとに電圧値で記憶するHiレベル電圧記憶エリア66aと、Loレベルのセンサ出力レベルを後述する回転カウント機能付き回転器48のカウント数ごとに電圧値で記憶するLoレベル電圧記憶エリア66bと、回転カウント機能付き回転器48のカウント数(回転数)をHiレベルおよびLoレベル別に記憶する回転カウント数エリア66cと、後述するHiレベルのセンサ出力レベルとLoレベルのセンサ出力レベルとの差をカウント数ごとに記憶する電圧差エリア66dと、また、この電圧差エリア66cに記憶された電圧値(電圧差)の最大値のカウント数(回転数)を記憶する最適位置エリア66eなどに分かれている。また、PC42は、演算手段として、以下の処理を行うようになっている。
(1)前記Hiレベル電圧記憶エリア66aとLoレベル電圧記憶エリア66bに記憶された電圧値のカウント数ごとの差を演算し、電圧差エリア66dに記憶する。
(2)電圧差エリア66dに記憶された電圧値を比較して最大値を最適値として得てそのステップ数を最適位置エリア66eに記憶するとともに、この最大値時のステップ数(回転位置)を最適位置情報として、回転カウント機能付き回転器48に信号として発する。なお、上記各エリア66a〜66eは、複数のプリンタのデータが記憶できるよう、複数設けられている。
【0026】回転カウント機能付き回転器48は、先端に精密ドライバ48aを備えており、この精密ドライバ48aを前記制御基板10のレベル調整レンジ50に係合してある。そして、前述カウンタ入出力部60よりの所定ステップ数の回転信号を受取って、図1における時計回りに1ステップずつ回転できるようにされており、従って、先端の精密ドライバ48aを介してレベル調整レンジ50を所望の回転位置に位置決め可能とされる。更に、回転したステップ数をカウンタ入出力部60へ送信可能とされており、従って、精密ドライバ48aの回転に伴いレベル調整レンジ50が回転し、このときの回転カウント機能付き回転器48の回転数に見合うステップ数(カウント数)によりレベル調整レンジ50の回転位置が認識できるようになっている。そして、この回転位置が前記カウンタ入力部60に入力される。
【0027】ここで、主に、図2を用いて、センサ34の調整の詳細につき説明する。
【0028】同図のY軸はセンサ34からの信号に基づき電圧値に変換されたセンサ出力レベルを表し、X軸はレベル調整レンジ50の回転位置を示している。S1はHiレベルのセンサ出力レベルを示し、S2はLoレベルのセンサ出力レベルを示している。
【0029】Loレベルの調整時には、センサ34にラベル連続体2の検出マーク8(図3参照)をあて、センサレベル検出器44の種別切換レンジ54を反射センサ用に切り換え、かつ、出力端子52bと演算調整部46のA/D56とを接続する。このときのセンサ出力レベルがLoレベルの電圧S2として認識されるとともに、A/D56、データ処理部58に伝達される。そして、回転カウント機能付き回転器48を1ステップずつ回転させ、レベル調整レンジ50に係合している精密ドライバ48aを回転させると、図2のLoレベルの電圧S2に示すように、回転カウント機能付き回転器48のカウント数(回転数)がカウンタ入出力部60、カウンタ比較部62と伝達され、ここからデータ処理部58とカウンタ出力部64に入力される。入力されたカウント数(回転数)は、データ処理部58において先の電圧S2とカウント数(回転数)による回転位置とが重合され、特定の回転位置(図2のX軸)におけるLoレベルの電圧S2(図2のY軸)が測定される。この測定された特定の回転位置におけるLoレベルの電圧S2は、データ処理部58よりPC42へと伝達され、記憶部66のLoレベル電圧記憶エリア66bに記憶される。なお、回転カウント機能付き回転器48の回転数は、カウンタ比較部62から前記データ処理部58へ伝達されるほか、カウンタ出力部64を介してPC42へも伝達され、Loレベルの回転カウント数エリア66cに記憶される。
【0030】また、Hiレベル調整時には、センサ34にラベル連続体2の検出マーク8以外(図3参照)をあてると、このときのセンサ出力レベルがHiレベルの電圧S1として認識されるとともに、A/D56、データ処理部58に伝達される。そして、回転カウント機能付き回転器48を1ステップずつ回転させ、レベル調整レンジ50に係合している精密ドライバ48aを回転させると、図2のHiレベルの電圧S1に示すように、回転カウント機能付き回転器48のステップ数(回転数)がカウンタ入出力部60、カウンタ比較部62と伝達され、ここから一方がデータ処理部58に入力され、このデータ処理部58において先の電圧S1と回転カウント機能付き回転器48のステップ数(回転数)による回転位置とが重合され、特定の回転位置(図2のX軸)におけるHiレベルの電圧S1(図2のY軸)が測定される。この測定された特定の回転位置におけるHiレベルの電圧S1は、データ処理部58よりPC42へと伝達され、記憶部66のHiレベル電圧記憶エリア66aに記憶される。なお、回転カウント機能付き回転器48の回転数は、カウンタ比較部62から前記データ処理部58へ伝達されるほか、カウンタ出力部64を介してPC42へも伝達され、Hiレベルの回転カウント数エリア66cに記憶される。
【0031】PC42では、回転数ごと、即ち、特定の回転位置ごと、に伝達されてきたHiレベルの電圧S1とLoレベルの電圧S2との差が最大値になる回転位置を以下の演算式により演算・比較する。(電圧差=Hiレベル電圧記憶エリア66aに記憶された電圧S1−Loレベル電圧記憶エリア66bに記憶された電圧S2)
この電圧差は、回転位置ごとに記憶部66の電圧差エリア66dに記憶される。また、PC42では、上記電圧差エリアの最大値をレベル調整の最適値として認識し、このときのステップ数(回転数)にレベル調整レンジ50を回転・位置決めすべくステップ数(回転位置)の信号を回転カウント機能付き回転器48に発するようになっている。
【0032】最適値のステップ数を受取った回転カウント機能付き回転器48では、前記ステップ数回転させることにより、先端に取付けた精密ドライバ48aが係合するレベル調整レンジ50を所定ステップ数だけ回転し位置決めする。
【0033】上述したように、レベル調整レンジ50を調整しステップ数ごとに比較・演算し、前記電圧差が最大値となったときのステップ数、換言すると、レベル調整レンジ50の回転数に換算された回転位置をセンサ出力レベルの最適値として得て、この値にレベル調整レンジ50を自動的に調整するため、調整に精通した者でなくとも自動的に容易かつ確実なセンサ調整が可能となる。
【0034】また、データ記憶部66の各エリア66a〜66eに、プリンタごとのデータを記憶させることにより、複数プリンタのデータが収集可能で、かつ、履歴として残るため、各プリンタの特性(傾向)やロットごとのバラツキ傾向の把握、更には、メンテナンス時の調整データとしても役立つものである。
【0035】なお、上記実施の形態では、演算調整部46とPC42とを分離し、PC42にてセンサ出力レベルの差の比較・演算等を行うように説明したがこれに限定されないことは勿論であり、演算調整部46にCPU(中央処理装置)チップを搭載して同様の比較・演算を行うことは可能である。
【0036】また、上記実施の形態では、Hiレベルのセンサ出力レベルS1とLoレベルのセンサ出力レベルS2との電圧差を測定しステップ数ごとに比較・演算して、最大値を得るようにしており、従って、レベル調整レンジ50をゼロ点(スタートポイント)からゼロ点に戻るまでの一回転して最大値を得るようにしているが、これに限定されないことは勿論であり、例えば、Hiレベルのセンサ出力レベルS1とLoレベルのセンサ出力レベルS2との電圧差が所定の電圧(例えば、0.9ボルト)以上あった場合は妥当な調整値と判断し、その位置で調整作業を停止することも可能である。このように所定の電圧差に達するまで調整し、その時点で調整作業を停止させることにより、調整作業の短縮化が図れることになるものである。
【0037】
【発明の効果】この発明に係るプリンタにおけるセンサ出力レベル調整装置は、以上説明したように、第1および第2のセンサ出力レベルをレベル調整部の回転カウント位置ごとに得られ、かつ、第1及び第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転カウント位置にレベル調整部を調整できるので、調整に精通した者でなくとも自動的に容易かつ確実なセンサ調整が可能となるという効果がある。
【0038】また、プリンタにおけるセンサ出力レベル調整手段は、第1および第2のセンサ出力レベルを、演算調整手段の回転位置ごとに記憶し、第1及び第2のセンサ出力レベルの差が最大となる回転位置にレベル調整部を調整でき、各回転ごとのセンサ出力レベルを記憶でき、センサ特性が自動記憶され、履歴として残るため、各プリンタの特性(傾向)やロットごとのバラつき傾向の把握、更には、メンテナンス時の調整データとしても利用できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000130581
【氏名又は名称】株式会社サトー
【住所又は居所】東京都渋谷区恵比寿4丁目9番10号
【出願日】 平成14年5月30日(2002.5.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−341160(P2003−341160A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−156684(P2002−156684)