| 【発明の名称】 |
インクジェットプリンタの制御方法及び制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】チョイ キョンチョル
【氏名】朱 永福
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| 【要約】 |
【課題】インクジェットプリンタのインク使用量を、正確に及びインクのカラーごとに求めて、インクの使用量またはインク不足をユーザーに報知または警告することのできる、インクジェットプリンタの制御方法及び制御装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出する際にノズルに流れる電流量を検出し、前記電流量を単位電流量で除算してインクを吐出したノズルの数を算出し、前記算出したノズル数を累積してそれまでにインクの吐出を行ったノズルの総数を求める。前記インク吐出ノズル総数を用いることにより、インク不足の判定及びインク使用量の算出を行い、その結果をユーザーに報知または警告することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カラー別に設けられた複数のノズル及び前記ノズルを駆動させるノズル駆動部を有するヘッドを備えるインクジェットプリンタの制御方法において、前記ヘッドに流れる電流量を検出する第1の段階と、前記検出した電流量を、インクを吐出するノズルに流れる電流に相当する単位電流量で除算し、除算した結果を第1のノズル数とする第2の段階と、前記第1のノズル数を累積した第2のノズル数を求める第3の段階と、を含むことを特徴とするインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項2】 前記第3の段階後に、前記第2のノズル数を用いてその時点までのインクの使用量を算出する第4の段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項3】 前記第3の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数を求め、前記第4の段階は、各カラー別に求めた前記第2のノズル数を用いて前記インクの使用量をカラー別に算出することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項4】 前記第4の段階後に、前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる第5の段階をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項5】 前記第3の段階後に、前記第2のノズル数が、インク不足となるまでのインク使用開始時からのインクの総吐出回数に相当する所定値より大きいか否かを判断する第6の段階と、前記第2のノズル数が前記所定値より大きい場合に、インクが不足していると決定する第7の段階と、前記第2のノズル数が前記所定値以下の場合に、インクが不足していないと決定する第8の段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項6】 前記第3の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数を求め、前記第6の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数が各カラー別の前記所定値より大きいか否かを判断し、前記第7の段階または前記第8の段階は、各カラー別にインクが不足しているか否かを決定することを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項7】 前記第2のノズル数を用いてその時点までのインクの使用量を算出する第9の段階をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項8】 前記第9の段階後に、前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる第10の段階をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項9】 前記第7の段階後に、インクが不足している旨をユーザーに警告する第11の段階をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項10】 前記第2の段階後に、前記ノズルを駆動するノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きいか否かを判断する第12の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きい場合に、オープンノズルが存在すると決定する第13の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きくない場合に、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より小さいか否かを判断する第14の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より小さい場合、前記ノズル駆動信号により駆動されたノズル数である第3のノズル数を求める第15の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しいか否かを判断する第16の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しい場合、ショートノズルが存在すると決定する第17の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しくない場合、ミシングノズルが存在すると決定する第18の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数と等しい場合、前記ヘッドの前記ノズルが誤動作していないと決定する第19の段階とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項11】 前記第13の段階、前記第17の段階、または前記第18の段階後に、前記オープンノズル、前記ショートノズル、または前記ミシングノズルを検出する第20の段階と、前記検出したオープンノズル、ショートノズル、またはミシングノズルを駆動させない第21の段階とをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のインクジェットプリンタの制御方法。 【請求項12】 カラー別に設けられた複数のノズル及び前記ノズルを駆動させるノズル駆動部を有するヘッドを備えるインクジェットプリンタの制御装置において、前記ヘッドに流れる電流量を検出し、前記検出した電流量を出力する電流量検出部と、前記電流量検出部より入力した前記検出した電流量を、インクを吐出するノズルに流れる電流に相当する単位電流量で除算し、除算した結果を第1のノズル数として出力するノズル数生成部と、前記ノズル数生成部より入力した前記第1のノズル数を累積し、累積した結果を第2のノズル数として出力する累積部と、を備えることを特徴とするインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項13】 前記電流量検出部は、前記ヘッドと基準電位との間に接続される抵抗と、前記抵抗の両端にかかる電圧を前記抵抗の抵抗値で除算し、除算した結果を前記検出した電流量として出力する第1の電流計算部とを備えることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項14】 前記電流量検出部は、前記ヘッドと供給電源との間に接続される抵抗と、前記抵抗の両端にかかる電圧を前記抵抗の抵抗値で除算し、除算した結果を前記検出した電流量として出力する第2の電流計算部とを備えることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項15】 前記累積部より入力した前記第2のノズル数に基づいてその時点までのインクの使用量を算出し、前記算出したインクの使用量を出力する使用量算出部をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項16】 前記累積部は各カラー別に前記第2のノズル数を生成し、前記使用量算出部は各カラー別に累積された前記第2のノズル数に基づいて前記インクの使用量をカラー別に算出することを特徴とする請求項15に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項17】 前記使用量算出部より入力した前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる告知部をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項18】 前記累積部より入力した前記第2のノズル数と、インク不足となるまでのインク使用開始時からのインクの総吐出回数に相当する所定値とを比較し、比較した結果を第1の制御信号として出力する第1の比較部と、前記第1の制御信号に応答してインクが不足しているか否かを決定し、決定した結果を出力するインク不足判定部とをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項19】 前記累積部は各カラー別に前記第2のノズル数を生成し、前記第1の比較部は各カラー別に前記第2のノズル数と前記カラー別の所定値とを比較し、前記インク不足判定部はインクが不足しているか否かをカラー別に決定することを特徴とする請求項18に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項20】 前記インク不足判定部より入力した前記決定した結果に応答して、インクが不足している旨をユーザーに警告する警告部をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項21】 前記ノズル駆動信号を生成し、前記ノズル駆動信号の数を出力する制御部と、前記ノズルを駆動するノズル駆動信号の数と前記第1のノズル数とを比較し、比較した結果を第2の制御信号として出力する第2の比較部と、前記第2の制御信号に応答して、前記ノズルの誤動作の有無を決定し、決定した結果を出力する誤動作判定部とをさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のインクジェットプリンタの制御装置。 【請求項22】 前記制御部は、前記第2の制御信号に応答して前記ノズル駆動信号をノズルに一つずつ順々に印加し、前記ノズル駆動信号を印加されたノズルが駆動したか否かを前記電流量検出部からの出力により確認し、前記電流量検出部からの出力によって駆動が確認されたノズルの数に相当する第3のノズル数と前記ノズル駆動信号の数とを比較した結果を第3の制御信号として出力し、前記誤動作判定部は、前記第2の制御信号及び前記第3の制御信号に応答してノズルの誤動作の有無を決定することを特徴とする請求項21に記載のインクジェットプリンタの制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリンタの制御方法及び制御装置に係り、特に、インクジェットプリンタのヘッドに流れる電流量を利用して、インクの使用量、インク不足、またはノズルの誤動作を検出する制御方法及び制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】インクジェットプリンタには、インクが不足している旨をユーザーに知らせるものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】このようなインクジェットプリンタは、例えば、その制御部(図示せず)において、ヘッド(図示せず)に入力されたヘッド吐出パルスをカウントし、カウントした結果により残っているインクの量が不足しているか否かを決定する。ここで、ヘッド吐出パルスとは、ヘッドに設けられた各ノズルにインクの吐出を要求するための信号である。例えば、ヘッド吐出パルスの“ハイ”の論理レベルでノズルがインクを吐出するとすれば、制御部は、ヘッド吐出パルスが“ハイ”の論理レベルのときにカウントを行う。そして、カウントした結果をメモリに累積し、累積した結果が所定値になれば、インクが不足している旨をユーザーに警告する。ここで、所定値は、インクが不足するまでにノズルがインクを吐出する総回数に相当する。 【0004】 【特許文献1】特開平12−218817号公報【0005】このように、従来のインク不足検出方法は、ノズルが実際に何回インクを吐出したかを算出するのではなく、ノズルに対してインクの吐出要求が何回出されたかを算出して、算出結果と所定値とを比較してインクが不足しているか否かを判断している。 【0006】しかし、インクの吐出要求を受けたノズルがインクを吐き出さないこともあるので、従来のインク不足検出方法は、インクの不足を正確に知らせることができない、という問題点がある。 【0007】更に、従来のインク不足検出方法は、インク不足をインクのカラー別に検出することができない。すなわち、従来の方法では、シアンのインク不足、マゼンタのインク不足、イエローのインク不足といったように、インクのカラーごとにインク不足を検出することができず、単に、カラーインクが不足しているか、あるいは白黒インクが不足しているか、のみを検出することしかできない。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述した問題点を解決するため、インクジェットプリンタのインクの使用量を正確に及びインクのカラーごとに把握して、インクの使用量及びインク不足をインクのカラー別にユーザーに知らせることのできる、インクジェットプリンタの制御方法及び制御装置を提供することである。 【0009】また、本発明の他の目的は、インクの吐出を要求通りに行わないノズルの誤動作を検出することのできる、インクジェットプリンタの制御方法及び制御装置を提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明のある観点によれば、カラー別に設けられた複数のノズル及び前記ノズルを駆動させるノズル駆動部を有するヘッドを備えるインクジェットプリンタにおいて、前記ヘッドに流れる電流量を検出する第1の段階と、前記検出した電流量を、インクを吐出するノズルに流れる電流に相当する単位電流量で除算し、除算した結果を第1のノズル数とする第2の段階と、前記第1のノズル数を累積した第2のノズル数を求める第3の段階と、を含むことを特徴とするインクジェットプリンタの制御方法が提供される。 【0011】上記記載の発明では、一回のインクの吐出においてヘッドに流れる総電流量を単位電流量で除算することによってインクを吐出したノズルの数である第1のノズル数を算出し、インクの吐出の度に算出される前記第1のノズル数を累積することにより第2のノズル数を求めている。すなわち、前記第2のノズル数は、インクの使用開始時からその時点までにインクの吐出を行ったノズルの総数でるため前記第2のノズル数をもとにインクの使用量や不足状況を把握することができる。これは、従来の方法であるインクの吐出要求の回数からインクの使用量を算出する方法と比較すると、より正確にインクの使用量を求めることができる。 【0012】また、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第3の段階後に、前記第2のノズル数を用いてその時点までのインクの使用量を算出する第4の段階をさらに含む如く構成すれば、インクの使用開始時からその時点までにインクの吐出を行ったノズルの総数である第2のノズル数と、1つのノズルが一回の吐出で使用するインクの量と、によりその時点までに使用されたインクの量を算出することができる。 【0013】このとき、前記第3の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数を求め、前記第4の段階は、各カラー別に求めた前記第2のノズル数を用いて前記インクの使用量をカラー別に算出する如く構成すれば、カラー別に求めた前記第2のノズル数と、1つのノズルが一回の吐出で使用するインクの量と、によりその時点までに使用されたインクの量をカラー別に算出することができる。 【0014】さらに、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第4の段階後に、前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる第5の段階をさらに含む如く構成すれば、ユーザーはインクの使用量を把握することができる。 【0015】また、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第3の段階後に、前記第2のノズル数が、インク不足となるまでのインク使用開始時からのインクの総吐出回数に相当する所定値より大きいか否かを判断する第6の段階と、前記第2のノズル数が前記所定値より大きい場合に、インクが不足していると決定する第7の段階と、前記第2のノズル数が前記所定値以下の場合に、インクが不足していないと決定する第8の段階とをさらに含む如く構成すれば、何回インクを吐出したらインク不足となるかを予め求めてその回数を所定値とし、インクの使用開始時点からの総吐出回数が前記所定値に達したか否かによって、インクが不足しているか否かを判定することができる。 【0016】このとき、前記第3の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数を求め、前記第6の段階は、各カラー別に前記第2のノズル数が各カラー別の前記所定値より大きいか否かを判断し、前記第7の段階または前記第8の段階は、各カラー別にインクが不足しているか否かを決定する如く構成すれば、カラー別に求めた前記第2のノズル数と、カラー別に予め求めてある前記所定値とを比較することにより、インクが不足しているか否かをカラー別に判定することができる。 【0017】また、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第2のノズル数を用いてその時点までのインクの使用量を算出する第9の段階をさらに含む如く構成すれば、インクの使用開始時からその時点までにインクの吐出を行ったノズルの総数である第2のノズル数と、1つのノズルが一回の吐出で使用するインクの量と、によりその時点までに使用されたインクの量を算出することができる。 【0018】さらに、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第9の段階後に、前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる第10の段階をさらに含む如く構成すれば、ユーザーはインクの使用量を把握することができる。 【0019】さらに、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第7の段階後に、インクが不足している旨をユーザーに警告する第11の段階をさらに含む如く構成すれば、ユーザーはインクの不足状況を把握することができる。 【0020】また、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第2の段階後に、前記ノズルを駆動するノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きいか否かを判断する第12の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きい場合に、オープンノズルが存在すると決定する第13の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より大きくない場合に、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より小さいか否かを判断する第14の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数より小さい場合、前記ノズル駆動信号により駆動されたノズル数である第3のノズル数を求める第15の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しいか否かを判断する第16の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しい場合、ショートノズルが存在すると決定する第17の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しくない場合、ミシングノズルが存在すると決定する第18の段階と、前記ノズル駆動信号の数が前記第1のノズル数と等しい場合、前記ヘッドの前記ノズルが誤動作していないと決定する第19の段階とをさらに含んでもよい。 【0021】これによれば、誤動作ノズルが存在しない場合、インクの吐出を要求されたにも拘わらずインクを吐出しないオープンノズルが存在する場合、インクを吐出する際に単位電流量より多くの電流が流れるショートノズルが存在する場合、または、インクの吐出を要求されなかったにも拘わらずインクを吐出するミシングノズルが存在する場合、のいずれか一つを検出することができる。 【0022】具体的には、電流量より算出された第1のノズル数と、インクの吐出を要求されたノズル駆動信号の数とを比較することにより、誤動作ノズルが存在しない場合、または、オープンノズルが存在する場合のいずれかを検出することができる。すなわち、前記第1のノズル数と前記ノズル駆動信号の数が等しい場合は誤動作ノズルは存在しないと判定され、前記第1のノズル数が前記ノズル駆動信号の数よりも小さい場合はオープンノズルが存在すると判定される。 【0023】更に、前記第1のノズル数と前記ノズル駆動信号の数との比較において前記第1のノズル数の方が大きい場合、前記ノズル駆動信号の数と、駆動を要求されたノズルが実際に駆動したかを個々に確認した結果である第3のノズル数とを比較することにより、ショートノズルが存在する場合、または、ミシングノズルが存在する場合のいずれかを検出することができる。すなわち、前記第1のノズル数が前記ノズル駆動信号の数より大きく、かつ前記ノズル駆動信号の数が前記第3のノズル数と等しい場合はショートノズルが存在すると判定され、前記第1のノズル数が前記ノズル駆動信号の数より大きく、かつ前記ノズル駆動信号の数が第3のノズル数と等しくない場合はミシングノズルが存在すると判定される。 【0024】さらに、前記インクジェットプリンタの制御方法は、前記第13の段階、前記第17の段階、または前記第18の段階後に、前記オープンノズル、前記ショートノズル、または前記ミシングノズルを検出する第20の段階と、前記検出したオープンノズル、ショートノズル、またはミシングノズルを駆動させない第21の段階とをさらに含む如く構成すれば、誤動作したノズルが再度誤動作することを未然に防止することができる。 【0025】上記課題を解決するため、本発明の別の観点によれば、カラー別に設けられた複数のノズル及び前記ノズルを駆動させるノズル駆動部を有するヘッドを備えるインクジェットプリンタにおいて、前記ヘッドに流れる電流量を検出し、前記検出した電流量を出力する電流量検出部と、前記電流量検出部より入力した前記検出した電流量を、インクを吐出するノズルに流れる電流に相当する単位電流量で除算し、除算した結果を第1のノズル数として出力するノズル数生成部と、前記ノズル数生成部より入力した前記第1のノズル数を累積し、累積した結果を第2のノズル数として出力する累積部と、を備えることを特徴とするインクジェットプリンタの制御装置が提供される。 【0026】上記記載の発明では、電流量検出部にて一回のインクの吐出においてヘッドに流れる総電流量を検出し、ノズル数生成部にて前記検出した電流量を単位電流量で除算することによってインクを吐出したノズルの数である第1のノズル数を算出し、累積部にて前記第1のノズル数を累積してインクの使用開始時からその時点までにインクの吐出を行ったノズルの総数である第2のノズル数を求めている。このようにして前記電流量検出部、前記ノズル数生成部、及び前記累積部にて求めた第2のノズル数は、実際にインクの吐出を行ったノズルの数であるため、前記第2のノズル数を用いることにより、インクの使用量などを算出する際に正確な値を算出することができる。 【0027】このとき、前記電流量検出部は、前記ヘッドと基準電位との間に接続される抵抗と、前記抵抗の両端にかかる電圧を前記抵抗の抵抗値で除算し、除算した結果を前記検出した電流量として出力する第1の電流計算部とを備えて構成される。 【0028】あるいは、前記電流量検出部は、前記ヘッドと供給電源との間に接続される抵抗と、前記抵抗の両端にかかる電圧を前記抵抗の抵抗値で除算し、除算した結果を前記検出した電流量として出力する第2の電流計算部とを備えて構成されることもできる。 【0029】また、前記インクジェットプリンタの制御装置は、前記累積部より入力した前記第2のノズル数に基づいてその時点までのインクの使用量を算出し、前記算出したインクの使用量を出力する使用量算出部をさらに備える如く構成すれば、前記使用量算出部にて、インクの使用開始時からその時点までにインクの吐出を行ったノズルの総数である第2のノズル数と、1つのノズルが一回の吐出で使用するインクの量と、によりその時点までに使用されたインクの量を算出することができる。 【0030】このとき、前記累積部は各カラー別に前記第2のノズル数を生成し、前記使用量算出部は各カラー別に累積された前記第2のノズル数に基づいて前記インクの使用量をカラー別に算出する如く構成すれば、前記使用量算出部にて、前記カラー別の第2のノズル数と、1つのノズルが一回の吐出で使用するインクの量とにより、その時点までに使用されたインクの量をカラー別に算出することができる。 【0031】さらに、前記インクジェットプリンタの制御装置は、前記使用量算出部より入力した前記算出したインクの使用量をユーザーに知らせる告知部をさらに備える如く構成すれば、前記告知部にて報知されるインクの使用量によりユーザーはインクの使用状況を把握することができる。 【0032】また、前記インクジェットプリンタの制御装置は、前記累積部より入力した前記第2のノズル数と、インク不足となるまでのインク使用開始時からのインクの総吐出回数に相当する所定値とを比較し、比較した結果を第1の制御信号として出力する第1の比較部と、前記第1の制御信号に応答してインクが不足しているか否かを決定し、決定した結果を出力するインク不足判定部とをさらに備える如く構成すれば、前記第1の比較部及び前記インク不足判定部にて、何回インクを吐出したらインク不足となるかを予め求めてその回数を所定値としておき、インクの使用開始時点からの総吐出回数が前記所定値に達したか否かによって、インクが不足しているか否かを判定することができる。 【0033】このとき、前記累積部は各カラー別に前記第2のノズル数を生成し、前記第1の比較部は各カラー別に前記第2のノズル数と前記カラー別の所定値とを比較し、前記インク不足判定部はインクが不足しているか否かをカラー別に決定する如く構成すれば、前記第1の比較部及び前記インク不足判定部にて、カラー別に求めた前記第2のノズル数と、カラー別に予め求めてある前記所定値とを比較することにより、インクが不足しているか否かをカラー別に判定することができる。 【0034】さらに、前記インクジェットプリンタの制御装置は、前記インク不足判定部より入力した前記決定した結果に応答して、インクが不足している旨をユーザーに警告する警告部をさらに備える如く構成すれば、前記警告部にて警告されるインク不足によりユーザーはインクの不足状況を把握することができる。 【0035】また、前記インクジェットプリンタの制御装置は、前記ノズル駆動信号を生成し、前記ノズル駆動信号の数を出力する制御部と、前記ノズルを駆動するノズル駆動信号の数と前記第1のノズル数とを比較し、比較した結果を第2の制御信号として出力する第2の比較部と、前記第2の制御信号に応答して、前記ノズルの誤動作の有無を決定し、決定した結果を出力する誤動作判定部とをさらに備える如く構成すれば、誤動作ノズルが存在しない場合、または、インクの吐出を要求されたにも拘わらずインクを吐出しないオープンノズルが存在する場合を検出することができる。すなわち、前記第2の比較部にて、電流量より算出された第1のノズル数と、インクの吐出を要求されたノズル駆動信号の数とを比較し、前記誤動作判定部にて、前記第1のノズル数と前記ノズル駆動信号の数が等しい場合は誤動作ノズルは存在しないと判定され、前記第1のノズル数が前記ノズル駆動信号の数よりも小さい場合はオープンノズルが存在すると判定される。 【0036】また、前記制御部は、前記第2の制御信号に応答して前記ノズル駆動信号をノズルに一つずつ順々に印加し、前記ノズル駆動信号を印加されたノズルが駆動したか否かを前記電流量検出部からの出力により確認し、前記電流量検出部からの出力によって駆動が確認されたノズルの数に相当する第3のノズル数と前記ノズル駆動信号の数とを比較した結果を第3の制御信号として出力し、前記誤動作判定部は、前記第2の制御信号及び前記第3の制御信号に応答してノズルの誤動作の有無を決定する如く構成すれば、インクを吐出する際に単位電流量より多くの電流が流れるショートノズルが存在する場合、または、インクの吐出を要求されなかったにも拘わらずインクを吐出するミシングノズルが存在する場合、を検出することができる。すなわち、前記第1のノズル数が前記ノズル駆動信号の数よりも大きい旨を前記第2の制御信号として受け取った場合、前記制御部にて、前記第3のノズル数を求め、前記第3のノズル数と前記ノズル駆動信号の数とを比較し、前記誤動作判定部にて、ノズル駆動信号の数が第3のノズル数と等しい場合はショートノズルが存在すると判定され、ノズル駆動信号の数が第3のノズル数と等しくない場合はミシングノズルが存在すると判定される。 【0037】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。 【0038】図1は、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御方法において、インクの使用量をユーザーに知らせる方法を示すフローチャートである。 【0039】インクの使用量をユーザーに知らせる方法は、大別すると、インクジェットプリンタのヘッドに流れる電流量を検出する段階(ステップS10〜ステップS14)と、前記検出した電流量からインクの使用量を算出してユーザーに知らせる段階(ステップS16〜ステップS18)と、により構成される。以下に、そのフローを詳細に説明する。 【0040】まず、ステップS10にて、ヘッドに流れる電流量を検出する(第1の段階)。インクジェットプリンタに備えられるヘッドは、カラー別に設けられる複数のノズル(図示せず)と、各ノズルを駆動させる複数のノズル駆動部(図示せず)と、を有する。各ノズル駆動部は、ノズル駆動信号に応答して該当するノズルに電流を流すように作動する。ここでいうノズル駆動信号は、従来の発明のヘッド吐出パルスに相当する。各ノズルがインクを吐出するときノズルには電流が流れるが、1つのノズルが1回の吐出を行う際に流れる電流の量、すなわち、一回の吐出に必要な電流の量を、単位電流量と称する。 【0041】ステップS10後に、ステップS12にて、ステップS10で検出したヘッドに流れる電流量を単位電流量で除算して、その結果を駆動ノズル数(第1のノズル数)とする(第2の段階)。すなわち、ヘッドに流れる総電流量を単位電流量で除算することにより、インクを吐出したノズルの数を算出し、これを駆動ノズル数とする。 【0042】ステップS12後に、ステップS14にて、ステップS12で算出した駆動ノズル数を累積してその結果を累積駆動ノズル数(第2のノズル数)とする(第3の段階)。すなわち、インクを吐出したノズルの数である駆動ノズル数を累積することにより、それまでにインクを吐出したノズルの総数である累積駆動ノズル数を算出する。 【0043】ステップS14にて算出した累積駆動ノズル数を用いて、インクの使用量、残量、あるいは不足量を求めることができる。以下にその方法を説明する。 【0044】ステップS14後に、ステップS16にて、累積駆動ノズル数を用いてその時点までに使用されたインクの量を算出する(第4の段階)。例えば、ヘッドにおいて検出された電流量が3Aであり、単位電流量が0.3Aである場合、駆動ノズル数は‘10’となる。また、駆動ノズル数を累積した結果である累積駆動ノズル数が‘30’の場合、それまでのインクの総使用量は、ノズルが1回に吐出するインク量の30倍に相当する。このようにして、累積駆動ノズル数から、その時点までに使用されたインクの量を算出する。 【0045】ステップS16後に、ステップS18にて、ステップS16で算出したインクの使用量をユーザーに知らせる(第5の段階)。 【0046】前述したステップS10〜ステップS16においては、インクの使用量をカラー別に算出することもできる。すなわち、ヘッドに複数のノズルが存在し、各ノズルからはマゼンタ、シアン、イエロー、または白黒のいずれか1色のインクが吐出されるとする。このとき、ステップS10にてヘッドに流れる電流量を各カラー別に検出し、ステップS12にて各カラー別に電流量を単位電流量で除算して駆動ノズル数を算出し、ステップS14にて各カラー別に駆動ノズル数を累積して累積駆動ノズル数を算出し、ステップS16にて各カラー別にインクの使用量を算出することにより、インクの使用量を各カラーごとに把握することができる。 【0047】このように、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御方法によるインク使用量の算出方法は、インクを吐出する際にノズルに流れる電流の量から、インクを吐出したノズルの数である駆動ノズル数を算出し、駆動ノズル数を累積した累積駆動ノズル数によってインクの使用量を算出する。従って、吐出要求であるヘッド吐出パルスの数をカウントしてインク使用量を算出する従来の方法よりも、正確にインクの使用量を算出することができる。 【0048】図2は、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御方法において、インク不足をユーザーに警告する方法を示すフローチャートである。 【0049】インク不足をユーザーに警告する方法においては、前述したインクの使用量をユーザーに知らせる方法で算出した累積駆動ノズル数を用いる。以下にそのフローの詳細を説明する。 【0050】ステップS14後に、ステップS40にて、累積駆動ノズル数が所定の吐出回数より大きいか否かを判断する(第6の段階)。ここで、所定の吐出回数とは、インクの使用開始時点からインクが不足する時点までに行われたインクの吐出の総回数である。 【0051】ステップS42にて、累積駆動ノズル数が所定の吐出回数より大きい場合、インクが不足していると決定する(第7の段階)。これに対し、ステップS44にて、累積駆動ノズル数が所定の吐出回数以下の場合、インクは不足していないと決定する(第8の段階)。 【0052】このとき、前述したステップS10〜ステップS14において、各カラー別に累積駆動ノズル数を算出してあれば、インクが不足しているか否かを、各カラーごとに決定することができる。すなわち、ステップS40にて、各カラー別の累積駆動ノズル数が各カラー別の所定の吐出回数より大きいか否かをそれぞれ判断し、その結果、ステップS42あるいはステップS44にて、各カラー別に、インクが不足しているか、あるいは不足していないか、を決定する。例えば、シアン色の累積駆動ノズル数がシアン色の所定の吐出回数より大きいと判断された場合、シアン色のインクが不足していると決定し、これに対し、シアン色の累積駆動ノズル数がシアン色の所定の吐出回数以下であると判断された場合、シアン色のインクは不足していないと決定する。 【0053】ステップS42後に、ステップS46にて、インクが不足している旨をユーザーに警告する(第11の段階)。これにより、警告を受けたユーザーは、不足しているカラーのインクの量を補うなど、適切な措置を取ることができる。 【0054】前述した、インクの使用量を算出して知らせる段階(ステップS16〜ステップS18)と、インク不足を判定して警告する段階(ステップS40〜ステップS46)は、並行して行うこともできるし、あるいは、インク不足の判定及び警告の後に、インクの使用量を算出して(第9の段階)ユーザーに知らせる(第10の段階)こともできる。 【0055】図3及び図4は、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御方法において、ノズルの誤動作を検出する方法を示すフローチャートである。 【0056】誤動作するノズルには、オープン(opened)ノズル、ショート(shorted)ノズル、またはミシング(missing)ノズルがある。オープンノズルとは、ノズル駆動信号により駆動されてインクを吐出するように要求されたにも拘わらずインクを吐出しなかったノズルのことである。ショートノズルとは、インクを吐出する際に単位電流量より多い電流が流れたノズルであり、すなわちショート(短絡)したノズルのことである。ミシングノズルとは、ノズル駆動信号により駆動されずにインクを吐出しないように要求されたにも拘わらずインクを吐出したノズルのことである。 【0057】ノズルの誤動作を検出する方法においては、ノズル駆動信号の数と、駆動ノズル数と、実駆動ノズル数と、を比較することにより、ノズルの誤動作の有無を決定する。ここで、ノズル駆動信号の数とは、インクの吐出を要求されたノズルの数のことである。駆動ノズル数(第1のノズル数)は、前述した通り、ヘッドに流れる電流量より算出される駆動されたノズルの数である。実駆動ノズル数(第3のノズル数)は、ノズル駆動信号により実際に駆動されたノズルの数であり、駆動を要求された各ノズルが実際に吐出を行ったか否かを各々確認することによって求められる。 【0058】まず、ステップS12後に、ステップS60にて、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より大きいか否かを判断する(第12の段階)。 【0059】ステップS60にてノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より大きい場合、ステップS62にて、オープンノズルが存在すると決定する(第13の段階)。すなわち、インクの吐出を要求されたノズルの数よりも、算出した駆動ノズル数の方が少ないということは、インクを吐出しなかったノズルが存在するということである。 【0060】ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より大きくない場合は、ステップS64にて、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より小さいか否かを判断する(第14の段階)。 【0061】ステップS64にて、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より小さい場合、ステップS66にて、実駆動ノズル数を求める(第15の段階)。 【0062】ステップS66後に、ステップS68にて、ノズル駆動信号の数が実駆動ノズル数と等しいか否かを判断する(第16の段階)。 【0063】ステップS68にて、ノズル駆動信号の数が実駆動ノズル数と等しい場合、図4のステップS70にて、ショートノズルが存在すると決定する(第17の段階)。すなわち、「電流量から算出した駆動ノズル数 > ノズル駆動信号の数= 実駆動ノズル数」ということは、各ノズルは要求通りに駆動されたにも拘わらず想定電流量より多くの電流が流れたことになる。したがって、あるノズルにおいて単位電流量より多くの電流が流れたことになり、つまり、ショートノズルが存在するということになる。 【0064】ステップS68にて、ノズル駆動信号の数が実駆動ノズル数と等しくない場合、図4のステップS72にて、ミシングノズルが存在すると決定する(第18の段階)。すなわち、「電流量から算出した駆動ノズル数 > ノズル駆動信号の数 ≠ 実駆動ノズル数」ということは、駆動を要求されなかったノズルが駆動したことにより想定電流量より多くの電流が流れたことになる。したがって、ミシングノズルが存在するということになる。 【0065】ステップS60にてノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より大きくない場合、かつ、ステップS64にてノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より小さいくない場合、すなわち、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数と等しい場合、図4のステップS74にて、ヘッドのノズルは誤動作していないと決定する(第19の段階)。 【0066】ステップS62、ステップS70、またはステップS72後に、ステップS76にて、誤動作したノズル、すなわち、オープンノズル、ショートノズル、またはミシングノズルを検出する(第20の段階)。 【0067】ステップS76後に、ステップS78にて、オープンノズル、短絡ノズル、またはミシングノズルをそれ以上駆動させないようにする(第21の段階)。これは、一度誤動作したノズルは再び誤動作する可能性があるからである。 【0068】ステップS78またはステップS74後に、ノズルの誤動作の有無をユーザーに知らせることもできる。 【0069】図5は、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置の構成を示すブロック図である。以下に、本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置の構成について説明する。 【0070】本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置は、ヘッド100、電流量検出部102または104、電源供給部106、ノズル数生成部108、累積部110、使用量算出部112、告知部(報知部)114、第1の比較部116、インク不足判定部118、警告部120、第2の比較部122、誤動作判定部124、及び制御部126を備える。 【0071】ヘッド100は、カラー別に設けられる複数のノズル140(140a〜140n)と、ノズル140をそれぞれ駆動させる複数のノズル駆動部150(150a〜150n)と、を有する。 【0072】ノズル140の各々は、電流を供給されて加熱されることによりインクを吐出し、例えば、抵抗R1,R2,…Rnにより具現される。 【0073】このとき、ノズル駆動部150は、制御部126より入力されたノズル駆動信号S1,S2,…Snに応答してノズル140に電流を供給したり供給を停止したりする。ノズル駆動部150の各々は、例えば、MOS形トランジスタにより具現可能である。図5を参照すると、ノズル駆動部150は、ノズル駆動信号S1,S2,…Snに応答してオンまたはオフになるNMOSトランジスタMN1,MN2,…MNnにより具現される。 【0074】ノズル駆動部150がノズル駆動信号S1,S2,…Snに応答してオンになると、ノズル駆動部150に接続されたノズル140に電流が供給される。 【0075】電流量検出部102または104は、ヘッド100に流れる電流量を検出し、検出した電流量をノズル数生成部108に出力する。すなわち、電流量検出部102または104は、図1のステップS10を行う。理解を容易にするために、図5には電流量検出部102及び104が共に示されているが、実際は、電流量検出部102または電流量検出部104のいずれか一方のみを備える。 【0076】電流量検出部102は、抵抗RA及び第1の電流計算部132によって具現することができる。抵抗RAは、ヘッド100と、基準電位、例えば接地と、の間に接続される。このとき、第1の電流計算部132は、抵抗RAの両端の電位差を抵抗RAの値で除算し、除算した結果を検出した電流量としてノズル数生成部108に出力する。 【0077】電流量検出部104は、抵抗RB及び第2の電流計算部130によって具現することができる。抵抗RBは、ヘッド100と、電源供給部106から出力される供給電源と、の間に接続される。このとき、第2の電流計算部130は、抵抗RBの両端の電位差を抵抗RBの値で除算し、除算した結果を検出した電流量としてノズル数生成部108に出力する。 【0078】ノズル数生成部108は、電流量検出部102または104より入力した電流量を所定の単位電流量で除算し、除算した結果を駆動ノズル数として累積部110に出力する。すなわち、ノズル数生成部108は、ステップS12を行う。 【0079】累積部110は、ノズル数生成部108より入力した駆動ノズル数を累積し、累積した結果を累積駆動ノズル数としてインク使用量算出部112及び第1の比較部116に各々出力する。すなわち、累積部110は、ステップS14を行う。 【0080】本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置は、使用量算出部112をさらに備えても良い。使用量算出部112は、累積部110より入力した累積駆動ノズル数に基づいてその時点までのインクの使用量を算出し、算出した使用量を告知部114に出力する。すなわち、使用量算出部112はステップS16を行う。また、累積部110が各カラー別に累積駆動ノズル数を累積する場合、使用量算出部112は、カラー別にその時点までのインクの使用量を算出することができる。 【0081】告知部114は、使用量算出部112より入力したインクの使用量を出力端子OUT1を介してユーザーに知らせる。すなわち、告知部114は、ステップS18を行う。 【0082】第1の比較部116は、累積部110より入力した累積駆動ノズル数と所定値とを比較し、比較した結果を第1の制御信号としてインク不足判定部118に出力する。すなわち、第1の比較部116は、ステップS40を行う。 【0083】インク不足判定部118は、第1の比較部116より入力した第1の制御信号に応答して、インクが不足しているか否かを判定し、判定した結果を警告部120に出力する。すなわち、インク不足判定部118は、ステップS42及びステップS44を行う。具体的には、インク不足判定部118は、第1の制御信号として、累積駆動ノズル数が所定値よりも大きいとの比較結果を受け取れば、インクが不足していると決定する。逆に、累積駆動ノズル数が所定値より大きくないとの比較結果を受け取れば、インクが不足していないと決定する。 【0084】インク不足判定部118は、インクが不足しているか否かを、カラー別に判定することもできる。このとき、累積部110は各カラー別に累積駆動ノズル数を累積し、第1の比較部116はカラー別の累積駆動ノズル数とカラー別の所定値とを比較してその結果をインク不足判定部118に出力する。インク不足判定部118は、インクが不足しているか否かを比較結果に基づいてカラー別に判定し、判定した結果を警告部120に出力する。 【0085】警告部120は、インク不足判定部118より入力した結果がインク不足の場合、その旨を出力端子OUT2を通じてユーザーに警告する。すなわち、警告部120は、ステップS46を行う。 【0086】第2の比較部122は、制御部126より入力したノズル駆動信号の数とノズル数生成部108より入力した駆動ノズル数とを比較し、比較した結果を第2の制御信号として誤動作判定部124に出力する。すなわち、第2の比較部122は、図3のステップS60及びステップS64を行う。例えば、ノズル駆動部150が図5のように具現される場合、ノズル駆動信号の数とは、“ハイ”の論理レベルを有するノズル駆動信号の数のことを言う。 【0087】制御部126は、第2の比較部122の比較結果において、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より小さい場合、ステップS66及びステップS68を行う。以下に、その具体的な例について説明する。 【0088】制御部126は、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より小さい場合、駆動が要求されたノズルにノズル駆動信号を一つずつ順次に印加する。このとき、制御部126は、ノズル駆動信号を印加されたノズルが駆動したか否かを、電流量検出部102または104の出力に基づいて判断する。このようにして、駆動が要求されたノズルが駆動されるかを一つずつ確認して実駆動ノズル数を求める。例えば、ノズル駆動信号S1,S2,…Snのうちノズル駆動信号S1のみが“ハイ”の論理レベルとして生成された場合、制御部126は、ノズル140に流れる電流が単位電流量であるか否かを確認することにより、ノズル140が駆動したか否かを判断する。駆動を要求された残りのノズルに対しても、前述のようにして判断する。 【0089】制御部126は、前述のようにして実駆動ノズル数を求めた後に、実駆動ノズル数とノズル駆動信号の数とを比較し、比較した結果を第3の制御信号として誤動作判定部124に出力する。 【0090】誤動作判定部124は、第2の比較部122より入力した第2の制御信号、または、制御部126より入力した第3の制御信号に応答して、ノズルの誤動作の有無を判定し、判定した結果を出力端子OUT3を通じて出力する。すなわち、誤動作判定部124は、図4のステップS62、ステップS70、ステップS72またはステップS74を行う。 【0091】例えば、誤動作判定部124は、第2の制御信号として、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より大きいとの比較結果を受け取れば、オープンノズルが存在すると決定する。これに対し、第2の制御信号として、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数と等しいとの比較結果を受け取れば、誤動作判定部124は、ノズルが誤動作していないと決定する。さらに、第2の制御信号としてノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より少ないとの比較結果を受け取れば、誤動作判定部124はショートノズルまたはミシングノズルが存在すると決定する。 【0092】そして、誤動作判定部124は、第2の制御信号として、ノズル駆動信号の数が駆動ノズル数より少ないとの比較結果を受け取れば、第3の制御信号により、ショートノズルまたはミシングノズルのどちらが存在するかを判定する。すなわち、第3の制御信号としてノズル駆動信号の数が実駆動ノズル数と等しいとの比較結果を受け取れば、誤動作判定部124はショートノズルが存在すると決定する。これに対し、ノズル駆動信号の数が実駆動ノズル数と等しくないとの比較結果を受け取れば、ミシングノズルが存在すると決定する。 【0093】本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置は、誤動作判定部124にて検出した誤動作の有無、及び/または、誤動作の種類を記憶するためのメモリ(図示せず)を備えることもできる。更に、誤動作の有無、及び/または、誤動作の種類をユーザーに知らせる告知部(図示せず)を備えることもできる。 【0094】本実施形態にかかるインクジェットプリンタの制御装置は、図1から図4に示された、インクの使用量をユーザーに知らせる方法、インク不足をユーザーに警告する方法、または、ノズルの誤動作を検出する方法の少なくともいずれか1つを具現するように、前述した各構成要素を選択的に設けても良い。例えば、図1に示した、インクの使用量をユーザーに知らせる方法のみを具現する場合、図5の装置は、第1比較部116、第2比較部122、インク不足判定部118、警告部120、及び誤動作判定部124を備えなくても良い。また、図2に示した、インク不足をユーザーに警告する方法のみを具現する場合、図5の装置は、使用量算出部112、告知部114、第2の比較部122、及び誤動作判定部124を備えなくても良い。 【0095】以上、本発明に係る好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲内において、各種の修正例および変更例を想定し得るものであり、それらの修正例および変更例についても本発明の技術範囲に包含されるものと了解される。 【0096】 【発明の効果】上述したように、本発明によるインクジェットプリンタの制御方法および制御装置は、ヘッドに流れる電流量を検出することによりインクを吐出したノズル数を正確に求めることができ、これにより、インクの使用量、インクの残量、またはインクの不足度を、インクのカラーごとに正確に把握してユーザーに知らせることができる。 【0097】また、本発明によるインクジェットプリンタの制御方法及び制御装置は、ノズル駆動信号の数と、ヘッドに流れる電流量より算出されるインクを吐出したノズル数と、実際にインクを吐出したノズル数と、を比較することにより、ノズルの誤動作の有無を判定して誤動作したノズルを検出することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390019839 【氏名又は名称】三星電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成15年2月13日(2003.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095957 【弁理士】 【氏名又は名称】亀谷 美明 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341088(P2003−341088A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2003−35154(P2003−35154) |
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