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【発明の名称】 バルブ機構及び記録装置
【発明者】 【氏名】長田 隆彦
【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内

【氏名】藤岡 聡
【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内

【要約】 【課題】操作が容易で安価でかつインク漏れの無いインク供給系のバルブ機構及びそのバルブ機構を備えた記録装置を提供すること。

【解決手段】バルブ機構のバルブ24の端面の外周縁部に設けられ、インク供給針21の先端部周辺に付着したインクを受けるインク受け部26を備える。これにより、インクカートリッジをインクカートリッジホルダから抜き取る際にバルブ機構のバルブの端面からのインクの垂れ落ちを防止することができるので、装置内のインクによる汚染を防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インクカートリッジの着脱に対応して開閉するバルブ機構であって、先端側部に供給口が穿孔されているインク供給針と、前記インク供給針に填め込まれて先端側から後端側へ移動自在であって前記供給口を開閉するバルブと、前記インク供給針の後端側に挿入されて前記バルブを付勢する付勢手段と、前記バルブの端面の外周縁部に設けられ、前記インク供給針の先端部周辺に付着したインクを受けるインク受け部とを備えたことを特徴とするバルブ機構。
【請求項2】 前記インク受け部は、前記バルブの端面の外周縁部のうち少なくとも上側の円弧状の外周縁部に切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のバルブ機構。
【請求項3】 前記インクカートリッジのインク供給口に前記インク供給針を挿入した際に、前記インク供給針の先端部周辺に付着したインクを吸収するインク吸収材が前記インク供給口周囲に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ機構。
【請求項4】 供給口が穿孔されている中空のインク供給針に摺動自在に外嵌され、インクカートリッジの着脱に対応して前記供給口を開放・封止するバルブを有するバルブ機構であって、前記バルブの内周面のうち、前記供給口を封止する封止領域が弾性部材で形成され、その他の領域が前記弾性部材よりも硬質の部材で形成されていることを特徴とするバルブ機構。
【請求項5】 前記バルブは、全体が弾性部材でなる円筒に対して大径形状部を有する第1円筒体の内側に、全体が前記弾性部材よりも硬質の部材でなる円筒に対して大径形状部を有する第2円筒体が嵌挿され、前記第1円筒体の内周面に突起部が前記封止領域として形成され、前記第2円筒体における前記突起部に対応する位置に切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のバルブ機構。
【請求項6】 前記切り欠き部は、前記第2円筒体の軸方向に溝を設けることにより形成されていることを特徴とする請求項5に記載のバルブ機構。
【請求項7】 前記第1円筒体は、JISゴム硬度が5°〜80°であることを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に記載のバルブ機構。
【請求項8】 前記弾性部材は、熱可塑性エラストマであることを特徴とする請求項4〜7の何れか一項に記載のバルブ機構。
【請求項9】 請求項1〜8の何れか一項に記載のバルブ機構を備えたことを特徴とする記録装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッジの着脱に対応して開閉するバルブ機構及びそのバルブ機構を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体として例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型の記録装置の1つであるインクジェット式プリンタがある。このインクジェット式プリンタは、給紙部、記録部、排紙部がこの順で上部から配設された構成となっている。記録部の内部には、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドが配設されている。
【0003】そして、記録部の前面側には、記録ヘッドへの供給インクを貯留するインクカートリッジが抜き差しされるインクカートリッジホルダが配設されている。このインクカートリッジホルダは、前面側に開閉可能なカバーが装着されており、このカバーを開いてインクカートリッジを抜き差しするようになっている。そして、インクカートリッジを抜き差しする際は、インクカートリッジホルダと記録ヘッドとを接続しているインクチューブに配設されている電磁バルブ等を作動させてインクチューブを閉じるようになっている。
【0004】このような構成において、給紙部にセットされた記録用紙を記録部にて副走査方向に間欠的に設定量ずつ送りつつ、記録ヘッドを主走査方向に移動させ、記録ヘッドから記録用紙にインク滴を吐出する。そして、記録用紙に所定の情報を記録したら、その記録用紙を排紙部から排紙するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインクジェット式プリンタでは、インクチューブを閉じるために電磁バルブ等を作動させる必要があるため、手間が掛かるばかりでなく、部品コストも高いものとなっている。これに対し、インク導入孔が形成された中空針に摺動自在に外嵌され、インクカートリッジの着脱時にインク導入孔に対し開放・閉塞作用を有するバルブが提案されている(例えば特開2001−212971号公報参照)。
【0006】しかし、かかるバルブは、弾性材料のみで形成されており、成形時にインク供給針が挿入する穴径のばらつきが出ることがある。このため、インク供給針の径に対して穴径が小さいと摩擦等でインク供給針の摺動性が悪くなり、開弁または閉弁しなくなるような事態が生じ、また、インク供給針の径に対して穴径が大きいと封止不良を起こしてインク導入孔からインクが漏れるという事態が生じるおそれがある。
【0007】本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、操作が容易で安価かつインク漏れの無いインク供給系のバルブを有するバルブ機構及びそのバルブ機構を備えた記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本発明のバルブ機構では、インクカートリッジの着脱に対応して開閉するバルブ機構において、先端側部に供給口が穿孔されているインク供給針と、前記インク供給針に填め込まれて先端側から後端側へ移動自在であって前記供給口を開閉するバルブと、前記インク供給針の後端側に挿入されて前記バルブを付勢する付勢手段と、前記バルブの端面の外周縁部に設けられ、前記インク供給針の先端部周辺に付着したインクを受けるインク受け部とを備えたことを特徴としている。これにより、インクカートリッジを例えばインクカートリッジホルダ内に差し込むと同時にインクカートリッジホルダと記録ヘッドとを接続しているインクチューブを閉じることができるので、操作が容易となり、また従来のような電磁バルブ等が不要になるので、部品コストを低減させることができる。さらに、インクカートリッジを例えばインクカートリッジホルダから抜き取る際にバルブ機構のバルブの端面からのインクの垂れ落ちを防止することができるので、装置内のインクによる汚染を防止することができる。
【0009】また、本発明では、前記インク受け部は、前記バルブの端面の外周縁部のうち少なくとも上側の円弧状の外周縁部に切り欠き部が設けられていることを特徴としている。これにより、インクカートリッジのインク供給口にバルブ機構のバルブのインク受け部を接触させる際に、部品公差からインク受け部がインク供給口に圧接された場合でも、インク受け部は切り欠き部により潰れ易くなっているので、インク供給口がダメージを受けることを防止することができる。
【0010】また、本発明では、前記インクカートリッジのインク供給口に前記インク供給針を挿入した際に、前記インク供給針の先端部周辺に付着したインクを吸収するインク吸収材が前記インク供給口周囲に配設されていることを特徴としている。これにより、インクカートリッジを例えばインクカートリッジホルダから一旦抜き取り、再度差し込む際にバルブ機構のインク供給針の先端部に付着しているインクは吸収材に即座に吸収されるので、インクカートリッジのインクによる汚染を防止することができる。
【0011】また、本発明では、供給口が穿孔されている中空のインク供給針に摺動自在に外嵌され、インクカートリッジの着脱に対応して前記供給口を開放・封止するバルブを有するバルブ機構であって、前記バルブの内周面のうち、前記供給口を封止する封止領域が弾性部材で形成され、その他の領域が前記弾性部材よりも硬質の部材で形成されていることを特徴としている。これにより、インク供給針に内接する部分を弾性部材より硬度の高い硬質部材としているので、インク供給針に対するバルブの摺動性を高めることができる。
【0012】また、本発明では、前記バルブは、全体が弾性部材でなる円筒に対して大径形状部を有する第1円筒体の内側に、全体が前記弾性部材よりも硬質の部材でなる円筒に対して大径形状部を有する第2円筒体が嵌挿され、前記第1円筒体の内周面に突起部が前記封止領域として形成され、前記第2円筒体における前記突起部に対応する位置に切り欠き部が形成されていることを特徴としている。このときの第1円筒体は、JISゴム硬度が5°〜80°の弾性部材、例えば熱可塑性エラストマであるので、インクの供給口は弾性部材でなる第1円筒体の突起部により密着封止され、インク漏れを確実に防止することができる。
【0013】また、本発明では、前記切り欠き部は、前記第2円筒体の軸方向に溝を設けることにより形成されていることを特徴としている。これにより、第1円筒体の突起部を第2円筒体の切り欠き部に容易に嵌め込むことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。記録部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。
【0016】給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール状の記録用紙(以下、ロール紙という)がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。
【0017】ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。
【0018】記録部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。
【0019】記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。
【0020】キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。
【0021】FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。
【0022】前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0023】排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。
【0024】脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。
【0025】さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。
【0026】また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。
【0027】このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図3に示すように、スピンドル113に挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から引き抜く。
【0028】そして、図4に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させ、図5に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続いて、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。
【0029】次に、図6に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図7に示すように、スピンドル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル113を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。
【0030】そこで、図7に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図8に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。
【0031】次に、図9に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図10に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図11に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録して排紙する。
【0032】図12は、インクカートリッジホルダ150の詳細を示す斜視図である。このインクカートリッジホルダ150は、インクジェット式プリンタ100の本体120の前面左側に取り付けられたホルダ本体151と、このホルダ本体151の前面側に取り付けられたカバー152を備えている。ホルダ本体151内は、インクカートリッジ10を収納する収納部153と、上下方向に移動可能な制御レバー154が並設されている。カバー152は、下部がホルダ本体151の下部に回転自在に支持されており、下方に旋回してホルダ本体151の前面を開放し、上方に旋回してホルダ本体151の前面を閉塞するようになっている。
【0033】ホルダ本体151内に設けられている収納部153は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10B、10LY、10Y、10LC、10C、10LM、10Mが個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。
【0034】ここで、図13は、インクカートリッジ10を後面側から見た斜視図である。このインクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース11内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。外装ケース11の片側面の前面側には、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする際にユーザが手を掛ける凹状の把持部12が形成されている。
【0035】従来のインクカートリッジホルダのホルダ本体内には、例えば6色のインクカートリッジのみが収納されており、スペースは比較的余裕があったため、インクカートリッジを収納部に対し引き出し、押し入れする際にユーザがホルダ本体内に手を入れて作業をすることができた。ところが、本実施形態では、従来と同一サイズのインクカートリッジホルダ150のホルダ本体151内に、7色のインクカートリッジ10を収納する収納部153と制御レバー154を並設する必要があるため、スペースに余裕が無くなっている。そこで、上記凹状の把持部12をインクカートリッジ10に形成することにより、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする作業を容易に行うことができる。
【0036】外装ケース11の後面中央部には、内部のインクタンクに接続されたゴムパッキングで覆われたインク供給口13が形成され、その上下両側には、このインクカートリッジ10を収納部153に対し押し入れるときに位置決めするための位置決め穴14が形成されている。さらに、外装ケース11の後面上部には、窪み15が形成され、その内部にはこのインクカートリッジ10のインク情報、例えば製造番号、インクの色や残量等が読み書きされるIC16が貼付されている。さらに、外装ケース11の上面中央部には、このインクカートリッジ10を収納部153に収納したときに係止するための係止突起17が形成されている。
【0037】図14は、ホルダ本体151における1色分のインクカートリッジ10の収納部153の内部構造を示す斜視図である。収納部153の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口13内に挿入されるインク供給針21と、インクカートリッジ10の位置決め穴14内に挿入される位置決め針22が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。
【0038】ここで、図15(A)は、インクカートリッジ10の着脱に対応して開閉動作するバルブ機構の詳細を示す平面図である。中空のインク供給針21は、先端側面に供給口21aが穿孔され、後端がインクチューブ124に接続されている。そして、インク供給針21には、後端側に挿入されている圧縮バネ23により軸方向に付勢されてインク供給針21の先端側面に穿孔されている供給口21aを塞いでいる円筒状のゴム製のバルブ24が填め込まれている。これにより、インクジェット式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維持することができる。
【0039】このような構成において、図15(A)に示すように、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、図15(B)に示すように、インク供給針21がインク供給口13内に挿入されるとともに、バルブ24がインク供給口13のゴムパッキングに押されてインク供給針21の後端側に押し込まれる。これにより、バルブ24で覆われていた供給口21aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針21の供給口21aを通ってインクチューブ124へ供給される。
【0040】一方、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、インク供給針21もインク供給口13から引き出されるので、インク供給口13のゴムパッキングに押されていたバルブ24は圧縮バネ23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出される。これにより、露出していた供給口21aは再びバルブ24で覆われる。
【0041】図14に示すように、収納部153の内側後面の上部には、インクカートリッジ10のIC16と電気的に接続されるコネクタ25が貼付されている。このコネクタ25は上記FFC123に接続されており、インクジェット式プリンタ100の制御部はインクカートリッジ10のIC16に対しインク情報を読み書きすることができる。さらに、収納部153の上面中央部には、カム159に連動してインクカートリッジ10の係止突起17に対し係止し、あるいは係止解除する係止爪153bが形成されている。
【0042】図12に示すように、ホルダ本体151内に設けられている制御レバー154は、ホルダ本体151に縦方向に設けられたガイド溝151aに沿って上下に揺動自在に配設されている。この制御レバー154は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れを機械的に制御するようになっている。
【0043】すなわち、制御レバー154が最上端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは禁止されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは可能となっている。一方、制御レバー154が最下端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは許可されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは不可能となっている。
【0044】このような機能を有する制御レバー154を設けることにより、大型のインクカートリッジを使用することができるようになる。すなわち、従来は、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みは、インクカートリッジホルダのカバーの開閉動作で制御されていた。ところが、大型のインクカートリッジはホルダ本体にセットしたときに前面側に突き出てしまい、カバーを閉じることができないため、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができなかった。
【0045】これに対し、本実施形態のインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは、上述したようにインクカートリッジホルダ150の制御レバー154の揺動で制御されている。このため、大型のインクカートリッジをホルダ本体151にセットしたときに前面側に突き出てカバー152を閉じることができなくても、大型のインクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができる。
【0046】上述したように、制御レバー154は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れを機械的に制御するようになっている。この仕組みを図16を参照して説明する。
【0047】図16は、ホルダ本体151における制御レバー154の機構とそれに隣接する1色分のインクカートリッジ10の収納部153を示す斜視図である。制御レバー154は、一端側は操作端154aとしてホルダ本体151の前面側に突き出るように形成され、他端側は軸154bにより収納部153の側面153aに回動自在に支持されている。さらに、制御レバー154の他端側は、端部にインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みに関与するガイド面154cが形成され、上部にインクカートリッジ10の収納部153への出し入れに関与するギア歯154dが形成され、下部に制御レバー154自身の揺動に関与する係止部154eが形成されている。
【0048】そして、制御レバー154の操作端154aが揺動する際の最上端及び最下端を位置決めするための停止部材154fが、収納部153の側面153aの前面側で突き出るように配設されている。また、制御レバー154が揺動する際にガイド面154cに倣ってスイッチングするリミットスイッチ155が、収納部153の側面153aの後面側に配設されている。
【0049】さらに、制御レバー154が揺動する際にギア歯154dと噛み合って回転する扇形のギア156が、収納部153の上面側に配設されている六角軸158に嵌入されている。また、操作端154aが最上端及び最下端に位置決めしたときに付勢するねじりコイルバネ157が、一端が係止部154eに係止され、他端が収納部153の側面153aに係止されている。
【0050】上記六角軸158は、全色分の収納部153の上面側の一端から他端にわたって配設されており、各収納部153の上面に対応する位置にはカム159がそれぞれ嵌入されている。このカム159は、各収納部153の上面に形成されているインクカートリッジ10を係止するための係止爪153bを押し下げ可能に形成されている。
【0051】このような構成の制御レバー154の機構の動作を図17及び図18を参照して説明する。図17に示すように、制御レバー154が最上端に位置決めされているときは、リミットスイッチ155はガイド面154cによりオフ状態にされており、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは禁止されている。さらに、カム159はギア歯154dによるギア156の回転により係止爪153bから離間しており、係止爪153bはインクカートリッジ10に形成されている係止突起17から離間しているので、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは可能となっている。
【0052】一方、図18に示すように、制御レバー154が最下端に位置決めされているときは、リミットスイッチ155はガイド面154cによりオン状態にされており、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは許可されている。さらに、カム159はギア歯154dによるギア156の回転により係止爪153bを押圧しており、係止爪153bはインクカートリッジ10に形成されている係止突起17に引っ掛かっているので、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは不可能となっている。
【0053】このように、ユーザは制御レバー154を最下端から最上端へ持ち上げないと、インクカートリッジホルダ150からインクカートリッジ10を引き抜くことができない。さらにインクジェット式プリンタ100の制御部はユーザが制御レバー154を最下端から最上端へ持ち上げている間にインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを行うことができるようになる。したがって、従来のようにインク情報の読み書き不能によるインクジェット式プリンタ100の誤動作を防止することができる。
【0054】図19は、制御レバー154の別の動作形態を示す図である。上述した制御レバー154の動作形態は、一直線状に形成されたガイド溝151aに沿って最下端と最上端との間を移動する形態であった。ところが、この動作形態を取ると制御レバー154を最下端から最上端へ移動させると同時にインクカートリッジ10を収納部153から引き抜いた場合、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みが中断され、インクジェット式プリンタ1の誤動作につながるおそれがあった。
【0055】そこで、図19に示すように、制御レバー154の動作形態を、最下端から最上端へ移動させる際はガイド溝151bの中間に設けられた段差151baにより一旦水平移動させ、最上端から最下端へ移動させる際は一気に移動させる形態とする。このように、制御レバー154の最下端から最上端への移動を2アクションとするガイド溝151bを形成することにより、その移動に要する時間が長くなるので、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込み時間を稼ぐことができ、インクジェット式プリンタ1の誤動作をより確実に防止することができるようになる。なお、制御レバー154の最上端から最下端への移動は1アクションであるので、インクカートリッジ10のセッティング時間を短縮させることができる。
【0056】また、上述した実施形態では、制御レバー154が最下端に位置しているときはインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを可能とし、制御レバー154を最下端から最上端へ移動させる間にIC16に対するインク情報の書き込みを行うようにしているが、以下のように設定してもよい。
【0057】すなわち、制御レバー154が最下端に位置しているときはインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを可能とし、例えば記録ヘッド121による印刷動作開始前や記録ヘッド121のクリーニング動作開始前、印刷動作終了後やクリーニング動作終了後、インクを一定量使用した後等の所定の時にIC16に対してインク情報を書き込むようにする。そして、制御レバー154を最下端から上げたら同時にIC16に対してインク情報を書き込まないようにする。これにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みの確実性を高めることができるので、インクジェット式プリンタ1の誤動作をより確実に防止することができるようになる。
【0058】ところで、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、図20(A)に示すように、インク供給口13内のインクは図示網線で示すインク供給針21全体に付着する。そして、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、図20(B)に示すように、バルブ24が圧縮バネ23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出されるので、インク供給針21全体に付着していたインクが図示網線で示すバルブ24の端面にも付着する。その結果、バルブ24端面に付着していたインクは、重力により垂れ落ちてインクカートリッジホルダ150の内部を汚染するおそれがある。
【0059】また、この状態でユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、バルブ24端面に付着していたインクによりインクカートリッジ10の外部が汚染され、さらに図20(C)に示すように、バルブ24端面に付着していたインクは、バルブ24とインク供給口13のキャップ13aとの接触による毛管現象により、図示網線で示すキャップ13aを介してインクカートリッジ10の内部を汚染するおそれがある。
【0060】そこで、図21に示すように、バルブ24の端面にインクを受けるインク受け部26を形成する。このインク受け部26は、バルブ24の端面の外周縁部から突出する薄縁として形成されており、この薄縁と端面とで形成されるポケット内にインクを貯留するようになっている。これにより、図22(A)に示すように、インクカートリッジ10をインクカートリッジホルダ150から抜き取る際にバルブ24の端面からのインクの垂れ落ちを防止することができるので、インクカートリッジホルダ150の内部のインクによる汚染を防止することができる。
【0061】さらに、インク受け部26は、バルブ24の端面の全外周に対して下側に約2/3周程度形成されており、少なくとも上側の約1/3周程度は切り欠き部26aが設けられている。図22(B)に示すように、インクカートリッジ10の装着時にはバルブ24のインク受け部26とインク供給口13のキャップ13aとが接触するように設計されているが、部品公差上、インク受け部26がキャップ13aに圧接された場合でも、インク受け部26は切り欠き部26aにより潰れ易くなっているので、キャップ13aがダメージを受けることを防止することができる。
【0062】また、インクカートリッジ10のインク供給口13のキャップ13aの周囲には、インクを吸収するインク吸収材13bが巻回されている。ゴム製のバルブ24に付着したインク滴の表面がプラスチック製のキャップ13aに接触すると、バルブ24とキャップ13aの撥水性の違いから毛管現象にてインク滴は一気にバルブ24からキャップ13aへ転写し、キャップ13aに巻かれたインク吸収材13bに吸収されることになる。
【0063】これにより、図22(A)に示すように、インクカートリッジ10をインクカートリッジホルダ150から一旦抜き取り、図22(B)に示すように、再度差し込む際にバルブ24の端面のインクはインク吸収材13bに吸収されるので、バルブ24の端面からのインクの垂れ落ちによるインクカートリッジ10の内部の汚染を防止することができる。
【0064】図23は、インクカートリッジ10の着脱に対応して開閉動作するバルブ機構の別の詳細を示す分解斜視図であり、図24〜図27は、そのバルブ機構の各構成部品の拡大斜視図である。図23及び図24に示すように、中空のインク供給針31は、先端側面に供給口31aが穿孔され、後端がインクチューブ124に接続されるようになっている。
【0065】図23に示すように、インク供給針31には、後端側に挿入される圧縮バネ33により軸方向に付勢されてインク供給針31の先端側面に穿孔されている供給口31aを塞ぐバルブ34、35が填め込まれている。さらに、インク供給針31には、圧縮バネ33及びバルブ34、35を保持するホルダ32が填め込まれている。
【0066】図23及び図25に示すように、中空円筒状のホルダ32は、内部に圧縮バネ33とバルブ34、35を両側でそれぞれ支持する支持面32aが形成されている。そして、支持面32aの一面側に形成されている爪32bが圧縮バネ33の一端に挿入されることにより圧縮バネ33を支持し、支持面32aの他面側に形成されている爪32cにバルブ34、35が係止されることによりバルブ34、35を支持するようになっている。また、ホルダ32の側面に設けられている長穴32dにインク供給針31に設けられている爪31bが係止されることにより、ホルダ32はインク供給針31に対して軸方向に摺動するようになっている。
【0067】バルブ34、35は、全体が弾性部材でなるフランジ付きの第1円筒体34の内側に、全体が第1円筒体34よりも硬質の部材でなるフランジ付きの第2円筒体35が嵌挿された2重構造となっている。そして、第1円筒体34の内周面に軸方向に延びる突起部34aが供給口31aを封止する封止領域として形成され、第2円筒体35における第1円筒体34の突起部34aに対応する位置に切り欠き部35aが形成されている。この切り欠き部35aは、第2円筒体35の軸方向に溝を設けることにより形成されている。
【0068】第1円筒体34は、JISゴム硬度が5°〜80°の材料、例えば熱可塑性エラストマ等で形成されている。第2円筒体35は、例えば合成樹脂もしくは金属等で形成されている。これにより、弾性部材より硬度の高い硬質部材で形成された第2円筒体35がインク供給針31に内接するようになるので、インク供給針に対するバルブ34、35の摺動性を高めることができる。また、弾性部材でなる第1円筒体34の突起部34aがインク供給針31の供給口31aを密着封止するので、インク漏れを確実に防止することができる。
【0069】このような構成において、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、インク供給針31がインク供給口13内に挿入されるとともに、バルブ34、35がインク供給口13のゴムパッキングに押されてインク供給針31の後端側に押し込まれる。これにより、第1円筒体34の突起部34aで覆われていた供給口31aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針31の供給口31aを通ってインクチューブ124へ供給される。
【0070】一方、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、インク供給針31もインク供給口13から引き出されるので、インク供給口13のゴムパッキングに押されていたバルブ34、35は圧縮バネ33の復元力によりインク供給針31の先端側に押し出される。これにより、露出していた供給口31aは再び第1円筒体34の突起部34aで覆われる。これにより、インクジェット式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維持することができる。
【0071】ところで、前述したように、このインクカートリッジホルダ150に収納されている各色のインクカートリッジ10内のインクは、インク加圧供給手段によって加圧されて記録ヘッド121に送られるようになっている。このため、従来のインクジェット式プリンタのように水頭差を利用したインク供給手段の場合は、インクカートリッジホルダはキャリッジよりも上部に配設する必要があったが、このインクカートリッジホルダ150は何処に配設されてもインクを供給することができるので、配設場所を自由に設定することができる。
【0072】以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、インクカートリッジを使用する記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
【出願日】 平成14年11月5日(2002.11.5)
【代理人】 【識別番号】100098279
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 聖
【公開番号】 特開2003−341086(P2003−341086A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−321071(P2002−321071)