| 【発明の名称】 |
液体噴射ヘッドの液体吸引装置及び液体噴射装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 江 一 基 【住所又は居所】長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】キャップ部材に設けられたフィルタ部材のフィルタ機能をフィルタ部材全体にわたって十分に活用する。
【解決手段】本装置は、液体噴射ヘッド9のノズル形成面23に当接された際に内部に密閉空間27,29を形成するキャップ部材25と、密閉空間27,29の内部の流体を排出して密閉空間27,29内に負圧を発生させる負圧発生手段19と、少なくともその一部がキャップ部材25の内部に位置するようにして配置されたフィルタ部材28と、を備える。吸引時の流体の流れ方向におけるフィルタ部材28の下流側に、フィルタ部材28の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室29が形成されている。負圧発生手段19は共通負圧室29の内部の流体を排出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドの前記複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引装置であって、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接された際に内部に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記キャップ部材の内部に形成された前記密閉空間の内部の流体を排出して前記密閉空間の内部に負圧を発生させる負圧発生手段と、少なくともその一部が前記キャップ部材の内部に位置するようにして配置されたフィルタ部材と、を備え、吸引時の流体の流れ方向における前記フィルタ部材の下流側に、前記フィルタ部材の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室が形成されており、前記負圧発生手段は前記共通負圧室の内部の流体を排出するように前記キャップ部材に接続されていることを特徴とする液体吸引装置。 【請求項2】前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接された際に前記ノズル形成面と前記フィルタ部材との間に液体受容空間が形成されるように構成されている請求項1記載の液体吸引装置。 【請求項3】前記液体受容空間は、前記複数のノズル開口のすべてに対応する単一の空間である請求項2記載の液体吸引装置。 【請求項4】前記液体受容空間は、複数の個別空間に分割されている請求項2記載の液体吸引装置。 【請求項5】前記複数のノズル開口は、幾つかのノズル列を構成しており、前記複数の個別空間は、前記幾つかのノズル列のそれぞれに対応して形成されている請求項4記載の液体吸引装置。 【請求項6】前記フィルタ部材は、前記幾つかのノズル列のそれぞれに対向する位置に延在する幅狭領域のみにおいて有効に機能するように構成されている請求項5記載の液体吸引装置。 【請求項7】前記複数の個別空間は、吐出される液体の種類が共通する複数のノズル開口から成るノズル開口群毎に形成されている請求項4乃至6のいずれか一項に記載の液体吸引装置。 【請求項8】前記複数の個別空間は、前記フィルタ部材とは別個に設けられた仕切部材によって形成されている請求項4乃至7のいずれか一項に記載の液体吸引装置。 【請求項9】前記複数の個別空間は、前記フィルタ部材自身によって形成されている請求項4乃至7のいずれか一項に記載の液体吸引装置。 【請求項10】前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接される際に、前記ノズル形成面の少なくとも一部に密着されるように構成されている請求項1記載の液体吸引装置。 【請求項11】前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接される際に、前記ノズル形成面の略全体に密着されるように構成されている請求項10記載の液体吸引装置。 【請求項12】前記フィルタ部材は、その一部が前記キャップ部材から前記ノズル形成面の方向に向けて突出している請求項10又は11に記載の液体吸引装置。 【請求項13】前記共通負圧室の内部には流体透過性の充填材が充填されており、前記流体透過性の充填材は、前記共通負圧室の内部を気体が流通している状態においては前記共通負圧室の内部の全体が略均一の圧力になるような流動抵抗値を持っていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の液体吸引装置。 【請求項14】前記充填材は発泡材である請求項13記載の液体吸引装置。 【請求項15】複数のノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドの前記複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引装置であって、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接された際に内部に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記キャップ部材の内部に形成された前記密閉空間の内部の流体を排出して前記密閉空間の内部に負圧を発生させる負圧発生手段であって、吸引ポンプと、前記吸引ポンプを前記キャップ部材に接続する吸引配管と、を有する負圧発生手段と、前記吸引配管の途中に設けられ、液体の流れ抵抗により液体の流量を抑制する手段と、を備えたことを特徴とする液体吸引装置。 【請求項16】複数のノズル開口のそれぞれに連通する圧力室の内部の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドと、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の液体吸引装置と、を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液体噴射ヘッドの複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引装置及びこの液体吸引装置を備えた液体噴射装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の液体噴射装置の代表例としては、画像記録用のインクジェット式印刷ヘッドを備えたインクジェットプリンタがある。その他の液体噴射装置としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等が挙げられる。 【0003】液体噴射装置の代表例であるインクジェットプリンタは、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。 【0004】このようなインクジェットプリンタは、一般に、キャリッジ上に搭載されて記録紙等の記録媒体の幅方向(ヘッド走査方向)に往復移動する印刷ヘッド(液体噴射ヘッド)と、記録媒体をヘッド走査方向と直交する方向(媒体送り方向)に移動させる送り手段と、を備えている。 【0005】このインクジェットプリンタにおいては、印刷データに対応して印刷ヘッドより記録媒体に対してインク滴(液滴)を吐出させることで印刷が行われる。そして、キャリッジ上に搭載される印刷ヘッドを、例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクの吐出が可能なものとすることにより、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。 【0006】上述した印刷ヘッドは、圧力室で加圧したインクをノズル開口からインク滴として記録媒体に向けて吐出させて印刷を行う関係上、例えばノズル開口からの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化により、また塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより、印刷不良を起こすという問題がある。 【0007】このため、印刷ヘッドのノズル開口に目詰まりが生じた場合、またはインクカートリッジを交換した場合などには、キャップ部材により印刷ヘッドのノズル形成面を封止し、吸引ポンプ(チューブポンプ)からの負圧によりノズル開口からインクを吸引排出させることで、ノズル開口等におけるインク固化による目詰まりや、インク供給路内への気泡の混入によるインク吐出不良を解消するクリーニング操作(吸引操作)を実行する液体吸引装置がインクジェットプリンタには一般に具備されている。 【0008】従来の液体吸引装置は、例えば、特開2001−096758号公報記載のように、吸引ポンプと、この吸引ポンプに接続され、印刷ヘッドのノズル形成面を封止するキャップ部材とを有する。そして、この従来の液体吸引装置においては、キャップ部材でノズル形成面を封止した状態で、吸引ポンプによってキャップ部材の内部から流体(空気又はインク)を排出する。これにより、キャップ部材の内部で発生した負圧によって印刷ヘッド及びそれより上流のインクが吸引され、印刷ヘッド内のクリーニングが行われる。 【0009】このクリーニング操作(インク吸引操作)によって、印刷ヘッド内へのインクの充填、印刷ヘッド内の劣化インクの吸引排出、並びに印刷ヘッド内のインク中に発生した気泡の排出等を行い、印刷ヘッド内のインク充填状態を正常に保ち、良好な印刷を可能にしている。 【0010】尚、吸引ポンプはプリンタ内にあるコントローラ又はホストコンピュータからの指令を受けて作動することにより、負圧発生時間、負圧発生量等を制御することが可能である。 【0011】図18は、従来のインクジェットプリンタにおいて印刷ヘッドのノズル形成面をキャップ部材で封止した状態を示しており、複数のノズル開口22が形成された印刷ヘッド9のノズル形成面23にキャップ部材60が当接されている。キャップ部材60の内部には、フィルタ部材62が、キャップ部材60の底面に密着して配置されている。キャップ部材60の内部の流体(空気又はインク)は、ポンプ61によって吸引排出される。 【0012】図18に示した従来のインクジェットプリンタにおいては、クリーニングを実施する場合のみならず、インクジェットプリンタが非印刷状態にある場合においても、キャップ部材60によって印刷ヘッド9のノズル形成面23を封止するようになっている。キャップ部材60の内部に設けられたフィルタ部材62は、クリーニングやフラッシングの際に印刷ヘッド9から吐出されたインクによって湿潤状態にある。このため、キャップ部材60により印刷ヘッド9のノズル形成面23を封止した状態においては、キャップ部材60の内部の湿度が高くなり、ノズル開口22付近における保湿効果が高まり、これにより、ノズル開口22におけるインクの固化を抑制することができる。 【0013】 【特許文献1】特開2001−096758号公報【特許文献2】特開平5−246045号公報【特許文献3】特開平6−270417号公報【特許文献4】特開平7−214794号公報【0014】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の液体吸引装置においては、図18に示したように、フィルタ部材62がキャップ部材60内部の底面に密着して配置されている。このため、フィルタ部材62全体のうち、キャップ部材60の底部に形成された排出口63の近傍においては、流体(空気、インク)に対して比較的高い吸引力が確保される一方で、排出口63から離れた領域においては十分な吸引力が得られない。即ち、フィルタ部材62の上面に流下したインクに対する吸引力が、フィルタ部材62全体の中での位置によって異なり、排出口63近傍の部分において集中的にインクが透過することになる。これでは、フィルタ部材62全体のフィルタ機能を十分に活かすことができず、ひいては、フィルタ部材62が排出口63の近傍において局所的に急速に劣化するために、フィルタ部材62の寿命が短くなってしまうという問題がある。 【0015】さらに、従来の液体吸引装置では、インクカートリッジ交換後のインク充填が終了した後、或いはノズル開口の目詰まりが回復した後においても、負圧発生手段が作動している限り、インクの吸引流量が抑制されることなくノズル開口からインクが吸引され続ける。 【0016】複数のノズル開口、特にインク種の異なる複数のノズル開口群を有する印刷ヘッドのクリーニングおいては、インク流路の構造又はインクの組成的要因から、ノズル開口又はノズル開口群ごとにクリーニングに必要な負圧量及びインク吸引量が異なる場合がある。このため、従来の液体吸引装置では、ノズル開口又はノズル開口群ごとの、目詰まり回復又はインク充填までの所要時間の差によって、回復等が容易なノズル開口又はノズル開口群のインクを必要以上に吸引してしまうと共に、未回復又は未充填のノズルがあるにも関わらず、吸引総量が設定値に達した時点で吸引動作が終了してしまうという問題があった。また、先行して目詰まりが回復したノズル開口からのインク吸引によってキャップ部材の内部の負圧が緩和してしまうことにより、目詰まりがまだ回復していないノズル開口への効率的な負圧伝達が妨げられるという問題もあった。 【0017】また、負圧発生手段の動作は、プリンタの連続非印刷時間等の情報に基づいて制御されるが、インクの目詰まり状態は、温度及び湿度履歴を含むさまざまな要因の影響を受けるため、このような実状に合わせて負圧発生手段の動作を調整し、印刷ヘッドの多様なインク目詰まり状態に対応して過不足なくインク吸引を行うことが困難であった。従って、クリーニング動作に際して必要以上のインクが吸引され、インク消費効率に悪影響を与える場合が生じていた。 【0018】本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、キャップ部材に設けられたフィルタ部材のフィルタ機能を、フィルタ部材全体にわたって十分に活用することができる液体噴射ヘッドの液体吸引装置及びこの液体吸引装置を備えた液体噴射装置を提供することを目的とする。 【0019】また、本発明は、目詰まりの回復又はインクの充填のために必要な液体吸引条件がノズル開口又はノズル開口群ごとに異なる場合においても、目詰まりの回復又はインクの充填が容易なノズル開口又はノズル開口群からの過剰な液体吸引を抑制すると共に、未回復又は未充填のノズル開口又はノズル開口群に対して効率的に負圧を作用させることができる液体噴射ヘッドの液体吸引装置及びこの液体吸引装置を備えた液体噴射装置を提供することを目的とする。 【0020】また、本発明は、液体吸引動作に際して必要以上の液体吸引を抑制することができる液体噴射ヘッドの液体吸引装置及びこの液体吸引装置を備えた液体噴射装置を提供することを目的とする。 【0021】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、複数のノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドの前記複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引装置であって、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接された際に内部に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記キャップ部材の内部に形成された前記密閉空間の内部の流体を排出して前記密閉空間の内部に負圧を発生させる負圧発生手段と、少なくともその一部が前記キャップ部材の内部に位置するようにして配置されたフィルタ部材と、を備え、吸引時の流体の流れ方向における前記フィルタ部材の下流側に、前記フィルタ部材の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室が形成されており、前記負圧発生手段は前記共通負圧室の内部の流体を排出するように前記キャップ部材に接続されていることを特徴とする。 【0022】また、好ましくは、前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接された際に前記ノズル形成面と前記フィルタ部材との間に液体受容空間が形成されるように構成されている。 【0023】また、好ましくは、前記液体受容空間は、前記複数のノズル開口のすべてに対応する単一の空間である。 【0024】また、好ましくは、前記液体受容空間は、複数の個別空間に分割されている。 【0025】また、好ましくは、前記複数のノズル開口は、幾つかのノズル列を構成しており、前記複数の個別空間は、前記幾つかのノズル列のそれぞれに対応して形成されている。 【0026】また、好ましくは、前記フィルタ部材は、前記幾つかのノズル列のそれぞれに対向する位置に延在する幅狭領域のみにおいて有効に機能するように構成されている。 【0027】また、好ましくは、前記複数の個別空間は、吐出される液体の種類が共通する複数のノズル開口から成るノズル開口群毎に形成されている。 【0028】また、好ましくは、前記複数の個別空間は、前記フィルタ部材とは別個に設けられた仕切部材によって形成されている。 【0029】また、好ましくは、前記複数の個別空間は、前記フィルタ部材自身によって形成されている。 【0030】また、好ましくは、前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接される際に、前記ノズル形成面の少なくとも一部に密着されるように構成されている。 【0031】また、好ましくは、前記フィルタ部材は、前記キャップ部材が前記ノズル形成面に当接される際に、前記ノズル形成面の略全体に密着されるように構成されている。 【0032】また、好ましくは、前記フィルタ部材は、その一部が前記キャップ部材から前記ノズル形成面の方向に向けて突出している。 【0033】また、好ましくは、前記共通負圧室の内部には流体透過性の充填材が充填されており、前記流体透過性の充填材は、前記共通負圧室の内部を気体が流通している状態においては前記共通負圧室の内部の全体が略均一の圧力になるような流動抵抗値を持っている。 【0034】また、好ましくは、前記充填材は発泡材である。 【0035】上記課題を解決するために、本発明は、複数のノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドの前記複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引装置であって、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に当接された際に内部に密閉空間を形成するキャップ部材と、前記キャップ部材の内部に形成された前記密閉空間の内部の流体を排出して前記密閉空間の内部に負圧を発生させる負圧発生手段であって、吸引ポンプと、前記吸引ポンプを前記キャップ部材に接続する吸引配管と、を有する負圧発生手段と、前記吸引配管の途中に設けられ、液体の流れ抵抗により液体の流量を抑制する手段と、を備えたことを特徴とする。 【0036】上記課題を解決するために、本発明は、複数のノズル開口のそれぞれに連通する圧力室の内部の液体に圧力変動を生じさせて前記ノズル開口から対象物に向けて液滴を吐出する液体噴射ヘッドと、上記いずれかの液体吸引装置と、を備えたことを特徴とする。 【0037】 【発明の実施の形態】以下、本発明による液体噴射装置の一実施形態としてのインクジェットプリンタについて図1乃至図10を参照して説明する。 【0038】図1に示したように本実施形態によるインクジェットプリンタ3は、ローカルプリンタケーブル又は通信ネットワークを介して、ホストコンピュータ1に接続されている。ホストコンピュータ1には、インクジェットプリンタ3に対して印刷やクリーニングを実行させるためのコマンドを送るソフトウェアであるプリンタドライバ5が搭載されている。 【0039】インクジェットプリンタ3には、プリンタドライバ5からのコマンド及びプリンタ3内のセンサー8等からの情報に基づいて以下の各部を制御する制御装置7、複数のノズル開口を有する印刷ヘッド9、印刷ヘッド9に搭載されるか又は別置きされたインクタンク11、印刷ヘッド9の複数のノズル開口からインクを吸引するインク吸引装置13、印刷ヘッド9を搭載して移動させるキャリッジ14、用紙を送る用紙搬送機構10などが含まれている。 【0040】図2に示したように本実施形態によるインクジェットプリンタにおいては、キャリッジ14の上部にインクタンク11が着脱可能に装着される。キャリッジ14の下部には印刷ヘッド9が固定されている。キャリッジ14はベルト15を介してモーター16に接続され、ガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向に往復走行する。 【0041】キャリッジ14の走行経路の末端にあるホームポジションには、印刷ヘッド9のノズル形成面をカバーして密閉するためのキャッピングシステム18が配置されている。キャッピングシステム18は、印刷ヘッド9のノズル開口部のインクの乾燥を防止する機能、及び負圧発生手段である吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。キャッピングシステム18及び吸引ポンプ19はインク吸引装置13を構成する。 【0042】図3は、本実施形態によるインクジェットプリンタの印刷ヘッド9の断面図である。プリンタ、特にカラープリンタに用いられる印刷ヘッド9は、種類の異なる複数種のインクを吐出するために、インク種ごとに独立したインク経路20を有する。ここで、異なるインクとは、見かけ上の色の違いにとどまらず、インクの構成成分の種類又は比率が異なることを意味する。そして、インクタンク11からのインクは、インク供給針20aを介してインク経路20に流入する。インク種ごとに独立した経路20は、それぞれが複数の圧力室21に連通している。各圧力室21には各ノズル開口22が連通しており、印刷時には圧力室21から押出されたインク滴がノズル開口22から吐出される。 【0043】図4は、印刷ヘッド9のノズル形成面23の正面図である。ノズル形成面23には、インクを吐出するための複数のノズル開口22が形成されている。複数のノズル開口22は、インク種に対応した幾つかのノズル開口群(ノズル列)24を形成しており、通常、ひとつのノズル開口群24は、数十から数千のノズル開口22から構成される。 【0044】図5は、本実施形態によるインクジェットプリンタの印刷ヘッド9の内部構造を示す断面図である。インクタンク11から供給されるインクは、インク経路20を通って圧力室21へと供給される。そして、印刷に際しては、圧力発生素子である圧電振動子26の伸縮動作によって圧力室21の容積を変化させ、圧力室21内のインクに圧力変動を生じさせることにより、ノズル開口22からインク滴が吐出される。 【0045】ところで、印刷ヘッド9内のインク中に気泡が混入したり、或いはインク流路中に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害され、正常なインクの吐出が行えない場合がある。そこで、このような場合には、インク吸引装置13によるインクの強制排出が必要となる。 【0046】また、インクジェットプリンタの最初の使用の開始時や、インクタンクを別の種類のインクのものと交換した場合等においては、印刷ヘッド9内のインク流路中にインクを充填する必要がある。このような初期充填に際しても、インク吸引装置13によって、印刷ヘッド9のノズル開口22から空気及びインクが強制的に吸引され、排出される。 【0047】図6は、本実施形態によるインクジェットプリンタのインク吸引装置13におけるキャッピングシステムを示している。印刷ヘッド9及びキャリッジ14は、印刷中においてはキャッピングシステムから離れている。一方、クリーニング時には、キャリッジ14及び印刷ヘッド9がホームポジションに移動し、図7に示したように印刷ヘッド9のノズル形成面23が、キャッピングシステムのキャップ部材25によって封止される。この状態においては、吸引ポンプ19からの負圧を印刷ヘッド9に伝達することが可能である。 【0048】図8は、本実施形態によるインクジェットプリンタにおいて、印字ヘッド9がキャッピングシステムのキャップ部材25によってキャッピングされた状態を示している。また、図9は、キャップ部材25及びその近傍を拡大して示している。 【0049】キャップ部材25は、印刷ヘッド9がホームポジションに移動したときに印刷ヘッド9のノズル形成面23を封止して、キャップ部材25の内部に密閉空間を形成するように構成されている。これにより、印刷休止状態において、ノズル開口22のインクの乾燥を防止することができる。 【0050】さらに、キャップ部材25は、吸引ポンプ19へとつながる排出口35を有する。吸引ポンプ19は、キャップ部材25の内部に形成された密閉空間の内部の流体(気体、液体)を排出し、密閉空間の内部に負圧を発生させる。これによって、キャップ部材25の内部は、印刷ヘッド9のクリーニング時に、吸引ポンプ19で発生した負圧を印刷ヘッド9内のインク流路20へと伝える経路の一部となる。 【0051】また、キャップ部材25の内部には、印刷ヘッド9のノズル形成面23と平行に延在するフィルタ部材28が設けられている。平板状のフィルタ部材28は、キャップ部材25の内部に設けられた段部33aの上面に載置されると共に留め具33bによって固定されている。 【0052】このフィルタ部材28は、空気等の気体を通過させ、速やかな負圧の伝達が可能であるが、インク等の液体が通過する際には大きな流れ抵抗が発生し、吸引ポンプ19の連続作動による負圧上昇に抗して、インクの吸引を抑制する。 【0053】図9に示したように、吸引時の流体の流れ方向におけるフィルタ部材28の下流側、即ちノズル形成面23側から見てフィルタ部材28の背面側には、フィルタ部材28の背面の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室29が、フィルタ部材28が仕切りとなることで形成されている。排出口35は共通負圧室29に連通しており、吸引ポンプ19によって共通負圧室29の内部の流体が排出される。 【0054】また、フィルタ部材28は、キャップ部材25の内部の深さ方向の途中に配置されている。このため、キャップ部材25がノズル形成面23に当接された際には、ノズル形成面23とフィルタ部材28との間にインク受容空間27が形成される。このインク受容空間27は、複数のノズル開口22のすべてに対応する単一の空間である。 【0055】次に、インク吸引装置13によって印刷ヘッド9の複数のノズル開口22からインクを吸引排出させる際の動作及び作用について説明する。 【0056】クリーニング動作(インク吸引動作)を開始する時点においては、キャップ部材25内のインク受容空間27及び共通負圧室29にはインクが存在せず、空気で満たされている。また、キャップ部材25と吸引ポンプ19とを連絡する流路の中にもインクは存在せず、空気で満たされている。 【0057】そして、図9に示したように印刷ヘッド9のノズル形成面23をキャップ部材25で封止した状態で吸引ポンプ19を作動させると、排出口35を介して共通負圧室29の内部の空気が吸引ポンプ19の方向に吸引される。これにより、共通負圧室29は負圧状態となり、フィルタ部材28に負圧が作用する。このとき、共通負圧室29の内部の圧力は、共通負圧室29全体にわたって略均一となるので、フィルタ部材28に対して作用する負圧は、フィルタ部材28の背面の全体にわたって略均一となる。 【0058】このように本実施形態においては、共通負圧室29を設けたことによりフィルタ部材28全体にわたって略均一に負圧を作用させることができるので、フィルタ部材28のフィルタ機能を、フィルタ部材28の全体にわたって十分に活用することができる。 【0059】フィルタ部材28に負圧が作用することにより、インク受容空間27の内部の空気が、フィルタ部材28を介して共通負圧室29内に引き込まれ、さらには吸引ポンプ19まで吸引される。これに伴って、印刷ヘッド9及びインクタンク11の内部のインクが、ノズル開口22を介して吸引されてインク受容空間27内に排出される。 【0060】インク吸引動作の初期段階においては、フィルタ部材28を通過しようとする流体のほとんどは空気等の気体であるため、その流体は速やかにフィルタ部材28を通過する。 【0061】図10は、吸引ポンプ19の動作開始時(負圧発生時)からの単位時間当りのインク吸引量(インク流量)を示している。図10において段階1で示したように、インク吸引動作の初期段階においては、単位時間当りのインク吸引量は、吸引ポンプ19の作動時間の経過とともに上昇し、インクの吸引は抑制されていない。 【0062】さらにインク吸引動作を継続すると、気体に続いて、印刷ヘッド9及びインクタンク11の内部にあったインクがフィルタ部材28を通過しようとする。この時、フィルタ部材28はインク流に対して流れ抵抗を発生するため、インクの流量が抑制される。このため、図10に段階2として示したように、吸引ポンプ19は継続的に作動しているにもかかわらず、単位時間当りのインク吸引量は減少して図10中の領域A内で推移する。 【0063】以上述べたように本実施形態においては、フィルタ部材28の背面の全体に対して均一の負圧を作用させる共通負圧室29を設けたので、フィルタ部材28のフィルタ機能をその全体にわたって十分に活用することができる。 【0064】また、本実施形態においては、インク吸引開始の初期段階においては十分な吸引量を確保できると共に、インク吸引動作がある程度進んだ段階では、吸引ポンプ19の作動条件を変更することなく、自動的に吸引量を徐々に抑制することができる。このため、インク吸引動作に際して、必要以上のインク吸引を抑制することができる。 【0065】次に、本発明の他の実施形態によるインクジェットプリンタについて、図11及び図12を参照して説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。 【0066】図11及び図12から分かるように、本実施形態においては、フィルタ部材28によってキャップ部材25の内部の上半部に形成された空間(図9中のインク受容空間27に相当する空間)が、仕切壁42によって複数の個別空間41に分割されている。より具体的には、キャップ部材25の内部の上半部の空間が、4つの個別空間41に分割されており、各個別空間41は、印刷ヘッド9のノズル形成面23に形成された4本のノズル列24に対応している。仕切壁42は、キャップ部材25と共にノズル形成面23に当接され、各個別空間41が個別の密閉空間を形成する。仕切壁42は、好ましくはキャップ部材25と同じ材料によって一体に形成される。なお、同一のノズル列24に属するノズル開口22からは同種のインクが吐出され、異なるノズル列24に属するノズル開口22からは異なる種類のインクが吐出される。 【0067】また、本実施形態においては、フィルタ部材28の全体を使用するのではなく、フィルタ部材28の上面側(ノズル形成面23側)に形成した目隠し片47によって、フィルタ部材28全体のうち、各ノズル列24に対向する位置に延在する幅狭領域28aのみが有効に機能するように構成されている。このようにフィルタ部材28の有効部分を、ノズル列24に対向する幅狭領域28aに限定することにより、1つのノズル列24に属するすべてのノズル開口22が回復する時点と、フィルタ部材28の有効領域(つまり幅狭領域28a)の全体がインクで湿潤する時点とを略一致させることができる。 【0068】上記構成より成る本実施形態によれば、各ノズル列24に対応して各個別空間41を形成し、各個別空間41に対応してフィルタ部材28の各幅狭領域28aを形成したので、インクの浸潤によるフィルタ部材28の抵抗増大機能が、各個別空間41毎に機能する。このため、ノズル列24同士の間で目詰まり回復までの所要時間に差がある場合には、目詰まりが回復したノズル列24に対応するフィルタ部材28の幅狭領域28aから、順次、流体の流れ抵抗が増大する。これにより、回復済みのノズル列24からのインクの過剰吸引を抑制できると同時に、回復済みのノズル列による負圧緩和が選択的に抑制され、回復がより困難なインクを充填しているノズル列に対して、速やかに高い負圧を作用させることができる。 【0069】また、本実施形態においては、フィルタ部材28の背面側に共通負圧室29が形成されているので、フィルタ部材28の4つの幅狭領域28aに対して略均一の負圧を作用させることができる。 【0070】なお、キャップ部材25の内部を仕切壁42によってどのように分割するかは、印刷ヘッド9のノズル形成面23のノズル配列などの構造上の要因、及びノズル開口22の吐出インク種等の目詰まり要因等を考慮して、設計時に決定するものである。例えば、充填インク種の異なる複数のノズル開口群を有する印刷ヘッド9においては、インク成分及びその組成の違い等から色ごとに印刷ヘッド9のノズル開口22の目詰まり状態に差異が生じ、各ノズル開口群ごとにクリーニングに必要な負圧量及びインク吸引量が異なる場合がある。このような場合、キャップ部材25の内部を仕切壁42によってインク種ごとに分割すれば、フィルタ部材28によるインク吸引抑制作用が、分割された個別空間41毎に独立に作用することとなり、目詰まり回復が容易なインク種のノズル開口群からのインクの過剰吸引を抑制できる。さらに、インク過剰吸引の抑制は、回復済みのノズル開口群からの負圧緩和を抑制する効果も発生し、回復がより困難なインクを充填しているノズル開口群に対して、速やかに高い負圧を伝達することが可能となる。 【0071】次に、本発明の他の実施形態によるインクジェットプリンタについて、図13及び図14を参照して説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。 【0072】図13及び図14に示したように本実施形態においては、各ノズル列24に対応する凹部45が形成されたフィルタ部材43が、キャップ部材25の内部に配置されている。フィルタ部材43の凹部45以外の平坦な部分43aは、キャッピングに際して、キャップ部材25と共に印刷ヘッド9のノズル形成面23に当接される。 【0073】なお、本実施形態におけるフィルタ部材43は、上述した実施形態におけるフィルタ部材28と同様に、空気等の気体を通過させ、速やかな負圧の伝達が可能であるが、インク等の液体が通過する際には大きな流れ抵抗が発生し、吸引ポンプ19の連続作動による負圧上昇に抗して、インクの吸引を抑制する。 【0074】フィルタ部材43よりも内側のキャップ部材25の内部には、フィルタ部材43の背面の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室46が形成されている。この共通負圧室46には、フィルタ部材43と一体である発泡材からなる充填材44が充填されている。この充填材44は流体透過性であり、共通負圧室46の内部を気体が流通している状態においては共通負圧室46の内部の全体が略均一の圧力になるような低い流動抵抗値を持っている。 【0075】本実施形態においては、キャッピング時に、フィルタ部材43の平坦な部分が印刷ヘッド9のノズル形成面23に押し付けられ、これにより、フィルタ部材43の凹部45に対応する空間が、インク種ごとに分割された個別空間となる。 【0076】上記構成より成る本実施形態によれば、クリーニング動作時(インク吸引動作時)には、吸引されたインクが凹部45からなる個別空間を満たし、個別空間の壁面を構成する部分のフィルタ部材43がインクで湿潤して、その個別空間に対応するノズル列24のインク吸引が抑制される。これにより、回復済み又は充填済みのノズル列24からの過剰吸引を抑制すると共に、未回復又は未充填のノズル列24に対して負圧を効果的に作用させることができる。 【0077】また、本実施形態によれば、空気等の気体を容易に通過させるフィルタ部材43によって個別空間の壁面が形成され、上流から排出された気体を容易に吸引ポンプ19方向に排出できるため、空気等の気体が印刷ヘッド9中に残留する可能性が少なくなり、より確実なクリーニングが可能である。 【0078】次に、本発明の他の実施形態によるインクジェットプリンタについて、図15及び図16を参照して説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。 【0079】図15から分かるように、本実施形態は、図9に示した上述の実施形態におけるインク受容空間27を省略した構成である。本実施形態においては、キャップ部材25内の段部33の上面に載置されたフィルタ部材28は、キャップ部材25が印刷ヘッド9のノズル形成面23に当接される際にノズル形成面23に密着されるように配置されている。 【0080】なお、好適な例としては、図16に示したように、ノズル形成面23から離れた状態において、キャップ部材25の上面開口からフィルタ部材28の一部が突出するように構成しても良い。 【0081】本実施形態においては、キャッピング時にフィルタ部材28が印刷ヘッド9のノズル形成面23の全体に押し付けられる。これにより、フィルタ部材28によるインク流抑制効果が、ノズル開口22ごとに独立して作用することになる。このため、先にインクの充填が完了したノズル開口22或いは先に目詰まりが回復したノズル開口22からの、更なるインク吸引による過剰吸引を抑制することができる。本実施形態は、ノズル開口22毎に目詰まりの状態が異なるような場合において特に有効である。 【0082】次に、本発明の他の実施形態によるインクジェットプリンタについて、図17を参照して説明する。なお、上述した実施形態と共通する部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。 【0083】図17に示したように、本実施形態においては、キャップ部材25と吸引ポンプ19とを連結する吸引配管50の途中に、インクの流れ抵抗によりインクの流量を抑制するフィルタ部材51を設けている。より具体的には、吸引配管50の途中を上流側継ぎ手52a及び下流側継ぎ手52bで連結すると共に、これら一対の継ぎ手52a、52bの間にフィルタ部材51を挟み込んでいる。 【0084】本実施形態によれば、吸引されたインクがフィルタ部材51の位置に到達した時点で、吸引ポンプ19によるインクの吸引力が抑制される。従って、キャップ部材25からフィルタ部材51までの距離を最適化することにより、吸引動作開始後のインク吸引量が所望の値に達した時点で自動的にインク吸引力が抑制され、過剰吸引を抑制することができる。 【0085】本実施形態の変形例としては、フィルタ部材51に代えて、通過する流体の流れによって回転して流れ抵抗を発生するファン手段を設ける構成が考えられる。また、フィルタ部材51を設ける代わりに、吸引経路の一部を極端に細くしたり、或いは吸引経路の内壁の一部をインクとの摩擦抵抗が大きいものにする構成が考えられる。 【0086】以上、本発明の特定の実施形態を例示して説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変形及び変更を行うことができるということは、当業者において明らかであろう。本発明の範囲内に含まれるこのような変更は全て、特許請求の範囲内に含まれる。 【0087】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、フィルタ部材の背面の略全体に対して略均一の負圧を作用させる共通負圧室を設けたので、キャップ部材に設けられたフィルタ部材のフィルタ機能を、フィルタ部材全体にわって十分に活用することができる。 【0088】本発明によれば、目詰まりの回復又は液体の充填のために必要な液体吸引条件がノズル開口又はノズル開口群ごとに異なる場合においても、目詰まりの回復又は液体の充填が容易なノズル開口又はノズル開口群からの過剰な液体吸引を抑制すると共に、未回復又は未充填のノズル開口又はノズル開口群に対して効率的に負圧を作用させることができる。 【0089】本発明によれば、液体噴射ヘッドの複数のノズル開口から液体を吸引する液体吸引動作に際して、必要以上の液体吸引を抑制することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成15年3月18日(2003.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075812 【弁理士】 【氏名又は名称】吉武 賢次 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341077(P2003−341077A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2003−73947(P2003−73947) |
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