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【発明の名称】 インクジェットプリンタ
【発明者】 【氏名】原田 信浩
【住所又は居所】茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション株式会社多賀事業所内

【氏名】河野 貴
【住所又は居所】茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション株式会社多賀事業所内

【氏名】平山 雅弘
【住所又は居所】茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション株式会社多賀事業所内

【氏名】堀内 豊記
【住所又は居所】茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション株式会社多賀事業所内

【要約】 【課題】本発明の目的は価格アップを最小限に抑えると共に、多種類の二次元バーコード印字を印字可能し、最新の二次元バーコードをフレキシブルに対応できるインクジェットプリンタを備えたバーコード印字システムを提供すること。

【解決手段】インクジェットプリンターは、インクジェットプリンターの運転を制御する制御回路を有し、前記制御回路は主回路要素のMPUと、各種の回路要素と、該各種回路要素とMPUとを接続するバスラインを有し、前記制御回路に印字に関する情報信号を提供し、かつ取り替え自在なる外部記憶手段を備え、該外部記憶手段は記録情報を二次元バーコードの情報信号に変換する二次元バーコード変換プログラムを有し、前記外部記憶手段と前記バスラインとの間で交わされる前記情報信号はインターフェ−ス回路を介して行われることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】記録情報に基づいて作成した二次元バーコードを被印字物に印字することができるインクジェットプリンタにあって、該インクジェットプリンタは、粒子化する加圧インクを噴出するノズルと、粒子化するインク粒子に電荷を付与する帯電電極と、帯電したインク粒子に偏向を与える偏向電極と、インクジェットプリンタの運転を制御する制御回路を有し、前記制御回路は主回路要素のMPUと、各種の回路要素と、該各種回路要素とMPUとを接続するバスラインを有し、前記制御回路に印字に関する情報信号を提供し、かつ取り替え自在なる外部記憶手段を備え、該外部記憶手段は前記記録情報を二次元バーコードの情報信号に変換する二次元バーコード変換プログラムを有することを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項2】記録情報に基づいて作成した二次元バーコードを被印字物に印字することができるインクジェットプリンターにあって、該インクジェットプリンターは、粒子化する加圧インクを噴出するノズルと、粒子化するインク粒子に電荷を付与する帯電電極と、帯電したインク粒子に偏向を与える偏向電極と、インクジェットプリンターの運転を制御する制御回路を有し、前記制御回路は主回路要素のMPUと、各種の回路要素と、該各種回路要素とMPUとを接続するバスラインを有し、前記制御回路に印字に関する情報信号を提供し、かつ取り替え自在なる外部記憶手段を備え、該外部記憶手段は記録情報を二次元バーコードの情報信号に変換する二次元バーコード変換プログラムを有し、前記外部記憶手段と前記バスラインとの間で交わされる前記情報信号はインターフェ−ス回路を介して行われることを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項3】請求項1または2に記載されているインクジェットプリンターにあって、前記制御回路は、前記外部記憶手段の二次元バーコード変換プログラムを取り込んで格納するフラッシュメモリを有することを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項4】請求項1から3のいずれか一つに記載されているインクジェットプリンターにあって、ホストコンピュータで作られた前記記録情報を前記制御回路に取り込む通信バッファ等の通信手段を有することを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項5】請求項1〜4のいずれか一つに記載されているインクジェットプリンターにあって、前記外部記憶手段を着脱自在に支持するコネクタを設けたことを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項6】請求項2に記載されているインクジェットプリンターにあって、前記外部記憶手段を着脱自在に支持するコネクタを設け、該コネクタには外部記憶手段の接続端子が接続される接続部を設け、該接続部を前記インターフェ−ス回路に接続してなるインクジェットプリンター。
【請求項7】請求項1〜6のいずれか一つに記載されているインクジェットプリンタにあって、前記外部記憶手段はメモリカードであることを特徴とするインクジェットプリンター。
【請求項8】請求項1〜7のいずれか一つに記載されているインクジェットプリンターにあって、前記記録情報を前記制御回路に取り込む入力パネル等の入力手段を有することを特徴とするインクジェットプリンター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印字物に二次元バーコードを印字することができるインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】生産ラインで搬送される生産物(被印字物)に印字するインクジェットプリンターは入力された記録情報を印字パターンデータ(印字ドットデータ)に変換し、被印字物に向けて噴出するインク粒子を前記印字ドットデータに応じて生成した帯電電圧で帯電し、帯電したインク粒子を静電偏向して被印字物にパターンを印字する構成である。
【0003】記録される元となる管理情報はキーボードやタッチパネルなどの入力装置に入力され、本管理情報に基づいて二次元バーコードへの変換、二次元バーコードから印字ドットデータへの変換をインクジェットプリンターの内部プログラムにて行い、内部プログラムは、インクジェットプリンターの生産工場で予めROMやフラッシュメモリなどに書き込まれ、インクジェットプリンターの内部の制御基板(制御回路)に実装されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェットプリンタを使用して二次元バーコード(印字パターン)を印字する二次元バーコード印字システムを構成すると、インクジェットプリンタは入力した記録情報に基づいてある特定の二次元バーコードを作成し、更にこの二次元バーコードを印字する為の印字ドットデータを生成する処理を実行することになる。
【0005】生産ラインで搬送される生産物に製造年月日、消費期限、賞味期限などのような情報量及び変化が比較的少ない管理データを記録情報として文字や一次元バーコードの形態で印字する一般的なインクジェットプリンタでは、管理データを一次元バーコードに変換するアルゴリズムはさほど複雑でない為、変換する為のプログラム量も少ない。よって一次元バーコードでは、顧客の用途に応じて多種類の一次元バーコードが存在するにしても、その中の数種類の一次元バーコードに対応した一次元バーコードへの変換プログラムを、インクジェットプリンタ内部のROMやフラッシュメモリに書き込んでおくようにしても、メモリ容量の大容量化における価格アップは少ない。
【0006】これに対して、生産物毎に異なる多種類の数値データを含んでいるような情報量および変化が比較的多い記録情報を入力し、この記録情報に基づいて、一次元バーコードより遥かに記録密度の高い二次元バーコードを作成し、相応する印字ドットデータを生成する為には、一次元バーコードに対して遥かに複雑でプログラム量も大きくなる。また、二次元バーコードは顧客の用途、印字システムの用途によって異なる方式の多種類のパターンが存在する為に、各種の二次元バーコードに対応する上で、各種の二次元バーコードへの変換プログラムをインクジェットプリンタの内部のROMやフラッシュメモリに書き込んでおいた場合、メモリ容量が殊のほか大容量化する為、価格がアップし不経済である。
【0007】また、二次元バーコードは記録密度の多さに加え、エラー訂正機能を備え、その便利さから近年も多種類の二次元バーコードが新規開発されてきている。前記従来の技術に記述した構成の場合、新規に開発された二次元バーコードに対応する場合には、変換するプログラムが書かれたメモリが基板に実装されている為、新規な二次元バーコードに対応できる回路基板の交換などの作業が必要であった。
【0008】本発明の目的は価格アップを最小限に抑えると共に、多種類の二次元バーコード印字を印字可能し、最新の二次元バーコードをフレキシブルに対応できるインクジェットプリンタを備えたバーコード印字システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録情報に基づいて作成した二次元バーコードを被印字物に印字することができるインクジェットプリンタにあって、粒子化する加圧インクを噴出するノズルと、粒子化するインク粒子に電荷を付与する帯電電極と、帯電したインク粒子に偏向を与える偏向電極と、インクジェットプリンタの運転を制御する制御回路を有し、制御回路は主回路要素のMPUと、各種の回路要素と、各種回路要素とMPUとを接続するバスラインを有し、制御回路に印字に関する情報信号を提供し、かつ取り替え自在なる外部記憶手段を備え、外部記憶手段は記録情報を二次元バーコードの情報信号に変換する二次元バーコード変換プログラムを有することを特徴とする。これにより、回路基板の交換などが不要になるので、価格アップを最小限に抑えると共に、多種類の二次元バーコード印字を印字可能とし、最新の二次元バーコードをフレキシブルに対応できるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は二次元バーコードを生産物(被印字物)に印字するインクジェットプリンタのブロック図である。
【0011】インクジェットプリンタに備わるインクジェットプリンタの運転制御用の制御装置(制御回路)は、主回路要素のマイクロプロセッサ(MPU)1、各種の回路要素を有する。
【0012】各種の回路要素であるフラッシュメモリ2は、MPU1が動作する為に必要なプログラム及び制御データを記憶するメモリであり、通常時は読み出し専用のメモリとして動作するが、ある特定のモードにすることで書き換え可能となるメモリである。
【0013】同じく各種の回路要素であるRAM13はプログラム実行途上で前記MPU1が扱うデータ等を一時的に記憶する書き換え可能なメモリである。バスライン4はMPU1からのデータ信号及びアドレス信号、コントロール信号すべてを含む信号ラインである。
【0014】メモリカードコネクタ5は、メモリーカード6〔外部記憶手段〕が取り替え自在なる取り付けられるところである。このメモリ−カード6は、本実施例ではPCMCIAインターフェースのもので記述するが、SDカードやMCMカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)など種々のメモリーカードが適用できる。また、フロッピー(登録商標)のようなものでも良く、メモリカードコネクタ5に着脱可能なメモリーであることとする。
【0015】メモリーカードコネクタ5はインクジェットプリンタの内部に組み込まれ、制御回路のインターフェース回路7を介してバスライン4に接続される。メモリーカード6はインクジェットプリンタ本体からメモリカードコネクタ5を介して着脱可能なものであり、記録情報をある特定のシンボルの二次元バーコードに変換するプログラムが書き込まれたものである。この二次元バーコードは、生産物の製造年月日、消費期限、賞味期限などのような情報を示すもので、メモリーカード6の変換用プログラムで変換された印字ドットのマトリックデータである。
【0016】本実施例のメモリーカード6は接続端子を有するものであるが、接続端子を備えない無線式のものでも良い。
【0017】入力パネル8(入力手段)はインクジェットプリンタにて印字を行う場合の、印字文字高さの情報や印字速度、印字粒子使用率の情報など各種設定を入力する為のものであり、通信バッファ9(通信手段)は、ホストコンピュータとの通信からの印字内容データ(記録情報)などの信号を、MPU1で取り扱える電圧レベルやタイミングに変換する為のものである。
【0018】印字用帯電信号発生回路11は入力パネル8に入力された設定情報及びパソコンなどホストコンピュータ10から通信されてきた印字内容などの印字データに対応した文字信号を発生させる為の回路である。位相検索用パルス発生回路12はノズル24より噴出されたインク柱の切断位置を位相として検索する為のパルスを発生させる回路である。
【0019】印字/非印字切り替えスイッチ13は印字用帯電信号発生回路11より出力される文字信号と、位相検索用パルス発生回路12より出力されるパルス信号を選択するものであり、NOTゲート14、NANDゲート15、NANDゲート16、NORゲート17を用いることによって印字時、非印字時に、文字信号とパルス信号を適宜切り替えることを可能とする。
【0020】D/Aコンバータ18はNORゲート18から出力されるデジタル形態の帯電信号をアナログ信号に変換する為のものであり、後段のAMP41はその出力を増幅して帯電電圧とする。励振スイッチ20はノズル24内部の電歪素子23に与える励振電圧の周波数を設定できるものであり、ノズル24から発生するインク粒子の発生周期、及びインク粒子の形状を特定するものである。
【0021】分周カウンタ19は発振器21からの出力される信号を分周し、帯電電圧、励振電圧を発生するための信号を出力し、励振信号はAMP22を通して励振電圧となり、電歪素子23に印加される。ノズル24は加圧されたインクを噴出し、電歪素子23に印加された前記励振電圧に従って粒子化を特定する。
【0022】帯電電極25はノズル24から噴出されるインクが粒子化する位置を囲むように配置され、そのインク粒子を帯電する為に、前記帯電電圧が与えられる。偏向電極27には帯電インク粒子が偏向する為の偏向電圧が与えられ、偏向電極28を接地することで、インク飛行路に偏向静電界を形成し、その偏向電界中に飛行する帯電インク粒子を帯電量に応じて偏向する。
【0023】コンベア32はインクジェットプリンタによって印字される被印字物31を載置して、その被印字物31を前記インク粒子の偏向方向と直行する方向に所定の速度で搬送する。ガター29はドット印字に使用しない未使用インク粒子、及び位相検索用パルス信号によって帯電されたインク粒子を捕獲して回収するようにその未使用インク粒子の飛行路に設置される。
【0024】被印字物センサ30は前記コンベア32によって搬送される被印字物31の到来を検出するものであり、その検出信号は印字開始検知回路35を介在して、その被印字物31がノズル24と対抗する印字領域通過するのに同期した印字制御を実行するために使用される。
【0025】位相検索センサ26は、位相検索用パルスによって帯電されたインク粒子の各位相による帯電レベルを検出するものであり、その検出信号はAMP33で増幅され、位相検知回路34によってそのインク粒子作成状態における最適位相が検知される。その最適位相の情報はバスライン4にフィードバックされる。
【0026】図2はインクジェットプリンタ本体の構造図を示す。インクジェットプリンタの構造としては、本体部37とノズルヘッド部38、ケーブル部39に大きく分類される。本体部37は、開閉自在なるメンテナンス用扉36を有し、メンテナンス用扉36を開けると、制御回路の制御基板40に実装されたメモリーカードコネクタ5が、ユーザーが容易に着脱できる部分に配置されている。本実施例では、インクジェットプリンタの本体部37のメンテナンス用扉36をユーザーが開くことのできる構成とし、メンテナンス用扉36を開いた時に、ユーザーが容易に制御基板40に触れられないように保護カバー42を施すが、メモリカード6の着脱が容易にできる配置とする。
【0027】任意のメモリカード6が容易に取り替えできるので、メモリカード6の差し替え交換により種々の二次元バーコード印字に対応することができる。新たに追加される新しい二次元バーコードでも、それに対応する変換用プログラムのメモリカード6をメモリーカードコネクタ5は差し込むことで、新しい二次元バーコードの印字ができる。従来のように二次元バーコードの種類が変わる度、あるいは新しい二次元バーコードが追加される度に制御基板40の交換をする必要がなくなり、メモリカード6の用意だけで済むので安価であり、しかもメモリカード6の差し替えで済むので容易に行えるのである。
【0028】次に二次元バーコードについて説明する。二次元バーコードのシンボルとしては、最小セル10×10のDataMatrix ECC200やVeriCode、最小セル13×13のMicro QR CodeやDataMatrix ECC080、最小セル15×15のAztecCodeなど多種のシンボルの二次元バーコードが存在する。また、今後も情報量、情報密度を増加させる為に、新しいシンボルが登場している。
【0029】インクジェットプリンタにて印字を行う為の記録情報としては、製造年月日やロット番号が主なものであるが、近年、管理情報として、被印字物が飲料缶の場合などでは重量、大きさ、成分分析結果であったり、電池の場合などでは、内部インピーダンスや開放電圧など多様化、情報量している。
【0030】これらの記録情報を前記各種シンボルに対応する為には、管理データから各種シンボルへの変換プログラムを作成する必要があるが、本プログラムをインクジェットプリンタ内部にROMのような読み出し専用メモリに書き込んでおく構成とし、各種シンボルへの変換プログラムを書き込んだ場合、プログラム量が増大する為、メモリ容量を大きくする必要がある為、不経済であることと、新しいシンボルに対する対応としてユーザーに対して、ROMの実装された制御基板の交換作業などが発生し、ユーザーに対しても不経済となる。
【0031】そこで、変換プログラムをメモリカードに書き込んでおき、インクジェットプリンタのメモリーカードコネクタ5にメモリーカード6を装着する事で、本プログラムをメモリカード上から実行、もしくはインクジェットプリンタ内部のフラッシュメモリ2にダウンロードすることで、フラッシュメモリ2に、必要な二次元バーコードのシンボルへの変換するプログラムが書き込まれる為、フラッシュメモリ2上からプログラムを実行することができる構成とする。
【0032】図3はフラッシュメモリ2の記憶部内容を示す。右側図示は左側図示の内部フラッシュメモリの内訳を表している。ここには、二次元バーコードの変換プログラム領域を予め決めておき、二次元バーコードシンボルによってそのプログラム領域のプログラムが上書きされるようにしておくことで、インクジェットプリンタ内部のフラッシュメモリの容量は必要最小限とすることで、経済性を優位にする。
【0033】上記の構成とする事で、安価で、新規二次元バーコードシンボルに対する対応も基板交換などの必要もなく、新規二次元バーコードシンボルへ対応を迅速に容易に行う事を実現できる。
【0034】
【効果】本発明によるとインクジェットプリンタの価格アップを最小限に抑えると共に、多種類の二次元バーコード印字を印字可能し、最新の二次元バーコードをフレキシブルに対応できるインクジェットプリンタを提供できる。
【出願人】 【識別番号】502131431
【氏名又は名称】日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューション株式会社
【住所又は居所】東京都港区西新橋二丁目15番12号
【出願日】 平成14年5月30日(2002.5.30)
【代理人】 【識別番号】100068504
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男 (外1名)
【公開番号】 特開2003−341068(P2003−341068A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−156870(P2002−156870)