| 【発明の名称】 |
記録装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本江 雅之 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、主操作方向に印字データが連続する場合で、ブロック単位でデータが同一の場合、ブロックデータのみの転送を行うことにより、記録ヘッドに対するデータ転送量を削減することを目的としている。
【解決手段】該記録ヘッドへ転送する側の回路に印字データとブロックデータを含む1ブロック分のデータ数分のシフトレジスタを各ノズル列分設け、該シフトレジスタの前段に該1ブロック分のデータをラッチするラッチ手段とnブロック目の印字データとn−1ブロック目の印字データを比較する比較手段を具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のノズル列で構成される記録ヘッドにおいて、各ノズル列は、複数のnブロックに分割され、1/nノズル数分の印字データ用シフトレジスタおよびラッチと、ブロックを決定するブロックデータ用シフトレジスタおよびラッチおよびデコーダを有し、ブロック毎に時間軸をずらして吐出口からインクを吐出し、記録媒体に印字を行うインクジェット記録装置であって、1/nブロック分の印字データ、かつ該印字データがどのブロックのデータかを判別するブロックデータを1ブロック分のデータ単位として転送し、ブロック毎に時間差をとり、ヒートを行うヘッド転送方式において、全ノズル列の転送ブロックnブロック目の印字データとn−1ブロック目の印字データが同じ場合は、印字データ転送および印字データ転送用CLKの発生を行わなず、ブロックデータ転送およびブロックデータ転送CLKの発生のみを行うことを特徴とする印字制御手段を有する記録装置。 【請求項2】 前記記録ヘッドへ転送する側の回路に印字データとブロックデータを含む1ブロック分のデータ数分のシフトレジスタを各ノズル列分設け、前記シフトレジスタの前段に該1ブロック分のデータをラッチするラッチ手段とnブロック目の印字データとn−1ブロック目の印字データを比較する比較手段を具備することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーによってインク中に気泡の発生を含む状態変化を生起させ、この状態変化に伴って吐出口からインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、紙、OHP用シートなどの記録媒体(以下、記録用紙または単に紙ともいう)に対して記録を行う記録装置は、数々の記録方式により記録ヘッドを搭載した形態で提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写式、インクジェット方式によるものなどがある。 【0003】特にインクジェット方式は、記録用紙に直接インクを噴射するものであるので、低価格、写真画質にせまる記録方式として注目されている。 【0004】披記録材に沿って移動(主走査)するキャリッジ上に搭載した記録手段(記録ヘッド)によって画像(文字や記号を含む)を記録し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り(副走査)を行い、その後に次の行の画像を記録(副走査)するという動作を繰り返すことにより、披記録材の所望範囲に画像が記録される。 【0005】近年、プリンタ業界においては、高画質、高速印字、低価格の競争が依然、激化している。 【0006】画像高画質化は解像度、階調性、彩色の3つの要素からなる。カラー画像においては解像度と階調性をそれぞれ単独で考えるわけにはいかず両者を融合した考え方すなわち単位面積当たりにどれだけ情報がつめ込まれるかという考え方が必要である。 【0007】情報量を上げるためには、■解像度をあげて単位面積に打ち込むドット数を変化させる方法、■インク滴の大きさを変化させる方法、■濃度の異なるインクを打ち込む方法がある。 【0008】■については、記録ヘッドのノズルピッチを小さくし、1吐出当りの吐出量を小さくすることで実現する。 【0009】■、■については、記録ヘッドへ転送するデータを多値化する必要がある。 【0010】どの場合においても、画像形成に関する情報量としては、高画質を追求する際は、増大するのが必然である。 【0011】上述した、高画質化と平行して、高速印字を達成する為には、以下の方法が考えられる。■より少ないパス数で画像を形成、■記録ヘッドの主走査、副走査、給排紙スピードアップ、■記録ヘッドのノズル数増加。 【0012】つまり、高速化を行うことにより、単位時間当りのデータ処理量が増大する。 【0013】このように、高画質、高速化には、データ量増加が伴ってくる。その為、いかに効率的に処理を行うかが、プリンティングシステムにおいて重要であり、また、コストにも深く関係してくる。たとえば、より少ないメモリ量で実現することであったり、ASICの規模をより小さく実現することであったり、CPUの負荷を低減することであったりする。また、データ量が増大することにより、輻射ノイズの増大する傾向にあるため、効率的な処理は、輻射ノイズ対策部品コストにも関連してくる。 【0014】本発明では、特に記録ヘッドへのデータ転送に関して述べる。 【0015】従来、記録ヘッドへのデータ転送方法に関して、図1、図2を参照して、説明する。 【0016】図1に記録ヘッドのブロック図を示す。図示してあるブロック図は、1つのノズル列のブロック図である。記録ヘッドが、複数のノズル列で構成される場合は、図示のブロック図がノズル列分存在することになる。また、図示のブロック図は、ノズル列が160ノズルからなり、16分割の分散駆動を行うよう構成されている。 【0017】100は、CLKでDATAをシフトする6ビットシフトレジスタである。101は、6ビットラッチであり、ブロックデータをラッチするものである。102は、101でラッチされたブロックデータの内、予備を除いた4ビットをデコードするデコーダである。本デコーダにより、転送されてきた印字データが16分割したブロックのどのブロックに対応するものであるかを決定している。103は、10ビットシフトレジスタである。入力されるデータは、100の6ビットシフトレジスタのシフトOUTしたデータである。 【0018】104は、10ビットラッチであり、印字データをラッチするものである。101、104のラッチのラッチパルスは、LTX信号によって行われる。105〜114は、各16ノズル分ヒータを駆動する為のドライバーである。ドライブするノズルは、102のブロックと104のラッチデータによって決定され、HENBのパルス長分ヒータをドライブする。 【0019】図2に記録ヘッドに対し転送する側の構成図を示す。 【0020】200は、RAMであり、ホストからの印字データを展開したプリントバッファ、およびプリントバッファのデータに適切なマスクをかける為のマスクバッファが格納されている。 【0021】201は、プリントバッファからのデータとマスクバッファからのデータをANDしたデータに対し、記録ヘッドのブロック分割に対応するよう並べ替える回路である。202は、ラッチであり、201でならべ変えられた印字データをラッチする。図示では、ブラックノズル列が160ノズル×2本、カラーノズル列が128ノズル×2本分のビット数分ラッチする構造になっている。203もラッチであり、202のラッチデータを各ノズル列毎に所定のタイミングでラッチする。204は、203のラッチデータに対し、205のブロックセレクトコントロール部からのBLK_SEL信号でセレクトし、1ブロック分のデータを取り出すセレクタ回路である。ブラックノズル列のセレクトOUTデータは、10ビット、カラーノズル列のセレクトOUTデータは、8ビットとなっている。205は、16分割して駆動するノズル列の印字において、ブロック順を設定し、204にBLK_SEL信号を出力する回路、202から203へのラッチタイミングを生成する回路、204からのセレクトOUTデータとブロックデータを連結して、206のシフトレジスタに出力する回路等が含まれる。206は、シフトレジスタであり、各ノズル列毎に存在する。各ノズル列において、1ブロック分のデータ転送は、16ビットとなっている。 【0022】207は、206の出力データのシリアル転送CLK,記録ヘッドに対するデータのラッチタイミングのLTX,記録ヘッドのヒータのドライブ時間を決定するHENBの信号を生成する回路である。本例では、HENBは、ブラックヘッド用1本、カラーヘッド用2本の構成となっている。 【0023】図3に記録ヘッドへの転送タイミングを示す。 【0024】本例においては、600DPI間隔で印字を行う場合のタイミングである。 【0025】TRIGは、エンコーダからの信号を元に生成される600DPIの間隔で出力する信号である。TRIG信号をトリガーとして、16発のLTXを転送する。LTXは、前述したが、記録ヘッドに対する、転送したデータのラッチパルスである。HENBは、記録ヘッドでラッチされた印字データのヒータドライブ時間を決定するパルスである。 【0026】LTX信号のパルス間でCLKに同期してDATA転送がシリアル転送で行われる。 【0027】1ブロックのデータは、ノズル列1本に付16ビットからなり、図示のタイミングで行われる。D0〜D9は、印字データである。DATA(0),(1)は、160ノズルで構成されている、ノズル列に対応するデータであり、DATA(2)〜(7)は、128ノズルで構成されているノズル列に対応するデータである。 【0028】BE0〜BE3は、ブロックデータである。本例で16分割して印字を行う為、4ビットでブロックを指定する。予備は、今後の拡張等を想定して設けてある。 【0029】このような制御方式でノズル数すべての印字データをブロックデータと合わせて転送することにより、記録ヘッドの駆動を行っている。 【0030】 【発明が解決しようとする課題】従来、印字データ転送は、印字データの値にかかわらず、必ず全ノズル数分転送する制御を行っていた。つまり、例えば、ノズル数が160ノズルであれば、必ず160ノズル分の印字データ、およびブロックデータを転送していた。 【0031】このような制御方式においては、同じ印字データが連続する場合であっても、印字データを転送するため、転送データ量は、常に同じであった。 【0032】本発明では、同じ印字データが連続する場合に記録ヘッドに対し、転送データ量を削減する方式を提案している。 【0033】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、各ノズル列で、記録ヘッドに対し転送する側の制御回路において、シフトレジスタの前に1ブロック分のラッチを具備し、同じ印字データが連続する場合でn番目のブロックの印字データと、n−1番目のブロックの印字データを比較する比較手段を各ノズル列で具備する。 【0034】 【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。 【0035】[実施の形態]図4に本実施の形態の構成図を示す。 【0036】400は、RAMであり、ホストからの印字データを展開したプリントバッファ、およびプリントバッファのデータに適切なマスクをかける為のマスクバッファが格納されている。 【0037】401は、プリントバッファからのデータとマスクバッファからのデータをANDしたデータに対し、記録ヘッドのブロック分割に対応するよう並べ替える回路である。402は、ラッチであり、401でならべ変えられた印字データをラッチする。図示では、ブラックノズル列が160ノズル×2本、カラーノズル列が128ノズル×2本分のビット数分ラッチする構造になっている。403もラッチであり、402のラッチデータを各ノズル列毎に所定のタイミングでラッチする。404は、403のラッチデータに対し、405のブロックセレクトコントロール部からのBLK_SEL信号でセレクトし、1ブロック分のデータを取り出すセレクタ回路である。ブラックノズル列のセレクトOUTデータは、10ビット、カラーノズル列のセレクトOUTデータは、8ビットとなっている。405は、16分割して駆動するノズル列の印字において、ブロック順を設定し、404にBLK_SEL信号を出力する回路、402から403へのラッチタイミングを生成する回路、404からのセレクトOUTデータとブロックデータを連結して、406のシフトレジスタに出力する回路等が含まれる。409は、ラッチであり、404からのセレクトOUTデータをラッチする。このラッチは、410の比較手段において、データが異なる場合に行われる。 【0038】410は、比較手段であり、404からのセレクトOUTデータと409のラッチデータの比較を行う。比較した結果、同じデータの場合は、1)409に対するラッチを行わない。 【0039】2)406のシフトレジスタの動作をdisableにする。 【0040】3)407で印字データ転送用のCLK信号発生をdisableにする。 【0041】を行う。 【0042】406は、シフトレジスタであり、各ノズル列毎に存在する。各ノズル列において、1ブロック分のデータ転送は、16ビットとなっている。 【0043】207は、206の出力データのシリアル転送CLK,記録ヘッドに対するデータのラッチタイミングのLTX,記録ヘッドのヒータのドライブ時間を決定するHENBの信号を生成する回路である。本例では、HENBは、ブラックヘッド用1本、カラーヘッド用2本の構成となっている。 【0044】図5に本実施の形態における記録ヘッドへの転送タイミングを示す。 【0045】本実施の形態においては、600DPI間隔で印字を行う場合のタイミングである。 【0046】TRIGは、エンコーダからの信号を元に生成される600DPIの間隔で出力する信号である。TRIG信号をトリガーとして、16発のLTXを転送する。LTXは、記録ヘッドに対する、転送したデータのラッチパルスである。HENBは、記録ヘッドでラッチされた印字データのヒータドライブ時間を決定するパルスである。 【0047】LTX信号のパルス間でCLKに同期してDATA転送がシリアル転送で行われる。 【0048】1ブロックのデータは、ノズル列1本につき、16ビットからなり、図示のタイミングで行われる。D0〜D9は、印字データである。DATA(0),(1)は、160ノズルで構成されている、ノズル列に対応するデータであり、DATA(2)〜(7)は、128ノズルで構成されているノズル列に対応するデータである。 【0049】図示でLTX16発目の後に転送する印字データ(次のカラムの1ブロック目に印字を行う印字データ)とLTX1発目の後に転送する印字データ(2ブロック目に印字を行う印字データ)が各ノズル列すべて同一の場合は、ブロックデータのみの転送CLKを発生させ、ブロックデータのみの転送を行う。 【0050】(他の実施形態)以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。 【0051】なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。 【0052】従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。 【0053】その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。 【0054】プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。 【0055】その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。 【0056】また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。 【0057】また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。 【0058】さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。 【0059】 【発明の効果】本発明によれば、本発明は、主操作方向に印字データが連続する場合で、ブロック単位でデータが同一の場合、ブロックデータのみの転送を行うことにより、記録ヘッドに対するデータ転送量を削減することを目的としている。 【0060】本発明のデータ転送量削減により、記録ヘッドへの転送に伴う輻射ノイズを低減することができる。印字データは、増大の一途をたどっているプリンタにおいて、ヘッドへのデータ転送量も拡大しており、転送クロックも高速化してきている。そのため、記録ヘッドへのデータ転送に伴い発生する輻射ノイズも増大している。本発明により、輻射ノイズ低減のため、発生している対策コストを低減することが可能である。 【0061】また、別の効果としては、消費電力の低減が挙げられる。無駄な転送を削減することにより、転送にかかわる、フリップフロップの動作を抑え、その結果消費電力を抑えることを実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月28日(2002.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076428 【弁理士】 【氏名又は名称】大塚 康徳 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341062(P2003−341062A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−154456(P2002−154456) |
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