| 【発明の名称】 |
液滴放出のための放出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ギルバート・エイ・ホーキンズ
【氏名】エドワード・ピー・ファーラニ
【氏名】クリストファー・エヌ・デラメッター
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| 【要約】 |
【課題】エネルギー効率および液滴放出の総合的な生産性を改良する。
【解決手段】ノズルオリフィスを備えたチャンバを含む別々にアドレス可能なデュアル電極が中央電極の反対側に位置決めされる。3つの電極はノズルオリフィスと共に整列される。電気絶縁カプラーが2つのアドレス可能な電極を接続する。液滴を放出するために、ノズルオリフィスに最も近いアドレス可能な電極が帯電され、該電極はオリフィスから遠くへ引かれ、液体を拡張チャンバ内へ吸引する。連動して他方のアドレス可能な電極が移動し、システム内にポテンシャルエネルギーを蓄積する。ノズルに最も近いアドレス可能な電極が除勢され、他方のアドレス可能な電極に通電することにより、他方のアドレス可能な電極は、中央電極に向かって引き寄せられる。この動作は、ノズルオリフィスの背後のチャンバ内の液体を加圧し、液滴のノズルオリフィスからの放出を引き起こす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液滴放出のための放出装置であって:液体を受容するのに適したチャンバ容量を定義し、受容した液体の液滴を、それを通して放出可能なノズルオリフィスを有する構造;第1電極の第1方向への動きが、チャンバ容積を増加させ、チャンバ容積に液体を吸引するよう、可動壁部分を移動させる形で、決定構造する可動壁部分に関連する第1電極;第2電極の第2方向への動きが、チャンバ容積を減少させ、ノズルオリフィスを通して液滴を放出するよう、可動壁部分を移動させる形で、可動壁部分に関連する第2電極;および、(1)第1電極と第3電極との間の電圧差を印加すると、第1電極が、前記第1方向へ、チャンバ容積を増加させるよう移動し、(2)第2電極と第3電極との間の電圧差を印加すると、第2電極が、前記第2方向へ、チャンバ容積を減少させるよう移動し、前記第3電極は、第1および第2電極の各々と、接触角度を持って面した、相対する表層を有し、第1電極が第1方向へ移動すると、第1電極と第3電極との接触が次第に増加し、第2電極が第2方向へ移動すると、第2電極と第3電極との接触が次第に増加する、第1および第2の電極の間の第3電極;を含むことを特徴とする液滴放出のための放出装置。 【請求項2】 液滴放出のための放出装置であって:液体を受容するのに適したチャンバ容量を定義し、受容した液体の液滴を、それを通して放出可能なノズルオリフィスを有する構造;液体をチャンバ内に吸引する第1方向、および液体をノズルオリフィスを通してチャンバから放出する第2方向に移動出来る、構造的に結合し、別々に電気的にアドレス可能な、第1および第2のデュアル電極;および、第1および第2の電極の各々とある接触角度を持って面する、相対する表層を有しており、デュアル電極が第1方向へ移動すると、第1電極と第3電極との接触が次第に増加し、デュアル電極が第2方向へ移動すると、第2電極と第3電極との接触が次第に増加する、デュアル電極間にある第3電極;を含むことを特徴とする液滴放出のための放出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、例えばジェット式プリンタなどのドロップオンデマンド液体放出装置に関し、特に、装置から液体を送り出すために静電アクチュエータを用いるような装置に関する。 【0002】 【従来の技術】静電アクチュエータを備えたドロップオンデマンド液体放出装置は、インク印刷システムのために知られている。1997年7月1日および1997年9月16日発行の、フジイ(Fujii)他に対する特許文献1および特許文献2は、それぞれ、ダイヤフラムおよび対向電極で構成された静電アクチュエータを有しているような装置を開示している。ダイアフラムは電極への第1電圧の印加で歪められる。ダイアフラムが緩和すると、インク小滴が装置から放出される。静電引力の原理で作動する他の装置は、特許文献3、特許文献4および特許文献5、および特許文献6に開示されている。 【0003】特許文献7は、膜中にインク補充穴を伴った静電気的に変形可能な膜を有する装置を教示している。インク全体に印加された電場は、膜を偏向させ、インク滴を放出する。 【0004】非特許文献1は、インク放出装置を形成するために、2つはガラス、そして1つはシリコン製の、3つの基盤を接着することによって作られたヘッドを開示している。インクキャビティからの液滴は、シリコン基板に形成された膜が、最初に下部ガラス・プレート上の導体に接触するよう引き下げられ、続いて解放されると、最頂部のガラス・プレートのオリフィスを通って放出される。インク中には電場は存在しない。 【0005】J.クビイ(J.Kubby)他による特許文献8は、堆積されたポリシリコン層で作られた、表面ミクロ機械加工液滴放出装置を教示している。インクキャビティからの液滴は、下部ポリシリコン層が、最初に導体に接触するよう引き下げられ、続いて解放されるとき、上部ポリシリコン層のオリフィスを通って放出される。インク中には電場は存在しない。 【0006】 【特許文献1】米国特許第5,644,341号明細書【特許文献2】米国特許第5,668,579号明細書【特許文献3】米国特許第5,739,831号明細書【特許文献4】米国特許第6,127,198号明細書【特許文献5】米国特許第6,318,841号明細書【特許文献6】米国公開第2001/0023523号 【特許文献7】米国特許第6,345,884号明細書【特許文献8】米国特許第6,357,865号明細書【非特許文献1】ドイツのハイデルベルグで2002年1月25日〜29日の間開催された、IEEEコンファレンス会報「MEMS 1998」での、S.ダルミスキ(S.Darmisuki)他による題名「低パワー、小型、静電気駆動の商業インクジェットヘッド(A Low Power,Small,Electrostatically−Driven Commercial InkjetHead)」 【0007】 【発明が解決しようとする課題】特許文献7の装置は、製造は容易であるが、インク全体にわたる電場が必要であるため、インクが使用可能なタイプに限定される。非特許文献1の装置は広い空間を占拠し、製造費用も高いものとなっている。特許文献8の装置は効率的動作のために高電圧を必要とし、製造には特別な弾性係数を有する材料が必要である。 【0008】ダイアフラムとその対向する電極とのギャップは充分大きくなければならず、それにより、ダイアフラムは、液体チャンバ容積を有意な量だけ変更出来る程度遠くへ移動し得ることになる。大きいギャップはダイアフラムを移動させるための大きな電圧を必要とし、大きな電圧は、高価な回路を必要とし、アセンブリプロセスに加えることになる。ギャップが非常に小さくなると、ダイアフラムの動きは無理なものとなり、装置の面積は大きくなければならない。 【0009】液滴の放出をダイアフラムの弾性記憶に依存する装置では、ダイアフラムは、自身の張力と垂直剛性の下で初期位置に戻らなければならない。これは、常に静摩擦に打ち勝つことが出来るというわけではなく;各膜も、同じ張力と垂直剛性であるわけではない。 【0010】電極へ電圧を印加することにより、ダイアフラムが変形されると、ダイアフラムは、ダイアフラムが基板に近づくに従い、下にある基板と接触する程度にいっぱいに折れる傾向がある。一般に、これはダイアフラムの進行の最終の1/3の間に起こる。この部分の動きは制御されていない。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴に従って、例えば、インクジェット式プリンタなど、ドロップオンデマンド液体放出装置は、装置内のチャンバから液体を放出するために電場を導入した、静電気液滴放出機構を含んでいる。構造的に結合され、個別にアドレス可能な、第1および第2のデュアル電極は、チャンバ内に液体を導入する第1方向、チャンバから液滴を放出する第2方向に移動可能である。デュアル電極間にある第3の電極は、第1および第2の電極の各々とある接触角度を持って面した、相対する表層を有しており、デュアル電極が第1方向へ移動すると、第1の電極と第3の電極との接触が次第に増加し、デュアル電極が第2方向へ移動すると、第2の電極と第3の電極との接触が次第に増加する。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明は、特に、ある好ましい実施例に関連して詳細に説明されているが、本発明の精神および範囲内で、変更および修正が可能であることは理解されるものだろう。 【0013】本願明細書で以下に詳細に説明するように、本発明は、ドロップオンデマンド液体放出装置を操作する装置と方法を提供する。こうした装置で最もよく見られるものは、インクジェット式プリントシステムの印刷ヘッドとして用いられている。インクジェット式印刷ヘッドと同等の装置を利用しながらも、空間的高精度を伴った微細な計量および滴下を要する液体(インクを除く)を放出する、他の多くのアプリケーションが現れている。以下に説明する本発明は、エネルギー効率および液滴放出の総合的な生産性を改良するために、静電アクチュエータに基づく液滴放出を操作する装置、および方法を提供する。 【0014】図1は、本発明に従って操作可能な、インクジェット式プリンタなどの、ドロップオンデマンド液体放出装置10の概略図を示している。システムは、コントローラ14により液滴放出コマンドとして解釈される信号を提供する、データ(例えば、画像データ)のソース12を含んでいる。コントローラ14は、電気エネルギーパルスのソース16に信号を出力し、それは、インクジェット式プリンタ18などの、ドロップオンデマンド液体放出装置に入力される。 【0015】ドロップオンデマンド液体放出装置10は、複数の静電気液滴放出機構20を含んでいる。図2は、複数の静電気動作液滴放出機構20のうちの1つの断面図である。ノズルオリフィス22は、各機構20のためのノズル・プレート24内に形成される。電気的にアドレス可能な電極28を擁する壁26は、各液滴放出機構20を結合している。 【0016】電極28の外周部は、例えばインクなどの、ノズルオリフィス22から放出される液体の受容用に適合された、液体チャンバ30を形作るために、壁26に、シールする形で取付けられる。液体は、1つ以上の補填ポート32を通して、供給装置(図示せず)からチャンバ30内へ吸引され、通常ノズルオリフィスにメニスカスを形成する。ポート32は、以下に議論するような大きさとなる。誘電性の流体は、チャンバ30に対向する電極28の側面の上の領域34を満たす。誘電性の液体を使用してもよいが、誘電性の流体は、空気もしくは他の誘電性のガスであることが好ましい。 【0017】通常、電極28は、ポリシリコン、もしくは好ましい実施例における、上下絶縁層に囲まれた中央伝導層を有する層の組み合わせなど、何らかのフレキシブルな導体素材で作られている。例えば、好ましい電極28は、2枚の窒化シリコンの薄いフィルム間に積層される、ポリシリコンの薄いフィルムを含んでおり、各フィルムは、例えば厚さ1ミクロンである。後者の場合では、窒化物はポリシリコンフィルムを硬化させ、チャンバ30内の液体からそれを隔離するよう作用する。しかし、後述のように、カプラーがあるので、静電引力のみにより、電極はいずれの方向にも移動し得るため、ポリシリコンフィルムをより硬化させる必要はない。 【0018】チャンバ30と下部キャビティ37との間の第2電極36は、電極28と同じ組成で、電極28と独立して電気的にアドレス可能であることが好ましい。アドレス可能な電極28、36は、好ましくは、少なくとも部分的にフレキシブルであり、それぞれ単一の中央電極38の反対側に位置決めされ、全体に、3つの電極がノズルオリフィス22と共に軸方向に整列される。アドレス可能な電極36が、壁26とで完全なシールをする必要はないので、その周辺領域は、電極36の中央領域を壁26に繋ぐ、単なるタブでもよい。 【0019】中央電極38は、好ましくは、一定の厚さの例えば酸化シリコンもしくは窒化シリコンの薄い絶縁体によって囲まれた、伝導性の中央ボディーから作られていて、壁26にしっかりと取り付けられている。好ましい実施例では、中央電極は、上部と底部が対称であり、その下部表面に沿い、壁26で、アドレス可能な電極36に接触している。 【0020】2つのアドレス可能な電極は、硬質なカプラー40を介して構造的に接続される。このカプラーは電気的に絶縁されているが、この用語は、非伝導性のブレーキを有する、伝導性素材から成るカプラーを含むことを意図している。カプラー40は、2つのアドレス可能な電極を、構造的に1つに結合し、さらに、この2つの電極上に異なる電圧が生成可能となるよう、これらの電極を絶縁する。カプラーは、共形的に堆積された二酸化シリコンから作成されてもよい。 【0021】図3から図5は、プリントヘッドのいくつかのノズルオリフィス22用レイアウトパターンの、数個の代替実施例を示す、ノズルプレート24の平面図である。図2および図3では壁26の内部表面が環状であるのに対し、図5では壁26は、長方形のチャンバーを形成する点に留意されたい。他の形ももちろん可能であり、加えて、これらの図面の意図するところは、本発明の精神と範囲内で代替案が可能であるという理解を導くことである。 【0022】図6を参照すると、液滴を放出するために、ノズルオリフィス22と中央電極38の伝導部分に最も近い、アドレス可能な電極28のポリシリコン部分が帯電される。中央電極38の伝導性ボディー、およびアドレス可能な電極36のポリシリコン部分の電圧は、同一に保たれる。図6に示されるように、アドレス可能な電極28は、中央電極内の中央開口部のごく近傍領域を除いて、実質的に中央電極の表層の形に変形されるまで、中央電極38に引き付けられる。このように、その形が一致する際に、アドレス可能な電極28は、硬質なカプラー40を介して、アドレス可能な電極36を押し下げ、その結果、図6に示されるように、アドレス可能な電極36を下向きに変形させ、システム内に弾性ポテンシャルエネルギーを蓄える。アドレス可能な電極28がノズルオリフィスの背後の液体チャンバ30の壁部分を形づくるので、ノズルプレート24から遠い電極28の動きは、チャンバを拡張し、ポート32を通して液体を拡張チャンバに吸入する。アドレス可能な電極36は帯電されず、アドレス可能な電極28に関連して移動する。 【0023】本発明の特徴に従って、アドレス可能な電極28の下部表面と中央電極38上部表面との接触角は10度未満であることが好ましい。好ましい実施例では、この角度は、アドレス可能な電極28の下部表面と中央電極38上部表面との接触点では0度となる傾向を有する。これにより、アドレス可能な電極28を、中央電極38と接触するよう引き下げるのに必要な電圧差は、角度が10度より大きい場合に必要となる値と比べて、確実に小さなものとなる。静電アクチュエータの当業者により認識され得るように、例えば、通常、図6に示される中央電極38の形状のために必要とされる電圧は、アドレス可能な電極28の下部表面と中央電極38の上部表面との接触角が90度である場合に必要とされる電圧の半分未満である。 【0024】続いて(例えば、数マイクロセカンド後に)、アドレス可能な電極28が除勢され、アドレス可能な電極36に通電することにより、アドレス可能な電極36は、蓄えられた弾性ポテンシャルエネルギーの解放に伴い、中央電極38に向かって引き寄せられる。電極28の除勢、および電極36の通電のタイミングは、同時であってもよいし、もしくは、システムに蓄えられた弾性ポテンシャルエネルギーの力のみで、構造が図6に示した位置から、図7に示した位置に向かって移動し始めるよう、双方の間に短い停止時間があってもよい。さらに図7を参照すると、この動作は、ノズルオリフィスの背後のチャンバ30内の液体を加圧し、液滴のノズルオリフィスからの放出を引き起こす。充填と液滴放出との双方を最適化するために、ポート32は、電極28への通電時に、チャンバ30の充填に有意の妨害を加えないよう、十分低い流動抵抗を示し、さらにまた、液滴放出時に、ポートを通る液体の逆流に対する充分に高い抵抗を示すよう、適切な大きさにされるべきである。 【0025】他の好ましい実施例:図2に示される実施例では、アドレス可能な電極28、38は、電極28と中央電極38との間への電圧の印加以前の動作ステージでは、平行、かつ平坦である。これは事実である必要はない。本発明に従う、液体放出装置の他の好ましい実施例が、図8に示されているが、ここでは、図2のアドレス可能な電極28が、その動作作ステージで、上向き湾曲したアドレス可能な電極50に取り替えられている。薄膜製作技術において周知であるように、こうした電極構成は、静的圧縮状態のアドレス可能な電極50を含む、若干もしくはすべての素材の堆積により、製造可能である。代替的に、例えば、部分的に露出しているフォトレジストの表面などのように、形成表面上に、膜を堆積させることが可能である。こうした場合、主要な動作は基本的に変化しない。 【0026】さらに他の好ましい実施例:図9は、本発明に従う液体放出装置の、さらに他の好ましい実施例を示す。図2の上下のアドレス可能な電極28、36間の中央カプラー40は、図9の実施例では、中央位置から放射状に除去された、複数のカプラー52により置き替えられている。この場合、カプラー52は、中央電極38内の同数の開口部に円形に分配された柱である。その他の点では、動作は、図2、図6、および図7の議論で説明されたものと同一である。 【0027】さらに他の好ましい実施例:図10は、本発明に従う液体放出装置の、さらに他の好ましい実施例を示す。中心に位置するカプラー54は、インクチャンバ30を下部キャビティー37に接続する、筒状の開口部56を提供する。液体は、チャンバ30と同様に下部キャビティー37を満たす。液体が下部キャビティー37に供給されると、筒状開口部56は、図2の充填ポート32の全機能もしくは一部の機能を代行する。この実施例では、開口部56内に、流体を下方に導くよりもはるかに容易に上方へ導く装置を、組み入れ可能である。例えば、開口部56内の、もしくは開口部の頭頂部を先細りさせることによるチェックバルブ、下向きの流れを制限可能となる。これにより、アドレス可能な電極28がノズルプレート24に向かって移動する場合、オリフィスから放出される流体量が増加する。 【0028】本発明に従って、中央電極38の両面は凹面となっており、上部並びにアドレス可能な電極28、36は、壁26に沿ったその外周で、中央電極38と接触する。好ましい場合、アドレス可能な電極は、通常窒化シリコンなどの堆積した誘電体膜の状態で張力を受けており、図6に示されるように、インクキャビティー30が拡張し、双方のアドレス可能な電極の面積が増大しているという事実からも分かるように、液滴放出動作のある期間には、かなりの量の弾性エネルギーが、双方のアドレス可能な電極に蓄えられている。双方の電極における、この多量の弾性エネルギーの蓄積は、液滴放出開始時に、インクキャビティー上へ大きな初期液滴放出力を適用させる、すなわち、図6の形のように、アドレス可能な電極28と中央電極38との間の電圧差がゼロに設定され、アドレス可能な電極36と中央電極38の間の電圧差が非ゼロに合わせられた場合の、液滴放出に於いて有利なものとなる。その時の液滴放出動作の間、液滴放出のために、双方の電極によって加えられる力は、アドレス可能な電極の双方の弾性力と、アドレス可能な電極36に作用する静電力の合計から導かれる。本発明に従って、アドレス可能な電極28と中央電極38がわずかな接触角を有し、さらに、これらの電極が、誘電性の薄膜によってのみ切り離されていることは、アドレス可能な電極28と中央電極38との間に印加される電圧が、製作コストを増加させる程度の大きな電圧差を必要とせず、双方のアドレス可能な電極に、多量の弾性エネルギーの最大量を蓄積可能となるためには、不可欠なものである。 【0029】電極が、図6に示される拡張インクキャビティー容積から、図7に示される収縮インクキャビティー容積まで移動する際、電極は、図2に示されるものと同様の、アドレス可能な電極双方が最小面積を持つ形(geometry)を通過する。アドレス可能な電極が液滴放出の間、さらに上方へ移動する場合、アドレス可能な電極の双方の機械復元力は逆方向となり、その結果、弾性力が欠如している場合と比較して、アドレス可能な電極28の上向きの速度を遅くする。本発明に従って、アドレス可能な電極36と中央電極38の間にわずかな接触角を有し、さらに、これらの電極が、誘電性の薄膜によってのみ切り離されていることは、アドレス可能な電極36と中央電極38との間に印加される電圧が、液滴を放出し続け得るために不可欠である。同様の理由で、本発明に従って、アドレス可能な電極の双方の機械的復元力が逆方向になるという事実は、アドレス可能な電極36が、中央電極38に完全に接触する以前に、アドレス可能な電極36と中央電極38の間の電圧差の印加を止めることが可能な動作方法を可能とし、その結果、アドレス可能な電極28の加速がすぐさま逆方向となり、本技術で知られる、液滴の停止を促す状況が実現する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】590000846 【氏名又は名称】イーストマン コダック カンパニー
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| 【出願日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086405 【弁理士】 【氏名又は名称】河宮 治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−341058(P2003−341058A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2003−143502(P2003−143502) |
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