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【発明の名称】 インクジェットプリンタ
【発明者】 【氏名】橋本 進
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内

【要約】 【課題】カラーインクジェットプリンタの再移動時にインクキャリッジの主走査方向へのズレを確実に防止し得る機構を設け、印字工程でのインク吐出不良および画像情報の欠落を防止することができるインクジェットプリンタを提供する。

【解決手段】シリアル型のインクジェットプリンタとして、主走査方向に移動するインクキャリッジ14をロックするインクキャリッジロック機構16を設ける。このインクキャリッジロック機構を、キャビネット11の上面後端に対しヒンジを介して回動する給紙トレイ12の一側端より突出する給紙用ガイド12aによって構成する。給紙トレイを、カラーインクジェットプリンタ使用時に給紙用ガイドによるインクキャリッジのロックを解除するロック解除位置と、カラーインクジェットプリンタ不使用時に給紙用ガイドによるインクキャリッジのロックを行うロック位置とに変換させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリアル型のインクジェットプリンタにおいて、走査方向に移動するインクキャリッジをロックするインクキャリッジロック機構を備え、このインクキャリッジロック機構は、インクジェットプリンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によって構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項2】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材は、インクジェットプリンタ使用時にその一部分によるインクキャリッジのロックを解除するロック解除位置まで移動されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項3】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材は、インクジェットプリンタ不使用時にその一部分によるインクキャリッジのロックを行うロック位置まで移動されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項4】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材は、インクジェットプリンタ本体に対し回転自在に支持されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項5】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクキャリッジは、インクキャリッジのインクヘッドをメンテナンスするホームポジションでインクキャリッジロック機構によるロックがなされていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項6】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクキャリッジは、可動部材の一部分によって直接ロックされていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項7】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材は、インクジェットプリンタ不使用時にインクジェットプリンタ本体の保護対象部分を保護する保護カバーとして用いられることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項8】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクジェットプリンタ本体には、可動部材の一部分によってインクキャリッジをロックするときに、上記可動部材の一部分が入り込む孔が設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項9】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材としては、給紙トレイが適用されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項10】 上記請求項9に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクキャリッジロック機構は、給紙トレイの一部分によって構成されており、この給紙トレイの一部分は、給紙ガイドの機能を有していることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項11】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、可動部材としては、排紙トレイが適用されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項12】 上記請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクキャリッジは、モータなどの駆動手段によって走査方向に移動可能に構成されており、上記駆動手段に作用する負荷に応じて可動部材の一部分によるインクキャリッジのロック状態が検知されるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項13】 上記請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、インクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロックは、インクキャリッジがホームポジションに位置しているときにのみ行えるようになっていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル型のインクジェットプリンタに関し、詳しくは、走査方向に移動するインクキャリッジをインクジェットプリンタ不使用時にロックするようにしたものに係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリアル型のインクジェットプリンタにおいては、通常、インクキャリッジは非印字時および非通電時にホームポジションでメンテナンスユニットのヘッドキャップ機能を利用してインクヘッドからのインクの蒸発を防止する状態で停止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のインクジェットプリンタのコンパクト化、並びにホームユース化が進むにつれて、インクジェットプリンタの持ち運びを行なうことが多くなってきた。その場合、上述したヘッドキャッピング状態だけでは、インクヘッドが走査方向にズレてしまい、装置の停止中にインクヘッドの乾燥が進行し、印字工程でのインク吐出不良を招来することがある。
【0004】また、インクヘッドがズレることによって、シリアルインクヘッドの走査距離が変化し、通紙サイズに合致しない印字が行われ、画像情報の欠落が発生することがある。
【0005】そこで、例えば、特開昭60−178063号報に示すもののように、インクキャリッジを走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構を備えたインクジェットプリンタが開示されている。
【0006】また、その他のインクジェットプリンタとしては、装置の製造後に梱包されてユーザが購入するまでの輸送中において、インクキャリッジの走査方向への移動を規制するインクキャリッジロック機構を備えたものもある(特開平5−8398号報参照)。このものでは、インクヘッドの破壊を防止するインクヘッドのキャッピングとインクヘッドの位置ロックとを備えている。
【0007】ところが、上述した前者のインクジェットプリンタのインクキャリッジロック機構は、インクヘッドをメンテナンスするときにインクヘッドの位置を正確にするためのものであるため、メンテナンス終了後にインクキャリッジのロックが解除されることになる。
【0008】また、上記後者のインクジェットプリンタのインクキャリッジロック機構においても、インクキャリッジの走査方向への移動規制は、ユーザが購入するまでの輸送中に限られたものであり、それ以後はロックが解除された状態となる。
【0009】そのため、いずれの公報においても、インクジェットプリンタを設置後、再移動を行うときに、インクキャリッジの走査方向への移動を規制することができず、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落といった問題に十分に対処することができない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インクジェットプリンタの再移動時にインクキャリッジの走査方向へのズレを確実に防止し得る機構を設け、印字工程でのインク吐出不良および画像情報の欠落を防止することができるインクジェットプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、シリアル型のインクジェットプリンタとして、走査方向に移動するインクキャリッジをロックするインクキャリッジロック機構を設ける。そして、上記インクキャリッジロック機構を、インクジェットプリンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によって構成している。
【0012】この特定事項により、インクキャリッジは、インクジェットプリンタの再移動時の走査方向への移動がインクキャリッジロック機構によりロックされることになり、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止することが可能となる。しかも、インクキャリッジロック機構は、インクジェットプリンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によって構成されているので、インクキャリッジの走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキャリッジロック機構を別途設ける必要がなく、可動部材の一部分が流用されて部品点数が削減されることになり、コストの低廉化を図ることも可能となる。
【0013】特に、可動部材の動きを特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
【0014】つまり、インクジェットプリンタ使用時にその一部分によるインクキャリッジのロックを解除するロック解除位置まで可動部材を移動させるようにしている。
【0015】この特定事項により、インクキャリッジロック機構は、可動部材をロック解除位置まで移動させるのみでインクキャリッジのロックが簡単に解除されることになり、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0016】また、インクジェットプリンタ不使用時にその一部分によるインクキャリッジのロックを行うロック位置まで可動部材を移動させるようにしている。
【0017】この特定事項により、インクキャリッジロック機構は、可動部材をロック位置まで移動させるのみでインクキャリッジが簡単にロックされることになり、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0018】そして、インクジェットプリンタ本体に対し可動部材を回転自在に支持している。
【0019】この特定事項により、インクキャリッジロック機構は、可動部材をロック位置とロック解除位置との間で回転させるのみでインクキャリッジが簡単にロックまたはロック解除されることになり、操作性の向上を円滑に図ることが可能となる。
【0020】特に、インクキャリッジのロック位置を具体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0021】つまり、インクキャリッジのインクヘッドをメンテナンスするホームポジションでインクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロックを行っている。
【0022】この特定事項により、インクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロック位置において、インクヘッドのメンテナンスが円滑に行え、印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に防止することが可能となる。
【0023】特に、インクキャリッジ機構の信頼性を高め得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0024】つまり、インクキャリッジを可動部材の一部分によって直接ロックしている。この特定事項により、インクキャリッジの走査方向への移動が可動部材の一部分によって直接規制されることになり、インクキャリッジロック機構の信頼性を高めることが可能となる。
【0025】特に、可動部材を具体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0026】つまり、可動部材を、インクジェットプリンタ不使用時にインクジェットプリンタ本体部の保護対象部分を保護する保護カバーとして用いている。
【0027】この特定事項により、インクジェットプリンタ本体部の表示パネルや各種スイッチ類などの保護対象部分を保護する保護カバーが可動部材として流用され、インクジェットプリンタ不使用時に保護対象部分の保護と、インクキャリッジの走査方向への移動規制とを両立させることが可能となる。
【0028】そして、可動部材の一部分によってインクキャリッジをロックするときに、上記可動部材の一部分が入り込む孔をインクジェットプリンタ本体に設けている場合には、可動部材の一部分が孔に入り込んで可動部材がインクジェットプリンタ本体に対し張り出すことなく移動してインクキャリッジがロックされることになり、インクキャリッジのロック位置での可動部材の張り出しを防止することが可能となる。
【0029】また、給紙トレイを可動部材として適用している場合には、給紙トレイの一部分によりインクキャリッジの移動規制を行うように移動させた給紙トレイによって用紙の載置面が隠され、給紙トレイ上への埃などの蓄積が削減される。
【0030】加えて、インクキャリッジロック機構を構成する給紙トレイの一部分に、給紙ガイドの機能を備えさせている場合には、インクキャリッジの移動を規制する上で張り出した部分(一部分)を有効利用して給紙トレイ上での給紙のガイドを効果的に行うことが可能となる。
【0031】これに対し、排紙トレイを可動部材として適用している場合には、排紙トレイの一部分によりインクキャリッジの移動規制を行うように移動させた排紙トレイによって用紙の載置面が隠され、排紙トレイ上への埃などの蓄積が削減される。
【0032】特に、インクキャリッジのロック状態を検知し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0033】つまり、モータなどの駆動手段によってインクキャリッジを走査方向に移動可能に構成し、インクジェットプリンタ使用時に、上記駆動手段に作用する負荷に応じて可動部材の一部分によるインクキャリッジのロック状態を検知するようにしている。
【0034】この特定事項により、インクキャリッジロック機構によりインクキャリッジのロックが行われているときにモータ等の駆動手段に始動電流が印加されると、駆動手段が過負荷となるので、この駆動手段の過負荷の検出によって、可動部材の使用不可能状態が検知されることになり、インクキャリッジのロック状態を迅速に対処することが可能となる。
【0035】更に、インクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロックを、インクキャリッジがホームポジションに位置しているときにのみ行えるようにしている場合には、インクキャリッジがホームポジションから若干ズレて位置しているときなどにインクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロックが行われないようにして、ホームポジションから若干ズレた位置でのインクキャリッジのロックを防止し、インクキャリッジをホームポジションに確実に位置付けることが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0037】<第1の実施の形態>図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係わるシリアル型のインクジェットプリンタを示し、このインクジェットプリンタ1は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキャビネット11の上面に設けられた可動部材としての給紙トレイ12を備えている。この給紙トレイ12は、キャビネット11の後面に図示しないヒンジを介して回転自在に支持され、その上面に載置された記録用紙の給紙位置を位置決めしつつガイドする給紙用ガイド12a(一部分)を備えている。この給紙用ガイド12aは、給紙トレイ12の一側端(図では左側端)上に凸設されている。また、キャビネット11の上面中央部には、保護対象部分としての表示パネル13が設けられている。そして、給紙トレイ12は、インクジェットプリンタ使用時に基端(後端)のヒンジを介して後方に傾斜した位置(図1に示す位置)に、インクジェットプリンタ不使用時に表示パネル13を覆うようにキャビネット11の上面に沿って倒伏した位置(図2に示す位置)にそれぞれ変換されるようになっている。この場合、給紙トレイ12は、表示パネル13を保護する保護カバーとしての機能を有している。
【0038】また、図3に示すように、キャビネット11の内部には、給紙トレイ12から排紙トレイ(図示せず)に亘って、図示しないピックアップローラ、給紙ローラ、搬送路、PSローラ、インクキャリッジ14および排紙ローラ(図示せず)が順に設けられている。
【0039】上記インクキャリッジ14は、図示しない駆動手段としてのDCモータに駆動連結されている。具体的には、図示しないが、DCモータの出力軸に回転一体に連結された駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡されたベルトの往路にインクキャリッジ14が固定され、DCモータの駆動に伴って図3における左右方向(主走査方向)にインクキャリッジ14(インクヘッド)がガイドシャフト15に沿って、往復移動するようになっている。
【0040】また、インクキャリッジ14には、図示しないインクタンクが搭載されていると共にインクヘッドが設けられている。具体的には、インクキャリッジ14には、Bk(ブラック),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の各色のインクを個別に収容した4個の第1〜第4インクタンクが主走査方向 に順に並べられて搭載されている。また、インクヘッドの内部には、これらタンクに供給路(図示せず)を経て個別に繋がる複数のノズル(図示せず)が設けられている。
【0041】そして、上記インクジェットプリンタ1には、インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構16を備えている。このインクキャリッジロック機構16は、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによって構成されている。上記インクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスするホームポジション(図では主走査方向の一側端)で、インクキャリッジロック機構16によるロックがなされるようになっている。
【0042】上記キャビネット11の表示パネル13一側方位置(左側方位置)には、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによってインクキャリッジ14をロックするときに、上記給紙トレイ一側端の給紙用ガイド12aが入り込む孔11aが設けられている。そして、上記孔11aを介してキャビネット11内に入り込んだ給紙用ガイド12aは、ホームポジションにあるインクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してインクキャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするように直接ロックするようになされている。この場合、インクジェットプリンタ使用時に、DCモータに作用する負荷に応じてインクキャリッジロック機構16によるロック状態つまり給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロック状態が検知されるようになっている。
【0043】上記給紙トレイ12は、インクジェットプリンタ使用時に後方に傾斜した位置、つまり給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図1に示す位置)まで移動されるようになっている。一方、インクジェットプリンタ不使用時に表示パネル13を覆うようにキャビネット11の上面に沿って倒伏した位置、つまり給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図2および図3に示す位置)まで移動されるようになっている。
【0044】そして、図4に示すように、キャビネット11内には、給紙トレイ12を給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置まで移動させた際にロック位置で保持する保持機構18が設けられている。この保持機構18は、給紙用ガイド12aの一側面に凹設された窪み18aと、この窪み18aに対し弾性的に係合して給紙トレイ12をロック位置に保持する係合片18bとを備えている。
【0045】したがって、本実施形態では、インクキャリッジ14は、インクジェットプリンタ1の再移動時の走査方向への移動がインクキャリッジロック機構16によってロックされることになり、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止することができる。そして、インクキャリッジロック機構16は、キャビネット11の後面にヒンジを介して回転自在に支持された給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによって構成されているので、インクキャリッジ14が簡単にロックまたはロック解除されて操作性の向上を図れる上、インクキャリッジ14の走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキャリッジロック機構16を別途の部材によって構成する必要がなく、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aが流用されて部品点数が削減されることになり、コストの低廉化を図ることもできる。
【0046】また、給紙トレイ12は、インクジェットプリンタ使用時に給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図1に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリンタ不使用時に給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図2および図3に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14が簡単にロックされることになり、インクキャリッジロック機構16の操作性の向上を図ることができる。
【0047】そして、インクキャリッジ14のインクヘッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスするホームポジションでインクキャリッジロック機構16によるインクキャリッジ14のロックを行っているので、インクキャリッジ14のロック位置において、インクヘッドのメンテナンスが円滑に行え、印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に防止することができる。しかも、給紙トレイ12は、ロック位置において保持機構18により効果的に保持され、インクキャリッジロック機構16の信頼性を高めることができる。
【0048】また、インクキャリッジ14が給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによって直接ロックされているので、インクキャリッジ14の主走査方向への移動が給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによって直接規制されることになり、インクキャリッジロック機構16の信頼性を高めることができる。
【0049】しかも、給紙トレイ12は、表示パネル13を保護する保護カバーとしての機能を有しているので、キャビネット11の表示パネル13を保護する保護カバーとして流用され、インクジェットプリンタ不使用時に表示パネル13の保護と、インクキャリッジ14の走査方向への移動規制とを両立させることができる。
【0050】そして、インクジェットプリンタ不使用時に給紙トレイ12の給紙用ガイド12aが入り込む孔11aがキャビネット11の表示パネル13一側方位置に設けられているので、給紙トレイ12より突出する給紙用ガイド12aが孔11aに入り込んで給紙トレイ12がキャビネット11上面に対し張り出すことなく移動してインクキャリッジ14がロックされることになり、インクキャリッジ14のロック位置での給紙トレイ12の張り出しを防止することができる。
【0051】また、給紙トレイ12は、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット11の上面に沿って倒伏した位置でインクキャリッジ14をロックするので、給紙トレイ12上の用紙の載置面が隠され、給紙トレイ12上への埃などの蓄積を削減することができる。
【0052】加えて、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによってインクキャリッジ14を直接ロックすることにより、インクキャリッジ14の移動を規制する上で張り出した給紙用ガイド12aを有効利用して給紙トレイ12上での給紙のガイドを効果的に行うことができる。
【0053】更に、インクジェットプリンタ使用時に、DCモータに作用する負荷に応じて、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロック状態を検知できる。そして、インクキャリッジ14のロック状態に迅速に対処することができる。少し詳しく述べると、インクキャリッジロック機構16によりインクキャリッジ14のロックが行われているときに、DCモータに始動電流が印加されると、DCモータが過負荷となる。このDCモータの過負荷の検出によって、給紙トレイ12の使用不可能状態を検知できる。
【0054】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2の実施形態を図5および図6に基づいて説明する。
【0055】この実施形態では、インクキャリッジロック機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジロック機構を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0056】すなわち、本例では、インクジェットプリンタ2は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキャビネット21の前面に設けられた可動部材としての排紙トレイ22を備えている。この排紙トレイ22は、キャビネット21の前面下端に図示しないヒンジを介して回転自在に支持され、その上面に排紙される記録用紙の排紙位置を位置決めしつつガイドする排紙用ガイド22a(一部分)を備えている。この排紙用ガイド22aは、排紙トレイ22の一側端(図では左側端)上に凸設されている。そして、排紙トレイ22は、インクジェットプリンタ使用時に基端(下端)のヒンジを介して前方に倒伏した位置(図5に示す位置)に、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット21の前面に沿って起立した位置(図6に示す位置)にそれぞれ変換されるようになっている。
【0057】そして、インクジェットプリンタ2には、インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構23を備えている。このインクキャリッジロック機構23は、排紙トレイ22の排紙用ガイド22aによって構成されている。上記インクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスするホームポジション(図では主走査方向の一側端)で、インクキャリッジロック機構23によるロックがなされるようになっている。
【0058】上記キャビネット11の前面一側寄り位置(中央部よりも左側寄り位置)には、排紙トレイ22の排紙用ガイド22aによってインクキャリッジ14をロックするときに、上記排紙トレイ22一側端の排紙用ガイド22aが入り込む孔21aが設けられている。そして、上記孔21aを介してキャビネット21内に入り込んだ排紙用ガイド22aは、ホームポジションにあるインクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してインクキャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするように直接ロックしている。
【0059】上記排紙トレイ22は、インクジェットプリンタ使用時に前方に倒伏した位置、つまり排紙用ガイド22aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図5に示す位置)まで移動されるようになっている。一方、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット21の前面に沿って起立した位置、つまり排紙用ガイド22aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図6に示す位置)まで移動されるようになっている。
【0060】したがって、本実施形態では、インクキャリッジ14は、インクジェットプリンタ2の再移動時の走査方向への移動がインクキャリッジロック機構23によってロックされることになり、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止することができる。そして、インクキャリッジロック機構23は、キャビネット21の前面下端にヒンジを介して回転自在に支持された排紙トレイ22の排紙用ガイド22aによって構成されているので、インクキャリッジ14が簡単にロックまたはロック解除されて操作性の向上を図れる上、インクキャリッジ14の走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキャリッジロック機構23を別途の部材によって構成する必要がなく、排紙トレイ22の排紙用ガイド22aが流用されて部品点数が削減されることになり、コストの低廉化を図ることもできる。
【0061】また、排紙トレイ22は、インクジェットプリンタ使用時に排紙用ガイド22aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図5に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリンタ不使用時に排紙用ガイド22aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図6に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14が簡単にロックされることになり、インクキャリッジロック機構23の操作性の向上を図ることができる。
【0062】しかも、インクジェットプリンタ不使用時に排紙トレイ22の排紙用ガイド22aが入り込む孔21aがキャビネット21の前面一側寄り位置に設けられているので、排紙トレイ22より突出する排紙用ガイド22aが孔21aに入り込んで排紙トレイ22がキャビネット21前面に対し張り出すことなく移動してインクキャリッジ14がロックされることになり、インクキャリッジ14のロック位置での排紙トレイ22の張り出しを防止することができる。
【0063】更に、排紙トレイ22は、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット21の前面に沿って起立した位置でインクキャリッジ14をロックするので、排紙トレイ22上の用紙の載置面が隠され、排紙トレイ22上への埃などの蓄積を削減することができる。
【0064】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3の実施形態を図7ないし図9に基づいて説明する。
【0065】この実施形態では、インクキャリッジロック機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジロック機構を除くその他の構成は、上記第1の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0066】すなわち、本例では、インクジェットプリンタ3は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキャビネット31の前面に設けられた可動部材としての下方に開口する略コ字状の取っ手32を備えている。この取っ手32は、キャビネット31の上面略中央位置に図示しないヒンジを介して回転自在に支持され、その一方の脚部(図では左側の脚部)の先端(図7および図8では下端)より延びるキャリッジ固定部32aを備えている。このキャリッジ固定部32aは、取っ手32の一方の脚部先端に固定され、キャビネット31内において取っ手32と一体的に回動するようになっている。そして、取っ手32は、インクジェットプリンタ使用時に脚部先端のヒンジを介してキャビネット31の上面に沿うように後方に倒伏した位置(図9に示す位置)に、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット31の上面で起立した位置(図7および図8に示す位置)にそれぞれ変換されるようになっている。
【0067】そして、インクジェットプリンタ3には、インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構33を備えている。このインクキャリッジロック機構33は、取っ手32の一方の脚部先端のキャリッジ固定部32aによって構成されている。上記インクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスするホームポジション(図では主走査方向の一側端)で、インクキャリッジロック機構33によるロックがなされるようになっている。そして、キャビネット21内のキャリッジ固定部32aは、ホームポジションにあるインクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してインクキャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするように直接ロックしている。
【0068】上記取っ手32は、インクジェットプリンタ使用時にキャビネット31上面で後方に倒伏した位置、つまりキャリッジ固定部32aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図9に示す位置)まで移動されるようになっている。一方、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット21の上面で起立した位置、つまりキャリッジ固定部32aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図7および図8に示す位置)まで移動されるようになっている。
【0069】したがって、本実施形態では、インクキャリッジ14は、インクジェットプリンタ3の再移動時の走査方向への移動がインクキャリッジロック機構33によってロックされることになり、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止することができる。そして、インクキャリッジロック機構33は、キャビネット31の上面略中央位置にヒンジを介して回転自在に支持された取っ手32の一方の脚部先端のキャリッジ固定部32aによって構成されているので、インクキャリッジ14が簡単にロックまたはロック解除されて操作性の向上を図れる上、インクキャリッジ14の走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキャリッジロック機構33を別途の部材によって構成する必要がなく、取っ手32の一方の脚部先端のキャリッジ固定部32aが流用されて部品点数が最小限で済み、コストの低廉化を図ることもできる。
【0070】また、取っ手32は、インクジェットプリンタ使用時にキャリッジ固定部32aによるインクキャリッジ14のロックを解除するロック解除位置(図9に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリンタ不使用時にキャリッジ固定部32aによるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図7および図8に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14が簡単にロックされることになり、インクキャリッジロック機構33の操作性の向上を図ることができる。
【0071】しかも、取っ手32は、インクジェットプリンタ不使用時にキャビネット31の上面に沿って倒伏するので、取っ手32がキャビネット31上面に対し張り出すことなく移動してインクキャリッジ14がロックされることになり、インクキャリッジ14のロック位置での取っ手32の張り出しを防止することができる。
【0072】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4の実施形態を図10および図11に基づいて説明する。
【0073】この実施形態では、インクキャリッジロック機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジロック機構を除くその他の構成は、上記第2の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0074】すなわち、本例では、図10の(a)および(b)並びに図11の(a)および(b)に示すように、インクジェットプリンタ2は、キャビネット21の前面に設けられた排紙トレイ22のロック解除位置およびロック位置への移動に連動してインクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構41を備えている。
【0075】このインクキャリッジロック機構41は、ホームポジションの上方をインクキャリッジ14の主走査方向に延びる支え棒42と、この支え棒42の両端に対し長孔43aを介して上下方向に移動可能に支持され、互いに向き合う対向面の先端側(下端側)にインクキャリッジ14を主走査方向両側から挟み込むように傾斜するテーパ面43bを有する一対の固定部材43,43と、この各固定部材43を支え棒42の両端に対し両側からそれぞれ抜け落ち不能に保持する鍔部材44,44と、上記各固定部材43を支え棒42に対し下方に付勢する付勢スプリング(図示せず)と、排紙トレイ22と支え棒42との間に連結され、排紙トレイ22のロック解除位置への移動時に上記支え棒42を上方の退避位置{図10の(a)および(b)に示す位置}に移動させる一方、排紙トレイ22のロック位置への移動時に上記支え棒42を下方の作動位置{図11の(a)および(b)に示す位置}に移動させるリンク機構(図示せず)とを備えている。そして、インクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスするホームポジションで、インクキャリッジロック機構41によるロックがなされるようになっている。
【0076】したがって、本実施形態では、インクジェットプリンタ不使用時に排紙トレイ22をロック位置まで移動させると、リンク機構を介して支え棒42が下方の作動位置{図11の(a)および(b)に示す位置}に移動し、この支え棒42の両端に対し長孔43aを介して一対の固定部材43,43がそれぞれ付勢スプリングの付勢力によって下方に移動することで、インクキャリッジ14を主走査方向両側からテーパ面43bにより挟み込んでホームポジションでロックする。これにより、インクキャリッジ14のホームポジションでのロックが主走査方向両側から確実に行え、インクキャリッジ14のロック性能を高めることができる。
【0077】一方、インクジェットプリンタ使用時に排紙トレイ22をロック解除位置まで移動させると、リンク機構を介して支え棒42が上方の退避位置{図10の(a)および(b)に示す位置}に移動し、この支え棒42と共にその両端の固定部材43,43がそれぞれ上方に移動することで、インクキャリッジ14のテーパ面43bによる挟み込みを解除してホームポジションでのロックを解除する。これにより、インクキャリッジ14のホームポジションでのロック解除が円滑に行え、インクキャリッジ14の走査性能を高めることができる。
【0078】<第5の実施の形態>次に、本発明の第5の実施形態を図12および図13に基づいて説明する。
【0079】この実施形態では、インクキャリッジロック機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジロック機構を除くその他の構成は、上記第3の実施形態の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0080】すなわち、本例では、図12および図13に示すように、インクジェットプリンタ2は、キャビネット21の上面に設けられた取っ手32のロック解除位置およびロック位置への移動によりインクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構51を備えている。
【0081】このインクキャリッジロック機構51は、取っ手32の一方の脚部先端より延びるキャリッジ固定部32aと、インクジェットプリンタ3の不使用時にインクキャリッジ14がホームポジションまで移動していない状態でのキャリッジ固定部32aによるインクキャリッジ14のロックを防止するロック防止部材52とを備えている。
【0082】上記ロック防止部材52は、ホームポジションまで移動するインクキャリッジ14と接触してインクキャリッジ14と共に主走査方向一側(図では左側)のホームポジション位置までスライド移動したときにのみ上記キャリッジ固定部32aの先端を挿通可能とする貫通孔52aを有し、この貫通孔52aを介して挿通されたキャリッジ固定部32aの先端によりインクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)への移動をロックするように構成されている。
【0083】したがって、本実施形態では、インクジェットプリンタ不使用時に取っ手32をロック位置まで移動させると、図13に示すように、キャリッジ固定部32aがロック防止部材52の貫通孔52aを介してホームポジションにあるインクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してインクキャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするようにロックする。このとき、図12に示すように、インクキャリッジ14がホームポジションまで移動していない状態では、キャリッジ固定部32aがロック防止部材52の貫通孔52aを通ることができないので、取っ手32をロック位置まで移動させることができず、インクキャリッジ14がホームポジションまで移動していない状態が検出されることになる。このように、インクキャリッジロック機構51によるインクキャリッジ14のロックが、インクキャリッジ14がホームポジションに位置しているときにのみ行えるようにしている場合には、インクキャリッジ14がホームポジションから若干ズレて位置しているときなどにインクキャリッジロック機構51によるインクキャリッジ14のロックが行われないようにして、ホームポジションから若干ズレた位置でのインクキャリッジ14のロックを防止し、インクキャリッジ14をホームポジションに確実に位置付けることができることになる。よって、印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を防止する上で非常に有利なものとなる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、インクジェットプリンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によってインクキャリッジロック機構を構成することで、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止することができる。しかも、インクキャリッジロック機構を別途設けなくとも可動部材の一部分を流用して部品点数を削減でき、コストの低廉化を図ることもできる。
【0085】また、インクジェットプリンタ使用時にインクキャリッジのロックを解除するロック解除位置まで可動部材を移動させることで、可動部材をロック解除位置まで移動させるのみでインクキャリッジのロックを簡単に解除できる一方、インクジェットプリンタ不使用時にインクキャリッジのロックを行うロック位置まで可動部材を移動させることで、可動部材をロック位置まで移動させるのみでインクキャリッジを簡単にロックでき、インクキャリッジロック機構の操作性の向上を図ることができる。
【0086】そして、インクジェットプリンタ本体に対し可動部材を回転自在に支持することで、可動部材をロック位置とロック解除位置との間で回転させるのみでインクキャリッジを簡単にロックまたはロック解除でき、インクキャリッジロック機構の操作性の向上を円滑に図ることができる。
【0087】また、ホームポジションでインクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロックを行うことで、インクキャリッジのロック位置においてインクヘッドのメンテナンスを円滑に行え、印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に防止することができる。
【0088】しかも、インクキャリッジを可動部材の一部分によって直接ロックすることで、インクキャリッジの走査方向への移動を可動部材の一部分によって直接規制し、インクキャリッジロック機構の信頼性を高めることができる。
【0089】そして、インクジェットプリンタ不使用時にインクジェットプリンタ本体部の保護対象部分を保護する保護カバーとして可動部材を用いることで、保護カバーを可動部材として流用し、インクジェットプリンタ不使用時に保護対象部分の保護と、インクキャリッジの走査方向への移動規制とを両立させることができる。
【0090】また、可動部材の一部分が入り込む孔をインクジェットプリンタ本体に設けることで、可動部材をインクジェットプリンタ本体に対し張り出させることなく移動させてインクキャリッジをロックでき、インクキャリッジのロック位置での可動部材の張り出しを防止することができる。
【0091】更に、給紙トレイまたは排紙トレイを可動部材として適用することで、ロック位置に移動させた給紙トレイまたは排紙トレイによって用紙の載置面を隠すことができ、給紙トレイ上または排紙トレイ上への埃などの蓄積を削減させることができる。
【0092】加えて、給紙トレイの一部分に給紙ガイドの機能を備えさせることで、給紙トレイから張り出した部分を有効利用して給紙トレイ上での給紙のガイドを効果的に行うことができる。
【0093】また、インクジェットプリンタ使用時に、インクキャリッジを走査方向に移動させるモータなどの駆動手段に作用する負荷に応じてインクキャリッジのロック状態を検知することで、インクキャリッジロック機構によるインクキャリッジのロック時に印加した始動電流により過負荷となる駆動手段の過負荷の検出によって、可動部材の使用不可能状態を検知でき、インクキャリッジのロック状態を迅速に対処することができる。
【0094】更に、ホームポジションに位置しているときにのみインクキャリッジのロックを行えるようにすることで、ホームポジションから若干ズレた位置でのインクキャリッジのロックを防止し、インクキャリッジをホームポジションに確実に位置付けることができ、印字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を防止する上で非常に有利なものとなる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
【出願日】 平成14年5月9日(2002.5.9)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
【公開番号】 特開2003−326818(P2003−326818A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−134174(P2002−134174)