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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】河路 誠司
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内

【要約】 【課題】エラー原因の調査を容易にする画像形成装置を提供する。

【解決手段】出力すべき画像の内容をページ記述言語などで記述した内容情報と、画像の出力条件を示す条件情報と、内容情報及び条件情報に基づいて画像形成装置が形成した画像と、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報とを含んだ出力ジョブ情報を、画像形成装置が記憶する。エラーが発生した場合は、エラー情報を含む出力ジョブ情報を参照することで、容易にエラーを解析する事ができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 画像の出力条件を示す条件情報を外部から受け付け、受け付けた条件情報に基づいて画像を形成し、形成した画像を出力する画像形成装置において、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成する手段と、条件情報、形成した画像、及びエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶する記憶手段と、記憶している出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 出力すべき画像の内容を記述した内容情報、及び画像の出力条件を示す条件情報を外部の装置から受信し、受信した内容情報及び条件情報に基づいて画像を形成し、形成した画像を出力する画像形成装置において、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成する手段と、内容情報、条件情報、形成した画像、及びエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶する記憶手段と、記憶している出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 出力ジョブ情報に含まれるエラー情報の内容に応じて、該出力ジョブ情報に含まれる複数の情報のうち一又は複数の情報を選択する選択手段と、前記記憶手段が記憶する前記出力ジョブ情報から前記選択手段が選択した情報を削除する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記記憶手段が一の出力ジョブ情報を記憶する都度、前記記憶手段が記憶している複数の出力ジョブ情報のうち最も古い出力ジョブ情報を前記記憶手段から削除する削除手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】 前記送信手段は、前記削除手段が削除する出力ジョブ情報を外部へ送信すべくなしてあることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】 前記記憶手段が一の出力ジョブ情報を記憶する都度、該出力ジョブ情報に含まれるエラー情報と同一のエラー情報を含む他の出力ジョブ情報を前記記憶手段が記憶しているか否かを判定する判定手段と、前記記憶手段が前記出力ジョブ情報を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、前記出力ジョブ情報を前記記憶手段から削除する手段とを更に備え、前記送信手段は、前記出力ジョブ情報を外部へ送信すべくなしてあることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発生したエラーに関する情報を記憶する事ができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】外部からの指示により画像の形成を行う画像形成装置は、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部の装置から、形成すべき画像に係る画像情報を受信し、受信した画像情報をバッファに一時記憶し、記憶した画像情報を解析して出力すべき画像を形成し、形成した画像を出力する。従来の画像形成装置では、受信した画像情報がエラーを含んでいる場合は、エラーを含んだ画像を出力するか、又は受信した画像情報を破棄していた。
【0003】従来の画像形成装置においてエラーが発生した場合、エラーの原因を調査するためには、画像情報をヘキサダンプデータとして出力して、出力されたヘキサダンプデータを解析する、又は画像情報を外部へ取りだして、取り出した画像情報を解析する必要があった。これらの調査の方法では、ヘキサダンプデータの出力または画像情報の外部への出力のために、画像形成装置に対して特別の操作を施す必要がある、又は他の特殊な装置を用いる必要があり、更に、場合によってはメーカ等の画像形成装置の管理機関が技術者をユーザ先へ派遣して前述の作業を行う必要がある等、調査に手間がかかるという問題がある。
【0004】この問題を解決するために、特開平10−119366号公報においては、外部の装置から受信した画像情報を記憶する記憶部を備えた画像形成装置が開示されている。該画像形成装置にエラーが発生した場合は、前記記憶部に記憶されている画像情報を読み出すことにより、容易にエラーの原因を調査することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の画像形成装置では、記憶される情報は、外部の装置から受信した画像情報であり、エラーの内容を示す情報が記録されていないため、記憶部から読み出した画像情報を解析してエラーの原因を調査するのに依然として手間がかかるという問題がある。
【0006】また、前述の従来の画像形成装置では、エラーの状況に関係なく画像情報が記憶されるため、記憶部に多大な記憶容量が必要となるという問題がある。また、多大な記憶容量のために記憶部の容積が大きくなり、小型の画像形成装置に適用することが困難であるという問題がある。
【0007】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を記憶することで、エラー原因の調査を容易にする画像形成装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的とするところは、不要な情報を削除することで必要な記憶容量を小さくし、装置の小型化を可能とする画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装置は、画像の出力条件を示す条件情報を外部から受け付け、受け付けた条件情報に基づいて画像を形成し、形成した画像を出力する画像形成装置において、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成する手段と、条件情報、形成した画像、及びエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶する記憶手段と、記憶している出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明に係る画像形成装置は、出力すべき画像の内容を記述した内容情報、及び画像の出力条件を示す条件情報を外部の装置から受信し、受信した内容情報及び条件情報に基づいて画像を形成し、形成した画像を出力する画像形成装置において、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成する手段と、内容情報、条件情報、形成した画像、及びエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶する記憶手段と、記憶している出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】本発明に係る画像形成装置は、出力ジョブ情報に含まれるエラー情報の内容に応じて、該出力ジョブ情報に含まれる複数の情報のうち一又は複数の情報を選択する選択手段と、前記記憶手段が記憶する前記出力ジョブ情報から前記選択手段が選択した情報を削除する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0012】本発明に係る画像形成装置は、前記記憶手段が一の出力ジョブ情報を記憶する都度、前記記憶手段が記憶している複数の出力ジョブ情報のうち最も古い出力ジョブ情報を前記記憶手段から削除する削除手段を更に備えることを特徴とする。
【0013】本発明に係る画像形成装置は、前記送信手段は、前記削除手段が削除する出力ジョブ情報を外部へ送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0014】本発明に係る画像形成装置は、前記記憶手段が一の出力ジョブ情報を記憶する都度、該出力ジョブ情報に含まれるエラー情報と同一のエラー情報を含む他の出力ジョブ情報を前記記憶手段が記憶しているか否かを判定する判定手段と、前記記憶手段が前記出力ジョブ情報を記憶していると前記判定手段が判定した場合に、前記出力ジョブ情報を前記記憶手段から削除する手段とを更に備え、前記送信手段は、前記出力ジョブ情報を外部へ送信すべくなしてあることを特徴とする。
【0015】本発明においては、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成し、画像の出力条件を示す条件情報、及び形成した画像と共に出力ジョブ情報として記憶することにより、エラーが発生した場合にエラーの解析を容易にさせる。また、出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段を備えたため、出力ジョブ情報の取り出しを容易にさせる。
【0016】また、本発明においては、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成し、出力すべき画像の内容を記述した内容情報、画像の出力条件を示す条件情報、及び形成した画像と共に出力ジョブ情報として記憶することにより、エラーが発生した場合にエラーの解析を容易にさせる。また、出力ジョブ情報を外部へ送信する送信手段を備えたため、出力ジョブ情報の取り出しを容易にさせる。
【0017】更に、本発明においては、エラーの種類によって解析に必要な情報は異なるため、出力ジョブ情報に含まれる複数の情報のうち、エラー情報の内容に応じて不要な情報を削除して出力ジョブ情報を記憶することにより、必要な記録容量を節約することができる。
【0018】更に、本発明においては、出力ジョブ情報を記憶する都度、既に記憶している複数の出力ジョブ情報のうち最も古い出力ジョブ情報を削除する、又は外部へ移すことにより、必要な記録容量を節約することができる。
【0019】更に、本発明においては、出力ジョブ情報を記憶する都度、既に記憶している複数の出力ジョブ情報のうちエラー情報が重複する出力ジョブ情報があった場合に、該出力ジョブ情報を削除して外部へ送信することにより、必要な記録容量を節約すると共に、頻発するエラーを報知する事ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)図1は、本発明の画像形成装置の内部の構成、及び本発明の画像形成装置と外部の装置との接続形態を示したブロック図である。図中1は、本発明の画像形成装置であり、画像形成装置1は、外部から画像の出力の指示を受信して画像の出力を行うレーザビームプリンタ装置である。画像形成装置1は、用紙を供給する給紙部、画像が形成された用紙を排出する排紙部、画像を用紙に転写する転写部、及び画像を用紙に定着させる定着部などのレーザビームプリンタ装置としての機能を実現するための構成部分からなる本体部13と、本体部13に接続されて本体部13の動作を制御する制御部2とを備えている。また、画像形成装置1は、ユーザからの操作を受け付けるボタン等から構成される操作部11と、磁気ディスク又はメモリカード等の記録媒体を受け付けて情報を書き込む外部記憶装置12とを備えており、操作部11及び外部記憶装置12は共に制御部2に接続されている。
【0021】制御部2は、演算を行うCPU21と、演算に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM22と、画像形成装置1を制御するために必要なプログラムを記憶しているROM23とを備えており、CPU21は、ROM23が記憶しているプログラムに従って画像形成装置1の制御を行う。制御部2は、本体部13に接続された内部インタフェース部24を備えており、CPU21は、内部インタフェース部24を介して本体部13との間で情報をやりとりして本体部13の制御を行う。制御部2は、また、ハードディスク又は不揮発性メモリ等からなる内部記憶装置26を備えており、内部記憶装置26は、後述する複数の出力ジョブ情報を記憶する。制御部2は、また、タイマ27と時計機能を実現するRTC(Real Time Clock)28とを備え、時間に関わる処理を行うことが可能な構成となっている。更に、制御部2は、外部の第1通信ネットワークLNに接続されている外部インタフェース部25を備えており、制御部2は、外部インタフェース部25を介して第1通信ネットワークLNとの間で情報の送受信を行う。
【0022】第1通信ネットワークLNは、ユーザによって管理されるローカルなネットワークであり、第1通信ネットワークLNは、磁気ディスク又は磁気テープ等の記録媒体へ情報を書き込むドライブ装置、又はサーバ装置からなる記憶装置3と、PC等のコンピュータからなる複数のホスト装置4,4,…が接続されている。ユーザによって操作されたホスト装置4が画像の出力指示を第1通信ネットワークLNを介して画像形成装置1へ送信し、制御部2は、外部インタフェース部25から前記出力指示を受信して画像形成の処理を行う。第1通信ネットワークLNは、更に、インターネット等の広域的なネットワークである第2通信ネットワークWNに接続されており、第2通信ネットワークWNには、PC又はサーバ装置などからなる管理装置5が接続されている。管理装置5は、画像形成装置1のメーカ等の、画像形成装置1を管理する管理機関によって管理されている。なお、第1通信ネットワークLN及び第2通信ネットワークWNは、その一部または全てが無線にて構成されていても良い。
【0023】図2は、画像形成装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。ユーザによって操作されたホスト装置4のアプリケーションプログラム又はドライバプログラムによって、出力すべき画像の内容をページ記述言語で記述した内容などの、出力すべき画像の内容を記述した内容情報と、印刷枚数などの画像の出力条件を示す条件情報とが作成され、ホスト装置4から第1通信ネットワークLNを介して画像形成装置1へ内容情報および条件情報が送信される。画像形成装置1は、外部インタフェース部25にてホスト装置4から内容情報および条件情報を受信し(S11)、CPU21は、受信した内容情報および条件情報を含んだ出力ジョブ情報を作成して内部記憶装置26に記憶する(S12)。CPU21は、次に、内容情報および条件情報に基づいて、出力すべき画像を形成し(S13)、前記出力ジョブ情報に形成した画像を含ませて内部記憶装置26に記憶する(S14)。CPU21は、次に、形成した画像を内部インタフェース部24を介して本体部13へ送信して、本体部13の制御を行い、画像形成装置1は、画像を出力する(S15)。
【0024】次に、CPU21は、画像の出力に係るエラーの有無又は種類を示すエラー情報を作成して、前記出力ジョブ情報にエラー情報を含ませて内部記憶装置26に記憶する(S16)。用紙切れ又は紙詰まり等のエラーが本体部13にて発生した場合は、CPU21は、内部インタフェース部24を介してエラーの種類を示す信号を本体部13から受信してエラー情報を作成する。また、ホスト装置4との間の通信エラー、又は内容情報の解析エラー等のエラーが制御部2内で発生した場合においても、CPU21はエラー情報を作成する。また、エラーが発生しなかった場合は、CPU21は、エラー無しを示すエラー情報を作成する。
【0025】次に、画像形成装置1は、ユーザからの画像の誤出力があった旨の入力を監視する(S17)。ユーザは、画像の誤り、又は出力の位置ずれ等の誤出力があった場合には、画像形成装置1の操作部11又はホスト装置4を操作して、誤出力があった旨を入力する。画像形成装置1が、外部インタフェース部25を介してホスト装置4から、又は操作部11にて画像の誤出力の入力を受け付けた場合は(S17:YES)、CPU21は、内部記憶装置26に記憶している出力ジョブ情報に含まれるエラー情報を、画像の誤出力を示すエラー情報に修正して(S18)、処理を終了する。画像形成装置1が画像の誤出力の入力を受け付けなかった場合は(S17:NO)、CPU21は、誤出力の入力を監視している時間が予め定められた所定の時間を経過しているか否かを判定し(S19)、所定の時間が経過していない場合は(S19:NO)、ステップS17へ処理を戻して誤出力の入力の監視を続行する。ステップS19において所定の時間が経過している場合は(S19:YES)、CPU21は処理を終了する。
【0026】図3は、内部記憶装置26に記憶される出力ジョブ情報の内容の例を示す概念図である。出力ジョブ情報は、作成された時間の情報を含み、図中に****.pdlと示した内容情報のファイル、及び図中に****.imgと示した画像のファイルを含んでおり、更に、条件情報およびエラー情報の内容を含んでいる。出力ジョブ情報は、画像形成の処理毎に作成され、複数の出力ジョブ情報が内部記憶装置26に記憶される。
【0027】画像形成装置1は、所定の時刻になる、又はユーザからの要求を受け付ける等のトリガーがあった場合に、内部記憶装置26に記憶している出力ジョブ情報を、外部記憶装置12へ送信して記録媒体に記録するか、又は外部インタフェース部25を介して外部へ送信する。画像形成装置1から送信された出力ジョブ情報は、第1通信ネットワークLNを介して、記憶装置3又はホスト装置4へ送信され、記憶装置3又はホスト装置4に記憶される。あるいは、画像形成装置1から送信された出力ジョブ情報は、第1通信ネットワークLN及び第2通信ネットワークWNを介して管理装置5へ送信され、管理装置5が出力ジョブ情報を記憶する。
【0028】以上詳述した如く、本発明の画像形成装置1は、画像形成の処理毎に、前述の如き出力ジョブ情報を記憶する。出力ジョブ情報は、内容情報、条件情報、画像、及びエラー情報を含んでいるため、エラーが発生した場合に、エラー情報を参照することでエラーの内容が明確になり、内容情報、条件情報、及び画像を解析することで出力エラーの解析を容易に行うことができる。例えば、内容情報および条件情報が正常であるのに対して画像が異常である場合は、内容情報および条件情報から画像を形成する処理にエラーの原因があると推測でき、また、内容情報が異常である場合には、通信エラー又はホスト装置4の異常がエラーの原因であると推測できる。
【0029】また、画像形成装置1は、出力ジョブ情報を外部へ送信する機能を有しているため、ユーザは出力ジョブ情報を容易に得てエラーを解析することができる。更に、画像形成装置1から管理装置5へ出力ジョブ情報を送信することにより、画像形成装置1の管理機関は、リモートで画像形成装置1のエラーを解析する等、ユーザ先へ技術者を派遣する手間を省いて画像形成装置1を管理することができる。
【0030】本実施の形態においては、画像形成装置1をレーザビームプリンタ装置であるとしたが、画像形成装置1は、本体部13にスキャナ部を備え、スキャナ部にて画像を読みとって出力すべき画像を形成する複写装置であってもよい。この場合は、画像形成装置1が外部から受信する内容情報は存在せず、画像形成装置1は、操作部11にてユーザから条件情報の入力を受け付け、出力ジョブ情報は、条件情報、形成した画像、及びエラー情報から構成される。また、画像形成装置1は、感熱方式またはインクジェット方式などのレーザビーム方式以外の方式で画像を形成するプリンタ装置であってもよく、更には、プリンタ装置、ファクシミリ装置、又は複写装置など複数の装置の機能を有する複合機であってもよい。
【0031】(実施の形態2)実施の形態2においては、エラーの解析に不必要な情報を削除することにより記憶容量を節約することができる画像形成装置を実現する。本実施の形態に係る画像形成装置1の内部の構成は、図1に内部の構成を示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0032】本実施の形態に係る画像形成装置1は、削除すべき情報をエラー情報の内容に対応して規定した削除規定情報を、ROM23又は内部記憶装置26に記憶している。図4は、削除規定情報の内容の例を示す概念図である。削除規定情報では、エラー情報の内容が、1〜4のエラーレベルに分類されており、夫々のレベルに対応して、削除すべき情報が規定されている。図中には、削除すべき情報を×で、記憶しておくべき情報を○で示している。
【0033】エラーレベル1には、「エラー無し」「用紙切れ」及び「トナー切れ」のエラー情報の内容が分類されている。これらのエラーは出力ジョブ情報を解析することもなく原因が明確であり、エラー情報の内容を即時的に報知することでエラーに対応する事が可能であるため、エラーレベル1に対応して、内容情報、条件情報、画像、及びエラー情報の全ての情報が、削除すべき情報として規定されている。
【0034】エラーレベル2には、「給紙付近ジャム」「排紙付近ジャム」及び「転写付近ジャム」のエラー情報の内容が分類されている。これらのエラーを解析するためには、ジャムの発生箇所を明確にし、更に発生条件を解析する必要があるため、エラー情報および条件情報が必要となる。このため、エラーレベル2に対応して、解析に不必要な内容情報および画像が削除すべき情報として規定されている。
【0035】エラーレベル3には、「定着付近ジャム」のエラー情報の内容が分類されている。全面が黒ベタになった画像を出力するときに用紙が定着部に張り付いた状態となってジャムが発生する場合など、形成した画像が原因となって定着部でのジャムが発生する場合があるため、定着付近ジャムのエラーを解析するには、エラー情報および条件情報に加えて、画像が必要となる。このため、エラーレベル3に対応して、解析に不必要な内容情報が削除すべき情報として規定されている。
【0036】エラーレベル4には、「誤出力」のエラー情報の内容が分類されている。誤出力の原因としては、ホスト装置4が作成する内容情報に異常がある場合、又は制御部2が画像を形成する処理に異常がある場合など、様々な原因が考えられるため、誤出力のエラーを解析するには、内容情報、条件情報、画像、及びエラー情報の全ての情報を解析する必要がある。このため、エラーレベル4に対応して削除すべき情報は規定されていない。
【0037】図5は、実施の形態2に係る画像形成装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。画像形成装置1は、内容情報および条件情報を受信し、出力ジョブ情報を内部記憶装置26に記憶し、画像を出力する画像形成処理を行う(S21)。ステップS21の画像形成処理の内容は、図2に示した実施の形態1におけるステップS11〜S16の処理と同様である。画像形成装置1は、次に、ユーザからの画像の誤出力があった旨の入力を監視する(S22)。画像形成装置1が画像の誤出力の入力を受け付けた場合は(S22:YES)、制御部2のCPU21は、内部記憶装置26に記憶している出力ジョブ情報に含まれるエラー情報を、画像の誤出力を示すエラー情報に修正して(S23)、処理を終了する。画像形成装置1が画像の誤出力の入力を受け付けなかった場合は(S22:NO)、CPU21は、誤出力の入力を監視している時間が予め定められた所定の時間を経過しているか否かを判定し(S24)、所定の時間が経過していない場合は(S24:NO)、ステップS22へ処理を戻して誤出力の入力の監視を続行する。
【0038】ステップS24において所定の時間が経過している場合は(S24:YES)、CPU21は、内部記憶装置26に記憶している出力ジョブ情報に含まれるエラー情報を読み出して、エラー情報の内容が削除規定情報に規定されているどのエラーレベルに当てはまるかを判定する(S25)。エラー情報の内容がエラーレベル1であった場合には、CPU21は、出力ジョブ情報から内容情報、条件情報、画像、及びエラー情報を選択し(S26)、エラー情報の内容がエラーレベル2であった場合には、CPU21は、出力ジョブ情報から内容情報および画像を選択し(S27)、エラー情報の内容がエラーレベル3であった場合には、CPU21は、出力ジョブ情報から画像を選択し(S28)、ステップS26〜S28の夫々の場合で選択した情報を削除して(S29)、処理を終了する。
【0039】図6は、実施の形態2において記憶した出力ジョブ情報の内容を示す概念図である。定着付近ジャムがエラー情報として記憶されている出力ジョブ情報は、内容情報が削除されて記憶されており、給紙付近ジャムがエラー情報として記憶されている出力ジョブ情報は、内容情報および画像が削除されて記憶されている。
【0040】以上の如く、本実施の形態においては、エラーの解析に必要な情報を残して、エラー情報の内容に応じて不必要な情報を削除して出力ジョブ情報を記憶するため、内部記憶装置26の記憶容量を節約することができる。これにより、より多くの出力ジョブ情報を記憶することが可能となり、また、内部記憶装置26の記憶容量を小さくして容積を小さくする事により、本発明を小型の画像形成装置に適用することができる。
【0041】なお、本実施の形態においては、予め記憶してある削除規定情報に基づいて削除する情報を決定する方法を示しているが、この方法に限るものではなく、容量が小さい条件情報およびエラー情報は常に記憶する事とし、容量が大きい内容情報および画像は、所定時間後に自動で削除する方法を用いてもよく、また、削除すべき情報の入力をユーザから受け付けて情報を選択する方法を用いてもよい。
【0042】(実施の形態3)実施の形態3においては、古い出力ジョブ情報を削除する事により記憶容量を節約することができる画像形成装置を実現する。本実施の形態に係る画像形成装置1の内部の構成は、図1に内部の構成を示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0043】図7は、実施の形態3に係る画像形成装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。画像形成装置1は、内容情報および条件情報を受信し、出力ジョブ情報を内部記憶装置26に記憶し、画像を出力し、出力ジョブ情報から不必要な情報を削除する画像形成及び出力ジョブ情報記憶処理を行う(S31)。ステップS31の画像形成及び出力ジョブ情報記憶処理の内容は、図5に示した実施の形態2におけるステップS21〜S29の処理と同様である。制御部2のCPU21は、内部記憶装置26が予め定められた所定数の出力ジョブ情報を記憶しているか否かを判定し(S32)、所定数の出力ジョブ情報を記憶していない場合には(S32:NO)、処理を終了する。ステップS32にて内部記憶装置26が所定数の出力ジョブ情報を記憶している場合には(S32:YES)、画像形成装置1は、内部記憶装置26に記憶している出力ジョブ情報のうち、時間の情報が最も古い時間を示している出力ジョブ情報を、外部記憶装置12へ送信して記録媒体に記録するか、又は外部インタフェース部25を介して外部へ送信する(S33)。外部へ送信された出力ジョブ情報は、記憶装置3、ホスト装置4又は管理装置5に記憶される。次に、CPU21は、送信した出力ジョブ情報を内部記憶装置26から削除し(S34)、処理を終了する。なお、最も古い出力ジョブ情報は削除するのみとし、ステップS33の出力ジョブ情報を送信するステップを省略した処理を用いてもよい。
【0044】本実施の形態においては、出力ジョブ情報が記憶されたときに、既に記憶されている出力ジョブ情報のうち最も古い出力ジョブ情報を削除する、又は内部記憶装置26から移動させる処理を用いる事により、内部記憶装置26の記憶容量をより節約することができる。
【0045】(実施の形態4)実施の形態4においては、エラー情報の内容が重複する出力ジョブ情報を削除する事により記憶容量を節約することができる画像形成装置を実現する。本実施の形態に係る画像形成装置1の内部の構成は、図1に内部の構成を示した実施の形態1と同様であり、その説明を省略する。
【0046】図8は、実施の形態4に係る画像形成装置1が行う処理の手順を示すフローチャートである。画像形成装置1は、内容情報および条件情報を受信し、出力ジョブ情報を内部記憶装置26に記憶し、画像を出力し、出力ジョブ情報から不必要な情報を削除する画像形成及び出力ジョブ情報記憶処理を行う(S41)。ステップS41の画像形成及び出力ジョブ情報記憶処理の内容は、図5に示した実施の形態2におけるステップS21〜S29の処理と同様である。制御部2のCPU21は、内部記憶装置26が記憶している複数の出力ジョブ情報のうち、新たに記憶した出力ジョブ情報が含んでいるエラー情報と同一のエラー情報を含んでいる出力ジョブ情報があるか否かを判定し(S42)、同一のエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶していない場合には(S42:NO)、処理を終了する。ステップS42にて、新たに記憶した出力ジョブ情報が含んでいるエラー情報と同一のエラー情報を含む出力ジョブ情報を内部記憶装置26が記憶している場合には(S42:YES)、前記出力ジョブ情報を、外部インタフェース部25を介して外部へ送信する(S43)。外部へ送信された出力ジョブ情報は、記憶装置3、ホスト装置4又は管理装置5に記憶される。次に、CPU21は、前記出力ジョブ情報を内部記憶装置26から削除し(S44)、処理を終了する。
【0047】本実施の形態においては、出力ジョブ情報が記憶されたときに、既に記憶されている出力ジョブ情報のうち、新たに記憶された出力ジョブ情報が含むエラー情報と同一のエラー情報を含む出力ジョブ情報を内部記憶装置26から削除する事により、内部記憶装置26の記憶容量をより節約することができる。また、前記出力ジョブ情報を外部へ送信する事により、画像形成装置1にトラブルが発生して同一のエラーが頻発している場合には、同一のエラー情報を含む出力ジョブ情報を記憶装置3、ホスト装置4又は管理装置5が頻繁に受信するため、画像形成装置1の管理機関またはユーザは、画像形成装置1にトラブルが発生していると容易に予想が可能となり、迅速にトラブルに対処する事ができる。
【0048】
【発明の効果】本発明においては、エラーが発生した場合に、エラー情報を参照することでエラーの内容が明確になり、エラーの解析を容易に行うことができる。また、出力ジョブ情報を外部へ送信する機能を有しているため、ユーザは出力ジョブ情報を容易に得てエラー原因を解析することができる。
【0049】また、本発明においては、画像形成の処理毎に記憶する出力ジョブ情報は、内容情報、条件情報、形成した画像、及びエラー情報を含んでいるため、エラーが発生した場合に、エラー情報を参照することでエラーの内容が明確になり、内容情報、条件情報、及び画像を解析することで出力エラーの解析を容易に行うことができる。また、出力ジョブ情報を外部へ送信する機能を有しているため、ユーザは出力ジョブ情報を容易に得てエラーを解析することができる。更に、画像形成装置の管理機関へ出力ジョブ情報を送信することにより、前記管理機関は、ユーザ先へ技術者を派遣する手間を省いて本発明の画像形成装置を管理することができる。
【0050】更に、本発明においては、出力ジョブ情報に含まれる情報のうち、エラー情報の内容に応じて不必要な情報を削除して出力ジョブ情報を記憶するため、出力ジョブ情報を記憶するために必要な記憶容量を節約することができる。これにより、より多くの出力ジョブ情報を記憶することが可能となり、また、前記記憶容量を小さくして記憶装置の容積を小さくすることにより、本発明を小型の画像形成装置に適用することができる。
【0051】更に、本発明においては、出力ジョブ情報が記憶されたときに、既に記憶されている出力ジョブ情報のうち最も古い出力ジョブ情報を削除する、又は外部へ移動させる処理を用いる事により、必要な記憶容量をより節約することができる。
【0052】更に、本発明においては、出力ジョブ情報が記憶されたときに、既に記憶されている出力ジョブ情報のうち、新たに記憶された出力ジョブ情報が含むエラー情報と同一のエラー情報を含む出力ジョブ情報を削除する事により、必要な記憶容量をより節約することができる。また、前記出力ジョブ情報を外部へ送信する事により、トラブルが発生して同一のエラーが頻発している場合には、トラブルの発生が報知され、迅速にトラブルに対処する事ができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号
【出願日】 平成14年5月13日(2002.5.13)
【代理人】 【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫 (外1名)
【公開番号】 特開2003−326817(P2003−326817A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−137440(P2002−137440)