| 【発明の名称】 |
記録媒体の幅検出方法、幅検出装置及び記録装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中野 修一 【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】種々の記録媒体の幅検出を行うことができる記録媒体の幅検出方法、幅検出装置及びその幅検出装置を備えた記録装置を提供すること。
【解決手段】記録媒体の一端側から他端側への記録ヘッドの移動に伴って検知される記録媒体及びその載置面の検知信号の値を記憶する。記憶した検知信号の値から求まるプロファイルに基づいて所定の閾値を求める。そして、閾値により記録媒体の両端部を特定して当該記録媒体の幅を求める。これにより、使用する記録媒体に合った閾値を設定することができるので、検知信号がその閾値を超える変化及び閾値から落ちる変化を生じたか否かを容易に判断することができ、記録媒体の幅を正確に求めることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録ヘッドにより記録される記録媒体の幅を検出する幅検出方法において、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って検知される前記記録媒体及びその載置面の検知信号の値を記憶し、前記検知信号の値から求まるプロファイルに基づいて所定の閾値を求め、前記閾値により前記記録媒体の両端部を特定して当該記録媒体の幅を求めることを特徴とする記録媒体の幅検出方法。 【請求項2】 前記閾値は、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って入力されるパルス間隔で記憶した全検知信号の値のプロファイルに基づいて求められることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体の幅検出方法。 【請求項3】 前記閾値は、前記記録媒体の検知信号の値と前記記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により算定されることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体の幅検出方法。 【請求項4】 前記閾値は、前記記録媒体の端部とその載置面との遷移領域における前記検知信号の値の変化率を判別して前記記録媒体の種類を判別した後、当該記録媒体の検知信号の値と当該記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により算定されることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体の幅検出方法。 【請求項5】 記録ヘッドにより記録される記録媒体の幅を検出する幅検出装置において、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って検知される前記記録媒体及びその載置面の検知信号を送出する媒体検知手段と、前記媒体検知手段からの検知信号を記憶手段へ書き込む転送手段と、前記記憶手段に記憶した検知信号の値から求まるプロファイルに基づいて所定の閾値を求め、この閾値により前記記録媒体の両端部を特定して当該記録媒体の幅を求める演算処理手段とを備えたことを特徴とする記録媒体の幅検出装置。 【請求項6】 前記記録ヘッドの移動に伴ってパルス信号を送出するヘッド検出手段を備え、前記媒体検知手段は、前記ヘッド検出手段からのパルス信号のパルス間隔で前記記録媒体及びその載置面の検知信号を送出し、前記演算処理手段は、前記記憶手段に記憶した全検知信号の値のプロファイルに基づいて所定の閾値を求めることを特徴とする請求項5に記載の記録媒体の幅検出装置。 【請求項7】 前記演算処理手段は、前記記録媒体の検知信号の値と前記記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により前記閾値を求めることを特徴とする請求項5または6に記載の記録媒体の幅検出装置。 【請求項8】 前記演算処理手段は、前記記録媒体の端部とその載置面との遷移領域における前記検知信号の値の変化率を判別して前記記録媒体の種類を判別した後、当該記録媒体の検知信号の値と当該記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により前記閾値を求めることを特徴とする請求項5または6に記載の記録媒体の幅検出装置。 【請求項9】 前記転送手段は、DMACであることを特徴とする請求項4〜8の何れか一項に記載の記録媒体の幅検出装置。 【請求項10】 前記演算処理手段は、CPUであることを特徴とする請求項4〜9の何れか一項に記載の記録媒体の幅検出装置。 【請求項11】 記録ヘッドを走査することにより記録媒体に記録する記録装置において、請求項4〜10の何れか一項に記載の記録媒体の幅検出装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドにより記録される記録媒体の幅を検出する幅検出方法、幅検出装置及びその幅検出装置を備えた記録装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、従来の記録装置の1つである大型のプリンタは、記録媒体である例えば記録用のロール紙を供給する給紙部、給紙されたロール紙に情報を記録する記録部、記録されたロール紙を排出する排紙部がこの順で上部から配設された構成となっている。このような大型の例えばインクジェット式プリンタを使用する場合、ユーザは、ロール紙を給紙部に収納してロール紙の先端部を引き出す。そして、ロール紙の先端部を用紙搬送面として作用する平坦な給紙ガイド上を通し、紙送りローラと従動ローラとの間に挟み込んでインクジェット式プリンタを起動する。 【0003】すると、インクジェット式プリンタは、紙送りローラを回転させてロール紙を用紙搬送案内面として作用する平坦なプラテン上に送り出しながら、記録ヘッドが搭載されたキャリッジをロール紙の幅方向へ走査しつつ記録ヘッドのノズル開口からインク滴を吐出して情報をロール紙上に記録する。そして、排紙ローラを回転させてロール紙を用紙搬送面として作用する平坦な排紙ガイド上を通して用紙受けに排出する。 【0004】このような大型のインクジェット式プリンタは、使用可能なロール紙の幅の自由度が高いため、紙幅検出装置が配設されている。この紙幅検出装置は、キャリッジに搭載された紙検知センサをロール紙の幅方向に移動しながら紙検知を行うことによりロール紙の幅を検出するようになっている。図23は、従来の紙幅検出装置を示すブロック図である。この紙幅検出装置1は、エンコーダ2、フォトインタラプタ3、紙検知センサ4、ヘッド位置判定手段5、A/Dコンバータ6、CPU7及びメモリ8を備えている。 【0005】エンコーダ2はプリンタ本体側に配設され、フォトインタラプタ3はキャリッジ9に配設されており、エンコーダ2のスリットをフォトインタラプタ3が横切る際にパルス信号PLSを生成するようになっている。紙検知センサ4は、例えば光を照射してロール紙表面やプラテン表面の反射光量(ロール紙表面の反射光量>プラテン表面の反射光量)、ロール紙の端部とプラテン表面とのコントラストを検知して検知信号PDAを生成するようになっている。ヘッド位置判定手段5は、フォトインタラプタ3からのパルス信号PLSに基づいて、記録ヘッドの位置を判定してヘッド位置信号HPSを生成するようになっている。 【0006】A/Dコンバータ6は、紙検知センサ4からのアナログの検知信号PDAをデジタルの検知信号PDDに変換するようになっている。CPU7は、A/Dコンバータ6からの検知信号PDDに基づいて、ヘッド位置判定手段5からのヘッド位置信号HPSをメモリ8に格納し、そのヘッド位置信号HPSに基づいて、ロール紙の幅を演算するようになっている。 【0007】このような構成において、ロール紙の幅を検出する動作を図23のブロック図、図24のタイムチャート及び図25のフローチャートを参照して説明する。ヘッド位置判定手段5は、フォトインタラプタ3から送出される1/180インチ周期のパルス信号PLSに基づいて、記録ヘッドの位置を判定してヘッド位置信号HPSを生成する。CPU7は、上記パルス間隔よりも短い周期でヘッド位置判定手段5からヘッド位置信号HPSを読み取っており(ステップS1)、ヘッド位置信号HPSが変化したと判断したとき(ステップS2)、A/Dコンバータ6にアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSを送出する。 【0008】A/Dコンバータ6は、CPU7からアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSを受け取ったら、紙検知センサ4から送出されるアナログの検知信号PDAをデジタルの検知信号PDDに変換する処理を開始する。そして、A/Dコンバータ6は、デジタルの検知信号PDDへの変換が終了したら、変換終了割り込み信号CESを生成してCPU7に送出する。 【0009】CPU7は、上記パルス間隔で入るA/Dコンバータ6からの変換終了割り込み信号CESをトリガとして、A/Dコンバータ6から検知信号PDDを読み取り(ステップS3)、その検知信号PDDが所定の閾値を超える変化が生じたか否かを判断する(ステップS4)。CPU7は、その検知信号PDDが所定の閾値を超える変化が生じたと判断したときに、そのヘッド位置信号HPSをメモリ8に格納する(ステップS5)。そして、CPU7は、メモリ8から検知信号PDDが所定の閾値を超えたとき及び所定の閾値から落ちたときのヘッド位置信号HPS、すなわちロール紙の両端部のヘッド位置信号HPSを読み出してロール紙の幅を演算する(特許文献1参照)。 【0010】 【特許文献1】特開2002−103721号公報【0011】 【発明が解決しようとする課題】業務用のインクジェット式プリンタでは扱う用紙種が多く、コンシューマ用のインクジェット式プリンタの給紙機構(オートシートフィーダ(ASF))ではピックアップできないような薄紙等を扱うことができる。薄紙のようにプラテンに密着した状態で搬送されないロール紙では、上述した従来の紙幅検出装置の紙検知センサ4がロール紙の端部とプラテン表面との境界部を横切ることにより発生する出力変化はなだらかであり、上述したように予め決められた閾値を超える変化及び閾値から落ちる変化が生じたか否かを判断する方式では、ロール紙の幅を正確に求めることは困難であった。 【0012】本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、種々の記録媒体の幅検出を行うことができる記録媒体の幅検出方法、幅検出装置及びその幅検出装置を備えた記録装置を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、記録ヘッドにより記録される記録媒体の幅を検出する幅検出方法において、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って検知される前記記録媒体及びその載置面の検知信号の値を記憶し、前記検知信号の値から求まるプロファイルに基づいて所定の閾値を求め、前記閾値により前記記録媒体の両端部を特定して当該記録媒体の幅を求めることを特徴としている。前記閾値は、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って入力されるパルス間隔で記憶した全検知信号の値のプロファイルに基づいて求められることを特徴としている。前記閾値は、前記記録媒体の検知信号の値と前記記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により算定されることを特徴としている。また、前記閾値は、前記記録媒体の端部とその載置面との遷移領域における前記検知信号の値の変化率を判別して前記記録媒体の種類を判別した後、当該記録媒体の検知信号の値と当該記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により算定されることを特徴としている。これにより、使用する記録媒体に合った閾値を設定することができるので、検知信号がその閾値を超える変化及び閾値から落ちる変化を生じたか否かを容易に判断することができ、記録媒体の幅を正確に求めることができる。 【0014】上記目的達成のため、記録ヘッドにより記録される記録媒体の幅を検出する幅検出装置において、前記記録媒体の一端側から他端側への前記記録ヘッドの移動に伴って検知される前記記録媒体及びその載置面の検知信号を送出する媒体検知手段と、前記媒体検知手段からの検知信号を記憶手段へ書き込む転送手段と、前記記憶手段に記憶した検知信号の値のプロファイルに基づいて所定の閾値を求め、この閾値により前記記録媒体の両端部を特定して当該記録媒体の幅を求める演算処理手段とを備えたことを特徴としている。前記記録ヘッドの移動に伴ってパルス信号を送出するヘッド検出手段を備え、前記媒体検知手段は、前記ヘッド検出手段からのパルス信号のパルス間隔で前記記録媒体及びその載置面の検知信号を送出し、前記演算処理手段は、前記記憶手段に記憶した全検知信号の値から求まるプロファイルに基づいて所定の閾値を求めることを特徴としている。前記演算処理手段は、前記記録媒体の検知信号の値と前記記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により前記閾値を求めることを特徴としている。また、前記演算処理手段は、前記記録媒体の端部とその載置面との遷移領域における前記検知信号の値の変化率を判別して前記記録媒体の種類を判別した後、当該記録媒体の検知信号の値と当該記録媒体の載置面の検知信号の値との差分により前記閾値を求めることを特徴としている。 【0015】これにより、使用する記録媒体に合った閾値を設定することができるので、検知信号がその閾値を超える変化及び閾値から落ちる変化を生じたか否かを容易に判断することができ、記録媒体の幅を正確に求めることができる。また、従来はCPUがヘッド位置信号の取得、記録ヘッドの位置変化の判定、検知信号の変換開始指令の送出、検知信号の取得及び格納を行っていたが、本発明では転送手段が検知信号の読み出し及び書き込みを行うので、各処理を短時間で完了することができ、記録媒体の幅検出時間を大幅に短縮させることができる。 【0016】また、前記転送手段は、DMACであることを特徴としている。前記演算処理手段は、CPUであることを特徴としている。これにより、ソフトウエア処理からハードウエア処理とすることができるので、検知信号の読み出し及び書き込み処理時間を大幅に短縮させることができる。 【0017】上記目的達成のため、記録ヘッドを走査することにより記録媒体に記録する記録装置において、記録媒体の幅検出装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用を奏する記録装置を提供することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。 【0019】図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視図であり、図2は、そのインクジェット式プリンタの主要部の内部構成例を示す斜視図である。図1及び図2に示すインクジェット式プリンタ100は、例えばJIS規格のA1判やJIS規格のB1判といった比較的大型のサイズの記録用紙にまで記録できる大型のプリンタであり、給紙部110、記録部120、排紙部130、脚部140がこの順で上部から配設された構成となっている。記録部120と排紙部130は本体として一体化されており、給紙部110及び脚部140とそれぞれ分離可能に構成されている。 【0020】給紙部110は、図1に示すように、本体120、130の上部後方に突き出るように設けられている。そして、給紙部110の内部には、図2に示すように、1本のロール状の記録用紙(以下、ロール紙という)がセット可能なロール紙ホルダ111が設けられ、給紙部110の前面には、図1及び図2に示すように、跳ね上げ式の開閉可能なロール紙カバー112がロール紙ホルダ111を覆うように取り付けられている。 【0021】ロール紙ホルダ111は、図2に示すように、ロール紙を保持するスピンドル113及び一対のフランジ状のロール紙押さえ114と、給紙部110の両側壁内面に取り付けられて、スピンドル113の着脱及び懸架が可能な一対のスピンドル受け115を備えている。そして、スピンドル113は、中央にロール紙が填め込まれてロール紙押さえ114で挟持された状態で、両端がスピンドル受け115に載置され、回転可能に軸支持されるようになっている。ロール紙カバー112は、図1及び図2に示すように、全体が回動可能に支持されており、ユーザが下部を持って持ち上げ、あるいは押し下げることにより開閉するようになっている。 【0022】記録部120は、図2に示すように、記録ヘッド121を搭載したキャリッジ122、記録ヘッド121と記録を実行するための図示しない制御部とを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCという)123、記録ヘッド121とインクが入ったインクカートリッジ10とをつなぐインクチューブ124、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない紙送りローラ、ロール紙の浮き上がりを防止する図示しない紙吸引手段等を備えている。そして、記録部120の上面及び前面には、図1及び図2に示すように、上蓋125及び前蓋126が記録ヘッド121やキャリッジ122等を覆うように取り付けられている。 【0023】記録ヘッド121は、ブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタ等の各色のインクを吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド121は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口からロール紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。 【0024】キャリッジ122は、図2に示すように、主走査方向に設けられているレール127にコロを介して吊り下げられ、キャリッジベルト128に連結されており、図示しないキャリッジ駆動装置によってキャリッジベルト128が作動すると、キャリッジベルト128の動きに連行され、レール127に案内されて往復移動するようになっている。 【0025】FFC123は、一端が制御部のコネクタに接続され、他端が記録ヘッド121のコネクタに接続されており、記録信号を制御部から記録ヘッド121に送るようになっている。インクチューブ124は、上記各色のインク用が配設されており、図示しないインク加圧供給手段を介して各一端が対応する各色のインクカートリッジ10につながれ、各他端が対応する各色の記録ヘッド121につながれている。そして、インクチューブ124は、インク加圧供給手段によって加圧された各色のインクをインクカートリッジ10から記録ヘッド121に送るようになっている。 【0026】前蓋126は、図1及び図2に示すように、下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。ユーザは、前蓋126を開けることにより記録部120を大きく開放することができるので、記録ヘッド121やキャリッジ122等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。 【0027】排紙部130は、図1及び図2に示すように、ロール紙を副走査方向に搬送する経路の一部を成す排紙ガイド131と、ロール紙を副走査方向に搬送する図示しない排紙ローラを備えている。排紙ガイド131は、前面側に突き出た平坦な傾斜面として形成されており、上方から搬送されてくるロール紙を下方へスムーズに導くことができるようになっている。 【0028】脚部140は、図1及び図2に示すように、移動用のコロ141を有する2本の支持柱142と、これらの支持柱142の間に掛け渡されている補強棒143を備えている。そして、支持柱142の上部に給紙部110及び本体120、130が載置されネジ止め固定されるようになっている。支持柱142に移動用のコロ141が配設されていることにより、重量のある給紙部110及び本体120、130を所望の位置へスムーズに移動させて設置することができるようになっている。なお、この脚部140の支持柱142の間には、排紙部130から排出されるロール紙を受ける排紙受け装置を設置することができるようになっている。 【0029】さらに、本体120、130の前面側から見て左側には、図1及び図2に示すように、各色のインクカートリッジ10を収納保持するホルダ本体151とその前面を覆うカバー152を有するインクカートリッジホルダ150が配設されている。このインクカートリッジホルダ150は、ホルダ本体151に対しカバー152の下部が回動可能に支持されており、ユーザが上部を持って押し下げ、あるいは押し上げることにより開閉するようになっている。 【0030】また、本体120、130の前面側から見て右側上部には、図1及び図2に示すように、ユーザが記録制御等を操作するための操作パネル160が配設されている。この操作パネル160は、液晶画面と各種ボタンが配設されており、ユーザが液晶画面を見て確認しながらボタン操作できるようになっている。 【0031】このような構成において、インクジェット式プリンタ100を使用する場合は、先ず、給紙部110からロール紙ホルダ111を構成するスピンドル113を取り出し、図3に示すように、スピンドル113に挿入されている一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から引き抜く。 【0032】そして、図4に示すように、スピンドル113の一端をロール紙Rの軸穴Cの一端から挿入して貫通させ、図5に示すように、ロール紙Rの軸穴Cの一端をスピンドル113の他端側に挿入固定されている他方のロール紙押さえ114にはめ込んで当接させる。続いて、一方のロール紙押さえ114をスピンドル113の一端から挿入して、ロール紙Rの軸穴Cの他端に填め込む。これにより、ロール紙Rはスピンドル113と共に回転可能となる。 【0033】次に、図6に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端を持って給紙部110まで持ち上げる。ここで、図7に示すように、スピンドル受け115には、スピンドル113の端部を一時的に載置するための比較的浅い窪み115aと、スピンドル113の端部を回転可能に軸支するための比較的深い窪み115bが前後に並設されている。手前の窪み115aは、重量のあるロール紙Rが挿入されたスピンドル113を正規の窪み115bに一時に填め込む作業は困難性が伴うために、仮置きをするために設けられている。 【0034】そこで、図7に示すように、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の両端部をスピンドル受け115の仮置きの窪み115aに一旦載置し、その後、図8に示すように、先ず、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の一端部を対応するスピンドル受け114の正規の窪み115bに掛け、次に、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113の他端部を対応するスピンドル受け115の正規の窪み115bに掛ける。これにより、ロール紙Rが挿入されたスピンドル113を給紙部110に安全かつ容易にセットすることができる。 【0035】次に、図9に示すように、ロール紙Rの先端を下方に引き出して記録部120の搬送経路を通し、さらに図10に示すように、排紙部130の搬送経路まで通す。そして、図11に示すように、ロール紙Rを巻き取り方向に回転させてロール紙Rの先端を例えば排紙ガイド131に形成されているマーカMに位置決めする。その後、インクジェット式プリンタ100を起動して、ロール紙Rを副走査方向に給紙しつつ記録ヘッド121を主走査方向に移動させながらインク滴を吐出させ、ロール紙Rに所定の情報を記録して排紙する。 【0036】図12は、インクカートリッジホルダ150の詳細を示す斜視図である。このインクカートリッジホルダ150は、インクジェット式プリンタ100の本体120の前面左側に取り付けられたホルダ本体151と、このホルダ本体151の前面側に取り付けられたカバー152を備えている。ホルダ本体151内は、インクカートリッジ10を収納する収納部153と、上下方向に移動可能な制御レバー154が並設されている。カバー152は、下部がホルダ本体151の下部に回転自在に支持されており、下方に旋回してホルダ本体151の前面を開放し、上方に旋回してホルダ本体151の前面を閉塞するようになっている。 【0037】ホルダ本体151内に設けられている収納部153は、図示左側から順にブラック、ライトイエロー、イエロー、ライトシアン、シアン、ライトマゼンタ、マゼンタの計7色のインクカートリッジ10B、10LY、10Y、10LC、10C、10LM、10Mが個々に引き出し、押し入れ可能なように仕切られている。 【0038】ここで、図13は、インクカートリッジ10を後面側から見た斜視図である。このインクカートリッジ10は、例えば硬質プラスチック材料で直方体状に形成された外装ケース11内に、例えば可撓性材料で袋状に形成されて内部にインクが充填されたインクタンクが密閉されている。外装ケース11の片側面の前面側には、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする際にユーザが手を掛ける凹状の把持部12が形成されている。 【0039】従来のインクカートリッジホルダのホルダ本体内には、例えば6色のインクカートリッジのみが収納されており、スペースは比較的余裕があったため、インクカートリッジを収納部に対し引き出し、押し入れする際にユーザがホルダ本体内に手を入れて作業をすることができた。ところが、本実施形態では、従来と同一サイズのインクカートリッジホルダ150のホルダ本体151内に、7色のインクカートリッジ10を収納する収納部153と制御レバー154を並設する必要があるため、スペースに余裕が無くなっている。そこで、上記凹状の把持部12をインクカートリッジ10に形成することにより、インクカートリッジ10を収納部153に対し引き出し、押し入れする作業を容易に行うことができる。 【0040】外装ケース11の後面中央部には、内部のインクタンクに接続されたゴムパッキングで覆われたインク供給口13が形成され、その上下両側には、このインクカートリッジ10を収納部153に対し押し入れるときに位置決めするための位置決め穴14が形成されている。さらに、外装ケース11の後面上部には、窪み15が形成され、その内部にはこのインクカートリッジ10のインク情報、例えば製造番号、インクの色や残量等が読み書きされるIC16が貼付されている。さらに、外装ケース11の上面中央部には、このインクカートリッジ10を収納部153に収納したときに係止するための係止突起17が形成されている。 【0041】図14は、ホルダ本体151における1色分のインクカートリッジ10の収納部153の内部構造を示す斜視図である。収納部153の内側後面には、インクカートリッジ10のインク供給口13内に挿入されるインク供給針21と、インクカートリッジ10の位置決め穴14内に挿入される位置決め針22が、インクカートリッジ10の引き出し、押し入れ方向に突き出るように配設されている。 【0042】ここで、図15(A)は、インク供給針21の詳細を示す平面図である。このインク供給針21は、先端側面に供給口21aが穿孔され、後端がインクチューブ124に接続されている。そして、インク供給針21には、後端側に挿入されている圧縮バネ23により軸方向に付勢されてインク供給針21の先端側面に穿孔されている供給口を塞いでいる円筒状のゴム製のバルブ24が填め込まれている。これにより、インクジェット式プリンタ100内のインク供給系は閉じた状態を維持することができる。 【0043】このような構成において、図15(A)に示すように、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153内へ押し入れると、図15(B)に示すように、インク供給針21がインク供給口13内に挿入されるとともに、バルブ24がインク供給口13のゴムパッキングに押されてインク供給針21の後端側に押し込まれる。これにより、バルブ24で覆われていた供給口21aが露出するので、インクカートリッジ10のインクタンク内のインクは、インク供給口13からインク供給針21の供給口21aを通ってインクチューブ124へ供給される。 【0044】一方、ユーザがインクカートリッジ10を収納部153から引き出すと、インク供給針21もインク供給口13から引き出されるので、インク供給口13のゴムパッキングに押されていたバルブ24は圧縮バネ23の復元力によりインク供給針21の先端側に押し出される。これにより、露出していた供給口21aは再びバルブ24で覆われる。 【0045】図14に示すように、収納部153の内側後面の上部には、インクカートリッジ10のIC16と電気的に接続されるコネクタ25が貼付されている。このコネクタ25は上記FFC123に接続されており、インクジェット式プリンタ100の制御部はインクカートリッジ10のIC16に対しインク情報を読み書きすることができる。さらに、収納部153の上面中央部には、カム159に連動してインクカートリッジ10の係止突起17に対し係止し、あるいは係止解除する係止爪153bが形成されている。 【0046】図12に示すように、ホルダ本体151内に設けられている制御レバー154は、ホルダ本体151に縦方向に設けられたガイド溝151aに沿って上下に揺動自在に配設されている。この制御レバー154は、上下に揺動することにより、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みを電気的に制御するとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れを機械的に制御するようになっている。 【0047】すなわち、制御レバー154が最上端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは禁止されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは可能となっている。一方、制御レバー154が最下端に位置決めされているときは、インクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは許可されているとともに、インクカートリッジ10の収納部153への出し入れは不可能となっている。 【0048】このような機能を有する制御レバー154を設けることにより、大型のインクカートリッジを使用することができるようになる。すなわち、従来は、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みは、インクカートリッジホルダのカバーの開閉動作で制御されていた。ところが、大型のインクカートリッジはホルダ本体にセットしたときに前面側に突き出てしまい、カバーを閉じることができないため、インクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができなかった。 【0049】これに対し、本実施形態のインクカートリッジ10に配設されているIC16に対するインク情報の書き込みは、上述したようにインクカートリッジホルダ150の制御レバー154の揺動で制御されている。このため、大型のインクカートリッジをホルダ本体151にセットしたときに前面側に突き出てカバー152を閉じることができなくても、大型のインクカートリッジに配設されているICに対するインク情報の書き込みを制御することができる。 【0050】ところで、前述したように、このインクカートリッジホルダ150に収納されている各色のインクカートリッジ10内のインクは、インク加圧供給手段によって加圧されて記録ヘッド121に送られるようになっている。このため、従来のインクジェット式プリンタのように水頭差を利用したインク供給手段の場合は、インクカートリッジホルダはキャリッジよりも上部に配設する必要があったが、このインクカートリッジホルダ150は何処に配設されてもインクを供給することができるので、配設場所を自由に設定することができる。 【0051】図16は、本発明の紙幅検出装置の実施形態を示すブロック図である。この紙幅検出装置91は、エンコーダ92、フォトインタラプタ93、紙検知センサ94、ヘッド位置判定手段95、A/Dコンバータ96、CPU97、メモリ98及びDMAC99を備えている。エンコーダ92はプリンタ本体側に配設され、フォトインタラプタ93はキャリッジ122に配設されており、エンコーダ92のスリットをフォトインタラプタ93が横切る際にパルス信号PLSを生成するようになっている。 【0052】紙検知センサ94は、例えば光を照射してロール紙表面やプラテン表面の反射光量(ロール紙表面の反射光量>プラテン表面の反射光量)、ロール紙の端部とプラテン表面とのコントラストを検知して検知信号PDAを生成するようになっている。ヘッド位置判定手段95は、フォトインタラプタ93からのパルス信号PLSのタイミングでアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSを生成し、また、上記パルス信号PLSに基づいて、記録ヘッドの位置を判定してヘッド位置信号HPSを生成するようになっている。このヘッド位置判定手段95は、ASICの一部として設けられている。 【0053】A/Dコンバータ96は、ヘッド位置判定手段95からの変換開始指令CSSにより、紙検知センサ94からのアナログの検知信号PDAをデジタルの検知信号PDDに変換して転送要求信号RRSを生成するするようになっている。DMAC99は、A/Dコンバータ96からの転送要求信号RRSにより、検知信号PDDを読み出してメモリ98に書き込むようになっている。CPU97は、メモリ98に格納されている検知信号PDDに基づいてロール紙の幅を演算するようになっている。 【0054】このような構成において、ロール紙の幅を検出する動作を図16のブロック図、図17のタイムチャート及び図18のフローチャートを参照して説明する。ヘッド位置判定手段95は、フォトインタラプタ93から送出される1/180インチ周期のパルス信号PLSのタイミングでアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSを生成してA/Dコンバータ96に送出する。 【0055】A/Dコンバータ96は、ヘッド位置判定手段95からのアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSをトリガとして、紙検知センサ94から送出されるアナログの検知信号PDAをデジタルの検知信号PDDに変換する処理を開始する。そして、A/Dコンバータ96は、デジタルの検知信号PDDへの変換が終了したら、転送要求信号RRSを生成してDMAC99に送出する。 【0056】一方、ヘッド位置判定手段95は、上記パルス信号PLSに基づいて、記録ヘッドの位置を判定してヘッド位置信号HPSを生成する。CPU97は、上記パルス間隔よりも短い周期でヘッド位置判定手段95からヘッド位置信号HPSを読み取っており(ステップS11)、ヘッド位置信号HPSが変化したと判断したとき(ステップS12)、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置に達したか否かを判断する(ステップS13)。 【0057】CPU97が、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置にまだ達していないと判断したときは、DMAC99は、A/Dコンバータ6からの転送要求信号RRSをトリガとして、A/Dコンバータ96から検知信号PDDを読み出してメモリ98に書き込む(ステップS14、S15)。この処理は、DMAC99がデータ転送に特化した装置であるため、複数の処理を自分割処理しなければならないCPU7が行うよりも高速に実行することが可能である。なお、このとき、CPU97は、メモリ98に書き込まれた検知信号PDDに対応するヘッド位置信号HPSをメモリ98に書き込むようにしても良い。 【0058】一方、ステップS13において、CPU97は、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置に達したと判断したときは、メモリ98から検知信号PDDを読み出し、そのプロファイルを解析して閾値を算定する(ステップS16、S17)。この閾値の算定方法は、ロール紙表面の検知信号PDDとプラテン表面の検知信号PDDを解析し、それらの差分の半分の値を算出して閾値とする方法である。なお、この閾値の算定方法は、用紙種に関わらず、全ての用紙に適用可能である。 【0059】ここで、従来の紙幅検出装置1は、フォトインタラプタ3からのパルス信号PLSの送出と、A/Dコンバータ6による検知信号PDA、PDDのA/D変換は非同期制御である。したがって、ヘッド位置信号HPSと検知信号PDDとを関連付けて記憶しておく必要がある。しかし、本実施形態の紙幅検出装置91は、フォトインタラプタ93からのパルス信号PLSの送出が、A/Dコンバータ96による検知信号PDA、PDDのA/D変換のトリガとなる同期制御である。このため、ロール紙の全幅にわたって検知信号PDDを順次メモり98に記憶する際、隣接するアドレスに記憶される検知信号PDDは、1パルス信号PLS分間隔をおいたデータとなるので、ヘッド位置信号HPSと検知信号PDDとを関連付けて記憶しておく必要が無い。 【0060】したがって、CPU97は、算定した閾値を超えたとき及びこの閾値から落ちたときの検知信号PDDのアドレスをメモリ98から読み出し、これらのアドレスに基づいてロール紙の幅を演算する(ステップS18)。なお、メモリ98にヘッド位置信号HPSを記憶している場合には、CPU97は、算定した閾値を超えたとき及びこの閾値から落ちたときの検知信号PDDに対応したヘッド位置信号HPSを読み出してロール紙の幅を演算するようにしても良い。 【0061】図19は、ロール紙の幅を検出する別の動作を示すフローチャートである。図18に示す例は、用紙種に関わりなく適用可能な方法であるが、図19に示す例は、標準的な反射用紙(いわゆる普通紙)と低反射用紙に分けて適用可能な方法である。ヘッド位置判定手段95は、フォトインタラプタ93から送出される1/180インチ周期のパルス信号PLSのタイミングでアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSを生成してA/Dコンバータ96に送出する。 【0062】A/Dコンバータ96は、ヘッド位置判定手段95からのアナログの検知信号PDAの変換開始指令CSSをトリガとして、紙検知センサ94から送出されるアナログの検知信号PDAをデジタルの検知信号PDDに変換する処理を開始する。そして、A/Dコンバータ96は、デジタルの検知信号PDDへの変換が終了したら、転送要求信号RRSを生成してDMAC99に送出する。 【0063】一方、ヘッド位置判定手段95は、上記パルス信号PLSに基づいて、記録ヘッドの位置を判定してヘッド位置信号HPSを生成する。CPU97は、上記パルス間隔よりも短い周期でヘッド位置判定手段95からヘッド位置信号HPSを読み取っており(ステップS21)、ヘッド位置信号HPSが変化したと判断したとき(ステップS22)、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置に達したか否かを判断する(ステップS23)。 【0064】CPU97が、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置にまだ達していないと判断したときは、DMAC99は、A/Dコンバータ6からの転送要求信号RRSをトリガとして、A/Dコンバータ96から検知信号PDDを読み出してメモリ98に書き込む(ステップS24、S25)。この処理は、DMAC99がデータ転送に特化した装置であるため、複数の処理を自分割処理しなければならないCPU7が行うよりも高速に実行することが可能である。なお、このとき、CPU97は、メモリ98に書き込まれた検知信号PDDに対応するヘッド位置信号HPSをメモリ98に書き込むようにしても良い。一方、ステップS23において、CPU97は、記録ヘッドがエンコーダ92の最終位置に達したと判断したときは、メモリ98から検知信号PDDを読み出し、そのプロファイルを解析する(ステップS26)。 【0065】図20は、標準的用紙の検知信号PDDのプロファイルの例を示す図、図21は、低反射用紙の検知信号PDDのプロファイルの例を示す図である。標準的用紙の検知信号PDDの値は、低反射用紙の検知信号PDDの値よりも大きいため、ロール紙の端部とプラテン表面との遷移領域における標準的用紙の検知信号PDDの変化は、低反射用紙の検知信号PDDの変化に比べて急峻となる。そこで、CPU97は、上記遷移領域における検知信号PDDの変化率、すなわち傾きを判別し(ステップS27)、予め設定された傾きより大きい場合は標準的用紙と判定し、小さい場合は低反射用紙と判定する。 【0066】CPU97は、標準的用紙と判定したときは、ロール紙表面の検知信号PDDとプラテン表面の検知信号PDDの差分の80%の値を算出して閾値とする(ステップS28)。そして、CPU97は、算出した閾値を超えたとき及びこの閾値から落ちたときの検知信号PDDのアドレスをメモリ98から読み出し、これらのアドレスに基づいてロール紙の幅を演算する(ステップS29)。 【0067】一方、CPU97は、低反射用紙と判定したときは、ロール紙表面の検知信号PDDとプラテン表面の検知信号PDDの差分の50%の値を算出して閾値とする(ステップS30)。そして、CPU97は、算出した閾値を超えたとき及びこの閾値から落ちたときの検知信号PDDのアドレスをメモリ98から読み出し、これらのアドレスに基づいてロール紙の幅を演算する(ステップS31)。なお、メモリ98にヘッド位置信号HPSを記憶している場合には、CPU97は、算定した閾値を超えたとき及びこの閾値から落ちたときの検知信号PDDに対応したヘッド位置信号HPSを読み出してロール紙の幅を演算するようにしても良い。 【0068】図22は、本実施形態と従来の紙幅検出装置91、1のヘッド位置判定手段95、5のA/Dコンバータ96、6に対する動作開始からメモリ98、8への紙検知信号の書き込み終了までの処理時間を比較した図である。この図から明らかなように、点線で示す従来の紙幅検出装置1は約60μsの処理時間であったが、本実施形態の紙幅検出装置91は約30μsの処理時間で済み、約30μs短縮させることができる。 【0069】このように、特に処理時間を必要とするA/Dコンバータ96からのデジタルの紙検知信号PDDの読み出し及びメモリ98への紙検知信号PDDの書き込みはCPU97が行わずDMAC99が行い、CPU97はヘッド位置判定手段95からのヘッド位置信号HPSの取得及び紙幅検出終了位置の判定のみ行うので、CPU97の処理能力を無駄に消費することが無い。 【0070】また、最近の比較的安価な1チップマイコンには、DMAC99やDMAC99に対する転送要求信号を生成可能なA/Dコンバータ96が内蔵されている場合が多く、そのような1チップマイコンを用いればコストアップを伴うことがなく、高速な紙幅検出を行うことができ、もちろん比較的処理能力の高い高価なCPU97を用いる必要も無い。そして、キャリッジ122を高速移動、例えば記録時の速度とほぼ同等の速度で移動させても、ロール紙の紙幅を検出することができる。 【0071】以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、上述した実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタを例に説明したが、これに限定されるものではなく、記録部に紙幅検出装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成15年3月7日(2003.3.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098279 【弁理士】 【氏名又は名称】栗原 聖
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| 【公開番号】 |
特開2003−326815(P2003−326815A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−61875(P2003−61875) |
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