| 【発明の名称】 |
データ通信システム |
| 【発明者】 |
【氏名】黒田 裕二 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】IEEE1394に接続される機器間において、送信元が1回の送信で、送信元の要求する出力結果を得る事が出来る。
【解決手段】受信側が送信元から送信されてくるデータを解析し、バンディングが不可能と判断すると、他の低スループット機器へデータを転送し、その機器でバンディング出力する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 IEEE1394システムバスを介して複数の機器に接続されたデータ通信システムにおいて、前記データ通信システム上の親(転送元)となる機器がある任意の子(転送先)機器へデータ転送する際、前記子機器が前記データを認識、解析し、前記親機器の要求を満足しない出力結果を予想すると、前記データをIEEE1394システムバスに接続されている他の子機器へ転送する事を特徴とするデータ通信システム。 【請求項2】 IEEE1394システムバスを介して複数の機器に接続されたデータ通信システムにおいて、前記データ通信システム上の親(転送元)となる機器がある任意の子(転送先)機器へデータ転送する際、一度の送信で、前記親機器の要求を満足する出力結果を得ることが出来る事を特徴とするデータ通信システム。 【請求項3】 前記親機器及び前記子機器がホストコンピュータ、画像再生装置、画像形成装置、外部記憶装置等、ネットワークを構成出来る任意の機器であることを特徴とするデータ通信システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、制御信号とデータを混在させて通信することをが可能なデータ通信バスを用いて複数電子機器(以下、機器)間を接続して、各機器間でデータ通信を行うシステムを所有する装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置等では、感光ドラム等の被走査面を光ビームで走査して、画像の書き込み、読み取り等を行っている。このような画像形成装置、例えばプリンタの最近の傾向としては記録速度が大幅に向上しており、24ppm、32ppmといった高スループット機種が製品化されている。 【0003】一方、このように記録速度が向上するにつれて、描画速度の向上も必要となってくる。 【0004】描画にはバンディング処理という技術があるが、これは出力する1ページを複数のバンドに分割するとともに、各バンドで描画されるソースをコードに置き換え、印字する時は各バンドごとにオブジェクトをハードウェアにて解釈し、バンドメモリにリアルタイムに展開するようなものである(公知)。これは、高解像度でのプリンタコントローラに必要なメモリ容量を大幅に削減することを目的としている。 【0005】バンディングでは描画を終わった1バンドのデータをプリンタエンジンに転送する間に次のバンドのデータを描画し終えなければならない。印字するデータによっては1バンドの間に描画しきれなかった場合には画像不正(オーバーラン)となる。これを防ぐために、印字データの用意が出来たところで、そのバンドの展開時間を見積もって、バンディングが可能かどうかをCPUが判断する(プレレンダリング)。もし、バンディングが不可能となった場合には解像度を落とした画像をフルページのビットマップに展開して画像出力を確保する(デグレード)。 【0006】かかる高スループットの画像形成装置においても、このバンディング技術を用い省メモリ、高解像度の出力データを実現することが望まれる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例で挙げた画像形成装置の問題点として、ユーザがPC(パーソナルコンピュータ)からデータを送る際、図形やキャラクタ等1バンドに複数のオブジェクトが存在した場合、描画するデータがあまりにも複雑なため高スループット機種においては前述したオーバーランもしくはプレレンダリングを頻繁に引き起こしてしまう。 【0008】仮に複数の性能が異なる画像形成装置がネットワークに繋がっていたとしても、ある装置に一旦データを送信すれば、その装置での処理を余儀なくされ、前述した画像不正や解像度を落とした画像出力が起きてしまう。その場合、ユーザが必要とする画像を要求するためには他の低スループットの機種へ再度送信する必要があった。 【0009】従って、本発明は、ネットワークに複数の画像形成装置が繋がるような構成において、送信側が一回の送信でバスを解放し、受信側は受信したデータに応じてプリント出力の媒体を変更させる(受信側が送信者になり他の媒体へ送信)ことで、出力データが高解像度出力を保つことが可能な転送方法を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるための手段として、従来からあるデジタルI/Fの問題点を極力解消した、各デジタル機器に統一されて搭載されるような汎用型デジタルI/F(例えばIEEE1394−1995ハイパフォーマンス・シリアルバス)を用いる。これはPCやプリンタ、その他のプリンタ、周辺装置等をネットワーク構成で接続したときの機器間データ通信を実現し、PCからオブジェクトデータ等のプリンタへの取り込み、また、プリンタから他のプリンタへ直接転送しプリントする、所謂ダイレクトプリントを実現する。 【0011】ここでIEEE1394シリアルバスの概要を説明する。 【0012】《IEEE1394の技術の概要》家庭用デジタルVTRやDVDの登場も伴なって、ビデオデータやオーディオデータなどのリアルタイムでかつ高情報量のデータ転送のサポートが必要になっている。こういったビデオデータやオーディオデータをリアルタイムで転送し、パソコン(PC)に取り込んだり、またはその他のデジタル機器に転送を行うには、必要な転送機能を備えた高速データ転送可能なインタフェースが必要になってくるものであり、そういった観点から開発されたインタフェースがIEEE1394−1995(High Performance Serial Bus)(以下1394シリアルバス)である。 【0013】図7に1394シリアルバスを用いて構成されるネットワーク・システムの例を示す。このシステムは機器A,B,C,D,E,F,G,Hを備えており、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F間、C−G間、及びC−H間をそれぞれ1394シリアルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続されている。この機器A〜Hは例としてPC、デジタルVTR、DVD、デジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等である。 【0014】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、自由度の高い接続が可能である。 【0015】また、各機器は各自固有のIDを有し、それぞれが認識し合うことによって1394シリアルバスで接続された範囲において、1つのネットワークを構成している。各デジタル機器間をそれぞれ1本の1394シリアルバスケーブルで順次接続するだけで、それぞれの機器が中継の役割を行い、全体として1つのネットワークを構成するものである。また、1394シリアルバスの特徴でもある、Plug & Play機能でケーブルを機器に接続した時点で自動で機器の認識や接続状況などを認識する機能を有している。 【0016】また、図7に示したようなシステムにおいて、ネットワークからある機器が削除されたり、または新たに追加されたときなど、自動的にバスリセットを行い、それまでのネットワーク構成をリセットしてから、新たなネットワークの再構築を行う。この機能によって、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識することができる。 【0017】またデータ転送速度は、100/200/400Mbpsと備えており、上位の転送速度を持つ機器が下位の転送速度をサポートし、互換をとるようになっている。 【0018】データ転送モードとしては、コントロール信号などの非同期データ(Asynchronousデータ:以下Asyncデータ)を転送するAsynchronous転送モード、リアルタイムなビデオデータやオーディオデータ等の同期データ(Isochronousデータ:以下Isoデータ)を転送するIsochronous転送モードがある。このAsyncデータとIsoデータは各サイクル(通常1サイクル125μS)の中において、サイクル開始を示すサイクル・スタート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデータの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送される。 【0019】次に、図8に1394シリアルバスの構成要素を示す。 【0020】1394シリアルバスは全体としてレイヤ(階層)構造で構成されている。図8に示したように、最もハード的なのが1394シリアルバスのケーブルであり、そのケーブルのコネクタが接続されるコネクタポートがあり、その上にハードウェアとしてフィジカル・レイヤとリンク・レイヤがある。 【0021】ハードウェア部は実質的なインタフェースチップの部分であり、そのうちフィジカル・レイヤは符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンク・レイヤはパケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。 【0022】ファームウェア部のトランザクション・レイヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理を行い、ReadやWriteといった命令を出す。シリアルバスマネージメントは、接続されている各機器の接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管理する部分である。 【0023】このハードウェアとファームウェアまでが実質上の1394シリアルバスの構成である。 【0024】またソフトウェア部のアプリケーション・レイヤは使うソフトによって異なり、インタフェース上にどのようにデータをのせるか規定する部分であり、AVプロトコルなどのプロトコルによって規定されている。 【0025】以上が1394シリアルバスの構成である。 【0026】次に、図9に1394シリアルバスにおけるアドレス空間の図を示す。 【0027】1394シリアルバスに接続された各機器(ノード)には必ず各ノード固有の、64ビットアドレスを持たせておく。そしてこのアドレスをROMに格納しておくことで、自分や相手のノードアドレスを常時認識でき、相手を指定した通信も行える。 【0028】1394シリアルバスのアドレッシングは、IEEE1212規格に準じた方式であり、アドレス設定は、最初の10bitがバスの番号の指定用に、次の6bitがノードID番号の指定用に使われる。残りの48bitが機器に与えられたアドレス幅になり、それぞれ固有のアドレス空間として使用できる。最後の28bitは固有データの領域として、各機器の識別や使用条件の指定の情報などを格納する。 【0029】以上が1394シリアルバスの技術の概要である。 【0030】(作用)本発明は上述した手段により、プリンタ等の画像形成装置がホストコンピュータ等の外部機器から入力したデータのプレレンダリングを行い、描画時にバンディング不可能と判断した場合、IEEE1394に繋がる他の低スループットプリンタへオブジェクト等のデータを送信し、送信者の要求する解像度を確実に出力させるように作用する。 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【0032】図1に本発明を実施するときの、ネットワーク構成の一例を示す。 【0033】ここから、図1のように1394シリアルバスケーブルで各機器が接続されたときの説明を行う。図1でのバス構成は、実線で描いた1394シリアルバスで接続された、101プリンタ装置A、102プリンタ装置B、103パソコン(PC)、104ファクシミリ装置、105コピー機で成り立っており、各機器がそれぞれ1394シリアルバスの仕様に基づいたデータ転送が行える。また、1394シリアルバスの接続方法は、図1のような接続に限ったものではなく、任意の機器間での接続でバスを構成しても可能であり、また図1に示した機器のほかにもデータ通信機器が接続された構成であってもよい。なお、この図1のネットワークは一例とした機器群であって、接続されている機器は、ハードディスクなどの外部記憶装置や、CDR、DVD等の1394シリアルバスでネットワークが構成できる機器なら何であってもよい。 【0034】次に図1のブロック図(図2)の説明を行う。 【0035】図2の101はプリンタA、102はプリンタB、103はPCであり、104はFAX、105はコピーである。11はプリンタAの1394シリアルバスのI/F部、12はプリンタコントローラ、13はプリンタBにおける1394I/F部、14はプリンタの制御部であるプリンタコントローラ、22はファクシミリにおける1394I/F部、23はファクシミリの制御部であるFAXコントローラ、24はコピー機における1394I/F部、25はコピーの制御部であるコピーコントローラ、また15はPCに搭載された1394I/F部、16はPCIバス、17はMPU、18はD/Aコンバータも内蔵しているディスプレイ、19はHDD、20はEEPROM等のメモリ、21はキーボードやマウスといった操作部である。 【0036】図1のようなバス構成を背景として、本発明の実施例の動作に関する説明をするため、プリンタA101、プリンタB102、及びPC103を用いて、図3にプリンタA,Bの概略図、図4に詳細なブロック図を示す。 【0037】尚、本発明はプリンタA101、プリンタB102に限るものでなく、FAX104、コピー105等の画像形成装置でも良いことは言うまでもない。 【0038】図4は、本実施例に適用されるレーザビームプリンタ(以下、LBPと略す)の内部構造を示す断面図で、このLBPは不図示のデータ源から文字パターンの登録や定型書式(フォームデータ)などの登録が行える。同図において、1000はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータ(図示せず)から供給される文字情報(文字コード)やフォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。1012は操作のためのスイッチ及びLED表示器などが配されている操作パネル、1001はLBP1000全体の制御及びホストコンピュータから供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユニットである。この制御ユニット1001は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライバ1002は半導体レーザ1003を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレーザ光1004をオンオフ切り替えする。レーザ1004は回転多面鏡1005で左右方向に振られ静電ドラム1006上を走査する。これにより、静電ドラム1006上には文字パターンの静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム1006周囲の現像ユニット1007により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はLBP1000に装着した用紙カセット1008に収納され、給紙ローラ1009及び搬送ローラ1010と1011とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム1006に供給される。 【0039】まず本発明に係る第一の実施形態におけるプリンタ制御装置について詳細に説明する。ここでは、プリンタとしてレーザビームプリンタを例に説明する。 【0040】図4は本実施例を最もよく表している図で、1394シリアルバス上に繋がる機器の中で、PCと二つのプリンタを例に取ったブロック図である。 【0041】同図において、102,103はプリンタ装置であり、本装置全体を制御する主制御手段として401,409に示すCPUを備えている。このCPU401,409にはROM403,411、RAM404,412、プリンタエンジン405,413、及び1394I/F406,414等の外部I/Fを制御するSystem Controler402,410がデータバス、アドレスバス、制御バスからなるシステムバスを介して接続される。CPU401,409又はSystem Controler402,410はROM403,411内に記憶された制御プログラムに基づいて、プリンタエンジン405,413へプリンタデータの出力等を制御する。RAM404,412はCPU401,409のワークエリアとして使用されるとともに、プリンタデータを記憶する描画メモリ等を備えている。またROM403,411は各種文字情報、RAM404,412は1394I/F406,414等の外部I/Fから入力されるデータを一時的に格納するバッファメモリも備えている。 【0042】また、103はホストコンピュータ等の外部機器(内部の詳細省略)で、1394I/F407を所有している。 【0043】次に、本実施例及び従来の動作をフローチャートにしてそれぞれ図5、図6に示し、詳細に説明する。まず従来動作(図6)では、STEP61においてリーフ(転送元)となるPC103がデータを準備し、1394I/F407を介して1394I/Fバス408へ出力し、送信終了後バスを解放する。プリンタAで受信(STEP62)したデータは1394I/F406、System Controler402を介してRAM404に格納される。その後RAM404に格納されたオブジェクト、リスト等のデータからCPU401がプレレンダリングを行い(STEP63)、STEP64でバンディングが可能であればバンディング出力を実行(STEP66)し、バンディングが不可能だと判断されると解像度を落としてフルビットマップ展開(アンバンディング)を行う。以上が従来の動作である。 【0044】本実施例(図5)ではSTEP54まで従来例と同じ流れであり、STEP54において、バンディング可能であれば、プリンタAでそのままバンディング出力を行う(STEP56)。ここでバンディングが不可能だと判断すると、プリンタAはIEEE1394に繋がる他のノード(ここではプリンタB)へデータを転送する(STEP55)。その後プリンタBのCPU409がプリンタAと同じようにプレレンダリングを行い、バンディングO.KだとSTEP59へ進み、プリンタBでバンディング出力する。STEP57でバンディング不可能だと判断された場合は、更にその他の機器(104FAX、105コピー)へ転送され、出力される。 【0045】以上、本実施例では、PCが親(転送元)、プリンタが子(転送先)として説明したが、PCが子、プリンタが親となっても構わない。 【0046】また本発明で説明したプリンタ、FAX、コピーを主として動画及び静止画の映像データに関したものであるが、他の記録または再生装置であるDVDやMD、CD、PCなどのデジタル機器であってもよく、扱うデータも映像データに限らず音声データや各種ファイルデータなどであっても構わない。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。 【0048】本発明は、1394シリアルバスに繋がる全ての機器間で、転送元(親)が転送先(子:任意の機器)へデータを出力し、転送されたデータがバンディング出力が不可能だと判断されると、他の機器(子)へ再度転送を行う。 【0049】このため1394シリアルバスに繋がる画像形成装置でデータを出力する際、送信元が一度の送信で、プリントのオーバーランの防止、またはデグレードせずに高解像度出力を保つことが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−326808(P2003−326808A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135624(P2002−135624) |
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