| 【発明の名称】 |
印字装置および制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】笠松 健彦 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】無線通信手段を有した機器において、スレーブとして通信を行う場合に、マスターからの電波を受信した電界強度が十分である場合にのみ反応することにより、安定した通信環境においてのみホストとの通信を行う。
【解決手段】無線通信を行うことによりホスト機器から送信される印字データおよび制御信号を送受信し、前記ホスト機器から送られてくる印字データの印字を行う印字装置において、ホスト機器から発信された電波を受信したときの電界強度を検出する手段を有し、受信した時の電界強度が、あらかじめ設定した閾値以上の電界強度であるか否かを判定し、前記閾値以上の電界強度であった場合は、前記印字装置は前記ホスト機器が発する電波を一定水準以上の電界強度で受信可能であると判断し、ホスト機器に対して返答を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線通信を行うことによりホスト機器から送信される印字データおよび制御信号を送受信し、前記ホスト機器から送られてくる印字データの印字を行う印字装置において、前記印字装置は、前記ホスト機器から発信された電波を受信したときの電界強度を検出する検出する手段を有し、前記受信した時の電界強度が、あらかじめ設定した閾値以上の電界強度であるか否かにを判定し、前記閾値以上の電界強度であった場合は、前記印字装置は前記ホスト機器が発する電波を一定水準以上の電界強度で受信可能であると判断し、ホスト機器に対して返答を行うことにより、印字を行うことを特徴とする印字装置。 【請求項2】 前記ホスト機器は、印字可能な印字装置を検出するための信号を発信し、前記信号に対して応答があった印字装置のなかから印字装置を選択し、前記選択された印字装置に対して印字データを送信し、印字を行う印字システムにおいて、前記印字装置は、前記ホスト機器が印字装置を検出する信号を受信した場合の電界強度を検出し、前記閾値以上の電界強度であった場合にのみ、前記ホスト機器に対して返答を行うことにより、通信を行い印字することを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル無線通信手段を有する印字装置の制御方法に関することであり、詳しくは、無線通信機器のスレーブとなる印字装置がマスターとなるホスト機器から印字データを受け取る際、ホスト機器からの電波を受信した受信信号の電界強度によりその応答を制御することにより、安定した通信を提供し印字を行う印字装置およびその制御方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ホスト機器から無線通信により送信したデータを受信し印字を行う印字装置においては、ホストとなるコンピュータ等から送信された印字データ、および印字制御データ-に応答することにより、印字動作を行っている。 【0003】図1は 本発明をホスト機器となるコンピュータ1から無線通信により印字データを送信し、スレーブとなる印字装置2により印字を行う様子を示したものである。 【0004】ホストコンピュータ1は印字装置2に対して、無線インターフェイスを介して接続を行い、印字装置に対して印字データを送信し、印字装置は受信したデータを印刷する。 【0005】図2はホスト機器が印字装置に対して印字データを送信し印字を行う際の、無線インターフェイスによるデータの送受信の動作シーケンスを示したものである。 【0006】ホスト機器はまず、周辺に使用可能な印字装置が存在するかどうかを調べるために、問い合わせ信号を発生させる。問い合わせ信号を受信した印字装置は、機器が存在することを知らしめるために、返答信号を送信する。ホストはその信号を受信することにより、印字装置の存在を確認する。 【0007】次に、印字を開始する場合には、印字する印字装置を特定するために、印字装置に対して呼び出し信号を送信する。呼び出し信号を受信した印字装置は、ホスト機器に対して呼び出し信号に対する応答信号を送出する。この信号をホスト機器が受け取ることにより、プリンタは印字データを受信するとともに、一定の間隔でデータ通信状況等をホストに知らせるための応答信号を送る。これらの通信が印字データを終了させるまで行うことにより、印字動作を終了する。印字動作終了後は、再び印字装置が待ちの状態へとなるための信号を送信し、その後印字装置側からの返答により、接続を終了する。 【0008】このような通信を行うに当たって、確実に通信を行い印字するためには、印字装置が受信する受信データの電界強度がある程度の強度を持っていることが重要となる。受信電界強度が著しく低下してくると、受信したデータの誤り率は大きくなってしまう。このような場合の対応として、特開平9-46763のように、受信側の電界強度をホスト側に送信し、送信信号の電界強度を大きくするという方法がとられている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホスト側で送信電界強度をあげるためには、送信電界強度を大きくする制御手段が必要となり、なるべく簡易な方法で通信を実現する場合、一定の電界強度により送信している場合も十分考えられるため、必ずしも実現できる方法ではない。 【0010】結果として、受信電界強度がある程度大きくなければ、印字を最後まで行うことができない場合が生じる。このような場合においては、正しいデータを受信できない環境となり、印字データ受信の間に受信に失敗したデータに対して再送を要求する場合がある。 【0011】このような悪状況下において通信を行う場合、通信の再送回数の増加により、スループットの著しい低下を引き起こす可能性や、印字途中で通信が中断されてしまい、印字装置が途中まで印字した状態で印字を中断してしまうことがある。 【0012】したがって、印字装置を正常に動作させるためには、受信電界強度がある程度確保された状態で通信を行うのが有効な方法である。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は無線通信を行うことによりホスト機器から送信される印字データを受信し、印字を行う印字装置において、前記印字装置は、前記ホスト機器から発信された電波を受信したときの電波の強さを検出する検出する手段を有し、前記受信した時の電波の強さがあらかじめ設定した閾値に応じて、ホスト機器に対して返答の可否を判定し、電波の強さが一定水準以上の場合にのみホスト機器に対して返答することにより通信を行うことを特徴とする印字装置を提供するものである。 【0014】(作用)したがって、本発明によれば、ホストとなる電子機器が印字装置に対して問い合わせ信号を発した場合に、印字装置自体が受信した信号の受信電界強度を測定する手段を有し、あらかじめ定めておいた一定値以上の電界強度を有した場合においては、ホスト機器に対して返答を行うため、印字装置が受信のための電界強度を確保した上で、通信を開始することが可能となるため、電波の状況により通信誤り率が急激に悪化、あるいは受信不可能な状況となる可能性が極めて低くできることになる。 【0015】 【発明の実施の形態】図3本発明における印字装置としての、インクジェット記録装置の構成の概略を示す図である。 【0016】インクジェット記録装置2は20のアンテナ部、無線通信のための制御を行う無線I/F制御部21、プリンタのエンジン制御を行うプリンタ制御部22、および、通信の送受信データの格納やワーク領域として使用するためのRAM23、プリンタの制御を司るためのCPU24、プリンタ制御のプログラムが格納されたROM25から構成されている。 【0017】また、26は記録ヘッドである。プリンタ制御部においてヘッドの吐出信号が作成され、記録ヘッドに送られることによりインク吐出が行われ、印字を行う。27は記録ヘッドが搭載されたキャリッジの主走査を行うための主走査モータであり、また、28は紙等の記録媒体を搬送するための副走査モータである。これらは、プリンタ制御部において吐出のタイミングに合わせて駆動信号が生成され、動作を行う。 【0018】無線通信に関しては、受信に関してはアンテナ20を介して受信したデータは、無線インターフェイス部によりディジタル信号に変換された後、プリンタ制御部に含まれるRAM制御回路を介して、RAMに格納される。また、送信データについては、送信内容をRAMに格納した後、プリンタ制御部を介して無線I/F制御部に送られ、アンテナを介して送信される。 【0019】図4は、21の無線I/F制御部のブロック図を示したものである。41は無線受信部、42は復調回路である。無線受信部41では無線周波数信号からベースバンドを取り出し(411)、復調回路にあるA/D変換器によりディジタル信号に変換した後に復調を行い受信信号(412)とする。また、無線受信部はその振幅に比例して電界強度信号431を出力する。この信号はA/D変換器43に入力されディジタル信号(432)とした後、レジスタ46に格納される。レジスタに格納された値は電界強度として、CPUからリード可能である。 【0020】一方、45は無線送信部、44は変調回路である。ディジタル信号である送信信号(441)を、送信データ変調回路44に入力しD/A変換された後(442)、無線送信部45により無線周波数信号(451)に変換し、アンテナから送出される。 【0021】次に、受信した電界強度に閾値を設け、受信の電界強度が閾値以上の場合と閾値以下の場合においての制御方法を示す。図5は、受信データの電界強度に対応して、ホストに対しての返答を行う場合の制御方法を示したフローチャートである。 【0022】ホスト機器が、自身に接続可能な機器を問い合わせるために問い合わせ信号を送信したとする。問い合わせ信号を受信した無線受信部は(31のyes)、電界強度検知部からの信号により、問い合わせ信号の電界強度をリードする(32)。 【0023】問い合わせ信号を印字装置が受信できなかった場合(31のNo)、印字装置は問い合わせ信号に対する応答はできないため、ホスト機器は印字装置を認識できないこととなる。 【0024】問い合わせ信号を受信した場合には、受信した電界強度のレベルに対してあらかじめ設けてある閾値と比較する(33)。問い合わせ信号の電界強度が閾値よりも大きかった場合(33のyes)、印字装置は十分に通信が行えるものと判断し、応答信号をホスト機器に対して送信する(34)。ホスト機器が、この応答信号を認識できた場合には、ホスト側からの接続信号を受信した場合にはホスト機器と接続し、印字動作を行うこととなる(35)。印字動作が終わり接続を切った状態となると、再び問い合わせ信号を待つことになる。 【0025】ホスト機器からの問い合わせ信号を受信できた場合で、ホストからの問い合わせ信号の電界強度が閾値以下だった場合(33のNo)、ホスト側は正常な通信ができないと判断して、問い合わせ信号に対する通信を行わない事とする。そのことにより、ホスト機器は印字機器を認識することはないので、ホスト機器はこれ以上通信を行うことができなくなる。 【0026】図6はある無線装置における電界電力に対するデータ誤り率を計測した例である。この場合においては、データ誤り率80%で最小である-90dBm以下を切り捨て、-90dBmを閾値として通信を行うことを設定する方法をとることが有効となる。また、さらに通信の安定性を求めたい場合においては、さらに高い閾値を設定することにより、実現することが可能となる。 【0027】 【発明の効果】以上説明したとおり、印字装置が無線インターフェイスを介して印字データを受信し、印字を行う場合、印字データを送信するホスト機器が印字装置の問い合わせ信号を印字装置が受信した際に、あらかじめ設定された閾値以上の電界強度で問い合わせ信号を受信した場合において応答をすることにより、ホスト側が認識した印字装置は安定して通信が行えることが電波環境で通信を行うことが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090538 【弁理士】 【氏名又は名称】西山 恵三 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−326807(P2003−326807A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135596(P2002−135596) |
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