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【発明の名称】 印刷装置及び印刷システム
【発明者】 【氏名】向山 文昭
【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内

【要約】 【課題】画像情報の印刷を単独で行う印刷装置において、写真等の画像に文字情報を追加し、画像と同時に印刷出力可能な入力システムを提供する。

【解決手段】電子メールの送信手段を有する移動体端末からの文字入力情報を、電子メールを受信処理するようにした印刷装置が画像のビットマップデータに受信した文字情報を組み合わせる手段とそのレイアウト選択手段とを備えることによって簡便に文字情報を追加できる印刷システムを構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力された画像情報のビットマップデータ化を行って画像の印刷を行う印刷装置であって、電子メールを受信する通信手段と、電子メールの処理手段と、フォント情報を保持し前記の電子メールに含まれる文字情報から文字のビットマップデータを得る変換手段とを備え、前記画像のビットマップデータに前記文字のビットマップデータを組み合わせて印刷を行うことを特徴とする印刷装置。
【請求項2】 前記画像のビットマップデータ領域の指示された特定範囲に対し、前記文字のビットマップデータを置換して印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】 更に、入力された画像情報の画面を縮小して画像のビットマップデータを行う縮小手段を有し、空白となった外側の領域に前記文字のビットマップデータを配置して印刷を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】 前記の縮小された前記画像のビットマップデータを、更に特定方向に移動し、その移動方向と反対側の空白領域に前記文字のビットマップデータを配置して印刷を行うことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】 ビットマップデータの組み合わせにおいて、前記の置換方法、縮小方法、または移動方法を選択する選択手段を有することを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載の印刷装置。
【請求項6】 前記の文字情報を送信する電子メールにおいて、画像情報に組み合わせて印刷を行う文字情報の配置を指示する指示情報を件名フィールドに記述して用いることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】 前記の文字情報を送信する電子メールにおいて、画像情報に組み合わせて印刷を行う文字情報の行をメール文章の文の区切りに対応させ、夫々の行に対する文字の修飾コードを区切りごとに記述して用いることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】 前記修飾コードは文字の大きさと色のコードであることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】 電子メールを作成し送信を行う移動体端末と、前記電子メールを受信する通信手段と、電子メールの処理手段と、フォント情報を保持し前記の電子メールに含まれる文字情報から文字のビットマップデータを得る変換手段とを備え、別途入力された画像情報に対する画像のビットマップデータに前記文字のビットマップデータを組み合わせて印刷を行う印刷装置とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項10】 前記の文字情報を送信する電子メールにおいて、画像情報に組み合わせて印刷を行う文字情報の配置を指示する指示情報を件名フィールドに記述して用いることを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
【請求項11】 前記の文字情報を送信する電子メールにおいて、画像情報に組み合わせて印刷を行う文字情報の行をメール文章の文の区切りに対応させ、夫々の行に対する文字の修飾コードを区切りごとに記述して用いることを特徴とする請求項9に記載の印刷システム。
【請求項12】 前記修飾コードは文字の大きさと色のコードであることを特徴とする請求項11に記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真等の画像情報を印刷する印刷装置及び印刷システムに関し、特に画像情報を印刷するにあたり任意の文字情報を作成して画像に追加する印刷装置及び印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカメラの普及に伴い、パソコン等の処理装置を介さずに直接撮影された画像情報をICカードやUSB等のインタフェースから取り込み、圧縮された画像情報の伸張や画像処理と、それを印刷ドットに展開するラスタライズを行ってプリントアウトができるダイレクトプリント機能を備えたフォトプリンタなどと称される印刷装置が一般化してきている。
【0003】上記により、パソコンを持っていなかったり、パソコンを使うことに慣れていない人でも簡単に家庭で撮影した画像の印刷が行えるようになった。また、パソコンを使用するユーザにとっても、時間の掛かるパソコンの立ち上げとアプリケーションソフトでの操作をしなくても簡単に写真印刷が可能な専用機として大きなメリットとなる。画像情報の取り込みに関しても、ディジタルカメラから入力されるディジタル信号ばかりでなく、印刷装置がコピー機能を兼ね備えることによっても、写真媒体としての印画紙そのものをスキャンして写真画質でカラーコピーできるようにもなってきている。
【0004】しかし、画像をプリントアウトするにあたり、その画像に関しての名前やコメントなどの文字情報を追加して画像と一緒に印刷する機能は上記の印刷装置においては実現されていない。本来、画像にコメント情報を追加したり、画像と文字を組み合わせたレイアウトでデザインすることは多々あることであるが、そのためにはパソコンとパソコンの処理結果の印刷を行うプリンタによるシステムのみで処理されてきた。よって、誰でもが操作できなかったり、それ程込み入ったレイアウトでなくてもパソコンの立ち上げから始まる面倒な操作を必要としていた。
【0005】但し、解決策としてフォトプリンタにキーボードや文字入力・変換機能を付加するといった単純な発想ではコストアップとなるばかりでなく、使い易いさとは逆行するユーザインタフェースとなってしまう。例えば、印刷装置に付加されたキーボードではユーザが使い易い姿勢では操作できないといった基本的問題が生じてくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、パソコン等の処理装置を介さずに画像情報の印刷を行う印刷装置において、画像に文字情報を追加して印刷できる機能を、誰でもが使える利便性の高いシステム構成として実現することを目的とする。
【0007】また、本発明は上記の目的を実現する印刷装置の構成が、複雑で且つ多大なコストアップにならず、更に他の機能へも共用できるような汎用性をもって実現できることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は入力された画像情報のビットマップデータ化を行って画像の印刷を行う印刷装置であって、電子メールを受信する通信手段と、電子メールの処理手段と、フォント情報を保持し前記の電子メールに含まれる文字情報から文字のビットマップデータを得る変換手段とを備え、前記画像のビットマップデータに前記文字のビットマップデータを組み合わせて印刷を行うよう構成したことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、電子メールを作成し送信を行う移動体端末と、前記電子メールを受信する通信手段と、電子メールの処理手段と、フォント情報を保持し前記の電子メールに含まれる文字情報から文字のビットマップデータを得る変換手段とを備え、別途入力された画像情報に対する画像のビットマップデータに前記文字のビットマップデータを組み合わせて印刷を行う印刷装置とを有する印刷システムとして構成したことを特徴とする。
【0010】請求項1、9に記載のこのような構成によれば、身近な通信端末、特に個人が身につけている携帯電話機より、電話機の文書作成機能と表示機能を利用して簡単に画像に追加したい文字情報を作成できる。そして、ごく一般的な通信機能である電子メールによって固有のIPアドレスを有する印刷装置に上記情報を送信し、印刷装置は上記受信文字情報を画像情報に組み合わせて印刷を行うことができる。
【0011】すなわち、印刷装置の近傍で印刷装置との物理的な位置の制約も受けずに、使用者は、使い慣れた携帯電話機の入力操作によって文字情報を作成できる。そして、通信・情報処理のインフラ系システムに対しては、特別なアプリケーションサーバなどの設置は不要で、通信業者及びインターネットプロバイダが既に保有しているメールサーバを使用するだけで、容易にシステムを構築できる。
【0012】また、請求項2に記載のように本発明においては、画像のビットマップデータに文字情報のビットマップデータ部分を置換して印刷を行うことができる。従って、画像の大きさは変化させずに文字を重ねることができる。文字のフォントは縁取りの有るフォントとしておけば画像の背景色によらず明確に文字を印刷できる。
【0013】また、請求項3に記載のように本発明においては、画像の印刷面積サイズを縮小処理したビットマップデータにより確保された周辺の空白スペースに文字情報を配置して印刷を行うことができる。従って、人物等の画像の重要部に文字情報が配置され隠されてしまうことなどを避けることができる。
【0014】また、請求項4に記載のように本発明においては、縮小処理したビットマップデータを更に移動して、より広く確保された空白スペースに、より多くの文字情報を配置して印刷を行うことができる。
【0015】また、請求項5に記載のように本発明においては、上記請求項2ないし4に関わる画像と文字の組み合わせ手段を印刷装置側で選択できる。従って、印刷装置に付属する表示パネルでの確認により、適切な画像と文字の配置方法を印刷の開始前に選択できる。よって、レイアウトが当初の意図に反し、レイアウトの配置を変える場合にも使用者が文字情報の再送信を行う必要はない。
【0016】また、請求項6、10に記載のように本発明においては、電子メールにて文字情報を作成する場合に、電子メールの件名欄に画像と文字の組み合わせを指示する指示情報を記載するものである。指示情報としては、文字情報を配置する位置情報であることが好ましいが、それだけに限定されるものではない。上記のメールフォーマット構成によって、特別な情報を分離する表現手段を用いずに基本的なレイアウト指示のモードを設定できるとともに、印刷装置側もその電子メールに基づく処理を迅速、容易に開始できる。
【0017】また、請求項7、11に記載のように本発明においては、電子メールにて文字情報を作成する場合に、電子メールの本文欄に文字列の区切りレイアウトと文字の修飾コードを記載し、印刷装置の上への文字列段落が文字修飾を含めて設定できるようにしたものである。従って、文字列を作成する携帯電話機側の一行表示文字数が幾つであっても構わない。そして、その文字列に対する修飾コードを一括で設定できる。
【0018】また、請求項8、12に記載のように本発明においては、電子メールにて文字情報を作成する場合の文字列の修飾コードを記載し、その記載方法を設定するものである。文字修飾コードとしては、サイズや色であることが望ましいが、それだけに限定されるものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0020】図1は、本発明の実施例による印刷装置及び印刷システムの全体構成を示すブロック図である。印刷装置1は、ディジタルカメラなどの入力装置により得られたJPEG形式などの画像情報を記憶したICカード3が印刷装置内のスロットに接続され、取り込んだ画像情報を印刷のラスタライズにまで展開して、スタンドアローンとして画像の印刷を実行できる印刷装置である。
【0021】また、印刷装置1は独立したインターネット端末としてIPアドレスを有し、例えば、ADSL方式等のモデム8及び加入者電話線14を介してインターネット7に接続されている。但し、印刷装置単体でなく、他の端末等で構成されたシステムの場合は、印刷装置とモデムの間の宅内経路15にルータやサーバなども接続される。インターネット7にはメールサーバ13を含むプロバイダ12のシステムが接続されている。印刷装置のIPアドレスやプロバイダのドメイン名を含んでいるメールアドレスは利用契約を行ったプロバイダより付与されるとともに、該プロバイダを通してデータが送受される。IPアドレスはインターネットプロトコル、即ちIPが多大なアドレス空間を持つIPv6形式に切り替わりつつあり、今後は個々の家電機器や端末にも固有のIPアドレスが割り振られるようになってくる。
【0022】6は携帯電話網で、移動体端末である携帯電話機2が無線による空間通信路5を介して音声や電子メール等のサービスを受けている。携帯電話網はその通信業者のゲートウエイ9によりインターネットとの接続がされていて、通信業者のメールサーバ10からプロバイダなどへのメールサーバへ電子メールを送信できるようになっている。また、電子メールの作成は携帯電話機2のキーボード2Bと表示パネル2A及び制御回路に内蔵された漢字変換等の文章作成機能によって行われる。
【0023】図1の囲み枠4によって示したエリアは同一の近傍通信エリアで、例えば家庭内の同一の部屋を意味している。従って、同一エリアの印刷装置とその傍の携帯電話機において、間接的に携帯電話機をリモコンの如く目の前の印刷装置に電子メール等のデータを送ることが可能になっている。なお、図のように近距離であるので、ブルーツースと称される近距離無線や無線LANインタフェースを携帯端末と印刷装置の両方に持たせ、携帯端末から印刷装置に直接送信することも本発明の類型として可能である。しかし、こうした無線インタフェースを有するPDA(Personal Data Assistant)などの携帯端末は一般的ではなく、大多数の人が保有していて、通話のためにいつも身につけている機器である携帯電話機を、印刷装置の文字データの入力手段として利用できるようシステム化することは非常に有効である。
【0024】図2は本発明の実施例である印刷装置のブロック図である。プリンタエンジン27はインクジェット方式、電子写真方式等により、ページを単位とした紙の上に印刷のドットレベルにラスタライズされたカラー画像を印刷する。印刷情報としては、画像情報が記憶されたICカード3が入力手段であるカードスロット20に挿入されて印刷装置内に取り込まれ、圧縮された画像の展開やγ処理等の画像処理が第一の処理手段21により行われた後、制御部22により画像メモリ23に画像表示の画像ビットマップデータとして保持される。
【0025】制御部はCPUと、ROMや書き換えが可能なフラッシュメモリに内蔵されたプログラムにより情報の処理、入力や印刷を制御し、図2の各ブロックの制御に関与している。文字情報等ランダムな取得情報や操作設定情報に関しては電池バックアップによるSRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリに記憶され、装置の電源がオフになった後も再度使用することができる。
【0026】また、画像情報の入力はICカードに限定されるものではなく、ディジタルカメラと直結されるUSB等のシリアルなインタフェースでも良いし、印刷装置が複合機としてコピー機能を備える場合はCCD等のイメージセンサからの入力であっても良い。
【0027】制御部22は、簡単なキーボードを有する操作手段25の操作に連携し、画像処理された中間情報を液晶等による印刷装置の表示パネル26に表示させ、画像メモリに保持されたビットマップデータをラスタライズ手段24でCMYKのカラー印刷ドットに展開させて印刷を行わせるなどの各制御やデータ処理を行う。
【0028】また、印刷装置は通信による別の入力経路を持っており、TCP/IPの処理を内蔵した通信インタフェース28、電子メールの処理手段29より構成される。29は電子メールの処理を行うプロトコルを内蔵すると共に電子メールの情報を分解して制御部に入力する。一般的にインターネットメールでは、メールサーバのメールボックスに対してクライアントが新着メールの有無を確認し、選択したメールの文書を取りに行く必要がある。パソコン上では人為的に無意識に行っていることであるが、本発明の画像印刷に追加する文字情報を自動的に取得するという手順においては、携帯電話機からの送信を行って暫くの後、操作手段の受信キーとして割り当てたキーを押すことによって一連の操作を代行せしめるようにしている。即ち、新着メールの確認と最新のメールの取り込みを行わせている。勿論、印刷装置の機能をサポートするサーバを構築しておけば自動的に印刷装置への配信が可能であるが、限定されない任意のプロバイダにて本発明を利用できるための配慮である。
【0029】制御部はフォント格納手段30のフォント情報を用いて文字情報の利用処理や文字表示のビットマップデータ化を行い複数ページの保持領域を持つ画像メモリの中に保持させる。フォント格納手段はROMによる固定メモリとしても良いし、フラッシュメモリを用いて新たなフォントを追加書き換える機能を持たせることもできる。後者の場合は通信機能を利用してインターネットのサーバからのダウンロードを、印刷装置の製造業者のサイト等から実行できるように構成できる。
【0030】印刷装置の通信手段へはプロバイダから割り当てられた自己のIPアドレスやメールアドレスを設定しておく必要があるが、そのための英数字や記号の入力は操作手段25より入力する。上記操作は一旦入力すれば以降は必要がない。印刷装置内のフラッシュメモリや電池でバックアップされた不揮発性メモリ領域に保存される。
【0031】図3は本発明の実施例による印刷例であって、画像のビットマップデータ領域の下部に対し、文字のビットマップデータが置換されて印刷されている。印刷用紙33上の画像領域34Aにおいて、例として「文字領域(下部)」として示した領域35Aが34Aの下部に置換されて同時印刷されている。ビットマップデータ上の処理としては画像及び文字それぞれのビットマップデータを用意しておき、34Aのビットマップデータの中に35Aの部分のビットマップデータを置き換えればよい。
【0032】なお、35Aは長方形の領域に文字フォントのビットマップデータを挿入した形であっても、単に文字フォント部分だけのビットマップデータだけでも良い。前者の場合、画像を隠す割合は多いが画像との背景色に関わらずはっきりと文字を浮き出すことができる。また、後者の場合は、画像への影響は少ないが色関係によっては文字が見え難くなるので、フォントの色と区別できる縁取りフォントを使ったり、演算処理でフォントに縁を持たせてビットマップデータを作成するといったことが有効である。
【0033】図4は本発明の実施例による他の印刷例で、画像部分34Bと文字部分である35Bや35Cが平面的に重ならないようにして印刷される。それによって、35Bの如く下部に、或いは35Cの如く上部に、文字の領域が画像の重要部分を隠すようなことがなく両者を印刷できる。ビットマップデータの処理としては画像と文字のビットマップデータを隣接点で切り替えて印刷への出力ビットマップデータとしても良いし、表示しないデータ領域はどちらも零のデータであるので両者のビットマップデータを加算しても良い。
【0034】上記の処理のためには画像領域を34Bの如く縮小する必要があるので間引きなどの画像処理を行った後に画像のビットマップデータを作成する。今後普及するであろう画像のファイル形式、JPEG2000ではスケーラブルな縮小が可能で、デコーダによって容易に縮小画像処理を実施できる。
【0035】図5は本発明の実施例による他の印刷例で、図4の縮小画像34Bを更に34Cの如く上部に移動させるようビットマップのデータをシフトさせ、移動方向と反対側により広い文字領域を確保することによって、その領域34Cにはより多くの文字を記載できる。また、デザイン上の面からも図4とは異なるレイアウトの追加選択ができることにもなる。
【0036】図3から図5により説明した本発明の印刷レイアウトは、印刷装置側での指示により画像情報の変更によりレイアウトの変更や選択ができる。そのために、操作手段は画像情報を非縮小、縮小、縮小と移動とする選択入力を備えている。更に、画像の移動に対しては上方向か下方向かの選択入力を備えている。上記の変更、選択ができるように、画像及び文字の情報共に元データはメモリ内に保存されている。レイアウト結果は印刷開始前に表示パネルで確認できるので、使用者の意図に反したまま無駄な印刷をしてしまうことはない。また、レイアウトを変更するための目的で文字情報の再送信を行う必要はない。
【0037】図6は本発明での実施例による、電子メールを用いて文字情報を送る送信フォーマットである。電子メール60は少なくも、差出人フィールド61、宛先フィールド62、件名フィールド63、本文フィールド64をもって構成されている。61は送信に使用した携帯電話機のメールアドレス65が自動的に入り、62は本発明の印刷装置に付与されたメールアドレス66が入力される。件名フィールド63には、本発明の文字情報の追加においてまず設定すべき指示である、文字の挿入を行わせる位置指令67を記載するように構成している。更に、文字情報の内容そのものをメール本文中に記載するよう定めている。
【0038】上記の本発明の件名フィールド構成により、印刷装置はメールサーバからの新着メール情報を取得した時点での位置指令の解読・照合から自己に対するコマンド受信であることの認証を容易に得ることが出来る。また、使用者にとっては文字送信の電子メールを作成するにあたって、まず何処に文字を配置するかの決定を行い、次に文字の内容を記載するといった手順が分離され極めてわかりやすくなっている。
【0039】次に、本文フィールドへの文字情報の記載方法について説明を行う。携帯電話機の画面上での一行文字数は機種によって夫々異なり、また、印刷装置の画像に組み合わせるべき一行文字数は画像の様子やレイアウトで変わってくる。従って、画像に組み合わせる文字列の行区分けは作成入力時に明確に規定する必要があり、本発明ではキャリッジリターンコードによる文章の切れ目を、印刷装置上での一行文字数として規定している。そして上記により決定される一行毎に、文字の修飾を指定できるよう本発明では構成し、その修飾コードを行の最後の括弧で括って配置し、例示のように行68に対しては(R2)、行69には(B3)などとしている。
【0040】図7は本発明の実施例による件名フィールドへの指令対応図である。MODE1は文字情報を画像情報の上部に挿入するコマンド、MODE2は画像情報の略中央部に挿入するコマンド、MODE3は画像情報の下部に挿入するコマンドを示している。挿入文字位置は文字情報の送信時に指示し、画像とのレイアウトは印刷装置における画像情報の処理操作で最適化を行うという本発明の構成は複雑化しかねない設定方法をシンプルにし、入力側と印刷装置側とで分担する設定機能を使用者にわかり易くさせている。
【0041】なお、上部と下部の両方に文字を配置したい場合はMODE1とMODE3での2回の送信を行えばよい。印刷装置の方では複数の受信を重ねて保存するよう構成しておく。また、最初は下部に配置するよう送信したのを見直し、上部に変更配置するような場合は印刷装置で受信文字情報をリセットし、消去を行う。そのために印刷装置の操作手段は受信文字情報消去用の入力を備えている。
【0042】図8は本発明の実施例による文字修飾コードの対応図である。この場合は色とサイズの修飾を例示しており、色は赤、緑、青、黒の4色とし、サイズは大、中、小の3種類として一行毎に使い分けることができる。これらによって、画像への文字レイアウトと共に文字を修飾して画像情報への文字情報追加が多彩に行える。当然より多くの色やサイズを割り当てることも可能であるし、また、色やサイズ以外への修飾コードを割り当てることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画像を印刷する印刷装置に対し、パソコン等の処理装置を介した操作やシステムを構成せずに、ごく一般的な携帯電話から、誰でもが容易に文字情報を作成して画像に追加することができる。例えば、ポスタのような複合画像を簡単に作成することができる。
【0044】また、本発明によれば特別なサーバ等を必要とせず、一般のインターネットプロバイダに既存の機能により画像と文字の印刷システムが構成できる。
【0045】また、本発明によれば、複雑なユーザインタフェースによらずに文字情報の追加入力ができる画像印刷装置を構成できる。そして、本発明で付加された入力のための通信機能は情報の取得や印刷機能・処理といったことへの応用を図ることができる。例えば新しいフォント情報を電子メールの添付ファイルとして取得させるようにも拡張していける。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
【出願日】 平成14年5月13日(2002.5.13)
【代理人】 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外2名)
【公開番号】 特開2003−326795(P2003−326795A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−137606(P2002−137606)