| 【発明の名称】 |
被記録媒体の切断方法および画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 良 【住所又は居所】東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピア株式会社内
【氏名】三浦 武志 【住所又は居所】東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピア株式会社内
【氏名】石津 知宏 【住所又は居所】東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピア株式会社内
【氏名】小林 一三 【住所又は居所】東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピア株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】被記録媒体のカットに起因する微粉等の発生を防止する。
【解決手段】印字終了後にメディア11を切断する前に、カッター刃3が通過することが予定されるカット位置上に所定の画像パターン42の印字を行う。このカット位置印字は画像の印字の前後を問わない。メディア切断時には、当該カット位置上をカッター刃で切断する。メディア11の種類または厚さに応じて、画像パターンおよび印字濃度の少なくとも一つを変更するようにしてもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】印字された被記録媒体をカッター刃で切断する切断方法であって、カッター刃が通過することが予定されるカット位置上に所定の画像パターンの印字を行い、その後、当該カット位置上をカッター刃で切断することを特徴とする被記録媒体の切断方法。 【請求項2】印字された被記録媒体をカッター刃で切断する画像形成装置であって、被記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送される被記録媒体上に印字を行う印字手段と、被記録媒体を切断する切断手段と、前記搬送手段、印字手段および切断手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、印字終了後に被記録媒体を切断する前に、カッター刃が通過することが予定されるカット位置上に所定の画像パターンの印字を行い、その後、当該カット位置上をカッター刃で切断するよう前記各手段を制御することを特徴とする画像形成装置。 【請求項3】前記所定の画像パターンは、前記カット位置に沿ったライン状のパターンである請求項2記載の画像形成装置。 【請求項4】前記被記録媒体の種類または厚さに応じて、画像パターンおよび印字濃度の少なくとも一つを変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項5】ユーザの指示に応じて、画像パターン、印字濃度および色の少なくとも一つを変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項6】前記印字手段は被記録媒体の搬送方向とほぼ直交する方向に走査されるキャリッジに搭載された印字ヘッドを有し、前記カッター刃を含むカッターユニットは前記キャリッジに搭載されたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項7】前記カット位置上に印字する画像パターンの幅が、前記カッター刃の厚みよりも広いことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 【請求項8】前記印字手段は複数の色のインクを選択的に印字可能であり、各色毎のインク残量検知手段を備え、前記制御手段はインク残量の最も多いインクで前記画像パターンの印字を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体を切断する切断装置を備えた画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ロール状の、または大判の被記録媒体を使用するプロッタ、プリンタ等の画像形成装置において、印字終了後には被記録媒体を必要に応じて任意のサイズに切断している。切断装置としては、キャリッジにカッターユニットを係合したもの、キャリッジとは独立に切断方向に刃が移動可能なもの等、があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような切断装置で被記録媒体をカットした場合、カット時の衝撃で被記録媒体が紙の場合は紙粉が発生し、コート紙の場合はコート粉が発生する。また、フィルムの場合にはその表面層が剥がれて飛散する場合もある。これらの微粉や微片(以下、微粉等という)が、被記録媒体の印字範囲に付着すると画像抜けの原因となり、また、ヘッドのインク吐出部のノズルに付着するとヘッドのインク不吐や故障の原因となる。 【0004】本発明はこのような背景においてなされたものであり、その目的は、被記録媒体のカットに起因する微粉等の発生を防止することができる被記録媒体の切断方法およびこれを用いた画像形成装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による被記録媒体の切断方法は、印字された被記録媒体をカッター刃で切断する切断方法であって、カッター刃が通過することが予定されるカット位置上に所定の画像パターンの印字を行い、その後、当該カット位置上をカッター刃で切断することを特徴とする。 【0006】カッター刃が通過するカット位置は既知であり、そのようなカット位置上に所定の画像パターンの印字を行う。所定の画像パターンは典型的にはライン状のパターンであり、この印字によりカット位置にインクが染み込み、これがカット時に微粉等の発生を防止するよう機能する。 【0007】本発明による画像形成装置は、印字された被記録媒体をカッター刃で切断する画像形成装置であって、被記録媒体を搬送する搬送手段と、【0008】搬送される被記録媒体上に印字を行う印字手段と、被記録媒体を切断する切断手段と、前記搬送手段、印字手段および切断手段を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、印字終了後に被記録媒体を切断する前に、カッター刃が通過することが予定されるカット位置上に所定の画像パターンの印字を行い、その後、当該カット位置上をカッター刃で切断するよう前記各手段を制御する。 【0009】この画像形成装置において、前記被記録媒体の種類または厚さに応じて、画像パターンおよび印字濃度の少なくとも一つを変更するようにしてもよい。これは、被記録媒体の種類または厚さにより被記録媒体のカット時の状態が異なることに対応するためである。 【0010】ユーザの指示に応じて、画像パターン、印字濃度および色の少なくとも一つを変更するようにしてもよい。 【0011】各色毎のインク残量検知手段を備える場合、前記制御手段はインク残量の最も多いインクで前記画像パターンの印字を行うようにしてもよい。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について図面により詳細に説明する。 【0013】図1に本発明が適用される画像形成装置の一例としてのインクジェット記録方式の大判カラープロッタ4の外観を示す。 【0014】プロッタ4は、キャスタ12a付きのスタンド12の上部に固定されている。プロッタ4は、ユーザがその操作を行うための操作部17を備えており、この操作部17に設置された各種のスイッチ等により、紙種別、オンライン/オフライン、等が入力指示される。内部に装備されたロール状に巻かれた記録紙(ロール紙)または記録紙挿入口に挿入された大判の記録媒体は、操作部17からの入力指示に基づいて、プロッタ4の内部に搬送され、外部のコンピュータ等から与えられるデータに基づいて、カラー画像が記録媒体上に印字される。記録済みの記録媒体11は、プロッタ4の前面上部の排出口16から排出される。プロッタ4は、その内部を覆うカバー13を備えている。 【0015】図2にプロッタ4の制御を行う概略のハードウェア構成を示す。プロッタ4の全体動作はCPU30により制御される。ROM31は、CPU30の実行する制御プログラムや各種パラメータ等のデータを格納している不揮発性のメモリである。RAM32は、CPU30が利用可能な一時データ記憶領域や作業領域を提供するメモリである。各種センサ33はプロッタ4の動作時に必要となる種々の情報を検知するためのセンサ群である。印字制御部34はCPU30の制御の下で印字ヘッド35を駆動する。キャリッジ駆動部36はCPU30の制御の下でキャリッジの動作を制御する。カッター駆動部37はCPU30の制御の下でカッターユニット7の動作(主として、後述するカッター刃の出し入れ)を制御する。メディア搬送部38はCPU30の制御の下でメディア11の搬送を制御する。操作パネル17は、前述した入力部の他、表示部を含んでいる。 【0016】図3により、カッターユニット7の構成および動作を説明する。本実施の形態におけるカッターユニット7は、印字ヘッドを搭載したキャリッジ6に搭載され、キャリッジ6の移動手段であるモータおよびベルト(図示せず)を利用してカッターユニット7を、メディア11の搬送方向とほぼ直交する方向23に移動させる。カッターユニット7には突出/収納可能なカッター刃3が設けられている。プラテン5上には、カッターユニット7から突出した状態のカッター刃3の先端が入り込むカッター溝21が方向23に沿って設けられている。 【0017】従来、メディア11上への画像の印字が終わると、メディア11のカットすべき位置をカッター溝21の位置までメディア11を搬送した後、カッターユニット7は収納されているカッター刃3を突出させ、カッター溝21に沿って移動させることによりメディア11を切断する。切断終了後にはカッター刃3をユニット内に再び収納する。 【0018】しかし、本発明ではメディア11の切断の前に、カッター刃3がカット予定位置(単にカット位置ともいう)、すなわち通過することが予定されるカット位置上にインクで所定の画像パターンの印字(カット位置印字という)を行う。図4により本実施の形態でのメディアカット処理の手順を説明する。 【0019】本実施の形態では、カット位置印字を行うかどうかはユーザが予め選択することができる。そこで、印字終了後、メディアカットを行う際、まずカット位置印字を行う旨の設定があるかどうかをチェックする(S11)。なければ、後述するステップS14へ進む。ある場合には、メディアのカット位置を印字位置(ヘッド位置)にまで搬送する(S12)。ついで、予め指定された印字態様でカット位置に印字を行う(S13)。印字態様の一例として、図5に示すように、カット位置に約3mm幅のライン状の画像パターン42を行う。画像パターン42の幅はメディアによって異なりうる。必須ではないが、カッター刃の厚みよりも広いことが望ましい。 【0020】なお、カッター刃のカット位置に沿ったライン状のパターンは必ずしも実線である必要はなく破線であってもよい。また、所定の画像パターンは、ライン状に並んだ文字や記号等であってもよい。 【0021】ステップS13のカット位置印字の後、メディアをカット位置まで搬送し(S14)、その位置でカッターユニット7を作動させるとともにキャリッジ6を移動させることにより、当該カット位置でメディアの切断を行う(S15)。 【0022】このように、カット位置印字によってカット位置にインクが染み込み、その後、当該部分のメディアのカットによっても微粉等の発生が防止されることになる。なお、カット位置印字は記録媒体にカラー画像を印字した後に行うように説明したが、カラー画像を印字する前にカット位置に印字を行うようにしてもよい。 【0023】ところで、メディアの種類によって、その性質が異なる。例えば、いわゆるコシが強いものや弱いものがある。また、メディアの厚さも異なりうる。したがって、このようなメディアの種類や厚さによって同じ画像パターンを印字しても、その後のカッター刃によるカットの状態が異なることがありうる。例えば、紙ベースの薄いメディアなどはあまり高濃度(高duty)の画像パターンを印字すると、メディアのコシがなくなり、切り始めの刃の突入時に、メディアの端部が座屈するおそれがある。これを防止するために乾燥時間を長くとると、印字のスループットが低下することになる。 【0024】そこで、本発明の他の実施の形態として、メディアの種類または厚さに応じて、カット位置に印字する画像パターンおよび印字濃度の少なくとも一つを変更するようにする。これによりカット時のメディア端部の座屈の発生を防止することが可能となる。ここで、画像パターンの種類としては、前述した実線、破線等のほか、ライン幅を変える、あるいは、1本のラインであっても切断開始時の紙端部のライン幅とそれ以外のライン幅を変更するなどである。なお、印字濃度の変更は印字デューティ(duty)を変えることである。 【0025】図6に本実施の形態のメディアカットの処理例を示す。 【0026】メディアカットを行う際、前述と同様、まずカット位置印字を行う旨の設定があるかどうかをチェックする(S21)。なければ、後述するステップS26へ進む。ある場合には、メディアのカット位置を印字位置(ヘッド位置)にまで搬送する(S22)。ついで、現在セットされているメディアのチェックを行う(S23)。このチェックはメディアの種類および厚さの少なくとも一つである。このチェック結果に応じて、カット位置印字の印字態様を決定する(S24)。特に、チェック結果に基づいて印字パターンの種類や印字濃度を変更する。この印字態様の決定は、システムがメディアの種類や厚さについての検知情報に基づいて自動的に行ってもよいし、ユーザがマニュアルで指定してもよい。そこで、このように決定された印字態様でカット位置に印字を行う(S25)。 【0027】ステップS25のカット位置印字の後、メディアをカット位置まで搬送し(S26)、その位置でカッターユニット7を作動させるとともにキャリッジ6を移動させることにより、当該カット位置でメディアの切断を行う(S27)。 【0028】本実施の形態によれば、メディアの特性に応じた適切なカット位置印字を行うことが可能となる。 【0029】通常、カラー画像形成装置には複数の色のインクが備えられており、各色で選択的に印字可能となっている。また、図7のブロック図に示すように、各色のインクタンクまたはインクカートリッジ毎のインク残量検知部39を備えるものもある。上述したカット位置印字は通常予定されている印字以外の用途としてインクを消費するものである。そこで、本発明の別の実施の形態は、インク残量の最も多いインクを利用してカット印字を行うようにしたものである。図8に本実施の形態のメディアカットの処理例を示す。 【0030】第1の実施の形態の場合と同様、メディアカットを行う際、まずカット位置印字を行う旨の設定があるかどうかをチェックする(S31)。なければ、後述するステップS35へ進む。ある場合には、メディアのカット位置を印字位置(ヘッド位置)にまで搬送する(S32)。ついで、各インクの残量をチェックする(S33)。そこで、最も残量の多いインクで、所定の印字態様でカット位置に印字を行う(S34)。このときの所定の印字態様は、固定であっても、あるいは、上述のようにシステムまたはユーザに依存して可変であってもよい。ステップS34のカット位置印字の後、メディアをカット位置まで搬送し(S35)、その位置でカッターユニット7を作動させるとともにキャリッジ6を移動させることにより、当該カット位置でメディアの切断を行う(S36)。 【0031】本実施の形態によれば、最も残量の多いインクでカット位置印字を行うので、本来の印字以外の用途でのインクの使用の影響を軽減することができる。 【0032】なお、カット位置に印字した画像パターンはカット後もメディアの端部に残る。したがって、カット位置への印字に用いるインクの色を、ユーザが選択できるようにしてもよい。また、インクを使用する代わりにカット位置印字専用の液体、好ましくは透明の液体をカット位置に吐出する手段を設けてもよい。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、被記録媒体のカットに先立ってカット位置印字を行うことにより、従来、カット時に発生していた紙粉やコート粉のような微粉や、フィルム表面層の微片をインク等の液体で閉じ込め、それらの飛散を防ぐことができる。これにより、微粉等が被記録媒体の印字範囲に付着することに起因する画像劣化、および、ヘッドに付着することに起因するヘッドのインク不吐や故障を未然に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098350 【弁理士】 【氏名又は名称】山野 睦彦
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| 【公開番号】 |
特開2003−326782(P2003−326782A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135481(P2002−135481) |
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