| 【発明の名称】 |
インクジェット記録装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒川 純一 【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】インクジェット記録装置において、2本以上の供給ロールを同時にプリント可能にすること。
【解決手段】複数の供給ロールを同時に装着可能な供給ロール設置手段104と、複数の用紙の幅および用紙端位置を検出可能な用紙センサ111とから構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 供給ロール軸周りに用紙をロール状に捲回した供給ロールから供給される前記用紙に、複数のノズルを有するインクジェットプリントヘッドからインク滴を吐出して印刷を行うインクジェット記録装置であって、複数の前記供給ロールを備え、それぞれの前記供給ロールから供給される用紙に対して、同時に印刷を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。 【請求項2】 前記複数の供給ロールを前記供給ロール軸方向に配列して設置することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 【請求項3】 前記複数の供給ロールは、シャフト上に形成された位置合わせ位置で、任意に配置可能なように形成された可動フランジを有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。 【請求項4】 前記シャフト上に形成された位置合わせ位置は、前記シャフト上に形成された、位置合わせ用の印、または溝であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。 【請求項5】 前記可動フランジは、前記シャフト上に形成された位置合わせ位置で係合する爪部を有することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。 【請求項6】 更に、前記複数の供給ロールから供給されるそれぞれの用紙の用紙幅または用紙端部位置を検出する用紙センサを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 【請求項7】 複数の画像を同時に印刷する場合、設置したそれぞれの用紙幅にあわせて印刷を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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【発明の詳細な説明】【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノズルからインク滴を吐出して記録媒体に印刷を行うインクジェット記録装置に関する。 【従来の技術】インクジェット記録方式は、色々なインク吐出方式、例えば、インクを静電気力によって吸引し吐出させる方式、圧電素子を用いてインクに機械的振動または変位を与える方式、インクを加熱して発泡させその圧力を利用する方式などがあり、インクの小滴を発生および飛翔させ、それらの一部もしくは全部を紙等の印字媒体上に付着させて記録を行うものである。従来のインクジェット記録装置を図面に基づいて説明する。図4において、インクジェットプリントヘッド101はプラテン102と必要なギャップを保持して配置されている。記録媒体の用紙103は給紙ガイド板109に沿って供給ロール104から供給され、図示しない押圧手段(例えば、バネなど)によって搬送ローラ105とピンチローラ106に圧接される。ピンチローラ106はニップ力を得るためにゴムなどの弾性材で作成されている。また用紙103は、図示しない駆動手段(例えば、モータなど)で搬送ローラ105が回転することによって搬送され、インクジェットプリントヘッド101とプラテン102からなる印字領域まで送られる。また、プラテン102は図示しないファンを内設しており、用紙103をプラテン102上に吸着させている。次に、インクジェット記録装置としての動作を簡単に説明する。記録する画像は2次元であるが、インクジェットプリントヘッド101のインク吐出口は1次元的に配置されているので全領域に印字を行うためには、インクジェットプリントヘッド101および用紙103の双方を直交する方向に順送りして印字を繰り返す必要がある。すなわち、用紙103の搬送は、搬送ローラ105とピンチローラ106および図示しない押圧手段と駆動手段で構成される搬送手段によって行われる。一方、インクジェットプリントヘッド101の搬送は、インクジェットプリントヘッド101を載せたキャリッジ112がガイドレール108に沿って滑動することで行われる。なお、該ガイドレール108は用紙103の搬送方向と直交して設置され、図示しない固定フレーム部材にネジ締結などで固定されている。そしてインクジェットプリントヘッド101からのインク吐出と用紙103の搬送およびインクジェットプリントヘッド101の搬送が適時おこなわれることによって画像の記録が完了し、排紙ガイド板110に沿って用紙103が排紙される。キャリッジ112上のインクジェットプリントヘッド101近傍には用紙センサ111が設けられており、インクジェットプリントヘッド101の搬送に伴い移動する。用紙センサ111は反射型のフォトセンサを用いており、プラテン102はフォトセンサの発射する光線を反射しない表面で形成されている。用紙検出でキャリッジ112が走行している間、用紙センサ111の真下に用紙103があるときはセンサに反射光が入射し、用紙センサ111の真下にプラテン102があるときは用紙センサ111に反射光が入射しない。用紙103上とプラテン102上での用紙センサ111に入射する反射光の検出有無から、用紙の幅、用紙端の位置を検出している。次に図5にもとづいて、用紙検出の手順を説明する。用紙検出を開始するとキャリッジ112はプラテン102の一端から他端に向けて走査を開始する。正常に用紙103がセットされている場合、用紙103は用紙幅方向にプラテンからはみ出ることは無く、まず反射光は検出されない。反射光が検出された場合は用紙セットが異常と判断し、用紙検出を中止する。最初に反射光が検出されない場合、引き続きキャリッジ112を移動させながら走査を継続する。反射光が検出された時点でインクジェット記録装置はその位置を用紙端(用紙の始まりの位置)と判断、記憶する。更に引き続きキャリッジ112の走査を継続し、次に反射光が有りから無しに変わった時点でインクジェット記録装置はその位置を用紙端(用紙の終わりの位置)と判断、記憶する。ここで用紙の検出が終了し、キャリッジ112は元の位置へ戻る。次に図6にもとづいて、図4に示した従来のインクジェット記録装置の供給ロール設置方法の一例について説明する。図6において、シャフト1には固定フランジ2が固定されている。供給ロール104の紙管内側中空部分をシャフト1に貫通させ、固定フランジ2に勘合させる。更に可動フランジ3をシャフト1に差し込み供給ロール104に勘合させる。供給ロール104の紙管と固定フランジ2および可動フランジ3の勘合部は締まりばめになっている。さらに可動フランジ3は可動フランジ本体3aおよびフランジキャップ3bで構成され、フランジキャップ3bを可動フランジ本体3aにはめ込むことで、図示しない機構によりシャフト1に締結される。ここまで組み上げたのち、シャフト1の両端を一部図示しない左右2個ずつ配置された支持ローラ4上に載架する事により、供給ロール104とシャフト1は一体化し、一定軸上をすべることなく回転する。 【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット記録装置にあっては、供給ロール設置部には供給ロールが1本しか載せられないのが一般的である。また供給ロールを2本以上載せることが物理的に可能な装置であっても、2本以上の供給ロールを同時に搬送しその幅または用紙端位置を検出する機能を備えていないため、複数の用紙を同時にプリントすることは不可能である。このためどんなに幅の広い装置でも、幅の狭い供給ロールを装着した場合はその幅でのみインクジェットプリントヘッドが搬送される。このような制限に起因するインクジェット記録装置の課題には、以下のようなものがある。 (1)置より十分に幅の狭い1種類の画像を多数枚プリントしたい場合、幅の狭い供給ロールを1本用い、1枚1枚プリントしなければならず、幅の狭い装置と生産性が変わらない。たとえば2本の供給ロールを同時にプリントできれば、用紙搬送距離は半減しプリント時間の短縮につながる。 (2)幅の違う複数の画像を連続でプリントしたい場合、画像の幅に合わせた用紙を使用しようとすると、一枚プリントするごとに幅の違う供給ロールを装着しなおさなければならない。幅違いの供給ロールを複数セットしておけば、複数の幅違いの画像を同時にプリント可能で、プリント時間の短縮につながる。また、供給ロール装着の段取りの手間が軽減される。本発明の目的は、2本以上の供給ロールを同時にプリント可能にすることで、プリントにかかる時間を低減できるインクジェット記録装置を提供するととも、供給ロールの装着しなおしの煩わしさを低減した使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のインクジェット記録装置は、2本以上の供給ロールを同時に装着可能な構造を備えたものとした。また、用紙センサは2本以上の供給ロール各々の用紙幅または用紙端位置を検出するよう制御を行うこととした。 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の供給ロール装着機構を用いたインクジェット記録装置の概要を示す斜視図である。図1において、2本の供給ロール104を装着したシャフト1を装置所定の位置に配置し、各々の用紙103先端を巻き出す。用紙103先端を図示しない搬送ローラ105およびピンチローラ106の間に挿入、更に用紙103を差し込み図示しない押圧手段を有効な状態に切り替えることで搬送ローラ105とピンチローラ106とが用紙先端をプラテン102上まで搬送する。用紙センサ111はインクジェットプリントヘッド101とともに、ガイドレール108上を走行するキャリッジ112上に設置してある。用紙検出を開始させると、キャリッジ112はプラテン102上を端から端まで走査する。用紙センサ111は反射型のフォトセンサを用いており、プラテン102はフォトセンサの発射する光線を反射しない表面で形成している。用紙検出でキャリッジ112が走査している間、用紙センサ111の真下に用紙103があるときは用紙センサ111に反射光が入射し、用紙センサ111の真下にプラテン102があるときは用紙センサ111に反射光が入射しない。キャリッジ112の位置と用紙センサ111の反射光検出の有無により、用紙の幅と用紙端の位置を把握させる。図2は、本発明の用紙検出動作を説明したフローチャートである。従来は1つの供給ロール104の2ヶ所の用紙端を検出し終えると、そこで用紙検出を終了していたが、本発明では最初の用紙103の2ヶ所の端部を検出した時点で、キャリッジ112がプラテン102終端に到達しているか否かを判定する。キャリッジ112がプラテン102終端に無い場合、引き続き走査を継続し、次の用紙103の用紙端(用紙の始まりの位置)を検出する。以下、この繰り返しによりプラテン102終端に到達するまで用紙103の検出を繰り返すことで、2本以上の供給ロール104の幅・位置をすべて記憶する。図3は、本発明の供給ロール装着方法の一実施例である。シャフト1には最大1372mm幅の供給ロール104が装着可能である。可動フランジ3は爪部を有し、シャフト1に設けた溝部に嵌合することでシャフト1の軸方向位置を規定する構造とした。図3の場合、610mm幅の供給ロールと420mm幅の供給ロールとを装着可能とするために、互いの供給ロール104および可動フランジ3が干渉しない位置に合わせ、シャフト1に4箇所の溝を切っている。使用する供給ロール幅の組み合わせを考慮した上でシャフト1に更に多数の溝を多数切ることで、さまざまな供給ロール幅の組み合わせでのプリントを可能とした。また供給ロール104および可動フランジ3の幅方向位置決めは、シャフト1に溝を切らずに目盛りなどの目印を記すだけでも良い。さらに溝や目印を全く施さなくとも、2本以上の供給ロールを同軸上に装着可能で、且つそれらの用紙幅または用紙端位置検出が可能な構成でありさえすれば、インクジェット記録装置の使用者が幅方向の自由な位置に複数の供給ロールを装着し、同時にプリントすることが可能となる。また、幅の違う複数の画像を連続でプリントする場合、幅違いの供給ロールを複数セットすることにより、幅違いの画像を同時にプリントすることも可能である。 【発明の効果】以上の如く、本発明ではインクジェット記録装置において2本以上の供給ロールを同時にプリントすることを可能とする機能を備えたことにより、次のような効果を奏する。 (1)インクジェット記録装置より十分に幅の狭い1種類の画像を多数枚プリントする場合、同一幅の供給ロールを複数同時にプリントすることで、記録時間を短縮することができる。 (2)幅の違う複数の画像を連続でプリントする場合、幅違いの供給ロールを複数セットし幅違いの画像を同時にプリントすることで、プリント時間の短縮につながる。また,幅違いの供給ロールを装着しなおす必要が無くなり、段取りの手間が軽減される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002325 【氏名又は名称】セイコーインスツルメンツ株式会社 【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地
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| 【出願日】 |
平成14年5月13日(2002.5.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096378 【弁理士】 【氏名又は名称】坂上 正明
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| 【公開番号】 |
特開2003−326781(P2003−326781A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−137065(P2002−137065) |
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