| 【発明の名称】 |
熱定着装置及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】新井 清孝 【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノーリツ鋼機株式会社内
【氏名】石川 正純 【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノーリツ鋼機株式会社内
【氏名】永長 和夫 【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノーリツ鋼機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】加熱によって歪みを生ずる状況にあっても、歪みを取り除いて良好な平滑性の被記録媒体を得る熱転写装置を合理的に構成する。
【解決手段】加熱空間において被記録媒体Mを挟み込んで搬送する駆動ローラTaと遊転ローラTbとで張力付与ローラTを構成し、遊転ローラTbを構成するローラ体60を遊転支持する軸受部材62を、一対の支軸63を介してフレーム65に支持し、この一対の支軸63のうち被記録媒体Mの幅方向で端部の側に位置するものを支持孔に挿通し、他方の側の支軸63を、支持孔より大径の融通孔65Bに挿通することで遊転ローラTbのローラ体60の姿勢を変更自在に構成し、被記録媒体Mの搬送時には、この搬送力により軸受部材62と一体的に遊転ローラ60の姿勢を変化させて被記録媒体Mの搬送方向と直交する幅方向に引っ張り力を作用させるよう構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材と、この基材表面の定着層に転写すべき画像情報がプリントされる浸透層とを有するシート状の被記録媒体を加熱することにより、浸透層に昇華性インクでプリントされた画像情報を定着層に転写定着する加熱部を備えている熱定着装置であって、前記加熱部が、前記被記録媒体を加熱する加熱空間と、この加熱空間において前記被記録媒体を挟み込んで所定の搬送方向に搬送するよう、この被記録媒体の表裏両面側に配置した搬送体とで構成されると共に、前記搬送体により前記被記録媒体に対して作用する搬送力が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向への分力を含み、この分力により前記被記録媒体を前記所定の搬送方向とは直交する幅方向に引っ張り力を付与する張力付与機構を備えている熱定着装置。 【請求項2】 前記張力付与機構が、前記被記録媒体における前記所定の搬送方向と直交する幅方向の端部側ほど強い引っ張り力を作用させるよう構成されている請求項1記載の熱定着装置。 【請求項3】 前記張力付与機構が、前記被記録媒体における前記所定の搬送方向の下手側ほど、被記録媒体に対して搬送方向と直交する幅方向の端部側に向けて強い引っ張り力を作用させるよう構成されている請求項1又は2記載の熱定着装置。 【請求項4】 前記搬送体が、前記被記録媒体の幅方向での中央を基準にして幅方向の両端側に配置され、この夫々の搬送体に対応する張力付与機構が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向で、対応する端部の側に向けて引っ張り力を作用させるよう構成してある請求項2又は3記載の熱転写装置。 【請求項5】 前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面において、前記被記録媒体の幅方向に配置された複数のローラで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数のローラのうち、少なくとも被記録媒体の幅方向での端部の側に配置したものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置。 【請求項6】 前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面のうちの一方の面の側に配置された駆動ローラと、他方の面の側に配置された複数の遊転ローラとで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数の遊転ローラのうち、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に配置されたものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置。 【請求項7】 前記駆動ローラが、前記被記録媒体の搬送方向と直交する姿勢の駆動軸に備えられて成ると共に、前記ローラ支持部材は、前記複数の遊転ローラを前記被記録媒体のシート面と直交する姿勢の支軸周りで姿勢変更自在に支持し、かつ、前記被記録媒体の搬送時には、この被記録媒体から作用する力によって前記支軸周りでの姿勢変更を行わせ、この遊転ローラの回転による搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するよう構成してある請求項6記載の熱定着装置。 【請求項8】 前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面に配置された無端回動ベルトで成ると共に、前記張力付与機構が、この無端回動ベルトの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するベルト支持部材で構成してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置。 【請求項9】 前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面において、この被記録媒体の幅方向で中央側ほど、この被記録媒体における前記所定の搬送方向の下手側に位置する形状に湾曲成形された可撓性素材で成る湾曲ローラで構成されると共に、前記張力付与機構が、前記湾曲ローラを湾曲形状での回転を許す状態で支持する湾曲ローラ支持部材で構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置。 【請求項10】 画像が形成される被記録媒体を挟み込んで所定の搬送方向に搬送する搬送体を備えている画像形成装置であって、前記搬送体により前記被記録媒体に対して作用する搬送力が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向への分力を含み、この分力により前記被記録媒体を前記所定の搬送方向とは直交する幅方向に引っ張り力を付与する張力付与機構を備え、前記搬送体は、前記被記録媒体の表裏両面のうちの一方の面の側に配置された駆動ローラと、他方の面の側に配置された複数の遊転ローラとで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数の遊転ローラのうち、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に配置されたものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている画像形成装置。 【請求項11】 前記駆動ローラが、前記被記録媒体の搬送方向と直交する姿勢の駆動軸に備えられて成ると共に、前記ローラ支持部材は、前記複数の遊転ローラを前記被記録媒体のシート面と直交する姿勢の支軸周りで姿勢変更自在に支持し、かつ、前記被記録媒体の搬送時には、この被記録媒体から作用する力によって前記支軸周りでの姿勢変更を行わせ、この遊転ローラの回転による搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するよう構成してある請求項10記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、基材と、この基材表面の定着層に転写すべき画像情報がプリントされる浸透層とを有するシート状の被記録媒体を加熱することにより、浸透層に昇華性インクでプリントされた画像情報を定着層に転写定着する加熱部を備えている熱定着装置、及び、画像が形成される被記録媒体を挟み込んで所定の搬送方向に搬送する搬送体を備えている画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のように構成された熱定着装置に着目すると、この熱定着装置と類似する技術として特開平10‐297197号公報に示されるものが存在する。 【0003】この従来の技術では、金属基材(本発明の基材)上に防錆層を兼ねる着色下地層(本発明の定着層)を形成し、この上に光透過性樹脂層としてアクリル系樹脂やポリエステル系樹脂やウレタン系樹脂で成る透明樹脂層を形成し、この上に多孔質アルミナ等を用いたインクジェット受理層(本発明の浸透層)を形成して金属装飾体を構成して成り、この金属装飾体のインクジェット受理層に対して昇華形着色材を用いたインクジェット印刷により着色模様を形成する。この後、この金属装飾体を加熱炉や、ホットプレスで加熱することによりインクジェット受理層の昇華形着色材が昇華して透明樹脂層に入り込み、インクジェット受理層に形成された着色模様が透明受理層に形成される。次に、インクジェット受理層を温水で軟化させた後、布等で拭き取ることによってインクジェット受理層の全てを取り除くことで、着色模様が形成された金属装飾体が完成する。 【0004】又、可撓性の樹脂シートを基材として用い、この基材の表面に定着層を形成し、更に、この定着層の表面に浸透層(前記受理層と同様の機能を有するもの)を形成し、浸透層に対してプリントした記録情報を加熱によって定着層に転写定着する被記録媒体は開発中のものであり、この被記録媒体を用い、この被記録媒体の浸透層に対して昇華性インクで記録情報のプリントを行った後に、加熱によって昇華性インクを昇華させて記録情報を定着層に転写定着させる連続した処理を行う装置は開発されていなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】加熱によって転写を行う装置を考えるに、基材として熱可塑性の樹脂シートを用いた場合には、加熱時に熱の偏りがあると高温の部位で軟化が進み、これより低温の部位で軟化が進まず、これによって基材に歪みや変形を発生し、被記録媒体の平坦性を損なうこともあった。このような加熱時に熱の偏りを小さくするために、例えば、加熱手段として、加熱空気が供給される加熱空間を備え、この加熱空間に対して被記録媒体を搬送する構造の装置を用いることも考えられる。しかし、この構造の加熱装置を用いても加熱空気が流動する方向や、加熱空気の温度分布によって僅かであるが歪みを発生することがある。又、加熱状態で被記録媒体を搬送する圧着ローラから作用する力によっても歪みを発生することもある。そして、このように僅かでも歪みを発生した場合には、被記録媒体の平坦性が損なわれ、画像情報が転写された被記録媒体の商品価値を下げるものとなり改善の余地があった。 【0006】圧着ローラから作用する力によって歪みが発生する具体的な理由を説明すると、例えば、被記録媒体の表裏両面に配置した圧着ローラで被記録媒体を挟み込んで搬送するものでは、被記録媒体の表裏両面に配置した夫々の圧着ローラの接触面において、圧着ローラの軸芯に沿う方向で均一の圧力分布で被記録媒体を挟み込むことが理想となるものの、ローラ面の摩滅や、長期に亘る使用による軸の変形、圧接力の調節不良等により、この軸芯に沿う方向での圧力分布が不揃いになることや、ローラ面と被記録媒体との間に隙間が形成されることもあり、このように不均一な圧力分布の状態では、圧着力が強い領域で強い搬送力を作用させ、圧着力が弱い領域では搬送力を殆ど作用させず、結果として、被記録媒体の搬送時に被記録媒体の搬送姿勢を乱す方向に力を作用させる等、偏った力を作用させて被記録媒体に歪みを発生させる不都合に繋がるのである。この不都合は、圧着ローラに摩滅のないものを使用し、圧着ローラの軸に変形のないものを使用し、圧着ローラの軸芯位置を精度高く調節することで解消するものであるが、このような対応を厳密に行うには手間が掛かり過ぎ実現性の面で困難な面があった。 【0007】このように被記録媒体に歪みを発生する現象は、加熱によって転写を行う場合に限られるものでは無く、偏った力が作用する状態で被記録媒体を長期間保存した場合や、常温であっても搬送時に偏った力が作用する場合にも発生するものであり、このような歪みを解消する技術も望まれている。 【0008】本発明の目的は、搬送時に歪みを解消して良好な状態の被記録媒体を得る装置を合理的に構成する点にある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕基材と、この基材表面の定着層に転写すべき画像情報がプリントされる浸透層とを有するシート状の被記録媒体を加熱することにより、浸透層に昇華性インクでプリントされた画像情報を定着層に転写定着する加熱部を備えている熱定着装置において、前記加熱部が、前記被記録媒体を加熱する加熱空間と、この加熱空間において前記被記録媒体を挟み込んで所定の搬送方向に搬送するよう、この被記録媒体の表裏両面側に配置した搬送体とで構成されると共に、前記搬送体により前記被記録媒体に対して作用する搬送力が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向への分力を含み、この分力により前記被記録媒体を前記所定の搬送方向とは直交する幅方向に引っ張り力を付与する張力付与機構を備えている点にある。 【0010】〔作用・効果〕上記特徴によると、昇華性インクで画像情報がプリントされた被記録媒体を搬送機構で搬送しながら加熱部の加熱空間において搬送体で搬送される状態で加熱することで画像情報が被記録媒体の定着層に転写定着するものとなり、この搬送体で搬送される際には搬送体から被記録媒体に対して搬送方向に対して力を作用させると同時に、この搬送方向と直交する幅方向への分力が張力付与機構から作用することにより、この被記録媒体に対して幅方向に張力を作用させて歪みを解消し得るものとなる。つまり、基材が熱可塑性で成る被記録媒体では、加熱空間での加熱時には軟化により歪みが発生しやすいものであるが、搬送時に幅方向に張力を作用させることで、歪みの発生を抑制するばかりでなく、歪みを積極的に解消できるのである。その結果、特別の機構を備えること無く、搬送体を改良することにより加熱によって歪みを生ずる状況にあっても、歪みを解消して良好な状態の被記録媒体を得る装置が合理的に構成された。 【0011】本発明の請求項2に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1記載の熱定着装置において、前記張力付与機構が、前記被記録媒体における前記所定の搬送方向と直交する幅方向の端部側ほど強い引っ張り力を作用させるよう構成されている点にある。 【0012】〔作用・効果〕上記特徴によると、搬送時に幅方向の端部側ほど強い張力を作用させることにより、広い幅の被記録媒体でも幅方向での端部側において引っ張り力、引っ張り量が不足すること無く歪みを修正する力を作用させることが可能となる。その結果、広い幅の被記録媒体でも全幅に亘って歪みを解消できた。 【0013】本発明の請求項3に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1又は3記載の熱定着装置において、前記張力付与機構が、前記被記録媒体における前記所定の搬送方向の下手側ほど、被記録媒体に対して搬送方向と直交する幅方向の端部側に向けて強い引っ張り力を作用させるよう構成されている点にある。 【0014】〔作用・効果〕上記特徴によると、搬送時には被記録媒体の搬送方向の下手側ほど、被記録媒体の幅方向での端部側に向けて強い引っ張り力を作用させるので、広い幅の被記録媒体でも搬送の下手側に向かうほど、幅方向での端部側に向けて引っ張り力、引っ張り量が不足すること無く歪みを修正することが可能となり、搬送途中で歪みの修正が充分でなくとも、搬送下手側に向かうにつれて確実な修正が行われる。その結果、広い幅の被記録媒体でも全幅に亘って確実に歪みを解消できた。 【0015】本発明の請求項4に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項2又は3記載の熱定着装置において、前記搬送体が、前記被記録媒体の幅方向での中央を基準にして幅方向の両端側に配置され、この夫々の搬送体に対応する張力付与機構が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向で、対応する端部の側に向けて引っ張り力を作用させるよう構成してある点にある。 【0016】〔作用・効果〕上記特徴によると、加熱空間に被記録媒体を搬送する際には、この被記録媒体の幅方向での中央を基準にして幅方向での両端部側に搬送体から均一な張力を作用させて歪みを解消できる。又、幅方向の一方の側にのみ張力を作用させるものと比較すると、このように一方の側にだけ張力を作用させるものでは、張力が作用する方向に向けて偏った搬送力が作用し、被記録媒体の搬送姿勢を変化させる傾向にあるものの、本特徴の構成によると、偏った搬送力を作用させることが無い。その結果、被記録媒体の幅方向での両端部に不足を発生することなく良好に張力を作用させて幅方向に均一に歪みを解消できた。 【0017】本発明の請求項5に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置において、前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面において、前記被記録媒体の幅方向に配置された複数のローラで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数のローラのうち、少なくとも被記録媒体の幅方向での端部の側に配置したものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている点にある。 【0018】〔作用・効果〕上記特徴によると、被記録媒体の幅方向での端部側に配置したローラの搬送方向を、被記録媒体の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向での端部に向かう側に設定してあるので、被記録媒体の搬送時には、端部位置のローラから被記録媒体に対して幅方向の端部側に向けて張力を作用させるものとなる。その結果、ローラの軸芯を調節する程度の改良によって被記録媒体に幅方向に張力を作用させて被記録媒体に発生する歪みを解消できた。 【0019】本発明の請求項6に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置において、前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面のうちの一方の面の側に配置された駆動ローラと、他方の面の側に配置された複数の遊転ローラとで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数の遊転ローラのうち、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に配置されたものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている点にある。 【0020】〔作用・効果〕上記特徴によると、駆動ローラと遊転ローラとの相対姿勢の設定により被記録媒体の搬送時に被記録媒体に対して幅方向の端部側に向けて張力を作用させ得るものとなる。つまり、駆動ローラの軸芯と遊転ローラの軸芯と非平行状態に設定するので、夫々の軸芯同士を精度高く平行姿勢に設定するものと比較して調節が容易となる。その結果、高精度の調節を行わずとも被記録媒体の幅方向に張力を作用させて被記録媒体に発生する歪みを解消できた。 【0021】本発明の請求項7に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項6記載の熱定着装置において、前記駆動ローラが、前記被記録媒体の搬送方向と直交する姿勢の駆動軸に備えられて成ると共に、前記ローラ支持部材は、前記複数の遊転ローラを前記被記録媒体のシート面と直交する姿勢の支軸周りで姿勢変更自在に支持し、かつ、前記被記録媒体の搬送時には、この被記録媒体から作用する力によって前記支軸周りでの姿勢変更を行わせ、この遊転ローラの回転による搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するよう構成してある点にある。 【0022】〔作用・効果〕上記特徴によると、ローラ支持部材を支軸周りで姿勢変更自在に支持し、被記録媒体の搬送時に被記録媒体から作用する力によって、搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向での端部に向かうよう支軸周りで姿勢が自然に変化するので、遊転ローラの姿勢を積極的に調節しなくとも、被記録媒体の搬送時には被記録媒体に対して幅方向の外方に向けて張力を作用させるものとなる。その結果、遊転ローラを姿勢変更自在に支持すると云う簡単な構造でありながら被記録媒体の幅方向に張力を作用させて被記録媒体の歪みを解消できた。 【0023】本発明の請求項8に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置において、前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面に配置された無端回動ベルトで成ると共に、前記張力付与機構が、この無端回動ベルトの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するベルト支持部材で構成してある点にある。 【0024】〔作用・効果〕上記特徴によると、無端回動ベルトが被記録媒体に接触することで張力を作用させることになるので、広い接触面を介して無端回動ベルトから被記録媒体に対して確実に張力を作用させ得るものとなる。その結果、無端回動ベルトを使用する改良により被記録媒体に確実に張力を作用させて歪みを解消できた。 【0025】本発明の請求項9に係る熱定着装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱定着装置において、前記搬送体が、前記被記録媒体の表裏両面において、この被記録媒体の幅方向で中央側ほど、この被記録媒体における前記所定の搬送方向の下手側に位置する形状に湾曲成形された可撓性素材で成る湾曲ローラで構成されると共に、前記張力付与機構が、前記湾曲ローラを湾曲形状での回転を許す状態で支持する湾曲ローラ支持部材で構成されている点にある。 【0026】〔作用・効果〕上記特徴によると、この湾曲ローラは、搬送方向と直交する幅方向の端部側ほど、搬送方向に対して大きく傾斜する軸芯を有することになるので、複数のローラを組み合わさなくとも、被記録媒体の幅方向での中央部を基準にして、幅方向の端部側ほど、張力や引っ張り量を大きくすることが可能となり、この幅方向での端部側で張力や引っ張り量に不足を招くことなく被記録媒体に対して張力を作用させ得るものとなる。その結果、湾曲ローラを使用する改良により被記録媒体の歪みを解消できた。 【0027】本発明の請求項10に係る画像形成装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕画像が形成される被記録媒体を挟み込んで所定の搬送方向に搬送する搬送体を備えている画像形成装置において、前記搬送体により前記被記録媒体に対して作用する搬送力が、前記所定の搬送方向と直交する幅方向への分力を含み、この分力により前記被記録媒体を前記所定の搬送方向とは直交する幅方向に引っ張り力を付与する張力付与機構を備え、前記搬送体は、前記被記録媒体の表裏両面のうちの一方の面の側に配置された駆動ローラと、他方の面の側に配置された複数の遊転ローラとで成ると共に、前記張力付与機構が、この複数の遊転ローラのうち、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に配置されたものの搬送方向を、前記所定の搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するローラ支持部材で構成されている点にある。 【0028】〔作用・効果〕上記特徴によると、駆動ローラと遊転ローラとの相対姿勢の設定により被記録媒体の搬送時に被記録媒体に対して幅方向の端部側に向けて張力を作用させ得るものとなる。つまり、駆動ローラの軸芯と遊転ローラの軸芯と非平行状態に設定するので、夫々の軸芯同士を精度高く平行姿勢に設定するものと比較して調節が容易となる。その結果、高精度の調節を行わずとも被記録媒体の幅方向に張力を作用させるものとなり、例えば、偏った力が作用する状態で長期間保存された被記録媒体の歪みを搬送時に取り除くことを可能にするばかりでなく、搬送時にガイド部材等から外力が作用して被記録媒体に歪みが発生しても、その歪みを解消できるのである。 【0029】本発明の請求項11に係る画像形成装置の特徴、作用・効果は次の通りである。 〔特徴〕請求項10記載の画像形成装置において、前記駆動ローラが、前記被記録媒体の搬送方向と直交する姿勢の駆動軸に備えられて成ると共に、前記ローラ支持部材は、前記複数の遊転ローラを前記被記録媒体のシート面と直交する姿勢の支軸周りで姿勢変更自在に支持し、かつ、前記被記録媒体の搬送時には、この被記録媒体から作用する力によって前記支軸周りでの姿勢変更を行わせ、この遊転ローラの回転による搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向の端部に向かう側に設定するよう構成してある点にある。 【0030】〔作用・効果〕上記特徴によると、ローラ支持部材を支軸周りで姿勢変更自在に支持し、被記録媒体の搬送時に被記録媒体から作用する力によって、搬送方向を搬送方向の下手側ほど被記録媒体の幅方向での端部に向かうよう支軸周りで姿勢が自然に変化するので、遊転ローラの姿勢を積極的に調節しなくとも、被記録媒体の搬送時には被記録媒体に対して幅方向の外方に向けて張力を作用させるものとなる。その結果、遊転ローラを姿勢変更自在に支持すると云う簡単な構造でありながら、被記録媒体の幅方向に張力を作用させて被記録媒体の歪みを発生し難くし、歪みが発生しても、その歪みを解消できた。 【0031】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、画像処理装置Pから転送される画像情報を被記録媒体Mに対して昇華性インクでプリントし、プリントサイズに切断し、加熱により定着した後に送り出す画像形成装置Qが構成されている。 【0032】前記画像処理装置Pは汎用コンピュータ1、モニター2、キーボード3、マウス4を有すると共に、現像済みの銀塩式の写真フィルム5の画像情報を光電変換するフィルムスキャナー6と、メディアにデジタル信号で保存された情報を取り出すコンピュータ内部のメディアドライブ7とを備えて成っている。尚、メディアドライブ7とは、CDやCD−R、あるいは、MO等のディスク状の媒体ばかりでなく、コンパクトフラッシュやスマートメディア等の半導体で成る媒体から情報を取り出すドライブの総称であり、同図にはCD及びCD−Rの情報を読出すメディアドライブを示している。 【0033】前記被記録媒体Mは図4に示すように、PET(polyethylene terephthalate)製でフィルム状の基材11の表面に対して、昇華性インクに対して親和性のある樹脂としてポリビニルアルコール系の樹脂やポリビニルアセタール系の樹脂等で定着層12を形成し、この定着層12の表面に昇華性インクに対して非親和性となるフッ素樹脂やシリコン樹脂等の薄いフィルム状の浸透層13を剥離自在に重ね合わせ、全体として柔軟なシート状に構成したものであり、この被記録媒体Mは浸透層13に対して昇華性インクで画像をプリントした後、加熱処理を行うことにより、浸透層13のインクが昇華して定着層12に移行し、基材11の表面に画像情報を定着形成する機能を有し、画像情報を転写定着した後には、浸透層13をフィルム状のまま剥離して取り除くことにより基材11の表面の定着層12に形成された明瞭な画像を露出させるものとなっている。又、この被記録媒体Mは、基材11の素材が昇華性インクに対して親和性を有する性質のものでは、その基材11の表面をそのまま定着層12として利用できる。 【0034】図1及び図2に示すように、前記画像形成装置Qは、被記録媒体Mに画像情報をプリントするプリント部Q1と、このプリント部Q1において昇華性インクで画像情報がプリントされた被記録媒体Mを一時的に蓄えるループ形成部Q2と、このループ形成部Q2から被記録媒体Mが送られる熱定着部Q3(熱定着装置の一例)とを備えて構成されている。この画像形成装置Qでは、熱定着部Q3における被記録媒体Mの搬送速度がプリント部において被記録媒体Mを搬送する速度より低速であるため、この速度差を吸収するために、プリント部Q1と熱定着部Q3との中間位置にループ形成部Q2を配置しており、プリント部Q1と、ループ形成部Q2と、熱定着部Q3とは互いに分離自在なユニットとして構成されている。尚、熱定着部Q3における被記録媒体Mの搬送速度は300mm/min程度であり、プリント部Q1での被記録媒体Mの搬送速度はプリント時の画像情報の解像度や被記録媒体Mの幅によって決まるものであるが、最低速度でも熱定着部Q3における被記録媒体Mの搬送速度より高速度となる。 【0035】〔プリント部〕図3に示すように、前記プリント部Q1は、本体ケース20の内部に対して、ロール状の被記録媒体Mを送るよう圧着型の一対の搬送ローラ21を複数組備えて成る搬送機構Aと、この搬送機構Aで水平方向に搬送される被記録媒体Mに対して画像情報をプリントするインクジェット型のプリントヘッド22と、このプリントヘッド22と一体形成した切断機構Bと、これらを制御するプリント制御装置23とを備えて成り、この本体ケース20を支持脚24で支持することにより、画像情報がプリントされた被記録媒体Mを比較的高い位置で水平方向に送り出すよう構成されている。 【0036】前記搬送機構Aは、ロール状の被記録媒体Mをプリントヘッド22の部位まで搬送する前搬送機構A1と、このプリントヘッド22の部位から被記録媒体Mを排出口20Aまで搬送する後搬送機構A2とを組み合わせて成り、この前搬送機構A1と、後搬送機構A2とは夫々ともステッピングモータ型の搬送モータ(図示せず)で独立して駆動自在に構成されている。前記プリントヘッド22は、被記録媒体Mの搬送方向(副搬送方向)と直交する姿勢(主走査方向に沿う姿勢)で備えられた一対のガイドロッド24で案内される状態で、ステッピングモータ型の主走査モータ(図示せず)からの駆動力で主走査方向に往復作動自在に支持され、このプリントヘッド22に対して取換え自在に備えたインクカートリッジ25の昇華性インクをピエゾ素子等の吐出機構26によりノズル(図示せず)から吹き出して画像情報をプリントするよう構成されている。 【0037】前記切断機構Bは、プリントヘッド22に対して被記録媒体Mの側に突出する位置と、被記録媒体Mから離間する方向に退入する位置とに切換自在に備えた刃体28と、この刃体28の位置を、カム送りやネジ送り機構(図示せず)を介して切換える切換モータ29とを備えて構成されている。 【0038】尚、インクカートリッジ25のインクとして、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の少なくとも4色のインクの他に中間色の2色のインクを用いた6色を使用するよう構成され、この実施の形態で使用される昇華性インクは、80℃程度で昇華が始まり、前述したようにフィルム状のPET製の基材11を有する被記録媒体Mにおいては、180℃で2分程度の加熱により最適な転写状態となる。この昇華性インクは170℃〜200℃程度でインクの昇華を無理なく行えるものであり、200℃では1分程度の加熱、170℃では5分程度の加熱で必要とする転写して定着が可能となる。 【0039】この構成により、被記録媒体Mに対してプリント部Q1で画像情報のプリントを行う場合には、前記プリント制御装置23が、搬送機構Aを作動させて被記録媒体Mをプリントヘッド22の部位まで搬送し、次に、プリントヘッド22を制御して昇華性インクを被記録媒体Mの浸透膜13に吹き付けて画像情報をプリントする。このように画像情報をプリントする場合には、被記録媒体Mの搬送を停止させた状態でプリントヘッド22を走査方向に作動させて昇華性インクを被記録媒体Mに吹き付け、この走査によりプリントヘッド22が作動端に達すると、前搬送機構A1と後搬送機構A2とを等速で同期駆動してプリントヘッド22におけるプリント幅に対応した量だけ被記録媒体Mを搬送する処理が繰り返して行われる。次に、画像情報がプリントされた被記録媒体Mのうち、画像情報同士の中間位置等、切断を行うべき部位が切断機構Bの切断位置まで搬送されると、刃体28を突出させてプリントヘッド22を作動させることにより被記録媒体Mを切り離し、前記後搬送機構A2を作動させて、切り離した被記録媒体Mを排出口20Aから送り出す制御が実行される。 【0040】〔ループ形成部〕図5に示すように、前記ループ形成部Q2は、中央位置に3つの従動ローラ30を有したターンローラ31を備えると共に、このターンローラ31を基準にして搬送上手側の第1ループ形成機構L1と、ターンローラ31を基準にして搬送下手側の第2ループ形成機構L2と、これらの下方位置において被記録媒体Mを受け止めるケース44とを備えて構成されている。 【0041】具体的には、前記ターンローラ31は、ステッピングモータ型のローラモータM31で駆動自在に構成され、このターンローラ31の外周に対して前記3つの従動ローラ30を圧接させることで、被記録媒体Mを比較的大きい角度でターンローラ31に巻き付けて被記録媒体Mの巻き癖を取り除き得るようにも機能する。又、前記第1ループ形成機構L1は、プリント部Q1の排出口20Aから排出された被記録媒体Mを下方に案内する導入ガイド32と、この導入ガイド32かで下方に案内された被記録媒体Mを更に下方に案内する第1固定ガイド33と、この第1固定ガイド33に対向配置した第1可動ガイド34とを備えると共に、この第1可動ガイド34を上端部の揺動軸34A周りで揺動自在に支持し、この揺動軸34Aに備えた第1セクタギヤ35に対して第1モータM34の出力ギヤ36を咬合させて成り、この第1モータM34の駆動により、この第1可動ガイド34を同図に実線で示す閉じ姿勢と、仮想線で示す開放姿勢とに切換自在となる。 【0042】前記第2ループ形成機構L2は、第1ループ形成機構L1からターンローラ31を介して送られた被記録媒体Mを前記熱定着部Q3に案内する第2固定ガイド37と、この第2固定ガイド37に対向配置した第2可動ガイド38と、被記録媒体Mを前記熱定着部Q3に送る圧着型の供給ローラ39とを備えると共に、この第2可動ガイド38を上端部の揺動軸38A周りで揺動自在に支持し、この揺動軸38Aに備えたセクタギヤ40に対して第2モータM38の出力ギヤ41を咬合させ、供給ローラ39を駆動する供給モータM39の出力ギヤ42と、供給ローラ39の軸端に備えた入力ギヤ43と咬合させて成り、第2モータM38の駆動により、第2可動ガイドを同図に実線で示す閉じ姿勢と、仮想線で示す開放姿勢とに切換自在となり、又、供給モータM39の駆動により供給ローラ39を回転させて、このループ形成部Q2からの被記録媒体Mを熱定着部Q3に供給自在となる。 【0043】このループ形成部Q2では、被記録媒体Mの搬送経路の各所に対して被記録媒体Mの存否を判別するセンサ(図示せず)を配置すると共に、制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置により以下に説明する制御が実行される。つまり、プリント部Q1の排出口20Aから被記録媒体Mが排出された場合には、第1可動ガイド34を同図に実線に示す閉じ姿勢に設定すると同時にターンローラ31を低速で回転させることにより、この被記録媒体Mの先端を導入ガイド32からターンローラ31まで案内し、このターンローラ31と従動ローラ30とで被記録媒体Mの先端部を圧着保持したことが確認されるとターンローラ31を停止させた後に、第1可動ガイド34を同図に仮想線で示す開放姿勢に切換えて、この第1ループ形成機構L1の空間内に被記録媒体Mを垂れ下がる形態で蓄える。次に、プリント部Q1から送り出された被記録媒体Mの後端を検出すると、第2可動ガイド38を同図に実線で示す閉じ姿勢に設定した状態でターンローラ31と、供給ローラ39との駆動を開始して、被記録媒体Mの先端を第2ループ形成機構L2の供給ローラ39まで送り、供給ローラ39で被記録媒体Mの先端部を圧着して熱定着部Q3における被記録媒体Mの搬送速度と等しい速度で熱定着部Q3に送込む作動を行いながら、第2可動ガイド38を同図に仮想線で示す開放姿勢に切換えた後に、ターンローラ31を高速回転させて第1ループ形成機構L1に蓄えられた被記録媒体Mを第2ループ形成機構L2の空間内に被記録媒体Mを垂れ下がる形態で蓄える制御が行われる。このように、第1ループ形成機構L1の被記録媒体Mが第2ループ形成機構L2に送り出されると、プリント部Q1からの被記録媒体Mを前述と同様に第1ループ形成機構L1に導入する制御が開始されるのである。 【0044】又、このループ形成部Q2には、熱定着部Q3に対して外部から被記録媒体Mを直接供給するために、一対のガイド板45で成る手差し供給部を備えており、例えば、この画像形成装置Qから分離した位置にセットされたプリンター等で画像情報が形成された被記録媒体Mの加熱定着も行えるように構成されている。尚、前記導入ガイド32は手動操作により、同図において仮想線に示す排出姿勢に切換可能であり、この排出姿勢に切換えることにより、プリント部Q1でプリントされた被記録媒体Mや、通常のインク(非昇華性のインク)でプリントされたプリントペーパを外部に取り出せるよう構成されている。 【0045】〔熱定着部〕図6及び図7に示すように前記熱定着部Q3は、本体ケース50の内部に、被記録媒体Mを加熱する断熱材製の加熱ケース51と、この加熱ケース51に対して加熱空気を供給するよう加熱ケース51の上部位置に配置した断熱材製の送風ケース52とを備えると共に、この本体ケース50を支持する支持脚53を備えて構成されている。尚、この加熱ケース51と、送風ケース52と、加熱ケース51の内部に形成される加熱搬送機構(後述する)とで加熱部が構成されている。 【0046】前記加熱ケース51の内部に形成される加熱空間Rには、搬送方向での上手位置と下手位置との2箇所に被記録媒体Mの下面に接触して被記録媒体Mに熱を伝える一対のガイド体55を、被記録媒体Mの搬送経路の下側で被記録媒体Mの搬送方向に沿って配置してあり、又、この加熱空間Rには被記録媒体Mの導入部の側に位置を設定して圧着型の一対の導入ローラ54を配置し、この導入ローラ54より搬送下手側位置に被記録媒体Mの表裏両面に圧着して搬送する3組の張力付与ローラT(搬送体の一例)を配置し、前記ガイド体55の上方位置に対し被記録媒体Mの上面に接触して搬送力を作用させる複数の上面接触ローラ56を配置して成る加熱搬送機構を備えている。 【0047】又、前記ガイド体55の下面側に該ガイド体55を加熱するシートヒータ57を備え、このシートヒータ57の中央位置に対してガイド体55の温度を計測するガイド温度センサSaを備えている。 【0048】図8〜図11に示すように、前記張力付与ローラTは、下部の複数の駆動ローラTaと、上部の複数の遊転ローラTbとを備えると共に、駆動ローラTaは駆動軸58に対して一体回転するよう備えた耐熱性に優れたシリコンゴム等の素材で成る複数のローラ部材59を備えて成り、前記遊転ローラTbは、発泡シリコンゴム等の素材で成る円柱状のローラ体60の支持軸61を軸受部材62(張力付与機構・ローラ支持部材の一例)に対して遊転支承し、かつ、この複数のローラ体60を前記ローラ部材59と対向する位置に配置し、夫々の軸受部材62を一対の支軸63と、この支軸63に外嵌する圧縮バネ64を介してフレーム65に支持して構成されている。 【0049】前記一対の支軸63は被記録媒体Mのシート面に対して直交する姿勢に形成され、この一対の支軸63のうち、被記録媒体Mの搬送方向と直交する幅方向で端部側に位置する支軸63をフレーム65に形成した小径の支持孔65Aに挿通し、他方の支軸63をフレーム65に形成した大径の融通孔65Bに挿通することで、前記支持孔65Aの軸芯(支持軸63の軸芯と一致する)周りで、融通孔65Bの内部において支軸63の移動が許される範囲での軸受部材62の姿勢変更を許すものにしている。又、夫々の支軸63とフレーム65との間に備えた圧縮バネ64は、被記録媒体Mの幅方向での端部に位置する支軸63のものほど強い付勢力の性能のものを使用して、被記録媒体Mの幅方向での端部側ほど強い付勢力を作用させ、しかも、前記融通孔65Bも被記録媒体Mの幅方向での端部に位置するものほど大径に成形して被記録媒体Mの幅方向での端部側のローラ体60ほど大きく揺動して、より強い引っ張り力を作用させ得るよう構成してある。更に、3組の張力付与ローラTのうち、搬送下手側に配置されたものほど、前記圧縮バネ64の付勢力が強いものを用い、前記融通孔65Bの直径も大きいものにしており、被記録媒体Mが搬送下手側に送られるほど、被記録媒体Mの幅方向で、より強い引っ張り力を作用させ得るよう構成してある。 【0050】前記上面接触ローラ56は、被記録媒体Mの搬送方向に沿う方向視で、この上面接触ローラ56の外周面とガイド体57の上面との間に被記録媒体Mの厚みに略等しい間隔が形成されるよう配置することで、この上面接触ローラ57が被記録媒体Mの上面に軽く接触して被記録媒体Mに搬送力を作用させるよう構成したものである。又、この上面接触ローラ56の駆動軸と、前記導入ローラ54の駆動軸と、前記張力付与ローラTの駆動軸58は図外の搬送モータから同期した駆動力が伝えられる。 【0051】前記導入ローラ54、上面接触ローラ56は夫々とも金属製の駆動軸の外周に対して耐熱性に優れた発泡シリコンゴム等を形成して成り、又、前記ガイド体55はステンレス材、アルミニウム材、チタン材のように熱伝導率が0.02cal/cm/sec/℃以上で、熱膨張率が24×10-8cm/℃以下で、板厚が0.8〜50mm程度のものが使用され、前記一対のシートヒータ57は、夫々とも内部に耐熱性に優れたシリコンゴム等に対してシーズヒータ(図示せず)を埋設して構成されたものである。 【0052】前記送風ケース52の内部には、複数のロッド状に形成された電気ヒータ67と、加熱空気を送るよう被記録媒体Mの幅方向と平行する姿勢の軸芯周りで支持され、ファンモータ68の駆動力で駆動回転されるクロスフローファン69を備えている。この送風ケース52の下面側で、クロスフローファン69の直下位置に加熱空気の吐出口Eを形成し、加熱搬送機構における被記録媒体Mの搬送経路の搬送上手位置に吸入口Fを形成している。前記吐出口Eの開口部にはクロスフローファン69に対応して空気温度センサSbを備えている。尚、空気温度センサSbで180℃の温度を計測するよう対応する電気ヒータ67に供給する電力を制御し、搬送上手のガイド温度センサSaで130℃の温度を計測し、搬送下手側のガイド温度センサSaで180℃の温度を計測するするよう夫々のシートヒータ57に供給する電力を制御する制御手段(図示せず)を備えている。 【0053】そして、被記録媒体Mの加熱時には、ファンモータ68を駆動し、電気ヒータを67駆動することで、送風ケース52の内部で加熱された加熱空気を吐出口Eから加熱ケース51の内部空間における被記録媒体Mの搬送方向の下手側位置に対して被記録媒体Mの幅方向での全幅を超える幅で送り出し、この加熱空気を加熱空間Rにおいて被記録媒体Mの搬送経路に沿って搬送上手側に向けて流動させ、被記録媒体Mの搬送方向の上手位置から吸入口Fから送風ケース52の内部に吸引し、前記電気ヒータ67で加熱した後にクロスフローファン69に供給することで空気を循環させる形態での加熱を実現している。 【0054】特に、張力付与ローラTで被記録媒体Mを搬送する際には、駆動ローラTaと遊転ローラTbとで被記録媒体Mを表裏両面から挟み込んで搬送すると同時に、この搬送時には被記録媒体Mの搬送に伴って、図11(ロ)に示すように、遊転ローラTbを支持する軸受部材62が支軸63周りで揺動し、夫々の遊転ローラTbにおける搬送方向が、被記録媒体Mの前記搬送方向と直交する幅方向での端部に向かうものとなり、この遊転ローラTbの回転によって被記録媒体Mの搬送方向を基準にして幅方向の端部側に向かう分力を作用させ、被記録媒体Mの幅方向に張力を作用させて歪みを取り除けるものにしている。 【0055】前記加熱空間Rから送り出された被記録媒体Mを受け止めるよう、図1、図2に示すように傾斜する姿勢の布製のストッカー80を備えている。このストッカー80は、熱定着部で処理可能な被記録媒体Mの最大幅より広い幅に設定されると共に、耐熱性に優れたポリエステル系の繊維に、静電気を除去するよう導電性を有する炭素繊維を織り込んで成り、このストッカー80の上端を水平姿勢の支持ロッド81に支持し、下端部を下端ロッド82に支持し、この下端ロッド82の両端を熱定着部の支持脚53から延設したステー83に支持して、該ストッカー80を、その下側ほど熱定着部Q3から離間する方向に変位する傾斜姿勢に設定している。 【0056】又、本画像形成装置Qでは、図9〜図11に示す搬送体の構造を、プリント部Q1の搬送ローラ21(図3を参照)に適用することや、ループ形成部Q2の供給ローラ39(図5を参照)に適用することや、熱定着部Q3の導入ローラ54(図6を参照)に適用することも可能である。つまり、このように適用することによって、遊転ローラTbの軸芯姿勢を精度高く調整しなくとも、プリント部Q1の搬送ローラ21の部位で搬送される被記録媒体Mに対して幅方向に張力を作用させ、ループ形成部Q2の搬送ローラ39の部位で搬送される被記録媒体Mに幅方向に張力を作用させ、熱定着部Q3の導入ローラ39の部位で搬送される被記録媒体Mに幅方向に張力を作用させるものとなり、搬送時に歪みを発生し難くするばかりでなく、例えば、偏った力が作用する状態で長期間保存された被記録媒体Mの歪みを搬送時に取り除くことを可能にするのである。 【0057】このように画像形成装置Qを構成したので、この画像形成装置Qで被記録媒体Mに対して画像を転写により形成する場合には以下の制御が実行される。つまり、プリント部Q1の搬送機構Aを駆動して被記録媒体Mをプリントヘッド22の位置まで搬送した状態でプリントヘッド22を作動させて、被記録媒体Mの浸透層13に対して昇華性インクで画像情報をプリントする。このように被記録媒体Mに対して画像情報がプリントされた被記録媒体Mの先端はプリント部Q1の排出口20Aから前記ループ形成部Q2に送り出される。又、プリント部Q1において画像情報がプリントされた被記録媒体Mを切断する際には、この被記録媒体Mの切断すべき位置が切断機構Bの切断位置に達したタイミングで、刃体28を突出させた状態でプリントヘッド22を主走査方向に作動させることで、被記録媒体Mの切り離しが行われ、送出されれた被記録媒体Mの切断部位が、被記録媒体Mの後端となり、プリント部Q1の内部における切断部位が、次に送り出される被記録媒体Mの先端となる。 【0058】又、プリント部Q1から被記録媒体Mが送り出された場合には、その被記録媒体Mの先端部がループ形成部Q2の中央位置のターンローラ31まで送られ、このターンローラ31と従動ローラ30とに圧着保持された状態で、その被記録媒体Mを垂れ下げる形態で第1ループ形成機構L1に部位に蓄えるものとなり、この状態で被記録媒体Mの後端を検出すると、ターンローラ31に圧着保持されていた被記録媒体Mの先端部を第2ループ形成機構L2の供給ローラ39まで送る作動を行い、この供給ローラ39に圧着保持された後に、ターンローラ31を高速回転させて第1ループ形成機構L1に蓄えられた被記録媒体Mを第2ループ形成機構L2に送り出し、この第2ループ形成部L2において被記録媒体Mを垂れ下がる形態で蓄える。特に、このループ形成部Q2では、ターンローラ31に対して被記録媒体Mを巻き付ける形態で搬送し、このターンローラ31に対する被記録媒体Mの巻き付け方向がプリント部Q1においてロール状でセットされた被記録媒体Mの巻回方向と逆向きであるので、この被記録媒体Mの巻き癖を効果的に取り除くものとなる。 【0059】次に、熱転写部Q3においては、ループ形成部Q2の供給ローラ39から被記録媒体Mが供給されると、この被記録媒体Mを導入ローラ54から加熱ケース51の内部の加熱空間Rに送り込むものとなり、この加熱空間Rにおいて、搬送方向の下手側から上手側に向けて、被記録媒体Mの幅方向の全幅に達する幅で送られる加熱空気との接触により被記録媒体Mの上面が加熱されると同時に、この被記録媒体Mの下面がガイド体55に接触することで加熱される。又、この加熱ケース51の内部では、搬送方向の下手側ほど加熱空気の温度が高く(180℃)、搬送方向の下手側のガイド体55の温度も高い(180℃)ので、被記録媒体Mを搬送することで、被記録媒体Mの温度を緩やかに上昇させ搬送下手に達した時点で適正な温度まで上昇させて、基材11に歪みを殆ど招かず、画像情報にムラを生じない熱転写を実現するものとなっている。 【0060】この加熱空間Rで張力付与ローラTで被記録媒体Mを搬送する際には、この張力付与ローラTの駆動ローラTaと遊転ローラTbとで被記録媒体Mを表裏両面から挟み込むものとなり、この被記録媒体Mの搬送方向を基準にして、被記録媒体Mの幅方向での端部の側に該張力付与ローラTから張力を作用させることにより、加熱空間Rの内部で歪みを発生することがあっても搬送時に歪みを取り除いて、結果として平滑性が高い被記録媒体Mを得るものにしているのである。特に、張力付与ローラTから張力を作用させる場合には、被記録媒体Mの幅方向での端部側ほど強い圧着力を作用させた状態で、しかも、大きく変位させる形態で張力を作用させるので、幅方向での端部位置で張力や引っ張り量が不足すること無く歪みを確実に取り除くものにしており、更に、被記録媒体Mの搬送方向で下手側ほど、より強い圧着力を作用させ、より大きく変位させる形態で張力を作用させるので、搬送時に被記録媒体Mに対して作用させる張力が多少不足することがあっても、搬送終端に至ると確実に強い張力を作用させて歪みを解消するものにしている。尚、本発明の張力付与ローラTは被記録媒体Mの搬送系の終端部のみに配置する形態で実施することも可能であり、この形態で実施した場合にも被記録媒体Mの平坦性を高めて良好な平面の被記録媒体Mを得るものとなる。 【0061】つまり、本発明によると、熱定着時に被記録媒体Mに歪みが発生しても、熱定着処理の後において、張力付与ローラTから張力を作用させることによって被記録媒体Mの歪みを積極的に取り除き、平滑で良好な平坦面を有した高品質の被記録媒体Mを得るものとなり、画像形成装置Q1で画像を形成した被記録媒体Mの商品価値を高めるものになっているのである。 【0062】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態以外に、例えば、以下の構成して実施することも可能である(この別実施の形態では前記実施の形態と同じ機能を有するものには、実施の形態と共通の番号、符号を付している)。 【0063】(a)図12(イ)、(ロ)に示すように、前記加熱空間Rの内部において、被記録媒体Mを表裏両面から挟む位置に搬送体として第1駆動ローラ100と第2駆動ローラ101とを幅方向で一対備えると共に(一方のローラを従動型に構成しても良い)、第1駆動ローラ100、第2ローラ101夫々の駆動軸100A、101Aを支持するローラ支持部材102(張力付与機構の一例)の姿勢の設定により、被記録媒体Mのシート面と直交する方向視で第1、第2駆動ローラ100、101を平面視で、被記録媒体Mの搬送経路の幅方向の中心を基準として対称となる「ハ」字に配置し、この第1駆動ローラ100、第2駆動ローラ101で被記録媒体Mを搬送する際には、第1、第2駆動ローラ100、101からの搬送力で、同図において矢印で示す方向に被記録媒体Mを搬送すると同時に、この搬送方向に直交する被記録媒体Mの幅方向での両端部側に対して、第1、第2駆動ローラ100、101から分力を作用させるよう搬送系を構成している。そして、このように搬送系を構成したことにより、加熱空間Rの内部で被記録媒体Mに歪みを発生することがあっても、この被記録媒体Mの搬送に伴い、第1、第2駆動ローラ100、101から被記録媒体Mに対して幅方向の外方に対して等しく張力を作用させるものにして、偏った搬送力を作用させること無く搬送を行い、歪みのない被記録媒体Mを得るものにしている。 【0064】(b)図13(イ)、(ロ)に示すように、前記加熱空間Rの内部において、被記録媒体Mを表裏両面から挟む位置に搬送体として複数の輪体104に巻回して成る駆動型の無端回動ベルト105を幅方向に一対備えると共に、これらの無端回動ベルト105の輪体104を支持するベルト支持部材106(張力付与機構の一例)の姿勢の設定により、被記録媒体Mのシート面と直交する方向視で夫々の無端回動ベルト105を平面視で、被記録媒体Mの搬送経路の幅方向の中心を基準として対称となる「ハ」字に配置し、この無端回動ベルト105で被記録媒体Mを搬送する際には、夫々の無端回動ベルト105から搬送力で、図13(イ)において矢印で示す方向に被記録媒体Mを搬送すると同時に、この搬送方向と直交する被記録媒体Mの幅方向での両端部側に対して、無端回動ベルト105から分力を作用させるよう搬送系を構成している。又、この搬送系では無端回動ベルト105に発熱体を用いることや、無端回動ベルト105を外部から加熱する発熱体を備えること等の加熱系を備えることにより、無端回動ベルト105から被記録媒体Mに熱を伝えて加熱を補助するよう加熱系を構成している。そして、このように搬送系を構成したことにより、加熱空間Rの内部で被記録媒体Mに歪みを発生することがあっても、この被記録媒体Mの搬送に伴い、無端回動ベルト105の広い接触面を介して被記録媒体Mに対して幅方向に等しく張力を作用させて偏った搬送力を作用させること無く搬送を行い、歪みのない被記録媒体を得るものにしている。 【0065】(c)図14(イ)、(ロ)に示すように、前記加熱空間Rの内部において、被記録媒体Mを表裏両面から挟む位置に搬送体として、被記録媒体Mの幅方向での中央側ほど、この被記録媒体Mにおける搬送方向の下手側に位置する形状に湾曲成形された可撓性素材で成る湾曲ローラ110を一対備えると共に、この湾曲ローラ110の駆動軸110Aを支持する湾曲ローラ支持部材111(張力付与機構の一例)を備えている。具体的には、湾曲ローラ110の駆動軸110Aは、曲げ方向に柔軟に変形することが可能であると同時に、この曲げ状態においても回転力を伝え得るよう構成されたフレキシブルワイヤや多関節伝動軸等で構成され、この駆動軸110Aに対して耐熱性に優れ柔軟に変形するシリコンゴム等の可撓性素材を備えて湾曲ローラ110が構成されている。又、同図においては、被記録媒体Mの搬送経路の中央位置と被記録媒体Mの幅方向での両端位置との3箇所において湾曲ローラ110の駆動軸110Aを前記湾曲ローラ支持部材111で支持することにより、被記録媒体Mのシート面と直交する方向視で、被記録媒体Mの搬送経路の幅方向の中心を基準として対称となる位置に湾曲ローラ110を配置し、かつ、これらの湾曲ローラ110を全体として1つの円弧軌跡上に配置している。このように搬送系を構成したことにより、加熱空間Rの内部で被記録媒体Mに歪みを発生することがあっても、被記録媒体Mの搬送に伴い、湾曲ローラ110から被記録媒体Mに対して幅方向に等しく張力を作用させて偏った搬送力を作用させること無く搬送を行い、歪みのない被記録媒体Mを得るものにしている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000135313 【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社 【住所又は居所】和歌山県和歌山市梅原579番地の1
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| 【出願日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2003−326778(P2003−326778A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−138748(P2002−138748) |
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