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【発明の名称】 カラーレーザプリンタ
【発明者】 【氏名】成 富 鉉

【氏名】李 哲 雨

【氏名】洪 舜 教

【氏名】許 栄 祐

【要約】 【課題】f−θレンズを薄くできる一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリンタを提供する。

【解決手段】一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリントにおいて、一片光の光を照射する第1及び第2レーザダイオードと、入射光の偏光方向により透過または反射させる偏光プリズムと、前記偏光プリズムに対して前記第1及び第2レーザダイオードと異なる方向に配される第3及び第4レーザダイオードを有する照明部と、前記照明部から同じ経路に入射される光を反射させる回転多面鏡と、回転多面鏡により反射された光をフォーカシングさせるf−θレンズと、f−θレンズを通過した光を入射光の偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタと、前記第1及び第2偏光ビームスプリッタで反射及び透過された光がそれぞれ入射される第1ないし第4感光体とを含み、前記f−θレンズから前記第1ないし第4感光体それぞれに至る光路の長さが同一に構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリントにおいて、一片光の光を照射する第1及び第2レーザダイオードと、入射光の偏光方向により透過または反射させる偏光プリズムと、前記偏光プリズムに対して前記第1及び第2レーザダイオードと異なる方向に配される第3及び第4レーザダイオードを有する照明部と、前記照明部から同じ経路に入射される光を反射させる回転多面鏡と、回転多面鏡により反射された光をフォーカシングさせるf−θレンズと、f−θレンズを通過した光を入射光の偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタと、前記第1及び第2偏光ビームスプリッタで反射及び透過された光がそれぞれ入射される第1ないし第4感光体とを含み、前記f−θレンズから前記第1ないし第4感光体それぞれに至る光路の長さが同一に構成されることを特徴とするカラーレーザプリンタ。
【請求項2】 前記第1及び第2偏光ビームスプリッタはV型に配されることを特徴とする請求項1に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項3】 前記第1偏光ビームスプリッタを透過した光路上に、そして前記第2偏光ビームスプリッタを透過した光路上にそれぞれ光路変換手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項4】 一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリントにおいて、一片光の光を照射する第1及び第2レーザダイオードと、入射光の偏光方向により透過または反射させる偏光プリズムと、前記偏光プリズムに対して前記第1及び第2レーザダイオードと異なる方向に配される第3及び第4レーザダイオードを有する照明部と、前記照明部から同じ経路に入射される光を反射させる回転多面鏡と、回転多面鏡により反射された光をフォーカシングさせるf−θレンズと、f−θレンズを通過した光を2つの光路に分岐させる第1光路変換手段と、前記第1光路変換手段により分岐された第1及び第2光を偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタと、前記第1及び第2偏光ビームスプリッタで反射及び透過された光がそれぞれ入射される第1ないし第4感光体とを含み、前記f−θレンズから前記第1ないし第4感光体それぞれに至る光路の長さが同一に構成されることを特徴とするカラーレーザプリンタ。
【請求項5】 前記第1光路変換手段は三角形またはクサビ型の断面を有することを特徴とする請求項4に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項6】 前記第1偏光ビームスプリッタにより反射された光路上及び第2偏光ビームスプリッタにより反射された光路上にそれぞれ第2及び第3光路変換手段がさらに備わることを特徴とする請求項4または5に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項7】 前記第1偏光ビームスプリッタと第2光路変換手段間及び前記第2偏光ビームスプリッタと第3光路変換手段間にそれぞれ透過型平板ガラスがさらに備わることを特徴とする請求項6に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項8】 前記第1偏光ビームスプリッタにより透過された光路及び第2偏光ビームスプリッタにより透過された光路上にそれぞれ第4及び第5光路変換手段がさらに備わることを特徴とする請求項4または5に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項9】 前記第1及び第2レーザダイオードと偏光プリズム間及び前記第3及び第4レーザダイオードと偏光プリズム間にそれぞれコリメーティングレンズが備わることを特徴とする請求項1,2,4または5に記載のカラーレーザプリンタ。
【請求項10】 前記偏光プリズムと回転多面鏡間にシリンドリカルレンズが備わることを特徴とする請求項9に記載のカラーレーザプリンタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーレーザプリンタに係り、一層詳細には一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】白黒レーザプリンタは用紙に黒色インクだけを転写させればいいので、一つのレーザスキャニングユニット(Laser Scanning Unit、以下「LSU」という)に一つのOPC(Organic Photoconductive Cell)感光ドラムだけ使われる。
【0003】これに比べて、カラーレーザプリンタは黒色(K)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、シアン(C)の4色インクをそれぞれ用紙に転写させなければならないので、4つのLSUと4つのOPC感光ドラムとが要求される。図1Aに示されたように、カラーレーザプリンタは、感光体である黒色用OPC感光ドラム100−K、シアン用OPC感光ドラム100−C、マゼンタ用OPC感光ドラム100−M、イエロ用OPC感光ドラム100−Yをそれぞれ備え、所定電位に帯電されたそれら感光ドラムにレーザビームを走査して静電潜像を形成するLSU102−K,102−C,102−M,102−Yと、前記静電潜像を4色相の現像液で現像する現像ユニット105−K,105−C,105−M,105−Yと、前記感光ドラムに現像された画像を転写できる転写ベルト108、転写ベルト108に4色相に重畳されている画像を用紙に転写する転写ユニット110と、用紙を加熱圧着して転写された画像を定着させる定着ユニット115とを含んで構成される。104はトナーを供給するトナー供給容器を示す。
【0004】前記の如く、従来にはカラー画像を具現するために黒色、シアン、マゼンタ及びイエロ用感光ドラム100−K,100−C,100−M,100−Yをそれぞれ備え、それら4色相に対応する4つのLSUをそれぞれ備える。
【0005】LSUはOPC感光ドラムのような感光媒体に、例えばレーザ光を走査して静電潜像を形成する装置である。図1Bを参照すれば、一般的なLSUは光源107と、モータ(図示せず)により回転されて光源107からの光を反射させる回転多面鏡109と、この回転多面鏡109により反射された光が感光ドラム110上の走査線118にそれぞれ適当なスポットを形成するf−θレンズ115と、このf−θレンズ115と感光ドラム110間の光路上に配されてf−θレンズ110を通過した光路が感光ドラム110方向に向かうべく入射光を反射させる反射鏡120とを含む。光源107をオンオフ制御することにより感光ドラム110に所定の静電潜像が形成される。
【0006】一方、光源110と回転多面鏡109間の光路上には、入射光を平行光に変換させるコリメーティングレンズ122と、回転多面鏡109の反射面に光を集束させるためのシリンドリカルレンズ135がそれぞれ配されている。125は走査線118が始まる位置を検出するためのセンサを示す。
【0007】ここで、光源107から出射された光はコリメーティングレンズ122により平行光に変換され、この平行光はシリンドリカルレンズ135を経て回転多面鏡109により反射される。そして、回転多面鏡109により反射された光はf−θレンズ115を通過した後、反射鏡120により経路が変換されて感光ドラム110の走査線118のうちいずれか1地点にスポットが形成される。
【0008】前記構成のカラーレーザプリンタは非常に高価なために大衆化されていない。ところで、カラーレーザプリンタの材料費のうち最も大きい比重を占める部品がまさにLSUである。従って、このLSUの使用数量を最小化することがカラーレーザプリンタを低価格化させる一つの方法になりうる。
【0009】また、カラーレーザプリンタは各色相別に回転多面鏡を回転させるスピンドルモータから発生するジッタと周期的な揺れが4つのLSUごとに相異なる特性で現れるという問題点を抱いている。これにより、用紙上に1線がプリンティングされる時に4つの色相が相異なる線上にプリンティングされるので画質を低下させる。かかる問題を解決するために、カラーレーザプリンタでは微小のジッタ及び周期的な揺れであるとしても、電気的、機械的または光学的な方法を利用して調整をせねばならない。かかる過程は組立性を悪化させる原因になり、結局製造コストを上昇させる結果を招く。
【0010】従って、近来にはカラーレーザプリンタの生産コストを下げるためにLSUの数を減らすための研究が進められている。従来に一つのLSUを備えたカラーレーザプリンタが特開2000−43333A号公報に開示されている。図2を参照すれば、一つのスピンドルモータ142と回転多面鏡143とが備わり、第1ないし第4レーザダイオード140a,140b,140c,140dは縦方向に積層配列され、それぞれのレーザダイオードから出射された光は前記回転多面鏡143にそれぞれの入射角度で入射される構造である。
【0011】かような構造では回転多面鏡143で反射される4つの光が相異なる角度に反射されるので、その次に通過するf−θレンズ145が厚くなってしまう。ところで、f−θレンズが厚くなるほどに製作し難い短所がある。
【0012】また、回転多面鏡143で反射された光がそれぞれの対応する反射ミラー144a,144b,144c,144dで反射され、第1ないし第4感光ドラム147a,147b,147c,147dまで至る距離、すなわち結像距離が相異なるので各カラー別のスポットが相異なって結像される。従って、結像距離を同一に補正するために別途の第1ないし第4補正レンズ146a,146b,146c,146dを使用しなければならない。これにより、材料コスト上昇と組立性の悪化を招くようになって4つのLSUを使用するのと比較した時、材料費、組立性そして光学的特性において長所がほとんどない。
【0013】もう一つの従来のカラーレーザプリンタは米国特許第6,061,079号公報に開示されている。図3Aを参照すれば、ここでも一つのスピンドルモータ152と回転多面鏡153とを使用し、第1ないし第4レーザダイオード150a,150b,150c,150dは縦方向に配列されて回転多面鏡153に対する光の入射角度が異なる構造である点では前述の特開2000−43333A号公報に開示されたカラーレーザプリンタと同じである。
【0014】ところで、回転多面鏡153により反射された4つの光がf−θレンズ155を通過して各カラーに対応する第1ないし第4感光ドラム160a,160b,160C,160dまで至る距離が全て同じである。図3Bに示されたようにf−θレンズ155により相異なる経路に反射された第1ないし第4光I,II,III,IVをクサビ型反射鏡156を利用してそれぞれ反射させ、各感光ドラム近くでシリンドリカルレンズ158a,158b,158c,158dを利用して光をフォーカシングする。
【0015】しかし、前記のような構造は4つの光をf−θレンズ155上の相異なる垂直位置に通過させなければならないので、f−θレンズが厚くなければならない。これは前述の如く、f−θレンズを製作し難しく、それにより製造コストが上昇する原因になる。また、各カラー別感光ドラムの近くでフォーカシングさせるシリンドリカルレンズ158a,158b,158c,158dを4つの光に対してそれぞれ使用するが、各シリンドリカルレンズ自体の収差が異なり、またレンズを組み立てる時の組立て公差が発生するために、1つのLSUを使用するにもかかわらず、一本の線をプリンティングする時に4つの色が相異なる線上にプリンティングされて画質が低下する問題が発生しうる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点を解決するために案出されたものであり、多数の光源を分離して配し、光源から照査された光を偏光プリズムにより合成してf−θレンズを通過させることによりf−θレンズを薄くし、多数の光路変換手段を利用してf−θレンズから各カラー別感光体に至る光路の長さを同一にしたカラーレーザプリンタを提供するところにその目的がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために本発明の望ましい実施例によるカラーレーザプリンタは、一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリントにおいて、一片光の光を照射する第1及び第2レーザダイオードと、入射光の偏光方向により透過または反射させる偏光プリズムと、前記偏光プリズムに対して前記第1及び第2レーザダイオードと異なる方向に配される第3及び第4レーザダイオードを有する照明部と、前記照明部から同じ経路に入射される光を反射させる回転多面鏡と、回転多面鏡により反射された光をフォーカシングするf−θレンズと、f−θレンズを通過した光を入射光の偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタと、前記第1及び第2偏光ビームスプリッタで反射及び透過された光がそれぞれ入射される第1ないし第4感光体とを含み、前記f−θレンズから前記第1ないし第4感光体それぞれに至る光路の長さが同一に構成されることを特徴とする。
【0018】前記第1偏光ビームスプリッタを透過した光路上に、そして前記第2偏光ビームスプリッタを透過した光路上にそれぞれ光路変換手段をさらに備えることを特徴とする。
【0019】本発明によるカラーレーザプリンタは、一つのレーザスキャニングユニットを利用してカラー画像を具現するカラーレーザプリントにおいて、一片光の光を照射する第1及び第2レーザダイオードと、入射光の偏光方向により透過または反射させる偏光プリズムと、前記偏光プリズムに対して前記第1及び第2レーザダイオードと異なる方向に配される第3及び第4レーザダイオードを有する照明部と、前記照明部から同じ経路に入射される光を反射させる回転多面鏡と、回転多面鏡により反射された光をフォーカシングさせるf−θレンズと、f−θレンズを通過した光を2つの光路に分岐させる第1光路変換手段と、前記第1光路変換手段により分岐された第1及び第2光を偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタと、前記第1及び第2偏光ビームスプリッタで反射及び透過された光がそれぞれ入射される第1ないし第4感光体とを含み、前記f−θレンズから前記第1ないし第4感光体それぞれに至る光路の長さが同一に構成されることを特徴とする。
【0020】前記第1偏光ビームスプリッタにより反射された光路上及び第2偏光ビームスプリッタにより反射された光路上にそれぞれ第2及び第3光路変換手段がさらに備わることを特徴とする。
【0021】前記第1偏光ビームスプリッタと第2光路変換手段間及び前記第2偏光ビームスプリッタと第3光路変換手段間にそれぞれ透過型平板ガラスがさらに備わることを特徴とする。
【0022】前記第1偏光ビームスプリッタにより透過された光路及び第2偏光ビームスプリッタにより透過された光路上にそれぞれ第4及び第5光路変換手段がさらに備わることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施例を詳細に説明する。
【0024】図4を参照すれば、本発明の望ましい実施例によるカラーレーザプリンタはS偏光及びP偏光の光を照射する多数の光源を備えた照明部10、照明部10から出射された光を反射させる回転多面鏡15、回転多面鏡15により反射された光を集束させるf−θレンズ20、f−θレンズ20を通過した光を偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22を備える。
【0025】照明部10は図5に示されたように一片光の光、例えばP偏光の光を照射する第1及び第2レーザダイオード1,2と、第1及び第2レーザダイオード1,2と分離されて異なる方向に配されてS偏光の光を照射する第3及び第4レーザダイオード3,4と、第1及び第2レーザダイオード1,2と第3及び第4レーザダイオード3,4の光路上の交差地点に配されて入射光をその偏光方向により透過または反射させる偏光プリズム5とを含んで構成される。
【0026】前記第1及び第2レーザダイオードは、例えばP偏光の光を照射し、上下に配されうる。また、前記第3及び第4レーザダイオードは、例えばS偏光の光を照射し、上下に配されうる。
【0027】前記第1ないし第4レーザダイオードから相異なる経路に照査された第1及び第2光I,IIは偏光プリズム5を介して同一経路に進んで回転多面鏡15に入射される。第1ないし第4レーザダイオード1ないし4と偏光プリズム5間の光路上にそれぞれのレーザダイオードから照査された光を平行光にするコリメーティングレンズ7がさらに備わりうる。また、偏光プリズム5を通過した光を回転多面鏡15にフォーカシングするためのシリンドリカルレンズ8がさらに備わりうる。
【0028】上記の通りに構成された照明部10から照査されたS偏光及びP偏光の光が回転多面鏡15により反射された後でf−θレンズ20を通過する。回転多面鏡15はスピンドルモータ14により回転するにつれて反射面が変わるので、反射される位置がだんだんと移動して走査線を形成する。f−θレンズ20を経由してフォーカシングされたS偏光またはP偏光の光は第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22に入射される。
【0029】第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22はS偏光及びP偏光の光のうちいずれか一つの偏光の光を反射させて残りの光は透過させる同じ特性の偏光ビームスプリッタであることが望ましい。例えば、第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22がS偏光の光は反射させ、P偏光の光は透過させるべく設計されうる。あるいはそれと反対に、第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22がP偏光の光は反射させ、S偏光の光は透過させるべく設計されうる。
【0030】第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22はそれぞれの偏光ビームスプリッタ21,22で反射された光路が異なるように配されることが望ましい。例えば、第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22は平板型に「V」型に配されうる。これと異なってキュービック型偏光ビームスプリッタを採用して偏光ビームスプリッタの鏡面をV型に配させうる。
【0031】第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22でそれぞれ反射された光はそれぞれに対応する感光体、例えば第1及び第2感光ドラム31,32に入射される。また、第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22を透過した光はそれぞれに対応する第3及び第4感光ドラム33,34に入射される。ここで、f−θレンズ20から第1感光ドラム31に至る光路を第1光路L1、f−θレンズ20から第2感光ドラム32に至る光路を第2光路L2、f−θレンズ20から第3感光ドラム33に至る光路を第3光路L3、f−θレンズ20から第4感光ドラム34に至る光路を第4光路L4とする時、L1=L2=L3=L4を満足すべく第1ないし第4感光ドラム31,32,33,34を配することが望ましい。
【0032】一方、第1及び第2偏光ビームスプリッタ21,22と第3及び第4感光ドラム33,34間に第1及び第2光路変換手段35,36がさらに備わりうる。第1及び第2光路変換手段35,36は第3及び第4光路L3,L4を第1及び第2光路L1,L2と同じ長さを有すべくするために利用されうる。言い換えれば、第1及び第2光路変換手段35,36の位置を変化させて第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4が同じ長さを有するようにできる。ここで、光路変換手段35,36は反射ミラーまたは偏光ビームスプリッタでありうる。
【0033】次に、本発明の第2実施例によるカラーレーザプリンタについて図6を参照して説明する。第2実施例によるカラーレーザプリンタは、S偏光及びP偏光の光を照射する複数の光源を有する照明部50と、照明部50から出射された光を反射させる回転多面鏡55と、回転多面鏡55により反射された光をフォーカシングするためのf−θレンズ60と、f−θレンズ60を通過した光を相異なる方向に反射させる多数の光路変化手段とを含んで構成される。
【0034】照明部50は第1実施例にて前述した照明部(図5の10)と同一に構成される。すなわち、照明部50は1偏光方向に偏光された光を照射する第1及び第2光源1,2と、前記1偏光方向と異なる偏光方向に偏光されて前記第1及び第2光源1,2とは異なる方向に光を照射すべく分離配置された第3及び第4光源3,4と、第1ないし第4光源1,2,3,4から入射された光を偏光方向により透過または反射させることにより同一光路に進める偏光プリズム5とを備える。
【0035】照明部50により同一光路に進む光が回転多面鏡55及びf−θレンズ60を経由して第1反射面(図示せず)と第2反射面(図示せず)とを有する第1光路変換手段65に入射される。f−θレンズ60を通過した光は前記第1反射面(図示せず)と第2反射面(図示せず)にてそれぞれ反射されて相異なる2光路に進む。第1光路変換手段65は、例えば第1反射面(図示せず)及び第2反射面(図示せず)を有すべくその断面が三角形かクサビ型に形成されうる。
【0036】第1光路変換手段65により相異なる光路に進む2つの光路上に入射光を偏光方向により透過または反射させる第1及び第2偏光ビームスプリッタ67,68が備わる。第1光路変換手段65により分岐された2つの光は第1及び第2偏光ビームスプリッタ67,68によりそれぞれ透過または反射されて第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4に分岐されて進む。上記の通りに分岐された4つの光はそれぞれの対応する第1ないし第4感光ドラム71,72,73,74に走査される。ここで、第1光路変換手段65から第1ないし第4感光ドラム71,72,73,74に至る第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4の長さが同じであることが望ましい。
【0037】第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4の長さを同一に構成するために、第1偏光ビームスプリッタ67と第3感光ドラム73間及び第2偏光ビームスプリッタ68と第2感光ドラム72間の光路上にそれぞれ第2及び第3光路変換手段75,76をさらに備えうる。また、第1偏光ビームスプリッタ67と第1感光ドラム71間及び第2偏光ビームスプリッタ68と第2感光ドラム74間の光路上にそれぞれ第4及び第5光路変換手段77,78がさらに備わりうる。
【0038】また、第1偏光ビームスプリッタ67と第2光路変換手段(75)間及び第2偏光ビームスプリッタ68と第3光路変換手段76間の光路上に透過型平板ガラス79,80をそれぞれ備えることが望ましい。透過型平板ガラス79,80は第1及び第4光路L1,L4を進む光が第1及び第2偏光ビームスプリッタ67,68を透過して進む点を考慮する時、第2及び第3光路L2,L3を進む光も所定の媒質を透過することにより第1及び第4光路L1,L4を進む光と同じ特性を有することが望ましいので備わったものである。
【0039】上記の構成を有するレーザカラープリンタは次の通り動作する。
【0040】本発明では第1及び第2光源1,2と第3及び第4光源3,4を相異なる方向に配して相異なる方向に光を出射させた後で偏光プリズム5により同一経路に進む。かようにすることで、第1ないし第4光源1,2,3,4から照査された光が偏光プリズム5により同一経路に進む時の全体光の断面積を縮められる。言い換えれば、従来に第1ないし第4光源を縦方向に配することに比べて進行光の断面積を縮められる。これにより、第1ないし第4光源1,2,3,4から照査された光が回転多面鏡55により反射された後でf−θレンズ60に入射される時に入射光の断面積が狭まる。従って、本発明では相対的に薄いf−θレンズ60を利用できる。
【0041】f−θレンズ60は厚く製作するのに比べて薄いほど製作しやすく、レンズの性能も薄いのが厚いのに比べてすぐれる。かように本発明では製作が容易なf−θレンズ60を利用することにより製造コストを下げて生産性を向上させられる。
【0042】f−θレンズ60を通過した光が第1光路変換手段65により2つの光路に分岐され、第1及び第2偏光ビームスプリッタ67,68により入射光の偏光方向により透過または反射されて第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4に分岐されて進む。その後、第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4上に備わった第2ないし第5光路変換手段75,76,77,78を適切に配することにより第1ないし第4光路L1,L2,L3,L4の長さを同一に構成できる。かようにしてf−θレンズ60を通過した光が各カラー別の感光ドラム71,72,73,74に結ばれる結像距離を同一にできる。従って、本発明では結像距離を同一にするための別途の補正レンズが必要ない。
【0043】また、本発明でのf−θレンズは非常に薄く製作が可能であって感光ドラム71,72,73,74に正確にフォーカシングが可能なので、フォーカシングのための別途の手段が要求されない。
【0044】前記の動作により各カラー別の感光ドラム71,72,73,74に走査された光が転写ベルト83に順次転写される。
【0045】
【発明の効果】前述の如く、本発明によるカラーレーザプリンタは一つのLSUを使用してカラー画像を具現することにより、その構造を簡単にしつつ製造コストを大幅に下げられる。また、一つの回転多面鏡とf−θレンズとを使用することにより組立性及び生産性の向上を図れる。これは従来に4つの回転多面鏡を使用する時にそれら回転多面鏡を回転させるそれぞれのスピンドルモータから発生するそれぞれの微小ジッタ及び周期的揺れを減らすための電気的、機械的、光学的調整をする必要をなくすためである。ひいては、最小化されたジッタ特性で高速プリンティングに寄与し、組立性の向上はプリンタの低価格化にも一助となる。
【0046】また、本発明では一片光の光を照射する多数の光源を分離して配し、光源から照査された光を偏光プリズムにより合成してf−θレンズを通過させることによりf−θレンズを薄くできる。それにより性能が優秀なf−θレンズの製作を容易にできる。
【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【出願日】 平成15年2月21日(2003.2.21)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−326763(P2003−326763A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2003−44633(P2003−44633)