| 【発明の名称】 |
画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡邊 義和 【住所又は居所】大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
【氏名】大林 誠 【住所又は居所】大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
【氏名】田中 成幸 【住所又は居所】大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
【氏名】浜田 孝利 【住所又は居所】大阪市中央区安土町二丁目3番13号大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】モノクロ画像専用機とほぼ同等の時間でカラー画像を形成することができ,モノクロ画像の場合はさらに短時間で形成することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】カラープリンタは,4つの発光素子E1,E2,E3,E4を有するレーザアレイ装置1と,4つの感光体7K,7C,7M,7Yとを備える。そして,カラー画像を形成する場合は,レーザアレイ装置1から射出されたレーザビームL1,L2,L3,L4がそれぞれに対応した感光体7K,7C,7M,7Y上に照射される。一方,モノクロ画像を形成する場合は,レーザビームL1,L2,L3,L4がすべて感光体7K上に照射される。また,レーザアレイ装置1を回転させることにより,各レーザビームの照射先を切り換える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の光ビームを走査させて画像を形成する画像形成装置において,複数の発光素子を有する発光アレイ装置と,複数の像担持体とを有し,カラー画像を形成する場合は,前記発光アレイ装置の発光素子から射出された光ビームを,光ビームごとに対応する像担持体上に照射し,モノクロ画像を形成する場合は,少なくとも2つの光ビームを1つの像担持体上に照射することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置において,カラー画像の形成とモノクロ画像の形成との切換えを,前記発光アレイ装置の回転により行うことを特徴とする画像形成装置。 【請求項3】 請求項2に記載する画像形成装置において,前記発光アレイ装置には,当該発光アレイ装置の回転の中心に前記発光素子のうちの1つが設置されていることを特徴とする画像形成装置。 【請求項4】 請求項3に記載する画像形成装置において,各発光素子は,一列に配置され,前記発光アレイの回転の中心の発光素子は,配列の一端に位置することを特徴とする画像形成装置。 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1つに記載する画像形成装置において,前記発光アレイの発光素子から射出された光ビームを描画開始前に受光する受光手段を有し,前記受光手段が光ビームを受光したタイミングを基に,前記発光アレイの位置を調整することを特徴とする画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,カラー画像およびモノクロ画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,複数のレーザビームを用いて静電潜像の書込みを行う画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来,いわゆるタンデム型のカラー画像形成装置においては,一台のレーザアレイ装置に設けられた複数の発光素子により画像形成を行っている。例えば,特開2000−168139号公報に開示された画像形成装置では,感光体と同数の発光素子を有し,各発光素子はそれぞれに対応した感光体を照射している。また,このようなカラー画像形成装置によりモノクロ画像を形成する場合には,複数の発光素子のうち,モノクロ画像の形成時に使用される感光体を照射する発光素子のみを使用することにより画像形成を行っている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記した従来の画像形成装置では以下のような問題があった。すなわち,1つの発光素子は1つの感光体に対してのみ照射している。そのため,モノクロ画像を形成する場合であっても,1回の走査で1ラインしか描画できない。これにより,カラー画像を形成する場合と同じ時間がかかってしまう。よって,複数の発光素子を1つの感光体に使用して1回の走査で複数のラインを描画することができるモノクロ画像専用の画像形成装置と比べて,モノクロ画像の画像形成に時間がかかる。 【0004】また,画像形成時間の短縮のため,1つの感光体に対応する発光素子の数を増やすことが考えられる。また,感光体ごとにレーザアレイ装置を設置することも考えられる。しかし,そのような画像形成装置では,装置自体の大型化やコストアップを招くという問題点がある。 【0005】本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,モノクロ画像専用機とほぼ同等の時間でカラー画像を形成することができ,モノクロ画像の場合はさらに短時間で形成することができる画像形成装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,複数の光ビームを走査させて画像を形成する画像形成装置であって,複数の発光素子を有する発光アレイ装置と,複数の像担持体とを有し,カラー画像を形成する場合は,発光アレイ装置の発光素子から射出された光ビームを,光ビームごとに対応する像担持体上に照射し,モノクロ画像を形成する場合は,少なくとも2つの光ビームを1つの像担持体上に照射することを特徴とするものである。 【0007】この画像形成装置は,複数の発光素子を有する発光アレイ装置と,複数の像担持体とを備えている。そして,カラー画像を形成する場合は,発光アレイ装置から射出された光ビームがそれぞれに対応した像担持体上を照射する。一方,モノクロ画像を形成する場合は,少なくとも2つの光ビームが1つの像担持体上を照射する。すなわち,カラー画像を形成する場合は1つの光ビームにより静電潜像を形成するのに対し,モノクロ画像を形成する場合は少なくとも2つのレーザビームにより静電潜像を形成する。このため,カラー画像の場合と比べて,モノクロ画像を短時間で形成することができる。 【0008】また,この画像形成装置では,カラー画像の形成とモノクロ画像の形成との切換えを,発光アレイ装置の回転により行うことができる。すなわち,発光アレイ装置を回転させることで,各光ビームの照射先を切り換えるのである。これにより,1台の発光アレイ装置でカラー/モノクロを切り換えることができ,画像形成装置自体の大型化およびコストアップを招くことはない。 【0009】また,この画像形成装置では,発光アレイ装置には,当該発光アレイ装置の回転の中心に発光素子のうちの1つが設置されていることとするとよりよい。すなわち,当該発光素子から射出される光ビームは,常に同じ像担持体上に照射される。このため,当該光ビームを基に,発光アレイ装置の位置調整や他の光ビームの射出タイミング等を調整することで,発光アレイ装置の制御を容易に行うことができる。 【0010】また,この画像形成装置では,各発光素子は,一列に配置され,発光アレイの回転の中心の発光素子は,配列の一端に位置することとするとよりよい。発光アレイの回転の中心の発光素子を配列の一端に位置することにより,当該発光素子に対応する像担持体も像担持体の配列の中で端に位置することになる。このため,モノクロ画像を形成する場合に使用されない像担持体を転写体から離間させることが容易である。 【0011】また,この画像形成装置では,発光アレイの発光素子から射出された光ビームを描画開始前に受光する受光手段を有し,受光手段が光ビームを受光したタイミングを基に,発光アレイの位置を調整することとするとよりよい。これにより,発光アレイの回転位置そのものを検出するための機構を必要とすることなく,精度の高い位置調整を行うことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下,本発明に係る画像形成装置を具体化した実施の形態について図面に基づいて説明する。本形態は,タンデム型のカラープリンタに本発明を適用したものである。 【0013】本形態のカラープリンタは,図1の構成図に示すように,レーザアレイ装置1と,コリメータレンズ2と,ポリゴンミラー3と,fθレンズ4と,反射ミラー5K,5C,5M,5Yと,走査開始タイミング検出センサ(以下,「SOSセンサ」とする)6K,6C,6M,6Yと,感光体7K,7C,7M,7Yとを備えている。 【0014】また,レーザアレイ装置1は,図2に示すようにレーザアレイ11と,LDホルダ12とを備えている。このレーザアレイ11は,4つの発光素子E1,E2,E3,E4を有している。また,各発光素子は,等間隔Pに1列に配置され,それぞれに対応した発光信号により点滅する。また,レーザアレイ11は,LDホルダ12によって保持されている。さらに,LDホルダ12は,レーザアレイ装置1に接続したステッピングモータ10により,左右に回転することが可能である。また,LDホルダ12が回転することにより,LDホルダ12に保持されているレーザアレイ11も移動する。なお,LDホルダ12の回転の中心に,発光素子E1が位置している。また,レーザアレイ11も発光素子E1を中心として時計回りもしくは反時計回りに移動する。また,発光素子E1は,発光素子の配列の中で端に位置している。 【0015】次に,本形態のカラープリンタの動作について説明する。本形態のカラープリンタは,カラー画像を形成する機能とモノクロ画像を形成する機能とを有している。カラー画像を形成する場合は,図1の構成図に示すように1つの感光体に対して各々1つのレーザビームが照射されるようになっている。一方,モノクロ画像を形成する場合は,図3の構成図に示すように1つの感光体(本形態では感光体7K)に対して,レーザアレイ11からのすべてのレーザビームが照射されるようになっている。そして,レーザビームの照射先の切換えは,レーザアレイ装置1のレーザアレイ11の位置(図2中,(A)はモノクロ画像形成時,(B)はカラー画像形成時,なお,モノクロ画像の場合は副走査方向の解像度によって最適位置が多少異なる。)を調整することにより行われる。以下,カラー画像を形成する場合とモノクロ画像を形成する場合とに分けて説明する。 【0016】始めに,カラー画像を形成する場合の動作について,図1の構成図をもとに説明する。まず,レーザアレイ装置1の発光素子E1,E2,E3,E4から発せられる4つの発散光は,コリメータレンズ2により平行な4つのレーザビームL1,L2,L3,L4になる。各レーザビームは,ポリゴンミラー3に照射され,当該ポリゴンミラー3により偏向される。偏向された各レーザビームは,fθレンズ4および反射ミラー5K,5C,5M,5Yを介して各々対応した感光体上に照射される。このとき,反射ミラー5K,5C,5M,5Yおよび感光体7K,7C,7M,7Yは,それぞれレーザビームL1,L2,L3,L4に対応している。これにより,1つの感光体に対して各々1つのレーザビームが照射される。なお,各レーザビームは,各感光体の走査領域の先端付近に設けられた各々のSOSセンサ6K,6C,6M,6Y上にも照射される。 【0017】また,各感光体は,それぞれに対応したレーザビームの走査に同期して回転駆動される。これにより,各色の画像データに対応した露光が行われ,静電潜像が各感光体に形成される。そして,この静電潜像上にトナーが付着され,当該トナー像が記録紙に転写される。 【0018】また,ポリゴンミラー3により偏向された各レーザビームは,各感光体上に照射される前に,それぞれに対応したSOSセンサに導かれる。これにより,各レーザビームの受光タイミングが検出される。 【0019】次に,モノクロ画像を形成する場合の動作について,図3の構成図を基に説明する。まず,カラー画像の形成時と同様に,レーザアレイ装置1の発光素子E1,E2,E3,E4から発せられる4つの発散光は,コリメータレンズ2により平行な4つのレーザビームL1,L2,L3,L4になる。各レーザビームは,ポリゴンミラー3に照射され,当該ポリゴンミラー3により偏向される。その後,カラー画像の形成時と異なり,偏向された各レーザビームは,fθレンズ4および反射ミラー5Kを介してすべて感光体7K上に照射される。すなわち,1つの感光体に対して4つのレーザビームが照射される。なお,各レーザビームは,感光体の走査領域の先端付近に設けられたSOSセンサ6K上にも照射される。 【0020】また,感光体7Kは,レーザビームL1の走査に同期して回転駆動される。これにより,単一色の画像データに対応した露光が行われ,静電潜像が感光体7Kにのみ形成される。そして,この静電潜像上にトナーが付着され,当該トナー像が記録紙に転写される。なお,モノクロ画像の形成中は,露光が行われない感光体7C,7M,7Yが転写ベルトから離間させられる。 【0021】また,ポリゴンミラー3により偏向された各レーザビームは,感光体7K上に照射される前に,SOSセンサ6Kに導かれる。これにより,各レーザビームの受光タイミングが検出される。 【0022】次に,カラー/モノクロの切換えについて説明する。本形態のカラープリンタでは,レーザアレイ11を回転させる(図2の(A)から(B)へ,または(B)から(A)へ)ことにより,カラー/モノクロの切換えを行う。また,レーザアレイ11を回転させた場合には,レーザアレイ11の位置の微調整を行う。これは,感光体や発光素子を支持する樹脂製の部品が熱により多少変形してしまうことがあり,画像形成に最適な位置がその都度変わる可能性があるからである。 【0023】まず,モノクロ画像からカラー画像に切り換える場合のレーザアレイ11の制御について,図4のブロック図と,図5のフローチャートと,図6のタイミング図とを基に説明する。まず,位置調整は,図4のブロック図に示すように,各感光体に対応したSOSセンサ6K,6C,6M,6Yと,各発光素子に対応した発光信号G1,G2,G3,G4の制御等を行うCPU20と,ポリゴンミラー3と,レーザアレイ装置1と,ステッピングモータ10とによって行われる。そして,各感光体に対応したSOSセンサ6K,6C,6M,6YによりレーザビームL1,L2,L3,L4が検知され,それぞれのレーザビームの受光タイミングを基に走査開始信号(以下,「SOS信号」とする)K,C,M,YがCPU20に送られる。そして,CPU20では,送られたSOS信号に基づいてレーザアレイ装置1およびステッピングモータ10の制御が行われる。なお,SOSセンサ6K,6C,6M,6YおよびSOS信号K,C,M,Yは,それぞれレーザビームL1,L2,L3,L4に対応している。また,発光信号G1,G2,G3,G4は,それぞれ発光素子E1,E2,E3,E4を点滅させるための信号である。 【0024】次に,モノクロ画像からカラー画像に切り換える場合のレーザアレイ11の位置調整処理について,図5に示すフローチャートを基に説明する。まず,ポリゴンミラー3の回転を開始する(S11)。次に,発光素子E1,E2,E3,E4を発光させる(S12)。次に,SOSセンサ6K,6C,6M,6YからのSOS信号K,C,M,Yがすべて検出されているか否かを判断する(S13)。SOS信号が1つでも検出されていない場合(S13:NO)は,いずれかの感光体上にレーザビームが照射されていない。すなわち,レーザアレイ11は,まだカラー画像を形成できる位置(図2の(A))から遠い。このため,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を反時計方向に回転させる(S15)。そして,1ステップ分回転した後に,再度S12の処理およびS13の処理を行う。すなわち,すべてのSOSセンサがレーザビームを受光できる位置までLDホルダ12を回転させる。これにより,レーザアレイ11はカラー画像を形成できる位置まで移動する。 【0025】SOS信号K,C,M,Yがすべて検出された場合(S13:YES)は,レーザアレイ11がカラー画像を形成できる位置の付近まで来ている。このため,次の処理として,レーザアレイ11を最適な位置に固定するための微調整を行う。まず,SOS信号Kが検出されてからSOS信号Yが検出されるまでの時間T1と,あらかじめ設定された時間T2とが等しいか否かを判断する(S14)。時間T1が時間T2よりも大きい場合(S14:T1>T2)は,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を反時計方向に回転させる(S15)。また反対に,時間T1が時間T2よりも小さい場合(S14:T1<T2)は,同じようにステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を時計方向に回転させる(S16)。そして,1ステップ分回転した後に,再度S10以降の処理を行う。すなわち,時間T1と時間T2とが等しくなる位置までLDホルダ12を回転させる。 【0026】時間T1と時間T2とが等しい場合(S14:T1=T2)は,その状態でLDホルダ12を固定し,位置調整処理を終了する。なお,時間T1を検出するSOS信号は,SOS信号K,Y以外でもよい。その場合は,時間T2を変更する必要がある。また,時間T2は,所定の範囲をもっていてもよい。 【0027】ここで,時間T2を1.5〜2.5μsの範囲内とした場合の位置調整処理について,図6のタイミング図を用いて説明する。図6(a)は,すべてのSOS信号が検出され,SOS信号Kの検出時間とSOS信号Yの検出時間との差(時間T1)が5μsであった場合のタイミング図である。この場合(T1>T2の上限値)は,LDホルダ12を反時計方向に回転させる。そして,回転させた結果として,時間T1が1.5〜2.5μsの範囲内となった時点(T1=T2:図6(c))でLDホルダ12を固定する。一方,図6(b)は,同じくすべてのSOS信号が検出され,時間T1が1μsであった場合のタイミング図である。この場合(T1<T2の下限値)は,LDホルダ12を時計方向に回転させる。そして,回転させた結果として,時間T1が1.5〜2.5μsの範囲内μsとなった時点(T1=T2)でLDホルダ12を固定する。これらにより,レーザアレイ11を,カラー画像を形成する場合に最適な位置に固定することができる。 【0028】次に,カラー画像からモノクロ画像に切り換える場合のレーザアレイ11の制御について,図7のブロック図と,図8のフローチャートと,図9のタイミング図とを基に説明する。モノクロ画像を形成する場合は,図7のブロック図に示すように,機器構成は図4と同じであるが,すべてのレーザビームがSOSセンサ6Kにより検知され,各レーザビームのSOS信号Kに基づいてレーザアレイ装置1およびステッピングモータ10の制御が行われるところが異なる。 【0029】次に,カラー画像からモノクロ画像に切り換える場合のレーザアレイ11の位置調整処理について,図8に示すフローチャートを基に説明する。まず,ポリゴンミラー3の回転を開始する(S21)。次に,発光素子E1のみを発光させ,レーザビームL1のSOS信号Kを検出する(S22)。なお,レーザビームL1のSOS信号Kは,発光素子E1がレーザアレイ装置1の回転軸上に配置されているため,レーザアレイ11の位置に関係なく常に検出される。次に,タイミングをずらして発光素子E1,E4を発光する(S23)。このときCPU20は,図10のタイミング図に示すように,発光素子E1,E4の発光タイミングが異なるため,レーザビームL1のSOS信号KであるかレーザビームL4のSOS信号Kであるかを区別することができる。次に,レーザビームL4のSOS信号Kが検出されているか否かを判断する(S24)。当該SOS信号Kが検出されていない場合(S24:NO)は,感光体7K上にレーザビームL4が照射されていない。すなわち,レーザアレイ11は,まだモノクロ画像を形成できる位置(図2の(B))から遠い。このため,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を時計方向に回転させる(S27)。そして,1ステップ分回転した後に,再度S23の処理およびS24の処理を行う。すなわち,SOSセンサ6KがレーザビームL4を受光できる位置までLDホルダ12を回転させる。これにより,レーザアレイ11はモノクロ画像を形成できる位置まで移動する。 【0030】レーザビームL4のSOS信号Kが検出された場合(S24:YES)は,レーザアレイ11がモノクロ画像を形成できる位置の付近まで来ている。このため,次の処理として,レーザアレイ11を最適な位置に固定するための微調整を行う。まず,レーザビームL1のSOS信号Kが検出されてからレーザビームL4のSOS信号Kが送られるまでの時間T3(図10参照)と,あらかじめ設定された時間T4とが等しいか否かを判断する(S25)。時間T3が時間T4よりも大きい場合(S25:T3>T4)は,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を反時計方向に回転させる(S26)。また反対に,時間T3が時間T4よりも小さい場合(S25:T3<T4)は,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を時計方向に回転させる(S27)。そして,1ステップ分回転した後に,再度S23以降の処理を行う。すなわち,時間T3と時間T4とが等しくなる位置までLDホルダ12を回転させる。そして,時間T3と時間T4とが等しい場合(S25:T3=T4)は,S28の処理に移行する。 【0031】次に,レーザアレイ11がモノクロ画像を形成する場合に,最適な位置を正確に検出できているか否かを判断する。これは,LDホルダ12を回転させた結果として,図11に示すように発光素子間の副走査方向成分が小さくなった場合に,図11中(A)の位置と(A’)の位置とのどちらも検出可能な範囲(T3=T4)となることがあるためである。そこで,S28以降の処理として,レーザアレイ11が正確な位置(本形態では図11中(A))になるように修正する。 【0032】まず,時間T3の値を時間T3’の値としてRAM21に記憶する(S28)。次に,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を時計方向に回転させる(S29)。そして,発光素子E1,E4を発光し,その状態での時間T3を算出する。次に,算出した時間T3が時間T3’より小さいか否かを判断する(S30)。時間T3が時間T3’よりも小さい場合(S30:YES)は,LDホルダ12が時計方向に回転することにより発光素子間の間隔の副走査方向成分が小さくなったと判断できる。すなわち,レーザアレイ11は,正確な位置(図11中(A))にあるといえる。このため,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を反時計方向に回転させる(S31)ことによりレーザアレイ11を元の位置に戻し,位置調整処理を終了する。 【0033】一方,時間T3が時間T3’よりも大きい場合(S30:NO)は,発光素子間の間隔の副走査方向成分が大きくなったと判断できる。すなわち,レーザアレイ11は,不正確な位置(図11中(A’))に位置しているといえる。そのため,S32の処理以降で正確な位置に修正する。 【0034】まず,レーザビームL4のSOS信号Kが検出されているか否かを判断する(S32)。レーザビームL4のSOS信号Kが検出された場合(S32:YES)は,時間T3と時間T4とが等しいか否かを判断する(S33)。時間T3が時間T4よりも大きい場合(S33:T3>T4)もしくはレーザビームL4のSOS信号Kが検出されなかった場合(S32:NO)は,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を反時計方向に回転させる(S34)。また反対に,時間T3が時間T4よりも小さい場合(S33:T3<T4)は,ステッピングモータ10を1ステップ分駆動し,LDホルダ12を時計方向に回転させる(S35)。そして,1ステップ分回転した後に発光素子E1,E4を発光し,再度S32以降の処理を行う。すなわち,時間T3と時間T4とが等しくなる位置までLDホルダ12を回転させる。時間T3と時間T4とが等しい場合(S33:T3=T4)は,正確な位置への修正が完了しているため位置調整処理を終了する。 【0035】ここで,時間T4を6μsとした場合の位置調整処理について,図9のタイミング図を用いて説明する。図9(a)は,すべてのレーザビームのSOS信号Kが検出され,レーザビームL1のSOS信号Kの検出時間からレーザビームL4のSOS信号Kの検出時間までの時間(時間T3)が5μsであった場合のタイミング図である。なお,図9(a)中の上図は,感光体7K上における各レーザビームの相対位置を示している。一方,図9(a)中の下図は,レーザビームL1,L4のSOS信号Kの出力タイミングを示している(図9(b),図9(c)も同様)。この場合(T3<T4)は,LDホルダ12を反時計方向に回転させる。そして,回転させた結果として,時間T3が6μsとなった時点(T3=T4:図9(c))でLDホルダ12を固定する。一方,図9(b)は,同じくすべてのレーザビームのSOS信号Kが検出され,時間T3が8μsであった場合のタイミング図である。この場合(T3>T4)は,LDホルダ12を時計方向に回転させる。そして,回転させた結果として,時間T3が6μsとなった時点(T3=T4)でLDホルダ12を固定する。これらにより,レーザアレイ11を,モノクロ画像を形成する場合に最適な位置に固定することができる。 【0036】次に,時間T4について詳説する。時間T4は,次の式(1)で求められる。 T4=3×((α×√(P2−(F/β)2))/W (1) 式(1)中のPは隣接する発光素子間の間隔(単位:mm)である。αは光学系の主走査方向の倍率(以下,「主走査倍率」とする)である。βは光学系の副走査方向の倍率(以下,「副走査倍率」とする)である。Fは感光体上における各レーザビーム間の間隔の副走査方向成分である。Wは感光体面上でのレーザビームの走査速度である。 【0037】次に,式(1)の根拠について,図12を用いて説明する。図12では,横方向が主走査方向であり,縦方向が副走査方向である。また,図12中の上図はレーザアレイ11の発光素子の位置関係を示している。一方,下図は感光体7K上のレーザビームの位置関係を示している。まず,レーザアレイ11(上図)の発光素子E1,E2間の間隔の副走査方向成分Yは,光学系の副走査倍率がβであることから,(F/β)mmである。一方,Dを各レーザビーム間の間隔の主走査方向成分とすると,レーザアレイ11(上図)の発光素子E1,E2間の間隔の主走査方向成分Xは,光学系の主走査倍率がαであることから,(D/α)mmとなる。このX,Y,および発光素子の間隔Pの関係は,次の式(2)で表される。 P2=X2+Y2 (2) この式(2)に対してこれまで求めた値を代入すると,次の式(3)が導かれる。 P2=(D/α)2+(F/β)2 (3) この式(3)をDについて解くと式(4)となる。 D=α×√(P2−(F/β)2)(4) 【0038】また,各レーザビームのSOS信号Kの時間差Tは,DおよびWにより次の式(5)で表される。 T=D/W (5) この式(5)に対してこれまで求めた値を代入すると,次の式(6)が導かれる。 T=((α×√(P2−(F/β)2))/W (6) そして,時間T4は,レーザビームL1とレーザビームL4との時間差であることから次の式(7)で表される。 T4=3×T (7) この式(7)に対してこれまで求めた値を代入すると式(1)となるのである。すなわち,時間T4は,光学系の倍率(α,β)と,発光素子の間隔(P)と,レーザビーム間の間隔の副走査方向成分(F)と,感光体面上の走査速度(W)とによって決定される。 【0039】なお,レーザアレイ11の位置調整処理を行うタイミングは,カラー/モノクロの切換え時に限らない。すなわち,カラープリンタ起動後の最初の画像形成時に行うこととしてもよい。また,カラー/モノクロの切換えに関係なく,適切な頻度で画像形成前に行うこととしてもよい。 【0040】以上詳細に説明したように本形態のカラープリンタは,4つの発光素子E1,E2,E3,E4を有するレーザアレイ装置1と,4つの感光体7K,7C,7M,7Yとを備えている。そして,カラー画像を形成する場合は,レーザアレイ装置1から射出されたレーザビームL1,L2,L3,L4がそれぞれに対応した感光体7K,7C,7M,7Y上を照射することとしている。一方,モノクロ画像を形成する場合は,レーザビームL1,L2,L3,L4がすべて感光体7K上を照射することとしている。すなわち,カラー画像を形成する場合は1つのレーザビームにより静電潜像を形成するのに対し,モノクロ画像を形成する場合は4つのレーザビームにより静電潜像を形成している。このため,モノクロ画像をカラー画像よりおよそ4倍早く形成することができる。よって,モノクロ画像専用機とほぼ同等の時間でカラー画像を形成することができ,モノクロ画像の場合はさらに短時間で形成することができる画像形成装置が実現されている。 【0041】また,本形態のカラープリンタは,レーザアレイ装置1のレーザアレイ11の位置を変更することにより,各レーザビームの照射先を切り換えることとしている。そして,レーザアレイ11の位置調整は,レーザアレイ装置1のLDホルダ12を回転させることにより行うこととしている。これにより,1台のレーザアレイ装置でモノクロ画像形成の高速化を実現でき,カラープリンタが高価になることはない。 【0042】また,レーザアレイ装置1は,発光素子E1を中心に回転することとしている。すなわち,発光素子E1から射出されるレーザビームL1は,レーザアレイ11の位置に関係なく,同じ感光体上に照射される。これにより,レーザビームL1を基に,レーザアレイ11の位置調整や他のレーザビームの射出タイミング等を調整することができ,レーザアレイ11の位置調整が容易である。また,発光素子E1は,発光素子の配列の中で端に位置している。このため,発光素子E1に対応する感光体7Kも,感光体の配列の中で端に位置している。これにより,モノクロ画像の場合に使用されない感光体7C,7M,7Yを転写ベルトから離間させることが容易である。 【0043】なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。すなわち,本形態のカラープリンタにおいては,モノクロ画像の形成にはすべてのレーザビームを感光体7K上に照射しているが,これに限るものではない。例えば,画像形成の要求速度等によっては,レーザビームL1,L2,L3のみもしくはレーザビームL1,L2のみを照射することとしてもよい。 【0044】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明によれば,複数の像担持体により画像を形成することができ,モノクロ画像専用機とほぼ同等の時間でカラー画像を形成することができ,モノクロ画像の場合はさらに短時間で形成することができる画像形成装置が提供されている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006079 【氏名又は名称】ミノルタ株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル
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| 【出願日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105751 【弁理士】 【氏名又は名称】岡戸 昭佳 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−326760(P2003−326760A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−137981(P2002−137981) |
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