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【発明の名称】 デジタル画像形成装置
【発明者】 【氏名】貝間 信謙
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式会社リコー内

【要約】 【課題】デジタルデジタル画像形成装置における同期信号異常を素早く検知できるようにする。

【解決手段】出力データコントロール部34での制御を、同期検知板40からのDETPとPLL37からの書込クロックをもとにクロック制御部48にて位相制御を行い、それをもとにカウンタ49、50を回し、主副走査ゲート信号生成部54でゲート信号を生成し、各ブッロクへ送る。LDオン・オフ回路47は、APC動作タイミングに同期して画像の付与、同期信号同期検出用強制点灯データの付与、画像データを付与する。LD21の強制点灯オン信号を画像データに付与し、同期検知カウンタ52のカウンタ値をリセットしてカウントをスタートさせ、同期信号が入ったかどうかをチェックし、入っていなければ同期検知カウンタ52が規定値に達したか否かをチェックし、達していれば同期検知エラーとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 光学的に原稿画像のデータを読み取り、読み取ったデータを画像情報に変換する画像読み取り手段と、読み取った画像情報を処理するための処理手段と、該処理手段で処理したデータを転写紙上に像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段は、上記処理した画像データに基づき発光素子を点灯、消灯することにより感光体上を走査して潜像画像を形成するものであり、上記感光体の走査における主走査方向の位置合わせを行う同期検知手段と、該同期検知手段により同期検知を得るために行う強制点灯から、同期信号が得られるまでの時間をカウントするカウント手段を有することを特徴とするデジタル画像形成装置。
【請求項2】 請求項1のデジタル画像形成装置において、上記同期検知手段が同期検知を得るために行う強制点灯から同期信号が得られるまでのタイミングが、異常判定の基準となる期間に相当する所定の規定値を越えても同期が入らないとき、上記強制点灯を停止する手段を有することを特徴とするデジタル画像形成装置。
【請求項3】 請求項2のデジタル画像形成装置において、上記同期検知手段が同期検知を得るために行う強制点灯から同期信号が得られるまでのタイミングを監視する制御手段を有し、該制御手段は、上記異常判定の基準となる値を任意に設定可能であることを特徴とするデジタル画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報をデジタル処理して画像編集を行い、潜像複画像作成を発光素子を用いて行うデジタルPPCやレーザプリンタ等のデジタル画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】デジタルPPC等は、レーザビームのスキャンによって感光体上に電位潜像を記録し、レーザビームにより感光した場所には、静電気によってトナーが付着し、それが紙に転写されて画像をコピーする。このようなラスタ走査と称される走査では、走査信号での同期が重要であり、特に各主走査毎の同期が取れていないと、画像上の縦線にギザギザがでてしまうし、同期信号が入力されないと、白紙画像等の異常画像を出力してしまうことになる。
【0003】そこで、例えば特開平8−252945号公報に開示されているデジタル画像形成装置は、感光体のある部分が集中的に劣化する原因の一つである水平同期信号の周期異常を正確に判断するというものとなっている。すなわち、同期信号異常監視部によって、同期信号の周期が、基準周期より長いか否か、または正常か否かを監視し、異常と判断した時はレーザダイオードを連続点灯させ、確実に光を光検出器に入れ、周期を正確に検出し、周期異常の原因を特定しようとするものであるが、迅速な同期異常検知とはいえず、感光体の劣化を考慮しなければならないという課題がある。
【0004】本発明は、このような従来の技術にかんがみ、同期信号異常を素早く検知できるデジタル画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】また本発明は、同期異常と判断した時に素早く強制点灯を止め、感光体の劣化を防ぐことができるデジタル画像形成装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、同期異常判定条件を任意に設定できるデジタル画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るデジタル画像形成装置は、上記目的を達成するために、光学的に原稿画像のデータを読み取り、読み取ったデータを画像情報に変換する画像読み取り手段と、読み取った画像情報を処理するための処理手段と、該処理手段で処理したデータを転写紙上に像形成する画像形成手段を有し、該画像形成手段は、上記処理した画像データに基づき発光素子を点灯、消灯することにより感光体上を走査して潜像画像を形成するものであり、上記感光体の走査における主走査方向の位置合わせを行う同期検知手段と、該同期検知手段により同期検知を得るために行う強制点灯から、同期信号が得られるまでの時間をカウントするカウント手段を有することを特徴とする。
【0007】同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1の画像形成装置において、上記同期検知手段が同期検知を得るために行う強制点灯から同期信号が得られるまでのタイミングが、異常判定の基準となる期間に相当する所定の規定値を越えても同期が入らないとき、上記強制点灯を停止する手段を有することを特徴とする。
【0008】同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、請求項2の画像形成装置において、上記同期検知手段が同期検知を得るために行う強制点灯から同期信号が得られるまでのタイミングを監視する制御手段を有し、該制御手段は、上記異常判定の基準となる値を任意に設定可能であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施対象とするデジタル複写機の概略ブロック構成図である。このデジタル複写機は、原稿画像を読み取るスキャナ部1aに、読み取った信号をA/D変換して黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置補正を行うVPU2、画像処理を行うIPU3を備え、プリンタ部1bに、その制御を行うGAVD4、半導体レーザ(以下LD)の制御を行うLD制御部5、潜像担持体である感光体ドラム上に静電潜像データの結像を行うLD21を備え、また装置全体の制御を実行するCPU7、制御プログラムを格納したROM8、制御プログラムが一時的に使用するRAM9、読み取った画像を記憶する画像メモリ12を備え、各装置間のデータのやりとりを内部システムバス10及びシステムバス10とIPU3間のインターフェースを行うI/F11により行い、さらに、ユーザが指示を与える操作部13等を備えて構成してある。
【0010】図2は、書込ユニット部の概略図である。LD21より前方に射出されたレーザビームは、図示しないコリメータレンズによりコリメートされて回転多面鏡からなる偏向器22で偏向され、fθレンズ23により感光体ドラム24の帯電器で一様に帯電された表面に結像され、その結像スポットが偏向器22の回転で感光体ドラム24の軸方向に反復して移動すると同時に感光体ドラム24が回転する。光検出器25は、情報書込領域外に設けてあり、回転多面鏡22で偏向されたレーザビームを検出してDETPを発生する。GAVD4は情報信号を半導体レーザ駆動回路26に印加するが、そのタイミングを光検出器25からのDETPにより制御する。半導体レーザ駆動回路26はGAVD4からの情報信号により、LD21を駆動して感光体ドラム24上に静電潜像を形成させる。
【0011】この静電潜像は、図示しない現像器で現像し、これも図示しない転写器で転写紙等に転写する。また、LD21から後方に射出されるレーザビームは、光検出器(PD)27に入射し、光検出器27がその光強度を検出し、制御回路28が光検出器27の出力信号に応じて半導体レーザ駆動回路26を制御してLD21の出力光量を一定に制御する(APC制御)。具体的にはLD21の各発光素子の駆動電源をそれぞれ外部信号により各発光素子の出力光量が一定になるように調整し、その状態を保持する。
【0012】図3は、本発明に係るデジタル画像形成装置の実施形態において、その制御を行うGAVD4とその周辺の概略構成ブロック図である。GAVD4は、IPU3からの画像データを速度変換及びフォーマット変換を行うメモリブロック31、メモリブロック31からの画像データを画像処理する画像処理部32、画像処理部32からの画像データをγ変換、Pセンサパターン付与等の処理を行う出力データコントロール部34からなる。出力データコントロール部34から出力データをLD制御部39へ送り、出力データコントロール部34には、PLL37から書込クロックCLKを、同期検知板40からDETPを入力する。
【0013】図4は、図3に示す実施形態の出力データコントロール部34の内部ブロック混図である。ここでの制御は、まず同期検知板40からのDETPとPLL37からの書込クロックCLKをもとにクロック制御部48にて位相制御を行い、それをもとに主走査カウンタ49、副走査カウンタ50を回し、それをもとに主副走査ゲート信号生成部54でゲート信号を生成し、各ブッロクへ送る。また出力データコントロール部34は、画像処理部32からの画像データにプロセス条件を決定するデータ取得のために感光体ドラム24上に或る一定濃度のトナーを乗せるためのPセンサパターンを付与するPパターンブロック45、データの重みを変化させるγ変換ブロック46、LD21の光量を一定に保つためのAPC動作タイミングに同期して画像の付与、同期信号同期検出用強制点灯データの付与、画像データを付与するLDオン・オフ回路47を有する。またLD21の強制点灯を行ってから同期信号が入るまでを監視する同期検知カウンタ52も有する。
【0014】図5は、図4に示す構成の本発明に係るデジタル画像形成装置の実施形態の動作を示すフローチャートである。ステップ2000でLD21の強制点灯オン信号を画像データに付与し、ステップ2010で同期検知カウンタ52のカウンタ値をリセットしてカウントをスタートさせ、ステップ2020で同期信号が入ったかどうかをチェックし、入っていればステップ2030でリターン、入っていなければステップ2040で同期検知カウンタ52が規定値に達したか否かをチェックし、達していなければステップ2020へ戻り、達していればステップ2050にて同期検知エラーとする。
【0015】図6は、図3に示す実施形態の出力データコントロール部34の他の内部ブロック構成図である。図4に述べた内容と重複する点については説明を省略するが、本例は、同期検知エラーと判定した時、LDオン・オフ回路47にて強制的にLD21を消灯させる。
【0016】図7は、図6に示す構成の本発明に係るデジタル画像形成装置の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、ステップ3010で規定値N=0かをチェックする。そして、規定値N=0である場合はステップ3020でカウンタ値を300に設定する。N=0で無い場合は、ステップ3030にてN=1か否かをチェックし、N=1ならばステップ3040にて同期検知カウンタ52のカウンタ値を310に設定し、N=1で無い場合はカウンタ値を320に設定する。なお、設定は操作部13による手動操作等で行うが、どのような設定操作であってもよいことはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係るデジタル画像形成装置は、以上説明してきたように、画像形成手段の発光素子の強制点灯開始後からのカウント値と通常は同期が入力されているであろう基準となる値とを比較できるので、ハード的に素早く同期異常検知ができるという効果がある。
【0018】請求項2に係るデジタル画像形成装置は、以上説明してきたように、同期異常を検知した時強制点灯を止めることができるため、請求項1に係る画像形成装置と共通の効果に加え、感光体の劣化を防ぐことができるという効果がある。
【0019】請求項3のデジタル画像形成装置においては、規定値となる値を任意に設定できるため、請求項2に係る画像形成装置と共通の効果に加え、機械固有に対応しており、精度をあげることができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【住所又は居所】東京都大田区中馬込1丁目3番6号
【出願日】 平成14年5月13日(2002.5.13)
【代理人】 【識別番号】100091258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 直樹
【公開番号】 特開2003−326759(P2003−326759A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−136837(P2002−136837)