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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】畠 茂雄
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノン株式会社内

【要約】 【課題】感光ドラム偏心によって引き起こされる副走査方向の画像幅の長さ違いに起因する画像品位の低下を安価な回路構成で防止する。

【解決手段】感光体ドラムの回転方向に対する基準位置を示す手段、前記基準位置を示す手段を検出する第1の検出手段、前記第1の検出手段からの第1の検出信号をもとに、感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する第2の検出手段、前記第2の検出手段からの第2の検出信号を記憶させておく記憶手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて、なお且つ所定の箇所で前記高周波クロックの数を制御して画像データを生成し、前記露光手段に出力し画像形成する
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つ以上の位置検出用マークを施した感光体と、感光体の回転方向における位置を検出する感光体位置検出手段と、前記感光体上を光走査して潜像を形成する露光手段と、前記感光体と前記露光手段との光路長の偏差を、前記感光体の回転方向に対して順次検出する光路長検出手段と、前記光路長検出手段で検出した光路長の偏差を記憶する記憶手段と、前記露光手段に出力する画像データを生成する画像データ生成手段とを備えた画像形成装置において、前記感光体の位置検出用マークの検出タイミングに応じて、前記画像データ生成手段は、前記記憶手段に記憶された光路長の偏差に基づいた画像データを生成し、前記露光手段に出力して画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 前記画像データ生成手段は、前記記憶手段に記憶された光路長の偏差に基づいた画像データを生成する際、その生成するタイミングも調整して前記露光手段に出力して画像形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】 前記記憶手段は、感光体の回転方向に対して前記露光手段の毎走査ラインごとに光路長の偏差を記憶することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】 前記画像データ生成手段は、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成し、1画素を所定の高周波クロック複数個分のサブ画素に分割し、画素の画像データに対応して該サブ画素の発光、非発光パターンを一義的に決定する発光パターン生成手段を含むと共に、前記発光パターン生成手段は、1ラインの走査線中で必要に応じ1つまたは複数箇所の画素で前記画素幅の所定位置のサブ画素を連続して繰り返す、もしくは削除することで1ラインの全長を所定値に制御する発光パターンモディファイ手段を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】 感光体ドラムの回転方向に対する基準位置を示す手段、前記基準位置を示す手段を検出する第1の検出手段、前記第1の検出手段からの第1の検出信号をもとに、感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する第2の検出手段、前記第2の検出手段からの第2の検出信号を記憶させておく記憶手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて、前記画像データ生成手段で画像データを生成し、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】 感光体ドラムの回転方向に対する基準位置を示す手段、前記基準位置を示す手段を検出する第1の検出手段、前記第1の検出手段からの第1の検出信号をもとに、感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する第2の検出手段、前記第2の検出手段からの第2の検出信号を記憶させておく記憶手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて前記画像データ生成手段で画像データを生成し、且つその生成するタイミングも調整して、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】 感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する検出手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記検出手段からの検出信号に応じて、該画像データ生成手段で画像データを生成し、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】 感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する検出手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記検出手段からの検出信号に応じて、前記画像データ生成手段で画像データを生成し、且つその生成するタイミングも調整して、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】 画像副走査方向に対して毎ラインごとに該第2の検出信号を該記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5から8に記載の画像形成装置。
【請求項10】 該画像データ生成手段は、1画素を所定の該高周波クロック複数個分のサブ画素に分割し、画素の画像データに対応して該サブ画素の発光、非発光パターンを一義的に決定する発光パターン生成手段を含むと共に、前記発光パターン生成手段は、1ラインの走査線中で必要に応じ1つまたは複数箇所の画素で前記画素幅の所定位置のサブ画素を連続して繰り返す、もしくは削除することで1ラインの全長を所定値に制御する発光パターンモディファイ手段を含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基本となるクロックやデータを、その整数倍の高周波クロックから生成するクロック及びデータ発生装置に関するものであり、デジタルデータによりレーザーを駆動し、レーザー光により画像露光を行う複写機、プリンタ、FAX等の電子写真におけるレーザーの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、レーザー光により画像露光を行う電子写真技術を用いた画像形成装置について概要を図8に示す全体図をもとに説明する。
【0003】1の原稿給紙装置上に積載された原稿は、1枚づつ順次2の原稿台ガラス面上に搬送される。原稿が搬送されると、3のスキャナー部分のランプが点灯し、かつ4のスキャナーユニットが移動して原稿を照射する。原稿の反射光はミラー5,6,7を介して8を通過し、その後イメージセンサー部9に入力される。イメージセンサー部9に入力された画像信号は、直接、あるいは、一旦図示しない画像メモリに記憶され、再び読み出された後、露光制御部10に入力される。露光制御部10が発生させる照射光によって感光体ドラム11上に作られた潜像は、電位センサ100によって、感光体ドラム11上の電位が所望の値になっているか監視され、次いで、現像器13によって現像される。上記潜像とタイミングを合わせて転写部材積載部14、あるいは15より転写部材が搬送され、転写部16に於いて、上記現像されたトナー像が転写部材上に転写される。転写されたトナー像は定着部17にて転写部材に定着された後、排紙部18より装置外部に排出される。転写後の感光体ドラム11の表面をクリーナ25で清掃し、クリーナ25で清掃された感光体ドラム11の表面を補助帯電器26で除電して1次帯電器28において良好な帯電を得られるようにした上で、感光体ドラム11上の残留電荷を前露光ランプ27で消去し、1次帯電器28で感光体ドラム11の表面を帯電し、この工程を繰り返すことで複数枚の画像形成を行う。
【0004】図9は露光制御部10の構成を示している。図9において、31はレーザ駆動装置であり、43は半導体レーザである。半導体レーザ43の内部にはレーザ光の一部を検出するPDセンサーが設けられ、PDの検出信号を用いてレーザダイオードのAPC制御を行う。レーザ43から発したレーザビームはコリメータレンズ35及び絞り32によりほぼ平行光となり、所定のビーム径で回転多面鏡33に入射する。回転多面鏡33は矢印の様な方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って、入射した光ビームが連続的に角度を変える偏向ビームとなって反射される。偏向ビームとなった光はf−θレンズ34により集光作用を受ける。一方、f−θレンズは同時に走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行う為に、光ビームは、像担持体としての感光体ドラム11上に図の矢印の方向に等速で結合走査される。なお、36は回転多面鏡33からの反射光を検出するビームディテクト(以下、BD と呼ぶ)センサであり、BDセンサ36の検出信号は回転多面鏡33の回転とデータの書き込みの同期をとるための同期信号として用いられる。
【0005】また、この種の画像形成装置のレーザ駆動回路に於いては、1走査中のレーザの光量を一定に保持するために、1走査中の光検出区間でレーザ光の出力を検出してレーザの駆動電流を1走査の間保持するという方法をとってきた。
【0006】以下、図10を用いて具体的な制御方法を述べる。
【0007】この種の画像形成装置に於いては、図10のように1つのレーザ43Aと1つのフォトダイオード(以下、PDと呼ぶ)センサー43Bから構成されるレーザチップ43を用いており、41のバイアス電流源と42のパルス電流源の2つの電流源をレーザ43に適用することによって、レーザ43Aの発光特性の改善を図っている。また、レーザ43Aの発光を安定化させるために、PDセンサー43Bからの出力信号を用いてバイアス電流源41に帰還をかけ、バイアス電流量の自動制御を行っている。即ち、シーケンスコントローラ47からのフル点灯信号により論理素子40がON信号をスイッチ49へ出力することにより、バイアス電流源41とパルス電流源42からの電流の和がレーザ43へ流れ、その時のPDセンサー43Bからの出力信号は電流電圧変換器44に入力され、ついで増幅器45で増幅され、APC回路46に入力され、次いでこのAPC回路46からバイアス電流源41に制御信号として供給される。
【0008】この回路方式はAPC(uto ower ontrolの略)回路方式と言われ、現在レーザを駆動する回路方式として一般的である。レーザは温度特性を持っており、温度が高くなるほど一定の光量を得るための電流量は増加する。また、レーザは自己発熱するため、一定の電流を供給するだけでは一定の光量を得ることができず、これらは画像形成に重大な影響を及ぼす。このことを解決する手段として、1走査毎に前述したAPC回路方式を用いて、各走査毎の発光特性が一定になるように、各走査毎に一定に流す電流量を制御している。こうして一定光量制御されたレーザ光を、画素変調部48で変調されたデータでスイッチ49をOFF/ONすることで画像を形成している。
【0009】以上のような従来構成にて、通常、11の感光体ドラムは偏心しており、11の感光体ドラムの一回転中にて、100μmほど存在している。この11の感光体ドラムの偏心による転写部材の画像への影響を下記に説明する。
【0010】図11−1は画像形成装置のレーザーと感光体ドラムの簡易側面図である。レーザー光は一定速度で回転する33のポリゴンの面にレーザー光を照射し、その反射光で11の感光体ドラムの面上を走査する。この図からもわかるように11の感光体ドラムの偏心により33のポリゴンから11の感光体ドラムまでの光路長La、LbがLb>Laという関係を持っていることがわかる。(図11−2参照)この光路長の差により、図11−3で示す、33のポリゴンが11の感光体ドラム面上を走査する距離Xa、XbがXb>Xaという関係を持ってしまい、その結果、ドラムの回転周期による副走査方向の画像の長さ違いが発生し、転写部材へ転写されたトナー画像の品位を著しく落としてしまう。(図11−4参照)因みにXb、Xaとの差、ΔSはΔLを100μm、αを30°とすると、ΔS=tanα×ΔLから、57.7μmとなる。(図11−5参照)この11の感光体ドラムの偏心による悪影響を解消するために、特開2000-206759が提案されている。尚、この例では、11の感光体ドラムが4つタンデムに並べられ画像形成を行う、多色画像形成装置について明記されている。この従来例について、特開2000-206759の明細書を引用しながら簡単に説明する。(本従来例は4つの感光体ドラムの偏心により生ずる色ずれを防止することを目的としている)図12は従来例の特徴部分である、画像データをレーザースキャナーへ出力するビデオクロック発生部の概略結線図である。101は水晶発振器、102は1/N分周器、103は位相比較器、104はローパスフィルタ、105は電圧制御発振器、106は1/M分周器である。この構成により本回路ブロックはPLL(Phase Locked Loop)回路となっている。101の水晶発振器からの信号を102の1/N分周器でN分周した信号と、ビデオクロックを106の1/M分周器によりM分周した信号を103の位相比較器に入力し、103の位相比較器の出力を104のローパスフィルタを介して105の電圧制御発振器に入力される。この様に構成されたPLL回路は、例えば101の水晶発振器の出力を102の1/N分周器によりN分周した信号の位相が、ビデオクロックを106の1/M分周器でM分周した信号の位相よりも進んでいた場合には、105の電圧制御発振器の入力電圧は上昇し、ビデオクロックの位相を進める。ここで、101の水晶発振器からの出力信号の周波数をfin、ビデオクロックの周波数をfoutとすると、fout = fin×M/N となる。そして、図示しない11の感光体ドラムの偏心量を検出する検出手段からの信号に応じて、107のコントローラから105の電圧制御発振器に信号を送り、画像幅が長くなる部分ではビデオクロックの周期を遅くするように、逆に画像幅が短くなる部分ではビデオクロックの周期を早めるように微調する。(107のコントローラから103の位相比較器への送られる信号はPLLの停止信号である)これによって、11の感光体ドラムの偏心による色ずれを補正することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例では感光体ドラムの偏心による副走査方向の画像幅の長さ違い、及び、多色画像形成装置に於いてはそれによる色ずれを解消するために、PLLによるビデオクロックの周波数微調を行っていたが、この方式は下記の欠点を有している。
【0012】・PLLは位相がロックするまでに所定時間が必要なので、ビデオクロックの微調をリアルタイムで行い、副走査方向の画像幅の長さ違いを精度良く補正することが困難である。
【0013】また、上記の改善策として、画像データに対してランダムに遅延を削除、または挿入することによって副走査方向の画像幅の長さ違いを解消しようとする特開2000-238342が提案されているが、あくまでもランダムに画像幅を補正するものなので、感光体ドラムの偏心による画像品位の低下については対応できない。
【0014】
【課題を解決するための手段】従来例の掛かる欠点を解消し、コスト安の構成で感光体ドラムの偏心による画像品位の低下を防止するために以下の構成とする。
【0015】感光体ドラムの回転方向に対する基準位置を示す手段(1つ以上の位置検出用マーク)、前記基準位置を示す手段を検出する第1の検出手段(感光体位置検出手段)前記第1の検出手段からの第1の検出信号をもとに、感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する第2の検出手段(つまり、光路長検出手段)前記第2の検出手段からの第2の検出信号を記憶させておく記憶手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて、前記画像データ生成手段で画像データを生成し、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする。
【0016】また、別の手段として、上記の構成に加えて、画像副走査方向に対して毎ラインごと該第2の検出信号を該記憶手段に記憶させると共に、該第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から前記第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて、前記画像データ生成手段で画像データを生成し、その生成するタイミングも調整して、該露光手段に出力し画像形成することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】(第一の実施形態)以下、図面に示す実施形態に基づいて本発明を説明する。図1に、第一の実施形態の特徴を示すブロック図を示す。図1は、図8に記載されている変調部48の内部構成である。図1に於いて、60はPLL回路であり、基本クロックを入力することによりn倍の高周波クロックを出力する。この高周波クロックは、分周回路61、出力回路63にそれぞれ入力される。61は分周回路である。ここでは、入力される高周波クロックをx回に一度カウントすることにより、入力クロックを1/x分周したクロックを出力する。ここでの説明の便宜のため、1/nに分周しPLL60に入力される基本クロックと同じ周期のメインクロックを出力すると仮定する。Xは正数であればいくつでもかまわない。(図2−1参照)分周回路61から出力されるクロックはカウンタ回路64に入力される。変調回路62では、入力データを変調する。レーザーの階調性を表すのに、単位時間内での点灯時間をPWM変調で制御することがよく行われているため、ここでの説明をPWM変調(特にデジタルPWM変調)に関する説明を行う。たとえばAbitの入力データをPWM変調する場合、2Aビットのパルス幅信号に変換する。ここで、2A = nとなるように定数を決めておく。この変調回路62では、入力データからパルス幅信号を生成し、出力回路にその信号を送信する。(図2−2参照)出力回路63では、ドラムの回転方向の基準位置を示すHP信号をスタート信号とし、変調回路62から得られたパルス幅信号に応じて、PLL回路60から出力される高周波クロックに同期したPWM信号、このPWM信号と同位相で高周波クロックに同期したクロック信号を出力し、PWM信号はレーザー駆動回路に、クロック信号は図示しない画像処理部、及び62の変調回路にそれぞれ送信される。(図2−3参照)65のメモリは、図示しないコントローラから11の感光体ドラムの偏心データを記憶させておき、実際の動作時にはドラムの回転方向の基準位置を示すHP信号をスタート信号とし、順次、格納されているデータを63の出力回路に送信する。
【0018】カウンタ回路64では、ドラムの回転方向の基準位置を示すHP信号をスタート信号とし、分周回路61で高周波クロックを1/n分周したクロックをカウントする。このとき、カウント値が所定値になったら、出力回路63に信号を送信する。(図2−3参照)尚、ドラムの回転方向の基準位置を示すHP信号は、予め位置検出用マークを感光体(ドラム)上に施しておき、それをセンサで読み取ることで感光体の回転方向における位置を検出し出力される信号である。(図1参照)また、このマークはドラム上に複数個所設けてもよい。
【0019】このカウンタ回路64が出力回路63に信号を送信している際、出力回路では通常と動作が異なる。通常、n個の高周波クロックで(PWMデータ、クロック信号の)1つの周期を生成していたのに対し、このときだけこの周期と異なるPWMデータ、クロック信号を出力する。(図2−3参照)次に具体的な実現例を示す。図3に62の変調回路、63の出力回路の回路ブロック図を示す。画像データは62の変調回路に入力され、この図では8ビットのPWM画像データに変調され、各ビットは72-1〜72-8の2入力AND回路の一方に入力する。また72-9、72-10は72-8と同じデータが入力される。71-1〜71-10はDタイプフリップフロップであり、CLKの立ち上がりでDの入力をQに出力する。これらは前記2入力AND回路72-1〜72-10の入力の一方に接続される。それと同時に71-1〜71-8のフリップフロップは、71-1の出力が71-2の入力に、71-2の出力が71-3の入力にといった縦続に接続されている。またフリップフロップ72-8の出力は3入力セレクタ回路73及び2入力セレクタ回路74にも接続される。前記2入力AND回路72-9の出力は、3入力セレクタ回路73及び2入力セレクタ回路75にも接続される。フリップフロップ72-10の出力は、3入力セレクタ回路73にも接続される。
【0020】2入力AND回路72-1〜10の出力は、10入力OR回路76に接続され、その出力をPWM信号として出力する。3入力セレクタ回路73は、変調制御部70の出力によって、フリップフロップ71-8、71-9、71-10の出力を選択し、2入力OR回路77の入力の一方に接続されるとともに、66のCLK生成部にも接続される。2入力セレクタ回路74、75の他方の入力はGNDに接続されている。変調制御部70の出力によって2入力セレクタ回路74の場合はフリップフロップ71-8の出力を71-9に入力させるか否か、2入力セレクタ回路75の場合はフリップフロップ71-9の出力を71-10に入力させるか否かを制御する。
【0021】変調制御部70は、カウンタ出力回路の出力、及びメモリからの出力データを元に、セレクタ回路73〜75のスイッチを所定の値に切り換える。さらに、700の変調制御部からの信号は66のCLK生成部にも出力されており、66のCLK生成部ではこの信号、及び3入力セレクタ回路73からの信号をもとにPWM信号と同位相のCLK信号を生成する。2入力OR回路77の入力の他方はスタート信号であるドラムHP信号が入力され、その出力はフリップフロップ71-1に入力される。
【0022】次に実際の動作について説明する。フリップフロップ71-1〜10に入力されるCLKに同期してCLK1クロック分の幅の信号である11の感光体ドラムのHP信号をスタート信号として入力する。これにより、フリップフロップ71-1〜10で構成される環状のシフトレジスタの出力の1ヶ所が常に“1”となるようになる。変調制御部では、カウンタ回路の出力、及び65のメモリからの感光体ドラム偏心データを受け、前記環状のシフトレジスタの大きさを制御するようにセレクタ回路73〜75を切り換える。1画素を8CLKで構成する場合(図5のA、Eの領域)、つまりドラム偏心データが“00”の時には、セレクタ回路73ではフリップフロップ71-8の出力を選択し、セレクタ回路74/75ではGNDを選択する。1画素を9CLKで構成する場合(図5のB,Dの領域)、つまりドラム偏心データが“01”の時には、セレクタ回路73ではフリップフロップ71-9の出力を選択し、セレクタ回路74はフリップフロップ71-8の出力を選択し、セレクタ回路75ではGNDを選択する。1画素を10CLKで構成する場合(図5のCの領域)、つまりドラム偏心データが“10”の時には、セレクタ回路73ではフリップフロップ71-10の出力を選択し、セレクタ回路74はフリップフロップ71-8の出力を選択し、セレクタ回路75ではフリップフロップ71-9の出力を選択する。これらの切換で、フリップフロップ71-1〜71-10の出力が8/9/10CLKに1回“1”が出力されるようになる。72-1〜10はPWM画像データが設定されており、1画素(=8/9/10CLK)毎にデータを変化させる。その設定されたデータと8/9/10CLKに1度の“1”をAND演算し各AND出力をOR演算することで、8/9/10CLKで構成されたPWM信号を出力することができる。
【0023】図示しないが、これと同じ構成を使用し、画像データに相当するところに画像クロックのパターンを入力したり、フリップフロップ71-1〜71-8の特定箇所(例えば71-1と71-5)の出力をJKフリップフロップ回路に入力することで、PWM信号と同様に8/9/10CLKで構成されたクロック信号を出力することができる。
【0024】これにより図4、図5のように画像1ページ内で所定の副走査領域に対して1画素の構成数を変化させる事により、11の感光体ドラムの偏心による副走査方向の画像の長さ違いの補正が可能になる。本実施の形態では、1画素を構成する幅を変化させる点を、カウンタ回路64で決定しているが、例えば別のタイマー手段等で決定しても差し支えない。
【0025】さらに、本実施形態では1つの感光体ドラムで単色、もしくは多色のコピー画像を得る画像形成装置について説明したが、複数の感光体ドラムによって多色のコピー画像を得る画像形成装置についても同様の手段で同じ効果が得られることも言うまでも無い。さらに、本実施形態では11の感光体ドラムの偏心データを65のメモリにいったん格納して、その後、11の感光体ドラムのHP信号をスタート信号として、65のメモリのデータを順次読み出して制御を行う例について説明したが、11の感光体ドラムの偏心を検出しながらリアルタイムに上記の制御を行うようにしても同様の効果が得られることも付け加えておく。
【0026】(実施形態2)本発明第2の実施形態の概略結線図を図6に示す。本発明第2の実施形態の特徴は本発明第1の実施形態よりも高精度に画像幅の長さ違いを補正することが可能になる点である。本発明第1の実施形態との差異について説明する。
【0027】まず、接続の差異は11の感光体ドラムの偏心データを格納している65のメモリの出力信号を63の出力回路の他に64のカウンタ回路にも接続したことである。また、65のメモリ回路に格納する11の感光体ドラムの偏心データのデータ幅も広げて、より詳細な偏心データを格納できるようにした。(図7参照)これにより、64のカウンタ回路から63の出力回路内の70の変調制御部に出力する信号の周期を65のメモリの格納データ、すなわち11の感光体ドラムの偏心データに応じて、きめ細かく調整することが可能となる。
【0028】次に、動作について図5、図7をもとに説明する。本発明第1の実施形態では、図5のA、B、C、D、Eの全領域で64のカウント回路から63の出力回路へ出力する信号の周期は同じであったが、本発明第2の実施形態では図7に示すように、65のメモリ回路からのデータにより、63の出力回路に出力する信号のタイミングを制御する。これにより、図5のA、B、C、D、Eの各領域において、画像幅の長さが長いところでは1画素のCLK幅を変更する周期が長くなり結果的に画像幅を短くできる。逆に、画像幅の短いところでは1画素のCLK幅を変更する周期が短くなり結果的に画像幅を長くできる。よって、本発明第1の実施形態よりも高精度に画像幅の長さの補正が可能となる。
【0029】
【発明の効果】従来例では感光体ドラムの偏心による副走査方向の画像幅の長さ違い、及び、多色画像形成装置に於いてはそれによる色ずれを解消するために、PLLによるビデオクロックの周波数微調を行っていたが、この方式は下記の欠点を有している。PLLは位相がロックするまでに所定時間が必要なので、ビデオクロックの微調をリアルタイムで行い、副走査方向の画像幅の長さ違いを精度良く補正することが困難である。
【0030】しかしながら、感光体ドラムの回転方向に対する基準位置を示す手段、前記基準位置を示す手段を検出する第1の検出手段、前記第1の検出手段からの第1の検出信号をもとに、感光体ドラムとそれを露光する露光手段との光路長の偏差を、感光体ドラムの回転方向に対して順次検出する第2の検出手段、前記第2の検出手段からの第2の検出信号を記憶させておく記憶手段、高周波クロック複数個と入力データから一義的に決まるデータを生成する画像データ生成手段、を具備し、前記第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて、前記画像データ生成手段で画像データを生成し、前記露光手段に出力し画像形成することを特徴とする。
【0031】また、別の手段として、上記の構成に加えて、画像副走査方向に対して毎ラインごと該第2の検出信号を該記憶手段に記憶させると共に、該第1の検出信号をスタート信号とし、順次、所定のタイミングで記憶手段から前記第2の検出信号を読み出すとともに、その第2の検出信号に応じて前記画像データ生成手段で画像データを生成し、且つ、その生成するタイミングも調整して、該露光手段に出力し画像形成することを特徴とする。という構成を実現することによって、コスト安の構成で感光体ドラムの偏心による画像品位の低下を防止することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
【出願日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【代理人】 【識別番号】100090538
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 恵三 (外1名)
【公開番号】 特開2003−326758(P2003−326758A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−135593(P2002−135593)