| 【発明の名称】 |
ドットラインプリンタ |
| 【発明者】 |
【氏名】篠原 誠 【住所又は居所】茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工機株式会社内
【氏名】根矢 福治 【住所又は居所】茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工機株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】本発明はドットラインプリンタのエンドレスインクリボンの張力調整手段に関するものであり、張力を機器バラツキに対して最適に設定することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために、主ブレーキとハンマ機構部の間に、リボンガイドを兼ねた補助ブレーキを配接し、エンドレスインクリボンの走行方向に対し水平面の垂直方向に調整してエンドレスインクリボンとの摩擦力を増減し、ブレーキ力を調整可能とする構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数個の印字ハンマを有するハンマ機構部と、該ハンマ機構部を桁方向に往復運動させるシャトル機構部と、印字用紙を桁方向と垂直に送る紙送り機構部と、リボンカセット内に折り畳み状態で収納され印字ハンマ前面に沿って桁方向に駆動するエンドレスインクリボンと、エンドレスインクリボンを駆動するためのローラ駆動部と、ローラ駆動部に対してハンマ機構部を挟んで反対側に配設されエンドレスインクリボンに張力を与えるための主ブレーキ部と、印字ハンマの打撃力を保持するためのプラテンとを有し、ハンマ機構部とプラテンとの間にエンドレスインクリボンと印字用紙を介してシャトル動作の過程で適時印字ハンマを釈放することにより、印字用紙にドットマトリクスの形で文字、図形を印字するような印刷機構において、前記エンドレスインクリボン経路の前記主ブレーキ部と前記ハンマ機構部の間にリボン張力が調節可能な、補助ブレーキを配設した事を特徴とするドットラインプリンタ。 【請求項2】前記補助ブレーキは、前記エンドレスインクリボンの走行方向に対し、上下方向にリボン走行ガイドとなるフランジ部を有し、更に、前記エンドレスインクリボンの走行方向に垂直且つ前記エンドレスインクリボン面に対し垂直方向に調整可能とすることで、前記エンドレスインクリボンへのブレーキ力を調節可能としたことを特徴とする請求項1に示すドットラインプリンタ。 【発明の属する技術分野】
|
【発明の詳細な説明】【0001】本発明は、ドットラインプリンタにおいて、インクリボンの走行動作不具合により生じる、印刷不良を防止するためのリボンブレーキ機構に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図3に従来のドットプリンタのインクリボン機構の斜視図、及び図4に上面図を示す。 【0003】ドットラインプリンタの印字方式を示す。図示しないハンマピンを有する印字ハンマを複数個備えたハンマ機構部1と印字力を保持するためのプラテン4との間にインクリボン3と印字用紙5を挟む。図示しないシャトル機構部により、ハンマ機構部1を紙送り方向と垂直方向に往復移動させ、プラテン4に対してハンマピンを駆動し、印字用紙5にインクリボン3のインクを転写して、ドットマトリクスの形で文字、図形等を印字するものである。 【0004】また、ハンマ機構部1とプラテン4の間でインクリボン3に弛みが発生しないように、インクリボンを収容するカセット6に、インクリボン3に張力を与えるため(リボンをぴんと張っておくため)の主ブレーキ部8が配設されている。 【0005】インクリボン3は、カセット6内に収納されるエンドレスタイプリボンであり、リボンローラ部7により搬送される。カセット6の主ブレーキ部8から出たインクリボン3は、プラテン4とハンマ機構部1の隙間を通過し、カセット6内に折り畳まれる。インクリボン3は印刷の過程で、ハンマピンにより同一箇所を打撃されないように、常にリボンローラ部7によりシャトル動作方向に搬送されている。インクリボン3が搬送されない状態、及びハンマ機構部1前面で弛んだ状態で印字を行うと、ハンマピンがインクリボン3の同一箇所を打撃することになり、印字されたドットマトリクスにインク量の違いによる濃度差が発生する。 【0006】そこで、主ブレーキ部8により、インクリボン3をカセット6とブレーキシュー10の間に挟み込み、ブレーキシュー10の押し付け力をばね11などにより高めて、ブレーキ力を得ていた。 【0007】ハンマ機構部1前面では、紙送り動作、シャトル動作、リボン動作により、インクリボン3と印字用紙5とが相対的に動作するため、インクリボン3にばたつきが発生し、ひいては印字不良が発生する。よって、ばたつきを低減するためにはインクリボン3の走行が安定する範囲でブレーキ力が高い方が良い。その一方で、ブレーキ力があまりに高すぎると、インクリボン3の基布が傷みやすくなる。そのため、ブレーキ力の上限値はリボンローラ部7の搬送力により規定され、その範囲内でのブレーキ力の設定を行っている。 【0008】また、ハンマ機構部1のインクリボン3に対する負荷は、ハンマ機構部1の接触面仕上げ状態、ハンマ機構部1とプラテン4との隙間量などの機器バラツキにより変化するため、全てを満足するブレーキ力の設定に多大な労力を要していた。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、リボンローラ部7の搬送力を高め、尚且つ、インクリボン3の走行が安定する範囲でブレーキ力を高めようとしたとき、主ブレーキ部8において以下のような問題が発生する。 【0010】第1に、ブレーキ力をばね11による押し付け力で確保するため、押し付け力を上げたとき、カセット6とブレーキシュー10との接触面の僅かな傾きに対してもインクリボンに対する接触感度が高くなるため、僅かな片当たりでもインクリボン3が走行経路に対して上下し、走行不具合が発生する。 【0011】第2に、ブレーキ力をばね11による押し付け力で確保するため、押し付け力を上げたとき、カセット6とブレーキシュー10との接触面の僅かな傾きによりカセット6とブレーキシュー10とが片当たりし、インクリボン3に折れぐせが発生する。結果としてインクリボン基布の寿命が短くなり、また、その状態でカセット6に折り畳まれるため、折り畳み不良が発生する。 【0012】第3に、カセット6とブレーキシュー10で挟み込んでブレーキ力を確保するため、必要なブレーキ力を得るためには調整感度が高すぎ、ブレーキ力の調整には不向きな構成であった。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明では、複数個の印字ハンマを有するハンマ機構部と、該ハンマ機構部を桁方向に往復運動させるシャトル機構部と、印字用紙を桁方向と垂直に送る紙送り機構部と、リボンカセット内に折り畳み状態で収納され印字ハンマ前面に沿って桁方向に駆動するエンドレスインクリボンと、エンドレスインクリボンを駆動するためのローラ駆動部と、ローラ駆動部に対してハンマ機構部を挟んで反対側に配設されエンドレスインクリボンに張力を与えるための主ブレーキ部と、印字ハンマの打撃力を保持するためのプラテンとを有し、ハンマ機構部とプラテンとの間にエンドレスインクリボンと印字用紙を介してシャトル動作の過程で適時印字ハンマを釈放することにより、印字用紙にドットマトリクスの形で文字、図形を印字するような印刷機構において、前記エンドレスインクリボン経路の前記主ブレーキ部と前記ハンマ機構部の間にリボン張力が調節可能な、補助ブレーキを配設した事を特徴とする。 【0014】また、前記補助ブレーキは、前記エンドレスインクリボンの走行方向に対し、上下方向にリボン走行ガイドとなるフランジ部を有し、更に、前記エンドレスインクリボンの走行方向に垂直且つ前記エンドレスインクリボン面に対し垂直方向に調整可能とすることで、前記エンドレスインクリボンへのブレーキ力を調節可能としたことを特徴とする。 【0015】 【発明の実施の形態】図3に本発明のドットプリンタのインクリボン機構の斜視図、及び図4に上面図を示す。 【0016】主ブレーキ8は、基準となるブレーキ力を与える機構である。リボン走行及び他に影響を与えない範囲で基準ブレーキ力を与える構成とする。 【0017】補助ブレーキ機構20は、主ブレーキ8とハンマ機構部1の間に配設され、インクリボン3走行方向の上下にフランジ部を持ち、リボンガイドの機能も兼ねる。また、補助ブレーキ機構20は、図示矢印A方向に調整可能であり、主ブレーキ8から出たインクリボン3の経路を変えることにより、主ブレーキ部8出口から補助ブレーキ機構20に掛けてのインクリボンの摩擦力を調整することができる。更に、補助ブレーキ機構20は、面でインクリボン3の基布を延ばす効果もあり、主ブレーキ部8から出てきたインクリボン3の折れぐせを矯正する効果も備える。 【0018】従って、ハンマ機構部1前面のインクリボンに対する負荷がハンマ機構部1の接触面仕上げ状態、ハンマ機構部1とプラテン4との隙間量などの機器バラツキにより変化しても、本発明の補助ブレーキ機構でインクリボンへのブレーキ力を調整することにより、インクリボンへの負荷を最適値に設定することが可能となる。 【0019】 【発明の効果】本発明の補助ブレーキ機構により、インクリボンへのブレーキ力を調整することで、ハンマ機構部とプラテン間でのインクリボンに対する負荷を最適値に設定することを可能とした。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】302057199 【氏名又は名称】日立プリンティングソリューションズ株式会社 【住所又は居所】神奈川県海老名市下今泉810番地
|
| 【出願日】 |
平成13年11月16日(2001.11.16) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−145904(P2003−145904A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−351280(P2001−351280) |
|