| 【発明の名称】 |
インクカートリッジセットおよびインクカートリッジ減圧包装品 |
| 【発明者】 |
【氏名】鳥羽 浩一 【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
【氏名】品田 聡 【住所又は居所】長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコーエプソン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】各色で別体の独立したインクカートリッジにおいて、記録装置のキャリッジに必要個数だけ別々に装着する手間を省く。
【解決手段】記録装置のキャリッジ40に装着されるインクカートリッジセット10であって、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16,18と、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18を、互いにキャリッジ40に装着される位置関係に保持する保持部材30とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録装置のキャリッジに装着されるインクカートリッジセットであって、複数の独立したインクカートリッジ本体と、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を、互いに前記キャリッジに装着される位置関係に保持する保持部材とを備えることを特徴とするインクカートリッジセット。 【請求項2】 前記保持部材は、前記複数の独立したインクカートリッジ本体の上面に位置する押さえ板と、前記押さえ板に対して前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々を位置決めする位置決め部とを有することを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジセット。 【請求項3】 前記位置決め部は、前記押さえ板の下面に設けられたスペーサを含むことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジセット。 【請求項4】 前記位置決め部は、前記押さえ板と一体成形されることを特徴とする請求項3に記載のインクカートリッジセット。 【請求項5】 前記位置決め部は、前記押さえ板の下面に設けられた面ファスナーを含むことを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジセット。 【請求項6】 前記保持部材は、前記インクカートリッジセットが前記キャリッジに装着されるときに、前記キャリッジと係合する係合部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載のインクカートリッジセット。 【請求項7】 前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々は、前記保持部材から着脱可能であることを特徴とする請求項1から6に記載のインクカートリッジセット。 【請求項8】 前記保持部材は、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を保持する位置に、保持される前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々の種類を表示する表示部をさらに有することを特徴とする請求項7に記載のインクカートリッジセット。 【請求項9】 記録装置のキャリッジに装着されるインクカートリッジ本体が包装されるインクカートリッジ減圧包装品であって、複数の独立したインクカートリッジ本体と、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を、互いに前記キャリッジに装着される位置関係に保持する保持部材と、前記保持部材が前記複数の独立したインクカートリッジ本体を前記位置関係に保持した状態で、前記複数の独立したインクカートリッジ本体および前記保持部材を減圧密封により収納する外包装とを備えることを特徴とするインクカートリッジ減圧包装品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッジセットに関する。特に本発明は、記録装置のキャリッジに装着されるインクカートリッジセットに関する。 【0002】 【従来の技術】インクジェット印刷装置などの記録装置においては、複数色のインクを収納したインクカートリッジが記録装置のキャリッジに装着されて使用される。インクカートリッジの一例は、全体として一体であって、複数のインク室を有し、それぞれのインク室には互いに異なる色のインクが収納される一体インクカートリッジである。 【0003】近年、他のインクカートリッジも用いられるようになっている。これは、各色毎に別体の独立したインクカートリッジ本体を、それぞれ記録装置のキャリッジに装着するインクカートリッジである。このインクカートリッジにおいては、一つの色のインクを使い切った場合、そのインクのインクカートリッジのみを交換することができ、無駄が少なくかつ経済的である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各色につき別体の独立したインクカートリッジにあっては、記録装置のキャリッジに必要個数だけ別々に装着する手間が生じる。特に、記録装置の初回使用時には、いずれのインクカートリッジも装着されていない。したがって、全色のインクカートリッジをキャリッジに装着することになる。よって、色の数だけのインクカートリッジを別々に装着するという手間が生じるので、使用者に必ずしも使いやすいとは言えなかった。 【0005】また、インクカートリッジはキャリッジの決められた位置に装着する必要がある。しかし、初回使用時にはいずれのインクカートリッジも装着されていない。よって、この様態にあっては、各インクカートリッジの装着位置を明確に示す必要があり、さらに使用者はその位置に正しく装着しなければならないという難しさがあった。 【0006】そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるインクカートリッジセットを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。 【0007】 【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の形態によると、記録装置のキャリッジに装着されるインクカートリッジセットであって、複数の独立したインクカートリッジ本体と、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を、互いに前記キャリッジに装着される位置関係に保持する保持部材とを備える。 【0008】前記保持部材は、前記複数の独立したインクカートリッジ本体の上面に位置する押さえ板と、前記押さえ板に対して前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々を位置決めする位置決め部とを有してもよい。 【0009】さらに、前記位置決め部は、前記押さえ板の下面に設けられたスペーサを含んでもよい。さらに、前記位置決め部は、前記押さえ板と一体成形されてもよい。 【0010】また、前記位置決め部は、前記押さえ板の下面に設けられた面ファスナーを含んでもよい。 【0011】前記保持部材は、前記インクカートリッジセットが前記キャリッジに装着されるときに、前記キャリッジと係合する係合部をさらに有してもよい。 【0012】前記インクカートリッジセットにおいて、前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々は、前記保持部材から着脱可能であってもよい。 【0013】前記保持部材は、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を保持する位置に、保持される前記複数の独立したインクカートリッジ本体の各々の種類を表示する表示部をさらに有してもよい。 【0014】本発明の第2の形態によると、記録装置のキャリッジに装着されるインクカートリッジ本体が包装されるインクカートリッジ減圧包装品であって、複数の独立したインクカートリッジ本体と、前記複数の独立したインクカートリッジ本体を、互いに前記キャリッジに装着される位置関係に保持する保持部材と、前記保持部材が前記複数の独立したインクカートリッジ本体を前記位置関係に保持した状態で、前記複数の独立したインクカートリッジ本体および前記保持部材を減圧密封により収納する外包装とを備える。 【0015】なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態はクレームにかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。 【0017】図1は、本発明の第1実施形態にかかるインクカートリッジセット10の正面斜視図である。このインクカートリッジセット10は、インクジェット記録装置のキャリッジ40に装着される。インクカートリッジセット10は、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18を備える。さらに、インクカートリッジセット10は、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18を互いにキャリッジ40に装着される位置関係に保持する保持部材30を備える。 【0018】図2は、図1のインクカートリッジセット10の分解斜視図である。この図において、各インクカートリッジ本体が独立であることを説明するために、インクカートリッジ本体18が他のインクカートリッジ本体12、14、16からずらして描かれている。本実施形態においては図中右から、インクカートリッジ本体12には黒色、インクカートリッジ本体14にはシアン、インクカートリッジ本体16にはマゼンタ、インクカートリッジ本体18にはイエローのインクが各々収納される。 【0019】一例としてインクカートリッジ本体18は、インクを収納し、全体として略直方体形状の容器本体20を有する。容器本体20は、インクジェット記録装置のインク供給針が挿入されるインク供給路22を含むインク供給面24を有する。 【0020】容器本体20におけるインク供給路22の近傍かつ容器本体20の中央側には、容器本体20のインク供給面24からインク供給針の挿入方向に伸びるスリット部26が設けられる。このスリット部26により、インクカートリッジ本体18にインク供給針が挿入される場合に、インク供給路22の先端がインク供給針に到達する以前にインク供給路22の開口面がインク供給針に対して直交するように規制され、インク供給針を確実にインク供給路22に挿入することができる。 【0021】さらに、本実施形態においては、容器本体20の側面の上部にはそれぞれインクジェット記録装置のキャリッジと係合する第1および第2係止部材28、29が、容器本体20と一体的に形成されている。第1係止部材28は凸部28aを有する。 【0022】他のインクカートリッジ本体12、14、16も各々別体であって、上記インクカートリッジ本体18と同様の構成を有する。なお本実施形態において、黒色のインクカートリッジ本体12は、他のインクカートリッジ本体14、16、18よりも横幅が大きい。 【0023】保持部材30は、インクカートリッジ本体12、14、16、18の上面に位置する押さえ板36を有する。保持部材30はさらに、押さえ板36の下面に設けられたスペーサ31、32、33、34、35を有し、このスペーサ31、32、33、34、35は位置決め部として、押さえ板36に対してインクカートリッジ本体の各々を位置決めする。 【0024】図3は、保持部材30の底面斜視図である。本実施形態において、位置決め部としてのスペーサ31、32、33、34、35は、押さえ板36と、弾性を有する合成樹脂により一体成形される。スペーサ31および32の間はインクカートリッジ本体12の幅よりわずかに狭く配置される。これらのスペーサ31、32によりインクカートリッジ本体12が位置決めされる。これらスペーサ31および32の間にインクカートリッジ本体12がスペーサ31および32の弾性に抗しつつ挿入されることにより、インクカートリッジ本体12は保持部材30に着脱可能に保持される。スペーサ32は、インカートリッジ本体12および14がキャリッジ40に装着される位置関係に対応した幅を有する。 【0025】さらにスペーサ32および33の間は、インクカートリッジ本体14の幅よりわずかに狭く配置される。同様に、スペーサ33および34の間ならびにスペーサ34および35の間も、それぞれインクカートリッジ本体16、18の幅よりわずかに狭く配置される。さらに、スペーサ33および34は、インクカートリッジ本体14、16、18がキャリッジ40に装着される位置関係に対応した幅を有する。よって、インクカートリッジ14、16、18がこれらスペーサ32、33、34、35の間に挿入されることにより、保持部材30に着脱可能に保持される。 【0026】図4は、本実施形態のインクカートリッジセット10が装着されるインクジェット記録装置のキャリッジ40の斜視図である。本実施形態においてキャリッジ40は、図中左から、黒色のインクカートリッジ本体12が装着される第1装着部42と、シアンのインクカートリッジ本体14が装着される第2装着部44と、マゼンタのインクカートリッジ本体16が装着される第3装着部46と、イエローのインクカートリッジ本体18が装着される第4装着部48とを有する。 【0027】キャリッジ40の第1装着部42は、底面部において黒色のインクカートリッジ本体12のインク供給路に対応する位置に、第1インク供給針62を有する。第1装着部42に黒色のインクカートリッジ本体12が装着されると、黒色のインクカートリッジ本体のインク供給路に第1インク供給針62が進入し、黒色のインクがインクジェット記録装置本体側に供給される。同様に、第2装着部44、第3装着部46および第4装着部48は、シアン、マゼンタおよびイエローの各々インクカートリッジ本体14、16、18の供給路に対応する位置に、第2インク供給針64、第3インク供給路66および第4インク供給路68をそれぞれ有する。 【0028】さらに、キャリッジ40の第1装着部42は、黒色のインクカートリッジ本体12における第1係止部材の凸部が係合する係合溝部52を有する。同様に、第2、第3および第4装着部44、46、48は、それぞれのインクカートリッジ本体14,16,18における第1係止部材の凸部が係合する係合溝部54、56、58を有する。 【0029】図5(a)および図5(b)は、このキャリッジ40に本実施形態のインクカートリッジセット10が装着される方法を説明する断面図である。これらの図においては、説明のためシアンのインクカートリッジ本体14がキャリッジ40に装着される状態が示されている。 【0030】まず、インクカートリッジセット10をキャリッジ40の上から挿入する。この場合に、例えばシアンのインクカートリッジ本体14は、インクカートリッジセット10においてシアンのインクカートリッジ単体に対応する位置に配され、図5(a)に示すように第2装着部44の中に挿入される。 【0031】インクカートリッジセット10をさらに深く挿入すると、シアンのインクカートリッジ本体14の下面にあるインク供給路に、第2装着部44のインク供給針64が挿入される。 【0032】さらに図5(b)に示すように、シアンのインクカートリッジ本体14における容器本体の正面および背面に設けられた第1および第2係止部材28、29が、それぞれシアンのインクカートリッジ単体を挿入した場合と同じように、キャリッジ40に係止される。特に、シアンのインクカートリッジ本体14における第1係止部材28の凸部28aが、第2装着部44の係合溝部54と係合する。 【0033】上述のようにインクカートリッジセット10には、他のインクカートリッジ本体12、16、18もキャリッジ40に装着される位置関係に保持されている。よってシアンのインクカートリッジ本体14が挿入されるのと同時に、他のインクカートリッジ本体12、16、18も第1、第3および第4装着部42、46、48にそれぞれ挿入され、キャリッジ40に係止される。これにより一体インクカートリッジ10がキャリッジ40に装着される。 【0034】なお、各インクカートリッジ本体12、14、16、18は、保持部材30から着脱が可能である。よって、インクカートリッジセット10をキャリッジ40に装着した後に、例えばインク切れの場合においては、特定のインクのインクカートリッジ本体のみを交換することができる。すなわち、まずキャリッジ40に装着されたインクカートリッジ本体から、保持部材30が取り外される。その後、所望のインクカートリッジ本体を交換する。このインクカートリッジ本体がキャリッジ40に装着された後、改めて保持部材30をインクカートリッジ本体に装着することにより、交換が完了する。 【0035】以上、第1実施形態によれば、複数のインクカートリッジ本体が位置決めされて保持されるので、これらを同時に装着することができる。特に、記録装置の初回使用時や記録装置の設置場所の移動などによりインクカートリッジがキャリッジに全く装着されていない状態において、全色のインクカートリッジ本体を同時装着できるので、使用者にとって簡便である。また、使用者がインクカートリッジを装着する場合に、装着位置の間違いが起こりにくい。さらに、各インクカートリッジ本体は保持部材に着脱可能に保持されているので、各々のインクカートリッジ本体をキャリッジから着脱することができる。 【0036】図6は、本発明の第2実施形態にかかるインクカートリッジセット110の正面斜視図である。このインクカートリッジセット110は、インクジェット記録装置のキャリッジ40に装着される。キャリッジ40は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。 【0037】本実施形態のインクカートリッジセット110は、複数の独立したインクカートリッジ本体112、114、116、118を備える。さらに、インクカートリッジセット110は、複数の独立したインクカートリッジ本体112、114、116、118を互いにキャリッジ40に装着される位置関係に保持する保持部材130を備える。 【0038】図7は、図6のインクカートリッジセット110の分解斜視図である。この図において図2と同様に、各インクカートリッジ本体が独立であることを説明するために、インクカートリッジ本体118が他のインクカートリッジ本体112、114、116からずらして描かれている。各インクカートリッジ本体の配置は、第1実施形態と同様である。 【0039】各インクカートリッジ本体112、114、116、118において、第1実施形態におけるインクカートリッジ本体12、14、16、18と同様の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。ただし、第2実施形態におけるインクカートリッジ本体112、114、116、118は、第1実施形態と異なり、キャリッジ40に係止される係止部材を有さず、略直方体の外形を有する。 【0040】図8は、保持部材130の底面斜視図である。保持部材130は、インクカートリッジ本体112、114、116、118の上面に位置する押さえ板136を有する。保持部材130はさらに、押さえ板136の下面に設けられたスペーサ131、132、133、134、135を有し、このスペーサ131、132、133、134、135は、押さえ板136に対してインクカートリッジ本体の各々を位置決め部として位置決めする。これらのスペーサの幅とその配置は第1実施形態と同様である。 【0041】本実施形態の保持部材130は、インクカートリッジセット110がキャリッジ40に装着されるときに、キャリッジ40と係合する第1係合部142、144、146、148をさらに有する。これらの第1係合部142、144、146、148は弾性を有し、押さえ板136から延出して設けられる。各々の第1係合部142、144、146、148は、キャリッジ40における第1から第4装着部42、44、46、48に係合する位置に配される。本実施形態において、第1実施形態の各インクカートリッジ本体の第1係止部材に対応する位置に、各々の第1係合部142、144、146、148が配される。さらに、第1係合部142、144、146、148の各々は、凸部142a、144a、146a、148aを含む。 【0042】第2係合部152、154、156、158も同様に、押さえ板136から弾性を有して延出し、第1実施形態の各インクカートリッジ本体の第2係止部材に対応する位置に配される。 【0043】保持部材130は、さらに、インクカートリッジ本体112、114、116、118を保持する位置に、保持されるインクカートリッジ本体112、114、116、118の各々の種類を表示する表示部162、164、166、168を有する。例えば保持部材130の押さえ板136の下面における、黒のインクカートリッジ本体112が保持される位置には、表示部162としてのBLACK(黒)を示すBの文字が記される。これは文字に限られず、インクの色である黒色がマークされてもよい。本実施形態においては、表示部162と同様に、シアンの表示部164にはC、マゼンタの表示部166にはM、イエローの表示部168にはYの文字が記される。 【0044】インクカートリッジ114、116、118が保持部材130のスペーサ132、133、134、135の間に挿入されることにより、保持部材130に着脱可能に保持される。 【0045】図9(a)および図9(b)は、キャリッジ40に本実施形態のインクカートリッジセット110が装着される方法を説明する断面図である。これらの図においては、説明のためシアンのインクカートリッジ本体114がキャリッジ40に装着される状態が示されている。 【0046】まず、インクカートリッジセット110をキャリッジ40の上から挿入する。この場合に、例えばシアンのインクカートリッジ本体114は、インクカートリッジセット110においてシアンのインクカートリッジ単体に対応する位置に配され、図9(a)に示すように第2装着部44の中に挿入される。 【0047】インクカートリッジセット110をさらに深く挿入すると、シアンのインクカートリッジ本体114の下面にあるインク供給路に、第2装着部44のインク供給針64が挿入される。 【0048】さらに図9(b)に示すように、シアンのインクカートリッジ本体14に対応する位置にある保持部材130の第1および第2係合部144、154が、キャリッジ40に係止される。すなわち、シアンのインクカートリッジ本体14に対応する位置にある保持部材130の第1係合部144の凸部144aが、第2装着部44の係合溝部54と係合する。 【0049】上述のようにインクカートリッジセット110には、他のインクカートリッジ本体112、116、118もキャリッジ40に装着される位置関係に保持されている。よってシアンのインクカートリッジ本体114が挿入されるのと同時に、他のインクカートリッジ本体112、116、118も第1、第3および第4装着部42、46、48にそれぞれ挿入される。この場合に、第1および第2係合部142、146、148、152、156、158も同様にキャリッジ40に係止される。これにより一体インクカートリッジ110がキャリッジ40に装着される。 【0050】なお、第1実施形態と同様に、各インクカートリッジ本体112、114、116、118は、保持部材130から着脱が可能であるので、特定のインクのインクカートリッジ本体のみを交換することができる。 【0051】以上、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2実施形態によれば、保持部材がキャリッジと係合する係合部を有するので、係止部材を有していないインクカートリッジ本体をキャリッジに確実に装着することができる。また、第2実施形態によれば、保持部材が保持されるインクカートリッジ本体の種類を表示する表示部を有するので、各々のインクカートリッジ本体を挿入する位置が容易に視認でき、誤挿入を防ぐことができる。 【0052】なお、第1および第2実施形態において、スペーサが保持部材において位置決め部として作用する。しかしながらこれに限られない。他の位置決め部の例として、押さえ板の下面に一方の面ファスナーが設けられ、各インクカートリッジ本体の上面の一部に他方の面ファスナーが設けられる。これにより、各インクカートリッジ本体が位置決めされ、保持部材に保持されてもよい。 【0053】また、第1および第2実施形態において、保持部材は合成樹脂により形成される。しかしながら、これに限られない。他の保持部材の例は、板金により形成される保持部材である。 【0054】図10は、本発明による第3実施形態にかかるインクカートリッジ減圧包装品の初期状態を示す斜視図である。本実施形態のインクカートリッジ減圧包装品200は、インクジェット記録装置のキャリッジ40に装着されるインクカートリッジセット10が包装される。 【0055】インクカートリッジ減圧包装品200は、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18と、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18を互いにキャリッジ40に装着される位置関係に保持する保持部材30とを備える。インクカートリッジ本体12、14、16、18および保持部材30は、第1実施形態におけるインクカートリッジセット10と同様であり、説明を省略する。 【0056】さらにインクカートリッジ減圧包装品200は、保持部材30が複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18を位置関係に保持した状態で、複数の独立したインクカートリッジ本体12、14、16、18および保持部材30を減圧密封により収納する外包装250を備える。外包装250は初期状態において、その一方が封止部252として封止され、他方が開口254として開放された袋状を有する。 【0057】インクカートリッジ本体12、14、16、18が、互いにキャリッジ40に装着される位置関係に保持部材30により保持された状態で、外包装250の開口254から外包装250の中に挿入される。インクカートリッジ本体12、14、16、18が外包装250の中に挿入された状態で、減圧室内で開口254が封止される。 【0058】図11は、インクカートリッジ減圧包装品200の斜視図である。上述の開口254封止後に、インクカートリッジセット10が挿入された外包装250が大気圧下に取り出されることにより、外包装250の内外に気圧差が生じる。よって、外包装250が収縮して、インクカートリッジ10が外包装250の中に減圧密封される。 【0059】以上、第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに第3実施形態によれば、減圧包装品の開封時にすでに保持部材に全色のインクカートリッジ本体が保持されているので、改めてインクカートリッジ本体を保持部材に保持させる必要がなく、簡便である。特に、記録装置の初回使用時にあっては、減圧包装品の開封後ただちに全色を一度に記録装置のキャリッジに装着することができる。 【0060】さらに、第3実施形態によれば、インクカートリッジ本体12、14、16、18の間に、保持部材30によって空間が形成されるため、充分に大きな減圧空間を確保することが可能である。よって、インクカートリッジ内の減圧を高い水準で達成することができる。 【0061】以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 【0062】 【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明によれば、複数のインクカートリッジ本体が位置決めされて保持されるので、これらを同時に装着することができる。特に、記録装置の初回使用時において、全色のインクカートリッジ本体を同時装着できるので、使用者にとって簡便である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社 【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目4番1号
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| 【出願日】 |
平成13年11月8日(2001.11.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−145787(P2003−145787A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−343582(P2001−343582) |
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