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【発明の名称】 低温で型取り可能な形状記憶性ポリマーとその構造体
【発明者】 【氏名】澤田 昌三

【氏名】羅 明哲

【氏名】史 瑞生

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】低温で型取り可能な形状記憶ポリマー及び構造体において、構造体は剛性層と発泡層の2層より接合され、剛性層はヘキサラクトン、ポリエン類、ポリウレタン及び架橋ポリエチレンから選ばれた物であり、発泡層は20〜80%(wt%)のポリエン類と、80〜20%(wt%)の発泡剤を含み、比重は0.1〜0.5である。発泡層と剛性層の厚みの比は0.1〜1.0である。
【請求項2】請求項1の構造体組成の内、ポリエン類は、トランス−ポリイソプレンを主成分とする、熱可塑性ポリマーである。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はリハビリテーションび矯正用途で使用される低温で型取り可能な形状記憶性ポリマーとその構造体である。またその構造体は剛性層と発泡層とから構成される。
【0002】
【従来の技術】整形外科及びリハビリテーションにおいて、受傷した骨格、靭帯や筋肉などを固定或いは支えるために一般に使用する商品としては、固定ベルト、包帯、固定架など数多くあるが、これらの商品は長期に渡って使用しても皮膚に悪影響が発生せず、又完成した後でも、局部的に調節が出来、軽く、毒性がない物が要求されている。この特性に更に要求される事は、製品成形をする時、迅速に成形でき、高い熱エネルギーの発生を避け、使用期間中に簡単に着脱でき、また防水性やX線照射にも耐え、耐磨耗性,耐衝撃性、リサイクル性などの特性が要求される。
【0003】現在使用している材質は,弾性繊維にポリマーなどを塗布したり,或いは選ばれた材料を直接に成形して作った物が多いので上記の特性を全て満足するのは困難である。そのため、新しい材質の発明は要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記要求を満たす、リハビリや矯正などに使用する低温で型取り可能な形状記憶性ポリマーとその構造体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下のポリマー及び構造体を用いる事により、上記目的が容易に達成できることを見出し、本発明に達成したものである。即ち本発明は、人体の骨格或いは筋肉などを固定または支えるために使用する形状記憶ポリマーおよびその構造体に関するものである。
【0006】その構造体は、80℃以下で軟化し、40℃以下になると再び硬化しその温度低いほど硬化スピードが早くなる。そのため軟化段階で患部と密着させて、求める特定な形やサイズに成形することができる・本発明の形状記憶性ポリマー構造体中の剛性層及び発泡層は熱可塑性ポリマーで、同種或いは異種物質の組合せにより得られる。但し、発泡層は発泡剤による改質が必要で、その時使用する発泡剤は一般的なものが使用される。
【0007】剛性層は、ヘキサラクトン、ポリウレタン、ポリエン類及び架橋ポリエチレンなどの形状記憶高分子から組合せられる。例えば、熱可塑性ヘキサラクトン類には、ポリ及びε−ヘキサラクトンが挙げられる。その平均分子量は5,000〜100,000で、好ましくは30,000である。ポリウレタンとしては、硬度の要求に応じてエステル系とエーテル系の2種類が使用される。その他、ポリエン類としては、トランス−ポリイソプレンなどが使用される。
【0008】発泡層は、ポリエン類と適当な発泡剤により生成された、生物体に馴染む発泡体であってその発泡層の比重は0.05〜1.0である。好ましくはポリエン類としてはトランスポリイソプレン、発泡剤としては、スチレン−イソプレン−スチレンの共重合体が使用される。 ポリエン類の含有量は20〜80%(wt%)、発泡剤の含有量は80〜20%(wt%)である。
【0009】剛性層と発泡層は、定法によって接合される。例えば、塗布接合法、圧着法、注入法などが利用でき、製品形態は、板状と筒状に分けられる。
【0010】本発明の、発泡層は皮膚と接触するため、特殊な処理即ち、抗菌、吸水、パンチングする事により通気性の表面が形成され、長時間の使用が可能となった。
【0011】
【発明の効果】本発明の形状記憶性ポリマー構造体の特長は、低温で型取り出来ることである。この構造体は各層の設計により軟化温度は20〜80℃、硬度は、ASTMD2240 C類 測定値 27である。
【0012】型取りの方法としては、必要なサイズのポリマー構造体を60〜70℃のお湯又は、その他の熱源中に2〜5分間処理して軟化させた後、熱源から取り出し、発泡体表面を直接必要な患部に密着させ型取りを行う。温度が下がれば、必要な形が形成できる。もし必要があれば、水、空気およびその他の冷却法により、スピードをコントロールすることができる。
【0013】本発明品はX線を透過するため、他の材料に比べると、少量のX線照射で行える。 本発明の構造体は軽く、硬度や、耐磨耗性に優れている。他の特性としては、生体に馴染みが良く、長時間使用することができ、また、患者はリハビリ途中での局部的な修正が簡単に行えるという長所がある。
【出願人】 【識別番号】501437938
【氏名又は名称】澤田 昌三
【出願日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−112380(P2003−112380A)
【公開日】 平成15年4月15日(2003.4.15)
【出願番号】 特願2001−345401(P2001−345401)