| 【発明の名称】 |
帯状物への樹脂のインサート成形方法及び成形装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】三井 次男 【住所又は居所】長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 日精樹脂工業株式会社内
【氏名】桜田 喜久男 【住所又は居所】長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 日精樹脂工業株式会社内
【氏名】若林 英輝 【住所又は居所】長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 日精樹脂工業株式会社内
【氏名】中沢 誠 【住所又は居所】長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 日精樹脂工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】上下金型の下金型の前後側に帯状物の供給装置と排出装置とを突出装置に連結して配設し、突出装置により供給装置と排出装置を上下動することで原反のまま帯状物への樹脂のインサート成形を可能となす。
【解決手段】下金型1が備える突出装置3の前後端に、リボン状の帯状物5の供給装置4と排出装置6とを連結する。下金型1の前後に帯状物5が上下金型間に位置するインサートライン(L)を形成する。インサートライン(L)の供給装置4と排出装置6とにわたる帯状物5を、突出作動による供給装置4と排出装置6の上下移動により、下金型1のパーティング面に対し接離自在に位置させる。上下金型により挟持してインサート成形した後のインサート製品13の離型と、パーティング面からの帯状物5の離れとを同時に、そのごの突出ピンからのインサート製品13の離れを連続して突出作動により行う。帯状物5を排出側に移動してインサートの位置替えを行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下金型の下金型が備える突出装置の前後端に、帯状物の供給装置と排出装置とを連結して、下金型の前後にリボン等の帯状物が上下金型間に位置するインサートラインを形成し、そのインサートラインの供給装置と排出装置とにわたる帯状物を、突出作動による供給装置と排出装置の上下移動により、下金型のパーティング面に対し接離自在に位置させ、上下金型により挟持してインサート成形した後のインサート製品の離型と、パーティング面からの帯状物の離れとを同時に、その後の突出ピンからのインサート製品の離れを突出作動により連続して行ったのち、帯状物を排出側に移動してインサートの位置替えを行うことを特徴とする帯状物への樹脂のインサート成形方法。 【請求項2】 突出装置を内装した下金型と、その下金型の上に開閉自在に重ね設けた上金型と、突出装置の下突出板の前後端に連結して、リボン等の帯状物が上下金型間に位置するインサートラインを形成するように、下金型前後の対向部位に設けられ、かつ突出作動による上下移動により、下金型のパーティング面に対し帯状物を接離自在に位置させる帯状物の供給装置及び排出装置と、供給装置側に設けた帯状物の原反ロール及び案内部材と、排出装置側に設けた帯状物の引出しローラ及びその回転駆動モータと、供給装置及び排出装置の金型側に取付けて、下金型の前後型面内に設けた受板と押えローラとによる帯状物のセット部材とからなることを特徴とする帯状物への樹脂のインサート成形装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、リボンなどの帯状物を金型にインサートして樹脂の成形を行う方法と装置とに関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】微細な織目の織布や網等によるフイルター素材、導電性素材などを原反のまま帯状物として金型にインサートし、帯状物の面内に樹脂を射出充填して枠体等を成形する成形機としては、帯状物のロールを機台内に収容して金型間に帯状物を張設し、インサート製品を可動盤上に設けた装置により引き上げて巻き取ったり、或いは切断してロボットで他に移すなどの構成を採用したものが知られているが、可動盤上にそれらの装置を設置していることから、成形機が必然的に大型となり、小さなフイルターなどのインサート成形には採用し難い課題を有する。 【0003】そこで竪型成形機の上下金型の間に帯状物を横にインサートすることで、小型の成形機により小さなインサート製品の成形を連続的に行うことが試みからているが、上下金型により挟持してインサート成形した後のインサート製品の離型と、帯状物を下金型のパーティング面から離してインサートの位置替えを行うことが難しく、その殆どが1ショット毎に定寸にカットした織布や網等をインサートして成形している。このため連続成形による自動化が行えない課題を有する。 【0004】この発明は、上記従来の課題を解決するために考えられたものであって、その目的は、上下金型の下金型の前後側に帯状物の供給装置と排出装置とを突出装置に連結して配設し、突出装置により供給装置と排出装置を上下動することによって、原反のまま帯状物への樹脂のインサート成形を可能となし、これにより小さなインサート製品を小型の成形機により連続成形することができる新たな帯状物への樹脂のインサート成形方法及び成形装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明のインサート成形方法は、上下金型の下金型が備える突出装置の前後端に、帯状物の供給装置と排出装置とを連結して、下金型の前後にリボン等の帯状物が上下金型間に位置するインサートラインを形成し、そのインサートラインの供給装置と排出装置とにわたる帯状物を、突出作動による供給装置と排出装置の上下移動により、下金型のパーティング面に対し接離自在に位置させ、上下金型により挟持してインサート成形した後のインサート製品の離型と、パーティング面からの帯状物の離れとを同時に、その後の突出ピンからのインサート製品の離れを突出作動により連続して行ったのち、帯状物を排出側に移動してインサートの位置替えを行う、というものである。 【0006】またこの発明のインサート成形装置は、突出装置を内装した下金型と、その下金型の上に開閉自在に重ね設けた上金型と、突出装置の下突出板の前後端に連結して、リボン等の帯状物が上下金型間に位置するインサートラインを形成するように、下金型前後の対向部位に設けられ、かつ突出作動による上下移動により、下金型のパーティング面に対し帯状物を接離自在に位置させる帯状物の供給装置及び排出装置と、供給装置側に設けた帯状物の原反ロール及び案内部材と、排出装置側に設けた帯状物の移送ローラ及びその回転駆動モータと、供給装置及び排出装置の金型側に取付けて、下金型の前後型面内に設けた受板と押えローラとによる帯状物のセット部材とからなる、というものである。 【0007】 【発明の実施の形態】図中1は、下金型、2は下金型1に重ね設けた上金型で、図3に示すように、中央部に中子1a,2aを有し、その中子1a,2aの上下面に型閉じによりキャビティを形成する複数の凹部を前後方向に並設してある。3は下金型1に内装した突出装置、4は微細な織目のフイルターとなるリボン状の帯状物5の供給装置、6は排出装置である。 【0008】上記下金型1は、上面を上金型2とのパーティング面として、機台7の上の固定盤8に取付板9を介して載置固定してある。上金型2は可動盤(図示せず)の下側のホットランナー金型10の下側に連結して、下金型1と型開閉するように設けられており、そのホットランナー金型10の上に下向きに配設した射出装置(図示せず)が下向きにノズルタッチするようにしてある。また上下金型1,2のキャビティ前後のパーティング面には、側面で開口した凹所11が凹設してあり、キャビティにはホットランナーのランナレスノズルが当接してある。 【0009】上記突出装置3は、図3に示すように、下金型1の内底面の上記取付板9に載置して、前後端を下型1の前後側面の外側までに長く設け、固定盤内の突出ロッド12の下側に当接した下突出板31と、その下突出板31の上に作動スペースを空けてピン32により連結して設けられ、そのピン32の周囲に下突出板31の復帰バネ33を設けた上突出板34と、その上突出板34に植設して先端をキャビティ底面に位置させた突出ピン35とからなる。なお、36は支持ピン、37は上突出板34の復帰バネである。 【0010】上記供給装置4は、横長のベースフレーム41の両端上に、帯状物5の原反ロール5aを回転自在に挿通支持する架台42と、受板43と押えローラ44とによる帯状物5のセット部材45と、その間に配設した複数の上下ローラによる帯状物5のテンション部材46及びプレートによるガイド部材47とを有する。 【0011】上記排出装置6は、横長のベースフレーム61の両端上に、パルスモータ等の回転駆動モータ62により歯車を介し回転して、帯状物5を原反ロール5aから一定長さづつ引き出してインサートの位置替えを行う上下の引出しローラ63と、受板64と押えローラ65とによる帯状物5のセット部材66とを有する。 【0012】これら供給装置4及び排出装置6は、上記突出装置3の下突出板31の前後端に、ベースフレーム41,61のセット部材側の端部を載置し、ボルトにより連結して、上記空所11が位置する下金型前後の対向部位に設けられ、これによりセット部材45,66の受板43,64が、下金型1のパーティング面と同一レベルに位置して空所11内に収まって、帯状物5が上下金型1,2の間に位置するインサートライン(L)を形成するとともに、下突出板31の突出作動による上下移動により、下金型1のパーティング面に対し帯状物5を接離自在に位置させることができるようにしてある。なお、上記の各ローラは帯状物5の縁辺に当接してある。 【0013】上記構成のインサート成形装置では、例えば直径15mmのフイルターを、全長1.20m程度の大きさで、横幅30mmのリボン状のフイルター素材を原反のまま帯状物5として、インサート成形を連続して行うことができる。 【0014】成形は帯状物5の原反ロール5aを架台42の軸部に掛けたのち、帯状物5をテンション部材46、案内部材47、セット部材45に通して上下金型間に引出し、さらにセット部材66に通して帯状物5を両セット部材45,66により下金型1のパーティング面に当接し、帯状物5の切り端を引出しローラ群63に通して挟持させる。この際、両セット部材45,66により帯状物5が押さえられてキャビティにセットされるので横ずれが防止され、インサート位置が常に正確に保たれる。 【0015】このような準備が完了したのち、一度、排出装置6の回転駆動モータ62を作動して帯状物5を設定寸法だけ引出し、テンション部材46とにより帯状物5を緩みなくインサートライン(L)に張り設ける。しかるのち、インサート成形に移行する。機台内の型締装置(図は省略)により上金型2を下金型1まで降下して型閉じを行い、金型間に帯状物5を挟持してから枠体成形用のキャビティに樹脂を射出充填する。樹脂は射出圧力により織目を通過して帯状物5の表裏両面に成形されて、図に示すインサート物13となる。 【0016】インサート成形が終了したのち型開を行い、上記突出装置3を固定盤内の突出ロッド12により押し上げると、先ず下突出板31が突き上げられて、上突出板34と一緒に天井まで上昇し、突出ピン35が樹脂部分を突き出す、同時に下突出板31の前後端に連結した供給装置4と排出装置6も押し上げられて、帯状部分が樹脂部分と一緒に下金型1のパーティング面から離れる。この同時作動により樹脂部分の離型と帯状部の離れとの時間差が解消されて、樹脂部分に変形が生ずることが防止され、成形精度の高いインサート製品13となる。 【0017】さらに下突出板31は、バネ部材33を圧縮して上突出板34に接するところまで突き上げられる。この単独突出しにより供給装置4と排出装置6も更に上昇して帯状物5を突出ピン33のピン先よりも高く離す。これによりパーティング面及び突出ピン33が、帯状物5のインサート部位の排出障害となるなることがないので、次に回転駆動モータ62を作動して、上下の引出しローラ群63を回転し、帯状物5を設定長さだけ引き出してインサート製品13の金型外への排出と、インサートの位置替えを行う。 【0018】このような工程の繰返しにより、帯状物5に連続してインサート成形を行うことができ、引出しローラ群63から排出された成形後の帯状物5は、巻き取らずに品箱等に自然に重ね折りさせて収納し、二次加工により帯状物5からインサート製品13の打抜を行う。 【0019】したがって、インサート成形後の離型と帯状物5の離れとを突出装置3により同時に行い、それに連続して直ちに排出及び位置替えを行えるので、ハイサイクル化を図ることができ、成形機も小型化されるので、帯状物をインサートとする小さな製品の成形に極めて好都合なものとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000227054 【氏名又は名称】日精樹脂工業株式会社 【住所又は居所】長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地
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| 【出願日】 |
平成13年10月19日(2001.10.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−127168(P2003−127168A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月8日(2003.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−322236(P2001−322236) |
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