| 【発明の名称】 |
鋏型工具およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 純一 【住所又は居所】山形県東根市大字東根甲1715の5 有限会社東北エスパル内
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| 【要約】 |
【課題】軽くかつ耐久性が高い鋏型工具およびその製造方法を提供する。
【解決手段】第1ハンドル用金型の中に第1ハンドル1の支点位置で厚さ方向に貫通するよう第1筒体3を配置する。第1ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ第1筒体3を両端面を露出させて埋め込む。成形用溶解物は、溶解したアルミニウム合金から成る。これにより第1ハンドル1と第1筒体3とを一体に設ける。第2ハンドル用金型の中に第2ハンドル2の支点位置で厚さ方向に貫通するよう第2筒体4を配置する。第2ハンドル用金型により成形される第2ハンドル2は、第1ハンドル1と対をなして鋏型工具を構成する。第2ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ第2筒体4を両端面を露出させて埋め込む。これにより第2ハンドル2と第2筒体4とを一体に設ける。第1筒体3と第2筒体4と座金6とに軸体5を貫通させて座金6から突出する軸体5の一端をかしめ、これらを接続する。第1ハンドル1および第2ハンドル2の切断部に刃プレートを2本のビスにより固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1ハンドルと、前記第1ハンドルと対をなして鋏型工具を構成する第2ハンドルと、前記第1ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通して前記第1ハンドルと一体に設けられた第1筒体と、前記第2ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通して前記第2ハンドルと一体に設けられた第2筒体と、前記第1筒体と前記第2筒体とを貫通して回転可能に接続する軸体とを、有することを特徴とする鋏型工具。 【請求項2】第1ハンドル用金型の中に第1ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通するよう第1筒体を配置し、前記第1ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ前記第1筒体を両端面を露出させて埋め込み、第1ハンドルと前記第1筒体とを一体に設ける第1ハンドル製造工程と、第2ハンドル用金型の中に第2ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通するよう第2筒体を配置し、前記第2ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ前記第2筒体を両端面を露出させて埋め込み、前記第1ハンドルと対をなして鋏型工具を構成する第2ハンドルと前記第2筒体とを一体に設ける第2ハンドル製造工程と、前記第1筒体と前記第2筒体とに軸体を貫通させてこれらを接続する接続工程とを、有することを特徴とする鋏型工具製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鋏、ペンチ、ツカミ、万力など2本のハンドルを開閉して作業を行なう鋏型工具およびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のトタン切断用鋏などの鋏型工具は、鉄などから成る2本のハンドルを軸体により支点で接続し、ハンドルを開閉して切断などの作業を行なうようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の鋏型工具は、鉄などから成るため、重くて携帯の便が悪いという課題があった。この課題を解決するには、全体をアルミニウムやプラスチックなどの軽い素材で製造すれば良いが、これらの素材は軽い反面、強度が弱く、使うにつれて軸体の挿入孔に力が加わって挿入孔が次第に広がり、ガタついて使用できなくなるという問題を生じる。 【0004】本発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、軽くかつ耐久性が高い鋏型工具およびその製造方法を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る鋏型工具は、第1ハンドルと、前記第1ハンドルと対をなして鋏型工具を構成する第2ハンドルと、前記第1ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通して前記第1ハンドルと一体に設けられた第1筒体と、前記第2ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通して前記第2ハンドルと一体に設けられた第2筒体と、前記第1筒体と前記第2筒体とを貫通して回転可能に接続する軸体とを、有することを特徴とする。 【0006】本発明に係る鋏型工具は、第1ハンドルと第1筒体とが一体に設けられ、第2ハンドルと第2筒体とが一体に設けられているので、第1ハンドルおよび第2ハンドルに軽いが強度が弱い素材を用いたとき、第1筒体および第2筒体に強度が強い素材を用いれば、軸体の挿入孔に力が加わっても第1筒体および第2筒体の強度で挿入孔に影響を受けにくく、ガタついて使用できなくなるのを抑制することができる。このため、全体を軽くしても耐久性を高めることができる。 【0007】本発明に係る鋏型工具製造方法は、第1ハンドル用金型の中に第1ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通するよう第1筒体を配置し、前記第1ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ前記第1筒体を両端面を露出させて埋め込み、第1ハンドルと前記第1筒体とを一体に設ける第1ハンドル製造工程と、第2ハンドル用金型の中に第2ハンドルの支点位置で厚さ方向に貫通するよう第2筒体を配置し、前記第2ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ前記第2筒体を両端面を露出させて埋め込み、前記第1ハンドルと対をなして鋏型工具を構成する第2ハンドルと前記第2筒体とを一体に設ける第2ハンドル製造工程と、前記第1筒体と前記第2筒体とに軸体を貫通させてこれらを接続する接続工程とを、有することを特徴とする。 【0008】本発明に係る鋏型工具製造方法では、第1ハンドルおよび第1筒体ならびに第2ハンドルおよび第2筒体がそれぞれ成形用溶解物の流し込みにより一体に製造されるため、第1ハンドルおよび第2ハンドルに軽い素材を用い、第1筒体および第2筒体に強度が強い素材を用いることにより、製造された鋏型工具は、第1ハンドルおよび第2ハンドルの強度が弱くても、軸体の挿入孔に力が加わったとき第1筒体および第2筒体の強度で挿入孔に影響を受けにくく、ガタついて使用できなくなるのが抑制される。このため、製造された鋏型工具は、全体を軽くしても耐久性を高めることができる。なお、第1ハンドル用金型および第2ハンドル用金型に流し込まれる成形用溶解物としては、アルミニウムやプラスチックが好ましい。 【0009】前記第1筒体および前記第2筒体は非回転体形状であって両端が中間部より大径をなし、前記第1筒体は前記第1ハンドルの前記第2ハンドルと対向する面より突出する突出部を有し、前記第2ハンドルは前記第1ハンドルと対向する面の前記第2筒体の位置に凹部を有し、前記突出部は前記凹部に挿入されており、前記軸体は両端が前記第1筒体および前記第2筒体の挿入孔より大径をなしていることが好ましい。 【0010】本発明に係る鋏型工具は、トタン用鋏などの鋏、ペンチ、ツカミ、万力その他2本のハンドルを開閉して作業を行なういかなる工具であってもよい。鋏型工具は、切断用、圧着用、保持用その他いかなる用途のものであってもよい。鋏型工具が鋏から成るとき、刃には第1ハンドルおよび第2ハンドルには、握る位置に滑り止めが設けられていることが好ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は、本発明の実施の形態を示している。図1および図2に示すように、鋏型工具が、第1ハンドル1と、第2ハンドル2と、第1筒体3と、第2筒体4と、軸体5と、座金6とから成って、トタン鋏を構成している。第1ハンドル1および第2ハンドル2は、緩やかなクランク状に折れ曲がった形状を有し、一端側に切断部1a,2aを、他端側に握り部1b,2bを有している。第1ハンドル1および第2ハンドル2は、軽量のアルミニウム合金から成る。第1ハンドル1および第2ハンドル2は、硬質材料によりメッキされていてもよい。第1ハンドル1および第2ハンドル2の切断部1a,2aには、それぞれ刃プレート7,8が2本のビス9により固定されている。刃プレート7,8は、ステンレスから成り、縁部に刃が形成されている。第2ハンドル2は第1ハンドル1と対をなして鋏型工具を構成し、各刃プレート7,8によりトタンなどを切断可能となっている。 【0012】図3に示すように、第1筒体3は、第1ハンドル1の支点位置で厚さ方向に貫通して第1ハンドル1と一体に設けられている。第2筒体4は、第2ハンドル2の支点位置で厚さ方向に貫通して第2ハンドル2と一体に設けられている。第1筒体3および第2筒体4は、軸方向に貫通する挿入孔3a,4aを有している。第1筒体3および第2筒体4は、鼓状に両端3b,4bの径が中間部3c,4cの径より大径となっている。第1筒体3および第2筒体4は、図4に示すように、側面に切欠面3d,4dを有し、第1ハンドル1または第2ハンドル2に対して回転しないよう非回転体形状となっている。なお、第1筒体3および第2筒体4は、側面にV字状の切欠部を有した非回転形状であってもよい。 【0013】図5に示すように、第1筒体3の一方の端部3bは、第1ハンドル1の第2ハンドル2と対向する面より突出する突出部となっている。突出部は、第2筒体4の端面4eと接している。軸体5は、軸部5aより大径の頭部5bを有し、第1筒体3と第2筒体4と座金6とを貫通して回転可能に接続している。軸体5は、頭部5bおよび端部5cが第1筒体3、第2筒体4および座金6の挿入孔3a,4aより大径をなしている。 【0014】鋏型工具は、以下の工程で製造することができる。まず、第1ハンドル用金型の中に第1ハンドル1の支点位置で厚さ方向に貫通するよう第1筒体3を配置する。次に、第1ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ第1筒体3を両端面を露出させて埋め込む。成形用溶解物は、溶解したアルミニウム合金から成る。これにより、第1ハンドル1と第1筒体3とを一体に設ける(第1ハンドル製造工程)。 【0015】同様に、第2ハンドル用金型の中に第2ハンドル2の支点位置で厚さ方向に貫通するよう第2筒体4を配置する。第2ハンドル用金型により成形される第2ハンドル2は、第1ハンドル1と対をなして鋏型工具を構成するものである。第2ハンドル用金型の中に成形用溶解物を流し込んで固化させ第2筒体4を両端面を露出させて埋め込む。これにより、第2ハンドル2と第2筒体4とを一体に設ける(第2ハンドル製造工程)。このように、第1ハンドル1および第1筒体3ならびに第2ハンドル2および第2筒体4は、それぞれ成形用溶解物の流し込みにより一体に製造される。 【0016】第1筒体3と第2筒体4と座金6とに軸体5を貫通させて座金6から突出する軸体5の端部5cをかしめ、これらを接続する(接続工程)。第1ハンドル1および第2ハンドル2の切断部1a,2aに刃プレート7,8を2本のビス9により固定する。これにより、第1ハンドル1および第2ハンドル2を握って開閉させ、刃プレート7,8の刃でトタンなどを切断可能な鋏型工具を製造することができる。 【0017】鋏型工具は、第1ハンドル1と第1筒体3とが一体に設けられ、第2ハンドル2と第2筒体4とが一体に設けられているので、第1ハンドル1および第2ハンドル2にアルミニウム合金のような軽いが強度が弱い素材を用いたとき、第1筒体3および第2筒体4に鉄のような強度が強い素材を用いれば、軸体5の挿入孔3a,4aに力が加わっても第1筒体3および第2筒体4の強度で挿入孔3a,4aに影響を受けにくく、ガタついて使用できなくなるのを抑制することができる。このため、全体を軽くしても耐久性を高めることができる。 【0018】 【発明の効果】本発明によれば、軽くかつ耐久性が高い鋏型工具およびその製造方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397013090 【氏名又は名称】有限会社東北エスパル 【住所又は居所】山形県東根市大字東根甲1715の5
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| 【出願日】 |
平成14年4月17日(2002.4.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095359 【弁理士】 【氏名又は名称】須田 篤
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| 【公開番号】 |
特開2003−305285(P2003−305285A) |
| 【公開日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【出願番号】 |
特願2002−115465(P2002−115465) |
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