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【発明の名称】 大口径管の内面の研掃方法およびその設備
【発明者】 【氏名】鈴木 常俊
【住所又は居所】愛知県豊川市穂ノ原3丁目1番地 新東サ−ブラスト株 式会社内

【氏名】六反田 等
【住所又は居所】愛知県豊川市穂ノ原3丁目1番地 新東サ−ブラスト株 式会社内

【氏名】竹内 秀雄
【住所又は居所】愛知県豊川市穂ノ原3丁目1番地 新東サ−ブラスト株 式会社内

【氏名】森本 秀樹
【住所又は居所】愛知県豊川市穂ノ原3丁目1番地 新東サ−ブラスト株 式会社内

【氏名】竹田 仁
【住所又は居所】愛知県宝飯郡一宮町大字大木字小牧180番地の1 新 東工業株式会社新東ブラステックカンパニ−内

【要約】 【課題】水力発電所の水圧管等の大口径管の内面を、作業環境を悪くしたりすることなく、自動的に研掃することができる方法を提供する。

【解決手段】インペラの回転によって砥粒を投射する遠心式投射機1を、大口径管内において巻揚げ機によって大口径管の長手方向へ往復動させかつ遠心式投射機1を大口径管の半径方向の内面上を移動させながら砥粒を投射して大口径管の内面を研掃するとともに、投射した砥粒を遠心式投射機1に装着された砥粒回収装置8によって回収し、回収した砥粒を遠心式投射機1によって再度投射するようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】垂直状態あるいは傾斜状態の大口径管の内面を研掃する方法であって、インペラの回転によって砥粒を投射する遠心式投射機を、前記大口径管内において巻揚げ機によって前記大口径管の長手方向へ往復動させかつ前記遠心式投射機を前記大口径管の半径方向の内面上を移動させながら砥粒を投射して前記大口径管の内面を研掃するとともに、投射した砥粒を前記遠心式投射機に装着された砥粒回収装置によって回収し、回収した砥粒を前記遠心式投射機によって再度投射するようにしたことを特徴とする大口径管の内面の研掃方法。
【請求項2】請求項1の大口径管の内面の研掃方法において、前記大口径管は水力発電所の水圧管であることを特徴とする大口径管の内面の研掃方法。
【請求項3】 垂直状態あるいは傾斜状態の大口径管の内面を研掃する設備であって、前記大口径管内に収納可能であり、大口径管の半径方向の内面上を移動可能であり、インペラの回転によって砥粒を前記大口径管の内面に向けて投射しかつ投射した砥粒を回収して再度投射可能に構成された移動型遠心式投射機と、前記大口径管内に収納可能でかつ前記移動型遠心式投射機に連結されて回収した砥粒から粉塵等を除去する移動型集塵機と、この移動型集塵機に装着され前記移動型遠心式投射機を前記大口径管の長手方向の中心線を中心にして旋回させかつ前記大口径管の内面に対して押圧分離させる駆動装置と、前記移動型遠心式投射機、前記移動型集塵機および前記駆動装置を前記大口径管の長手方向へ牽引する巻揚げ機と、を具備することを特徴とする大口径管の内面の研掃設備。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水力発電所の水圧管のような直径600mm以上の大口径管の内面に付着している旧塗膜や錆等の付着物を除去するのに好適な方法および設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、水力発電所に設置された大口径の水圧管の内面には防蝕用のタ−ルエポキシ樹脂塗料等が塗装されているが、年月の経過に伴い、そのタ−ルエポキシ樹脂塗料等が劣化し、さらに水圧管の内面に錆が発生したりする。このため、水圧管の内面は、水圧管の更新時期を延ばすべく定期的に劣化塗膜や錆等が除去されたのち再塗装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、劣化塗膜や錆等を除去する方法として、砥粒を圧縮空気によって噴射するサンドブラスト工法や、砥粒を加圧水によって噴射するウォ−タ−ジェット工法等が用いられているが、これらの工法は、粉塵等が大量に発生して作業環境を非常に悪くしたり、産業廃棄物が大量に生じて地球環境上問題があり、さらに人手によるため生産性も悪いなどの問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解消するためになされたもので、その目的は、水力発電所の水圧管等の大口径管の内面を、作業環境を悪くしたりすることなく、自動的に研掃することができる方法およびその設備を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために本発明における大口径管の内面の研掃方法は、垂直状態あるいは傾斜状態の大口径管の内面を研掃する方法であって、インペラの回転によって砥粒を投射する遠心式投射機を、前記大口径管内において巻揚げ機によって前記大口径管の長手方向へ往復動させかつ前記遠心式投射機を前記大口径管の半径方向の内面上を移動させながら砥粒を投射して前記大口径管の内面を研掃するとともに、投射した砥粒を前記遠心式投射機に装着された砥粒回収装置によって回収し、回収した砥粒を前記遠心式投射機によって再度投射するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した大口径管の内面の研掃設備の一実施例について図面に基づき詳細に説明する。本研掃設備は、図1に示すように、大口径管内面としての水力発電所の水圧管P内面を研掃するようにしたものであって、図2および図3に示すように、前記水圧管P内に収納可能であり、水圧管Pの半径方向の内面上を走行可能であり、インペラの回転によって砥粒としてショットを水圧管Pの内面に向けて投射しかつ投射したショットを回収して再度投射可能に構成された移動型遠心式投射機1と、前記水圧管P内に収納可能であり、前記移動型遠心式投射機1に連結されて回収したショットから粉塵等を除去する移動型集塵機2と、この移動型集塵機2に装着され前記移動型遠心式投射機1を前記水圧管Pの長手方向の中心線を中心にして旋回させかつ前記水圧管Pの内面に対して押圧・分離させる駆動装置3と、前記移動型遠心式投射機1、前記移動型集塵機2および前記駆動装置3を前記水圧管Pの長手方向へ牽引する巻揚げ機4(図1参照)と、で構成してある。
【0007】そして、前記移動型遠心式投射機1は、ショットが前記水圧管Pの長手方向へ扇形に広がるようにショットをインペラ5によって遠心投射する投射機本体6と、投射された後前記水圧管P内面を跳ね返ったショットを前記移動型集塵機2の吸引力を利用して回収しかつスクリューコンベヤ23によって移送した後一時ホッパ7に貯蔵する砥粒回収機構8と、前記ホッパ7から輸送手段9を介して取り出した回収ショットから不純物を除去した後前記投射機本体6に送り込む砥粒供給機構10と、を備えている。
【0008】また、前記移動型集塵機2は、ファンとバッグフィルタ11を備えた集塵機本体12と、集塵機本体12に装着されてこれを二次元的に移動可能にした自在車輪13と、を備えている。また、前記駆動装置3は、前記移動型集塵機2に回転可能に装着された回転体14と、回転体14に一端が枢支されたアーム15と、前記回転体14に枢支されかつピストンロッドの先端が前記アーム15の中間部に枢結されたシリンダ16とを有していて、シリンダ16の伸縮作動により前記移動型遠心式投射機1を前記水圧管Pの内面に対して押圧・分離させる昇降機構17とを備えている。
【0009】また、前記巻揚げ機4は、図1に示すように、ワイヤロープ18を巻揚げ巻き戻す巻揚げ本体19が水を溜めるヘットタンク20の付近に配設してあり、かつ前記ワイヤロープ18の先端は前記移動型集塵機2に連結してある。
【0010】なお、図1中の符号21は水車、22は前記水圧管Pに形成されたマンホ−ルである。
【0011】次に、このように構成した研掃設備を用いて水圧管Pの内面を研掃する手順について説明する。まず、本研掃設備を、マンホ−ル22を通過できるサイズに分解してマンホ−ル22から水圧管P内に搬入した後、組み立てる。次いで、巻揚げ機4の巻揚げ本体19の作動によりワイヤロープ18を巻き上げて移動型遠心式投射機1、移動型集塵機2および駆動装置3を、水圧管Pの最上位まで移動させ、続いて、駆動装置3のシリンダ16を収縮作動してア−ム15を介して移動型遠心式投射機1を水圧管P内面に押し付ける。
【0012】次いで、 移動型遠心式投射機1の投射機本体6のインペラ5を回転してショットを水圧管P内面に向けて投射するとともに、投射したショットを砥粒回収機構8によって回収して一時ホッパ7に貯蔵したのち移動型遠心式投射機1に送り込みながら、駆動装置3の回転体14を介して移動型遠心式投射機1を回転させ、移動型遠心式投射機1を水圧管Pの半径方向の内面上を走行させて水圧管Pの半径方向の内周面を研掃する。この研掃状態を維持しながら、巻揚げ本体19のワイヤロープ18を巻き戻して移動型遠心式投射機1、移動型集塵機2および駆動装置3を懸吊しながらこれらを徐々に下降させる。これらより、水圧管Pの全内周面を研掃することができる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明は、垂直状態あるいは傾斜状態の大口径管の内面を研掃する方法であって、インペラの回転によって砥粒を投射する遠心式投射機を、前記大口径管内において巻揚げ機によって前記大口径管の長手方向へ往復動させかつ前記遠心式投射機を前記大口径管の半径方向の内面上を移動させながら砥粒を投射して前記大口径管の内面を研掃するとともに、投射した砥粒を前記遠心式投射機に装着された砥粒回収装置によって回収し、回収した砥粒を前記遠心式投射機によって再度投射するようにしたから、水力発電所の水圧管等の大口径管の内面を、作業環境を悪化させたりすることなく、自動的にして適確に研掃することができるなどの優れた実用的効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区名駅三丁目28番12号
【識別番号】500448609
【氏名又は名称】新東サ−ブラスト株式会社
【住所又は居所】愛知県豊川市穂ノ原三丁目1番地
【出願日】 平成13年9月25日(2001.9.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−94338(P2003−94338A)
【公開日】 平成15年4月3日(2003.4.3)
【出願番号】 特願2001−290357(P2001−290357)