| 【発明の名称】 |
ブラスト加工における研磨材供給方法および装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】神田 真治
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| 【要約】 |
【課題】加工能力の高い直圧式ブラスト加工において、研磨材噴射ノズルへ連続的に一定量の研磨材を安定して供給し、研磨材噴射ノズルへ供給する研磨材量を容易に設定できるようにする。
【解決手段】ベルトに複数の研磨材供給孔を連続して形成した研磨材供給ベルトを一定方向に移動させ、研磨材装填部にて研磨材供給孔内に研磨材を装填後、研磨材供給孔の研磨材を吹き上げることにより研磨材供給管に供給し、研磨材供給管に連結した研磨材噴射ノズルより高圧ガスと共に研磨材を噴射させ、研磨材供給ベルトの移動速度を変化させることにより任意に研磨材噴射ノズルから噴射する研磨材量を容易に設定できるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ベルト上に複数の連続した研磨材供給孔を形成した研磨材供給ベルトを一方方向に移動させ、研磨材タンク内の研磨材を研磨材供給ベルトの一部に接した研磨材装填部より研磨材供給ベルトの研磨材供給孔内に装填後、高圧ガス供給口より高圧ガスを供給した研磨材供給管の中に研磨材供給孔に複数の研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルより高圧ガスを吹き付け研磨材供給孔中の研磨材を吹き上げることにより、高圧ガス供給口より研磨材供給管に供給された高圧ガス中に研磨材を供給し、研磨材供給管に連結された研磨材噴射ノズルから研磨材を噴射することを特徴とするブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法。 【請求項2】請求項1記載のブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法において、研磨材供給孔内の研磨材を吹き上げるための前記研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルの高圧ガスの圧力が、前記高圧ガス供給口供給される高圧ガスの圧力より高く、その差圧が0.1MPa以下であることを特徴とするブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法。 【請求項3】請求項1記載のブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法において、研磨材供給ベルトの移動速度を変化させるか、研磨材供給ベルトに形成された研磨材供給孔の大きさ、数、容量を変化させることにより研磨材噴射ノズルへの研磨材供給量を変化させることを特徴とするブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法。 【請求項4】請求項1記載のブラスト加工において、研磨材装填部より研磨材供給ベルトの複数の連続した研磨材供給孔内に装填した研磨材を吹き上げることにより複数の研磨材供給管に供給し、複数の研磨材噴射ノズルよりそれぞれ一定量の研磨材を噴射することを特徴とする研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法。 【請求項5】請求項1記載のブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法において、研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルを研磨材供給管に供給された高圧ガスの流れから離して設置することを特徴とするブラスト加工における研磨材供給装置。 【請求項6】請求項1〜4記載のブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研磨材供給方法において、研磨材供給ベルト上に形成した研磨材供給孔に研磨材を装填させるため研磨材供給タンクに振動を与えることを特徴とするブラスト加工における研磨材噴射ノズルへの研摩材供給方法。 【請求項7】研磨材タンク下部に研磨材供給ベルトに接するように研磨材装填部を設け、連続する複数の研磨材供給孔を形成した研磨材供給ベルトに接するように設けた2ヶの研磨材供給ベルト移動用プーリーを回転駆動手段により回転することにより、研磨材供給ベルトを任意の速度で一定方向に移動するようにし、研磨材供給ベルトの研磨材供給孔に接するように設けた研磨材供給室内に研磨材供給孔に入った研磨材を吹き付けるように設置した研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルを設け、研磨材供給孔に装填された研磨材を研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルから噴射される高圧ガスにより研磨材供給孔内の研磨材を吹き上げることにより、研磨材供給室と連結した高圧ガス供給口より高圧ガスが供給された研磨材供給管内に研磨材を供給することにより、研磨材供給管と連結した研磨材噴射ノズルから研磨材を一定量噴射するようにしたことを特徴とするブラスト加工における研磨材供給噴射装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】ブラスト装置にはノズル内のエアー噴射ノズルからエアーを噴射し、この時発生するエゼクター現象による負圧により研磨材を研磨材供給装置から吸い込み研磨材噴射ノズルから噴射するサクション式ブラスト装置と、研磨材供給装置内で高圧エアーと研磨材を混合させ、研磨材と高圧エアーが混合した状態で研磨材噴射ノズルへ研磨材を供給後研磨材噴射ノズルから研磨材を噴射する直圧式ブラスト装置の2種類があり、一般的にサクション式ブラスト装置は圧力タンクが不必要で連続噴射が可能であるが、直圧式ブラスト装置と比較し、加工能力は低く、直圧式ブラスト装置は加工能力は高いが、圧力タンクが必要となり、圧力タンク中の研磨材が無くなると圧力タンク内に研磨材を入れるため噴射を停止する必要があり、連続噴射ができなかった。 【0002】本発明は、セラミックやシリコンウェハー等の基板に行われるパターン切削加工等の精密ブラスト加工に使用される、加工能力の高い直圧式ブラスト装置を使用し、精度の高い精密サンドブラスト加工を行うため、研磨材を一定量均一に連続して研摩材噴射ノズル20に研磨材を供給するための研磨材供給方法及び装置に関する。 【0003】 【従来の技術】従来、直圧式ブラスト装置に使用される研磨材供給装置は図6にしめすように、分級装置32の下に設置された研磨材タンク21の下部に研磨材圧力タンク22を設置し、研磨材圧力タンクの下側に研磨材導入孔43を持った研磨材調整パイプ42を設置し、研磨材調整パイプ42は研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20と連結している。 【0004】研磨材はブラスト装置本体31より供給され、供給された研磨材は集塵機35の負圧によりブラスト装置本体31から本体導管34を経てサイクロン32に入り、サイクロン32下部の研磨材タンク21から、研磨材圧力タンク22に研磨材が供給される。 【0005】研磨材圧力タンク22に研磨材が供給された後に、研磨材供給バルブ24を閉じて研磨材圧力タンク22内を加圧すると、研磨材圧力タンク22内の研磨材調整パイプ42中の研磨材導入孔43より研磨材が供給され、研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20より研磨材が高圧ガスと共に噴射される。 【0006】研磨材噴射量の調整は研磨材導入孔43の穴径と研磨材調整エアー19のエアー量により調整を行い、研磨材調整エアー19のエアー量が多くなると研磨材調整パイプ42中に研磨材が入りにくくなり研磨材噴射量が減少し、研磨材導入孔の穴径が小さくなると研磨材量が減少する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の直圧式ブラスト装置を使用した場合、研磨材噴射量の調整は研磨材導入孔43の穴径と研磨材調整エアー19のエアー量のみであり、研磨材圧力タンク22内の研磨材量が変化すると、穴の部分にかかる研磨材の重量が変化するため穴の中へ入る研磨材量が変化し、精度の良い研磨材噴射量の調整は不可能であり、精度の良いブラスト加工は困難であった。 【0008】また研磨材圧力タンク22内の研磨材が無くなると、噴射を停止し研磨材圧力タンク内を大気圧とし、研磨材を投入後再び研磨材圧力タンク22内を加圧して研磨材噴射ノズル20から研磨材を噴射させる必要があり、連続して噴射できない問題があった。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の研摩材供給装置においては図1及び図2に示すようにベルト上に連続する複数の研磨材供給孔を設けた研磨材供給ベルト8の一方に接して、研磨材タンク21と連結した研磨材装填部17を設け、研磨材供給ベルト8に接するように設けた2ヶの研磨材供給ベルト駆動用プーリー16をモーター等の回転駆動手段により回転させることにより、研磨材供給ベルト8を一方方向に移動させ、研磨材装填部17により研磨材タンク21中の研磨材を研磨材供給ベルト8内の研磨材供給孔11内に連続的に装填するようにし、他方に研磨材供給ベルトに設けた研磨材供給孔11に装填した研磨材に研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルより高圧ガスを吹き付け研磨材供給孔中の研磨材を吹き上げることにより、高圧ガス供給口より研磨材供給管に供給された高圧ガス中に研磨材を供給するための研磨材吹き上げ部を研磨材供給ベルト押さえ板25を介して設け、連続的に供給される研磨材供給ベルトに設けた研磨材供給孔中の研磨材を研磨材吹き上げ部により吹き上げ、研磨材供給管に供給することにより研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズル20から高圧ガスと研磨材を一定量連続して噴射するようにした。 【0010】研磨材吹き上げノズルが研磨材供給管内の高圧ガスの流れにより摩耗しないために、研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルは図4のように研磨材供給管内の高圧ガスの流れから離れた位置に設置する。 【0011】研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルから噴射される研磨材吹き上げ用高圧ガスの圧力が研磨材供給管に供給された高圧ガスの圧力より高く、差圧は0.1MPa以下になるように設定する。 【0012】研磨材吹き上げ用高圧ガスの圧力が研磨材供給管に供給される圧力以下になると研磨材供給孔中の研磨材を吹き上げることができなくなり、研磨材吹き上げ用高圧ガスの圧力が研磨材供給管に供給される圧力と比較し0.1MPaより高くなると研磨材吹き上げ用高圧ガスの噴射により研磨材供給ベルトを削っていき研磨材供給ベルトが摩耗しやすくなる。 【0013】研磨材供給孔11の形状は丸形状の必要は無く四角や三角や楕円どんな形状でも良い。 【0014】研磨材供給ベルトに形成された研磨材供給孔11内に研磨材装填部17において研磨材が研磨材供給孔に入りやすくするため、バイブレーター等を使用し研磨材供給タンク30及び/又は研摩材タンク21に振動を与えることが望ましい。 【0015】複数の研磨材噴射ノズルから研磨材を噴射して加工する場合は、図3のように研磨材供給ベルトの複数列の研磨材供給孔上に複数の研磨材吹き上げ部及び研磨材供給管を設け、研磨材供給ベルトの複数列の研磨材供給孔から供給された研磨材を複数の研磨材供給管を介して複数の研磨材噴射ノズルから一定量噴射するようにする。 【0016】例えば研磨材供給ベルト8のかわりに円盤の平面上に研磨材供給孔を形成して円盤を水平に設置することにより、円盤上に研磨材供給部を設けたときは、複数の研磨材噴射ノズルから研磨材を噴射しようとした場合、円周の周速差により研磨材供給孔から供給される研磨材量が、外周に行くほど多くなり、それぞれのノズルから同じ量の研磨材を噴射することが困難となる。 【0017】また研磨材供給ベルト8のかわりに円盤の円周上に研磨材供給孔を形成して円盤を垂直に設置した場合は研磨材供給孔に供給した研磨材が研磨材吹き上げ部より吹き上げる以前に研磨材供給孔より落ち出ないために円周の上部に設置する必要があり、複数の研磨材供給管を一列に並べることは困難であり、複数本の研磨材噴射ノズルに研磨材を供給することが困難となる。 【0018】研磨材供給ベルトを使用することにより複数本の研磨材噴射ノズルに研磨材を一定量供給することが可能となる。 【0019】研磨材の研磨材噴射ノズル20の噴射量を変化させるために研磨材噴射ノズル20への研磨材の供給量を変化させる方法としては、研磨材供給ベルト8に形成された研磨材供給孔の数、大きさ、容量を変化させるか、研磨材供給ベルト8の移動速度を変化させることにより研磨材の供給量を変化させる。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の研摩材供給方法及び供給装置の実施の形態について、以下に図を参照して説明する。 【0021】本発明の研磨材供給噴射装置を使用したブラスト加工装置は図7のように、研磨材噴射ノズル20を設けた加工室31にて、被加工物に研磨材噴射ノズル20より研磨材と高圧ガスを噴射しブラスト加工を行う。 【0022】被加工物7に噴射された研磨材は一部破砕され細かくなり、被加工物を削った粉塵と研磨材はホッパーを通り、本体導管34からサイクロン等の分級装置31に入り、分級装置31にて分級され破砕された研磨材とブラスト加工により被加工物を削ることにより発生した粉塵は分級装置31から集塵用導管39を経て集塵機35に集められ、使用できる研磨材は分級装置31から研磨材タンク21に集められる。 【0023】図1のように研磨材供給タンク30の下部に研磨材供給ベルト8に接するように研磨材装填部17を設け、研磨材タンクに入った研磨材は、研磨材供給ベルト駆動プーリーの回転により研磨材供給ベルトが移動することにより、研磨材装填部17にて研磨材供給ベルト8に形成された連続した複数の研磨材供給孔11に連続して研磨材が装填され、研磨材供給ベルト8に接するように設けられた研磨材吹き上げ部13にて研磨材供給ベルトに設けた研磨材供給孔11に装填した研磨材に研磨材吹き上げ用高圧ガス噴射ノズルより高圧ガスを吹き付け研磨材供給孔中の研磨材を吹き上げることにより、高圧ガス供給口より研磨材供給管に供給された高圧ガス中に研磨材を供給し、研磨材供給管28を経て研磨材噴射ノズルか20ら研磨材を噴射し、ブラスト加工を行う。 【0024】研磨材吹き上げ部13において、高圧ガスを吹き上げる研磨材吹き上げ部と研磨材供給ベルト8との間に研磨材供給ベルト押さえ板25を設け、研磨材供給ベルト8と研磨材吹き上げ部との接する部分から研磨材供給管及び研磨材吹き上げ高圧ガスからの高圧ガスが漏れないようにする。 【0025】研磨材供給ベルト押さえ板25の材質は研磨材により削られにくい、ボロンカーバイト等の研磨材より硬度が高く耐摩耗性の高い材料を使用することが望ましい。 【0026】 【実施例】厚み5ミリのウレタンゴムを貼り付けたナイロン製の平ベルトに研磨材を装填する側の穴径が8ミリで深さ5ミリの穴を図2のように3列でピッチ15ミリになるように平ベルトに連続してあけ研磨材供給ベルトを形成した。 【0027】各列の穴の位置は1列目と2列目と3列目をそれぞれ5ミリずつずらして穴をあけ、研磨材供給ベルトの研磨材供給孔から吹き上げるタイミングが1列目、2列目、3列目、1列目と順番に吹き上げるように穴をあけた。 【0028】図1のように研磨材供給ベルトが横に移動するように研磨材供給ベルト駆動用プーリー16を設置し、研磨材吹き上げ部13の研磨材供給ベルト押さえ板25としてボロンカーバイトの板を、接着剤を使用し研磨材供給管28及び研磨材供給用高圧ガス供給管3に貼り付け、研磨材供給ベルト8を挟み込むようにして設置した。 【0029】ブラスト装置加工室31に研磨材として平均粒径15μmのアルミナ粒子を約5kg投入し、研磨材はホッパー33からサイクロンを経て研磨材タンク21に供給された。 【0030】研磨材供給ベルト駆動用プーリー16を図1の方向に回転させ、研磨材装填部17にて研磨材供給孔11に研磨材を装填し、装填した研磨材を研磨材吹き上げ部13にて0.25MPaの高圧ガスを研磨材供給用高圧ガス導管3に供給し、研磨材供給孔11に装填した研磨材を研磨材供給管28に高圧ガスと共に供給し、ブラスト装置加工室31内でφ5ミリの研磨材噴射ノズル20から研磨材を約毎分200g噴射し、シリコンウェハーの穴あけ加工を行った。 【0031】穴あけ加工用に使用したマスキングは、日本合成化学工業(株)製の膜厚80μmのサンドブラスト用感光性ドライフィルムを使用し、紫外線にて露光、0.3%の炭酸ナトリウム溶液にて現像し、マスキングパターンを形成させた。 【0032】 【発明の効果】本発明の効果としては、前述した構成のためブラスト加工能力が高い直圧式ブラスト加工において、研磨材に圧力をかけるための研磨材圧力タンクを使用しないで、加工中にノズルからの噴射を止めることなく連続して研磨材を研磨材供給管を経て研磨材噴射ノズルへ高圧ガスと共に供給し噴射させることが可能となり、さらに研磨材供給ベルトの移動速度を変化させることにより、自由に研磨材噴射ノズルから噴射される研磨材量を変えることが可能になり、加工に最適な研磨材噴射量を容易に設定できるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500488993 【氏名又は名称】神田 真治
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| 【出願日】 |
平成13年8月27日(2001.8.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−62753(P2003−62753A) |
| 【公開日】 |
平成15年3月5日(2003.3.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−255768(P2001−255768) |
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