| 【発明の名称】 |
トラバース装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 幸三 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島播磨重工業株式会社東京エンジニアリングセンター生産技術開発センター内
【氏名】森田 晶彦 【住所又は居所】東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島播磨重工業株式会社東京エンジニアリングセンター生産技術開発センター内
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| 【要約】 |
【課題】特別な変換機構等を不要として部品点数削減並びにメンテナンス頻度低減を図ることができると共に、高速化による加工時間の短縮化を図ることができ、更に、被加工物の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定できるトラバース装置を提供する。
【解決手段】ベース12に対し円弧状に配設したリニアモータ1によりテーブル13を揺動駆動するよう構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースにテーブルを揺動自在に配設し、該テーブルに円弧面を有する被加工物を固定し、該被加工物の円弧面をテーブルの揺動と同心状に移動させつつ加工するためのトラバース装置において、ベースに対し円弧状に配設したリニアモータによりテーブルを揺動駆動するよう構成したことを特徴とするトラバース装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、トラバース装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、ジェットエンジンのタービン翼は、円周方向に複数分割された翼ブロックを組み付けることにより形成されており、その内外周面は研削盤で研削加工されるようになっている。 【0003】従来、前述の如きジェットエンジンのタービン翼は、前記翼ブロックを組み付けて円筒状とした後に、その内外周面を研削加工していたが、製造工程における効率等を考慮し、近年においては、組み付ける前の翼ブロックの段階で個別に研削加工を施すことが行われている。 【0004】前記研削加工される被加工物としての翼ブロックは、例えば、図4に示されるようなものであり、該翼ブロック11は内筒部材11aと外筒部材11bとの間に翼部材11cを配設してなる構成を有している。 【0005】一方、前記翼ブロック11の円弧面を研削加工する際に、該翼ブロック11を揺動させるためのトラバース装置としては、従来、図5に示されるようなものがあり、これは、ベース12にテーブル13を揺動軸14を中心として揺動自在に配設し、該テーブル13に設置した取付治具15に対し、円弧面を有する被加工物としての翼ブロック11を固定し、該翼ブロック11の円弧面を、揺動軸14を中心としたテーブル13の揺動と同心状に移動させつつ、回転駆動される研削盤の砥石16により研削加工するようにしたものである。 【0006】前記従来のトラバース装置のテーブル13の駆動機構は、図6に示される如く、ベース12内に支持されたモータ17の駆動軸18に円板19を同心状に取り付け、該円板19の外周縁部に揺動駆動軸20を突設し、該揺動駆動軸20の先端部にベアリング21を介して摺動ブロック22を取り付けると共に、該摺動ブロック22を、テーブル13の裏面側に取り付けたガイドプレート23に対しリニアガイド24を介してスライド自在に係合させてなる構成を有している。 【0007】これにより、図6及び図7に示される如く、揺動駆動軸20を中央位置に配置した状態から、モータ17の駆動軸18を図7における反時計方向へ回転させて円板19と一緒に揺動駆動軸20を回転させると、摺動ブロック22がテーブル13の裏面側のガイドプレート23に対しリニアガイド24を介してスライドしつつ、テーブル13が揺動軸14を中心として図7における左方向へ揺動し、該テーブル13が図7における左方向への揺動端に達すると、図示していないリミットスイッチ等のセンサからの信号により、前記モータ17が反転駆動され、該モータ17の駆動軸18が図7における時計方向へ回転して円板19と一緒に揺動駆動軸20が回転し、摺動ブロック22が前記ガイドプレート23に対しリニアガイド24を介してスライドしつつ、テーブル13が揺動軸14を中心に図7における右方向へ揺動し、該テーブル13が中央位置を越えて図7における右方向への揺動端に達すると、図示していないリミットスイッチ等のセンサからの信号により、前記モータ17が再び反転駆動され、以下、同様の作動が繰り返し行われるようになっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の如き従来のトラバース装置では、モータ17の回転運動をテーブル13の揺動(往復円弧運動)に変換するための、円板19、揺動駆動軸20、ベアリング21、摺動ブロック22、リニアガイド24、ガイドプレート23といった複数の構成部材からなる変換機構に加え、リミットスイッチ等のセンサとそれを作動させるカム機構等が必要となり、部品点数が多くなって、それらの消耗も激しくメンテナンスを頻繁に行う必要があり、且つ高速化にも限界があるという不具合を有しており、更に、被加工物としての翼ブロック11の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定することは困難となっていた。 【0009】本発明は、斯かる実情に鑑み、特別な変換機構等を不要として部品点数削減並びにメンテナンス頻度低減を図ることができると共に、高速化による加工時間の短縮化を図ることができ、更に、被加工物の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定できるトラバース装置を提供しようとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、ベースにテーブルを揺動自在に配設し、該テーブルに円弧面を有する被加工物を固定し、該被加工物の円弧面をテーブルの揺動と同心状に移動させつつ加工するためのトラバース装置において、ベースに対し円弧状に配設したリニアモータによりテーブルを揺動駆動するよう構成したことを特徴とするトラバース装置にかかるものである。 【0011】上記手段によれば、以下のような作用が得られる。 【0012】前述の如く、ベースに対し円弧状に配設したリニアモータによりテーブルを揺動駆動するよう構成すると、従来のように、モータの回転運動をテーブルの揺動に変換するための変換機構やカム機構等が不要となり、部品点数が少なくなって、それらの消耗もなくメンテナンスを頻繁に行う必要がなくなり、且つ高速化も可能となり、更に、被加工物の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定することが可能となる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。 【0014】図1及び図2は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図4乃至図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、ベース12に対し円弧状に配設したリニアモータ1によりテーブル13を揺動駆動するよう構成したものである。 【0015】本図示例の場合、前記リニアモータ1は、ベース12側に取り付けたリニアモータ電磁石1aと、テーブル13側に取り付けたリニアモータ永久磁石1bとによって形成してある。 【0016】次に、上記図示例の作動を説明する。 【0017】前述の如く、ベース12に対し円弧状に配設したリニアモータ1によりテーブル13を揺動駆動するよう構成すると、従来のように、モータ17の回転運動をテーブル13の揺動に変換するための、円板19、揺動駆動軸20、ベアリング21、摺動ブロック22、リニアガイド24、ガイドプレート23といった複数の構成部材からなる変換機構や、リミットスイッチ等のセンサとそれを作動させるカム機構等が不要となり、部品点数が少なくなって、それらの消耗もなくメンテナンスを頻繁に行う必要がなくなり、且つ高速化も可能となり、更に、被加工物としての翼ブロック11の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度をソフトウェア的な数値制御により任意に設定することが可能となる。 【0018】こうして、特別な変換機構等を不要として部品点数削減並びにメンテナンス頻度低減を図ることができると共に、高速化による加工時間の短縮化を図ることができ、更に、被加工物としての翼ブロック11の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定できる。 【0019】図3は本発明を実施する形態の他の例であって、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、図1及び図2に示す例のように、ベース12にテーブル13を揺動軸14を中心として揺動自在に配設する代りに、ベース12に円弧状に配設したリニアモータ1の内周側と外周側に、円弧状に湾曲させたガイドレール2を敷設し、該ガイドレールに対しリニアガイド3を介してスライド自在にテーブル13を係合させることにより、該テーブル13を揺動可能としたものである。 【0020】図3に示す例のように構成しても、図1及び図2に示す例の場合と同様、特別な変換機構等を不要として部品点数削減並びにメンテナンス頻度低減を図ることができると共に、高速化による加工時間の短縮化を図ることができ、更に、被加工物としての翼ブロック11の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定できる。 【0021】尚、本発明のトラバース装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0022】 【発明の効果】以上、説明したように本発明のトラバース装置によれば、特別な変換機構等を不要として部品点数削減並びにメンテナンス頻度低減を図ることができると共に、高速化による加工時間の短縮化を図ることができ、更に、被加工物の大きさや形状に応じて揺動位置並びに揺動角度を数値制御により任意に設定できるという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000099 【氏名又は名称】石川島播磨重工業株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区大手町2丁目2番1号
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| 【出願日】 |
平成13年10月3日(2001.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−117814(P2003−117814A) |
| 【公開日】 |
平成15年4月23日(2003.4.23) |
| 【出願番号】 |
特願2001−307704(P2001−307704) |
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